人狼議事


276 ─五月、薔薇の木の下で。

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


イアン! 今日がお前の命日だ!





 ────……君も俺をひとりにするんじゃないか。

[棘のある恨み言を呟く
彼が与えたものが俺にそうさせた。
この声が違う形として発されたと、気づかない。]


[薔薇の花なんて大嫌いだ。
何もせず佇むだけでいつまでも美しくいられる。
俺の欲しいものを、掴んで離さない。

いつもいつも、心の奥で嫉妬し続けていた。

俺は花になんてなれない。
踏み躙られ、嘲笑の中何もできず汚され
見限られて引き抜かれるのが似合う雑草。]*


[君が俺を受け入れて手を伸ばさなければ
こんな気持ちにならなかっただろう。

作品を貰うより、隣にいてくれるほうが好き。
……欲望を受け入れられるより、隣に、

分からないなりに何かが変わったことを感じる
どうしてこんな俺を置いていくのか、と。

まるで子供のようだった。]


[地上で虚しく跳ねる魚は

ひとりでは、何処にも行けない。]**


[ 声が届く。
 今まで聞こえていたものとは違う、声。

 拗ねた声()のような。
 それよりももっと棘のある()ような。

 嗚呼、そうか。

 つまり彼は奪えたのだろう。
 無理やりにでも、強引にでも手に入れたいと思っていた、ものを。 ]


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 彼の根っこの部分>>23
 実を割って仲間を覗けたら良いのに。
 透けない心の中身は判らない。  ]

  見せてくれないものは、見えませんよ。
  盲目である内は何も映さないよう。
  だから、ちゃんと見れる人は……見るべきだって。

[ あいしてる。五文字の呪文。
 呪いのような単語の持つ意味は判らない。 
 その答えを口には出来なかった。
 それにきっと、自分じゃ意味なんてないと思った。 ]

(27) 2018/05/21(Mon) 01時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ いらない笑顔に遠回しな言葉>>24
 困ったように笑ってしまった。 ]

  放ったらかしにして枯れさせる後悔をするくらいなら
  水をやり過ぎて枯らす方がマシに思えたので。

[ 回りくどい台詞を返して背を向けた。 ]

(28) 2018/05/21(Mon) 01時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ヴェルツせんぱいの代わりはいないじゃないですか。
  せんぱいを見てくれる人だって
  きっと、……いるから。……それじゃ。

[ 言い捨てるよう立ち去った。
 背後に声>>25を聞きながら。 

 泣くように笑っているような、
 そんな気がしたのは、気のせいだ。 ]*

(29) 2018/05/21(Mon) 01時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―廊下―

[ 後輩のヒューと同室のモリス。
 彼らに訪れる災いはまだ知らず。
 談話室に向かう足元は一度止めたもの、続く。

 招く声>>8 誘われる脚>>18
 沈むソファ。 ]

  ――――……。

[ 無意識に唇を親指で撫でたのは、――>>19 ]**

(30) 2018/05/21(Mon) 01時半頃

[ ぞわぞわと、心の奥が痒くなった。
 掻き毟ってしまいたかったけれど、今その体力はないし。
 いや、わかっていたから先に掻き毟ったのか。
 薔薇――自分自身――を。

 あまりにも可笑しくて、おかしくて。
 零れたのは、笑い声だった。

 やはり喜ばしい日だ。喜ばずしてどうする。
 互いが求めるものを見つけられたのなら。
 こんなにも素晴らしい時があろうか。 ]


蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

2018/05/21(Mon) 01時半頃


[君達は俺の知らないところで全てを進めた。
俺は本当に何もかも知りはしない
来てはならなかったなんて、分からない。

笑い声が仮に届いたとして、それだけで誰なのかなど
何を考えているのかなど、察せない。]**


 
 
[ 手を伸ばしたって今は何にも届かず、――()。 ]
 
 


  ――――いっちゃん。


[ 見つかったのが、諦めたように手を降ろしてからでよかった。
 この手を無意味に、出来て、――よかった。 ]

 おはよ、いっちゃん。
 お目覚めはいかが?

[ 困ったように、笑いかける。
 その声は、音は、薔薇の香りを連れるようにして届く。

 傷だらけの手を――隠せるわけもないのに――隠そうとした。
 だってもしこの手が無意味じゃ無くなってしまったら。 ]





[ ―――きっともう、笑っていられなくなるから。 ]**
 
 
 



[ 廊下からもう一度、 動けなくなった月を見上げ、
  そのまま視線を落としたなら、
  溺れる程の赤が 広がっている。

 …… かち、 と金属音を立て、 窓を開けた。
 染まるほどの赤い香りのなか、 赤泥の中に、
 また、ひとを認めたなら 何時かの己を思い立ち、]
 



    ──── 惑わない、では 無かったな。

[ 特別堕ち易かっただけだ。
   ──── 己、が。

 忘れられざる少年時代を、思い出しやすくもあり
 ……顎を引っ掴んで向かせるほどの、欲は無くとも
 燻る熱は 常にあったのだと、思い起こす。

           誰にだって有るものだろう、
           言葉にならない心の最奥が、]
 



