人狼議事


75 サプリカント王国の双子

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視点:


狩人も立ち入らない深い森の奥からやってくる、“人狼”は、ひそかに人間と入れ替わり夜になると人間を襲うという。隣国の出身でありながら戦功名高く、Sirの称号を賜った若き英雄、Cointossと配下の聖貨騎士団は、この魔物の噂を重く見ていた。

恒例になりつつあった臨時徴税を収めた村人たちは、水車小屋で招集の命令を受け、不安を覚えつつも集会所へと集まるのだった……。


【人】 良家の娘 グロリア

紳士ならびに淑女の皆様、わたくしの館へようこそ。
世間の噂など唯の噂話、此処でひととき御寛ぎなさいな。

(0) 2012/01/07(Sat) 01時頃

薬屋 サイラスが参加しました。


【人】 薬屋 サイラス

あるとき王様は、それはそれは美しい娘と出会いました
しかし、その娘は海の魔女だったのです

(1) 2012/01/07(Sat) 01時頃

天のお告げ (村建て人)

呪いによって、双子の女児しか産まれなくなった王家。

双子の「姉」が女王となって相応しい夫を得、
双子の「妹」が宰相となって国政を掌るのが、
この国の代々続く習わしであった。

今年は、双子が産まれてから丁度20年目。

常のように国中の独身の男を集め、
女王の夫に相応しい男を見つける、
舞踏会の日が近づいていた。

(#0) 2012/01/07(Sat) 01時頃


【人】 薬屋 サイラス

王様は、周囲の反対も聞かず、魔女と恋をしてしまいました
ですがお妃様に気づかれて、魔女は正体を暴かれ、
王様と魔女は無理やり別れさせられてしまいました
正体を暴かれた魔女は、海に沈みながら王様とお妃様を呪いました

(2) 2012/01/07(Sat) 01時頃

天のお告げ (村建て人)

ところが舞踏会まであと1ヶ月となったある日、こんな噂が国中に流れた。

双子は、女児二人でなく、男女の双子である。
双子の姉を名乗るほうは、男である。
双子の妹は、幼少時に死亡している。

そんな噂を、王家の関係者はこう言って否定した。

双子は、間違いなく女児の双子で、二人とも健康である。
双子の姉はかつてマフィアに誘拐されそうになったことがあり、
それ以後は用心のため城の外に出るときは男装しているのだと。

しかしそう言われて納得する国民はごく少数だった。

そういえば双子は滅多に国民の前に姿を見せないぞ。
そういえば双子の姉は背が少し高いと聞いているぞ。
そういえば王家の呪いでは産まれた男児は確か――。

(#1) 2012/01/07(Sat) 01時頃


【人】 薬屋 サイラス

"妃の身体を呪ってやる。二度と男児が産めぬようにしてやる"
"新たな王子が産まれなければ、いずれこの国は滅びるだろう"

困り果てた王様とお妃様の下に、善き森の魔法使いが現れて、こう言いました

"海の魔女の呪いは、時間が経てばいずれ解けていくことでしょう"
"それまでは、お生まれになる王女様を女王とするしかありません"

"それでも海の魔女の怒りはきっといつまでも続くでしょう"
"仮に王子が産まれ、呪いが解けたと解れば何をするか……"

(3) 2012/01/07(Sat) 01時頃

【人】 薬屋 サイラス

お妃様は尋ねました。"男児が産まれたら、どうすればよいのです"
森の魔法使いは答えました。"その時は、産まれた王子を海に……"

(4) 2012/01/07(Sat) 01時頃

天のお告げ (村建て人)

海に沈めて、魔女への生贄にしなければいけないのではなかったか。

そう言って納得しない国民の為に、
民に双子を公開することとなった。
今日がその公開日。何が起こるかは、神のみぞ知る。**

(#2) 2012/01/07(Sat) 01時頃


【人】 薬屋 サイラス

―"姉"王女・シルヴァーナ私室―

『――シルヴァーナ様、いらっしゃいませんか?』

[数度のノックの音にはっと顔を上げ、シルヴァーナは椅子を立った。
重く豪奢な扉を開けると、メイド長が恭しく頭を下げているのが見える]

『シルヴァーナ様、先程レベッカ宰相からお電話がありまして……』

 ベッキー叔母様から? 代わります、繋いで下さい。

『いえ、言伝で結構と……。
 本日の記念式典、くれぐれも失敗のないように。下らない噂をこれ以上のさばらせて他国に付け入る隙を作ってはいけません。次期女王としての自覚を持ちなさい。
 ……とのことです』

(5) 2012/01/07(Sat) 01時頃

【人】 薬屋 サイラス

 …………それだけ、ですか?
 お母様の体調や、お父様、妹については何か……。

『いいえ、特に伺っておりません』

 そう、ですか……。

『それでは私も応接間の用意がありますので失礼致します。シルヴァーナ様はお仕度のほうをお願いします』

[終始硬い口調で用件だけ告げると、メイド長は長い廊下の向こうへと消えていく。
それを見送ってから扉を閉めると、シルヴァーナは暗い表情で呟いた]

……使用人も、私が男だと疑っているのかしら……。

[姿見に己が身を映す。同年代の女性に比べて貧相な胸、肉付きの悪く薄い身体、中性的な顔。
――世間が噂する通り、男としてこの世に生を受けた"王女"は重く深い溜息を*吐いた*]

(6) 2012/01/07(Sat) 01時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 01時半頃


掃除夫 ラルフが参加しました。


【人】 掃除夫 ラルフ



  ああ、なんて素敵な空の色だ。


.

(7) 2012/01/07(Sat) 18時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

―城下・ホテル―

 青はどこまでも突き抜けるようで、
 白はどこまでも穢れることを知らぬような。

 飛んで行きたくなるな。
 今日はいい日になりそうだ。

[言葉だけをとるなら、クサイ台詞。
しかしそれを紡ぐ声は単調で抑揚に欠けたものだった]

(8) 2012/01/07(Sat) 18時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[そしてその周りをさっきから従者が一人あたふたと歩き回っている。
荷物を置いたクロゼットと、主のいるソファの間を行ったり来たり。
しかも、来るときも戻るときも同じものを持ってはいない]

 『ううん、どれもぱっとしませんね…ううん…』

[悩む従者を横目に面倒くさそうにソファに座ったまま、
窓の外をぼーっと眺めていたのだった]

 で、いつになったら決まるんだ。
 面倒だからされるままにしてやってるが、いい加減飽きた。

[そして、顔は窓外へと向けたまま気だるげな声だけを従者へ]

(9) 2012/01/07(Sat) 18時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ


 『す、すいません。つい、楽しくて』

 つい、楽しくてー……じゃないだろう。
 今日は王女様の顔を拝める大事な日だぞ。
 ふざけてる場合じゃないんだ。

[そう言うと、従者は苦笑して頭を下げる。
主は天鵞絨をかきあげて、小さく笑んだ]

 "噂"、のお姫様か。

[くす、くすくす。
テーブルの上に置かれていた書簡を手にしてひらひらと振る。
丁寧な文字で宛名の記されたそれは、女王直筆の招待状]

(10) 2012/01/07(Sat) 18時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ


 いいかい?
 これは来月の舞踏会の前に顔を売っておけるチャンスだ。
 グレーアムの歴史にボクの名を刻むことができるかもしれない。

[従者を振り返った表情に、緩く笑みが浮かぶ。

かつては大商家として名を馳せたグレーアム家も今は落ち目。
幼い頃から跡継ぎとして育てられた兄は自分からは愚かとしか映らず、
その立場を奪う方法を画策しているところへ舞い込んだのが、
この招待状というわけだ]

 忌々しい愚か者を追い出して、ボクが跡継ぎに―。

[抑揚の少ない口調に強い想いは言葉に滲まず、
ふてぶてしさを瞳に*垣間見せた*]

(11) 2012/01/07(Sat) 18時半頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 18時半頃


飾り職 ミッシェルが参加しました。


【人】 飾り職 ミッシェル


 私は、ミッシェル=サプリカント。

 ……この国の、王女。

[鏡に映った顔へ、女は語りかけた。]

(12) 2012/01/07(Sat) 19時頃

【人】 飾り職 ミッシェル

[妹王女、自室。
麗しい縁取りの中、見つめ返す表情は硬い。]

 今日のお披露目、で……

[強く瞼を閉じ、唇を引き結ぶ。
再び淡緑を開いたなら、瞳の輝きはいつもの王女のもの。
姿見の前から踵を返し、手が頬へ伸びた。
が、広げられた手のひらは、何もせずに降ろされる。]

 ……。
 シメオン、いますか?
 髪は、これでいいのかしら。

[ちりんと鈴を鳴らし、声をかける。
片手は、緩く垂らされている金髪をすくっていた。**]

(13) 2012/01/07(Sat) 19時頃

飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 19時半頃


採集人 ブローリンが参加しました。


【人】 採集人 ブローリン


 あんな馬鹿げた噂話、信じているんですか?
 あの方は、間違いなく「王女」ですよ。
 何度も申し上げているではありませんか。

 ……まあ、今日の式典での姿をご覧になれば宜しい。
 二度とそんな戯言を口にする気も起きなくなるでしょう。
 

(14) 2012/01/07(Sat) 20時頃

【人】 採集人 ブローリン

―裏通りのとある店―

[白からギリギリ徒歩の圏内。
 馴染みの店主と似たような会話を交わすのはこれで何度目か。
 噂話の真偽を聞かれ否定するものの、
 表情隠すよう伸びた前髪、口元薄く笑み浮かぶのに揺らぎなく。
 目の前の女主人は赤く濡れた唇歪め、「胡散臭い」と鼻で笑う。

