人狼議事


224 Cнег дьявол〜凍ったケツ村〜

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


─???・一人目─

  ────……。

[倒れ伏していた少女の瞼が、ゆっくりと持ち上がる。
両手で支えるように上体を持ち上げてみると、少し離れた床に叔父『だった』男が倒れていた。

その直ぐ前に、誰かの足。
辿るように視線を上げると、冴えた瞳で獲物を見下ろす獣と目が合う。その額に揺れる金の髪も。]

  …………どうして………?

[濡れて震えた声が、言った。
菫色の瞳が、薄い涙の膜で揺れる。]

  どうして、私なの。
  ……どうして、あなたなのよ。
  ねえ。こんなのって、ない。

名前を呼んでしまったら、全てが現実になってしまいそうで。揺らぐ視界を堪えて立ち上がる。酷い、目眩。]


[彼の凍った指先が、柔らかな「なにか」を掴んでいる。
口元へ運んで食んでみせたそれが、獲物から取り出した獣の餌なのか。]

  ……だめよ。
  あなたひとりで、…

[これ以上、遠いところへ行かないで。
今までみたいに、突き放されてしまうのは、いやだ。
ふらつく足で彼に近付く。その拍子に、薄い膜はぽろりと頬を伝った。少し背伸びをして、鼻先が触れるほど顔を近付ける。

その口に咥えられた餌──魂、の、反対側を唇で食む。恐怖と、おぞましさと、それを上回る、どうしようもない愉悦。
なんて味だろう。こんなにも怖いのに、恐ろしくて堪らないのに、なんて、甘い。

左胸を焦がすような衝動。
噛みちぎって、飲み込んだ。彼はどうしたろう。少女は、朧げな足取りで肉切り包丁を拾い上げる。
どうやらここは、厨房へ続く廊下らしい。

悪い夢だ。
こんなのは、全部。
でも、出来ることはやらないといけない。だって、『始まってしまった』のだ。]


[ふらふらと厨房へ入り込めば、使われなかった凶器を元どおりにしまう。
そうして、代わりに引き出しから取り出した大きめの鋏を握り締めた。厨房と、叔父夫婦の居住スペース。そこにあるのは、把握している。

邪魔はさせない。
彼の、邪魔は、だれにも。]

  ひとりで、平気だから。
  部屋に戻って。ここに居ては駄目。
  目が覚めたら、知らないふりをして、いつも通りにして。…なんてこと、ないわ。

[青ざめ、引き攣った泣き笑いの顔は、彼に見られてしまっただろうか。
構わず、食堂と厨房の間に設置された電話まで覚束ない足取りで近付くと────]

  ばつん。

[その線に、躊躇いなく鋏を入れた。]**
  


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/27(Wed) 08時半頃


  ─???・一人目─

[ 甘い。


だが、何処かもの悲しい酸味を感じる。

きっと、姪を想う叔父の心が反映されているのだろう。

普段は人の成りをして騙す雪男が、その皮を破った時。
そして命を失ってしまうその瞬間が影響するのか、風味はその人間それぞれであった。

だが、今日のは当たりだ。
掴んだそれらは赤い果実のように仄かに熟れている。
そこから滴る蜜を掬いながら唇で食んだ。

ぐちゃり。柔らかい。ぼと。 ]


[ ぼた。 ぼた。 ぼたぼたぼたぼた。




 ──────どうして、あなたなのよ。



  僕。僕。ぼ、く。



俺は、  何をしている? ]



  …………ッ!?


[手の内側にある何か。
正体に気づく前に咄嗟に取り下げようとした。

自分より幾分も小さな身体から引き剥がすように。
でも、相手の方が早かった。]



  ────、

[ ケイト。


名前を呼ぼうとした。
でも、咀嚼するように動く身体は言うことを利かない。

自由気儘、歯を突き刺しては噛みちぎる。飲み込む。吐きそうになる。足裏が冷える。少しずつ、「思い出していく」。 

自分が何をしたのか。



自分の正体が、 何なのか。]



[ 鼻頭に熱が溜まる。

ツンっとした刺激が肌を刺した。
涙腺が緩みそうになる。
だが、離れた先に垣間見た頬が一線残していたことに目敏く気付いた。

だから、離れて行ってしまって、ここが何処か気付いて、凶器を閉まって、道具を取り出しても、一言も口を挟むことは出来なかった。]


  ………嘘、だ。

[ こんなのってない。

先程彼女が呟いた言葉を繰り返す。
情けなくも震えた声と彷徨う視線の先、見つけた血の気の失せた顔。


ケイトが、雪男で。
俺も、────『そう、僕は───雪男だ。』]



  違う。………違う。

[ 最早なにが違うのか。

無様に足掻けば足掻く程、意識とは裏腹に口角はさも愉快だとばかりに上がっていく。

『 知っている。自分が本当は何か。そのために何をせねばならないか。 』

でも、こんなのが『始まり』だなんて。
信じたくはないと、逃げる視線。

そんな中繰り返されるのは、何時間か前に耳にした声。]


   「 護りたい人はいないの。 」
  
  



  ………犯人役は、狡猾に人を、周囲を、騙すんだ。
  状況を味方につけて、出し抜く。


[結末については考えない。
無理やり捻り出した声は掠れていただろうが、]

  死にたくは、ない。
  何とか、生き残る方法を、考えよう。

  もしかしたら、…みんなも分かってくれるかもしれないから。

  だから、“いつも通り”に。




[一息に告げる。


彼女をここに一人残すことは躊躇われたが、今の状況を第三者が見たらどう思うだろう。

彼女の言葉通り離れるが吉だ。
自分は彼女程ここの構造について詳しくはないから。

だから、すっかりトゲを忘れた声色で告げるのだ。]



  ふたりで、可能性をつくろう。


[ それが、到底不可能なことだと、何処か遠くで知っていても。


 舌に残る甘美な味わいに酔い痴れていることを自覚しても、踵を返した足元は願う。]*


  『 あの、雪の妖精みたいな、幼馴染? 』


【人】 逃亡者 メルヤ

―昨晩―

[騒動はぼんやり眺めていた。
 遠目に、遠巻きに。
 もう渦中に巻き込まれるのは厭だから。

 ひとつだけわかったのは、ヨアヒムと呼ばれる男性が
 いや、あの男が。
 
 やはり―――自身の帰る場所を奪った者と
 同じ種類のにんげんだ、と、いうこと。 ]

(30) 2015/05/27(Wed) 19時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 [硝子の割れる音]


[とおくきこえた。
 真正面から受け止めたら、私の中の何かも一緒に
 壊れてしまいそうだった。

 割れた後で修理を急ぐオスカーに
 ああ、硝子が、と認識し
 そのあとのことはぼんやりとしか覚えていない。]


[酷い吹雪で外に出られそうにないこと。
 いやな―――とても嫌な感覚。
 踏みしめるように階段を登って、あてがわれた部屋のドアを閉じた。

 祈るように。怯えるように。
 だけど、膝は笑っていた。]

(31) 2015/05/27(Wed) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―深夜―

[夜を眠って過ごすことができなかった。
 これから何が起きるかなんて未だ知らない。
 だとすれば何故?

 ヒュウヒュウと外を吹雪く雪が、
 まるで叱責の声のようにも聞こえる。

 「どうして逃げたの」
 「どうして、ボクらを助けてくれなかったの」
 「お姉ちゃん」―――]

 っ、ぃ……

[歪んだ悲鳴は抱え込んだ膝に吸い込まれる。
 時間が巡り、朝が来たことにも気づかない。
 或いは、明けない夜があるなら、きっと今がそう。]

(32) 2015/05/27(Wed) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[朝方の悲鳴に>>2、抱くものは諦観にも似た。
 知っている。
 どんな時に人が、そんな悲鳴を上げるのかを。]

 ……。

[悪い狼が来たんだ。きっとそうだ。
 悪い狼は私を食べてしまうんだ。
 そのほうがいいのかもしれない。
 悪意も失意もなにもかも、喰らってくれればいい。

 ―――しかし目にするのは
 その愚かな願いすら打ち砕く ケツ。]

(33) 2015/05/27(Wed) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[まだそれが死体だと認識するより先に
 男性が毛布で隠してしまったもの>>5]

 ……見せてください。

[低く告げる。]

 現実を受け入れなくちゃいけない。
 人は、真実を知る権利がある。

[問答無用で毛布を捲った。]

 ……、ッ

[紛れもない、そこにあるのは生の残響。
 死の残り香。
 そしてこのパルックという人物だったものは
 入れ物と化していた。]

 なんで……

(34) 2015/05/27(Wed) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 なんで

    お尻が凍ってるの……?