 ──── なあ、 ………

[ 其処にいる彼等の名は呼ばずとも*]
 


[ ざわざわと、風もないのに薔薇の木々が囁く。
 その声は聖書の一節を落とした相手のもの。

 ──惑わない、でもない。

 ロジェのように、小夜啼鳥のように
 囁き返すこともできないで、いる。 ]**



 っ、 え
  これ、なに、何のこと……俺、寝てなんていない

[その声も咽返る芳香と発せられる。
放たれる薔薇の香りに乗せて届く音に
具体的な何かを理解出来たわけじゃないが
相手と自分への違和感だけは、認識した。]


[傷だらけの手が痛ましい
……でも、いつからそうだった?
きっと気づこうともしていなかった。

そうしたのは、誰?
怯えて動けない癖に、晒したくないものを抱えている癖に
見てほしいなどと自分勝手なことを想ったのは。
自分の傷ばかり見つめる奴が
他人のそれを癒せるわけがない。]




 誰…………?

[短く混じった囁くような声
──いつも聞いていた、ような。

弱った子供のような戸惑いの問いに、返る音はあったかどうか。]**


 
 
[ だから、自惚れていたのかもしれない。 ]
 
 


 
[ 誰も俺なんて見ていない。
 この瞳がみていたものだって、きっと。

 俺を通した、別のなにかだったんだろう? ]
 


 この声が聴こえるのは、薔薇に呪われた奴だけ。
 欲望や、奪ってでも手に入れたい想いがある奴だけ。
 モリスもそうだし、……さっきのも。
 まあ、誰とはいわねーけどさ。

[ なぁ、と()聞こえた声の主の名を謂うことはなかったけれど。 ]

 モリスは想いを遂げたからね。
 疲れて寝ちゃったんでしょ、きっと。
 大丈夫。朝になれば起きるよ。
 そんで、きっと、いっちゃんの傍にいてくれる。

[ 来るかもわからない朝は、きっといつか来る。
 その時傍にいるのは、咲きもしない薔薇なんかじゃない。
 夜が明けたあと、横にいるのはきっと《いつも》の。 ]


 
 
[ 自分でもわかるほど、薔薇の匂いが濃く、なる。 ]
 
 


 ───俺の勘違い、だったんだな。

[ こんなに必死になってくれる姿は
 たぶん、俺のためなんかじゃなのに。
 恥ずかしいと思うより、傷ついたこの手より。

 空っぽのはずの場所が、今更────痛い。 ]*


[ 絵画のような風景だけを見つめ続け
 庇護する腕に、欲望をぶつける


 どちらに対しても残酷な仕打ちだ。 ]


[薔薇が呪うとはどういうことなのか
それは、君もなのか。
さっきの声は「彼」なのか。
言いたいことが沢山あった筈で、

全部頭から消えてしまう。]

 遂げた、って
 ……君はどこまで、俺達のことを

[身体から温度が去っていくのを感じる。

モリスに打ち明けられたことは
この男には、この男にだけは
絶対に知られたくないことだった。]


[ きっと、あの微笑みではない違う顔が見たかった。

 ……それはこんな表情では無かった筈だった。 ] 


[ 連なるように放たれた香りが

 何故だか、混ざり合わないように感じた。 ]


[俺が彼のために行動したのは、今この時だけ。
最後の最後、終わりの時だった。

ずっとずっと甘えていた。
自分には恋愛は許されないと思うのなら
秘めたままでいるなどと自分に酔わずに

────離れてしまうべきだった。]

  ち、…………

[違う、なんて。
今更言う権利があるわけがない。

抱き締める彼には見えないところで泣きそうに歪む顔。]


  

[ 腐り落ちていく、終わりの香り ]


[君にずっと恋していたんだと
君にだけは本当の俺を知られたくなかったと
君が心配でこんなに錯乱したんだと 

言ったって、もう信じられないのだろう。

“あいしてる”の無い交わりしか知らない
それは、沢山の二人の違いの中でも大きなもの。]



 ……君も、俺とする?
 なんて、ね。嘘嘘。

[吐息に熱が籠もったのは演技ではない。
今尚眠らず何を欲しているのか、理解している。
それでも、俺には
ただ一人の聖域に衝動は振り下ろせない。]


[ それこそが残酷なのだろう。
 そのままの彼を愛する誰かが必要なのだろう。 ]


[ あの子が伸ばした手を取ったのは俺。
 二人の間の感情と、俺と彼とのそれの名前が違っても

 救いに喜んだのは、事実。
 ……救われていないひとを置いたまま。 ]


[最後まで向き合わなかった男を嫌ってほしい。

そう想うのは、自分の為なのかもしれない。
それでも、嫉妬に狂う心で彼の未来を想ったのは本当だ。

茨に水なんて与えられなかった。
突き出したのは、嘘と決別の棘。]




[ ────……… ]
  
            [ 薔薇の嘆きが、 遠くから、 ]

 


フェルゼは、ふと、思い出すのは友人の顔。

2018/05/21(Mon) 22時頃


フェルゼは、それすらも、また眉を下げて黙り込んだ。

2018/05/21(Mon) 22時頃



[ 流れ込む赤泥は、 耳を、 喉を、 犯し
 呼吸する内臓ごと、締め上げられる錯覚にも陥る。

           慟哭に似た嗤声が、耳許に響く。
  
 声の主の、顔は 見えずとも、
 鼻だけは敏感なのだから、薔薇に混じった感情くらい、
 嗅ぎ分けてしまえる。]
 



[ 詰めた息を、吐いた。
        ただただ"聞こえる"だけの、
        それだけの無力を 滲ませ、

 こんなときの言葉なんて、パン屋も、
 ──── 聖職者でさえ、 知らないはずだ。]

   Remember your Creator in the days of your youth,    before the days of trouble come ……

[ 木々の囁きに、薔薇のざわめきに、
  低く 重く、 風に乗せ────

           太陽が闇に変わらないうちに。
           月や星の光がうせないうちに、]


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 何かを欲しいと願うことさえ許されない。
 許してはいけなかった。
 誰からも奪いたくなどなかった。
 そう、思わなければならなかった。

 扉の開く音。
 同時に聞こえてきた声>>57
 誰のものだなんて分かり切っている。
 眸を見開いて談話室の奥を見た。

 何を言おうとしたのだろう。
 分からない。喉奥が締め付けられる。
 口端が不器用につり上がって
 それから息を吐いた。 ]

(84) 2018/05/21(Mon) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ――――ごめん、……ね。

[ 笑おうとしたのだと思う。
 だが、その前にぐらりと水晶体から
 零れ落ちた一雫が頬を濡らした。

 訳の分からないまま走る羞恥。
 眉間の皺が寄った自覚を覚えれば、
 唇を噛み締めて。

 咄嗟にその時見たのはマークではなく、
 オスカー。
 酷く傷付いた、と。
 隠し切れない表情を晒す。
 それをマークから背けるよう、談話室を飛び出した。 ]*

(85) 2018/05/21(Mon) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―廊下の角―

[ ぽたぽたと雨が降る。
 両目を覆っても指の隙間から
 零れ落ちる雫は留まることを知らない。

 音になり損ねた引き攣ったような声。
 乱れた情緒は困惑とショックに歪むばかり。

 こんな所誰かに見られる前に離れなければ。
 自室に戻ろう。モリスがいるかもしれないが、
 モリスならば深くを尋ねてこないと。
 彼に今何が起きているか知らない脚は
 ふらりと立ち上がるが結局へたり込んだ。 ]

(86) 2018/05/21(Mon) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  わかっ、てた、……ことじゃないか。

[ 触れた唇>>19
 困らせて気持ち悪がられるかも
 しれないことくらい。
 それに最初から叶う見込みもなかった事に
 何故、傷付いているのだろう。
 何故、こんなに苦しいのだろう。 ]

(87) 2018/05/21(Mon) 22時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 期待などしていなかった癖におかしい。
 無様で愚かで馬鹿馬鹿しい。
 自分自身をナイフで抉りながらも
 子どものように膝を抱えて、
 一人廊下の角で泣き啜る声なんて、
 きっと誰にも聞こえていない。 

 懐かしい音色>>82も今や遠く。 ]*

(88) 2018/05/21(Mon) 22時頃

蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

2018/05/21(Mon) 22時半頃


フェルゼは、イアンはあの時助けてくれたけど、彼は今いない。

2018/05/21(Mon) 22時半頃


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 誰にも気付かれる訳などないと思っていた。
 だから声が、それも届く筈のない音>>91
 耳にした時、呼吸が確かに震えた。 ]

  イアン……せんぱい?

[ 名を呼んでから改めて彼を見た。
 いつもの彼の格好とは程遠い身嗜み>>3
 一体何があったのだろうとは思う。
 だが今は何一つ触れず、ただ、ぽたぽた
 落ちる一滴を拭わず唇を開いた。 
 彼の言葉>>92を最早棘のように刺しながら ]

(97) 2018/05/21(Mon) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  こんなに胸が痛いのに逃げちゃ、だめなんですか。

[ 笑うしかできなくて、
 ただ、悲しいのだとどうしようもできない
 苦しみにもがく唇が喘ぐ。 ]

  せんぱいは、分かりましたか?

[ 笑って、微笑って問いかけた。
 いつかの夜、味方だとそばに寄り添い
 抱きしめてくれたその背に腕を伸ばす。 ]

(98) 2018/05/21(Mon) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  せんぱい、あいって、何?

[ その背に爪を立てられるなら丸い爪が
 肩の背を抉るように指で、痕を。 ]*

(99) 2018/05/21(Mon) 23時頃

フェルゼは、イアンの言葉を待つよう、黙り込んだ。*

2018/05/21(Mon) 23時頃


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ ままならない思考の渦。
 揺蕩っているのは人か、魚か。
 知ったような口を利くその人>>100に ]

  俺だって、汚い。

[ 自嘲気味な笑みが鏡合わせのように重なった。 ]

(105) 2018/05/21(Mon) 23時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ いつかされたように背を抱いて、
 あやすように触れれば伝わる温度に安堵した。
 普段ならしない事をしている時に
 良い子の言葉>>101に笑う。 ]

  せんぱいは、いつも先生みたいなことを言う。
  ねえせんぱい。もしもそれができなかったら、
  もう失敗しちゃって、どうしようもなければ、
  どこに行けばいいんだと思う?

[ 顔を離して覗き込もう。
 もうなんだってよかった。
 この苦しい棘が取れればなんだって。
 息をしたかった。その為だけに、
 酷いことをする。 ]

(106) 2018/05/21(Mon) 23時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  綺麗事なんて、要らない。
  かみさまなんて何処にもいない。
  何処にも行けない時は、どうすればいいの。

  誰に助けてって言えば、いい?*

(109) 2018/05/21(Mon) 23時半頃

蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

2018/05/21(Mon) 23時半頃


[ いくら薔薇の香が色濃くなろうとも。
 互いの匂いが混ざり合うことは、なく。

 かなしい言葉の涙(あめ)の中。

 俺が見ていた景色は
 全然別のものだった。 ]


 
 
 ―――――――。
 
 


[ それは、暑い夏の日()。
 木陰で他愛ない話を繰り返した中で。

 無意識に
 けれど意味を持って
 落ちた言の葉。

 唇が繰り返していたけれど
 それは灰色の、空っぽだった箱の中へ
 ぽかりと浮かんだ。 ]


 
 
[ こんな風になっても
 嬉しいだなんて思えるのは
 可笑しいのかもしれない。 ]
 
 


 ばかだなぁ、いっちゃん。

[ 滲んだ、小さな声が(
 たぶん、俺が見てきた彼の本心。
 嘘を吐く時ほど、人はよく喋る。
 言の葉で覆い隠してしまおうとする。 

 そう思いたい、だけなのかもしれないけれど。

 離れる間際。
 落とされる別れの言葉()。
 振り向きもしない背に投げかけるのは
 この世界には響かない、声で。 ]**




[ ──── 誰か、の 血か]
[ ──── 誰か、の 涙か、]
[ ──── 誰か、の "あい" かも しれないけれど、]

 


 よう。

[ 薔薇は話しかける。
 狂い咲いた赤い薔薇の、天鵞絨の海の――赤い湖の――中
 平気で佇めるまでになってしまったらしい男へ。 ]

 神から賜ったものは、使う気になれそう?

[ 誰かを連れているならきっと、そういうことなのだろうか。
 無粋にも、自分が吸った肌を見やり、息を吐く。 ]


[ この空間でもその恩恵は、俺にはない。
 奪いたいほどの衝動があっても、俺は奪えない。

 血も、涙も、あいも、―――隣も。

 薔薇は根を張り、檻の中。
 咲いて香って、枯れて、散る。
 自由さえ手にいれる事が出来ない、この指先。 ]*



   ─── 神から?

[ 声為らざる声には、 振り向きもせず、
  目線を合わせることさえ無い。
  …平気で佇んでいるか、は 少々わからない。
  そもそも"平気"とは何か と言う状態だ。

  いつだってこの男には背中ばかりを見せてきた。
  ( 其処は似ていないな、 "もうひとり"。 )
  自然と反芻した言葉は不遜な疑問系。]
 


 神にはとうに裏切られている。
       ──── 信じた記憶なんて殆ど無い。
           祈った記憶、 も 



 それならずっと 薔薇からの、
            ……お前からの賜り物だと、
 
 そういわれる方が使う気になる。
 
[ 薔薇の 真紅の囁きに、
   微かな笑いが混ざる。
  喉をならすような、 ……螺の弛んだ其れだ。 ]
 


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ はたっ、と我に返った。
 自分は何を言っているのだろう、と。
 身動ぎして離れる。 ]

  …………言い過ぎました、ごめんなさい。
  今のは全部、忘れて下さい。

[ イアンは出来た人だ。優しいひとだ。
 望めば忘れてくれるだろうと思い口にした。
 今更のように涙の跡が残る表情を見る。 ]

(142) 2018/05/22(Tue) 02時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  誰に、傷付けられたのかは分からないけど、
  冷やさなきゃ腫れてしまうと思うから。
  …………まず、お湯を浴びて着替えて、
  それから今日こそはちゃんと休んで下さいね。

[ 花に水をやり過ぎる男はそう言って離れる。
 まだ涙ぐんだせいで声は掠れていたが
 自分のせいでいらぬ気遣いをさせたくはなかった。 ]**

(143) 2018/05/22(Tue) 02時頃

蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

2018/05/22(Tue) 02時頃


[突き放そうとしている癖に
抱き寄せられて、嬉しくて。
本当にどうにかしているんだ。

そうされたいとずっと思っていた日々が
脳裏にどこまでも美しく蘇る。]


[涙(あめ)も雨(なみだ)も降らない乾いた日。
日の光は煩わしい程、それも輝く思い出の一つ
あの時彼はどんな言葉をくれたっけ。
思い出すのが今は苦しくて、止めた。

甘やかしい心地と、手すら伸ばせない苦しみ。
矛盾する感情の名前をとっくに知っていた
臆病者は声にすらせず、心の内に留まったのは。
やっぱり自分勝手で、願いきれなかった想い。

  ────好きだって、言ってくれたらなぁ。

自分で言わなければ、返るわけがない。
それなのに。]




   ………… ああ、

[君もそう思ったのかな。
俺は嘘をつくのも上手くなかったみたい。

────本当にばかだなぁ。]


[俺は彼に暴かれたかったのだろうか?
分からない。触れてはならないと思っていたから。

ただ、誰に、というものが無くても
暴かれることを望んでいたのは事実。
そして、同じことを、

二人ともそれが出来なかったのは
手を伸ばし合えなかったということなのだろうか。

きっと気持ちの問題じゃなくて、
どちらも何かに囚われていた。]*


── 独白 ──

 嬉しかったけど、

[同じくらいに辛かったけど、と
いつか願いきれなかった想いを浮かばせる。
残酷に叶えられてしまった、それを。]

  最後くらい、イアンって呼んでくれても。

[いいじゃないか、と。細やかな恨み言。
それは正常の声、決して対象には届かない響きで
落ち着いた後、ひとりきりで口にした。]


[先輩、会長、いっちゃん。
みんなみんなそうだ、ああ。
“あい”も“こい”も手に入らないと分かっていても、やはり

可愛い女の子でもない寂しがりなんて
────気持ち悪いだけかもね。]*


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 何処か似ていたのだろう>>152
 だが、お互い違う鏡を持っていた。
 それに見て見ぬフリをして慰めを求めた。
 汚い一面。

 彼の言葉>>153は見透かしたように痛む。
 頷きも出来なかった。
 ただ震えた瞼が肯定をせず、
 縁取る銀糸が否定を示すよう揺れた。 ]

(159) 2018/05/22(Tue) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 言葉無き間>>154
 彼は何を思ったのだろう。
 少しずつ落ち着きを取り戻した頭の中、
 浮かぶのは彼が今しがた口にした言葉。
 「傷付けた、善意も汚した」語る癖に
 涙を流し続けるその人>>155を見た。
 指先が袖口を掠める時>>157
 花から蝶が逃げるように立ち上がる。 ]

  貴方の寂しさを埋めるのは、俺じゃない。
  そんなこと、貴方にだって分かっているでしょう?

[ 落ち着いた声色。
 それは彼に言っている訳だけではなく。
 ゆっくりと口を開いた。 ]

(160) 2018/05/22(Tue) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  周りをよく見て、せんぱい。
  傷を知らない人が誰かを傷付けたりなんか、できないんだよ。
  涙を流すほど、悲しんでいる自分を受け入れて。

  自分自身の心を騙す方がよっぽど、
  苦しいよ。

[ イアンとモリスの間に起きたこと。
 中庭での別れ。
 それらはファルゼにとって知らない事だった。
 だがいつも、人一倍頑張る必要が、理由が
 あったのだろうとは思うから。 ]

(161) 2018/05/22(Tue) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  俺は、痛いことからも、逃げないから。
  向き合うから、どうか。
  一度だめだったからって伸ばす腕を諦めないで。
  ひとりに、しないであげて。

  自分に嘘をついて、自分を傷つけないで。

[ 果たしてこの言葉のどのくらいが
 彼に触れられたのかどうかは分からない。 ]

(162) 2018/05/22(Tue) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 対話しながら思い出すあの場のやりとり>>110>>115
 思い出しても今更どうすれば良いのか、
 分からない。

 この狂おしい程の痛みが何なのかも、
 理解できなかった。
 だが、振り返れば咄嗟に逃げた自分は
 何一つ確かめていなかった。 ]

(163) 2018/05/22(Tue) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ イアンの言う通り、刺さらなければ
 分からないことだらけ。
 何を確かめるのだろうなんて今更思うが、
 自覚し得ない心をまず理解したいとは思う。 

 でもまずは、立ち去る前に笑った。
 泣き腫らした瞼は重たかったが、
 気にせず口角を上げた。 ]

  せんぱいの事が好きだから、
  俺は傍に行かない。
  だってせんぱいには追いかける脚がある。
  伸ばす腕がある。名前を呼ぶ口がある。

(164) 2018/05/22(Tue) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  …………本当に会いたい人がいるのに、
  俺は必要ないでしょう?

[ その場限りの寂しさを埋めたところで
 それが本当に欲しいものでなければ、
 満たされる事などない。 ]

  それに、汚した誰かが傷ついてるのなら
  それをまた癒せるのもせんぱいだけだから。
  本当に悪いと思っているなら逃げないで。

(165) 2018/05/22(Tue) 05時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  誰もせんぱいを置いて行ってないよ。
  ただ、せんぱいが立ち止まっているだけ。

[ 彼とは違い分かりきったような言葉を告げた。
 採点もせず歩き出せば薔薇の香りが鼻先を掠めて。
 後ろ髪を引かれるような想いを抱きながらも足を動かした。
 色々思う事はあったが今は無性にピアノを弾きたい。

 昔棄てた筈の、唯一好きだった、ピアノを誰かと。 ]**

(166) 2018/05/22(Tue) 05時半頃

 そうね、カミサマなんていないからね。

 悪魔はいるのにおかしなこったよ。
 いや、悪魔もそのうち消えてなくなるかな。

[ カミサマがいるんだとしたら。
 茨に締め付けられたこの空間を見て嘲笑ってるんだろう。
 そういう性格の悪いやつだと、思ってる。

 目も合わされず返る声。
 届きもしない独り言。

 この声は、俺の声は、
 どこにいても届く、呪いのような声。 ]


[ 水があれば。 精があれば。
 生きることは出来るかもしれないけれど。

 一度吸い上げた肌に、まだ淡く残るだろう花弁を。
 触れた耳許を。
 見つめて。

 それでも自分から触れにいかないのは
 花が枯れる決意をしたから、なのかもしれない。 ]


 どもね、ケヴィン。

[ ぽつ、と呟いて。 ]**



  ──── 一応、 言っておくが、
       色々、聞こえてしまっているんだからな。

[ ぽつん、 と 声が降る。
 全く、人選ミスだ。 ひとの心の機微なんて、
 パンにしか繊細で無い、己に分かろう筈もない。

 ……でもそう、残念ながら、 
 一部始終を聞かずとも、
 "もうひとり"と"もうひとりだったもの"の間、
 薔薇と、"もうひとり"の間の"別れ"
 それらを"知る"のは、 只この青年のみで、]
 



  まあ、   ―――― 信じちゃいないが、

 何時か、 幼い俺を抱いていた彼の司祭も、
        確かに俺を"あい"していたんだろう。
 …司祭が体言すべきは"エロス"でなく
 "アガペー"であるべきだが。  

[ きっとこれだって、"もうひとり"に聞こえてしまう。
  呪いの言葉に罪の懺悔を……随分と開き直って乗せて、
  "穢い"と言えばこの男も、 神の定義で言えば十分に、
  遠い昔に当てはまってしまっている。

  薔薇に染まり行く茶は射抜く。 薔薇の真意を計り行き、]
 



 ――― "お前が選んだ"んだろう、 俺を。

  勝手に選んで、勝手に授けたくせに、
  勝手に枯れるな、 阿呆。そのくらいの責任はとれよ。

[ 首もとに花弁を残したからには、 …なんて
 めんどうくさいおんなのように、]
 



 "一度振られたぐらいで"
  ……お前が自分の存在を否定するなら、
  また―――― 何を信じていいんだか、わからなくなる

[ ……はじめて、"彼"の欲がわかった。
 この"薔薇"の顎を引っ掴み、
 "此方を向け"と無理矢理に視線を合わせ、
 薄い唇を食めてしまえば、 ……

 ――― もうひとりに"見えている"場では
 随分と薄暗く、 おもたい欲望だ。

 嗚呼、でもこれは"あい"じゃあない。
 明らかな"害意"が、其処には 有る。]





 ……ずっと生きろと言った筈だけど。


[口を挟んだのはその一言だけ。

どう取られても、受け取られなくてもいい。
でも、これも中庭で見つけた時と同じ
彼のことを想って行ったこと。

先に何があるのか、そこにいない俺が何かを変えることはない。]


[重なる過去を持ってして、違う人間。

害意なんてものは、一度として彼に抱いたことがない。

それでも、これもまた。
彼に与えられるべきものじゃない
“あい”に育ちきれないまま抱えてきた、未熟者の“こい”]**




[ ─────── 背筋を這い上がる、甘い、甘い 快楽と、]

[ 奪われ行く 精を どこかとおくに感じながら、 ]

 


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ イアンの言葉は正しかった>>168
 偉そうに言った割に自分を受け入れるのはまだ難しかったから。
 最初からだめだった>>169
 きっと彼の抱える境遇と自分の境遇は異なるもの。
 だが、痛い程に刺さる言葉の棘だ。

 今でも自分を好きだとは思えない。
 ベネットから父を、母を、音楽を奪って
 綺麗な花に、マークに触れてしまった事、
 オスカーに共犯の罪をなすりつけた事。
 これはすべての過去を無かったことには
 出来ないのだから。 ]

(210) 2018/05/22(Tue) 17時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ イアンは忘れるとは口にしなかった。
 あの時のようになかった事には互いに出来ない時間。
 それがお互いに何を与えるのか知らないまま、自室に戻った。
 しかし同室のモリスの姿は相変わらずない。
 流石におかしく思った後、医務室を覗き、
 そしてようやっとモリスとヒューに起きた異変を知った。 ]

(211) 2018/05/22(Tue) 17時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―医務室―

[ こわくないの、と。何かに怯えていたモリス。
 彼は一体何を恐れていたのだろう。
 尋ねることはできず、その手を撫で。
 ヒューに関してはもっと早く気づいてやれればよかった。
 包帯の跡に触れながら思う後悔。
 何故、こんな事が?
 終わらない夜に眠り続ける生徒達。

 ふと、イアンの言葉>>171を思い出した。
 「少なくとも彼のこと」それはどういう意味なのだろう、と。
 しかし此処に彼はいない。答えは聞けない。 ]

(212) 2018/05/22(Tue) 17時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  夢の中ではせめて安らかであれるように。

[ 二人に願ったのは結局気休めのような言葉。
 そっと医務室を後にする。
 あれほど膨らんでいたピアノへの渇望は
 薄れていたが、結局足は中庭の方へ。
 その間、後を追っていたらしい誰か>>200には気付くことはなく。 ]*

(213) 2018/05/22(Tue) 17時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ この時、談話室にすぐ向かえば、なんて。
 そんな後悔、したところでそんもの。 ]

(214) 2018/05/22(Tue) 17時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―中庭―

[ 青い芝を踏み締めた。
 その時、東屋の方で音>>125が聞こえた。
 きらきら光る夜空の星。
 狂った旋律、ミスタッチによる歪み>>122
 それでも何かに駆られるような音に
 一瞬足は止まってしまった。 ]

  誰が、――……弾いて。

[ 確かめようと再び動く脚。
 東屋に向かったその時、月夜の下で ]

(215) 2018/05/22(Tue) 17時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ――――――…………。

[ 唇を重ね合う影二つ>>188>>190
 その光景に掻き立てられるよう流れ込むのは、
 オスカーに押し倒され、マークに口付ける姿>>111>>119
 ぴたりと合わさり思い出せば足は後ずさり、
 バレないように口元を両手で覆った。
 早く移動しなくては、そう思いながらも
 視線は暗がりへ向かうその姿>>203に釘付けになる。 
 その二人を探す風>>209はまだ知らず。
 中庭の隅の方、死角の方で唇を引き結んでいた。 ]**

(216) 2018/05/22(Tue) 17時半頃

蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

2018/05/22(Tue) 17時半頃


[ 聞こえてしまっている、と告げる()声が
 自らの罪――それを罪と謂うかは知らないが――を()乗せて

 射られる、眼孔。

 まるで嫉妬のような口振り()をして
 でもそこに《あい》も、《こい》もきっとなく。
 しかし心地良い、言葉の棘。 ]


 
[ 本当に、人の子は面白い。
 簡単に「枯れるな」、()と謂い。
 簡単に「ずっと生きろ」、()なんて謂う。 ]
 


[ 傷だらけの自分の手を見て、笑った。
 それは悲しさではなく、何かを思い出したように。 ]*


 
 
 and the years approach when you will say,
          “I find no pleasure in them”

 before the sun and the light
      and the moon and the stars grow dark,


  ――and the clouds return after the rain.
 
 


蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

2018/05/22(Tue) 21時頃


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 中庭に訪れた所で眠り姫はもういない。
 談話室での目撃を最後にこの瞳に映していなかった。
 逃げた脚で今更何をしたいのか。
 分からない事だらけの中、唯一分かる事は
 二人が愛し合っている姿を見ることに
 胸を掻き毟りたい程の痛みを感じた事実。

 憧憬に潜む劣情。
 唇の柔らかさと薔薇の香りに促された
 気の迷いだと思っていたのに。
 これではまるで、本当に。 ]

(232) 2018/05/22(Tue) 21時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 恋を、しているようで。 ]

(233) 2018/05/22(Tue) 21時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 眠る瞼にくちづけさえ落とせず、
 幼稚なイタズラばかり。
 何故だろう。
 眸を覚ました時に一番に此方を覗く瞳を
 その時、その瞬間だけを、何故。

 何度も繰り返していたのだろう、と。
 ああ、そんなの分かりきっていた事だった。 ]

(234) 2018/05/22(Tue) 21時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  俺は、……独り占め、したくて。

[ 目覚めるその時だけで良かった。
 彼がどんな姿をしようと変わらないその瞳に
 映りたかったのだと思う。
 何故なんて、もう尋ねる必要もなかった。 ]

(235) 2018/05/22(Tue) 21時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ のろりと立ち上がる。
 頭がほんの少しぼんやりする。
 さっきから続く肌寒さ>>2:312
 眩暈でくらくらとしながらも、
 ないしょ話の指>>225に足止めされた脚が、動いた。 

 本当はこんな時、昔みたいに。
 ピアノを、なんて思うけれど。
 隣に並んで連弾をとも。
 それは母達とは違う道を選んだのだと
 その証明になれればと
 一人っきりの音が流れる東屋を思い考えるが、
 ふらりと傾く体は青い草っ原に傾いて
 倒れ込んだ。 ]**

(236) 2018/05/22(Tue) 21時頃

フェルゼは、ケヴィンの様子がおかしかった。どこかいつもの彼と異なるような――**

2018/05/22(Tue) 21時頃


【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  ―昔噺―

[ 木漏れ日の中、流れる旋律。
 一つのピアノを弾く後ろ姿に声をかけた。 ]

  ぼくも混ぜて。

[ それだけ告げて左隣へ腰掛けて。
 奏でた曲は星の唄。
 この邂逅を結んだのは何色の絲だったのか。
 まだ、姉も音楽を愛していた昔話。
 無邪気に誰かと奏でるピアノを愛していた
 何も知らなかった、白日の下。 ]

(266) 2018/05/22(Tue) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  ぼくの名前はフェルゼ。
  きみの名前は?

[ 親の目も盗んで紡いだ旋律は尊いもので。
 確かに失いたくない程の思い出だった。 ]*

(267) 2018/05/22(Tue) 23時頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ 頬を擽るような感覚>>253
 望まれた願いとは正反対に重たい瞼は
 蒼白い月を覗かせた。 ]

  ………音、がする。
  ベネットだ。

[ 茫然と呟きながらも体は重い。
 本格的に風邪でも引いてしまったのかもしれない。
 横目に音を追えば先程見かけたケヴィンらの姿はなく、
 ただ、何処か悲しそうな苦しそうな音色>>243に口角を上げた。 ]

(273) 2018/05/22(Tue) 23時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  いいな。俺にはない、素直な色で。
  ベネットにしか作れない世界だ。

[ 俺はその空間が好きで、あの時のように
 また一緒に音楽ができたらなんて
 最早遠い願いを浮かべながらふと、
 視線を動かした。 ]

(274) 2018/05/22(Tue) 23時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

[ そこにいたのは見下ろすよう座り込む悪友の姿。
 何故彼が此処にいるのだろう、なんて。
 そんな事を考えながらも息を切らす彼に
 瞬きする。
 何をそんなに必死そうな顔をしているのだろう、と。

 尋ねたい事は沢山あったし、
 言いたい事も山程あった。
 だが気怠い体は腕を持ち上げるのに精一杯で。
 指の先が彼の手に触れようと伸びた。
 傷の残る指先を辿ろうとした。 ]

(275) 2018/05/22(Tue) 23時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  何をそんなに脅えているの。

[ ただ、それだけを尋ねた。
 見当違いかもしれないがそれを考える余裕もなく。
 続け様に告げた。 ]

  ……大丈夫。
  大丈夫だよ、オスカー。
  俺が、君を見てるから。
  何も怖がる必要なんて、――ない。
  
[ 泡を吐くようにして溢した。
 ぼう、とする意識は最早混濁としていて
 自分が何を言っているかも、
 定かではなかったけれど。 ]

(276) 2018/05/22(Tue) 23時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ

  だい、じょうぶ……だから。
  笑って。

[ ぷつり、と。
 意識の途切れるその瞬間まで口角を上げて告げた。
 ベネットをお願いね。マークとは何があったの。
 モリスのこと、ヒューのこと、イアンのこと
 ケヴィンのこと、ロビンのこと、その他にも
 沢山伝えたい事はあったけれど。 ]

  ( また、謝り損ねちゃった。
    でも、なんだかもう眠い。 )

[ 閉じた瞼は開く事はなく。
 沈黙の間に流れるのは薔薇の香りだけ。 ]

(277) 2018/05/22(Tue) 23時半頃

【人】 蝋燭職人 フェルゼ


  ( その声>>259がせめて聞こえたらよかったのに。 
   でも俺がいなくなったところで――……何も変わらない。 )


[ 誰かに縋るようなピアノの音だけが鼓膜に響いた。
 打ち明けない言葉は誰にも届く事はない。 ]**

(278) 2018/05/22(Tue) 23時半頃

蝋燭職人 フェルゼは、メモを貼った。

2018/05/22(Tue) 23時半頃


[ 花の魔術師は、過去には戻れない。
 戻れないなら。
 生きろと謂うなら。

 前を向いて、立つしかないだろう? ]


フェルゼは、ロビンが無事であればいいなぁ、なんて思考は消える。**

2018/05/22(Tue) 23時半頃


 明けない夜は、ないんだから。
 なんて、ありきたりかな?

[ こんな奇妙な空間も。
 きっとそう長くは続かないはず。
 どんなに薔薇たちが狂い咲こうとも、
 閉じ込められた夜は、いつか、きっと。 ]



[……明けなくていい
思った言の葉は届けなかった。
俺には、明けた先に何もない。

ああ、生きろと言うのならば
朝日が来なければ、明日が無ければ
永遠の夜など死んでいるようなもの。
望まなければならない、のに。

自分の傷と、相手への願い
矛盾する葛藤があった。]




      まだ、咲けるな。

 


[ 咲ける、と。
 柔らかな声を確かに聞いた。 ]


[誰かがヴェルツの隣にいるところを見たくなくて
ずっと動かなかった俺は、声以上を知りはしないんだけど。

ケヴィンは枯らせない為に行動した。
それだけは短い言葉から、理解する。
……咲かせる為には、何が必要?]


[ 動き出す時を。
 明ける夜を。
 望まない心が、傷が、あったとしても。

 枯れずに生きるなら。

 《あの時》から、動き出さなければ。 ]**


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:フェルゼ 解除する

処刑者 (3人)

フェルゼ
73回 (4d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.109 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび