人狼議事


285 【突発誰歓RP】逢魔ヶ時に会いましょう

情報 プロローグ 1日目 2日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


エルゴット1人が投票した。
パルック10人が投票した。

パルックは村人の手により処刑された。


時は来た。村人達は集まり、互いの姿を確認する。
犠牲者はいないようだ。殺戮の手は及ばなかったのだろうか?


全ての人狼を退治した……。人狼に怯える日々は去ったのだ!


村の更新日が延長されました。


村の更新日が延長されました。


村の更新日が延長されました。


【人】 学者 レオナルド

[──扨、隠して彼女との話と蕪の話は
どうなることであるか。

彼女と、彼が、友人であることにも驚くが、
私は私でオーレリアが一度死んでしまったことと、
硝子の森で最後に出会った後──さて、彼女が
どうしていたのか、素朴な疑問であったか。



……
世界は崩壊を進めていくだろう。
硝子の森も建物が悲鳴を上げ、地面は唸り、
世界は消滅へと向けて突き進んでいく…

私は私で、それをずっと見ることはできない。
──自分の室内で、少し毒を吸った。
蝕む薬品で肺の奥がジクジクと、する。]

(0) Eurail 2018/10/12(Fri) 12時頃

【人】 学者 レオナルド

[本人達が望むのであれば、私は死を早める
遺伝子の注射を渡すし、望まなければそれまで。
もしかしたら彼女/彼はそのビルから身を投げるやも
しれないし、違うかもしれないから。

男は屋上にある壁に腰掛け、二人を見る。
声をかけられれば、この肺が機能するまでは
きちんと解答をするだろう。]*

(1) Eurail 2018/10/12(Fri) 12時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[どふやら先客とは入れ違ひと為ッてしまッた様子>>2:335
 ひョこり と顔ヲ覗かせますれば、
 未だ其処にお嬢さんは居らッしゃッたで御座いましょうか。

 其処に未だ居るならば、
 縁に腕ヲ掛けて手ヲ振るふので御座います。]


           、、、、、
  やァやァお嬢さん、此の間振りだネ。



[初めて問ひ掛けが変わッた日、
 彼女に返された言葉ヲ繰り返す様に為りまして>>1:91
(件の酒場に居たことに、気付かなかッたものだから。)
 崩落為そふな世界の中にも関わらず、
 常と変わらぬ挨拶ヲ交わすので御座いましょう。]

(2) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 16時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ



       、、、、
  お嬢さんは帰らないのかゐ?



[そンな一言ヲ添えてでは御座いますが。*]

(3) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 16時頃

【人】 信徒 オーレリア





   ─────……そうですか。



 

(4) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア


[ 全てを聞き終えた後、
 私はたったそれだけを言いました。
 少しだけ困ったように笑いながら。 

 彼は私と、とても似ていると、思いました。

 >>2:325>>2:326>>3:327
 両親から求められなかったことも、
 期待することに疲れたことも。

 ……自分の居場所が何処にもない事も ]
 

(5) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア


[ だから、その言葉を聞いたとき、>>2:329
 私の心は凪いでいました。


 私とおんなじだなって、
 どこか、嬉しくも思ったのです。


 だから私は、彼の選択に異を唱えませんでした ]
 

(6) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア



   ……はい。
   今までありがとうございました。


[ >>2:331
 そのくせ、保護者をやめると言われれば、
 寂し気に目を伏せて、息を吐きました。

 お役御免とは、思ってはいませんでしたが、
 けれど、彼と行動を共にしなくなったのは事実です。


 いつか、境屋としてではなく、
 ただのエルゴットさんと一緒に歩きたかった。
 けれど、それは叶わないままになってしまいました ]
 

(7) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア





             [ ………… ]



 

(8) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア


[ >>2:332
 よく聞いていたはずなのに、
 いつしか聞かなくなってしまった言葉。

 あの頃の私であれば、
 笑って、返事をして、帰路についていたでしょう。

 でも、今は、
 返事もできず、笑うこともできず、
 屋上を去っていく背を見つめることしかできません。


 ……別れの挨拶も、言わないまま ]
 

(9) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア





             [ ………… ]



 

(10) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア





       [ 彼が、帰らないならば──── ]



 

(11) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[ 屋上から消えた背を追うように、
 その足を一歩踏み出した時、
 ・・・・
 背後から聞こえた声に、
 私は驚いて、振り向きました。>>2 ]


   えっ、ワクラバさん、
   なんで、どうやってここに……!?


[ 柵の向こう側はビルの壁のはずです。
 それなのにどうしてこの人は
 柵の向こう側から現れたのでしょうか。

 ……いいえ、それよりもどうしてここに?

 疑問の尽きない私を置いて、
 いつも通りに挨拶をするワクラバさんへ
 私は近づきます。けれど───── ] 

(12) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア




   …………。


[ >>3
 投げかけられる問いに、
 私はすぐに、応えられませんでした。

 心は、決まっているはずなのです。
 しかし、言葉にするのは躊躇われました。

 声に出してしまったら、
 何かが終わってしまう気がしたから ]
 

(13) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア



[ 疲れたからもういいやと投げ出して、
 期待することもやめてしまったと、思いながら、
 

 私はまだ、探して、抱き続けていた願いを、
 放り投げることが、できなかった ]

 

(14) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア



[ だから私は問いには応えずに、
 彼のその頭の頬のあたりに、手のひらを添えました ]

 

(15) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア




   ワクラバさんは、早く帰ってください。
   そして、私のことは────忘れてください。


 

(16) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

【人】 信徒 オーレリア


[ 彼が覚えてくれた事、
 いまも覚えていてくれている事が、嬉しかった。

 でも、もう忘れて欲しい。

 だって、忘れやすい彼が、もう居ない私を
 ずっと覚えているのは、不幸でしょうから。


 目も、鼻も、口もない真白の顔を、
 私は愛おし気に、もう最後だと、撫でるのです ]*
 

(17) rento24ss 2018/10/12(Fri) 20時半頃

 

  今では人気のない政府庁舎。
  特別対策室と看板の掛けられたその場所の
  一等奥まった机の上。

  やや乱暴に重ねられた書類の束の一番上に
  分厚く綴じられた冊子が載せられていた。

 


 

「 何事も起きなければ時間は直線に流れている。
  しかし惑星同士の接近によって重力場が乱れ、
  急激な時間躍進によるパラドックス現象が起きると
  空間同士の捩れが元に戻ろうとする力によって
  ある種の時間遡行が起きるのである。

  6th-10現象によって引き起こされた時間遡行には
  現象発生時に臨死状態にあったものも含まれる。

  ただし遡行の絶対的必要条件として、
  並行世界に同相異体が存在していてはならない。 」

 


 

「 時間遡行は並行世界の分岐が起きた地点、
  つまり現象発生時の48時間前まで遡る。
  事故は回避され、事件は未然に防がれる。

  現象の発生当日には" 何も起こらない "。 」

 


【人】 かみさま パルック

 

「 はず、…だったんだがねえ。 」


  …十月十日。
  時刻は朝十時。

  かっちりと腕に巻いた時計に目を遣り、
  パルックは職場の机の前でぼやいていた。

 

(18) リベリオ 2018/10/12(Fri) 21時半頃

【人】 かみさま パルック

 

「 残念だけど、この現象の厄介なところは
  巻き込まれた人間にしか記憶がない
       ―――― ってところなんだよね。 」


  6th-10は確かに起きた。

  観測器は正常に作動していたし、
  何が起きたのかも大方わかっている。

  けれども、

 

(19) リベリオ 2018/10/12(Fri) 21時半頃

【人】 かみさま パルック

 

「 誰が生きたとか、誰が死んだとか、
  わからなくなってしまったのは残念だ。 」


  その結果。今この世界で
  " 何が "、" どうなった "のか、
  本当のところがわからない。

  被害者の話を聞くことも、できない。
  時計の針は振り戻ってしまったのだ。

  機密書類の整理をしながら
  バルックは人知れず溜め息を吐くのだった。

 

(20) リベリオ 2018/10/12(Fri) 21時半頃

【人】 かみさま パルック

 

  *( 報告書、スンナリ通るといいんだけど。 )*

 

(21) リベリオ 2018/10/12(Fri) 21時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[愕く姿に>>12
 何故愕いて居るの哉と、
 首をぐわン と傾げるので御座いました。
(徐も、外壁は昇るために有る訳に非ず。
 と云ふのは解らぬ故の奇行。
 まさか当てた者が居るとは存ざぬ侭>>2:315。)

 近付き、
 頰に手ヲ添へる彼女の言に>>15
 ハテ? と又又首ヲ傾げたので御座います。]



  ようやッと覚へたと云ふに、今度は忘れろとな?



[摩訶不思議そふな声で尋ねれば、
 ぐわン と首をもふ一振り。]

(22) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 22時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ




  御断りだが?



[何故その様な事ヲ言ッたのか、
 此の蕪頭には解ッて居りませぬ。
 其れでもはッきりきッぱり言ひますれば、
 よッこいせ と昇るので御座います。]

(23) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 22時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ





  何故お嬢さんがそふ言ふかは解らぬが、
  ようやッと覚へられた者ヲ、忘れたひとは思わぬ故。



[風の向く侭気の向く侭。
 自由気侭に生きてきた蕪頭。
 何ヲ忘れるかは己の自由故。
 忘れたく無ひと己が思へば、
 忘れ様とはせぬので御座います。]

(24) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 22時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ




  処で、お嬢さんは帰らなひのかゐ?



[然も忘れたかの様に、
 先程と同じ問ひを繰り返すので御座います。
 己の中では大事な事ですが故。
(お嬢さんが帰らぬなら、帰ッても仕方なひ。)*]

(25) あんもびうむ 2018/10/12(Fri) 22時頃

天のお告げ (村建て人)

 

  地震>>2:#0の痕跡が深く刻まれた二つの街。

  割れた地表や崩れかけた家屋、
  蜘蛛の巣状に割れ目の広がる窓 …など。

  街中に存在する傷痕を強くなぞるように、
  二度目の終わりがやって来る。

 

(#0) 2018/10/12(Fri) 22時半頃


天のお告げ (村建て人)

 

  崩れかけの世界に残ることを
  もしも誰かが選択したとしたら。

  …気付いただろうか?

  頬を撫でる風が徐々に強くなっていることに。
  土に刻まれた亀裂が横幅を広げていることに。

  街に影落とす山間から水が溢れ、
  少しずつ少しずつ、街側へ浸食を進めていることに。

  そして、何処へ行くにしろ
  時間はもう殆ど残されていないだろうということに。

 

(#1) 2018/10/12(Fri) 22時半頃


天のお告げ (村建て人)

 

  …気付いただろうか?

  小刻みな揺れと大規模な揺れが繰り返される度、
  地震によって街が壊れ、崩れていく度に、
  双方の街の端から街並みが零れ落ちていることに。

  一度欠けてしまった場所には何もなく、
  まるで最初から街がそこで途切れていたかのように
  真っ暗な空間が何処までも広がっているだけ。

  " 存在するはずのなかった世界 "は
  元からそうであったように無へと還っていく。

 

(#2) 2018/10/12(Fri) 22時半頃


天のお告げ (村建て人)

 

  やがて
  全ての音が飲み込まれ、眩い光に包まれて、


         ―――――― その時は訪れた。

 

(#3) 2018/10/12(Fri) 22時半頃


天のお告げ (村建て人)

 

  " もしも "がひとつ消えたところで
  現実世界はこれからも何事もなく続いていくのだろう。

  一度は存在した「はず」の二日だけの世界の代わりに。*

 

(#4) 2018/10/12(Fri) 22時半頃


【人】 信徒 オーレリア


[ >>22
 頬を撫でていた手は、
 振られた首から離れ、そして、




 はっきりと告げられた否定に、>>23
 私は目を瞠って、動きを止めました。

 彼が、私が言ったことに
 否定を述べたのは、初めてのように思います ]
 

(26) rento24ss 2018/10/12(Fri) 23時半頃

【人】 信徒 オーレリア


[ 柵を難なくと乗り越えたワクラバさんを、
 私はただ黙って見つめ、
 そして、聞いていました。>>24>>25

 もう一度、投げかけられるその問いも ]


   私は……わたし、は……。


[ 私のことを忘れないと言い、
 同じ問いかけをしてくるその人に、

 “帰らない”と、私は、]
 

(27) rento24ss 2018/10/12(Fri) 23時半頃

【人】 信徒 オーレリア


[ ───────言ってしまうことが、怖かった。
 言ってしまえば、彼を損なってしまう気がした。



 それだけは、どうしても、
 私にはできませんでした。

 私のせいで、また誰かが死んでしまうことは。
 特に、目の前のこの人が死んでしまうことは ]
 

(28) rento24ss 2018/10/12(Fri) 23時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[ それに、ただ、忘れないと、
 言ってくれることが、酷く嬉しかったのです。

 たったそれだけのことでも、私にとっては。
 だから、私は、]


   帰り、たいです……っ。


[ 顔を歪ませながら、
 子供のように、ただそう言うのです。

 死にたくないと願う私は、
 燃やし尽くした書類を見た時に
 死に絶えたと思っていました。

 後には、何も残ってないと思っていたのに。
 ……何もかもを捨て切れてしまうほど、
 私は強い人間では、ありませんでした ]

(29) rento24ss 2018/10/12(Fri) 23時半頃

【人】 信徒 オーレリア





[ それに、自分が思っているほど、
 一人ぼっちということでも……どうやら、なかったようです ]*



 

(30) rento24ss 2018/10/12(Fri) 23時半頃

【人】 信徒 オーレリア


[ >>2:357
 扉の向こう側から、
 研究者の彼が現れたのはその時だったでしょうか ]


   レオナルドさん!?
   ……大丈夫ですか?顔色が悪いですよ……。


[ それは、
 全力でここまで駆けてきたせいなのか、
 それとも彼を蝕む毒のせいなのか。

 理由は分からぬまま、
 私は彼に近づいて、その手にあるものを見ました ]
 

(31) rento24ss 2018/10/13(Sat) 00時頃

【人】 信徒 オーレリア


[ それが何かと問えば、答えは返ったでしょうか。

 けれど私は笑って、首を振るのです。
 それが彼の優しさから用意された物でも、]


   ……私、痛いのも、苦しいのも、
   注射も、好きじゃないんです。


[ 服の下にある、
 腕に残された無数のその跡。
 何度刺しても、私は慣れることはありませんでした ]
 

(32) rento24ss 2018/10/13(Sat) 00時頃

【人】 信徒 オーレリア


[ そしてもう一つ。
 私が投げ捨てたはずのファイルが、
 もしもその手にあるならば、
 私は自分の唇の前に人差し指を立てて、]


   ……私がしたことは、
   どうか内緒にしていてくださいね。


[ そう、一つお願いをするのです。
 生きるために死のうとしている、彼に ]*
 

(33) rento24ss 2018/10/13(Sat) 00時頃

【人】 信徒 オーレリア


[ >>#1>>#2
 世界に再び異変が訪れる頃、
 私は、彼が消えていった方へ足を進めます。

 けれど、下に降りることはありまえん。

 最上階で止まったままのエレベーター。
 だから、覗いた非常階段の下の方に、
 その黒い姿は見えたでしょうか。


 見えたならば、私は手すりにつかまって、
 白髪を垂らしながら、下の階を見つめ、]
 

(34) rento24ss 2018/10/13(Sat) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア

   ────エルゴットさん!


[ あらん限りの声で呼びかけましょう。


 これで、本当に最後です。
 彼の苦しみが理解できてしまう私には、
 彼を引き留めることは、できません。

 ……私は、彼の両親にはなれません。
 彼を天使にすることも、できません。
 彼の望むものを、何一つ私は与えられない。

 だから、私は、
 言い損なっていた続きを、言いましょう。
 例え、それがどんなに辛い事だとしても、]
 

(35) rento24ss 2018/10/13(Sat) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア



   ──────さようなら。

   貴方のことは忘れません。
   裏の街を、一緒に歩いてくれたことも。
   この世界で、私を見つけてくれたことも。

   ありがとう、ございました。

 

(36) rento24ss 2018/10/13(Sat) 01時頃

【人】 信徒 オーレリア


[ そう言ったきり、私は踵を返します。

 ちゃんと、言えていたでしょうか。
 声は、震えていなかったでしょうか。

 本当は別のことを言いたかった。
 でもそれはきっと、彼を困らせるでしょう。
 だからきっと、これでいいんです。

 頬を伝い落ちるものを拭いながら、
 私は非常階段を、後にします ]**
 

(37) rento24ss 2018/10/13(Sat) 01時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 何処へ行く用向きもない癖に、
 男は階段の途中に何時までも佇んで
 未練がましく空を見上げていた。

 月もなければ星も見えない、
 昼と夜とを別つマジック・タイム。


   ( 道を選びあぐねたワタシを
      揶揄するような色をしている。 )


 戻ることも出来ず、
 進むことも出来ず。


       斜光の照り込む中、
       …崩壊していく街を眼下に臨んで。 ]

(38) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 考えている。 ]


  ( 臍曲がりなキミはワタシの言葉を
    素直に聞き入れてくれただろうか。 )


[ >>2:268きっと考えていることは
 そう違わなかった( はずだ )、と。

  " キミがワタシを生かそうとするように
   ワタシはキミを生かしたかった。 "

 だからこそキミの頼みごとを
 迷う隙もなく冷酷に叩き切った。


     「 キミが振り向かずに行けるように。 」 ]

(39) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 当然男は知っていた。
 人と人との境目に住み続ける限り、
 誰であろうと" 何かを見つけてしまう。 "


 >>2:180時にはお節介焼きを。
 >>1:238時には寂しがりを。
 >>2:159…そして、明るい星を。


 …そう。だから、
 必死になって何かを捜そうとしているうちに
 彼女だって何かを見つけていたはずだ。>>30

 " 見えないのは目を塞いでいるからさ。 "
          ( …ワタシみたいにね ) ]

(40) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 縁の糸の感触を知っているくせ、
 それを態々断ち切ろうなんて馬鹿は
 自分一人で十分だ。

  " キミの苦しみを理解出来るからこそ
   キミをワタシのようにしたくない。 "

 だからどうか、
 この世界に留まりたいと思わないで欲しい。
 手に入らないものばかり追わないで欲しい。 ]


  言えるわけがないじゃないか。
  …一緒に残ってくれ、なんて。


           [ 生きていて、欲しい。 ]

(41) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 


        [ 考え事の、途中で ]

 

(42) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ >>35不意に声が聞こえたとき、
 >>36…言葉が、聞こえたとき。

 男はハッとして階上を見上げ、
 直ぐに酷く安堵した表情を浮かべた。


  ……それは、
  これまで最も聞きたくなかった言葉で、
  今は最も彼女の口から聞きたい言葉だった。 ]

(43) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 

  オーレリア。キミはワタシにとって、
  どれだけ離れていても見つけられる星だった。

          …さようなら。元気で。


[ 直ぐに翻された白色の髪や
 隠れてしまった碧色の瞳へ向けた
 反射的な返事に演技は混ざらない。

  ( …きっとこの時ばかりは、
    心の底から笑顔を浮かべていたはずだ。 ) ]

(44) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ >>37去りゆく彼女に声が届いたか。
 それはこもう知るところではないし、
 確認するつもりもなかった。

 白と黒とは二度と並ぶことはなく、
 すれ違っては離れていくばかりだ。


  上と下。
  天と地。  …表と、裏へ。


 やがて硝子のビル群の外へ出る頃には
    少なくとも平静を取り戻しては、いた。 ]

(45) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ ……ただ、
 不意に頬を濡らすものがあって
 出てきたばかりの建物の上階を
        一度だけ振り仰ぐ。 ]

(46) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 




[ 落ちたのは雨か涙か。
  男本人にさえわからない、話。 ]**

(47) riberio 2018/10/13(Sat) 03時半頃

【人】 学者 レオナルド

──…はは、…ええ…
ちょっと、自分の研究室で、毒を吸ったようで

…自分の研究物で死ぬのも、アホくさい…


[息を大きく吐きながら、そうして、
自分は>>31あなたへそう答えるでしょう。
扉から離れて壁際に腰を下ろせば、少しずつ身体が
麻痺していくのを感じるのです。]


…ふふ…そうですか、
それもひとつ、ですよ。


[手元の薬をなにかを答え、>>32返される言葉には
否定も肯定もしません。
彼女が望むこと、それが一番の回答でございます。]

(48) Eurail 2018/10/13(Sat) 10時頃

【人】 学者 レオナルド

…けほ、……っ…は、
仕方が、ない…ですねぇ…


[持っていたファイル>>33に向けて指し示される
内緒内緒の指の動き。
持っていたファイルはすぐそばに置いて、
クスリと、微笑むことにしましょう。]


…誰かの…ではなく、…自分、為に …行ったこと、…咎め…人は、い……せ、よ。


[息がうまくできなくなってきていて、
気管支に触れて、必死に息を取り込んで、
少しずつ白くなる思考回路に苦笑する。

…生きれたら、彼女がここでそうしたように
書類を処分するか、と、新しくAに頼む
仕事をぼんやり考えて、腕が地面の上に転がる。]

(49) Eurail 2018/10/13(Sat) 10時半頃

【人】 学者 レオナルド

[まだ、全身を電車で轢かれるよりは、
痛みが少ない死なのかな、と、思った。

>>35誰かへのメッセージを届ける姿を
瞳で捉えたならば、万が一──きちんと死なない
場合に備えて、自分の太ももに死のための注射を
まだ何とか動いた指先で力いっぱい刺した。


……ゆっくりと身体が冷えていく感覚がする。
細胞が死して役割を終え、機能を失っていき、
自分のものなのに自分ではなくなっていく。]


…道具では、な…く
……ひととし、て…貴女が、いき、て…たの
だけで、も…


[──私は、嬉しかった。最後は続かない。]

(50) Eurail 2018/10/13(Sat) 10時半頃

【人】 学者 レオナルド

[身体が支えきれずに、マリオネットのように
崩れ、倒れる。

──…からん、からん…

最初に目覚めた時のように、手のひらにコンクリートを
触れたならば、最後の最後は、ゆっくり目を閉じよう。
遠くへ注射針は転がって、そのままビルから
ガラスの筒も飛び降りたか。

目を開けたまま死ぬほど、未練はない。

……── もういきは、できないや]*

(51) Eurail 2018/10/13(Sat) 10時半頃

【人】 信徒 オーレリア

[ >>49>>50
 息も絶え絶えに言葉を尽くしてくれる彼。
 それを私は一つも取りこぼさないように
 しゃがんで、彼の黙って聞いていました。

 苦しいでしょうに、
 それでもレオナルドさんは、最期の時まで ]


   ……貴方には、
   いつも心配されてばかりですね。


[ 硝子の森に行った時も、
 そしてこんな世界で会った時も、
 “パパ”よりずっと、この人は
 私を気にかけてくれていたように思います ]

(52) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃

【人】 信徒 オーレリア



   私は人として、
   生きていたのでしょうか。


[ 自分では、分かりませんでした。
 そうなりたいと、願っていました。

 けれど、レオナルドさんが
 そう言って下さるなら、
 その言葉を覚えておこうと思うのです ]
 

(53) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃

【人】 信徒 オーレリア



   ……ありがとうございます。


[ 崩れ落ち、動かなくなった彼を見届けて、
 私は屋上の端へと歩き出します。
 
 そして私は空を背に、柵に腰掛けました。

 遮るもののない屋上に吹く風が、
 私の背後から吹き抜けていきます ]
 

(54) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃

【人】 信徒 オーレリア




   ワクラバさん、
   一緒に帰ってくださいますか?


 

(55) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃

【人】 信徒 オーレリア


[ 真白の顔をしたその人がまだそこにいるならば、
 私はそう告げて、手を伸ばすのです。


 ……この高さから飛び降りるのは、
 やはり怖いですから。

 でもワクラバさんも一緒なら、
 迷いなく飛び降りることができると思うのです ]
 

(56) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃

【人】 信徒 オーレリア



[ ────そして私は、身体を後ろへ倒し、
 空へとその身を投げ出します。



 髪を風に遊ばせながら、
 耳元を激しく吹き荒れるその音を聞き、
 逢魔が時のような空が遠ざかっていくのを見て、]

 

(57) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃

【人】 信徒 オーレリア





      [ 地表に在る、星を見つけました。>>46 ]




 

(58) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃

【人】 信徒 オーレリア




   ──────……。



[ 彼の言葉を思い出し、>>44
 私は、穏やかに笑いました。


 身体が地面に叩きつけられる、その瞬間まで、
 地上に瞬く最後の星を、見つめて ]**
 

(59) rento24ss 2018/10/13(Sat) 17時頃

【人】 信徒 オーレリア



[ 身体中が砕けるような
 激痛に襲われたのは一瞬で、
 次に私が目覚めた時に見たものは、





 ────……甘そうな、パンケーキでした ]

 

(60) rento24ss 2018/10/14(Sun) 00時半頃

【人】 信徒 オーレリア


[ 驚きに目を瞬きます。
 そこは『Luna's』でした。


 慌てて、携帯電話を付けます。
 時刻は10月10日10時10分────
 しかし、“何も起こりません”


 至って普通の日常が、そこにはありました ]
 

(61) rento24ss 2018/10/14(Sun) 00時半頃

【人】 信徒 オーレリア


[ あの日、一体何が起こったのでしょうか。



 それから私は、
 あの世界で会った人たちを尋ね歩いたでしょう。
 その中で、答えを得られることは、
 果たしてあったでしょうか。

 けれども、どちらにせよ
 世界は何事もなく回っていったでしょう。



 ……“行方不明”の人を除いて ]**
 

(62) rento24ss 2018/10/14(Sun) 01時頃

【人】 学者 レオナルド

《── 一番線、10時10分発…
電車が参ります 黄色の線路の内側に──…》

──… …、

[長い、長い夢を見ていたようだった。
白く、淡く、遠くに薄れていた意識は
怠惰を許さんとばかりにゆったりと覚醒する。

目の前へ流れるのは、轢かれる筈だった鉄の乗り物。
人々で溢れかえる表の街の駅のホームである。]


…ここ、は…


[本来の時間軸であれば発生した事件は、
W駅のホームに設置されたベンチに腰掛けるWことで
未然に塞がれることとなった。
盗まれる運命だった筈の鞄も自分の膝の上にあり、何も得も損もしていないだろう。]

(63) Eurail 2018/10/14(Sun) 07時半頃

【人】 学者 レオナルド

[だが、ひとつだけ私にもたらした物は
ここで確実に把握できた。

アナウンスを聞いて身体をあげようとした時、
──私は目の前の乗り物に対して酷く、吐気を感じた。

Wこの乗り物が怖いW

ごく自然な人間の防御反応だろう。
ハクハク、と、細い気管支で息を必死に吸って、
溢れ出す動悸にきゅぅ…と、胸を抑えた。

決して何か物質的に痛い訳ではない。
ただ、思い返される本来存在した痛みとその恐怖は
今この身体自体には起きていないものの、
記憶の中では猛烈なインパクトを与えていた。]

(64) Eurail 2018/10/14(Sun) 07時半頃

【人】 学者 レオナルド

……っ…は、…は…ぁ…っ…
…、…

[震える手で、自分が持つ携帯電話を開く。
…10月10日10時11分、電車は既に一度開いた扉を
ゆっくりと締めて鉄のホームをなだらかに流れていくであろう。

電話帳から、勤先を選択し、通話実行をタップしたなら
受付嬢にW裏稼業の話が分かる者Wへ電話口を
代わってもらうのである。]


…すまない、…酷く目眩と頭痛がする…ので
先方に代わりにいって、くれるか…

…ああ…いや…分からない、


[体調大丈夫なのかと問われ、首を振る。
少なくとも…暫く電車には乗れない。間違いない。]

(65) Eurail 2018/10/14(Sun) 08時頃

【人】 学者 レオナルド

[きっとその理由を問われても、
伝えても、其れを理解されるとは思えず。
一応報告書として提出したが──>>21それが彼へ
通じる事となるかは別の話である。]


……休みになってしまった…


[ホーム上手荷物を仕事仲間に手渡して
そのまま駅から出て行く。
見上げれば、空は晴れ渡っている青い青い空だった。

その足取りは、家に帰るのではなく
W失われた時Wを繰り返すように、
ふらりふらりと歩を前へと進めるだろう。]

(66) Eurail 2018/10/14(Sun) 08時頃

【人】 学者 レオナルド

[表と裏、今、ここの境を案内する者はいない。
だが、私はその境に足を踏み込んだだろう。

初めまして。
そして久し振り。

好奇心でしかなかった曲がり角は、
そのうち生活のひとつと化すのだろうか。
──まだ、分からない。]*

(67) Eurail 2018/10/14(Sun) 08時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[蕪頭にも譲れぬものは有ります故、
 否定を述べる事も有るので御座います>>26
 問に対する答ヲぐわン と首を傾げて待ッて居りますれば>>25、]



  然様か、然様か。ならば帰ろふか。



[帰りたひと仰るお嬢さんに>>29
 満足そふに頭を振れば、
 ぽンぽン と彼女の頭ヲ撫でるので御座いました。]

(68) あんもびうむ 2018/10/14(Sun) 11時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[話が纏まりました頃に御座いましょうか。
 伴に連れ立ッて居りました表の男が顕れましたのは>>2:357。]


  ハテ、


[誰だッけ。
 と言ふのは飲み込みまして、
(発言為ては為らぬ気に為りました故。)
 黙ッて遣り取りを見て居たので御座います。

 何やら手に細長ひ管の様な物を、
 持ッて居らッしゃるのが見へましたが、
 お嬢さんが断れば>>32
 お嬢さんと何事かの約束ヲ交わすのみ。]

(69) あんもびうむ 2018/10/14(Sun) 11時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

[お嬢さんが何処かの誰かに挨拶ヲ交わして居ります時>>35>>36
 管ヲ己に刺して居りますのヲ見へましたが>>50
 何だッたのでしょう哉。

 軈て動かなく為る彼ヲ見ますれば、
 、、、、、
 良く無ひ物だッたの哉も知れませぬ。

 彼を見届けた彼女は、
 やッと準備が整ッたので御座いましょうか>>54


 伴に腰掛ける柵の外から吹き抜けます風は、
 まるで誘ひ込むかの様に感じましたのは、
 気の所為なので御座いましょうか。]

(70) あんもびうむ 2018/10/14(Sun) 11時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ




  当然だヨ。



[そふ答えますれば>>52
 手を繋いだまま後ろへと倒れますれば、]

(71) あんもびうむ 2018/10/14(Sun) 12時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ




                        [嗚呼>>46、*]

(72) あんもびうむ 2018/10/14(Sun) 12時頃

【人】 信徒 オーレリア



[ 世界は、いつも通り回っていきます。
 まるであの二日間のことなんてなかったように。



 けれど、一つだけ
 変わったことがあるとすれば────── ]

 

(73) rento24ss 2018/10/14(Sun) 19時半頃

【人】 信徒 オーレリア




   こんにちは。
   どうかしましたか?

   ……裏の街に行きたいなら、案内しましょうか。


[ 表の街でも、裏の街にほど近い場所にある私の家。
 そこから出かけようとした時に、
 誰かが裏の街へ用事がありそうならば、
 声を掛けることが増えました。

 彼のように、境屋を名乗るつもりはありません。
 ただ、ちょっとだけお手伝いができればと、
 そう思ったのです。

 ────左手の親指にだけ、赤いネイルを施して ]
 

(74) rento24ss 2018/10/14(Sun) 19時半頃

【人】 信徒 オーレリア



[ それから私は、いつものように街を歩くのです。



 『Luna's』に行って、
 ソフィーさんにパンケーキを頼んだり、
 レンくんやザーゴさんとお話をしたり、
 それから、ティエークちゃんに会いに
 図書館へ行くこともあったでしょう。

 レオナルドさんが裏の街の近くで
 立ち止まることがあるならば、>>67
 私はきっと声を掛けるでしょうね ]
 

(75) rento24ss 2018/10/14(Sun) 19時半頃

【人】 信徒 オーレリア


[ それから──────、



 楽し気なリズムを足で刻む姿を見かければ、
 私はその姿に向かって駆けるでしょう。



 あの日、あの世界から私を連れ出してくれた、
 優しい人の名を呼んで ]**
 

(76) rento24ss 2018/10/14(Sun) 19時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 彼女が不思議そうにしても>>2:367
  わたしはなんにも言いません。
  だって、この気持ちは
  わたしが知っていればいいことです。

  彼女も、そうなのでしょうか>>2:367
  小さく傾げた首に答えはなくて、
  けれど、それでもいいと思えました。

  素敵 って、そう言ってもらえただけで
  もう、全部が受け入れてもらえた気持ちで
  この瞬間だけは、自分の中の醜さも全部、
  どうだってよくなってしまったんですもの ]

(77) めのこ 2018/10/14(Sun) 19時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 小さく重なるリズムと、
  教会に響くありきたりな子守唄>>2:368

  そんな穏やかさを他所に、
  世界の崩壊が始まりました>>#0

  びょうびょう、強くなる風。
  何処かから何かが壊れる音>>#1

               そして──── ]

(78) めのこ 2018/10/14(Sun) 19時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 
   [ はじめて見た、
       あなたの心からの笑顔>>2:369 ]
 

(79) めのこ 2018/10/14(Sun) 19時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ わたしが彼女の祈りを
  叶えることが出来たのと同じように。
  彼女はわたしの願い>>0:-114を叶えてくれました。

  ひとりで終わりの時を迎えたなら
  わたしはこんなにも、おだやかでは
  いられなかったに違いありません ]


  ────…… うれしい。

[ 小さなささめきと同時、
  天井の崩れる、大きな、大きな音が。

        それと、わたしたちの横たわる床が
        真っ暗闇に零れ落ちていくのと、
        どちらが早かったでしょうか。 ]

(80) めのこ 2018/10/14(Sun) 19時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 
[ なんにせよ、わたしの意識は、
  そこで プツリ と途切れてしまいました ]*
 

(81) めのこ 2018/10/14(Sun) 19時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

── 世界の終わりに ──

[ ごうごうと風が音を立て
 時折ぐらぐらと地面は揺れ続けた >>#1

 あなたの身体はまだそこにあって
 もしも不安そうであるのなら。
 私は「大丈夫よ」と声を掛け続けた
 手はしっかりと繋いだままで。

 ただし、ひとつ
 私がやらなかったことがある

 それは「あなたを庇う」こと

 今にも崩れ落ちそうな天井も
 地割れで崩れてしまいそうな床下も
 いつ私たちを傷つけてしまうか判らない

    だけど私はあなたを庇わなかった ]

(82) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃

【人】 姉妹 ロイエ

[ 無に飲まれる前に死に至る

 ─── それだけがあなたが
     ”生き残れる” 条件だったから ]

(83) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 幸か不幸か、
 朽ちた教会は 壁も天井も崩落し始めて
 いくつもの破片が降り注ぎ 砂埃が舞い

 それでも私は目を反らすことも
 あなたを抱きしめて庇うことも、無かった


  どうか、ティエークが苦しみませんように
  どうか、ティエークが苦しみませんように
  神様、神様、神様、神様神様神様神様 ! ]
 

(84) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ やがて、その時は来た
 教会の中央めがけて天井が剥がれ落ちてゆく
 鋭く重い石の欠片は きっと、私達を目掛けて、

    世界はスローモーションで
    あなたの虹色が特段に綺麗に見えた
    剥がれた天井から光が覗けば
    まるで、天使の梯子の再演のようで ]


   ………ありがとう。


[ もうきっと貴方からは反応がない >>81
 私は少し淋しそうに笑ってから
 
       ──── 貴方の手を、離すの ]
 

(85) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 足元に迫りくる闇 降り注ぐ光の束

 闇の底から最後に見た貴方のいろ
 貴方がどんなに好ましいと思っていなくても
 私には、まるで天使のように ─────── ]**
 

(86) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 20時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 
        [ ────…… ]
 

(87) めのこ 2018/10/14(Sun) 21時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 気付いたらわたしは、
  手提げと小さな花束を手に持って
  花畑に座り込んでいました。

  きょろきょろと辺りを見回します。

  ……どうやら此処は
  天国でも地獄でもないようです。
  だって、よく見知った風景ですもの。

  一体何が起こったのか、
  あれはほんとうにあった出来事なのか
  どうして今自分が生きているのか。


     疑問はたくさんありましたが、
     わたしはよろりと立ち上がりました ]

(88) めのこ 2018/10/14(Sun) 21時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 体はどこかけだるい気もしますが、
  痛くもないし苦しくもありません。
  走ることも問題なく出来そうです。

  わたしは、教会に向かって走り出しました。
  考えるのは後にして、
  真っ先に確認したいことがあるのです。

  わたしがこちらに居るということは、
  あの人も……こちらに居るはずですから ]

(89) めのこ 2018/10/14(Sun) 21時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 息を切らして教会にたどり着いたわたしは、
  ゆっくりとその扉を押しました。

  優しい心音も、温かな掌も、
  この先に確かにあるのだと、言い聞かせて ]*

(90) めのこ 2018/10/14(Sun) 21時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 朽ちた教会には柔らかな秋の空気
 時は10時と15、いや20分ほど、
 何事もなかったかのように時は流れている

 無造作に転がったままの飴玉やキャラメルも
 誰かが寝床に使っていた、教会の椅子も
 誰も、それに触れることはなく、
 ただ、ただ、静かな空間の、扉が開いた


       そこに現れたのは一人の娘 ]
 

(91) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 黒の衣装に身を包み、
 艷やかな黒髪を、緩く三つ編みにして
 誰も居ない教会を ゆっくりと歩く

 見上げた色彩は割れ落ちていて
 色とりどり、だったのであろうガラスが
 未だ、幾つか飛び散っているのが見えた ]


  …………神様、


[ ぽつり、口を開き
 神など信じたこともない娘は祈りの形を ]
 

(92) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃

【人】 姉妹 ロイエ

 

  ・・・
  姉さんに逢うことはできるのでしょうか


[ ぎゅっと目を瞑って祈る彼女の表情は
 ほんの少し前、6th-10現象の起こる前に
 教会に居た娘によく似ているものの、


  ─── ”彼女より長い睫毛は豊かに動く” ]
 

(93) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ だから、もしその扉が開くのならば >>90
 ほんの一瞬ぎょっとした顔をして、
 だけど “そういう場所” だと言い聞かせてから
 貴方にきっと話しかけるのでしょう ]


  ………あなたは、だあれ? 


*

(94) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 22時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 優しい心音も、温かな掌も、
  扉の先に確かにありました>>94

  安堵のままに駆け寄ろうとして、
  ……動く、その表情に

     わたしの足は、
     縫いつけられたように動かなくなります ]

(95) めのこ 2018/10/14(Sun) 23時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 

  ────……わたし、

[ ひとりの女の人がそこに居て、
  けれど、それが望む人ではないのだと
  気付かないわけがありません。

  だってそこに浮かんだ表情は、
  最後に見たものとは似ても似つきません。

  咄嗟に、帽子を深くかぶり直しました。
  そして、最後の希望を込めて
          言葉を絞り出すのです ]

(96) めのこ 2018/10/14(Sun) 23時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 
  わたし は……
  てぃえーく、と、いいます。

         ──── あなた、は?
 

(97) めのこ 2018/10/14(Sun) 23時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ もしかしたら、
  此処での記憶を失くしただけで
  "彼女"なのかもしれない、なんて。
  この期に及んで、考えてしまうのです。

  他の可能性なんて、考えたくありません。
  そんな、……そんな、残酷なこと ]*

(98) めのこ 2018/10/14(Sun) 23時頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 帽子を深くかぶった色鮮やかな女の子が名乗れば
 娘もきっと、挨拶をするのでしょう ]

  ……初めまして、ティエーク
  私はリヒト、

  ……あなたは私によく似たひとを
  この教会で、見た事はないかしら。

[光≠フ意味の名前を持つ娘は、
 それはもう自然に、柔らかく微笑みました。 ]*
 

(99) ししゃもん 2018/10/14(Sun) 23時半頃

【人】 少年 A

[誰もいない事務所。
そう、誰もいなくなった。

「A」という主を失った筈の部屋。
備え付けられた机。簡素な棚。
遊びの感じられない内装。

唯一金のかかっている応接用のソファーと、
Aのビジネスチェアだけが

不釣り合いな四角い空間。
服毒自殺のAが突っ伏していた筈の、そこは。

・・・クソ、なんだったか・・・ああそうだ、パルック。パルックだ。
電灯みたいな・・・名前、しやがって。


頭痛で目覚める二日酔いの様な。
そんな様子の男、Aの姿があった。]

(100) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 少年 A

[Aは手近なところからすぐに
 確認作業を開始した。
 時刻、外の様子、毒薬。

 すべて、元に戻っている。

 あの電話を受ける前。
 変哲のない町並み。
 何食わぬ顔でデスクに収まる毒薬。]

(101) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 少年 A

[・・・さて、夢、ではないだろうな。
理由はわからない。だが確信があった。

それに。夢かどうかを確認する方法は簡単だ。
あの世界―――異世界で会話をしたレンに
話を聞けばいい。

夢だったのかどうか、はさほど重要ではない
。どちらにせよ、それは終わった事だ。

そう、重要なことは他に。
過去よりも、現在、未来にあるのが相場であり。


Aは思案の末に、オフィスの固定電話をにらんだ。
数秒後、着信を告げるアラームが鳴る。]

(102) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 少年 A

[やはりか。内容は・・・ああ、知っているさ。>>1:129
そう、これだ、

さしあたって、Aにとって現状最も
重要なモノは、コレ。

自分の殺害を依頼される、この電話である。]


[・・・他の奴に依頼される方が厄介、か。
足がつくとは思えないが・・・しかたない。]




―――もしもし。ご用命でしょうか?
[Aは再び、その依頼を受けるのだった]

(103) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 少年 A

>>1:125

[人生には岐路が待つ。
岐路。分かれ道、分岐点。表と裏、浮き沈み。

・・・重要なことなのに、人間は今自分が
「岐路」にいると気付けない事が多い。

後にして思えば。あの時こうしておけば。
後悔は先に立たないが、それでも思わずにはいられない。


・・・だから自分は幸運なのだろう。
珍しく、今回自分は選択を誤った。

それをやり直す事が出来るのだ。
恐らくは二度と、こんな機会は訪れまい。]

(104) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 少年 A

[恥ずかしい限りだ。このAにも
あのような青さが残っていようとは。

命を捨てるには余りにも軽率だ。アレでは、あのような最期では。
Aは―――俺は一生、人にはなれやしない。>>2:151


さて。
・・・まぁ、いいか。
「A」になる前の戸籍など、
持っていても仕方がない。
使わなくなってから随分と経つ。
・・・一月あれば「混ぜる」のに向いた
依頼も来るだろう。

適当に死体を調達して
そいつの戸籍を自分とすり変えて、依頼達成だ。]

(105) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 少年 A

[死んで、生き返って、もう一度死ぬ、か。
いやまったく―――馬鹿馬鹿しい世の中だ。



ああ、そうだ。ついでだ、予備の戸籍も
この機会に用立てよう。

年齢や性別もバラバラに。複数確保しておこう。
使い分けられる仮面は多いに
越したことはないからな。]

(106) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 少年 A

――――表街 廃棄横丁に通じる曲がり角前―――
>>0:1 >>0:2 >>0:3
・・・。
いったな。
不用意に近づいただけか。
隠ぺい工作を行う権力者か。
あの曲がり角に近づくものを
逐一確認して声をかける地道な作業。

―――裏街。治外法権、無法地帯を護るには
こちらも同じ土俵で戦うしかない。
もみ消し、隠ぺい、騙しに殺し。

それはこちらの――この「A」の十八番だ。
お前らになど後れを取るものか。
・・・しかし、まぁ。少々やりすぎたか。気合を入れて偽装を施したが。

カツラにスカートに化粧。もう少し簡素でも良かったか。
ああ、まったく。
―――女のフリも、楽ではないな。]*

(107) tt200msou 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 

  りひと。

[ 意味もなく、
  彼女の言葉を繰り返しました>>99

  そうしてみたって
  事実が変わるわけでもないのに。

        あなたの浮かべる微笑みが、あぁ
        わたしの心をちくちく苛むって
        ……どうか、気付かないでいて ]

(108) めのこ 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 

  しって、ます。
  あなた に、すごくよく、にてる
  ろいえ って……おんなのひと。

     さっきまで、いっしょに、……

[ これだけ顔が似ているのです、
  彼女がロイエを探す理由は、
  なんとはなしに解りました。

  だけど、彼女が
  何処から来たかなんて知りません。
  話かけるより前に知っていたら、
  わたしはもっとちぢこまっていたでしょう。

  今は、辛うじて
  うつむいたままでも、会話出来ていますが ]

(109) めのこ 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 

  あの、……ごきょうだい か、
  なにか、ですか……?

      わっ わたしも、
      ろいえ を、さがしていて……

[ だって、こちらに居るはずなんです。
  何度も何度も、自分に言い聞かせます。

  ほんとうは、もう
  全てを察しているくせに。

  だからこそ、
  ぽろぽろ、次から次へと涙が零れて
  わたしはたまらず、座り込んでしまいました ]**

(110) めのこ 2018/10/15(Mon) 00時頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ

―裏街:マネキン通り―
[呍十年、呍百年と続く季節の移ろひヲ、
 変はらぬ日日ヲ謳歌為る。

 先程起こッた出来事や、
 先日会いました方の事は忘れ、
 行く宛も無く、向かふ先も無く。
 風の向く侭、気の向く侭、
 己が思ふ通りに歩みましますは、
 中身は詰まッていても空ッぽな蕪頭。

 たんッ たんッ とタンゴのリヅムに合わせ、
 響く靴音ヲ伴に街へと繰り出せば、
 変はらぬ日日は其処に有るので御座います。

 彼の日、
 蕪頭の周りには変わッた事等、

 、、、
 何一つ起こらなかッたので御座います。]

(111) あんもびうむ 2018/10/15(Mon) 01時半頃

【人】 鉱滓地区 ワクラバ




  ハテ? 此処は何処だッた哉?



[何時も通り、
 迷子に為りました時で御座いましょうか。
 己を呼ぶ声が聞こへますれば>>76
 其方の方ヲ見て、
 ぐわン と頭ヲ振るので御座います。]


          、、、、、
  この間振りだネ、オーレリア。



[と。]

(112) あんもびうむ 2018/10/15(Mon) 01時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

――― Ending ―――

[ 光源である太陽が姿を消し、
 限りなく影のない状態が作り出され、
 幻想的な光に街が包まれる時間。

 日没直後の僅かなそれを
 マジック・タイム、と呼ぶことがある。


  「 太陽の明かりが消えると同時に
    この世界自体も終わるのだとしたら、
    それはそれで、情緒的じゃないか。 」


 一度ロマンチストを気取ったなら
 最後までそう在ってもいいだろ?

  残り少なな時間を空を見上げて費やしても。
  ( 残念ながら星はやッぱり見えなかったが。 ) ]

(113) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 理由は大したこともない。
 、、、
 したいことだって少なくはなかった。
 ( 何処かへ行くことだってできた )

 それなのに、
 何時までもそこへ留まってしまった理由は

            …… …… ……。 ]


[ 自問自答をする暇も、
 気紛れ起こす時間も、もう、ない。 ]

(114) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 



[  ―――― 星が、降ってきた。>>59 ]
 

(115) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 男にとって、
 この場はすでに舞台の上ではなく
 自分自身が生きている現実だった。

   役者は舞台を降り、
   一人の人間に戻ってしまった。

 そこには真実のみが存在する。
 " 取り繕うことはもう、できない。 " ]

(116) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

      …  オーレリア っ!!


[ 生きて欲しいと願ったのは誰だ。
 帰ってくれと押し付けたのは誰だった?

 願い事を一方的に押し付けておきながら、
 未練は掠れた声になってキミの名を叫ぶ。


          ( 馬鹿だ、ワタシは )


   最後の最期は淡白に別れようと決めていたのに
   キミと目が合ったワタシはきっと、

       …酷く情けない顔をしていたんだろう。 ]

(117) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 逢魔ヶ時に白星がふたつ。
 天から落ちて燃え尽きた。

 残された男は一人、
 崩れかけた街に涙色一粒、落として
   …何処かへと静かに去っていく。 ]


[ 夕暮れと日没の境目、
 闇に飲まれかけた光と影の街で
 ―――― 最後の仕事をするために。 ]

(118) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ ラジオの話をしたのは、確か…
 贔屓にしている店の兎店主にだったと
 この男は記憶していた。

 思い出したのだ。>>0:#1
 不可解な予報がラジオから流れだしたことを。
 お偉いサマからかかってきた電話のことを。

 もしかすると、
 " 電波ならばあちら側に届くんじゃないか? "


 それは単なる思い付き。
 根拠もなければ保証もない。

 でも、沈みゆく街に残った男に出来ることは
 最早これしか残されていなかった。
                  、、、
                ……芝居だ。 ]

(119) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ いつか図書館で少女と出会った頃
 >>0:94聞かれなかったのを好いことに
 男は本のタイトルを彼女に教えなかった。
 ( 内容なんて猶のこと! )

 抱えていたのはいつも、同じ本。
 中身は図書館の本を参考にして
 好き勝手に書き綴った芝居が一本。


  その最初の観客になるはずだった少女に
  " 見せる "ことはできなくなってしまった から ]

(120) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 

 " ユニコーンは角と一緒に仲間も失った。
  世界中の何処かにいる自分の仲間たちを。

  だから彼は最後まで幸せにはなれなかった。 "


[ せめて" 聞かせる "。

 男は根城から持ってきた痛んだ本を片手に
 世界が崩壊していく様子を眺めながら、
 不思議な言い回しから始まる一人芝居を始める。

 どこへも届かないのかもしれないし、
 どこかへは届くのかもしれない。
 それとも、誰にも聞こえないのかもしれない。

 それでも構わなかった。
 果たせない約束を此処で果たせるのなら、何でも。 ]

(121) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 街の片隅。
 寂れた電波塔にほど近い高台の土地で
 相応に長い時間を台詞に費やした男は
 最後の一頁に並べられた文字を、 ]


  … それでもね、幸せでなくとも
  " 彼は馬も仲間たちも愛していたのさ。 "


[ 躊躇なく読み切ると、
 それきり本を閉じて放り投げてしまった。

 小々波が寄せては返すように足許で闇が揺れ、
 投げてしまった本の行方はもうわからない。

 それどころか瞼が段段と重さを増してくるから
 男はいつものように口を開き、こう言った。 ]

(122) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 


      ……おやすみ、マリア。


[ インク瓶を倒したように黒色の広がってゆく視界の中、
 無数に散らばった硝子色を見た気がして  ―――― ]*

(123) riberio 2018/10/15(Mon) 07時頃

【人】 姉妹 ロイエ

 

  さっきまで? では、姉は、
  え?えっと、ごきょうだい、というか、
  えっと……… ………っ、ティエークさん?


[ 説明しよう、としたところで、
 少女が蹲り泣き出してしまったで
 きっと娘は駆け寄って彼女を案じよう

 ”ロイエであれば、そうしたように”

 躊躇しながらも、そっと手を差し出せば、
 貴方の帽子にそっと触れたのでしょう ]
 

(124) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 

  私は、貴方の仲間です
  私こそが、本当は
  此方の世界に居なければいけなかった

  こんな淋しい場所で、姉が、
  ずっと一人で暮らしていたと
  もっと早くに知っていたならば、


[ 悔やむような表情で、要領をなさない儘で

 姉と親しいようだから、
 聞いてくれますか?と前置いてから
 ぽつ、ぽつ、と話し始めるのは ”姉と妹” の話 ]
 

(125) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 今から20年以上も前のこと。
 とある表の町で一人の女の子が生まれました。
 初めて授かった待望の赤ちゃんには
 ”リヒト” という名前が授けられました。

 生後まもなくのこと、リヒトを襲った高熱。
 三日三晩、一週間、二週間………
 最新の医療を尽くしても下がらぬ高熱は
 五万人に一人の難病とされるものでした。

 遺伝子工学が発達した現代でさえも
 医師に治せない病
 ……否、遺伝子工学が発達してしまったから、でしょうか。

 ”出生前に遺伝子を操作すればいい”
 そんなビジネスが横行していたからこそ
 生まれなくなりがちな “難病” に対する
 医学の進歩は、ぱたり、と止まっていたのです ]
 

(126) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 幸い高熱は下がったものの、
 両親が医師から告げられた言葉は残酷なものでした

 ”この子はまたいつ
  同じような発作を起こすか判らない”

 ”次に同じような事が起これば
  もしかすると死に至るかもしれない”

 ”10年、いや5年、生きられたら奇跡だろう”

 ”いつ死ぬか判らない
  爆弾を抱えたような女の子だ”

   母親も連日の看病で
   何かが張り詰めていたのでしょう
   ぷつり、と何かが切れてしまった、
   その時のことを、父はそう、語りました。 ]
 

(127) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ そこからは父の独断だったといいます

 気づけば病院のベッドで横たわっていたのは母親で
 その傍にリヒトの姿はありませんでした。
 何故か時折母親のそばには、心療内科医が訪れて
 事細かにいろいろなことを尋ねます。

 しかしその中にリヒトのことはありません

  ”母親も何も覚えていないようでした”

 それは彼女に対する “治療” が成功したという
 証でもありました。

     リヒトは居るはずもありません。
     だってその頃、裏町の片隅で
     大きな声で泣いていたはずですから ]
 

(128) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 催眠療法 ────────
   今となっては太古の昔から行われてきた
   とてもとても原始的な方法ではありますが
   母親の心を癒やすには最善の策ではありました

 彼女に施された処置はそれだけではありません
 やがて彼女は可愛い赤ん坊を生むことになります

 どこかで逢ったことのあるような
 黒髪で、優しい瞳をした、小さな女の子。

 ”リヒト” と再び名付けられたその女の子は
 病気もなにもない、とても健康な女の子でした。 ]
 

(129) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 5年生きられるか判らない病気の女の子と
 ”病気以外の同じ遺伝子を持って生まれた女の子”

 失ってしまったほうの娘の分まで
 両親に愛情を掛けられて育てられた娘は
 表情も豊かになり、まるでお姫様のように、
 豊かな暮らしを、させてもらえることになりました ]
 

(130) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ まさか父も “裏町のリヒト” が
 20年も生き続けているだなんて思いません
 だからそういうことが昔あったのだと、
 ”表町のリヒト” が20になるのを切欠に、
 事実を伝えてくれました。

 ”裏町のリヒト” をたまたま見かけた誰かが
 ”表町のリヒト” にそれを伝えたのもつい先日のこと

 治療も何も行われずに発作も起こらなかったことは
 “神様でも居なければ有り得ないこと” だったのに ]
 

(131) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 

 …………それが、私なの。


[ 長い話にティエークは混乱していたかもしれず
 それでも聞いてくれていたならば、ありがとうと
 小さくお礼を言ってから。 ]
 

(132) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 

  姉さんが居なければ、私の存在は無かったから
  私はすごく姉さんには感謝している
  姉さんはオリジナルで私は複製なんだもの。

  だけど、すごく、やっぱり後悔してる。
  20年も生きてこられたんでしょう?
  姉さんこそが、あの家で暮らすべきだった。
  今からでも、遅くないって、思ってる。

  でも ─── 姉さんは、


[ でも。今、姉の姿は此処にはなくて。
 泣きはらしたティエークの瞳が、
 言葉が無くったって、いろんな事を物語っている。 ]**
 

(133) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ

 ー Phil & Sophie ー

[目が覚めた時に一番最初に感じたのは─────

    毛皮を濡らすじっとりした水の重さと
    鼓膜を揺らす喧騒

    娘の真正面、泣き濡らした目の
    野兎の男の縋るような視線。]


 『いいや、注文といえばそうなんだけど』


[あの時の分岐点>>1:3をなぞるように
野兎は服の袖で顔の汚れを拭って言った。]

(134) シュレッダー 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ



 『最初はね、君が別れた女房に似ててねぇ
  それでついついここに足を運んでしまったのさ
  ここはいいよね。何時でも誰かがいる。
  独りぼっちで呑んでても、独りじゃない。

  …………すまないね、おかしな事を言って。
  つまらない酔っ払いの戯言さ。』


[そうして野兎は、諦めたみたいなため息をひとつ
空になったグラスに視線を落としたのだった。]

(135) シュレッダー 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ

[     娘は再び生きることになった。

恐らく後ろにはザーゴもレンも、願わくばオーレリアも
振り返れば傍にいる……はず。

      代わりに、男は死ねなくなった。

娘には一緒に生きよう、と言ってくれる人がいる。
だから彼に幾ら乞われても一緒に逝ってあげられない。

男は誰とも一緒に死んではもらえず
酔いに身を任せたまま何処かに消え去るのだろう。]

(136) シュレッダー 2018/10/15(Mon) 09時半頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ


  良い店だろ。
  独りぼっちじゃなくなったような気分になるにはさ。


[娘は野兎の褐色の瞳を見つめて言った。
ウサギの遺伝子由来の大きく丸い瞳の中の
真っ白なウサギに話しかけるようにして。]


  けど、結局そんな隅っこにいたら、まやかしのままだろ。
  少し誰かと話してみちゃどうだい。
  本当にアンタが欲しいものがあるかどうかは別として
  少なくとも本当に独りぼっちじゃなくなると思うけど。


[その結果彼の歯車がどう進むかは分からないが
娘は再びあの惨劇を引き起こすわけにはいかないと
そっと俯き席を立つ男の背中を見送った。]*

(137) シュレッダー 2018/10/15(Mon) 10時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ 世界が終わる音を
 私は夢の中で聞いたのだ。
 酩酊した夢の中で。

 その存在の全てを
 飲み込み、砕き、無のひとつへと
 還してゆく、そんな音を。>>#2


    そして世界は光に包まれた。 ]
 

(138) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ そして再び目が覚めた。

   鼓膜を揺らす喧騒。>>134
   びっしょりと全身が濡れており
   手にはグラス。

  ははあ、と少し可笑しくなって。
  ソフィーは生きているのを確認。
  件の男と会話をしていた。

        記憶が正しければ
        そして世界が同じ輪郭を
        なぞるのであれば、
        兎は再び地に伏すはずで。
            血に臥すはずで。
       、、、、、、、、、
   けれど、そうはならなかった!
              >>136 ]
 

(139) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ それならばと、
  私はその男の背中へと>>137
  ひとこと声をかけるのだ。 ]


  もう帰るのか?
  、、、
  いつも店の端っこにいるだろ……
  話してみたいと思ってたんだ。

    よかったら乾杯しないか?


[ 今日が明日になるだけならば、
 それでは全く意味がないのだ。
 けれどいいこともある。
 明日は、今日の自分次第でいくらでも
 変化してゆくものなのだから。 ]
 

(140) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
  、、、、、、、、
[ 手に持ったグラスを掲げてみせる。

 男が乗ればグラスをぶつけ、
 男が反れば、また今度。

     どちらでもよかった。
     なにせ私の知る未来とは
     違った方を向いていたから。


  だから──────  ]
 

(141) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 

  、、、、、、、、、、、
[ 私はその一杯を呷るのだ。 ]

 

(142) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 

[ ごくり、

    その音がやけに大きく響く。 ]

 

(143) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 

     っ……ははっ、ははははっ!!!


 

(144) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

[     “何も起こらない”
      死なない未来  が定められた
     今、この場限りの絶対の生。>>*2

     カミサマなどは主人以外に
     知らなかったが、
     外側の存在を強く感じて。

     それが
     ひどく、ひどく可笑しくて。


 自分の選択で変化してゆく明日
 カミサマの筋書きで定められている明日

 さて、どちらが正しいのか?

     否、どちらでもかまわない!
             、、、、、
     だって私は確かに生きている! ]

(145) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ 笑みを口元に浮かべたまま、
  もう一口呷ってみせた。 ]


  ねぇ、カミサマっているとおもう?


[ どこかで同じような問いかけをした
 ひとりの少女の行方は
 知らないままに。>>0:44

   レンかそれとも兎の男か
   はたまたソフィーかその辺の客か、
   誰かは分からないが。
   私はとっつかまえて聞いたのだ。

   それこそ“酔っぱらったように” ]
 

(146) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 

[   その手の中には
    、、、、、
    水の入ったグラスがひとつ。 ]**

 

(147) salt717 2018/10/15(Mon) 12時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ どうしてでしょう。
  どうしてでしょうか。

  彼女>>124はロイエではないのに
  触れる手にやすらいでしまうのでしょう。

  顔はうつむかせたままですが、
  彼女の言葉>>125にかすかに肩が揺れます。
  そうして、ゆっくり肯きました ]

(148) めのこ 2018/10/15(Mon) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ お話が終わるまで……いえ、終わってからも
  わたしはじっと沈黙をたもっていました。

  ロイエは、裏の街に居るべきでは
  ない人だったと知ってしまって。

  彼女の苦しみも何もかも、
  不相応なものだったと知ってしまって。

  それでも、此処に責められる誰かがいれば
  わたしだって怒れたのでしょう。
  どうしてロイエを不幸にしたの って
  そうすれば、楽になれたかもしれないのに。

  ですが此処に居るのは、
  なんにも知らなかったのに
  後悔していると言ってしまえるおんなのひと ]

(149) めのこ 2018/10/15(Mon) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 当たり散らしたくなる気持ちは
  段々と鳴りをひそめていきました。

  呆然、といった様子の裏
  目を逸らそうとした現実を、
  ようやく受け入れる決心をして ]


         ろいえ、は たぶん……もう、
         いないんだと、おもい、ます。

[ まるで、自分自身に
  言い聞かせるみたいな口調でした。

  口に出してしまえば、
  ざわついた心はいっそ落ち着きを取り戻します。
  だから、彼女を見ることも出来ました ]

(150) めのこ 2018/10/15(Mon) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 

  ……だから、

     "そこ"は、もう
     あなた の、いばしょ……です。

[ 愛されるべきは、あなたなのです。

  後悔していたって、何だって
  その居場所に相応しかった人は、
  もう戻ってはこないのですから ]


      ろいえ の、ぶんまで、
         ……どうぞ、しあわせ に。

[ そうやって、
  あたたかな"家"に帰るように
  促してみせるのでしょう ]

(151) めのこ 2018/10/15(Mon) 17時頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 娘には、なぜ少女が呆然としているのか
 何を言いたそうにしているのか
 そんなことまで想像できるほど聡くはない

 ”たった一人で裏町の教会に姉が居る”
 そんな話を聞いてきただけの人間に、
 彼女が受けてきた仕打ちも、酷くて苦しい経験も
 生きることを手放そうとした、

   大切な少女を一人にしてしまってさえ
   生きることを選べなかった、想いも

 何一つ、知らないのだから、
 それを理解できることなんて一生ないはずで

 だけど、だけど。だけど。 ]
 

(152) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 娘はロイエよりは確実に、
 喜怒哀楽、”たくさんの感情” に触れて生きてきた

 それでいて、遺伝子そのものはほぼロイエと同じ
 ”心が遺伝子で決まる” なんて眉唾モノだけど
 それでも彼女を構成する根っこの部分は、
 ロイエも、リヒトも、同じだった、
  
   目の前でさめざめと泣き晴らし
   それでも一通りの事情を聞いてから
   何かを考え、”ロイエが居ない” ことを告げて
   それでいて、ロイエの分まで、と願う彼女の

      その裏側の気持ちが、
      何一つ悟れないわけでも、ない ]
 

(153) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 

  ……… そう。


[ ぽつ、と呟いたのは
 もう “ロイエ” が居ないという事実。
 その理由は明らかにされていなかったけれど
 娘の中では、勝手に結論付けていた

  だからきっと”聞かなくて正解”だったんだろう
  聞けばよっぽど拗れていたのだろうから

 ─── さっきまで一緒にいた大切な人。
     同じ顔の違う誰かが現れたら、 ? ]
 

(154) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 

  聞かせてくれて、ありがとう
  私もいきなりこんな話をしてごめんなさい。

  ………… あの、その、
  何を言っても、唯の推測ですし、
  私に言う権利なんて無いのかもしれないですが


[ 口籠る。真っ白な帽子の下の彼女の
 表情は判らない ────── だけど。 ]
 

(155) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
  貴方は、姉の…、
  ロイエの為に 涙を流してくれた

  そんな貴方が傍にいてくれたこと、
  きっと、ロイエも嬉しくて、
  心から、幸せだったと思います。

  なんでって思うかもしれないけど判るんです。
  私と姉は、元は ”同じ” だから
  想われていたこと、幸せだっただろうなって

  だから ……………ありがとうございました。
 

(156) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ ぎゅっと膝のところで両手を握りしめて
 深く、深く、お辞儀をして。

 きっと娘はそのまま立ち去ろうとしただろう
 いつもの時が流れる教会と、少女を置き去りにして。 ]**
 

(157) ししゃもん 2018/10/15(Mon) 19時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ ロイエが居なくなった理由
  聞かれなくて良かったと思います>>154

  素直に話しても
  おかしなやつと思われるだけでしょうし、
  誤魔化すだけの余裕はありませんでした。

  頭がぼんやりとしてしまって
  物事を深く、考えられないんです。
  これだってやっぱり、
  現実から逃げているだけなんでしょうね ]

(158) めのこ 2018/10/15(Mon) 20時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 

  そう……、いって、もらえると
  わたし と、しても……
       ……すくわれ、ま す。
  
        こちら こそ……
        ありがとう、ござい、ました、

[ 声は、何処か平坦でした。
  彼女の贈ってくれた言葉>>155>>156
  胸に響かなかったわけではありません。

  そうだったらいいな。
  思いはしても、ほんとうのところは
  わたしにも、彼女にも解らないことで。

  いいえ、だとしても
  ひとりにされたことに、変わりはないのです ]

(159) めのこ 2018/10/15(Mon) 20時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ お辞儀をする彼女>>157
  わたしもぺこりと頭だけを下げました。

  それからは、立ち去る彼女を
  見送ることすらせずに
  じ、と傾いた十字架を見ます。

      教会に、静かなときが戻ったとしても
      涙を流すでもなく、わたしは
      その場から動けずにいたのでしょう ]

(160) めのこ 2018/10/15(Mon) 20時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 
[ わたしは、ふたたび思い知りました
  かみさま なんて、いやしないって、こと ]*
 

(161) めのこ 2018/10/15(Mon) 20時半頃

【人】 学者 レオナルド

-その後のこと-
[きっとその境を越えるには暫く覚悟がいるのです。
私は本当に此処に来ていいのか、
多くの人を苦しめる結果をもたらした可能性を
抱いている私なんかが、と。

でも如何しようかと立ち止まれば>>75声を聞いて、
私は心のシコリを崩されるのでしょう。

電車に乗ることは出来なくなったので、
裏の街と職場の両方に近い立地の家へと
引っ越しをし、Wあの日以降W私のライフスタイルは
大きく変わることになった。

表の街では違法遺伝子専門の研究を。
裏の街では──…]


また無理矢理遺伝子改造しましたね?
…あーもう、腕が硬化しているではないですか。

(162) Eurail 2018/10/16(Tue) 10時頃

【人】 学者 レオナルド

[腕の細胞の一部を簡易試験機に掛けながら
後天的改造者の定期健診を行う彼を見たなら、
知り合いに対しては会釈をするだろう。

異常細胞への不安を抱える人々への精神面の
カウンセリングと細胞死の時期の測定。
その他遺伝子に関する問題を対応する──これが
裏の街での彼の顔になっていたか。

初めは気味が悪いと言われたが、これは全員の
命に関わることだと主張すれば特になにも
言われることはなくなってきただろう。

──まあ、稀に、相変わらず表でもW裏もW
違法遺伝子を使った改造希望者の仕事が来るが。]


…全く、どんな立場になっても揉み消しが
必要なのは困ります…。

(163) Eurail 2018/10/16(Tue) 10時頃

【人】 学者 レオナルド

[Aに文句を言いながら、クスリと笑ったことも
あったかもしれない。
随分と様子が変わりましたね、と、>>106幾つもの
名前と立場、性別を持つことになる彼に言うだろう。

彼が、いや、彼女が人払いをするのを見たことも
あると思う。でも…まあ、自分は人払いしても無駄だと
思われていそうではある。]


そういえば、レンさんって違法改造の方なのです?
あまりそうに見え──…

…え?気にするな…?いや、そう言われると
逆に気になってしまいますけども。


[なお…レンの秘密を見抜かれそうだとして
滅茶苦茶気にされたこともあるかもしれんが、
これはこれで別の話。]

(164) Eurail 2018/10/16(Tue) 10時頃

【人】 学者 レオナルド

こんにちは。
…相変わらずの繁盛で。


[さて、裏の街に慣れた頃には『Luna's』に
通うことも増えてきたかもしれない。
本人は犬の知り合いがいたので、殆ど酒を
飲むことは少なかったとは思われる。

──ああ、一番最初に来た時に、
『相変わらず可愛いウサギ』と言ったので
レオナルドは入店一番にウサギの制裁を
食らったことがあったかもしれない。]


ああ。でも、やはり
可愛いウサギですよね、変わらず。


[訂正。入店のたびにサラッと言うものだから問題児だったかもしれん。]

(165) Eurail 2018/10/16(Tue) 10時半頃

【人】 学者 レオナルド

[
────
──

…ぱたり、
ファイルは閉ざされる。
そうして貴方を見るだろう。

僅かに微笑んで、何を企んでいるか分からない顔で
彼は貴方に向けて言葉を続けてみせた。]


……ふふ、…全く、
研究室に入るなら先にお声掛けください。

何かご入り用で?


[悪巧みは常にそこに。
裏も、表も、なんら変わらないと語ろう。]**

(166) Eurail 2018/10/16(Tue) 10時半頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ

[男が席を立って暫く、そこで娘は考えていた。
自分の返答は間違っていやしなかったか。
同じ言葉を掛けられたとて、あの時の娘自身
身を焼くような寂しさから解放されたかどうか。

けれどまもなく、耳に飛び込んできたのは
酔った客らの追加のオーダー。
酒がないやら、料理がないやら。

だから、パンケーキを前にした娘>>60
野兎に声を掛けたザーゴ>>140
話しかけられるのはもう少し先のことだろう。


(ザーゴがグラスを呷る瞬間>>142を見ていなくてよかった)
(きっと酔いが醒めるような大きな悲鳴を上げただろうから)]

(167) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 11時半頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ


  レン、手伝ってくれるな?


[そこにレンがいるならば、そう声を掛けようか。
帰って早々だろうが、彼の決意と覚悟>>2:382を汲んで。

レンが料理を始めるならば包丁や鍋など新調しようか。
娘さえ使い方が分かればよかった厨房のあれこれも
これからは一緒に使っていくのだし。

それからちょっと店を閉めて、図書館にレシピの本を
探しに行ってもいい。
虹色のお客人にも手伝ってもらって
色んな料理を発掘するのはきっと楽しいだろうから。]

(168) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 11時半頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ

[オーレリアの疑問がこちらに向けられたとしても>>62
娘にはそれにこたえる術はない。]


  ……アタシにもよく分からないままなんだ……。


[自分で胸を貫いた感触がまだ手に残っている気がして。
けれどその瞬間、とても満たされていたのをよく覚えている。

オーレリアはいったいどんな最期を選択したのか
その話を娘から聞こうとはしなかっただろう。
逆に娘に聞き返されてもうまく説明できそうにない。]

(169) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 11時半頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ

[客の間を飛んだり跳ねたり。
傍目には何事も無かったかのように
娘は日常の中にまた埋没していこうとした。

が、ザーゴに声を掛けられた時>>146
酔ったようなその態度に思わず驚いて]


  アンタ、また酔っちまったのかい?


[上機嫌そうなその顔に酒気が回っていないだろうか
じっとその目を覗き込んで。
グラスを満たすのが水とは知らず

……また彼が、今度は本当に手の届かないところに
逝ってしまいそうな気がして、娘は耳を垂れた。]

(170) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 11時半頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ


  もう、怖いからやめとくれよ。
  ……ここで生きてくれるって、言ったろ?


[そうして繋ぎ止めるように、グラスを持つ手に縋り付く。
気の弱いのも全部露呈してしまった後だから見せられる
寂しがりの本音。


後であの上等な酒は、勿体無いけれど
料理に使ってしまおうか……とまで目論んでいる。
あんな事故が目の前で再び起きたら
それこそ寂しくて死んでしまうだろうから。]

(171) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 11時半頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ

[ザーゴの質問>>146には、娘は答えられなかった。

いるのかいないのか分からない「誰か」より
一緒にいてくれる人の方がよっぽど良い。
けれど寂しいと「誰か」に縋らずにいられない。

答える代わりに、縋る手をほんの少し強めるだろう。]

(172) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 12時頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ

[そうして娘は日常に埋没していく。
すっかりあの日から変わってしまった日常に。

酒場にいつまで経ってもエルゴットが現れず
約束が果たせないことに本当に後悔する日も来るだろう。

代わりに顔を出したのは表の街の男>>165
入って早々の禁句を度々繰り返すものだから
いつしかその光景も店の新しい日常に変わっていくのだろう。

また少々華美な格好の人間>>107が新しく店に
顔を出したかもしれない。
酔客らが盛んに「あれはどっちだ?」と論じるだろうが
娘はどちらであっても構わない。]

(173) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 12時頃

【人】 鉄騎兵 ソルフリッツィ



  いらっしゃい。ご注文は?


[我楽多を寄せ集めた街にひっそり佇む月の上
今日も兎は跳ねている。]*

(174) シュレッダー 2018/10/16(Tue) 12時頃

【人】 姉妹 ロイエ

── 朽ちた教会に花束を ──

[ その日を境に 裏街の片隅、朽ちた教会では
 陰鬱な顔をした女性の姿を見る者は
 だれひとり、居なかったという

 しかしすぐに、更に教会が朽ちることはなく
 よく見れば、いつもその状態を保つように
 細やかな手入れがされていたことだろう

 ある者にとっては “時が止まったような”
 また、ある者にとっては

  ”いつ誰かが戻って来ても良いような”

 そんな姿のままで、ずっと保たれていたはずで。 ]
 

(175) ししゃもん 2018/10/16(Tue) 13時半頃

【人】 姉妹 ロイエ

 
[ 教会の祭壇には、小さな花が添えられている
 最初は定期的に、ひと月ごとに。
 1年過ぎれば、10月10日、その日の朝には。

 もしもまだ陽も昇らない頃
 真っ暗な教会に来ることがあるならば
 昔そこに居た “幽霊” を見たかもしれないが

 きっと、それは二本足で歩き、
 その後きちんと表街へと帰っていくのだろう


   それはきっと、しばらく続くこと
   近い未来に、彼女に終わりが来るまでは。 ]**
 

(176) ししゃもん 2018/10/16(Tue) 13時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 斯くして境屋エルゴットの物語は終わりを告げた。


  誰との約束も果たせず、( …果たさず! )
  一人で満足して消えていくことを選んだ。

           ……望み通りに。
      ( 叶えたかったのは本当に、それだけ? )

 、、、
 だから、 ]

(177) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット



[  ―――― この先は、彼自身も知らない話。 ]

(178) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 彼にもう少し踏み込む勇気があったなら、
 >>2:142扉の中を覗き込んでさえいれば。

 彼の存在を欠いた生家の居間に置かれた写真立ての奥に
 自分によく似た" 弟 "の姿を見ることが出来ただろう。

 金髪の天使の横で幸せそうに、微笑む
 まるで自分のドッペルゲンガーの如きその姿を!

  " 同じ人物が同時に複数の場所に姿を現したとき。
   それは片方の人物の死ぬ予兆であるとされる。 "

 そのあまりの皮肉に冷笑すら零したことだろう。
 人間のエゴイズムにはここまで限りがないのかと。 ]

(179) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ とどのつまり、彼の両親は
 天使に飽き足らず" 彼 "をもう一度作ろうとした。

 何故なら天使はそれ単体では輝かない。
 凡庸な(自分たちの様な)人間が必要だから。

 その結果、彼らはまた同じことを繰り返す。


 出奔した兄の遺伝子情報をそのまま組み直し
 天使とかけ離れた容姿の" 弟 "を作り出した。

 天使になれなかった失敗作を意図的に作り出した。 ]

(180) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ その結果は ――――、
 四角く切り取られた写真が明らかにしている。

 劣性遺伝子の調整のために
 生まれてから長らく入退院生活を繰り返したため、
 白い壁とリノリウムの床が世界の全てで
 外の――ましてや" 裏 "の街になど行ったこともない。

 " 彼 "とは似ても似つかない彼の、弟。
 彼の遺伝子調整の最終ステップが終了する日が、
 奇しくも彼の兄が事故に遭った十月十日であったことは
                 ……誰も、知らない。 ]

(181) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

――― after the end ―――

[ 肌寒い日も少しずつ増え始めたある秋の日。

 休日の午前10時。
 小奇麗に整えられた赤い屋根の家の玄関。
 右手の小指の爪だけを赤く染め、
 眼鏡で" 変装 "した彼は初めて一人で外へ出る。

  行先は言っていない。
  放任気味な父や母は兎も角、…心配性の姉は
  彼がどこへ行く気か告げようものなら
  絶対に着いてくると言いそうだったから。

       マニキュアを拝借したのはつまり、
       彼にとっては約束のつもりだった。

   " 門限までには帰る "――という、自分との。 ]

(182) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 彼には兄がいたらしい。
 、、、
 らしい、というのは
 姉も、彼も兄を見たことがなく
 両親ともその話をしたがらないからで。

 年々増えていくアルバムの中にも、
 家族の団欒の中にも兄の名前も影もない。

 …ただ、
 長い時を過ごした入院生活で一度だけ
 存在を示唆する両親と医者との遣り取りを聞いた。

   " あれは裏の街にいますから "

 見たこともないような母の声と、父の貌とを見た。 ]

(183) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 

  ( どんな人なんだろう )


[ ただただそればかりを気にして、
 会える日を願って、…過ごして、
 ようやく掴んだチャンス。


          …だけれど、 ]

(184) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ 裏の街と表の街の、境。
 あと一歩でも踏み出せば…という場所で
 彼は何となく立ち止まってしまった。

 立ち入れば帰れない、とか
 入ってはいけない、とか
 散々と聞かされてきた場所だ。

 躊躇と警戒が先に立って、
 うろうろ うろうろと境目を行き交う。

     もういっそ、引き返してしまおうか。
     …そんな諦念すら浮かび始めたとき。 ]

(185) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 



[ …声が、聞こえた。 ]

(186) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

[ >>74彼は振り向いて、
 話しかけて来た人へ視線を寄せる。

 …綺麗な人だった。

 人形のように整った顔立ちで、
 夜空に浮かぶ星みたいな髪の色をしていた。 ]


  ……ああ、うん
  裏の街に行きたいんだけど、


[ 少しだけ迷って、彼は ]

(187) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 

  ここへ来るのは初めてで。
  よかったら案内してくれる?…オーレリア。


 、、
[ 誰かの名前を呼ぶ。
 呼んだあと、自分でも不思議そうな顔をして
 「 なんでもない 」と一言付け足し、

 改めて笑顔を浮かべると
   彼女に向けてこう言った。 ]

(188) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 蟻塚崩し エルゴット

 

   * " …星を探す手伝いをして欲しいんだ。 " *

 

(189) riberio 2018/10/16(Tue) 15時半頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

 
      [ ──── それは、日が暮れた頃 ]
 

(190) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 少女は教会を出て、
  図書館に向かって歩き出しました。

  足取りは重いということもなく
  けれど、軽いということもなく。

  ごくいつもの調子で、
  知り合いに会ったのなら、
  当たり前みたいに挨拶もしたでしょう。

  ……ですが。
  図書館までの道中、
  誰にも会うことはないのです ]

(191) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 誰かが探してくれていたとしても>>62
  何処かに放送が響いたとしても>>121
  少女がそれを知ることはありません。

       少女は、何処までも
       "ひとり"で、道を歩いていました ]

(192) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 図書館は、静かにそこにありました。

  よく此処を訪れる"少年"は、
  まだ店の手伝いでもしているのでしょうか。

  何にせよ、此処には誰も居ません。
  日の落ちきった館内には、
  差し込む陽のひとつすらなく。
  寒々しい雰囲気をたたえていました。

        まどろむための窓際。
        共に語らった書架の影。
        居眠りに遣われた椅子。

  それらはまだ、当たり前のようにあるのに
  少女は目もくれず、受付へ ]

(193) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ とっくに使われていないそこから、
  ペンと紙を取り出して、綴ります。

     少し、離れた場所に行くこと。
     心配しなくてもいいこと。
     ──── 必ず帰ってくること。

  小さい、けれど
  あのとき>>2:198と違って迷いの無い文字。

     まだおすすめしたい本があること。
     いつか劇場にお邪魔したいこと。
     春の花を待っていてほしいこと。
     食べたいお菓子があること。
     また一緒にお散歩したいこと ]

(194) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 取り留めもない手紙は、
  図書館の受付に放置されました。

  目的を達した少女は、
  誰かの影を探すように一度振り返り、
  やがては前を向いて歩き出します ]

(195) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 図書館を後にした少女を
  見かけるものは居ないのでしょう。

  だから誰も、
  少女が何処へ行ったのか知らないのです ]

(196) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 食通虹蛇 ンゴティエク

[ 御影山にある、花畑の傍ら
  深く湧き出る泉のほとりに

     中身入りの手提げが落ちていることも
     きっと──知る人は、いないのでしょう ]*

(197) めのこ 2018/10/16(Tue) 17時頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ チンッ、と澄んだグラスの音色。
 ぶつかりあって、呷るは水で。

    店主がそれをみていたならば、
    それこそ大きな悲鳴をあげて
    蹴り飛ばされグラスは無残にも
    木っ端微塵であったやも。
    だから、よかった。よかったのだ。

    酒でないとは分かってた。
    そりゃ死ぬ気は全く無かった故に。
    注意深く嗅ぎ分けていたのだ。

 レンに声を掛けるソフィーを見たら>>168
 「レン、最初のお客さんに
  なってあげようか?」などと、
 楽しそうに笑って告げたりもして。 ]
 

(198) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

[ 水へと変わったグラスの中身。
  死なない、死ねない、グラスの中身。

    不思議なことだと思いこそすれ、
    世界の外側の意思を感じこそすれ、
    男は愉快で堪らなかった。

    カミサマの存在を尋ねたくせに
    正直なところ、どちらでもよく。
    殺して生き返らせるなんて
    七面倒なことをするなぁと
    ぼんやり思っていただけなのだが。
     
     だって、選択も介入も余地すら失くし、
     世界ごとくちゃっと握りつぶせば
     とても簡単でスピーディ! 

 そんなもんだから
  その様子がまた酔っぱらったように
  見えるとは気付かずに。 ]

(199) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

[ 目を覗き込まれて、>>170
 ぱち、ぱちと瞬きをした。
 その赤い瞳の中で、
 私と同じ顔が、ぱち、ぱちと瞬く。

     ぱたりと垂れたソフィーの耳。
     言われた言葉を理解した私は
     再び声を上げて笑うのだ。 ]


  ははっ、酔っぱらったら、
  介抱でもしてくれるのかい?


[ グラスを持つ手をぎゅうっと握られて>>171
 吐露される心の叫びを聞いたからこそ
 私はなんでもないように
  、、、、、、
  酔っぱらって笑ってみせるのだ。
  (それこそ上機嫌に笑って!) ]

(200) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
  
  もう飲まないって言っただろう?
  
  それに、胃袋つかまれてるからなぁ……
  ソフィーがご飯作ってる限りは
  私は死ねないんだよなぁ……

      美味しすぎるし、好みだしね。


[ あれば苦しいんだよ、と>>2:337
 二度としたくないといいながら
 二度も経験したことに苦笑して。 ]
 

(201) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ ぎゅうっと力の籠ったその手に、
 もうひとつ笑みを深めておいた。

      兎が縋るくらいの頑丈さ、
      寂しさを薄めて笑う懇切さ、
      約束を違えぬ誠実さ、
      そのくらいは持ち合わせる犬なのだ。

      そのしおらしさも可愛いと
      想いこそすれど口には出さず。
      さすがにあの蹴りを喰らったら
      床に熱い頬ずりをしてしまうもので。 ]
 

(202) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 

  ……そんな心配なら、
  おかわりはソフィーが作ってくれるかい?
  それなら安心だろう?


[ そうやって、
 きゅぅーん、と甘えてみるチャッカリさ。
 そういうところも犬なのだ。

 一等の酒が料理に化ける。
 それは私としては大歓迎。焼けば酒は飛ぶもので。

 「ウサギ肉だよ」って冗談に
 返すバリエーションも熟考せねばなるまいな、と。

 そんなことを考えながら、男はいつもの調子で
 兎の店主に注文するのだ。 ]

(203) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ 兎の目には私が映る。
  狐の目にも私が映る。

    教会のひと粒のキャラメルに。
    山の花畑の湖の水面に。
    がらんと響く劇場の中に。

 ヒトの目に、主人の目に。

       ────私の目に、]
 

(204) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

【人】 銀行屋 ザーゴ

 
[ How bitter a thing
  it is to look into happiness
   through another man's eyes!

  他人の目を借りて
   幸せをのぞき込むなんて、
         あまりに辛い>>2:35

  ははっ、馬鹿を言う。

   私は借りる。
   そして、貸すのだ。

   違うものを見て、違うことを感じ
   違う幸せをみて、同じように笑う。

   それを幸せと言わずに
   なんというのだろうか──── ]**
 

(205) salt717 2018/10/16(Tue) 17時半頃

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