[雪鬼の詳細を知らなかったゆえの純粋な疑問が
 呟きとして重く、その場に落ちるかもしれない*]

(35) 2015/05/27(Wed) 19時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 ―――、…

[雪鬼。>>36
 リーが紡ぎ始めた言葉の最初の単語で
 まさか、そんなと、思うけれど
 雪鬼の伝承を聞けば――ああ。
 臀部が凍る道理が通った、通ってしまった。]

 じゃあ、パルックさんは……雪鬼に……。

[御伽噺だと笑い飛ばしたはずなのに
 だけどどこかで、人々が不安げだったのは
 この今を迎えたくなかったから、なんだろう。]

(43) 2015/05/27(Wed) 20時頃

【人】 逃亡者 メルヤ


 ……あの。

 外はすごい吹雪です。
 この吹雪の中で、宿屋に何者かが侵入したとは、考えづらいですよね。化物なら、そんなこと関係ないのかもしれないけれど。

 でも、その……

[こわいのは、にんげん。
 化物がにんげんの形をしていたら?
 そんな不吉な妄想が過ぎって、慌てて頭を降った。]

 ―――っ、ごめんなさい。

[なんでもないです。と毛布をかけ直し、
 生きている証である鼓動が速くなるのを隠すように
 頭を下げて酒場をぬくめる暖炉の方へ向かう。*]

(44) 2015/05/27(Wed) 20時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/27(Wed) 20時頃


【人】 逃亡者 メルヤ

[オスカーの言葉の続き>>45]

 ……、この中の

[だれかが。そう彼が口に出さなかったことを
 端的に呟いて。
 オスカーの最後のつぶやきは上手く聞き取れなかった。
 と、不意に響いた綺麗な声に
 少しだけ振り向いて。>>48

 白くて美しい女性だ。
 白猫のようだと感じた。
 自分が雑種なら、彼女は気高い雰囲気の白猫。]

 ―――犠牲、者。

[きゅ、と瞳孔が開いては、
 思い出す、思い出す、過去のこと。
 慌てて人々の輪から抜けるように暖炉の焔を
 絶やさぬように。と。]

(53) 2015/05/27(Wed) 21時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

― 回想 ―

[それを過去と言うにはあまりに日が浅すぎる。
 今日から数えても一ヶ月より短い、28日程前の出来事。

 とある田舎に、ぽつんと建っていた孤児院がある。
 いや、――あった。
 今はもう廃墟と化した建物。

 マザーと、養子として貰われることなく孤児院の手伝いをした「お姉ちゃん」の立場であるメルヤと、幼いいくつもの笑顔。
 出会いもあれば別れもあった。皆、孤児ではあったけれど、そこにあったのは確かに家族の形。
 
 平和に過ごしていた。
 ある日蛮族に襲われる、その日まで。
 蛮族という言葉も語弊があるだろう。
 言ってみれば奴隷商人。
 汚い、にんげんの、くず。

 襲ってきた。]

(58) 2015/05/27(Wed) 21時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[子供たちを庇うマザーを真っ先に、ナイフで一突き。ひゅ、と見開く瞳。メルヤの目の前でその凶行が起きた。]

 ―――嘘、うそ、うそ

[否定してもマザーは答えない。
 亡骸となった人の姿をそこで初めて見た。
 下卑た笑みを浮かべる男たちが、メルヤや孤児院の子どもたちを捕え、大型のトラックの荷台に押し込まれて。]

 ……大丈夫、大丈夫
 お姉ちゃんが守るから。
 皆のこと、私が守ってみせるから。

[弟妹には負けん気の強い笑みを見せ、施錠されているトラックのドアを何度も叩き、助けを呼ぶため声を枯らす。
 「うるせえよ、助けなんかこねえ」
 運転席から投げられる声、そんなもの聞き入れもせずに呼び続け。
 車は、長い時間走った。どこへ行くのかわからないが、北側の方角に向かっているのは、段々と寒くなる気温で察せられた。]

(59) 2015/05/27(Wed) 21時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[ある野営の時。
 トラックの荷台が開かれ、死なないためだけの食べ物を与えられる。]

 ――…どうしたら助けてもらえますか。
 私はどうなってもいいから、せめて弟と妹は
 ひどい目に遭わせないでください。

[懇願して、何日も風呂に入らず臭う男にしがみついて、更に何度も懇願したら、蹴られ殴られ――それでも懇願することをやめなかったら、男は嗤う。
 そしてメルヤ一人だけ、別の場所に連れて行かれた。

 男女二人きりで夜の木陰で、することなんて。
 ぞくり、と寒いものが走る。
 だけどその時自分の中で、何かが――弾けて。]

(60) 2015/05/27(Wed) 21時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[        打音

     罵声

             肉をえぐる音。 

 ぐちゃり、ぐちゃ、り   ]



  っ、ぁ……あああ  !!


[あかい、あかい。

 血の海はだれがつくった?

 私が生きているのは、そういうことだ。]

(61) 2015/05/27(Wed) 21時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[それからの記憶は断片的で
 弟や妹の、聞こえるはずのない声が背中に焼き尽く。
 
 ああ。
 ごめんなさい。

 私は、大切な家族を捨てて逃げた

     ただの逃亡者*]

(62) 2015/05/27(Wed) 21時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[消えかかっていた暖炉の火を強め
 困ったように眉を下げる。

 その時、喚くような啼き声に振り向いて
 ――ああ、>>67]

 ―――… にんげんはかくも、

[みにくい、と、唇だけで形作る。
 いやむしろ、ヨアヒムの反応が正しいのだろう。
 自分本位で、自分が可愛くて、
 殺されるのが嫌で堪らない
 臆病で弱気な人間の本質。]

 ―――もしここにいる人間の中に犯人がいるのなら
 私、ヨアヒムさんは
 違う気がします。

[だってそれはまるで、化物とは結びつかない
 とてもリアルで脆弱な人間らしさだったから。]

(74) 2015/05/27(Wed) 23時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[人々が口にする、能力者という言葉には首を傾げるが、ふと思い出す。そういえば故郷の人食い狼にも、そんな話があった。
 暖炉の方から、ゆるりと人のいる方へ近づいて]

 もしかしたら私の知っているおとぎ話と
 同じなのかもしれない。
 化物がいれば、対抗手段もある、――と。

 ただ、御伽噺は残酷で、
 夜にならなければ魔法みたいな力は使えない。

 けれど人が死ぬのも、――夜。

[ただ一夜は過ごしているわけだから]

 ……誰か。何か。
 知りませんか……。

[ああ、命が奪われたというのにこんなにも冷静にあれるのはどこかおかしくて。でも――ほんの一ヶ月に満たぬ時、失った冷たさが教えてくれる。自分を守らなければ、いけないと。
 誰かを守れるのは、自分を守る力がある者だけなのだ。]

(82) 2015/05/27(Wed) 23時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 ――…死にたくない。

[呟く。
 それから隅の席に腰を下ろして、
 人々の話に耳を傾けていた**]

(83) 2015/05/27(Wed) 23時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/27(Wed) 23時頃


[  そうでもしないと、殺されてしまいそうだから。]



[ たかだか御伽噺に似たような死に方をしたからといって、犯人を炙り出そうとする状況に頭が追いついていなかった。



どうして。
  ────生まれてからほとんどの日々を共に過ごしていたのに。
どうして。
  ────そんなに簡単に探そうなんて。

どうして。


  ────それが、ここにいる誰かの可能性もあるのに。]




  ……簡単に、殺そうとする。




  殺せるんだ、……な。
  
  




[ 落ちる言葉は呆気ない。

少し前までは、どうにか分かち合える手段を見つけようなんで、都合の良いことを考えていたけれど、今の状況で同じことを思える筈がなかった。]

  ………死にたく、ない。

[誰かのために疑われて手にかかって命を終えるなんて。
そんなスリルなんて、いらない。

それくらいなら、]


   俺の知ってるままのみんなでいて。
    『 さぁ、誰のケツを凍らせる? 』*


【人】 逃亡者 メルヤ

 ―――にんげんですよ、犯人は、きっと。

[向けられた声には淡々とした様子すら見せて紡ぐ>>89
 子供騙しというのも最もだ。>>90]

 殺し方がどうであれ。雪鬼のせいじゃないかもしれない、
 能力者なんていないかもしれない。……でも、私は。

 動かなくては自分が死ぬかも知れないという恐怖で
 心が凍ってしまっているのかもしれません。
 殺人犯はこの建物から出られるわけがないのだから。

 何か知りませんか。パルックさんが亡くなる前に見たとか、怪しい人とか、なんでもいいんです。そんな情報がなければ、御伽噺めいたことであっても、信じざるを得ない―――そう思います。

[物理的にも、臀部を凍らせることが可能なトリックなど思いつかないというのも正直なところで、長髪の男性に同意する。>>92
 金色の髪の青年に向き直り]

 私はメルヤです。――余所から来ました。

[簡単な自己紹介。ぺこり、頭を下げた**]

(93) 2015/05/27(Wed) 23時半頃

  ──きっと、諦めてしまいたくなる。


[怖い。怖い。

目の前で行われている話し合いの意味よりも、知っている筈の人達が、まるで知らない人みたいで。

異分子を省く為の、算段。
疑わしきものは≠ネんて言葉に、自分が含まれることを想像した事はあるんだろうか。

雪鬼は、人に取り憑くという。
それを止める手段は、火掻き棒で────]


 『 殺すんでしょ? 疑わしき$l間を、人間が。 』



[それじゃあ。まるで。

ただの、人殺しじゃないか。]


[金の髪の彼の顔を見た瞬間に、脳がパンクしそうなほど同じ言葉が溢れ出す。
その理由が少女には未だ理解出来ない。

叔父の死と自らの思考のエラーが結び付かない彼女には、昨夜まさにこの場所で行われた事を、記憶として正確に認識する事が出来ていなかった。

それでも、勝手に涙が溢れ出すのが彼の瞳の底を見詰めているせいなのだけは、分かっていた。
獣が眠る赤い思考をひたすらに塗り潰す、繰り返し繰り返し溢れる言葉。]


あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない。
あなたのせいじゃない、から。

なかないで。
わたしが、いるわ。*


[ 半ば平然と“人が人を殺めようとしている”状況。

これを何と呼べば良いというのだ。


 瞳と瞳が交差する瞬間。
 馴染み過ぎた声が囁くのだ。]


 『 きみは自らの正体を知った。雪男なら……狡猾に振る舞って人間たちを確実に仕留めていかなきゃ。 』

[けらけら。


瞳が笑む。
一瞬。ほんの一瞬だけ、無意識。]


  俺たちは、悪く、ない。


[収まらない震えの理由は、どうしたって口に出せなかった。
凄まじい動悸。心臓の音が、二人に聴こえてしまうんではないかって、不安と焦りで胸が詰まる。

断ち切られた電話線を前にして、呆然と立ち竦んでいた。
どうして──どうして自分は、その光景に見覚えがあるのだろう。

甘い囁きが耳の奥でせせら嗤う。
『 君は、自らの正体を、知った 』。


明け方、何か厭な夢を見た。
それは、紛れもなく夢だと思っていた。今だってそう思ってる。なのに。]


  (ねえ。どうして──そんな瞳で、わらうの)


[背後の彼の瞳が。
時折、ほんの一瞬、責めるように、嘲笑うように、歪むのだ。

まるで早く目を覚ませと、急かすみたいに。]



[ 殺さなければ、殺される。

ここの人たちと見つけ出して、話を
交えられるのは当然思えなかった。

いつもなら、“いつも通り”ならば、そんなこと否定してやるのに。]


  …ケイト、ドロテアさんと先生の話、聞いてて。

[ 直接口にしなくても。

こうやって目と目が合っている状態ならば、胸の内で唱えられることをついぞさっき知った。

自分と同じ声に窘められている時に、何と無くそんな予感がしたからだ。

勿論気のせいかもしれないけれど。
こんな時に自分の知らないことがあることは不安だから。
踵を返す前にそっと、囁いたのだった。]


[どちらにしたって、自分達を追い詰める存在は、]


  [ ────殺すしかないのだ。 ]


[『わたしたちが、生き延びるための、方法が。』]


  『…ケイト、ドロテアさんと先生の話、聞いてて。』

[音を介さず頭の中に響く声。
立ち去る間際の彼の目が、自分の眼球のもっと奥を見詰めているのが分かる。
自分と彼の思考が繋がってしまっている。
それが『どういう』事なのか、少女にはもう分かってしまっていた。

時折脊椎を駆け上がって、強制的に介入する、他人の意識。
それがおそらく「雪鬼に憑かれる」という事なのだろう。
つい先刻まで夢だと思っていた全ては、おそらく曖昧になった記憶の断片で。
認めたくはないけれど、すべて、現実に起こった事なのだ。]

  ねえ、……シメオン。

[その場を去った彼に、囁いてみる。届くのかどうかは分からない。
けれど、どうしても、どうしても、不安に思う事があった。
本当は駆け寄って、彼の瞳を見て確かめたい。けれど、そうすることが今の状況を悪くするのが分かっているから。]


  あなたは、私の声を聞いてるあなたは、『シメオン』なのよね?

[私が知ってる、私を知ってる、あなたなのよね?

祈るような気持ちのその問いに、果たして答える声はあったのか。]**


【人】 逃亡者 メルヤ

― 隅っこ ―

 ……。

[酒場の隅の席、厨房の声もあればそれも。じっと人々のやりとりを聞いて、この場から去っていく者は追いかけはしない。幾つか奇妙に思ったことはあったけれど。]

 アラン、さん……か。

[彼が、リーが潔白だと言ったその内容は?
 そのタイミングは、いつだった?
 思い出せ、思い出せ。]

(150) 2015/05/28(Thu) 18時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

―酒場・隅の席―

[電話線が切られていたという話が伝えられ>>139
 これが犯人の意図だと思わずに何と思えばいい?]

 まだ半信半疑の人もいますね。
 ただ一つ。大切な人を失った経験から
 言わせてもらえるのなら。

 目の前の事実から目を逸らしてはいけない。

[訥々と言葉を漏らす。時間をかけて、ゆっくりと。
 食事の用意がなされたなら、その間だけ中断するくらいの意地汚さすら見せながら]

(156) 2015/05/28(Thu) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 殺人鬼――いえ、雪鬼だとすれば
 それらは虎視眈々と次の獲物を狙っているでしょう。

 殺される側は怯えるだけですか?
 逃げ場もないのに事実から逃げますか?

 殺す側は行動を起こすでしょう。
 だってそうですよね?もし私が犯人で
 ひとりを殺して、こうして隔離された場所にいて
 誰かを殺す、なんて物騒な意見まで出ているなら

 全員殺してしまえばいい、そう考えるでしょう。
  
[それは独り言にも似た声音。
 誰が聞き捉えているかはわからない。]

(157) 2015/05/28(Thu) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[―――そうして漸く
 笑みを向けたアランへ視線を向けて>>108]

 違いますよ。

[見上げるような眼差しは
 その瞳の奥まで知りたいと希うように]

 私は、あくまでも感想を述べただけです。
 ヨアヒムさんみたいな人が、そんな面倒くさそうな悪巧みなんかしないだろうって、そう、思っただけ、です。

 私に不思議な能力なんてありません。

[むしろ。]

 アランさんは、誰かの潔白を証明出来るのなら
 ――犯人を見つけた時に名乗り出ることを。
 考えたりは、しませんでしたか。
 あなたが危険に晒されることで、自分や、誰かが
 死んでしまう可能性を考えませんでしたか?

(158) 2015/05/28(Thu) 18時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 ………。

[階段から降りてきて、必死の形相で己を指差す男>>165
 悔しいけれどそれがにんげんらしいと
 そう感じてしまうのだ。]

 ……あなたは。
 他人に罪をなすりつけて、
 自分だけ守れればいいのでしょうね。

 自分が生きていられれば、何をしても構わないと。
 嘘をつくのは悪いにんげんです。

[溜息、一つ]

 死にたくないなら――嘘ではなく
 事実を述べてほしいんです。
 自分は何も知らない、それいいじゃないですか。

 ……馬鹿な人。

(167) 2015/05/28(Thu) 20時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 でも誰かを殺さねばならないなら

    (――死にたくない――)

 自殺志願なんてきっと莫迦のすることですね。

    (――死にたくない――)

 ……私を疑うのなら、根拠がなくても怪しいと思うなら、よそ者だから可能性があるというなら、……私を殺してもいいですよ。

    (――でも私は、罪人だ――)**

(168) 2015/05/28(Thu) 20時頃

逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/28(Thu) 20時頃



[ 殺さなければ。


脅迫概念のように頭に渦巻く一文字を打破する声があった。 ]


  俺は、……俺だよ。

[大衆の前で言葉を浴びせながら、胸の内で囁く。
意図などしていないのに掠れた声色は自分の精神状態に影響しているのだろうか。分からない。]

  ………なぁ。

[ ケイト。


あれ程、馬が合わないと思っていた人物に呼びかける声は情けない。]



  お腹が、……空いたんだ。


[何でだろう。

絶望に呟きは溶けていく。
やり切れなさの混ざった囁き。

虚栄心の合間に潜り込む思考は爪先から忍び寄り、嗤った。]


  『 キミの聞いた“おはなし”を教えてよ。

    今日は誰を仕合わせに仕立ててあげよう? 』*
  


【人】 逃亡者 メルヤ

[白い肌の女性からかけられた問い>>183]

 そう、メルヤです。
 ……。

[名前に頷いたあと、じっと彼女の紡ぐ言葉を聞く]

 疑っているというよりは、
 危険だと思わなかったか、と、そんな疑問です。
 不思議な力を使える人が何人もいるとは思いませんが、気が狂れた人間がいないとも限らないです、よね。
 そりゃあ、"やさしいひと"を信じたい気持ちは
 よくわかります……だから、私はもどかしい。

[冷えた心が、少しだけ瞳を潤ませ
 くっと顔を俯かせる。]

(194) 2015/05/28(Thu) 22時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

 じゃあ―――貴女は。
 本当に身内に、村の人間に、犯人がいないと
 信じるん、ですか。

 この場で言えば、私とヨアヒムさん。
 二人を殺してしまえば、すべてが終わると思いますか?
 もしそう思うならそうすればいい。

 他になんの証拠もないのなら―――それは、最後まで付きまとうだろうよそ者というレッテルが貼られている私たちを、さっさと消すべきでしょうね。
 じゃなければきっと最後に私が殺されて、悲しい終を迎えると思うから。
 創意で私たち余所者を疑うなら、私は
 お尻を熱されて殺されようが、……。

[物理的な痛みではない、それは心の痛み。
 言葉は続かない。]

(198) 2015/05/28(Thu) 22時半頃

  『 ────みつけたわ、「あなた」。 』


逃亡者 メルヤは、メモを貼った。

2015/05/28(Thu) 22時半頃


[ざらざらと思考のノイズがまた背後から忍び寄る。

能力者。邪魔者。
目の前の洗濯婦を見詰める視界が赤く染まってゆく。
最初の頃のように、割り込まれたという感覚は無かった。混じり合い、端から、溶け合っていく、感情。]

  『 能力者は、ご婦人よ。
    ──でも、ね。小賢しい、せんせい。
    コレも、生かしておいては、きっと邪魔だわ。 』


[とろとろと、蜜のような甘さで謳う声。
どうする?「あなた」の、望むまま。

けれど、ざらつく獣の感触は、ふいに聞こえた弱々しい声に一瞬で霧散した。

ケイト。名前を呼ばれる。お腹が、空いたんだ。

なんて悲しそうな、やり切れない声。
空気を震わすことなく伝わる筈の声なのに、少女の唇が戦慄く。シメオン。]


【人】 逃亡者 メルヤ

[余所者ゆえに殺意が向くように
 余所者だから、人に殺意を向けるのも易い。

 誰を。
 話の輪に入っていないものだとか
 犯人を探すことに心を傾けていないふうに見える人を。
 だけど今一番、気持ちが理解出来てつらいのは]

 ―――貴女の、名前は?

[白い髪に白い肌の女性に、ポツリと問う。
 それが、名も知らずに殺意を向けたいと願うことに対するせめてもの謝罪の意味。]

(203) 2015/05/28(Thu) 23時頃

  (……私は、お姫様なんかになりたいんじゃ、ない。)

[彼には伝えない言葉と、決意。]

  あなたは、どう思う?
  真実に一番近い誰かに──今夜、『会いに』いきましょう。

[それが、彼女の意思で吐かれた言葉だと知るのは彼女だけ。]*



[ そう。

“何も知らないふり”をしている。 ]


【人】 逃亡者 メルヤ

 ジリヤさん、ですね。
 
 ――…とても綺麗だと思います。
 姿も勿論、……誰かを信じて、その結果として
 "信じられないもの"を排除していくというやり方。

[否定はしない。ただ受け入れられない。>>208
 ただ私もこの村の輝きは少しだけ垣間見たからこそ。
 優しい人ばかりだからこそ
 信頼の絆が強いのだろう。]

 感情論ですね。
 私にはできない、方法です。

[切り裂いているのは私なのか、雪鬼なのか。]

 名前、教えてくれてありがとう……ごめんなさい。

[信じる、という行動が出来ることが
 どこかで羨ましいのかも、しれなかった。]

(215) 2015/05/28(Thu) 23時頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[オスカーがリーに話しかけている様子が見えた。
 そっと席を立って歩み寄る。]

 ……オスカー、リー。

[泣いているリーには、おずおずと手を伸ばし
 届いたなら、その頭をぽんぽんと撫でよう。]

 戦おう。
 見えない敵がどこにいるかわからないけど
 私は、できる限り犠牲者を出したくない。

 明けない夜はないの。
 私は二人を、……信じたいと、少しだけ、思ってる。

(216) 2015/05/28(Thu) 23時半頃


[ 唐突に紛れ込む声はもうすっかりと耳に馴染んでいた。

周囲の喧騒が何処か遠くに聞こえる。
脳に直接語りかける音に瞬きをやめた。]

  『 …そう。「先生」……? 』
  あの人は“昔から勘が鋭いから”。

[ どうしようか。
 「キミ」の望むままではあるけれど、その情報を知り得るのは、婦人が能力者だと知るのは、当人と先生と───キミだ。]



  『 本物かどうかは分からないけれど、肌に触れただけで人かどうか見極めることのできる男もいいんじゃないかな。 』

[大衆の前で公言した男だ。
その分、失敗するリスクもかね揃えてはいるけれど。

意識がしっかりと附着する間際まで、鬼は嗤っていた。]



[憔悴仕切った声は弱々しい。
誰かを疑うばかりで、変に視線を集めてしまっただけに思える。

このままなら、遅かれ早かれ命を落とすのは、]

  ………情けないな。

[ケイトの反応に薄ら笑い。

地につく足は冷えてきている。
緊張によるものなのか、それとも雪鬼としての能力によるものなのかは分からなくなってきている。 ]

  ………『 先生にご挨拶に行こうか。 』

[答えてから、息が詰まったことを自覚した。]


  [ ──────俺は雪鬼だから。 ]


【人】 逃亡者 メルヤ

 アランさんゆえの正義感なんですね。
 合理的ではない気も、するけれど
 ……あなたの判断です、それに口出しはしません。

[過ぎたることを責めても仕方がない。>>230
 本当に他にその候補がいないなら
 自ずと彼を信じる形になる。
 ふと、長髪の男を目に止め>>239]

 何かいろいろ情報を集めていたようですが、
 誰かの真実を知れるようなものと
 死んだ人の真実を知れるようなものと
 守るものと―――他に
 狂ったもの、が、いたと私の故郷の御伽噺はありました。
 ここも、そうなんですかね。

(246) 2015/05/29(Fri) 00時頃

  『 肌に触れただけで、わたしたちを嗅ぎ分けるおとこ 』

[ざわり、ノイズがまた混じる。
能力者に反応しているのか。強烈な憎悪が腹の底を焼く感覚。]

  『 なんて邪魔者。はやく、はやく、──喰ってしまいたいわ 』

[赤い囁きの合間を縫って、思考する。
守護者が誰なのかは分からない。けれど、アランが公言をした以上、そこを守護する可能性は高いのかもしれない。]


  ……せんせいの、ポケットにね。
  メモが、入ってるの。
  おばさまが、魂を見分ける人だって。

[その呼び方が、彼女本来のものであったと彼は気付いただろうか。
その必要は無いのに、息を吸って、吐いて。震えを押し殺した。]

  だから、それさえ見つかれば、知ってるのは『私だけじゃなくなる』。
  大丈夫よ、なんてこと、無いわ。

[叔父を手に掛けたその日と同じ言葉で、少女は彼の背を押すのだった。]


【人】 逃亡者 メルヤ

 ……いいえ。
 こういったおとぎ話が現実になったような事態は
 初めてです。
 ただ私の地元に、人食い狼という
 ここでいう雪鬼とよく似た話があったんです。

 人が死ぬ瞬間を、何度か見てしまっているせいで
 こんなにも冷たい感情で物事を理論展開しようと
 しているんでしょうね。

[自分でも、悲しいくらいに、ひえたこころ。]

(251) 2015/05/29(Fri) 00時半頃

【人】 逃亡者 メルヤ

[長髪の男性にゆっくり近づき
 そっと背伸びして彼にだけ聞こえる程度の小声で]

 大切な人が目の前で死にました。
 その人を殺した人を、私は殺したんです。
 だから罪人。
 この手は血で汚れています。

[ゆえに。私刑を行うなら、情のない私がとも
 思ってしまうのだ。

 そうしてヴェスパタインから離れれば
 拙い文字で、名前を書いて
 帽子の中に折りたたんで、入れた**]

(252) 2015/05/29(Fri) 00時半頃

[ ケイトの声が聞こえる。

よく知った口調は、顔と顔を合わせていない筈なのに鮮明にその人を想像出来た。

だが、表情だけはうまく描けないのだ。

自分の知るケイトの顔は、泣き顔と、怒った顔と、澄ました顔だったから。]

  ………嘘つけ。
  あんなに、泣いてた癖に。

[けれど、実の叔父の死に涙に暮れた姿を忘れやしない。

それさえも、もしかしたら嘘なのだとしても、]




  ………、ごめん。
  
[また、自分の言葉がどういった意味を放つのか、自覚していても。

ここで“知らないふり”をするのは最後だ。]




  ………アラン、アラン兄に、


      あいにいこう。*
   


【人】 逃亡者 メルヤ

[男の言葉に、へら、と弱く笑った。>>257]

 ありがとうございます。
 私が雪鬼でないことを、証明したい。
 だから―――生きたい。**

(262) 2015/05/29(Fri) 01時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:メルヤ 解除する

生存者
(3人 27促)

メルヤ
3回 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.085 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび