285 【突発誰歓RP】逢魔ヶ時に会いましょう
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人
狼
墓
少
霊
全
エルゴットに1人が投票した。
パルックに10人が投票した。
パルックは村人の手により処刑された。
時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?
全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!
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[──扨、隠して彼女との話と蕪の話は どうなることであるか。
彼女と、彼が、友人であることにも驚くが、 私は私でオーレリアが一度死んでしまったことと、 硝子の森で最後に出会った後──さて、彼女が どうしていたのか、素朴な疑問であったか。
… …… 世界は崩壊を進めていくだろう。 硝子の森も建物が悲鳴を上げ、地面は唸り、 世界は消滅へと向けて突き進んでいく…
私は私で、それをずっと見ることはできない。 ──自分の室内で、少し毒を吸った。 蝕む薬品で肺の奥がジクジクと、する。]
(0) Eurail 2018/10/12(Fri) 12時頃
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[本人達が望むのであれば、私は死を早める 遺伝子の注射を渡すし、望まなければそれまで。 もしかしたら彼女/彼はそのビルから身を投げるやも しれないし、違うかもしれないから。
男は屋上にある壁に腰掛け、二人を見る。 声をかけられれば、この肺が機能するまでは きちんと解答をするだろう。]*
(1) Eurail 2018/10/12(Fri) 12時頃
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[どふやら先客とは入れ違ひと為ッてしまッた様子>>2:335。 ひョこり と顔ヲ覗かせますれば、 未だ其処にお嬢さんは居らッしゃッたで御座いましょうか。
其処に未だ居るならば、 縁に腕ヲ掛けて手ヲ振るふので御座います。]
、、、、、 やァやァお嬢さん、此の間振りだネ。
[初めて問ひ掛けが変わッた日、 彼女に返された言葉ヲ繰り返す様に為りまして>>1:91、 (件の酒場に居たことに、気付かなかッたものだから。) 崩落為そふな世界の中にも関わらず、 常と変わらぬ挨拶ヲ交わすので御座いましょう。]
(2) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 16時頃
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、、、、 お嬢さんは帰らないのかゐ?
[そンな一言ヲ添えてでは御座いますが。*]
(3) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 16時頃
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─────……そうですか。
(4) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[ 全てを聞き終えた後、 私はたったそれだけを言いました。 少しだけ困ったように笑いながら。
彼は私と、とても似ていると、思いました。
>>2:325>>2:326>>3:327 両親から求められなかったことも、 期待することに疲れたことも。
……自分の居場所が何処にもない事も ]
(5) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[ だから、その言葉を聞いたとき、>>2:329 私の心は凪いでいました。
私とおんなじだなって、 どこか、嬉しくも思ったのです。
だから私は、彼の選択に異を唱えませんでした ]
(6) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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……はい。 今までありがとうございました。
[ >>2:331 そのくせ、保護者をやめると言われれば、 寂し気に目を伏せて、息を吐きました。
お役御免とは、思ってはいませんでしたが、 けれど、彼と行動を共にしなくなったのは事実です。
いつか、境屋としてではなく、 ただのエルゴットさんと一緒に歩きたかった。 けれど、それは叶わないままになってしまいました ]
(7) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[ ………… ]
(8) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[ >>2:332 よく聞いていたはずなのに、 いつしか聞かなくなってしまった言葉。
あの頃の私であれば、 笑って、返事をして、帰路についていたでしょう。
でも、今は、 返事もできず、笑うこともできず、 屋上を去っていく背を見つめることしかできません。
……別れの挨拶も、言わないまま ]
(9) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[ ………… ]
(10) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[ 彼が、帰らないならば──── ]
(11) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[ 屋上から消えた背を追うように、 その足を一歩踏み出した時、 ・・・・ 背後から聞こえた声に、 私は驚いて、振り向きました。>>2 ]
えっ、ワクラバさん、 なんで、どうやってここに……!?
[ 柵の向こう側はビルの壁のはずです。 それなのにどうしてこの人は 柵の向こう側から現れたのでしょうか。
……いいえ、それよりもどうしてここに?
疑問の尽きない私を置いて、 いつも通りに挨拶をするワクラバさんへ 私は近づきます。けれど───── ]
(12) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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…………。
[ >>3 投げかけられる問いに、 私はすぐに、応えられませんでした。
心は、決まっているはずなのです。 しかし、言葉にするのは躊躇われました。
声に出してしまったら、 何かが終わってしまう気がしたから ]
(13) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[ 疲れたからもういいやと投げ出して、 期待することもやめてしまったと、思いながら、
私はまだ、探して、抱き続けていた願いを、 放り投げることが、できなかった ]
(14) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[ だから私は問いには応えずに、 彼のその頭の頬のあたりに、手のひらを添えました ]
(15) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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ワクラバさんは、早く帰ってください。 そして、私のことは────忘れてください。
(16) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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[ 彼が覚えてくれた事、 いまも覚えていてくれている事が、嬉しかった。
でも、もう忘れて欲しい。
だって、忘れやすい彼が、もう居ない私を ずっと覚えているのは、不幸でしょうから。
目も、鼻も、口もない真白の顔を、 私は愛おし気に、もう最後だと、撫でるのです ]*
(17) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃
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今では人気のない政府庁舎。
特別対策室と看板の掛けられたその場所の
一等奥まった机の上。
やや乱暴に重ねられた書類の束の一番上に
分厚く綴じられた冊子が載せられていた。
「 何事も起きなければ時間は直線に流れている。
しかし惑星同士の接近によって重力場が乱れ、
急激な時間躍進によるパラドックス現象が起きると
空間同士の捩れが元に戻ろうとする力によって
ある種の時間遡行が起きるのである。
6th-10現象によって引き起こされた時間遡行には
現象発生時に臨死状態にあったものも含まれる。
ただし遡行の絶対的必要条件として、
並行世界に同相異体が存在していてはならない。 」
「 時間遡行は並行世界の分岐が起きた地点、
つまり現象発生時の48時間前まで遡る。
事故は回避され、事件は未然に防がれる。
現象の発生当日には" 何も起こらない "。 」
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「 はず、…だったんだがねえ。 」
…十月十日。 時刻は朝十時。
かっちりと腕に巻いた時計に目を遣り、 パルックは職場の机の前でぼやいていた。
(18) リベリオ 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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「 残念だけど、この現象の厄介なところは 巻き込まれた人間にしか記憶がない ―――― ってところなんだよね。 」
6th-10は確かに起きた。
観測器は正常に作動していたし、 何が起きたのかも大方わかっている。
けれども、
(19) リベリオ 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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「 誰が生きたとか、誰が死んだとか、 わからなくなってしまったのは残念だ。 」
その結果。今この世界で " 何が "、" どうなった "のか、 本当のところがわからない。
被害者の話を聞くことも、できない。 時計の針は振り戻ってしまったのだ。
機密書類の整理をしながら バルックは人知れず溜め息を吐くのだった。
(20) リベリオ 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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*( 報告書、スンナリ通るといいんだけど。 )*
(21) リベリオ 2018/10/12(Fri) 21時半頃
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[愕く姿に>>12、 何故愕いて居るの哉と、 首をぐわン と傾げるので御座いました。 (徐も、外壁は昇るために有る訳に非ず。 と云ふのは解らぬ故の奇行。 まさか当てた者が居るとは存ざぬ侭>>2:315。)
近付き、 頰に手ヲ添へる彼女の言に>>15、 ハテ? と又又首ヲ傾げたので御座います。]
ようやッと覚へたと云ふに、今度は忘れろとな?
[摩訶不思議そふな声で尋ねれば、 ぐわン と首をもふ一振り。]
(22) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 22時頃
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御断りだが?
[何故その様な事ヲ言ッたのか、 此の蕪頭には解ッて居りませぬ。 其れでもはッきりきッぱり言ひますれば、 よッこいせ と昇るので御座います。]
(23) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 22時頃
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何故お嬢さんがそふ言ふかは解らぬが、 ようやッと覚へられた者ヲ、忘れたひとは思わぬ故。
[風の向く侭気の向く侭。 自由気侭に生きてきた蕪頭。 何ヲ忘れるかは己の自由故。 忘れたく無ひと己が思へば、 忘れ様とはせぬので御座います。]
(24) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 22時頃
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処で、お嬢さんは帰らなひのかゐ?
[然も忘れたかの様に、 先程と同じ問ひを繰り返すので御座います。 己の中では大事な事ですが故。 (お嬢さんが帰らぬなら、帰ッても仕方なひ。)*]
(25) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 22時頃
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地震>>2:#0の痕跡が深く刻まれた二つの街。
割れた地表や崩れかけた家屋、
蜘蛛の巣状に割れ目の広がる窓 …など。
街中に存在する傷痕を強くなぞるように、
二度目の終わりがやって来る。
(#0) 2018/10/12(Fri) 22時半頃
崩れかけの世界に残ることを
もしも誰かが選択したとしたら。
…気付いただろうか?
頬を撫でる風が徐々に強くなっていることに。
土に刻まれた亀裂が横幅を広げていることに。
街に影落とす山間から水が溢れ、
少しずつ少しずつ、街側へ浸食を進めていることに。
そして、何処へ行くにしろ
時間はもう殆ど残されていないだろうということに。
(#1) 2018/10/12(Fri) 22時半頃
…気付いただろうか?
