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[森に近い、村外れの粗末な小屋の中。月光を浴びながら、一人の女が糸を紡ぐ。
時に、銀色の光が注ぎ込む窓辺から――。
森から村へと続く小途を、慈しむように眺めながら]
あの人の生まれた村を静かに見守ってきたわ。
あの人の愛した村を、私も愛してきたわ。
でも――。
もし、村が悲しみのうちに滅びるようなら――。
どうすれば、いいと思う?
[誰ともなく問いかけて]
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルあぁ、だから私に聞こうとしたんだね。 (4) 2010/07/03(Sat) 01時半頃 |
[そんな事は起きないで――
そう、願いながらも。]
.
愛する人の死を告げられるのは、辛い、わ。
自分の命が天に召す神様の御手により、刈られるよりも辛いこと、よ。
魂が千切られるような、痛みと悲しみに晒される、の。
埋めきれない空白を、疵を、魂に深く残すの。
それを埋めることなんてできるものでは無いわ。
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルうん、イリスによろしくねー。 (5) 2010/07/03(Sat) 01時半頃 |
あの人が愛したこの村が悲しみにくれるのなら――。
あの人の愛したこの村の人々が、身近な人を、村の人を失い。
魂に喪失という残酷な疵を受けるのなら。
私の手でできる事を――。
し て、あげる――。
[例え、自らの手を赤く染めたとしても――
丸い銀の円盤を、静かに眺めながら心の奥で思って。]
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル─ 村の通り ─ (11) 2010/07/03(Sat) 02時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルあれ、イリスってばギリさんとこに居たんだ。 (14) 2010/07/03(Sat) 02時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルあぁ、あのね。イリスのこと探してたの。 (24) 2010/07/03(Sat) 02時半頃 |
初めて目を覚ましたときにあったのは、
幸せそうな笑顔と自分の泣き声でした。
子どもの頭を撫ぜる親はどうしてあんなにも幸せそうなんでしょう。
もうこれ以上は無い、と思える平凡。
当たり前のことが当たり前にある奇跡。
理解したらもう失っているもの。
病気になった、と聞きました。
詳しいことは分かりません。
誰が病気になったのでしょうか。
パパとママじゃありませんように。
せめて私でありますように。
パパもママも隠れて出てきません。
必死に探し回るかくれんぼ。
外は雨が降っていました。
雨はいつも通りに音を奏でていました。
パパとママは死んだらしい。
嘘だ。
何度も呼びました。
パパ。
ママ。
隠れてないで出てきてよ。
私は自分を偽って、平気な笑顔を作っていました。
その日初めて、私は本当に、
パパとママの為に泣きました。
自分を騙すのをやめた途端、涙が溢れて止まりませんでした。
パパとママはびょういんで
なんにちも、苦しんだ末に逝ったのだそうです。
そんなの聞きたくなかった。
墓前に立つと涙が溢れます。
どうして苦しんで逝ってしまったんだろう。
どうして楽に逝けなかったんだろう。
何を責めたらいいかわからない。
パパとママがいない毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
私はいつしかパパとママがいないことが当たり前になりました。
私は私だ。
いつしか、私は、この記憶を封じて生きてきました。
だけど今、鮮明に思い出せます。
ソフィア、と呼んで呉れた優しい声。
パパとママを蝕んだ病気。
最後に頭を撫でて貰った刻。
すべてはしあわせで
すべてはふしあわせな
おもいでです。
わたしに できることは
くるしまずに いかせてあげること。
こんなときなのに、不謹慎だけど
どうか、わらってください。**
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル─ 回想・グロリアの屋敷 ─ (153) 2010/07/03(Sat) 12時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル─ 昨夜・自宅 ─ (180) 2010/07/03(Sat) 14時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[急に調子が変わった様に自警団員は戸惑いを見せたがそれには構わず言葉を続けて] (181) 2010/07/03(Sat) 14時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[外からは自警団員のため息が聞こえただろうか。 (183) 2010/07/03(Sat) 14時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[手にした彫刻には、男女の姿が彫り込まれていて。 (187) 2010/07/03(Sat) 14時頃 |
ねえ、あなたは何を望む?
あなたの大切な人が――。
死から逃れる事のできない、その日に遭遇したら。
共に行く事を望む、かしら?
それとも、その人を看取って――。
短くとも、その死を悼んであげたい?
[共に生きる選択は、病の蔓延を告げられたこの村では、ほぼ難しいけれど。
自らに出来る、ことを。死の馨を纏わせた女は、そっとソフィアに告げて――**]
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルわかんない… (193) 2010/07/03(Sat) 16時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[今でも強く覚えているのは、義父を迎えにきた街の人間を追い返した時の義父の言葉。 (194) 2010/07/03(Sat) 16時半頃 |
これは私の進化の過程の一頁です。
生まれてから、23年。
私は初めて自分の足で立っている感覚に気づきました。
ねぇパパ、ねぇママ。
私は恋をしたんだよ。
一人で息をするのがつらいから、
あの人と一緒に呼吸をしたいと思う。
手が生えました。
人に触れたいと思う手です。
すっと伸ばすと、あの人に触れられそうだった。
なのに何故だろう。
この手はあの人を包みたいのに、
傷つけるナイフに変わってしまうんです。
触れれば触れるほどに傷を付けて、
あの人を殺してしまいそうだ。
じゃあナイフを放つその前に
あの人を殺してしまおうか。
それがあの人の心を傷つけずに済む方法じゃない?
そんなの厭だ。
一層、二人息絶えて。
何もかもを失ってしまうべきなのでしょうか。
だけど、私は進化する。
私はまだ、進んでいく。
あの人を失っても、私は未だ終わらない。
だから 私は生きたい。
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[締め切ったカーテンの隙間から差す光に気付いて、また徹夜してしまったのだと知るが。 (195) 2010/07/03(Sat) 17時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルわっ!? (197) 2010/07/03(Sat) 17時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルセシ兄はいちいち細かいなぁ、ちゃんと服着てるし良いじゃない。 (200) 2010/07/03(Sat) 17時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル色気なんか、なくていいもん。 (202) 2010/07/03(Sat) 17時半頃 |
そう、あなたは生きたい、のね。
[その言葉を聞けば、それ以上は今は語る事無く。
静かに、彼女の進化を、歩む道を見守る事を決めた。]
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルちが、う。 (207) 2010/07/03(Sat) 18時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルヴェスも、リアも、ラスにいも、イリスも。 (209) 2010/07/03(Sat) 18時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル…っ、やだ、よ…! (215) 2010/07/03(Sat) 18時半頃 |
だけれど、
もしも、
"その時" が 在るならば
私など切り捨てて下さい。
それも、私の、願いです――――
”その時”
あなたがどの道を選択するにしても。
あなたが何を望むにしても――…。
私が、その時に生きていられたら――…。
あなたの希望に添うように、するわ。
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[大体において、大泣きした後は徐々に冷静になっていくもので。 (245) 2010/07/03(Sat) 22時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルなんで、あんなこと。 (246) 2010/07/03(Sat) 22時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル……よし! (247) 2010/07/03(Sat) 22時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル─ 自宅→村の通り ─ (250) 2010/07/03(Sat) 22時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル双方向の、愛? (253) 2010/07/03(Sat) 23時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル─…ヴェス? (257) 2010/07/03(Sat) 23時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルセシ兄は叶えたいって、思うの? (260) 2010/07/03(Sat) 23時半頃 |
ヴェス。
愚図ってても、死んじゃうんだろうけど。
私には、何もできないよ。
セシ兄は、私のこと、見てないもん。
私は、ヴェスみたいに。
まっすぐに気持ちを伝えることなんて、出来ない。
どうすればいいか、わかんないもん。
だから 諦めるのか?
だったら 厚意に あぐらでもかいてればいいさ。
言葉じゃなくても 出来ることくらいあるんじゃないのか?
モラトリアムは 長くないぜ
─…っ
[心で呟いたことに、返事が返ってくるとは思わなかったから驚いたものの。
何故、と思わなかった自分もいて。]
…諦めたく、ない。
私のこと、見てなくても、子供扱いでも。
セシ兄に、笑ってて欲しい。
…ありがとね、ヴェス。
ヴェスも。諦めないんだね。
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルそっか…うん、そうだね。 (264) 2010/07/04(Sun) 00時頃 |
さて――
[聞こえるということ、伝わるということ。一呼吸の間にどうでも良くなって]
どうだかな。
願っても動いても叶わないことは あるからな。
要は 自己満足出来るかどうか それだけだ。
だから――礼を言われる筋合いはない。
[いつものようにざくりと切り捨てて]
まぁ――脈はなくもないんじゃないか?
[皮肉るように言って話を打ち切った]
うん、それでも。
ありがとう、ヴェス。
脈?
─…ないよ、絶対。
セシ兄があのひとのこと、忘れるわけないじゃない。
[もう話す気はないだろうヴェスに、それでも礼を言って。
儚い笑みをたたえたまま、彼の言葉を否定した。]
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルそっか。 (269) 2010/07/04(Sun) 00時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルラス兄まで。 (271) 2010/07/04(Sun) 00時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[オスカーが首を傾げる様子には、にこっと笑うだけで。 (276) 2010/07/04(Sun) 00時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[セシルとオスカーがそれぞれ納得してるのには不思議そうにしたものの、サイラスからの返答を聞けばむーと怒ったように見上げて。] (281) 2010/07/04(Sun) 00時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルって、そうだよセシ兄。 (285) 2010/07/04(Sun) 01時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルなによ、ラス兄まで人のこと子供あつか…にゃ! (290) 2010/07/04(Sun) 01時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルう〜… (294) 2010/07/04(Sun) 01時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[セシルから頭をなでられると、むぅ…と口を噤んで] (299) 2010/07/04(Sun) 01時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルニンジンほど高くなくてもいいもん! (306) 2010/07/04(Sun) 01時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル別にどうも…ひゃっ (311) 2010/07/04(Sun) 01時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルごめん、なんでもないよ。 (319) 2010/07/04(Sun) 02時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル…なんかすごく失礼なこと言われた気がする。 (323) 2010/07/04(Sun) 02時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルううん、イリスがいるのはさっきラス兄に会って聞いたから。 (329) 2010/07/04(Sun) 02時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルなんで? (332) 2010/07/04(Sun) 02時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル─…っ… (340) 2010/07/04(Sun) 02時半頃 |
私は何を誤っているのだろう。
好きなのに、こんなにも大切なのに
私の言葉はナイフになってしまうんです。
器用な恋愛なんて出来なくて。
いつもいつも、付き合った人を捨ててきた罰なのでしょうか。
甘い誘惑でもなく、
快楽でもなく、
もっともっと純粋なものが私には分からない。
腫れ物に触るように接するなんて誠意が無い。
私は正直です。何処までも正直です。
そう、私が正直になればなるほど、嫌われてしまう。
もう、一層―――死んでしまいたい。
そんな、絶望感に、苛まれています。
だけど、私にとってピッパという人はとても大切で。
大嫌いな私が死んでも泣いてなんて呉れないかもしれないけれど
それでも…――
もしも、万が一
ピッパさんが私を亡くしたことで悲しむこと
その可能性がある、限りは
私は、未だ、死ねない。
私は……
私は、
何を、誤っているんだろう。
パパ、ママ。
はじめての恋で、めげそうです。
だけれどパパとママが病に苦しみながらも
最期まで必死に生き抜いたことを忘れない。
私も苦しみながら、もがきながら、
大切な人の幸せを――**
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル─ リアの屋敷 ─ (388) 2010/07/04(Sun) 12時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[リア達と一緒に応接間に向かう際に、セシルがリアに礼をとるのを見るとなんだか変な感じがして。] (389) 2010/07/04(Sun) 12時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[ラルとセシルが厨房に向かうのを見れば、私も行ったほうがいいのかな、なんて思ったりもしたが。 (390) 2010/07/04(Sun) 12時半頃 |
[何処からか響く声が、砕け壊れた魂に響く。]
あなたは、立派よ?
逃げなかったんですもの――。
真っ直ぐに向かったんでしょ。
思うところを、気持ちを伝えるため、に。
私は逃げた、卑怯にも、自分の気持ちを隠して逃げたの。
好きだったの、愛していたのに。
怖かった、から。
逃げた結果――。
生まれたのは、別れ。
あの頃に戻って、自分を変えたいと。
何度後悔の涙を流したかしれない、わ。
そして、私の死は直ぐ其処まで迫っている。
私の心は壊れたまま――
10年以上も
深い深い疵を負った心の底で。
――時を止めたまま眠っている。
でも、あなたは――。
勇気をもって、想いを告げたの。
最期まで生き抜くために――。
最期の時を後悔しない、ために。
それは――…。
とても、大切なこと。
あなたが、生きた証、よ。
あなたの想いが届いて、――…。
少しでも、あなたのために。
大切な人が心を動かしてくれる事を。
私も祈る、わ。
あなたは私の鏡のような存在だから――…。
.
あは、
あははは、
あははははは!!
―――、っ
あははははははははははははははは!!!
[サイモンがあげた狂気の哂い声――。
でも、女の耳には、
それとは別の、狂ったような女の哂い声も届いた気がして――]
――…。
[周囲を見渡しても、女の姿は見えない。
何処か痛々しく感じる女の哂い声が、ただ耳に残った――**]
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル─ リアの屋敷 ─ (429) 2010/07/04(Sun) 22時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルあ、セシ兄たち戻ってきた。 (431) 2010/07/04(Sun) 22時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[リアの言葉には、そう、かな。と少し歯切れが悪く。] (434) 2010/07/04(Sun) 22時頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル火事…? (436) 2010/07/04(Sun) 22時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[セシルに頭を撫でられると擽ったい気持ちで少し赤くなって。 (440) 2010/07/04(Sun) 22時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[此処から離れて生きるのは、と言う言葉には、うん、と頷いて。 (442) 2010/07/04(Sun) 22時半頃 |
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[セシルが頷くのを見ると、ほらね?とリアに微笑んで。 (448) 2010/07/04(Sun) 23時頃 |
鏡…―――
[ぽつ、と呟く。
彼女の言葉に対しての、感想が、喉元で引っ掛かる]
貴女は、
つらかった、でしょう。
ぶつけようの無い、想いを抱えるのは
とても残酷だわ――
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルあ…ごめ、ん。 (467) 2010/07/05(Mon) 00時半頃 |
ある妊婦が、隣の魔女の家のラプンツェルという果実を
食べたくて仕方なくて、
夫は「ラプンツェルを食べさせなければ死んでしまう」と
魔女に乞いました。
魔女は生まれてくる子と引き換えに、
ラプンツェルを好きなだけ食べて良い、と言いました。
そして生まれてきた子は、魔女に浚われてしまいました。
子はラプンツェルと名付けられ、
外に出られないように、塔の上で育てられました。
魔女はラプンツェルの長い髪を伝って、塔に登り
それが魔女とラプンツェルの会う唯一の方法でした。
ある青年が、ラプンツェルの髪を伝い、塔に登りました。
二人は一目見て、互いに惹かれ合い、何度も逢瀬を重ねました。
口付け、身体に触れ、深みを知る。
背徳的な逢瀬。
ラプンツェルが子どもを孕んだと、知り、
魔女は怒り狂って、ラプンツェルを塔から追い出し
遠く遠くへとやりました。
青年はラプンツェルの行方が分からず、
絶望して塔から身を投げ
失明してしまいました。
それから暫しの時が経ち、
ラプンツェルは、双子の男女と一緒に暮らしていました。
青年は、ラプンツェルと再会し、
ラプンツェルの流した涙によって、
青年の目は奇跡的に再び光を取り戻しました。
そうして二人は、しあわせに、なりました。
めでたし、めでたし。
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル[セシルとリア、ラルと4人で移動して。 (468) 2010/07/05(Mon) 00時半頃 |
……とってつけたようなハッピーエンドね。
世界はそんな風に幸せに巡る筈が無いのに。
ラプンツェルが子を孕んで
青年が失明して
かなしいかなしいおしまいにすればいいのに。
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル…私も、手伝う。 (471) 2010/07/05(Mon) 00時半頃 |
貴女も、そう。
姿を消して、
互いの居場所も分からずに、
絶望して、
後悔して、
……世界の全てがハッピーエンドになるわけがないのだわ。
そうと分かっていても
無慈悲な世界に生きても、
それでも、
幸せを願うのが、人なのでしょうね。
此の物語を幸せに終わらせた、著者のように――。
[残響が掠める哄笑には、唯]
―――…。
[瞳に陰りを落とし、その眸を細めるだけ]
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェルそっか、なら… (477) 2010/07/05(Mon) 00時半頃 |
幸せな、終りは――
望んでも手に入れられないわ。
それを望んでも、得られるのはほんの一握りの人だけ。
多くの人にとっては、それは儚い願い。
いいえ、一握りの人にとっても、他の人からみれば幸せなだけで――。
本当は幸せではないのかもしれない、わね。
でも、縋ってしまう。
最期だから、特に――。
幸せな終りを……。
幸せなんてものは
憧れる為に在るのかしら。
[ぱちり、と、瞬きをした]
縋ってしまう、か。
そうね。
……そう。
なんだかんだ、言っても、
それを望んでしまうのね――
![]() | 【人】 飾り職 ミッシェル……中、入っちゃダメ、かな。 (478) 2010/07/05(Mon) 01時頃 |
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