217 【突発誰歓】幸福の壷【十二支騒動記】
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[ぁ、と溢したら吐息が大きく聴こえ、亥は慌てて口を閉ざす。]
………ぅ ん、ぇと
[着物の中が見たいのは本当だから、僅かに頷き。どきどきと心臓の音が煩くて堪らない。] ―――いいの?
[確かめる言葉を紡ぐのは、不安だから。自分で良いのかと。別の誰かが良かったのではないかと。 ふたりきりになっても。
『じろちゃんにだけ』
その言葉に、腰紐がしゅると解かれる布音に、亥は己で良いのだとようやく得心し、腰を下ろした。>>82]
(132) k_karura 2015/02/20(Fri) 23時半頃
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[露になる赤色。 苦し気に亥の顔は歪み、忠告を思い出して首を振る。]
さく、らちゃん……。 違うよ、違う。
痛そうな顔をしないといけないのは、櫻ちゃんだよ。
これ……
[もっと近くで見たいと顔を寄せる。 爪の跡。あぁ、この爪は。]
(133) k_karura 2015/02/20(Fri) 23時半頃
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………ぁ
[零れた涙を両手で拭う。 きっと、きっと。
代わりに泣いているのだと思うから。]
櫻、ちゃん…… ごめん、ね。
[肌に触れること。傷に触れることを先に謝った。
――忘れて、忘れて。
そぅ身体に望む。気を送る。]
(135) k_karura 2015/02/20(Fri) 23時半頃
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大丈夫、だよ。もう痛くないから……。
もう痛くしなくても、大丈夫だよ……。 僕が――
[ぽろぽろと零す涙をそのままに、赤色に唇を寄せ。 微笑みかけた。*]
(136) k_karura 2015/02/20(Fri) 23時半頃
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ジョージは、タルトに眼鏡を押し付けた。👓
k_karura 2015/02/21(Sat) 00時半頃
[赤き血潮に染まった頃も。あったという。
怨嗟の声が止まぬ夜も。あったという。
お伽噺にするには新しい、昔ばなし。]
………だれ?
[岩陰の、奥から人の声が聴こえた気がして。
少年は足を向ける。]
[血に染まり、怨みに染まる事もあった上佐川。
そうと知っても其処に佇み、飽くることなく泣いたのは、其処にいれば己の持つ名を持った人に、必ず逢えると思ったが故。]
逢いたいわ 逢いたいの……
[何時までも何時までも泣いていると、誰かが此方へ来た気配がして。]
誰なの……? 『しんしょう』……?
[それは、そうであってほしいという、願いにも似ていて。
肩までの長いとも、短いとも言えぬ黒髪を靡かせながら振り返る。]
[振り返ったその少女は。
川面の光を黒髪に受け。まるで光の輪を冠しているかのよう。
初めて聞く声が、初めて聞く名を呼んでいる。
それは誰の名?]
[いや。
己の名だと―――信じることができた。]
なつひ!
[叫んだ。開いた口から飛び出た名前。
駆け寄り、腕の中に抱き締めて頬を擦り合わせた。]
夏日、夏日、なつ……ひ
[手は黒髪を乱す。光を払うかのように。]
[振り返った前にいたのは見知らぬ少年。
駆けてくるその少年が紡ぐ名は、聞き覚えのない、知らぬ名ではあったけれど。
其が己を示す名であることは、すぐにわかって。]
しんしょう……? 辰星なの……?
[尋ねなくとも、己の中で答えは出ていて。
駆け寄り、すりより、されるが侭に髪を乱れれば、今度は嬉しさで目が熱くなる。]
今度はちゃんと、忘れなかったわ
貴方もちゃんと、覚えててくれたのね
[抱き締め、その温もりが本物であると実感すれば安堵し。
やっと逢えたと、鬼灯色の目からまた涙を溢した。]
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[猪は匂いに誘われやすい。 だから隠されるといっそう辛くなる。胸がきゅうとなる。
見せたくないものなのに、隠しておきたいものなのに、気付いてしまってごめんねと思う。
棚の奥に隠されていたお餅みたい。]
ず、るい? ずるくなん、か……
[涙袋に溜まった雫は留まりきれず、また落ちる。]
(174) k_karura 2015/02/21(Sat) 23時頃
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――ずるいのは、櫻ちゃんの方 だ。 何でもないよ、平気だよって、いつもいつも心配させないように、してる。
逆、だよ。 いーんだよ、心配させてよ。 悲しませてよ、痛いって……思わせて、よ。
ねぇ。
(175) k_karura 2015/02/21(Sat) 23時半頃
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[堰を切ったように涙は止まらない。 ごめんねと言葉にならない謝罪。 己が泣いていたら、いつまで経っても寅が泣けぬから――と。
顔面が上がり、喉を晒しても。 涙は止まってくれなかった。]
(176) k_karura 2015/02/21(Sat) 23時半頃
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[移った赤は唇を僅かに飾り。 指先ではない感触に、亥は言葉を忘れる。]
―――っ!
な、なななな、なっ
[ぼふりと煙が見えそうな程、亥の身は赤に染まる。]
(177) k_karura 2015/02/21(Sat) 23時半頃
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[広間から離れた理由を思い出させる言葉。 驚きのあまりに飛び出していた尻尾を後ろ手に抑え。 神様に運ぶ水を用意する為、寅と暫し別れることを選ぶ。
人差し指は内緒の証。
閉じられた襟、弧を描く唇、涙を拭った指、見詰める瞳。
どれもかれもを直視出来ずに、亥は俯きこくりと頷く。癖っ毛から覗く耳は赤いまま。]
じゃあ、また後で……。
(178) k_karura 2015/02/21(Sat) 23時半頃
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[着替えもあるからと先に出ようとして。引かれた手首、上から手を重ねて。 振り返った。]
――櫻ちゃ ん!
[名前を呼んで。 腕を伸ばして。
身を引き寄せて。 うんと背伸びして。
唇を目端に掠めさせる。]
(179) k_karura 2015/02/21(Sat) 23時半頃
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えと、予行演習 だから。
[今度こそ、先に痛いと感じれるように。泣けるように。 また、己だけに見せてくれるように。 ずるくないように。]
………じゃ、あ!
[ふたりだけの秘密を重ねた。**]
(180) k_karura 2015/02/21(Sat) 23時半頃
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[巳 火性 陰
その方角を司る神は『おそれ』を表し、凶とされ
司る星も凶星たる星『螢惑星』 別名『火星』
方角も、星も、司りし神も、己が名でさえも
凶事ばかりを示すもの
軈て来る吉事を、深く味わう為に在るもの]
[禍福は糾われる縄の如く、表裏一体を成すもの
何れ程願い、神にすがろうとも、大吉は何れ凶に還る
其は禍とて同じこと
身に振り掛かりし厄は、廻り廻って何れ吉へと還る
――だが、その何れも必要な事に非ず
大事は、禍福は神が決めるに非ずと云うこと
総て己が決めし事、と云うこと]
[己を不幸と思う者よ 己の禍を嘆く者よ
禍凶を知りし時、初めて幸福を知ると思し召せ
禍凶ありてこその幸福だと思し召せ]
[総ての禍福は意味あること
総ての禍も福も、己が決め、定めたと云う事]
[―――――――幸せだ、
と思えたのは久方振りだった。]
[その瞳は赤橙。
遠くからでも招き、誘う色。
胸焦がす名前を呼べる幸せは喉を震わせる。]
……あぁ、そうだとも。
僕が「辰星」だとも。
[遠い記憶。暗闇のなか。光のなか。
確かな感触、甘やかな香り、心地好い声。
なつひ。
其れ以外の名前など知らないとばかりに、繰り返す。
なつひ。 夏日。]
忘れさせるものか。赦さないと――言っただろう?
忘れるものか、忘れるなんて――…
もう一度喪うなんて。
……今度こそ離れず、共に生きていこう。
夏日。
君の全てが―――欲しいんだ。
生きる時間も、何もかも。
もう待たせないで済むように。
[奪わせて欲しい。
独りにしないで――と
請い願う。恋願う。**]
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[露を乗せた笹の葉を神様に届けた後、亥は戌と子の間に座す。
宴の品のひとつひとつ、皆が楽しめるようにとの想いが伝わってきて。ほくばぐと思いの外腹に詰めてしまった。]
―――あの人は、幸せを見付けたの、かな。
[何となしに紡ぐ言の葉。 あの人は……さて、誰のことだったろう。
――忘れてしまったナニカ。]
(183) k_karura 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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[皆の視線が集まった気がして。 亥は緊張に背を震わせた。
いつもの通り。 いつもの通りの、幸せな時間。**]
(184) k_karura 2015/02/22(Sun) 00時半頃
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[己が紡ぎし名を肯定せし少年に、繰返し繰返し名を呼ばれ、幸を噛み締める。
赦さないという愛しい名を持つ相手に暫し目を見張るが、軈て笑みへと変えて]
そうだったわね 赦さない、と言っていたわ
[嫌だと紡ぐ口に、ふふ、と笑いを溢し。]
いいわ 全てをあげる
あの時叶わなかった、全てを――
[あなたに奪われてあげる。
其は、娘なりのもう二度と離れないという契り。]
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