小刻みな揺れと大規模な揺れが繰り返される度、
地震によって街が壊れ、崩れていく度に、
双方の街の端から街並みが零れ落ちていることに。
一度欠けてしまった場所には何もなく、
まるで最初から街がそこで途切れていたかのように
真っ暗な空間が何処までも広がっているだけ。
" 存在するはずのなかった世界 "は
元からそうであったように無へと還っていく。
(#2) 2018/10/12(Fri) 22時半頃
やがて
全ての音が飲み込まれ、眩い光に包まれて、
―――――― その時は訪れた。
(#3) 2018/10/12(Fri) 22時半頃
" もしも "がひとつ消えたところで
現実世界はこれからも何事もなく続いていくのだろう。
一度は存在した「はず」の二日だけの世界の代わりに。*
(#4) 2018/10/12(Fri) 22時半頃
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[ >>22 頬を撫でていた手は、 振られた首から離れ、そして、
はっきりと告げられた否定に、>>23 私は目を瞠って、動きを止めました。
彼が、私が言ったことに 否定を述べたのは、初めてのように思います ]
(26) rento24ss 2018/10/12(Fri) 23時半頃
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[ 柵を難なくと乗り越えたワクラバさんを、 私はただ黙って見つめ、 そして、聞いていました。>>24>>25
もう一度、投げかけられるその問いも ]
私は……わたし、は……。
[ 私のことを忘れないと言い、 同じ問いかけをしてくるその人に、
“帰らない”と、私は、]
(27) rento24ss 2018/10/12(Fri) 23時半頃
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[ ───────言ってしまうことが、怖かった。 言ってしまえば、彼を損なってしまう気がした。
それだけは、どうしても、 私にはできませんでした。
私のせいで、また誰かが死んでしまうことは。 特に、目の前のこの人が死んでしまうことは ]
(28) rento24ss 2018/10/12(Fri) 23時半頃
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[ それに、ただ、忘れないと、 言ってくれることが、酷く嬉しかったのです。
たったそれだけのことでも、私にとっては。 だから、私は、]
帰り、たいです……っ。
[ 顔を歪ませながら、 子供のように、ただそう言うのです。
死にたくないと願う私は、 燃やし尽くした書類を見た時に 死に絶えたと思っていました。
後には、何も残ってないと思っていたのに。 ……何もかもを捨て切れてしまうほど、 私は強い人間では、ありませんでした ]
(29) rento24ss 2018/10/12(Fri) 23時半頃
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[ それに、自分が思っているほど、 一人ぼっちということでも……どうやら、なかったようです ]*
(30) rento24ss 2018/10/12(Fri) 23時半頃
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[ >>2:357 扉の向こう側から、 研究者の彼が現れたのはその時だったでしょうか ]
レオナルドさん!? ……大丈夫ですか?顔色が悪いですよ……。
[ それは、 全力でここまで駆けてきたせいなのか、 それとも彼を蝕む毒のせいなのか。
理由は分からぬまま、 私は彼に近づいて、その手にあるものを見ました ]
(31) rento24ss 2018/10/13(Sat) 00時頃
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[ それが何かと問えば、答えは返ったでしょうか。
けれど私は笑って、首を振るのです。 それが彼の優しさから用意された物でも、]
……私、痛いのも、苦しいのも、 注射も、好きじゃないんです。
[ 服の下にある、 腕に残された無数のその跡。 何度刺しても、私は慣れることはありませんでした ]
(32) rento24ss 2018/10/13(Sat) 00時頃
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[ そしてもう一つ。 私が投げ捨てたはずのファイルが、 もしもその手にあるならば、 私は自分の唇の前に人差し指を立てて、]
……私がしたことは、 どうか内緒にしていてくださいね。
[ そう、一つお願いをするのです。 生きるために死のうとしている、彼に ]*
(33) rento24ss 2018/10/13(Sat) 00時頃
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[ >>#1>>#2 世界に再び異変が訪れる頃、 私は、彼が消えていった方へ足を進めます。
けれど、下に降りることはありまえん。
最上階で止まったままのエレベーター。 だから、覗いた非常階段の下の方に、 その黒い姿は見えたでしょうか。
見えたならば、私は手すりにつかまって、 白髪を垂らしながら、下の階を見つめ、]
(34) rento24ss 2018/10/13(Sat) 01時頃
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────エルゴットさん!
[ あらん限りの声で呼びかけましょう。
これで、本当に最後です。 彼の苦しみが理解できてしまう私には、 彼を引き留めることは、できません。
……私は、彼の両親にはなれません。 彼を天使にすることも、できません。 彼の望むものを、何一つ私は与えられない。
だから、私は、 言い損なっていた続きを、言いましょう。 例え、それがどんなに辛い事だとしても、]
(35) rento24ss 2018/10/13(Sat) 01時頃
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──────さようなら。
貴方のことは忘れません。 裏の街を、一緒に歩いてくれたことも。 この世界で、私を見つけてくれたことも。
ありがとう、ございました。
(36) rento24ss 2018/10/13(Sat) 01時頃
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[ そう言ったきり、私は踵を返します。
ちゃんと、言えていたでしょうか。 声は、震えていなかったでしょうか。
本当は別のことを言いたかった。 でもそれはきっと、彼を困らせるでしょう。 だからきっと、これでいいんです。
頬を伝い落ちるものを拭いながら、 私は非常階段を、後にします ]**
(37) rento24ss 2018/10/13(Sat) 01時頃
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[ 何処へ行く用向きもない癖に、 男は階段の途中に何時までも佇んで 未練がましく空を見上げていた。
月もなければ星も見えない、 昼と夜とを別つマジック・タイム。
( 道を選びあぐねたワタシを 揶揄するような色をしている。 )
戻ることも出来ず、 進むことも出来ず。
斜光の照り込む中、 …崩壊していく街を眼下に臨んで。 ]
(38) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃
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[ 考えている。 ]
( 臍曲がりなキミはワタシの言葉を 素直に聞き入れてくれただろうか。 )
[ >>2:268きっと考えていることは そう違わなかった( はずだ )、と。
" キミがワタシを生かそうとするように ワタシはキミを生かしたかった。 "
だからこそキミの頼みごとを 迷う隙もなく冷酷に叩き切った。
「 キミが振り向かずに行けるように。 」 ]
(39) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃
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[ 当然男は知っていた。 人と人との境目に住み続ける限り、 誰であろうと" 何かを見つけてしまう。 "
>>2:180時にはお節介焼きを。 >>1:238時には寂しがりを。 >>2:159…そして、明るい星を。
…そう。だから、 必死になって何かを捜そうとしているうちに 彼女だって何かを見つけていたはずだ。>>30
" 見えないのは目を塞いでいるからさ。 " ( …ワタシみたいにね ) ]
(40) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃
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[ 縁の糸の感触を知っているくせ、 それを態々断ち切ろうなんて馬鹿は 自分一人で十分だ。
" キミの苦しみを理解出来るからこそ キミをワタシのようにしたくない。 "
だからどうか、 この世界に留まりたいと思わないで欲しい。 手に入らないものばかり追わないで欲しい。 ]
言えるわけがないじゃないか。 …一緒に残ってくれ、なんて。
[ 生きていて、欲しい。 ]
(41) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃
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[ 考え事の、途中で ]
(42) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃
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[ >>35不意に声が聞こえたとき、 >>36…言葉が、聞こえたとき。
男はハッとして階上を見上げ、 直ぐに酷く安堵した表情を浮かべた。
……それは、 これまで最も聞きたくなかった言葉で、 今は最も彼女の口から聞きたい言葉だった。 ]
(43) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃
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オーレリア。キミはワタシにとって、 どれだけ離れていても見つけられる星だった。
…さようなら。元気で。
[ 直ぐに翻された白色の髪や 隠れてしまった碧色の瞳へ向けた 反射的な返事に演技は混ざらない。
( …きっとこの時ばかりは、 心の底から笑顔を浮かべていたはずだ。 ) ]
(44) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃
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[ >>37去りゆく彼女に声が届いたか。 それはこもう知るところではないし、 確認するつもりもなかった。
白と黒とは二度と並ぶことはなく、 すれ違っては離れていくばかりだ。
上と下。 天と地。 …表と、裏へ。
やがて硝子のビル群の外へ出る頃には 少なくとも平静を取り戻しては、いた。 ]
(45) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃
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[ ……ただ、 不意に頬を濡らすものがあって 出てきたばかりの建物の上階を 一度だけ振り仰ぐ。 ]
(46) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃
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[ 落ちたのは雨か涙か。 男本人にさえわからない、話。 ]**
(47) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃
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──…はは、…ええ… ちょっと、自分の研究室で、毒を吸ったようで
…自分の研究物で死ぬのも、アホくさい…
[息を大きく吐きながら、そうして、 自分は>>31あなたへそう答えるでしょう。 扉から離れて壁際に腰を下ろせば、少しずつ身体が 麻痺していくのを感じるのです。]
…ふふ…そうですか、 それもひとつ、ですよ。
[手元の薬をなにかを答え、>>32返される言葉には 否定も肯定もしません。 彼女が望むこと、それが一番の回答でございます。]
(48) Eurail 2018/10/13(Sat) 10時頃
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…けほ、……っ…は、 仕方が、ない…ですねぇ…
[持っていたファイル>>33に向けて指し示される 内緒内緒の指の動き。 持っていたファイルはすぐそばに置いて、 クスリと、微笑むことにしましょう。]
…誰かの…ではなく、…自分、為に …行ったこと、…咎め…人は、い……せ、よ。
[息がうまくできなくなってきていて、 気管支に触れて、必死に息を取り込んで、 少しずつ白くなる思考回路に苦笑する。
…生きれたら、彼女がここでそうしたように 書類を処分するか、と、新しくAに頼む 仕事をぼんやり考えて、腕が地面の上に転がる。]
(49) Eurail 2018/10/13(Sat) 10時半頃
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[まだ、全身を電車で轢かれるよりは、 痛みが少ない死なのかな、と、思った。
>>35誰かへのメッセージを届ける姿を 瞳で捉えたならば、万が一──きちんと死なない 場合に備えて、自分の太ももに死のための注射を まだ何とか動いた指先で力いっぱい刺した。
… ……ゆっくりと身体が冷えていく感覚がする。 細胞が死して役割を終え、機能を失っていき、 自分のものなのに自分ではなくなっていく。]
…道具では、な…く ……ひととし、て…貴女が、いき、て…たの だけで、も…
[──私は、嬉しかった。最後は続かない。]
(50) Eurail 2018/10/13(Sat) 10時半頃
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[身体が支えきれずに、マリオネットのように 崩れ、倒れる。
──…からん、からん…
最初に目覚めた時のように、手のひらにコンクリートを 触れたならば、最後の最後は、ゆっくり目を閉じよう。 遠くへ注射針は転がって、そのままビルから ガラスの筒も飛び降りたか。
目を開けたまま死ぬほど、未練はない。
……── もういきは、できないや]*
(51) Eurail 2018/10/13(Sat) 10時半頃
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[ >>49>>50 息も絶え絶えに言葉を尽くしてくれる彼。 それを私は一つも取りこぼさないように しゃがんで、彼の黙って聞いていました。
苦しいでしょうに、 それでもレオナルドさんは、最期の時まで ]
……貴方には、 いつも心配されてばかりですね。
[ 硝子の森に行った時も、 そしてこんな世界で会った時も、 “パパ”よりずっと、この人は 私を気にかけてくれていたように思います ]
(52) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃
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私は人として、 生きていたのでしょうか。
[ 自分では、分かりませんでした。 そうなりたいと、願っていました。
けれど、レオナルドさんが そう言って下さるなら、 その言葉を覚えておこうと思うのです ]
(53) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃
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|
……ありがとうございます。
[ 崩れ落ち、動かなくなった彼を見届けて、 私は屋上の端へと歩き出します。 そして私は空を背に、柵に腰掛けました。
遮るもののない屋上に吹く風が、 私の背後から吹き抜けていきます ]
(54) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃
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ワクラバさん、 一緒に帰ってくださいますか?
(55) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃
|
|
[ 真白の顔をしたその人がまだそこにいるならば、 私はそう告げて、手を伸ばすのです。
……この高さから飛び降りるのは、 やはり怖いですから。
でもワクラバさんも一緒なら、 迷いなく飛び降りることができると思うのです ]
(56) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃
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|
[ ────そして私は、身体を後ろへ倒し、 空へとその身を投げ出します。
髪を風に遊ばせながら、 耳元を激しく吹き荒れるその音を聞き、 逢魔が時のような空が遠ざかっていくのを見て、]
(57) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃
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|
[ 地表に在る、星を見つけました。>>46 ]
(58) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃
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|
──────……。
[ 彼の言葉を思い出し、>>44 私は、穏やかに笑いました。
身体が地面に叩きつけられる、その瞬間まで、 地上に瞬く最後の星を、見つめて ]**
(59) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃
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[ 身体中が砕けるような 激痛に襲われたのは一瞬で、 次に私が目覚めた時に見たものは、
────……甘そうな、パンケーキでした ]
(60) rento24ss 2018/10/14(Sun) 00時半頃
|
|
[ 驚きに目を瞬きます。 そこは『Luna's』でした。
慌てて、携帯電話を付けます。 時刻は10月10日10時10分──── しかし、“何も起こりません”
至って普通の日常が、そこにはありました ]
(61) rento24ss 2018/10/14(Sun) 00時半頃
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[ あの日、一体何が起こったのでしょうか。
それから私は、 あの世界で会った人たちを尋ね歩いたでしょう。 その中で、答えを得られることは、 果たしてあったでしょうか。
けれども、どちらにせよ 世界は何事もなく回っていったでしょう。
……“行方不明”の人を除いて ]**
(62) rento24ss 2018/10/14(Sun) 01時頃
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《── 一番線、10時10分発… 電車が参ります 黄色の線路の内側に──…》
──… …、
[長い、長い夢を見ていたようだった。 白く、淡く、遠くに薄れていた意識は 怠惰を許さんとばかりにゆったりと覚醒する。
目の前へ流れるのは、轢かれる筈だった鉄の乗り物。 人々で溢れかえる表の街の駅のホームである。]
…ここ、は…
[本来の時間軸であれば発生した事件は、 W駅のホームに設置されたベンチに腰掛けるWことで 未然に塞がれることとなった。 盗まれる運命だった筈の鞄も自分の膝の上にあり、何も得も損もしていないだろう。]
(63) Eurail 2018/10/14(Sun) 07時半頃
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|
[だが、ひとつだけ私にもたらした物は ここで確実に把握できた。
アナウンスを聞いて身体をあげようとした時、 ──私は目の前の乗り物に対して酷く、吐気を感じた。
Wこの乗り物が怖いW
ごく自然な人間の防御反応だろう。 ハクハク、と、細い気管支で息を必死に吸って、 溢れ出す動悸にきゅぅ…と、胸を抑えた。
決して何か物質的に痛い訳ではない。 ただ、思い返される本来存在した痛みとその恐怖は 今この身体自体には起きていないものの、 記憶の中では猛烈なインパクトを与えていた。]
(64) Eurail 2018/10/14(Sun) 07時半頃
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……っ…は、…は…ぁ…っ… …、…
[震える手で、自分が持つ携帯電話を開く。 …10月10日10時11分、電車は既に一度開いた扉を ゆっくりと締めて鉄のホームをなだらかに流れていくであろう。
電話帳から、勤先を選択し、通話実行をタップしたなら 受付嬢にW裏稼業の話が分かる者Wへ電話口を 代わってもらうのである。]
…すまない、…酷く目眩と頭痛がする…ので 先方に代わりにいって、くれるか…
…ああ…いや…分からない、
[体調大丈夫なのかと問われ、首を振る。 少なくとも…暫く電車には乗れない。間違いない。]
(65) Eurail 2018/10/14(Sun) 08時頃
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[きっとその理由を問われても、 伝えても、其れを理解されるとは思えず。 一応報告書として提出したが──>>21それが彼へ 通じる事となるかは別の話である。]
……休みになってしまった…
[ホーム上手荷物を仕事仲間に手渡して そのまま駅から出て行く。 見上げれば、空は晴れ渡っている青い青い空だった。
その足取りは、家に帰るのではなく W失われた時Wを繰り返すように、 ふらりふらりと歩を前へと進めるだろう。]
(66) Eurail 2018/10/14(Sun) 08時頃
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[表と裏、今、ここの境を案内する者はいない。 だが、私はその境に足を踏み込んだだろう。
初めまして。 そして久し振り。
好奇心でしかなかった曲がり角は、 そのうち生活のひとつと化すのだろうか。 ──まだ、分からない。]*
(67) Eurail 2018/10/14(Sun) 08時頃
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[蕪頭にも譲れぬものは有ります故、 否定を述べる事も有るので御座います>>26。 問に対する答ヲぐわン と首を傾げて待ッて居りますれば>>25、]
然様か、然様か。ならば帰ろふか。
[帰りたひと仰るお嬢さんに>>29、 満足そふに頭を振れば、 ぽンぽン と彼女の頭ヲ撫でるので御座いました。]
(68) あんもびうむ 2018/10/14(Sun) 11時半頃
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[話が纏まりました頃に御座いましょうか。 伴に連れ立ッて居りました表の男が顕れましたのは>>2:357。]
ハテ、
[誰だッけ。 と言ふのは飲み込みまして、 (発言為ては為らぬ気に為りました故。) 黙ッて遣り取りを見て居たので御座います。
何やら手に細長ひ管の様な物を、 持ッて居らッしゃるのが見へましたが、 お嬢さんが断れば>>32、 お嬢さんと何事かの約束ヲ交わすのみ。]
(69) あんもびうむ 2018/10/14(Sun) 11時半頃
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[お嬢さんが何処かの誰かに挨拶ヲ交わして居ります時>>35>>36、 管ヲ己に刺して居りますのヲ見へましたが>>50、 何だッたのでしょう哉。
軈て動かなく為る彼ヲ見ますれば、 、、、、、 良く無ひ物だッたの哉も知れませぬ。
彼を見届けた彼女は、 やッと準備が整ッたので御座いましょうか>>54。
伴に腰掛ける柵の外から吹き抜けます風は、 まるで誘ひ込むかの様に感じましたのは、 気の所為なので御座いましょうか。]
(70) あんもびうむ 2018/10/14(Sun) 11時半頃
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当然だヨ。
[そふ答えますれば>>52、 手を繋いだまま後ろへと倒れますれば、]
(71) あんもびうむ 2018/10/14(Sun) 12時頃
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[嗚呼>>46、*]
(72) あんもびうむ 2018/10/14(Sun) 12時頃
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[ 世界は、いつも通り回っていきます。 まるであの二日間のことなんてなかったように。
けれど、一つだけ 変わったことがあるとすれば────── ]
(73) rento24ss 2018/10/14(Sun) 19時半頃
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こんにちは。 どうかしましたか?
……裏の街に行きたいなら、案内しましょうか。
[ 表の街でも、裏の街にほど近い場所にある私の家。 そこから出かけようとした時に、 誰かが裏の街へ用事がありそうならば、 声を掛けることが増えました。
彼のように、境屋を名乗るつもりはありません。 ただ、ちょっとだけお手伝いができればと、 そう思ったのです。
────左手の親指にだけ、赤いネイルを施して ]
(74) rento24ss 2018/10/14(Sun) 19時半頃
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[ それから私は、いつものように街を歩くのです。
『Luna's』に行って、 ソフィーさんにパンケーキを頼んだり、 レンくんやザーゴさんとお話をしたり、 それから、ティエークちゃんに会いに 図書館へ行くこともあったでしょう。
レオナルドさんが裏の街の近くで 立ち止まることがあるならば、>>67 私はきっと声を掛けるでしょうね ]
(75) rento24ss 2018/10/14(Sun) 19時半頃
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[ それから──────、
楽し気なリズムを足で刻む姿を見かければ、 私はその姿に向かって駆けるでしょう。
あの日、あの世界から私を連れ出してくれた、 優しい人の名を呼んで ]**
(76) rento24ss 2018/10/14(Sun) 19時半頃
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[ 彼女が不思議そうにしても>>2:367 わたしはなんにも言いません。 だって、この気持ちは わたしが知っていればいいことです。
彼女も、そうなのでしょうか>>2:367。 小さく傾げた首に答えはなくて、 けれど、それでもいいと思えました。
素敵 って、そう言ってもらえただけで もう、全部が受け入れてもらえた気持ちで この瞬間だけは、自分の中の醜さも全部、 どうだってよくなってしまったんですもの ]
(77) めのこ 2018/10/14(Sun) 19時半頃
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[ 小さく重なるリズムと、 教会に響くありきたりな子守唄>>2:368。
そんな穏やかさを他所に、 世界の崩壊が始まりました>>#0。
びょうびょう、強くなる風。 何処かから何かが壊れる音>>#1。
そして──── ]
(78) めのこ 2018/10/14(Sun) 19時半頃
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[ はじめて見た、 あなたの心からの笑顔>>2:369 ]
(79) めのこ 2018/10/14(Sun) 19時半頃
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[ わたしが彼女の祈りを 叶えることが出来たのと同じように。 彼女はわたしの願い>>0:-114を叶えてくれました。
ひとりで終わりの時を迎えたなら わたしはこんなにも、おだやかでは いられなかったに違いありません ]
────…… うれしい。
[ 小さなささめきと同時、 天井の崩れる、大きな、大きな音が。
それと、わたしたちの横たわる床が 真っ暗闇に零れ落ちていくのと、 どちらが早かったでしょうか。 ]
(80) めのこ 2018/10/14(Sun) 19時半頃
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[ なんにせよ、わたしの意識は、 そこで プツリ と途切れてしまいました ]*
(81) めのこ 2018/10/14(Sun) 19時半頃
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── 世界の終わりに ──
[ ごうごうと風が音を立て 時折ぐらぐらと地面は揺れ続けた >>#1
あなたの身体はまだそこにあって もしも不安そうであるのなら。 私は「大丈夫よ」と声を掛け続けた 手はしっかりと繋いだままで。
ただし、ひとつ 私がやらなかったことがある
それは「あなたを庇う」こと
今にも崩れ落ちそうな天井も 地割れで崩れてしまいそうな床下も いつ私たちを傷つけてしまうか判らない
だけど私はあなたを庇わなかった ]
(82) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃
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[ 無に飲まれる前に死に至る
─── それだけがあなたが ”生き残れる” 条件だったから ]
(83) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃
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[ 幸か不幸か、 朽ちた教会は 壁も天井も崩落し始めて いくつもの破片が降り注ぎ 砂埃が舞い
それでも私は目を反らすことも あなたを抱きしめて庇うことも、無かった
どうか、ティエークが苦しみませんように どうか、ティエークが苦しみませんように 神様、神様、神様、神様神様神様神様 ! ]
(84) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃
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[ やがて、その時は来た 教会の中央めがけて天井が剥がれ落ちてゆく 鋭く重い石の欠片は きっと、私達を目掛けて、
世界はスローモーションで あなたの虹色が特段に綺麗に見えた 剥がれた天井から光が覗けば まるで、天使の梯子の再演のようで ]
………ありがとう。
[ もうきっと貴方からは反応がない >>81 私は少し淋しそうに笑ってから ──── 貴方の手を、離すの ]
(85) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃
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[ 足元に迫りくる闇 降り注ぐ光の束
闇の底から最後に見た貴方のいろ 貴方がどんなに好ましいと思っていなくても 私には、まるで天使のように ─────── ]**
(86) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃
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[ ────…… ]
(87) めのこ 2018/10/14(Sun) 21時半頃
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[ 気付いたらわたしは、 手提げと小さな花束を手に持って 花畑に座り込んでいました。
きょろきょろと辺りを見回します。
……どうやら此処は 天国でも地獄でもないようです。 だって、よく見知った風景ですもの。
一体何が起こったのか、 あれはほんとうにあった出来事なのか どうして今自分が生きているのか。
疑問はたくさんありましたが、 わたしはよろりと立ち上がりました ]
(88) めのこ 2018/10/14(Sun) 21時半頃
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[ 体はどこかけだるい気もしますが、 痛くもないし苦しくもありません。 走ることも問題なく出来そうです。
わたしは、教会に向かって走り出しました。 考えるのは後にして、 真っ先に確認したいことがあるのです。
わたしがこちらに居るということは、 あの人も……こちらに居るはずですから ]
(89) めのこ 2018/10/14(Sun) 21時半頃
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[ 息を切らして教会にたどり着いたわたしは、 ゆっくりとその扉を押しました。
優しい心音も、温かな掌も、 この先に確かにあるのだと、言い聞かせて ]*
(90) めのこ 2018/10/14(Sun) 21時半頃
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[ 朽ちた教会には柔らかな秋の空気 時は10時と15、いや20分ほど、 何事もなかったかのように時は流れている
無造作に転がったままの飴玉やキャラメルも 誰かが寝床に使っていた、教会の椅子も 誰も、それに触れることはなく、 ただ、ただ、静かな空間の、扉が開いた
そこに現れたのは一人の娘 ]
(91) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃
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[ 黒の衣装に身を包み、 艷やかな黒髪を、緩く三つ編みにして 誰も居ない教会を ゆっくりと歩く
見上げた色彩は割れ落ちていて 色とりどり、だったのであろうガラスが 未だ、幾つか飛び散っているのが見えた ]
…………神様、
[ ぽつり、口を開き 神など信じたこともない娘は祈りの形を ]
(92) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃
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・・・ 姉さんに逢うことはできるのでしょうか
[ ぎゅっと目を瞑って祈る彼女の表情は ほんの少し前、6th-10現象の起こる前に 教会に居た娘によく似ているものの、
─── ”彼女より長い睫毛は豊かに動く” ]
(93) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃
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[ だから、もしその扉が開くのならば >>90 ほんの一瞬ぎょっとした顔をして、 だけど “そういう場所” だと言い聞かせてから 貴方にきっと話しかけるのでしょう ]
………あなたは、だあれ?
*
(94) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃
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[ 優しい心音も、温かな掌も、 扉の先に確かにありました>>94。
安堵のままに駆け寄ろうとして、 ……動く、その表情に
わたしの足は、 縫いつけられたように動かなくなります ]
(95) めのこ 2018/10/14(Sun) 23時頃
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────……わたし、
[ ひとりの女の人がそこに居て、 けれど、それが望む人ではないのだと 気付かないわけがありません。
だってそこに浮かんだ表情は、 最後に見たものとは似ても似つきません。
咄嗟に、帽子を深くかぶり直しました。 そして、最後の希望を込めて 言葉を絞り出すのです ]
(96) めのこ 2018/10/14(Sun) 23時頃
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わたし は…… てぃえーく、と、いいます。
──── あなた、は?
(97) めのこ 2018/10/14(Sun) 23時頃
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[ もしかしたら、 此処での記憶を失くしただけで "彼女"なのかもしれない、なんて。 この期に及んで、考えてしまうのです。
他の可能性なんて、考えたくありません。 そんな、……そんな、残酷なこと ]*
(98) めのこ 2018/10/14(Sun) 23時頃
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[ 帽子を深くかぶった色鮮やかな女の子が名乗れば 娘もきっと、挨拶をするのでしょう ]
……初めまして、ティエーク 私はリヒト、
……あなたは私によく似たひとを この教会で、見た事はないかしら。
[光≠フ意味の名前を持つ娘は、 それはもう自然に、柔らかく微笑みました。 ]*
(99) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 23時半頃
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[誰もいない事務所。 そう、誰もいなくなった。
「A」という主を失った筈の部屋。 備え付けられた机。簡素な棚。 遊びの感じられない内装。
唯一金のかかっている応接用のソファーと、 Aのビジネスチェアだけが
不釣り合いな四角い空間。 服毒自殺のAが突っ伏していた筈の、そこは。
・・・クソ、なんだったか・・・ああそうだ、パルック。パルックだ。 電灯みたいな・・・名前、しやがって。
頭痛で目覚める二日酔いの様な。 そんな様子の男、Aの姿があった。]
(100) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃
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[Aは手近なところからすぐに 確認作業を開始した。 時刻、外の様子、毒薬。
すべて、元に戻っている。
あの電話を受ける前。 変哲のない町並み。 何食わぬ顔でデスクに収まる毒薬。]
(101) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃
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[・・・さて、夢、ではないだろうな。 理由はわからない。だが確信があった。
それに。夢かどうかを確認する方法は簡単だ。 あの世界―――異世界で会話をしたレンに 話を聞けばいい。
夢だったのかどうか、はさほど重要ではない 。どちらにせよ、それは終わった事だ。
そう、重要なことは他に。 過去よりも、現在、未来にあるのが相場であり。
Aは思案の末に、オフィスの固定電話をにらんだ。 数秒後、着信を告げるアラームが鳴る。]
(102) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃
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[やはりか。内容は・・・ああ、知っているさ。>>1:129 そう、これだ、
さしあたって、Aにとって現状最も 重要なモノは、コレ。
自分の殺害を依頼される、この電話である。]
[・・・他の奴に依頼される方が厄介、か。 足がつくとは思えないが・・・しかたない。]
―――もしもし。ご用命でしょうか? [Aは再び、その依頼を受けるのだった]
(103) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃
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>>1:125
[人生には岐路が待つ。 岐路。分かれ道、分岐点。表と裏、浮き沈み。
・・・重要なことなのに、人間は今自分が 「岐路」にいると気付けない事が多い。
後にして思えば。あの時こうしておけば。 後悔は先に立たないが、それでも思わずにはいられない。
・・・だから自分は幸運なのだろう。 珍しく、今回自分は選択を誤った。
それをやり直す事が出来るのだ。 恐らくは二度と、こんな機会は訪れまい。]
(104) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃
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[恥ずかしい限りだ。このAにも あのような青さが残っていようとは。
命を捨てるには余りにも軽率だ。アレでは、あのような最期では。 Aは―――俺は一生、人にはなれやしない。>>2:151
さて。 ・・・まぁ、いいか。 「A」になる前の戸籍など、 持っていても仕方がない。 使わなくなってから随分と経つ。 ・・・一月あれば「混ぜる」のに向いた 依頼も来るだろう。
適当に死体を調達して そいつの戸籍を自分とすり変えて、依頼達成だ。]
(105) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃
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[死んで、生き返って、もう一度死ぬ、か。 いやまったく―――馬鹿馬鹿しい世の中だ。
ああ、そうだ。ついでだ、予備の戸籍も この機会に用立てよう。
年齢や性別もバラバラに。複数確保しておこう。 使い分けられる仮面は多いに 越したことはないからな。]
(106) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃
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――――表街 廃棄横丁に通じる曲がり角前――― [>>0:1 >>0:2 >>0:3 ・・・。 いったな。 不用意に近づいただけか。 隠ぺい工作を行う権力者か。 あの曲がり角に近づくものを 逐一確認して声をかける地道な作業。
―――裏街。治外法権、無法地帯を護るには こちらも同じ土俵で戦うしかない。 もみ消し、隠ぺい、騙しに殺し。
それはこちらの――この「A」の十八番だ。 お前らになど後れを取るものか。 ・・・しかし、まぁ。少々やりすぎたか。気合を入れて偽装を施したが。
カツラにスカートに化粧。もう少し簡素でも良かったか。 ああ、まったく。 ―――女のフリも、楽ではないな。]*
(107) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃
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りひと。
[ 意味もなく、 彼女の言葉を繰り返しました>>99。
そうしてみたって 事実が変わるわけでもないのに。
あなたの浮かべる微笑みが、あぁ わたしの心をちくちく苛むって ……どうか、気付かないでいて ]
(108) めのこ 2018/10/15(Mon) 00時頃
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しって、ます。 あなた に、すごくよく、にてる ろいえ って……おんなのひと。
さっきまで、いっしょに、……
[ これだけ顔が似ているのです、 彼女がロイエを探す理由は、 なんとはなしに解りました。
だけど、彼女が 何処から来たかなんて知りません。 話かけるより前に知っていたら、 わたしはもっとちぢこまっていたでしょう。
今は、辛うじて うつむいたままでも、会話出来ていますが ]
(109) めのこ 2018/10/15(Mon) 00時頃
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あの、……ごきょうだい か、 なにか、ですか……?
わっ わたしも、 ろいえ を、さがしていて……
[ だって、こちらに居るはずなんです。 何度も何度も、自分に言い聞かせます。
ほんとうは、もう 全てを察しているくせに。
だからこそ、 ぽろぽろ、次から次へと涙が零れて わたしはたまらず、座り込んでしまいました ]**
(110) めのこ 2018/10/15(Mon) 00時頃
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―裏街:マネキン通り― [呍十年、呍百年と続く季節の移ろひヲ、 変はらぬ日日ヲ謳歌為る。
先程起こッた出来事や、 先日会いました方の事は忘れ、 行く宛も無く、向かふ先も無く。 風の向く侭、気の向く侭、 己が思ふ通りに歩みましますは、 中身は詰まッていても空ッぽな蕪頭。
たんッ たんッ とタンゴのリヅムに合わせ、 響く靴音ヲ伴に街へと繰り出せば、 変はらぬ日日は其処に有るので御座います。
彼の日、 蕪頭の周りには変わッた事等、
、、、 何一つ起こらなかッたので御座います。]
(111) あんもびうむ 2018/10/15(Mon) 01時半頃
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ハテ? 此処は何処だッた哉?
[何時も通り、 迷子に為りました時で御座いましょうか。 己を呼ぶ声が聞こへますれば>>76、 其方の方ヲ見て、 ぐわン と頭ヲ振るので御座います。]
、、、、、 この間振りだネ、オーレリア。
[と。]
(112) あんもびうむ 2018/10/15(Mon) 01時半頃
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――― Ending ―――
[ 光源である太陽が姿を消し、 限りなく影のない状態が作り出され、 幻想的な光に街が包まれる時間。
日没直後の僅かなそれを マジック・タイム、と呼ぶことがある。
「 太陽の明かりが消えると同時に この世界自体も終わるのだとしたら、 それはそれで、情緒的じゃないか。 」
一度ロマンチストを気取ったなら 最後までそう在ってもいいだろ?
残り少なな時間を空を見上げて費やしても。 ( 残念ながら星はやッぱり見えなかったが。 ) ]
(113) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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[ 理由は大したこともない。 、、、 したいことだって少なくはなかった。 ( 何処かへ行くことだってできた )
それなのに、 何時までもそこへ留まってしまった理由は
…… …… ……。 ]
[ 自問自答をする暇も、 気紛れ起こす時間も、もう、ない。 ]
(114) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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[ ―――― 星が、降ってきた。>>59 ]
(115) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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[ 男にとって、 この場はすでに舞台の上ではなく 自分自身が生きている現実だった。
役者は舞台を降り、 一人の人間に戻ってしまった。
そこには真実のみが存在する。 " 取り繕うことはもう、できない。 " ]
(116) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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… オーレリア っ!!
[ 生きて欲しいと願ったのは誰だ。 帰ってくれと押し付けたのは誰だった?
願い事を一方的に押し付けておきながら、 未練は掠れた声になってキミの名を叫ぶ。
( 馬鹿だ、ワタシは )
最後の最期は淡白に別れようと決めていたのに キミと目が合ったワタシはきっと、
…酷く情けない顔をしていたんだろう。 ]
(117) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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[ 逢魔ヶ時に白星がふたつ。 天から落ちて燃え尽きた。
残された男は一人、 崩れかけた街に涙色一粒、落として …何処かへと静かに去っていく。 ]
[ 夕暮れと日没の境目、 闇に飲まれかけた光と影の街で ―――― 最後の仕事をするために。 ]
(118) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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[ ラジオの話をしたのは、確か… 贔屓にしている店の兎店主にだったと この男は記憶していた。
思い出したのだ。>>0:#1 不可解な予報がラジオから流れだしたことを。 お偉いサマからかかってきた電話のことを。
もしかすると、 " 電波ならばあちら側に届くんじゃないか? "
それは単なる思い付き。 根拠もなければ保証もない。
でも、沈みゆく街に残った男に出来ることは 最早これしか残されていなかった。 、、、 ……芝居だ。 ]
(119) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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[ いつか図書館で少女と出会った頃 >>0:94聞かれなかったのを好いことに 男は本のタイトルを彼女に教えなかった。 ( 内容なんて猶のこと! )
抱えていたのはいつも、同じ本。 中身は図書館の本を参考にして 好き勝手に書き綴った芝居が一本。
その最初の観客になるはずだった少女に " 見せる "ことはできなくなってしまった から ]
(120) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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" ユニコーンは角と一緒に仲間も失った。 世界中の何処かにいる自分の仲間たちを。
だから彼は最後まで幸せにはなれなかった。 "
[ せめて" 聞かせる "。
男は根城から持ってきた痛んだ本を片手に 世界が崩壊していく様子を眺めながら、 不思議な言い回しから始まる一人芝居を始める。
どこへも届かないのかもしれないし、 どこかへは届くのかもしれない。 それとも、誰にも聞こえないのかもしれない。
それでも構わなかった。 果たせない約束を此処で果たせるのなら、何でも。 ]
(121) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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[ 街の片隅。 寂れた電波塔にほど近い高台の土地で 相応に長い時間を台詞に費やした男は 最後の一頁に並べられた文字を、 ]
… それでもね、幸せでなくとも " 彼は馬も仲間たちも愛していたのさ。 "
[ 躊躇なく読み切ると、 それきり本を閉じて放り投げてしまった。
小々波が寄せては返すように足許で闇が揺れ、 投げてしまった本の行方はもうわからない。
それどころか瞼が段段と重さを増してくるから 男はいつものように口を開き、こう言った。 ]
(122) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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……おやすみ、マリア。
[ インク瓶を倒したように黒色の広がってゆく視界の中、 無数に散らばった硝子色を見た気がして ―――― ]*
(123) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃
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さっきまで? では、姉は、 え?えっと、ごきょうだい、というか、 えっと……… ………っ、ティエークさん?
[ 説明しよう、としたところで、 少女が蹲り泣き出してしまったで きっと娘は駆け寄って彼女を案じよう
”ロイエであれば、そうしたように”
躊躇しながらも、そっと手を差し出せば、 貴方の帽子にそっと触れたのでしょう ]
(124) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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私は、貴方の仲間です 私こそが、本当は 此方の世界に居なければいけなかった
こんな淋しい場所で、姉が、 ずっと一人で暮らしていたと もっと早くに知っていたならば、
[ 悔やむような表情で、要領をなさない儘で
姉と親しいようだから、 聞いてくれますか?と前置いてから ぽつ、ぽつ、と話し始めるのは ”姉と妹” の話 ]
(125) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ 今から20年以上も前のこと。 とある表の町で一人の女の子が生まれました。 初めて授かった待望の赤ちゃんには ”リヒト” という名前が授けられました。
生後まもなくのこと、リヒトを襲った高熱。 三日三晩、一週間、二週間……… 最新の医療を尽くしても下がらぬ高熱は 五万人に一人の難病とされるものでした。
遺伝子工学が発達した現代でさえも 医師に治せない病 ……否、遺伝子工学が発達してしまったから、でしょうか。
”出生前に遺伝子を操作すればいい” そんなビジネスが横行していたからこそ 生まれなくなりがちな “難病” に対する 医学の進歩は、ぱたり、と止まっていたのです ]
(126) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ 幸い高熱は下がったものの、 両親が医師から告げられた言葉は残酷なものでした
”この子はまたいつ 同じような発作を起こすか判らない”
”次に同じような事が起これば もしかすると死に至るかもしれない”
”10年、いや5年、生きられたら奇跡だろう”
”いつ死ぬか判らない 爆弾を抱えたような女の子だ”
母親も連日の看病で 何かが張り詰めていたのでしょう ぷつり、と何かが切れてしまった、 その時のことを、父はそう、語りました。 ]
(127) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ そこからは父の独断だったといいます
気づけば病院のベッドで横たわっていたのは母親で その傍にリヒトの姿はありませんでした。 何故か時折母親のそばには、心療内科医が訪れて 事細かにいろいろなことを尋ねます。
しかしその中にリヒトのことはありません
”母親も何も覚えていないようでした”
それは彼女に対する “治療” が成功したという 証でもありました。
リヒトは居るはずもありません。 だってその頃、裏町の片隅で 大きな声で泣いていたはずですから ]
(128) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ 催眠療法 ──────── 今となっては太古の昔から行われてきた とてもとても原始的な方法ではありますが 母親の心を癒やすには最善の策ではありました
彼女に施された処置はそれだけではありません やがて彼女は可愛い赤ん坊を生むことになります
どこかで逢ったことのあるような 黒髪で、優しい瞳をした、小さな女の子。
”リヒト” と再び名付けられたその女の子は 病気もなにもない、とても健康な女の子でした。 ]
(129) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ 5年生きられるか判らない病気の女の子と ”病気以外の同じ遺伝子を持って生まれた女の子”
失ってしまったほうの娘の分まで 両親に愛情を掛けられて育てられた娘は 表情も豊かになり、まるでお姫様のように、 豊かな暮らしを、させてもらえることになりました ]
(130) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ まさか父も “裏町のリヒト” が 20年も生き続けているだなんて思いません だからそういうことが昔あったのだと、 ”表町のリヒト” が20になるのを切欠に、 事実を伝えてくれました。
”裏町のリヒト” をたまたま見かけた誰かが ”表町のリヒト” にそれを伝えたのもつい先日のこと
治療も何も行われずに発作も起こらなかったことは “神様でも居なければ有り得ないこと” だったのに ]
(131) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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…………それが、私なの。
[ 長い話にティエークは混乱していたかもしれず それでも聞いてくれていたならば、ありがとうと 小さくお礼を言ってから。 ]
(132) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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姉さんが居なければ、私の存在は無かったから 私はすごく姉さんには感謝している 姉さんはオリジナルで私は複製なんだもの。
だけど、すごく、やっぱり後悔してる。 20年も生きてこられたんでしょう? 姉さんこそが、あの家で暮らすべきだった。 今からでも、遅くないって、思ってる。
でも ─── 姉さんは、
[ でも。今、姉の姿は此処にはなくて。 泣きはらしたティエークの瞳が、 言葉が無くったって、いろんな事を物語っている。 ]**
(133) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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ー Phil & Sophie ー
[目が覚めた時に一番最初に感じたのは─────
毛皮を濡らすじっとりした水の重さと 鼓膜を揺らす喧騒
娘の真正面、泣き濡らした目の 野兎の男の縋るような視線。]
『いいや、注文といえばそうなんだけど』
[あの時の分岐点>>1:3をなぞるように 野兎は服の袖で顔の汚れを拭って言った。]
(134) シュレッダー 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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『最初はね、君が別れた女房に似ててねぇ それでついついここに足を運んでしまったのさ ここはいいよね。何時でも誰かがいる。 独りぼっちで呑んでても、独りじゃない。
…………すまないね、おかしな事を言って。 つまらない酔っ払いの戯言さ。』
[そうして野兎は、諦めたみたいなため息をひとつ 空になったグラスに視線を落としたのだった。]
(135) シュレッダー 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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[ 娘は再び生きることになった。
恐らく後ろにはザーゴもレンも、願わくばオーレリアも 振り返れば傍にいる……はず。
代わりに、男は死ねなくなった。
娘には一緒に生きよう、と言ってくれる人がいる。 だから彼に幾ら乞われても一緒に逝ってあげられない。
男は誰とも一緒に死んではもらえず 酔いに身を任せたまま何処かに消え去るのだろう。]
(136) シュレッダー 2018/10/15(Mon) 09時半頃
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良い店だろ。 独りぼっちじゃなくなったような気分になるにはさ。
[娘は野兎の褐色の瞳を見つめて言った。 ウサギの遺伝子由来の大きく丸い瞳の中の 真っ白なウサギに話しかけるようにして。]
けど、結局そんな隅っこにいたら、まやかしのままだろ。 少し誰かと話してみちゃどうだい。 本当にアンタが欲しいものがあるかどうかは別として 少なくとも本当に独りぼっちじゃなくなると思うけど。
[その結果彼の歯車がどう進むかは分からないが 娘は再びあの惨劇を引き起こすわけにはいかないと そっと俯き席を立つ男の背中を見送った。]*
(137) シュレッダー 2018/10/15(Mon) 10時半頃
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[ 世界が終わる音を 私は夢の中で聞いたのだ。 酩酊した夢の中で。
その存在の全てを 飲み込み、砕き、無のひとつへと 還してゆく、そんな音を。>>#2
そして世界は光に包まれた。 ]
(138) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃
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[ そして再び目が覚めた。
鼓膜を揺らす喧騒。>>134 びっしょりと全身が濡れており 手にはグラス。
ははあ、と少し可笑しくなって。 ソフィーは生きているのを確認。 件の男と会話をしていた。
記憶が正しければ そして世界が同じ輪郭を なぞるのであれば、 兎は再び地に伏すはずで。 血に臥すはずで。 、、、、、、、、、 けれど、そうはならなかった! >>136 ]
(139) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃
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[ それならばと、 私はその男の背中へと>>137 ひとこと声をかけるのだ。 ]
もう帰るのか? 、、、 いつも店の端っこにいるだろ…… 話してみたいと思ってたんだ。
よかったら乾杯しないか?
[ 今日が明日になるだけならば、 それでは全く意味がないのだ。 けれどいいこともある。 明日は、今日の自分次第でいくらでも 変化してゆくものなのだから。 ]
(140) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃
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、、、、、、、、 [ 手に持ったグラスを掲げてみせる。
男が乗ればグラスをぶつけ、 男が反れば、また今度。
どちらでもよかった。 なにせ私の知る未来とは 違った方を向いていたから。
だから────── ]
(141) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃
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、、、、、、、、、、、 [ 私はその一杯を呷るのだ。 ]
(142) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃
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[ ごくり、
その音がやけに大きく響く。 ]
(143) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃
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っ……ははっ、ははははっ!!!
(144) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃
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[ “何も起こらない” 死なない未来 が定められた 今、この場限りの絶対の生。>>*2
カミサマなどは主人以外に 知らなかったが、 外側の存在を強く感じて。
それが ひどく、ひどく可笑しくて。
自分の選択で変化してゆく明日 カミサマの筋書きで定められている明日
さて、どちらが正しいのか?
否、どちらでもかまわない! 、、、、、 だって私は確かに生きている! ]
(145) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃
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[ 笑みを口元に浮かべたまま、 もう一口呷ってみせた。 ]
ねぇ、カミサマっているとおもう?
[ どこかで同じような問いかけをした ひとりの少女の行方は 知らないままに。>>0:44
レンかそれとも兎の男か はたまたソフィーかその辺の客か、 誰かは分からないが。 私はとっつかまえて聞いたのだ。
それこそ“酔っぱらったように” ]
(146) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃
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[ その手の中には 、、、、、 水の入ったグラスがひとつ。 ]**
(147) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃
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[ どうしてでしょう。 どうしてでしょうか。
彼女>>124はロイエではないのに 触れる手にやすらいでしまうのでしょう。
顔はうつむかせたままですが、 彼女の言葉>>125にかすかに肩が揺れます。 そうして、ゆっくり肯きました ]
(148) めのこ 2018/10/15(Mon) 17時頃
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[ お話が終わるまで……いえ、終わってからも わたしはじっと沈黙をたもっていました。
ロイエは、裏の街に居るべきでは ない人だったと知ってしまって。
彼女の苦しみも何もかも、 不相応なものだったと知ってしまって。
それでも、此処に責められる誰かがいれば わたしだって怒れたのでしょう。 どうしてロイエを不幸にしたの って そうすれば、楽になれたかもしれないのに。
ですが此処に居るのは、 なんにも知らなかったのに 後悔していると言ってしまえるおんなのひと ]
(149) めのこ 2018/10/15(Mon) 17時頃
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[ 当たり散らしたくなる気持ちは 段々と鳴りをひそめていきました。
呆然、といった様子の裏 目を逸らそうとした現実を、 ようやく受け入れる決心をして ]
ろいえ、は たぶん……もう、 いないんだと、おもい、ます。
[ まるで、自分自身に 言い聞かせるみたいな口調でした。
口に出してしまえば、 ざわついた心はいっそ落ち着きを取り戻します。 だから、彼女を見ることも出来ました ]
(150) めのこ 2018/10/15(Mon) 17時頃
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……だから、
"そこ"は、もう あなた の、いばしょ……です。
[ 愛されるべきは、あなたなのです。
後悔していたって、何だって その居場所に相応しかった人は、 もう戻ってはこないのですから ]
ろいえ の、ぶんまで、 ……どうぞ、しあわせ に。
[ そうやって、 あたたかな"家"に帰るように 促してみせるのでしょう ]
(151) めのこ 2018/10/15(Mon) 17時頃
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[ 娘には、なぜ少女が呆然としているのか 何を言いたそうにしているのか そんなことまで想像できるほど聡くはない
”たった一人で裏町の教会に姉が居る” そんな話を聞いてきただけの人間に、 彼女が受けてきた仕打ちも、酷くて苦しい経験も 生きることを手放そうとした、
大切な少女を一人にしてしまってさえ 生きることを選べなかった、想いも
何一つ、知らないのだから、 それを理解できることなんて一生ないはずで
だけど、だけど。だけど。 ]
(152) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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[ 娘はロイエよりは確実に、 喜怒哀楽、”たくさんの感情” に触れて生きてきた
それでいて、遺伝子そのものはほぼロイエと同じ ”心が遺伝子で決まる” なんて眉唾モノだけど それでも彼女を構成する根っこの部分は、 ロイエも、リヒトも、同じだった、 目の前でさめざめと泣き晴らし それでも一通りの事情を聞いてから 何かを考え、”ロイエが居ない” ことを告げて それでいて、ロイエの分まで、と願う彼女の
その裏側の気持ちが、 何一つ悟れないわけでも、ない ]
(153) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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……… そう。
[ ぽつ、と呟いたのは もう “ロイエ” が居ないという事実。 その理由は明らかにされていなかったけれど 娘の中では、勝手に結論付けていた
だからきっと”聞かなくて正解”だったんだろう 聞けばよっぽど拗れていたのだろうから
─── さっきまで一緒にいた大切な人。 同じ顔の違う誰かが現れたら、 ? ]
(154) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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聞かせてくれて、ありがとう 私もいきなりこんな話をしてごめんなさい。
………… あの、その、 何を言っても、唯の推測ですし、 私に言う権利なんて無いのかもしれないですが
[ 口籠る。真っ白な帽子の下の彼女の 表情は判らない ────── だけど。 ]
(155) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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貴方は、姉の…、 ロイエの為に 涙を流してくれた
そんな貴方が傍にいてくれたこと、 きっと、ロイエも嬉しくて、 心から、幸せだったと思います。
なんでって思うかもしれないけど判るんです。 私と姉は、元は ”同じ” だから 想われていたこと、幸せだっただろうなって
だから ……………ありがとうございました。
(156) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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[ ぎゅっと膝のところで両手を握りしめて 深く、深く、お辞儀をして。
きっと娘はそのまま立ち去ろうとしただろう いつもの時が流れる教会と、少女を置き去りにして。 ]**
(157) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃
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[ ロイエが居なくなった理由 聞かれなくて良かったと思います>>154。
素直に話しても おかしなやつと思われるだけでしょうし、 誤魔化すだけの余裕はありませんでした。
頭がぼんやりとしてしまって 物事を深く、考えられないんです。 これだってやっぱり、 現実から逃げているだけなんでしょうね ]
(158) めのこ 2018/10/15(Mon) 20時半頃
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そう……、いって、もらえると わたし と、しても…… ……すくわれ、ま す。 こちら こそ…… ありがとう、ござい、ました、
[ 声は、何処か平坦でした。 彼女の贈ってくれた言葉>>155>>156 胸に響かなかったわけではありません。
そうだったらいいな。 思いはしても、ほんとうのところは わたしにも、彼女にも解らないことで。
いいえ、だとしても ひとりにされたことに、変わりはないのです ]
(159) めのこ 2018/10/15(Mon) 20時半頃
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[ お辞儀をする彼女>>157に わたしもぺこりと頭だけを下げました。
それからは、立ち去る彼女を 見送ることすらせずに じ、と傾いた十字架を見ます。
教会に、静かなときが戻ったとしても 涙を流すでもなく、わたしは その場から動けずにいたのでしょう ]
(160) めのこ 2018/10/15(Mon) 20時半頃
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[ わたしは、ふたたび思い知りました かみさま なんて、いやしないって、こと ]*
(161) めのこ 2018/10/15(Mon) 20時半頃
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-その後のこと- [きっとその境を越えるには暫く覚悟がいるのです。 私は本当に此処に来ていいのか、 多くの人を苦しめる結果をもたらした可能性を 抱いている私なんかが、と。
でも如何しようかと立ち止まれば>>75声を聞いて、 私は心のシコリを崩されるのでしょう。
電車に乗ることは出来なくなったので、 裏の街と職場の両方に近い立地の家へと 引っ越しをし、Wあの日以降W私のライフスタイルは 大きく変わることになった。
表の街では違法遺伝子専門の研究を。 裏の街では──…]
また無理矢理遺伝子改造しましたね? …あーもう、腕が硬化しているではないですか。
(162) Eurail 2018/10/16(Tue) 10時頃
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[腕の細胞の一部を簡易試験機に掛けながら 後天的改造者の定期健診を行う彼を見たなら、 知り合いに対しては会釈をするだろう。
異常細胞への不安を抱える人々への精神面の カウンセリングと細胞死の時期の測定。 その他遺伝子に関する問題を対応する──これが 裏の街での彼の顔になっていたか。
初めは気味が悪いと言われたが、これは全員の 命に関わることだと主張すれば特になにも 言われることはなくなってきただろう。
──まあ、稀に、相変わらず表でもW裏もW 違法遺伝子を使った改造希望者の仕事が来るが。]
…全く、どんな立場になっても揉み消しが 必要なのは困ります…。
(163) Eurail 2018/10/16(Tue) 10時頃
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[Aに文句を言いながら、クスリと笑ったことも あったかもしれない。 随分と様子が変わりましたね、と、>>106幾つもの 名前と立場、性別を持つことになる彼に言うだろう。
彼が、いや、彼女が人払いをするのを見たことも あると思う。でも…まあ、自分は人払いしても無駄だと 思われていそうではある。]
そういえば、レンさんって違法改造の方なのです? あまりそうに見え──…
…え?気にするな…?いや、そう言われると 逆に気になってしまいますけども。
[なお…レンの秘密を見抜かれそうだとして 滅茶苦茶気にされたこともあるかもしれんが、 これはこれで別の話。]
(164) Eurail 2018/10/16(Tue) 10時頃
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こんにちは。 …相変わらずの繁盛で。
[さて、裏の街に慣れた頃には『Luna's』に 通うことも増えてきたかもしれない。 本人は犬の知り合いがいたので、殆ど酒を 飲むことは少なかったとは思われる。
──ああ、一番最初に来た時に、 『相変わらず可愛いウサギ』と言ったので レオナルドは入店一番にウサギの制裁を 食らったことがあったかもしれない。]
ああ。でも、やはり 可愛いウサギですよね、変わらず。
[訂正。入店のたびにサラッと言うものだから問題児だったかもしれん。]
(165) Eurail 2018/10/16(Tue) 10時半頃
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[ ──── ──
…ぱたり、 ファイルは閉ざされる。 そうして貴方を見るだろう。
僅かに微笑んで、何を企んでいるか分からない顔で 彼は貴方に向けて言葉を続けてみせた。]
……ふふ、…全く、 研究室に入るなら先にお声掛けください。 何かご入り用で?
[悪巧みは常にそこに。 裏も、表も、なんら変わらないと語ろう。]**
(166) Eurail 2018/10/16(Tue) 10時半頃
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[男が席を立って暫く、そこで娘は考えていた。 自分の返答は間違っていやしなかったか。 同じ言葉を掛けられたとて、あの時の娘自身 身を焼くような寂しさから解放されたかどうか。
けれどまもなく、耳に飛び込んできたのは 酔った客らの追加のオーダー。 酒がないやら、料理がないやら。
だから、パンケーキを前にした娘>>60や 野兎に声を掛けたザーゴ>>140に 話しかけられるのはもう少し先のことだろう。
(ザーゴがグラスを呷る瞬間>>142を見ていなくてよかった) (きっと酔いが醒めるような大きな悲鳴を上げただろうから)]
(167) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 11時半頃
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レン、手伝ってくれるな?
[そこにレンがいるならば、そう声を掛けようか。 帰って早々だろうが、彼の決意と覚悟>>2:382を汲んで。
レンが料理を始めるならば包丁や鍋など新調しようか。 娘さえ使い方が分かればよかった厨房のあれこれも これからは一緒に使っていくのだし。
それからちょっと店を閉めて、図書館にレシピの本を 探しに行ってもいい。 虹色のお客人にも手伝ってもらって 色んな料理を発掘するのはきっと楽しいだろうから。]
(168) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 11時半頃
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[オーレリアの疑問がこちらに向けられたとしても>>62 娘にはそれにこたえる術はない。]
……アタシにもよく分からないままなんだ……。
[自分で胸を貫いた感触がまだ手に残っている気がして。 けれどその瞬間、とても満たされていたのをよく覚えている。
オーレリアはいったいどんな最期を選択したのか その話を娘から聞こうとはしなかっただろう。 逆に娘に聞き返されてもうまく説明できそうにない。]
(169) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 11時半頃
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[客の間を飛んだり跳ねたり。 傍目には何事も無かったかのように 娘は日常の中にまた埋没していこうとした。
が、ザーゴに声を掛けられた時>>146 酔ったようなその態度に思わず驚いて]
アンタ、また酔っちまったのかい?
[上機嫌そうなその顔に酒気が回っていないだろうか じっとその目を覗き込んで。 グラスを満たすのが水とは知らず
……また彼が、今度は本当に手の届かないところに 逝ってしまいそうな気がして、娘は耳を垂れた。]
(170) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 11時半頃
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もう、怖いからやめとくれよ。 ……ここで生きてくれるって、言ったろ?
[そうして繋ぎ止めるように、グラスを持つ手に縋り付く。 気の弱いのも全部露呈してしまった後だから見せられる 寂しがりの本音。
後であの上等な酒は、勿体無いけれど 料理に使ってしまおうか……とまで目論んでいる。 あんな事故が目の前で再び起きたら それこそ寂しくて死んでしまうだろうから。]
(171) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 11時半頃
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[ザーゴの質問>>146には、娘は答えられなかった。
いるのかいないのか分からない「誰か」より 一緒にいてくれる人の方がよっぽど良い。 けれど寂しいと「誰か」に縋らずにいられない。
答える代わりに、縋る手をほんの少し強めるだろう。]
(172) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 12時頃
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[そうして娘は日常に埋没していく。 すっかりあの日から変わってしまった日常に。
酒場にいつまで経ってもエルゴットが現れず 約束が果たせないことに本当に後悔する日も来るだろう。
代わりに顔を出したのは表の街の男>>165 入って早々の禁句を度々繰り返すものだから いつしかその光景も店の新しい日常に変わっていくのだろう。
また少々華美な格好の人間>>107が新しく店に 顔を出したかもしれない。 酔客らが盛んに「あれはどっちだ?」と論じるだろうが 娘はどちらであっても構わない。]
(173) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 12時頃
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いらっしゃい。ご注文は?
[我楽多を寄せ集めた街にひっそり佇む月の上 今日も兎は跳ねている。]*
(174) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 12時頃
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── 朽ちた教会に花束を ──
[ その日を境に 裏街の片隅、朽ちた教会では 陰鬱な顔をした女性の姿を見る者は だれひとり、居なかったという
しかしすぐに、更に教会が朽ちることはなく よく見れば、いつもその状態を保つように 細やかな手入れがされていたことだろう
ある者にとっては “時が止まったような” また、ある者にとっては
”いつ誰かが戻って来ても良いような”
そんな姿のままで、ずっと保たれていたはずで。 ]
(175) ししゃもん 2018/10/16(Tue) 13時半頃
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[ 教会の祭壇には、小さな花が添えられている 最初は定期的に、ひと月ごとに。 1年過ぎれば、10月10日、その日の朝には。
もしもまだ陽も昇らない頃 真っ暗な教会に来ることがあるならば 昔そこに居た “幽霊” を見たかもしれないが
きっと、それは二本足で歩き、 その後きちんと表街へと帰っていくのだろう
それはきっと、しばらく続くこと 近い未来に、彼女に終わりが来るまでは。 ]**
(176) ししゃもん 2018/10/16(Tue) 13時半頃
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[ 斯くして境屋エルゴットの物語は終わりを告げた。
誰との約束も果たせず、( …果たさず! ) 一人で満足して消えていくことを選んだ。
……望み通りに。 ( 叶えたかったのは本当に、それだけ? )
、、、 だから、 ]
(177) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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[ ―――― この先は、彼自身も知らない話。 ]
(178) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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[ 彼にもう少し踏み込む勇気があったなら、 >>2:142扉の中を覗き込んでさえいれば。
彼の存在を欠いた生家の居間に置かれた写真立ての奥に 自分によく似た" 弟 "の姿を見ることが出来ただろう。
金髪の天使の横で幸せそうに、微笑む まるで自分のドッペルゲンガーの如きその姿を!
" 同じ人物が同時に複数の場所に姿を現したとき。 それは片方の人物の死ぬ予兆であるとされる。 "
そのあまりの皮肉に冷笑すら零したことだろう。 人間のエゴイズムにはここまで限りがないのかと。 ]
(179) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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[ とどのつまり、彼の両親は 天使に飽き足らず" 彼 "をもう一度作ろうとした。
何故なら天使はそれ単体では輝かない。 凡庸な(自分たちの様な)人間が必要だから。
その結果、彼らはまた同じことを繰り返す。
出奔した兄の遺伝子情報をそのまま組み直し 天使とかけ離れた容姿の" 弟 "を作り出した。
天使になれなかった失敗作を意図的に作り出した。 ]
(180) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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[ その結果は ――――、 四角く切り取られた写真が明らかにしている。
劣性遺伝子の調整のために 生まれてから長らく入退院生活を繰り返したため、 白い壁とリノリウムの床が世界の全てで 外の――ましてや" 裏 "の街になど行ったこともない。
" 彼 "とは似ても似つかない彼の、弟。 彼の遺伝子調整の最終ステップが終了する日が、 奇しくも彼の兄が事故に遭った十月十日であったことは ……誰も、知らない。 ]
(181) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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――― after the end ―――
[ 肌寒い日も少しずつ増え始めたある秋の日。
休日の午前10時。 小奇麗に整えられた赤い屋根の家の玄関。 右手の小指の爪だけを赤く染め、 眼鏡で" 変装 "した彼は初めて一人で外へ出る。
行先は言っていない。 放任気味な父や母は兎も角、…心配性の姉は 彼がどこへ行く気か告げようものなら 絶対に着いてくると言いそうだったから。
マニキュアを拝借したのはつまり、 彼にとっては約束のつもりだった。
" 門限までには帰る "――という、自分との。 ]
(182) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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[ 彼には兄がいたらしい。 、、、 らしい、というのは 姉も、彼も兄を見たことがなく 両親ともその話をしたがらないからで。
年々増えていくアルバムの中にも、 家族の団欒の中にも兄の名前も影もない。
…ただ、 長い時を過ごした入院生活で一度だけ 存在を示唆する両親と医者との遣り取りを聞いた。
" あれは裏の街にいますから "
見たこともないような母の声と、父の貌とを見た。 ]
(183) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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( どんな人なんだろう )
[ ただただそればかりを気にして、 会える日を願って、…過ごして、 ようやく掴んだチャンス。
…だけれど、 ]
(184) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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[ 裏の街と表の街の、境。 あと一歩でも踏み出せば…という場所で 彼は何となく立ち止まってしまった。
立ち入れば帰れない、とか 入ってはいけない、とか 散々と聞かされてきた場所だ。
躊躇と警戒が先に立って、 うろうろ うろうろと境目を行き交う。
もういっそ、引き返してしまおうか。 …そんな諦念すら浮かび始めたとき。 ]
(185) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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[ …声が、聞こえた。 ]
(186) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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[ >>74彼は振り向いて、 話しかけて来た人へ視線を寄せる。
…綺麗な人だった。
人形のように整った顔立ちで、 夜空に浮かぶ星みたいな髪の色をしていた。 ]
……ああ、うん 裏の街に行きたいんだけど、
[ 少しだけ迷って、彼は ]
(187) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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ここへ来るのは初めてで。 よかったら案内してくれる?…オーレリア。
、、 [ 誰かの名前を呼ぶ。 呼んだあと、自分でも不思議そうな顔をして 「 なんでもない 」と一言付け足し、
改めて笑顔を浮かべると 彼女に向けてこう言った。 ]
(188) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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* " …星を探す手伝いをして欲しいんだ。 " *
(189) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃
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[ ──── それは、日が暮れた頃 ]
(190) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃
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[ 少女は教会を出て、 図書館に向かって歩き出しました。
足取りは重いということもなく けれど、軽いということもなく。
ごくいつもの調子で、 知り合いに会ったのなら、 当たり前みたいに挨拶もしたでしょう。
……ですが。 図書館までの道中、 誰にも会うことはないのです ]
(191) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃
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[ 誰かが探してくれていたとしても>>62、 何処かに放送が響いたとしても>>121 少女がそれを知ることはありません。
少女は、何処までも "ひとり"で、道を歩いていました ]
(192) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃
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[ 図書館は、静かにそこにありました。
よく此処を訪れる"少年"は、 まだ店の手伝いでもしているのでしょうか。
何にせよ、此処には誰も居ません。 日の落ちきった館内には、 差し込む陽のひとつすらなく。 寒々しい雰囲気をたたえていました。
まどろむための窓際。 共に語らった書架の影。 居眠りに遣われた椅子。
それらはまだ、当たり前のようにあるのに 少女は目もくれず、受付へ ]
(193) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃
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[ とっくに使われていないそこから、 ペンと紙を取り出して、綴ります。
少し、離れた場所に行くこと。 心配しなくてもいいこと。 ──── 必ず帰ってくること。
小さい、けれど あのとき>>2:198と違って迷いの無い文字。
まだおすすめしたい本があること。 いつか劇場にお邪魔したいこと。 春の花を待っていてほしいこと。 食べたいお菓子があること。 また一緒にお散歩したいこと ]
(194) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃
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[ 取り留めもない手紙は、 図書館の受付に放置されました。
目的を達した少女は、 誰かの影を探すように一度振り返り、 やがては前を向いて歩き出します ]
(195) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃
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[ 図書館を後にした少女を 見かけるものは居ないのでしょう。
だから誰も、 少女が何処へ行ったのか知らないのです ]
(196) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃
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[ 御影山にある、花畑の傍ら 深く湧き出る泉のほとりに
中身入りの手提げが落ちていることも きっと──知る人は、いないのでしょう ]*
(197) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃
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[ チンッ、と澄んだグラスの音色。 ぶつかりあって、呷るは水で。
店主がそれをみていたならば、 それこそ大きな悲鳴をあげて 蹴り飛ばされグラスは無残にも 木っ端微塵であったやも。 だから、よかった。よかったのだ。
酒でないとは分かってた。 そりゃ死ぬ気は全く無かった故に。 注意深く嗅ぎ分けていたのだ。
レンに声を掛けるソフィーを見たら>>168 「レン、最初のお客さんに なってあげようか?」などと、 楽しそうに笑って告げたりもして。 ]
(198) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃
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[ 水へと変わったグラスの中身。 死なない、死ねない、グラスの中身。
不思議なことだと思いこそすれ、 世界の外側の意思を感じこそすれ、 男は愉快で堪らなかった。
カミサマの存在を尋ねたくせに 正直なところ、どちらでもよく。 殺して生き返らせるなんて 七面倒なことをするなぁと ぼんやり思っていただけなのだが。 だって、選択も介入も余地すら失くし、 世界ごとくちゃっと握りつぶせば とても簡単でスピーディ!
そんなもんだから その様子がまた酔っぱらったように 見えるとは気付かずに。 ]
(199) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃
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[ 目を覗き込まれて、>>170 ぱち、ぱちと瞬きをした。 その赤い瞳の中で、 私と同じ顔が、ぱち、ぱちと瞬く。
ぱたりと垂れたソフィーの耳。 言われた言葉を理解した私は 再び声を上げて笑うのだ。 ]
ははっ、酔っぱらったら、 介抱でもしてくれるのかい?
[ グラスを持つ手をぎゅうっと握られて>>171 吐露される心の叫びを聞いたからこそ 私はなんでもないように 、、、、、、 酔っぱらって笑ってみせるのだ。 (それこそ上機嫌に笑って!) ]
(200) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃
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もう飲まないって言っただろう? それに、胃袋つかまれてるからなぁ…… ソフィーがご飯作ってる限りは 私は死ねないんだよなぁ……
美味しすぎるし、好みだしね。
[ あれば苦しいんだよ、と>>2:337 二度としたくないといいながら 二度も経験したことに苦笑して。 ]
(201) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃
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[ ぎゅうっと力の籠ったその手に、 もうひとつ笑みを深めておいた。
兎が縋るくらいの頑丈さ、 寂しさを薄めて笑う懇切さ、 約束を違えぬ誠実さ、 そのくらいは持ち合わせる犬なのだ。
そのしおらしさも可愛いと 想いこそすれど口には出さず。 さすがにあの蹴りを喰らったら 床に熱い頬ずりをしてしまうもので。 ]
(202) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃
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……そんな心配なら、 おかわりはソフィーが作ってくれるかい? それなら安心だろう?
[ そうやって、 きゅぅーん、と甘えてみるチャッカリさ。 そういうところも犬なのだ。
一等の酒が料理に化ける。 それは私としては大歓迎。焼けば酒は飛ぶもので。
「ウサギ肉だよ」って冗談に 返すバリエーションも熟考せねばなるまいな、と。
そんなことを考えながら、男はいつもの調子で 兎の店主に注文するのだ。 ]
(203) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃
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[ 兎の目には私が映る。 狐の目にも私が映る。
教会のひと粒のキャラメルに。 山の花畑の湖の水面に。 がらんと響く劇場の中に。
ヒトの目に、主人の目に。
────私の目に、]
(204) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃
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[ How bitter a thing it is to look into happiness through another man's eyes!
他人の目を借りて 幸せをのぞき込むなんて、 あまりに辛い>>2:35
ははっ、馬鹿を言う。
私は借りる。 そして、貸すのだ。
違うものを見て、違うことを感じ 違う幸せをみて、同じように笑う。
それを幸せと言わずに なんというのだろうか──── ]**
(205) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃
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