 表情崩れる事のないせいか、疑惑を晴らすに十分ではないようで。
 ――……尤も、それは秘められた事実であるのだけれど。
 軽口の応酬に似たそれは、半ば挨拶替わりのようなもの。]

 ……ああ、これです。
 間に合って良かった。

 晴れの日を彩るのに、相応しい色だ。

[手渡されたのは口紅の容器。今日の日の為に注文したもので。
 その色で主を飾るその時を思い描くように、
 過度な装飾のないシンプルな蓋をそっと指先でなぞる。]

(15) 2012/01/07(Sat) 20時頃

【人】 採集人 ブローリン

[代金支払い、去り際に振り返る。]

 ねえ、ダーラ。
 ほんとう、貴女も見に来ると良い。
 店番なんて何とでもなりましょう。
 シルヴィーナ様は、とても可愛らしくお美しい「王女」なんですよ。

 ――……私が、飾り上げるのですから。
 きっと今日は殊更美しく輝く事でしょう。

[そう告げ、返事を待たずに扉を潜る。
 朝日の中、多くを黒で固められた服装の中で
 タイを飾る銀の装飾はきらりと光を反射して。
  
 城へと向かう足取りは急くように*疾く*]

(16) 2012/01/07(Sat) 20時頃

教え子 シメオンが参加しました。


【人】 教え子 シメオン

 ええ、こちらに。

[鳴る鈴と呼び声に歩み出て、身体を折る。
 深く曲げたところから一息空けて起きて、瞳を細めるまでが、常の所作。
 誰よりも早く、この鈴の音に応えるのが生きる証。]

 とても――よく、お似合いです、"王女様"。
 この世界のどのような奇跡よりお美しい。

[ゆるやかに肩から流れる金の川に、細めた目はより笑んだ。]

 時刻も迫りましたが、どうか硬くなられませんよう。
 今のミッシェル様は、私の誇りです。

(17) 2012/01/07(Sat) 20時頃

採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 20時頃


採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 20時頃


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 20時半頃


教え子 シメオンは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 21時頃


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 21時頃


病人 エリアスが参加しました。


【人】 病人 エリアス



  ああ、なんて素敵な空の色だ。


.

(18) 2012/01/07(Sat) 21時半頃

【人】 病人 エリアス

―城下・公園―

[ほぼ同刻、同じことを呟いた者がいることなど知る由もなく]

…其れにしても今日は暑い。

[城下に誂えられた緑豊かな公園。
石畳の道を歩く男は、銀色で縁取られた黒い日傘をくるりと回す]

―――…。

[乾いた空気の中、湿り気を帯びた風が吹き抜けて行った。
こほ、と小さく咳を零してから、楽しげに肩を揺らす]

嗚呼、でも、そのうち一雨くるかもしれませんね。
あ、ちなみにこの傘は晴雨兼用なんですよ。

[にこりと通りすがりの猫に微笑んでも、
不思議そうな顔が帰って来るばかり**]

(19) 2012/01/07(Sat) 21時半頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 21時半頃


病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 21時半頃


採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 22時頃


会計士 ディーンが参加しました。


【人】 会計士 ディーン



  どうして今日も、こんな空の色なんだ……。


 

(20) 2012/01/07(Sat) 22時半頃

【人】 会計士 ディーン

― 城下 自室 ―

[そう、物憂げに呟き、窓越しに空を見上げる木立瑠璃の瞳。

緩く握った掌を、窓にあてる。
貧相な掌は窓とぶつかりこつりと音立てた。

窓に僅か反射する顔は何時も通りのしかめ面。
向こうでは、「怖い」と子供達に言われている、そんな顔。]

 ……嫌だ


[――― さてこの台詞は何度目になるか。]

(21) 2012/01/07(Sat) 22時半頃

【人】 会計士 ディーン

[我ながら本当に情けない事だった。
親の言う事に従いたくないだなんて、本当に幼い子供のすることみたいで。]

 嫌だ、……

[溜息交じりに零しながらも、それでも外へ向かう準備は続けるのだろう。

「貴方にはこの色が一番似合う」と、常通りの夢見がちな口調で母親に渡された、真新しいクリアー・スカイの上着に袖を通して。
正直こんなに派手な色は好まないのだが、やはり母親の言う事には逆らえない。

夏の空の色に似た色の薄手の上着。
サイズが合わなかったか、袖に隠れた掌を引っ張り出しながら、眉間の皺はさらに深くなる。]

(22) 2012/01/07(Sat) 22時半頃

【人】 会計士 ディーン

 ……行きたくない。

[下方に彷徨わせた視線は、サイドテーブルに置かれたままの招待状を捉える。
思いだすのは招待状の届いた日の夜。

電話口から浮かれた口調で「女王陛下から舞踏会の招待状が来た」と告げる母親に、自分の浮かべた表情は本当に酷いものだったらしい。
そもそも舞踏会の催しは知れど、自分がそんなものに参加するとは思っていなくて。
どういうことかと問い詰めれば、曰く「勝手に申し込みをしてみたら審査に通った」と、何でもない事のように言われた。

とんでもない話である。
それまでの経緯を全く聞かされず、いきなり結果だけを述べられた結果がこれである。

しかし電話口に反論も抗議も告げず、翌日小さなトランクケース片手に王都行きの列車に乗ったあたり、自分の情けなさが垣間見えるというものか。]

(23) 2012/01/07(Sat) 22時半頃

飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 22時半頃


【人】 会計士 ディーン

 ………はぁ、

[今までのそれに重ねる様に、溜息。

こんな場所で愚痴を零していても、仕方ないか。
そろそろ部屋を出なければ間に合わないだろう。
膝ほどまである長い上着を翻しながら、城下町へ。

深く刻まれた眉間の皺。
思いだすのは、あの寂れた田舎町にまで届いていた、噂の影。]

 ……行きたくない……

[くだらない事を言うな、と噂していた子供達を窘めた自分が、それの真偽を確かめる為に城に向かう、だなんて。


――― 本当に、自分の情けなさには呆れるばかりで。]

→ 城下町 ―

(24) 2012/01/07(Sat) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 ……いけない、こんな顔をしていては叔母様に叱られてしまうわ。

[鏡の前で俯いていた顔をはっと上げ、首を左右に振る。
"妹"とは対照的に、肩に届くか届かないかというような長さで切られた髪が揺れた。

せめてもう少し、あの噂が流れるのが早ければ。
ミッシェルほどの長さはなくとも、より女性らしい長さにまで髪を伸ばせたのに。
涼しげに見えるようにと髪を切ってしまった少し前の自分が恨めしい]

 今日だけでも、ハンスにかつらを用意してもらおうかしら。

[一部の使用人にすら疑われている状況下でかつらを被れば、より疑いを深めるだけだということに気づいていないような様子で呟く。
支度はもう少し後から始めても間に合うが、用意するものが増えたならばそれは早いほうがいいだろうと、ちりんと鈴を鳴らした]

(25) 2012/01/07(Sat) 22時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 …………。

[そういえば、朝から出かけると言っていなかったっけと思い出したのは鈴の残響も消えかけた頃]

 ハンス、いますか?

[返事がなくても仕方がないと思いながら、付き人の名を呼んだ]

(26) 2012/01/07(Sat) 22時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 23時頃


【人】 飾り職 ミッシェル

[>>17すぐさま現れる影は、流麗な仕草で。
微笑みをうけ、此方も口の端を持ち上げた。]

 ありがとう。
 いつも通りの私で、いきます。

[お付きの使用人へも遣う丁寧な口調は、立場を意識するための自戒も込めた癖。]

 今の私があるのは、あなたのおかげでもあります。
 … 大丈夫。

[わずか、ためるように。空白。
長いまつ毛を伏せて。]

(27) 2012/01/07(Sat) 23時頃

【人】 飾り職 ミッシェル

 今日は、"母様"のおめでたい日ですもの。
 いっぱいの笑顔で、お祝いして差し上げなくては、ね。

[微笑み頷けば、肩の金がさらりと揺れる。]

 沢山のお花が飾られるんでしょう?
 とても遠くの国のお花も取り寄せたと聞いたの…楽しみだわ。

[此処へ来たばかりの頃は全く興味を示さなかったものも、
今では香りで、花びらの形で、名を幾つか覚えもした。]

 ……花と、ともに…
 遠方の国からも、使者が来られるのかしら。

(28) 2012/01/07(Sat) 23時頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 23時頃


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 23時頃


【人】 採集人 ブローリン

―城内:シルヴァーナの部屋―

 はい、此方に。
 お呼びでしょうか、シルヴァーナ様。

[鈴の音、耳に響く。消えかける間際、
 かつ、と存在知らせる様に靴音鳴らし。
 王女の呟き、もし聞こえていたとしても
 知らぬ風でいるのは常の事。

 外出の用は、出来るだけ世話に響かぬよう、
 早くに済ませ今は髪への花飾りを整えていた最中。
 庭園より自身で選んだ花々は、どれも鮮やかで。
 
 「傍」に仕える身であれば、自然外出もそう多くは無く。
 城下に暮らす弟とも、顔を合わせる機会も減っていたか。]

 ……お支度までには、まだ時間があると存じますが。

[問う肩には、知らず零れた赤い花弁が、ひとひら。]

(29) 2012/01/07(Sat) 23時半頃

採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 23時半頃


【人】 教え子 シメオン

 ええ。常頃よりのミッシェル様でよいのです。
 ……ええ。

[伏せられる長い睫毛。それに、こちらも刹那瞳を曇らせた。
 しかし、王女の前で己が暗さを見せる訳にはいかない。
 窓硝子を拭うように、曇りはさらりとかき消える。]

 そうですね、良き日にしなければなりません。
 お花も美しいものが届いておりますよ。ミッシェル様の目にもご満足いただけるでしょう。

 使者の方は、陛下よりご招待された方々がお見えになる予定です。
 陛下直々のお呼びですから、素敵な方がいらっしゃいますよ。

[声は、歌うように、朗らかに。
 それはそれは愛おしいものを見るような、目で。]

(30) 2012/01/07(Sat) 23時半頃

【人】 教え子 シメオン

 ですから、胸をお張りになって。
 麗しい、私のミッシェル様。

[糸からすべて厳選された絹のドレスは、流れるようになめらかで。
 胸元から身体のラインをなぞり、たっぷりと重ねられたシフォンが袖口や足元で美麗なドレープを描く。
 王女の瞳の色に合わせて白から淡緑にやわらかなグラデーションを広げる布地には、白金の糸で細やかにつる薔薇と羽根のモティーフが刺繍されている。
 まさに、極上のドレス。

 合わせるは真珠。大も小も様々だが、中でも目を引くのは半インチはあろうかという大珠だ。
 それを飾り引き立てるように他々の真珠が細金や絹糸の編み合わせにあしらわれる。
 長い金糸の天に瑞々しい生花で彩られた櫛を挿せば、ともに絡みあい流れる白いかがやき。
 まさに、極上の髪飾り。

 胸元には天青の首飾りを。紅には薔薇と紅花のしとやかな赤を。
 すべてがすべて、この日のため、この王女のためしつらえられたもの。]

(31) 2012/01/07(Sat) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 良かった、戻っていたんですね。

[いつものように現れた彼に微かに笑みを浮かべてから、用件を告げる]

 そう。そのことなのですけど。
 今からかつらを用意してもらえないかしら。

 ミッシェルのように……とはいかないでしょうけど、
 髪が長ければ少しは女らしく見えるのではないかと思って。

[と、何故かつらが必要と思ったかを簡単に説明する。
その途中で肩の上の赤に気づいて目を細めた]

(32) 2012/01/07(Sat) 23時半頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2012/01/07(Sat) 23時半頃


【人】 採集人 ブローリン

 かつら、ですか。女らしく。
 ……失礼します。

[ふむ、と口元に手を当てて、じいと主の顔を眺める。
 目の前の「王女」の性別を知っていても、
 女性へ対するような応対は崩さずに。
 断りを入れ、伸ばした手はかきあげるように髪を掬う。]

 ……では、結い上げてつけ毛を足しませんか。
 ドレスは首元の隠れるデザインですから、
 元より髪は上げる心算でありましたけれど。

 折角の美しい髪をかつらで隠してしまうのは、
 とても勿体なく思いますが。

[かつらなど、目立ってしまうだけではないのか。
 そう気付いてもそれを直接口に出す事はしない。

 出来上がりを試算するように、その感触を楽しむように。
 大きな手は、耳元近くを掠めながらさらりと髪を梳いた。]

(33) 2012/01/08(Sun) 00時頃

飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 00時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

―城下・ホテル―

[従者が用意したのはシックなスーツ。
落ち着いた色が実年齢よりは多少上に見せるか]

 …めずらしいな。お前が選んだのにしては。

 『グレーアム家の跡継ぎになる方ですから。
  いつまでも浮ついたものばかりではなりますまい』

 ―……ふん。

[従者の声を鼻で笑う。
しかし気分は悪くないらしく、口角は上がっていた]

 少し早いが、出かけよう。
 せっかくの天気だ。空気を吸うのも悪くない。

[そう言って階下へ。
すれ違う従業員が頭を下げて行くのは、彼が経営者の息子だから]

(34) 2012/01/08(Sun) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[掬った髪は、柔らかい感触を彼の手に伝えただろう。
彼が称す通り、手入れの行き届いた髪は毛先まで女と見紛うほどに美しい]

 髪を上げてしまって大丈夫なのですか?
 顔の輪郭が目立ってしまったり……。

 ……いいえ、ハンスがそう言うのならば、
 きっと大丈夫なのでしょうね。

[過ぎった不安を振り払う。
二次性徴期を越え、更に今日に至るまで城内の者に悟られずにいられたのは彼のお陰なのだ。
その彼が言うことに、特に、自分が他者からどう見えているかということに関して間違いはないと思っていた]

 お任せします、貴方の腕に。

(35) 2012/01/08(Sun) 00時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

―城下―

 暑い。

[外に出たものの、即座に日差しに顔を顰める。
後ろでは従者が言わんこっちゃないと肩をすくめ、
馬車でもという声に首を振った]

 そういえば、城下に新しいカフェーが出来たらしいな。
 お前、どこか知っているか?

[石畳の敷かれた通りを歩きながら問う。
従者の示す方へと、公園を横目に足を進める]

(36) 2012/01/08(Sun) 00時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[ みゃあ ]

 ――?

[聞こえた小さな鳴き声にむっとした顔をした]

 『おや、どこかに猫が』

 ……行くぞ。

[猫好きの従者がきょろきょろするのを捨て置いて足を速める。
慌てて追いついてきた従者を振り返らずに]

 ボクは獣が嫌いだ。
 今更忘れたとは言わせないよ。

[小さくなる気配を鼻で笑い飛ばし、公園を過ぎた]

(37) 2012/01/08(Sun) 00時半頃

【人】 病人 エリアス

―城下・公園―

[日傘をさしかけて、噴水傍のベンチに腰をおろして一休憩。
城までの距離はもうそう遠くは無い]

…けほ、けほ、けほ。

[観光都市故にそれなりに緑が多いとはいえ、
やはり地方と比べれば王都の空気は悪い。
療養の為に地方へ移り住むことも何度も勧められたが、
頑として王都を離れようとはしなかった]

(38) 2012/01/08(Sun) 00時半頃

【人】 病人 エリアス

[ みゃあ ]

―――…おや、これは御立派な。

[ベンチの傍を気ままに歩いていた猫が、一声鳴いた。
つられるように視線を向ければ、
従者を引き連れて石畳を歩く青年の姿がある]

お城へ向かわれるようですねぇ。
どうやら、彼もライバルみたいですよ、猫君。

果たして僕に勝ち目はあるのでしょうか。

[くすくすくす。笑う仕草は子供のように**]

(39) 2012/01/08(Sun) 01時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

―城敷地内―

[結局、件のカフェには寄らず、まっすぐ城へ向かった。
この日差しの中、途中で休憩を入れるよいは一思いに行ってしまえ。
そういうことだったようだ]

 ほお、気の早い連中が集まってきているな。

 『(……あなたもそうなんですけどね、ラルフ様)』

[従者は黙って頷いて、日陰見つけて指をさす。
バルコニーがよく見える木陰のベンチだ]

 ちょうどいい。あそこで待つとしよう。
 お前は何か冷たい飲み物を買って来てくれ。
 ブラックコーヒー以外だぞ、いいな。

[そう、指示をして自分だけベンチに向かって一息つく。
従者はやれやれと肩をすくめ、それでも慣れた様子で飲み物を探しに行った。
早く城の中に入ってくれれば、自分はしばらく自由なのにと*思いながら*]

(40) 2012/01/08(Sun) 01時頃

病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 01時頃


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 01時頃


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 01時半頃


【人】 採集人 ブローリン

[>>35艶やかに、けれど柔らかさを損なわぬよう
 手入れのされた髪を梳けば、
 その感触を手放すのがどこか惜しい。]

 シルヴィーナ様の御顔立ちでしたら、そう気にするものでもありません。
 化粧を施せばより女性らしくなられます。
 ええ、私が言うのですから間違いはありませんよ。
 安心して、お任せ下さい。

[髪を鮮やかに彩れば、輪郭の違和など薄れよう。
 美しく化粧施せば、医に精通したものでもない限り
 骨格から見抜けるのか、どうか。
 そう言い切れるだけの自信も、
 直接王女と対面した者に見抜かれなかった実績もある。]

 では、早いですけれど支度を始めてしまいましょうか。
 全体のバランスを見るのに、多少時間も取りそうです。

[促すのは、衣装や化粧道具の一切を揃えた、
 この部屋より続く衣装室。]

(41) 2012/01/08(Sun) 01時半頃

本屋 ベネットが参加しました。


【人】 本屋 ベネット

― 園芸店 ―

そこの肥料を3袋と、あの栄養剤を2ダース。
それからそこの石灰も。
そのまま持って帰りたいから適当に縛って貰えないかな。

[所狭しと並んだ植物に埋もれたカウンターで、商品を指さす。
店主は注文通りに商品をカウンターに並べ、積み上がったものを見て苦笑した。]

『また担いで帰るのかい?
 頼まれてる荷物もあるし、後で一緒に届けて…』

いや、持って帰るよ。
すぐにでもあの子達の世話をしたいから。

[そう言って微笑むと店主もつられてやれやれと微笑み、品物を持ちやすいようにまとめてくれた。
そして代金を支払い、お釣りを手渡されたその時。
不意に店主がカウンターから身を乗り出した。]

(42) 2012/01/08(Sun) 01時半頃

【人】 本屋 ベネット

『そう言えばベネット、あの噂ってどうなんだい?』

[周りに人が居ない事を確認しながら、ひっそりとした声でそう告げる。
ベネットは店主を見て瞳を瞬かせた。]

あの噂って…もしかして王女様の?

『それ以外に何があるっていうんだい。
 で、どうなんだい?真相は?』

[興味津々と言わんばかりの顔がじりじりと迫る。
そう、街は最近この話題で持ちきり。

この国の、双子の王女の噂。]

(43) 2012/01/08(Sun) 01時半頃

【人】 本屋 ベネット

それは僕に聞かれても…。
一応城勤めだけど、王女様とは顔を合わせた事も無いし良くて遠めに見れるか見れないか位。
まあ、僕にとっては遠めに見れるだけでも光栄な事なんだけどね。

そんなに気になるなら今日の式典に…っと、そうだ。
式典が控えてるんだった。
早く手入れを済ませてしまわないと。
じゃ、これありがとう。残りの荷物は後で宜しく。

[肥料二袋を担ぎ、小脇に残りの一袋と栄養剤の箱を抱える。
そして手に石灰の入った手提げをかけて貰うと、園芸店を後にした。]


園芸店 → 城下町

(44) 2012/01/08(Sun) 01時半頃

【人】 教え子 シメオン

 ああ、素敵な空の色ですよ。

[部屋から見える窓の外。広がる青に、視線を少しそちらへ向ける。]

 この空のように、晴れやかな日になればいい――
 そう思いませんか、ミッシェル様。

[ねえ、と外を見ていた視界を我が花に向け直し。
 にこ、と笑む表情に、目の前の王女は何を見るのだろうか**]

(45) 2012/01/08(Sun) 02時頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 02時頃


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 02時半頃


【人】 会計士 ディーン

― 城下町 ―

[王都に到着してから数日のうちに、久々に会う友人達との挨拶は済ませてしまっていた。
それからは、夢見がちな母親に付き合わされての買い物だったり、何だったりで。
ゆっくりと、一人で城下町を歩くのは久方ぶりのことだった。

とはいえ数年ぶりの王都の景色は、これといって変わりなく。
立ち並ぶ店が少しばかり変わっているくらいだろうか。

特にそういったものに興味を示すわけでもないので、並ぶショーウィンドウとを横目に眺めながら、城へ向かう道を辿る。]

(46) 2012/01/08(Sun) 02時半頃

【人】 会計士 ディーン

[空の色に似た上着は、やはり派手すぎる気がしてならない。
あまり目立つような事はしたくないというのに、あの童話好きで御伽噺を夢みる母曰く「王子様の格好は素敵じゃなくちゃいけないの!」だそうで。
全くもって意味がわからない。

本当に自分はあの母親から生まれたのだろうか、と、歩きながら眉を顰めて。]

 ……っ、すみま、せん

[――― 不意に、園芸店から出てきた影>>44とぶつかりそうになり、足を止める。
ぶつかる前に謝ってしまうのは性分か。
向こうが寸前で気付いてさえくれれば、衝突は免れただろうが、果たして。*]

(47) 2012/01/08(Sun) 02時半頃

【人】 採集人 ブローリン

[そも、「男を着飾る」と言う事に於いて。
 王女に仕える以前、歳の離れた弟に、練習台だと称して
 度々施してもきていたのだ。
 弟の態度はどうだったろう、嫌がられてもきっと
 年上の立場であるとか口八丁だとかで言いくるめて。
 それは、半ば技術を磨くためであったけれど、
 もう半分は趣味も混じっているもので。

 少なくとも、出来上がりを「美しい」と褒め称えたのは、
 本心からの言葉であったのだけれど、
 戯れのような表現はどう捉えられたのだったか。

 暫くは触れていない、自身と似た髪の色を思い出す。
 この主とは少し違う、するりと溶ける生成りのような。]

[弟が舞踏会へと招待されている事は、
 知らされていたかどうか。

 恐らく、直接顔を合わせるのは
 大分と久しぶりの事になるのだろう。]

(48) 2012/01/08(Sun) 02時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 03時頃


【人】 本屋 ベネット

― 園芸店→城下町 ―

…ぐ、……。

[ずしりと全身に感じる重みは、間違いなく重量過多。
力がある方ではあるが、逞しいとは言えない身体には堪える重さである。
少しばかりふらつく足元、背中に店主の心配そうな視線をひしひしと感じる。
この大荷物でカウンター周りだけでなくバケツやら鉢やらで足元も狭い店内を歩くのは、中々の難易度だ。
それでもなんとか抜けきり、溜息交じりで店を出た途端。]

――――え?

っと、わ、ちょっ…

[かけられた声>>47に足を止めようとしたが。]

(49) 2012/01/08(Sun) 03時頃

【人】 本屋 ベネット

…っととと、わああああ!

[荷物の重さにつられてよろめいた後、後方へとずっこける形になった。
なんとか衝突は免れたが、どさどさと荷物がその場に落ち、箱から栄養剤がころころと散らばる。]

いてて…、……。

…あ、すみません、怪我はないですか?

[打った箇所をさすった後、ぶつかりそうになった人物を見上げてベネットは苦笑した。**]

(50) 2012/01/08(Sun) 03時頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 03時半頃


【人】 採集人 ブローリン

―衣裳部屋―

 ――……此方へ。

[手を引くのは、部屋にあるよりも大きな鏡の前へ。
 脇に準備されたのは、妹王女>>31と対のような絹のドレス。
 凛とした雰囲気の蒼がさし、細身の身体を生かすシンプルな
 ――……けれど、不自然でない程度に、
 男性らしさの現れる骨格は隠すように
 飾りや宝石の縫いつけられた。

 胸元の飾りは大粒の翡翠。
 つるりと丸く滑らかな緑は、
 胸元よりも少し上へと視線を誘う。

 髪に飾るのは花飾り。
 肩についたまの花弁と同じ色の入った、
 色も形も自分で選び纏め上げたもの。]

(51) 2012/01/08(Sun) 03時半頃

【人】 採集人 ブローリン

[着替えを手伝い、髪を結いあげ。
 その髪と似た色をふわりと舞わせて。 
 僅かに下していたいた前髪は、緩くピンで留め上げる。

 丁寧に化粧を施せば、最後彩り乗せるのは
 今朝手に入れた紅の筆。**]

(52) 2012/01/08(Sun) 03時半頃

採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 03時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[>>41手を離すのを惜しいと思われていることには気づかずに。
彼の言葉に多少自信も戻ってきたのか、こくりと頷いた]

 ええ、お願いしますね。

[促されて向かうのは隣の衣装部屋。
そこからはもうハンスの領域だ。
生きる着せ替え人形のように大人しくその身を彼に任せ、室内着から美しい絹へと袖を通す。

本当に幼い頃は着替えを複数の使用人に任せていたこともあった。だが、肩や首など下着では隠せない部分に男性的な特徴が現れている今、ドレスの下を見、この肌に触れることを許されているのはハンスただ一人だった。

例えば、少しでも腰にくびれを出すために日常的に巻いているコルセットの紐を締めるのも彼の仕事である。

そのような特別をもう十年も続けていれば。
母や妹にすら見せない素顔を垣間見せることもあった]

(53) 2012/01/08(Sun) 08時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 ――きれい、

[姿見の中の自分は、先程俯いていた姿とは全く違う。
常以上に気品に溢れて美しい、正しく"王女"シルヴァーナ=サプリカントに相応しい姿をしていた。
無意識に賛辞を口にしながら、数秒、ミッシェルのそれよりは僅かに青みがかった瞳と見つめあい――はっ、と慌てたように我に返った。
自分の姿に見惚れる王女、なんてものが見れるのもこの部屋に立ち入ることが許されたハンスだけだ]

 あ、あの、ド、ドレスが、ですよ?

[自分で自分のことをきれいと賞賛してしまったことがなんだか恥ずかしく、チークとはまた違う色で頬をあかく染めながら誤魔化すようにやや早口で言葉を続ける]

 それからこの髪飾りもとても素敵。
 花弁が肩に留まっていて何かしらと思っていたのですけど、
 これを摘みに行っていたのですね。

[未だ気づいていないようであれば、赤が乗った肩を、自らの肩を指で叩くことで付いていると示し]

(54) 2012/01/08(Sun) 08時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[それからまたいくらか言葉を交わしただろう。それが終われば]

 ありがとうございます、ハンス。

 折角綺麗にしてもらったのですから、式典が始まる前にミッシェルにも見せてきますね。
 ミッシェルもきっと驚くでしょう。

 ああでも、シメオンだってきっとミッシェルを最高の状態に仕上げているのでしょうね。
 楽しみ。

[そういう理由であれば、彼は己を見送ってくれただろう。
廊下に出て妹の部屋に向かう姉の姿は、時折すれ違う使用人たちを見蕩れさせたに違いない*]

(55) 2012/01/08(Sun) 08時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 09時頃


【人】 飾り職 ミッシェル

[豪奢なドレス、フリルや色合いひとつとっても、彼がいかに心を砕いてくれたか、知っている。
部下の働きを把握し、適正な褒美を与えるのは、上に立つ者の勤めだ。
諸外国の動きへも、目を光らせねばならない。

指先で、そっと胸元の青を撫で]

 ええ。…私は、王女ですもの、ね。
 いずれは、ベッキー叔母様と同じように…宰相に、なるんですもの。

[自身の歩むべき、道。
美しい、嬉しい、だけではいられないのだと。
人前に出る機会の少なさからか、世俗とずれたところのある"姉"を支え、国を守らねばならないのだ。
花であり、柱であり。
知性で以て国へ従事する、双子の"妹姫"。

少し寄った眉は、私のとつけて名を呼ばれれば、くすぐったそうに緩められた。]

(56) 2012/01/08(Sun) 09時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル

 素敵な色ね。
 まるで、この国の行く先を、祝福するようだわ。

[複雑な思いを混じらせた表情は、自身の世話係の前以外では、決してこぼさぬ色。
微笑みへ返すには不似合いな色を、しかし堪えきれずにいた。]

[不意に、ノックの音。]

 … はい。

『ミッシェル様、失礼致します。
 シルヴァーナ様が、此方へいらっしゃるとの事です。』

 姉様が?…わかりました。

[メイドの一人に伝えられた、大事の前の急な訪いに驚くも、頷きを返して]

(57) 2012/01/08(Sun) 10時頃

【人】 飾り職 ミッシェル

 シメオン、私は姉様をお迎えするわ。
 あなたの仕事がまだあるのなら、戻ってください。

[言って、一拍。
下ろしていた手をきゅ、と拳にして]

 …ありがとう、ね。

[微笑みは、くらいものを吹き飛ばすよう。**]

(58) 2012/01/08(Sun) 10時頃

飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 10時頃


【人】 薬屋 サイラス

→妹の自室前―

[いきなり行って驚かせるのも面白いだろうと思っていたが、
準備中かもしれないのでやはり前もって――と、言うほど前でもないが――訪問の旨を使用人に伝えさせて。
自身はゆっくり、常通りの足取りで妹の部屋に向かう]

 ――、
 ……ミッシェル、いるかしら。
 私です。シルヴァーナ。

 式典が始まる前に少し話したいことがあるの、いいかしら?

[妹の部屋の戸をノックしながら呼びかける。
ほんの少し、緊張した面持ちで]

(59) 2012/01/08(Sun) 11時頃

【人】 教え子 シメオン

 ミッシェル様ならば、この国を素晴らしく導けましょう。
 私はそう信じていますよ。

[滲む暗がりの意味を、理由を、知っているからこそ咎められぬ。
 この十年で言葉だけはうまくなった。
 言わざるべきことは、愛おしさにくるんだ。]

 ――シルヴァーナ様が?

[訪れたメイドの言伝、それからミッシェルの唇からこぼれた言葉を耳が拾い上げて、繰り返す。]

 ええ、是非にお迎えくださいませ。
 今のミッシェル様の愛らしさには、如何な次代の女王たるシルヴァーナ様も驚かれましょう。

 私は、庭師に本日の花の様子を伺ってまいります。

[では、と深く一礼し、一歩下がって場を辞した。]

(60) 2012/01/08(Sun) 12時頃

村の設定が変更されました。


【人】 飾り職 ミッシェル

[その翳りは、許されぬものだから。
本来は、悟らせてもいけなかったのだろうが。
指摘せずにいてくれる自分だけの使用人には、感謝の言葉もない。]

 姉様も、ハンスがきっと美しくしてくれているでしょうし。
 ああ、庭師に会うなら、花を楽しみにしていますと伝えてください。

["姉"を美しく着飾らせる男を思い、期待に微笑んだ。
伝言を頼み、場を離れるシメオンを見送る。]


 姉様、が…。

[一人になり、窓へ歩み寄る。
見上げた空の色は、己の心を恥じるほどの鮮やかさ。
姉が訪れるまでは、そうして空を見上げていた。]

(61) 2012/01/08(Sun) 13時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル

[ノック音に気づき、さっと振り返る。
姉であれば、扉を開いて迎え入れた。]

 お待ちしてました、姉様、

 ――― わ、ぁ… 素敵…!

[次期女王に相応しく、美しく装った"姉姫"の姿。
本来の性別を知っていても、疑いたくなるほど。
目を見張り、それからぱあと花咲くように顔をほころばせた。]

 お話、ですか?

[緊張を見てとり、すっと真面目な表情へ。
どうぞ、と可愛らしい小机と、柔らかなクッションの置いてある椅子の方へ誘った。]

(62) 2012/01/08(Sun) 14時頃

【人】 教え子 シメオン

『おい、根曲がりクルック。何こんな所で油売ってんだァ』

["妹王女"の部屋を出てしばらく、廊下の端で年長の使用人がからかい混じり声をかける。]

 油なんて売っていない。ミッシェル様の準備が整ったから、庭師に今日の花の様子を聞きに行く。
 それからそのくだらない呼び名を何年呼びつづける気だ。

[シメオン=クルック。その名はこの王宮に入ってからついたもの。
 名乗る家名すら持ちやしない、屑同然のどぶ鼠。シメオンという名だけがようやく人間といったところ。
 それが王宮に上がったというので、ついた字名がひん曲がり。
 陰でクルック、クルック呼ばれるうちに、いつしか定着してしまったのが、今のシメオン=クルックだ。]

(63) 2012/01/08(Sun) 14時頃

【人】 教え子 シメオン

『偉そうになって、まァ』

 少なくとも使用人のランクだけならお前よりは上になったからな。

[ふん、と鼻を鳴らす。自分が今の位置にいるのは数奇な因果としか言いようがないのだけれど、だからといって自分を卑下しても仕方がない。
 肩をすくめる使用人横目に、庭園へつかつかと歩み出ていく。]

(64) 2012/01/08(Sun) 14時頃

【人】 教え子 シメオン

――庭園――

 庭師はいますか?
 本日の花の準備はつつがなく進んでいますか?

[庭園に入るなり、軽く声を張る。
 夏薔薇のあざやかな香りにはこの庭の美しさを思うばかりだが、それでも花は栄華を示し、また双王女を飾るに欠かせないものだ。
 万に一つも欠けがあってはならないと、入念に目を通す心算でいた**]

(65) 2012/01/08(Sun) 14時頃

【人】 薬屋 サイラス

[扉が開く。まず見えた妹の姿に、思わずほうと溜息が漏れた]

 ありがとう。ミッシェルもとても素敵よ。

[きっと素晴らしい姿になっているのだろうと予想はしていたが、予想以上だった。

ハンスが施してくれた自らの姿が妹に劣っているとは決して思わない。
だが、まるで花が咲くような自然な笑顔。そこに滲む女性特有の愛らしさ。
生まれたときから女として育てられてきた自分も似たように笑うことはできるが、それは結局"女性っぽい"笑いでしかない。
化粧ではどうしても作り出せない部分の女性らしさに、ほんの少しばかり"姉"として嫉妬を覚えてしまうのも仕方がない――と、思いたい]

 そう。……少しだけ。
 すぐに終わるわ。式典まで、あまり時間もないみたいだし。

[先程すれ違った使用人の立ち話によると、既に到着している民もいるらしい。
準備を始める前はまだ余裕があると思っていたが、その余裕もいつの間にか過ぎ去っていたようだった]

(66) 2012/01/08(Sun) 14時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 ――……まずは、ごめんなさい。
 本来ならば、次期宰相の貴女が民の前に正式に姿を見せるのは、
 貴女の任命式だったはずなのに。

 こんな噂で早めることになってしまって。

[噂の出所は解らないが、妹が養子だという噂のみであればきっと表舞台に立つことを強いられたりはしなかっただろう。
なにせ、養子だと言われても外から眺めるだけでは証拠がないのだ。それに"宰相"が養子であることは、きっと民にとってもそれほど大きな問題ではない。

"姿を見せろ"と言われるのは主に自分が男だという噂のせいだとシルヴァーナはずっと責任を感じていた]

 ――来月の舞踏会と、お世継ぎの問題をお母様と叔母様がどうするつもりなのかは私にもまだ解らないけれど。
 少なくとも、世間の噂は今日振り払えるように努めるわ。

 だから、ミッシェル。
 今日の日の責は貴女には一切無いのだけど……。
 それでも、私と一緒に頑張ってほしいの。

(67) 2012/01/08(Sun) 14時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 私を――……


              ……支えてほしいの。

[少しの躊躇いの後に続く懇願。
次期女王としてひと通りの教育は受けた、外見もハンスさえ居てくれればどうとでもなる、だけど。

どうしても拭い切れない心の不安。
それを理解し、力を貸してほしいと。
妹の前ではあまり見せることの無かった弱さを見せた]

(68) 2012/01/08(Sun) 14時半頃

【人】 会計士 ディーン

 ひっ、―――

[傾いだ身体、荷の落ちる音にびくりと身を強張らせる。
割れた物はなかったのか、そこまで派手な音はしなかったのが幸いだったか。
恐る恐る目を開けば、此方の安否を窺う姿>>50。]

 ……あ、あぁ、 ……僕は、大丈夫です

[その苦笑いに返そうと浮かべた笑みは、笑顔のなり損ないみたいなものだったに違いない。
愛想笑いやそういったものが苦手だったのは、昔より変わらなくて。]

 あの、 掴まって、……ください

[浮かべかけていた笑みを消し、その姿に右手を差し出す。
かけた言葉の最後の一説は、消え入りそうになりながら。]

(69) 2012/01/08(Sun) 15時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル

[壁の時計を見れば、時間は少しずつ迫ってきていた。
引き返せないところへと、刻一刻と。
自分が女王の養子になると決まったあの日から、もう引き返すことなどできなかったのだろうが。]

 謝らないで、姉様。
 姉様は、何も悪くないでしょう?

[理解している。
噂は事実であること。
この日を延ばそうと、様々の影の努力があったこと。
男として生まれたことなど、姉にはどうにもならない事で
"彼女"を責めたとて無意味だと、宰相の教育を受けた女は理解していた。
姉の憂いを払おうと、落ち着いた笑みを浮かべていた。

続く言葉に、ふと、目を細めて。]

(70) 2012/01/08(Sun) 16時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル

[彼女のこんな弱気な姿をみるのは、どれくらいぶりだろう。
養子になってからというもの、女王となるためと努力している姿を、ずっと見てきた。
城にすぐには慣れなかった自分を、妹と受け入れてくれた姉。
国をお前が支えるのだよと送り出してくれた、両親の顔も。
昔の自分の周りにいた人々。
今の自分を支えた人々。

思い出して。
口の中、こっそりと、歯を噛み締め。]

(71) 2012/01/08(Sun) 16時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル



    ――― ええ…もちろん、です。


[片手を胸にあてて、にこりと、
王女に相応しい、自信に満ちた笑みを。]


(わたしは、このくにの、おうじょだ。)


[もう片手は、無意識に。
ドレスにつけられた飾り布を、皺になるほど握り締めていた。]

(72) 2012/01/08(Sun) 16時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル

 心配、いりませんよ。
 私が側にいますから。
 ……私だって、噂の的の一人ですし。
 民の不安など、吹き飛ばしてしまいましょう?

 …ふふ。私も、ドキッとしてしまいましたから。
 きっと、民も姉様のお姿に、噂なんて忘れて、心奪われてしまいますよ。

[男の心を射止めることは、彼女には複雑だろうけれど。
一月後には、伴侶を決める事になるであろう姉へ、囁きかけた。]

(73) 2012/01/08(Sun) 16時半頃

【人】 本屋 ベネット

― 城下町 ―

大丈夫でしたか、良かった。
驚かせてしまってすみません。

あ。ありがとうございます。
でも僕、手が汚れているので…お気持ちだけ頂きますね。

[相手の大丈夫との言葉>>69にベネットは胸をなでおろし、差し出された手には礼を述たが取る事はなかった。
土埃のついた己のシャツとは違い、小奇麗なその身なり。
汚してはいけないと、咄嗟の判断だった。]

…あの。
やっぱりどこかぶつけてしまったんじゃ……。

[一度は胸を撫で下ろしたものの、相手の表情は大丈夫ではないように思えて。
体勢を立て直して立ち上がると、相手を覗き込むように困り眉で尋ねた。]

(74) 2012/01/08(Sun) 17時半頃

【人】 採集人 ブローリン

 ――……お美しい。
 即位の際の、女王陛下を思い出します。

>>53衣装を、髪を整えた姿。
 少し離れた場所から眺め、感嘆の言葉が溢れる。
 今も記憶鮮明な、25年前。
 即位の式で国民の前に姿表した現女王の艶やかな姿。

 この道を目指す、きっかけとなった。
 心の底から震えたあの日。]

[仕え始めて早十年。
 「王女」が己にだけ見せる顔は、密やかな楽しみ。
 飾り上げた姿に見惚れる姿も、それに恥じ入る姿も愛らしく、
 浮かべる笑みは自然、いつもよりも綻んで。

 けれど触れることを許された肌は、
 骨格などのどれをとっても男性のそれで。]

(75) 2012/01/08(Sun) 18時頃

【人】 採集人 ブローリン

 ――……。

 シルヴァーナ様の為のドレスです。
 相応しい主が着用するからこそ美しさは際立つのですよ。

>>54脳内思い描いた通り。
 「王女」としての気品に溢れるその姿に、
 満足気に細められる灰味がかったオリーブは僅かに覗く事はできるか。]

 ええ、私が。イメージに沿うには、やはり手をかけないと。
 ……と言っても、花はリリィの見立てでもありますけれど。
 ご存知の通り、あの子は色鮮やかで瑞々しい花を見つけるのが、
 とても上手いのです。

[告げるのは、自身の飼っているリスザルの名。
 勤める以前より、飾り上げる生花や野生の花を探す際に重宝している。
 今は、自室で大人しくしているだろうか。
 
 肩を示され、自身のそちらへと目をやる。
 花弁の赤が目に止まれば、僅かに苦笑して摘み上げ。]

(76) 2012/01/08(Sun) 18時頃

【人】 採集人 ブローリン

 ――……さあ。

 少しだけ、お静かになさいますよう。
 まだ、仕上げの紅を、引けておりませんので。

[告げれば顎を持ち上げて。
 無骨にも見える指が持つ筆はゆっくりと唇の形をなぞっていく。

 引かれていくのは濃い桃の。
 赤よりは柔らかく、桃よりも鮮明な、繊細ないろ。

 遠くからでもその唇が、笑みの形が鮮明にわかるよう。
 選んだそれが現女王のいつかの晴れの日に携えていた色と、
 同じものだと気付けた者はいるのかどうか。]

(77) 2012/01/08(Sun) 18時頃

【人】 採集人 ブローリン

[支度を終え、告げられた事にはひとつ、頷く。]
 
 はい。きっとミッシェル様も喜ばれる事でしょう。
 ――……、ミッシェル様も、きっと艶やかなお姿なのでしょうね。
 ええ、私も楽しみです。

 お気をつけて。
 私も、来客の様子を一度見て参ります。

 式典の前には、再度手をお入れしましょう。

[シメオン、の名。告げられた際に僅か眉が上がったのは、
 きっと目の前の王女には気付かれなかっただろう。
 式典前には、控えの間に待機する旨を告げ。
 背を見送り、ひと通りの片付けを終えれば、
 足は部屋の外へと向かう**]

(78) 2012/01/08(Sun) 18時頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 18時頃


採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 18時頃


採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 18時半頃


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 18時半頃


【人】 薬屋 サイラス

 ……ありがとう、

[姉様は何も悪くない。
そう言ってもらえたことにほっとして苦笑いを浮かべる。
だけど噂の出所がわからない以上、もしかしたら己の弛んだ姿を出入りの商人に見られて……という可能性もあると思えば、自分は全く悪くないと胸を張ることもできずにいた]

(79) 2012/01/08(Sun) 19時頃

【人】 薬屋 サイラス

―回想―

[あの日のことは、今もよく覚えている。
"妹"が死んだ。
10歳の己は、死ぬということはどういうことか知ってはいたけれど、
机上で学んだ知識だけで理解はしていなかった。

病死した妹はベッドの上で眠っているようにしか見えなかった。頬に触れることを許された時も、その頬はまだ温かかった。
そして彼女はまた暫くすれば目を開けるのではないか
という夢想が醒めきらぬうちに、"彼女"がやってきた。

"彼女"はとても"妹"にそっくりで、
今日から"彼女"が"ミッシェル"なのだと教えられた]

(80) 2012/01/08(Sun) 19時頃

【人】 薬屋 サイラス

[だがいくら似ているといっても血縁者とそうでない者の違いくらいはわかる。
"この娘"は妹ではない。だけど、妹なのだ。

 ――よろしくね、私の可愛いミッシェル!

そう言いながら彼女を抱きしめた瞬間に誓ったのだ。
"姉"として、"王女"として。今度こそ"妹"を愛し、守るのだと――。

妹の前ではなるべく立派な姉であろうとしてきたのは、その誓いの結果の一つ。
彼女が王女になる前の人生を知ろうとしなかったのも、その誓いの結果の一つ]

(81) 2012/01/08(Sun) 19時頃

【人】 薬屋 サイラス

―ミッシェルの部屋―

 嬉しい。
 貴女が私の妹で、本当によかったわ。

[握りしめられる片手に気づかぬまま、自信に満ちた笑みを見つめる。
そして、真似するように自分も気丈に笑ってみせた]

 ええ、そうよね。今日を無事に終えて……。

 あら。
 私は今日の客人がミッシェルを見初めてしまわないかと心配よ?
 ――うふふ。
 でも、貴女が気に入る人がいたなら遠慮はしなくていいのだからね?

[囁きに、冗談のように微笑む。
引かれた濃桃が、ゆるりと弧線を描いた]

(82) 2012/01/08(Sun) 19時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 19時頃


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 20時頃


【人】 会計士 ディーン

 ……なら、良かった、……です。

[結局、伸ばした手は所在無く。
仕方なく引けば、僅か長い袖が手の甲を覆う。それを引っ張り上げながら、立ち上がる相手>>74を木立瑠璃の瞳は追う。

随分と多い荷を持っていたようだが、立ち上がったその背の丈などは自分と然程変わらない様に見えた。
あの荷の一つ持ち上げることすら、自分には難しそうだというのに。]

 …………ぁ

[そんな事をぼんやりと思っていると、此方を案じてか、覗き込む顔。
伏せがちだった瞳を開け、ゆるく首を横に振る。]

 いえ、大丈夫です。……こちらこそ、すみませんでした。

[そうして、その視線から逃げる様に屈みこめば、散らばった栄養剤を一つ、二つと拾い上げる。
屈んだ際、丈の長い上着が地面と擦れていたが、そんな事は知らぬ風に、彼の持っていた箱に納めていった。]

(83) 2012/01/08(Sun) 20時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 20時半頃


【人】 採集人 ブローリン

―城外:城敷地内―

[空の色に、見蕩れる。
 その色すら、あの日とまったく同じようで。
 目を細め、暫し立ち止まっていれば、声をかけられ振り向いた。]

 冷たい飲み物?

[声をかけてきたのは、主人に命を受けた従者>>40
 服装から、城に従事する者と見られたか。
 胸元の銀に彫られるのは、王家近くに従事する者に許された飾り。]

 ああ…グレーアムの。では、暫しお待ち下さい。ご希望のものを用意しましょう。

 ……申し遅れました。私はシルヴァーナ様へお仕えしております、ハンス=ブローリンと申します。

[事情を聞けば、木陰で休む青年へちらりと顔を向け。
 舞踏会にも招待されている相手、もてなすのが良と判断する。
 
 従者が固辞するようでなければ、自身の手でラルフの元へと飲み物を運ぶ心算で。*]

(84) 2012/01/08(Sun) 21時頃

採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 21時頃


【人】 病人 エリアス

―城下・公園―

[結局、猫は丸くなってベンチの上で眠ってしまった]

―――…。

[静かな風の中、細い指先は緩やかにその背を撫でる。
視界の端には既に王城が映っている。
此れからのことを想い、脳裏を過ぎるのはささやかな記憶]

(85) 2012/01/08(Sun) 21時頃

【人】 病人 エリアス

[舞踏会へは誰に相談することもなく、
一番其処に近い位置に居る筈の兄にすら相談することなく応募し、
結果として参加権を得た。

招待状が届いたことを知り、母は酷く狼狽していた。
病弱な息子の身を案じ、無謀なことは止めろと言い募る。
そも、こんな病人が王となれるなど、母も思いもしなかったろうが]

"けれど、折角の御招待を断るのは失礼にあたりますよ、Mam。"

[にこりと微笑む仕草は、歳不相応でまるで子供のよう。
そのまま我儘を押し通して本日に至る]

(86) 2012/01/08(Sun) 21時半頃

【人】 本屋 ベネット

そう、ですか…?
それなら良いのですが、って、あの!
いいです、いいです!自分で拾いますから!

[ゆるく首を振る様子に再度胸を撫で下ろす暇はなかった。
その場に屈みこみ、栄養剤を箱に詰めていく相手にベネットは慌てて制止の声をあげた。]

ああ、洋服が……!

[地面と擦れる上着に気付いて手を伸ばしそうになるが、自分の手が汚れていた事に気付くとその手は宙を彷徨う。
どう声をかけたものかとオロオロしている間に、栄養剤はすっかり綺麗に箱へと収められていた。]

すみません、僕のせいで…。
…本当に、すみません。

[箱を渡してくれるその手を見て、ベネットは困った顔で詫びる。
勿論謝罪は手だけではなく、地面と擦れた上着に対しても。]

(87) 2012/01/08(Sun) 21時半頃

本屋 ベネットは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 21時半頃


【人】 会計士 ディーン

 ……服、……あぁ、いいんです。
 どうせ、今日くらいしか着ないだろうし……。

[栄養剤の箱くらいならば片腕で抱えられることができたか。

空いた手でぱたぱたと上着の裾を叩けば、両手で箱を持ち直し、青年に差し出す。
困った顔>>87に向けるのは、僅か眉を顰めた様な顔。]

 気にしないでください、……僕が、前を見ていなかったから。

[と、箱を差し出したところで、散らばる荷へと視線は向く。
一つ一つの質量がかなりありそうな肥料の袋と、手元の箱とを見て。]

 これ、……どうやって持ってたんですか。

[尋ねたのは、何気ない純粋な疑問からか。
はっ、と我に返った素振りをして見せれば、数度首を振って。]

 すみませ、ん。 ……変な事を、聞きました。 

(88) 2012/01/08(Sun) 21時半頃

【人】 教え子 シメオン

――庭園――

[呼び付けた庭師はゆったりとした顔で、手筈は滞りなく、と伝えたが、しかしどうも歯切れが悪い。
 何か気がかりでもあるのか、とそぞろな様子に眉を寄せた。]

『いや、それが。使いに出した新米がまだ戻らんので』

[使いといっても大役でなく、花そのものの準備は問題ないとのことだったが、しかし戻らぬというのも問題だ。]

(89) 2012/01/08(Sun) 21時半頃

【人】 教え子 シメオン

 そうか。なら、私が見てこよう。
 少し手が空いている。

 花々はミッシェル様も楽しみにされている。
 手を抜かぬように。

[慌てる庭師を尻目に、大方城下の広場やらで迷うかしているのだろうと城下へ向かう。
 もし外に招待客が来ているようなら、そちらへ顔を見せるのも仕事のうちだろう。]

(90) 2012/01/08(Sun) 21時半頃

【人】 病人 エリアス

―城下・公園→ ―

くすくすくす。

[楽しげに肩を揺らしつつ立ち上がる。
黒い日傘を縁取る銀のレースがふわりと揺れる。
服装の趣味は多少なり、
昔の兄の所業>>48の影響を受けたと言わざるを得ない。
…もっとも、施される折はいつも嫌がる素振りを見せてはいたが。

結局は大人しく着飾られて、
最後に困った様な呆れた様な顔で笑いながらこういうのだ]

"兄さま、美しいだなんて言われて喜ぶのはレディだけですよ"

[猫へと別れを告げて、穏やかな足取りは城へと向けられる]

(91) 2012/01/08(Sun) 22時頃

【人】 教え子 シメオン

――城敷地内――

[広い庭園を抜け、敷地内をこつこつ靴音立てて歩む。
 その、視界の端に認めた姿。]

(――ハンス)

[従者らしき人物と会話する、良く見知った男。
 その生成地色の髪に目を黒絹糸の細さまで怪訝に細めて、ふんと一息。

 それから軽く見渡せば、幾人かの従者や身なり整えた男の姿があったろうか。
 咳払い一つ居住まい直し、笑顔浮かべて城門へ向かう。
 無論、誰かとすれ違うたびに会釈と挨拶は忘れない。]

(92) 2012/01/08(Sun) 22時頃

【人】 本屋 ベネット

今日しか…と言うと、もしかしてあなたも式典に?

[ぴしり、と顔が強張る。
もし、彼がどこぞのお偉い様で、そんな方の手と洋服を汚してしまった日には…。
手渡された箱を持ったままそんな事を考えていると。]

……へ?

[飛んできた質問に間抜けな返事を返してしまった。]

あ、いえ、別に変な事じゃないですよ。
すみません、僕の方こそ変な声をあげてしまって…。

[首を振って謝る青年に慌てて誤解だと告げる。
そして疑問に答えるべく、地面に落ちた荷を肩へと担ぎあげた。]

よ、っと。
重いのはこうやって、肩に担ぐんです。
あとは空いてる方の小脇に抱えて、最後に手提げをさげます。
本当はもっともてるといいんですけど、僕にはこれが精一杯で。

(93) 2012/01/08(Sun) 22時頃

【人】 会計士 ディーン

 はい、式典、に。
 ……“も”、ですか? 貴方も、 ?

[ゆるりと首を傾げれば切り揃えられた髪が頬にかかる。
街を歩く最中、整えられた格好で城へ向かう人影がちらほらと見えたが。
青年の格好は、お世辞にも“正装”とは呼べないそれで。

木立瑠璃の瞳は、不思議そうに一度、二度と瞬く。

そうして、荷を担ぎあげる様子を、箱を手にしたまま見て。
精一杯と自称する姿に、首を横に振る。]

 それだけでも、充分だと思います。
 僕は、荷台でもないとこれだけの量、運べないだろうし。

[眉を下げて、薄らと浮かべたのはかろうじて笑みと呼べただろうか。] 

(94) 2012/01/08(Sun) 22時頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 22時頃


エリアスは、シメオンの姿を城門付近で見かけたかもしれない。

2012/01/08(Sun) 22時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

―城敷地内―

 ほんとうに、いい空の色だ。

[普段住んでいる港町とは違う空の色だと思った。
この季節、常に真っ白な入道雲が視界に入るものだと思っていたが、
そういうものでもないらしい。

―なんて、しみじみと旅先であることを思ったのは少し前までのこと]

 遅い。
 いったいどこまで何を探しにいったんだ。
 ボクはそんなに難しい注文はしていないはずだぞ?!

[今はむすっとした表情を隠すように、
黒の透かし彫りの入った香木の扇子をひらひらして、
増え始めた人々を眺めていた。

ふと、城門の方を見れば金髪が揺れるのが見えた。
しかしそれには一つ瞬いて、他へと目を向けた]

(95) 2012/01/08(Sun) 22時半頃

【人】 採集人 ブローリン

―城敷地内―

[足音は、ざわめきに紛れ聞こえるかどうか。
 けれど視線感じて>>92僅かにそちらへ顔を向ける。]

 ――……。

[僅かに寄った眉は、きっと目の前の従者にも気付かれない。
 経歴を伝え聞いていれば、良い印象など持つ訳もない。
 今も、本人を前にした時でも、表立っての表情と口調だけは
 崩す事は無かっただろうけれど。

 細められた黒絹糸と、生成に隠されたオリーブは
 視線絡むことも無く。]

(96) 2012/01/08(Sun) 22時半頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 22時半頃


【人】 病人 エリアス

―城門付近―

[歩く道すがら、ふと目にとまった金糸の青年。
随分と綺麗な顔立ちだと思った。
そう、まるで僕の絵本に出てくる"王子様"のよう。
服装から顧みるに、唯の一般人では無さそうだが]

―――――…おっと。

[そんな余所見をしていたからだろうか。
後方から歩いて来る集団に押しやられ、軽くよろめき手を付いた。
日傘もふわりと手から滑り落ちる]

(97) 2012/01/08(Sun) 22時半頃

【人】 本屋 ベネット

あ、やはりそうでしたか。

[げ、と出そうになる声を必死に押し殺して、苦笑する。
それから向き直り、ぺこりと頭を下げた。]

お客様にとんだご無礼を…どうぞお許し下さい。

僕は、城に仕える庭師です。
と言っても仕えて日の浅い新米ですが…。

[苦笑しながら、そう告げて。
十分との声にはゆるく首を振った。]

僕の師は僕よりふたまわりも年上だというのに、片手に三袋ずつ担ぐんですよ。
それに担げてもしっかり歩けないようではまだまだです。

僕には土をいじる位しか能がないので、これ位出来ないと城を追い出されてしまいます。

[冗談交じりにそう答えるが、そこには本音も含まれていた。]

(98) 2012/01/08(Sun) 22時半頃

【人】 本屋 ベネット

あ、っと。
そろそろ戻らないとどやされてしまう…。

すみません、その箱を頂けますか?

[ベネットは肩に肥料を二袋担ぎ、小脇に肥料と箱を抱え、手には石灰の袋を提げ、最後の1ピースである箱を渡して欲しいと青年に告げた。]

(99) 2012/01/08(Sun) 22時半頃

【人】 採集人 ブローリン

―城敷地内:木陰のベンチ―

[一度場を去り、飲み物を手に
 苛立った様子の彼>>95の元へ赴いたのは、
 彼の従者と共にだったろうか。

 銀のトレイの上には、冷たく冷えた紅茶、水、
 シロップとミルクを添えたコーヒー。]

 失礼致します、ラルフ・グレーアム様。
 私、シルヴァーナ王女付きのハンスと申します。

 お飲み物をご所望とお聞きしましたのでお持ちしました。
 簡単なものばかりで申し訳ないのですが
 ……どれになさいますか?
 それとも、他に希望があるのならお持ちしますが。

[客人に、失礼ないよう頭を下げて。
 他に何か希望があるのなら、叶える心算で問う。]

(100) 2012/01/08(Sun) 22時半頃

【人】 教え子 シメオン

[城門付近、また人とすれ違いかかる。
 黒に銀レースの日傘で影の落ちる表情も整った、美しい青年。
 いでたちからして招待客である。足を止めてゆったりと礼をすれば、シャツの襟を留める銀のピンが陽を返した。
 ピンには、紋章(>>84)が刻まれているのを青年が見るかどうか。
 まさか、目の前の青年が先ほど目をすがめた相手の弟などと知る由もなく。]

 ようこそいらっしゃいました。

[にこ、と笑顔で中へと指し示す。]

(101) 2012/01/08(Sun) 22時半頃

【人】 採集人 ブローリン

[目の端に、ふわりと浮かぶ日傘>>97が過る。
 そちらに視線流せば、暫く合っていないとは言え
 忘れる訳もない、弟の姿。]

 ――……。

[舞踏会への招待客。
 名は、流石に知らされている。

 それでも弟本人から、何の連絡も無かった以上
 此方からも問う手紙も出していなかったけれど。

 浮かべる笑みも、周りから見える表情もきっと変わらない。
 そうやって感情出さぬようにするのに慣れてから、
 どれ位の月日が経っただろうか。]

(102) 2012/01/08(Sun) 23時頃

【人】 教え子 シメオン

[ちょうどそれと同時にか、後ろから別の人影。
 ぶつかりあい落ちた日傘へ手を伸ばし拾い上げると、青年に差し出した。]

 皆様、お怪我は御座いませんか。
 大事なければよいのですが……

[青年にも、後方から来た者にも、揃って様子を伺った。]

(103) 2012/01/08(Sun) 23時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時頃


【人】 会計士 ディーン

 ……お客様、だなんて、そんな。
 ただの冷やかしのようなもの、ですし。

[確かに父親は政治の割と深い所に関わる位置にいるし、母親だって地方とはいえ名家の出で、家柄としては悪くないのだが。
別段自分の生まれを特別と思った事もなければ、特別扱いして育てられたわけでもない。

城の庭師と聞けば>>98、あぁ、と納得したように相槌打ち。]

 ……、この季節ですと、盛りは何でしょう。僕はロベリアなんかが好きですけども。

 ……城の庭だったら、もう少し違う花なのかな。

[そういえば城の庭園など、碌に見た事が無かった事を思い出す。
後で時間が取れれば、ゆっくりと見る時間はあるだろうか。

花は、嫌いではない。]

(104) 2012/01/08(Sun) 23時頃

【人】 会計士 ディーン

[そんな風に考え事をしていれば、かけられた声>>99にはっと我に返り、手にしていた箱に視線を落とす。]

 すみません、お仕事の、邪魔をしてしまって。

[そうして、箱を差し出そうと手を伸ばし、はたとその手を止める。
少しばかり思案して。]

 城に戻るんですよね?僕も其方に向かいますし。
 ……よろしければ、途中まで運ぶの、手伝います。

 ……これくらいしか持てませんけど、よければ。
 迷惑と、時間を取らせたお詫びとして。

[どうだろうか、と、問いかける様に傾げる首。
元より断られる心算の問いかけではあるが、青年の答えはどうだろうか。]

(105) 2012/01/08(Sun) 23時頃

採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

[いくら表情を隠そうとしても、
扇いでいる扇子ではその役目は果たせなかったようだ。

視界の向こうからやってきた従者を見つけ立ち上がろうとして、
共にいる人物>>100で目を止めた。
誰だ?と訝るような視線は一瞬。

何度かまばたきをした後、苛立ちを消してやって来るのを見ていた]

 え?なぜボクの名を…王女さま、の?お付の方?!

[一瞬、ぽかんとした。
そういう人は今この場に出てきたりしないものだと思っていたから。

一度従者を見る。
彼は小さく頷く。
そして、目の前の彼の胸元の銀飾り。
ごくりとつばを飲んだ]

(106) 2012/01/08(Sun) 23時頃

【人】 掃除夫 ラルフ


 いえいえ、希望などとんでもない。
 それよりもうちの従者がとんだお手を煩わせてしまったようで、
 申し訳ありません。
 まさかお城の方にお願いするとは。

[立ち上がって胸元に片手を添え、頭を下げる。
抑揚の少ない口調には本当の感情は乗らない。
もちろん、上げた表情にも]

 せっかく用意して頂いたものをお返しするのも失礼になりましょう。
 ありがたく頂戴いたします。

[そうして外向けの柔らかな笑みを浮かべ、銀のトレイから紅茶を手に取った]

(107) 2012/01/08(Sun) 23時頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時頃


【人】 病人 エリアス

[差し出された日傘>>103を、薄く笑みながら受け取った。
視界の中でゆらり煌めくのは、紋章の刻まれた銀色のピン>>101
其処で理解する。嗚呼、彼は"王子様"ではなく"従者"の方]

僕の方は大丈夫です。ぼんやりしていてすみません。

…ありがとう。

[立ち上がり、後方の者達へも緩く頭を下げる。
生成りのような髪がさらと流れた]

いきなりお恥ずかしいところを見せてしまいましたね。
どうぞ、このことはプリンセスには御内密に。
貴方に見惚れていて転んだなどと知れれば、
僕は忽ち城から追い出されてしまう。

[冗談めかした言い訳のような言葉を連ねつつ、
そっと人差し指を口を当てる仕草]

(108) 2012/01/08(Sun) 23時頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時頃


【人】 病人 エリアス

[城の敷地内に居る兄の姿>>102に、直ぐは気づかなかったのだが]

―――――…えっ。

["王女さまのお付きの方"というラルフの声>>106に、緩く瞬いた。
日傘が作る影の中、見上げた先には確かにハンスの姿があった]

おや。

[生成りの髪を浅くかきあげながら、目を細めた。
リリィの姿がないが、何処へ行ったのだろうとは脳裏の端で。

舞踏会への参加が決まってからも、兄からの連絡は無かった。
そも、彼が城勤めになってからは連絡を取ることも減っていた。
其処に感じたのは一抹の寂しさと安堵。勿論、表情には現さない]

(109) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

病人 エリアスは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時半頃


【人】 採集人 ブローリン

 そう畏まらないで下さい。
 ラルフ様は大事な客人です、私どもがもてなすのは当然の事。
 どうぞ、お気を楽に。

>>106>>107名はきっと、彼の従者から告げられていた。
 唾を飲む様子、立ち上がり頭下げるのに、
 告げる言葉は笑みに乗って。
 抑揚少ないその口調に、密やかに眉は上がるけれど、
 それはきっと気付かれる事無く。]

 ……そろそろ、式典が始まる時間ですね。
 城内への入場は、申し訳ありませんがその後に。
 私はまだ携わる準備がありますので、これで失礼致します。

 ごゆるりと、王女の麗しさを堪能されますよう。

[紅茶の減ったトレイを手に。
 もう一度、恭しく頭を下げてから、その場を辞して、
 足を向けるのはバルコニーに通じる控えの間]

(110) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

【人】 教え子 シメオン

[双方大事なさそうならば、浮かべる笑みはさらに柔らかなものになる。
 が、目の前で告げられた言葉に黒玉はぱちり瞬いた。]

 は……ええと、私にですか。

[冷たい目で見られたことは数あれど、そのような評価はついぞ受けたことがない。
 あまりのことにきょとん、とどこか抜けた顔をしたまま、繕うことすらしそこねた。]

 ええ、無論内密に致しますが……
 私などよりもお美しいお二方の前では、転ばぬようにされたほうがよろしいかと。

[何処から自分の身分が透けたか、と淀みなく口から言葉を紡ぎながら思案するが、すぐに襟のピンに思い当たった。]

 申し遅れました、私はシメオン。
 ミッシェル様にお仕えしております。
 本日はお越し下さり、ご足労誠に有難く存じます。

(111) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[ミッシェルの返事はどうだったか。
やがて窓の外、ゆるりと視線を向けて]

 ――いい天気。晴れてよかったわね。

 と、もうそろそろ時間ね。
 ハンスがまたお手入れしてくれるみたいだから、先に行っているわ。

 また後でね。

[妹の心の裡に結局最後まで気づかぬまま。
微笑ひとつ残して、控えの間に向かう]

(112) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

【人】 採集人 ブローリン

[もう一度。
 先ほど弟の居た場所を見る。

 此方を向いている様子>>109
 けれど表情は、顔色すら日傘の影になりよくわからない。


 声を。かけることはしない。そのまま目的の場所へ向かう。]


[ああ、リリィにもこの晴れ舞台を見せなければ。
 シルヴァーナ様のお姿を整えなおしたら、
 連れてまたここまで降りてこようか。

 ……晴れの舞台は、あの日のように、
 このバルコニーを見上げる形で。

 そう思ったのは、弟の姿を目にしたからだったのか。]

(113) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

冷やかし…ですか?

[ふと巷の噂が過ぎったが、青年が野次馬をしに来たようにはあまり思えなかった。
次いで花の事を聞かれれば少しばかりベネットの表情が明るくなる。]

ロベリア、いいですね。
あの瑠璃色は上品でとても美しい。
城の庭にもありますので、是非見て行って下さい。

他の盛りと言えば…今は夏薔薇がとても綺麗ですよ。
僕はアイスバーグが可愛らしくて好きですね。
あと、カモミールなんかも綺麗に咲いていて香りがとても良いです。

[他にはと花の事を思い返していると、仕事の邪魔をしたと謝罪の言葉がかけられ、ベネットは困ったように苦笑した。]

邪魔をしてしまったのは僕の方です。
謝るべきは此方なので、本当に気になさらないで下さい。

[そう言って、箱を受け取ろうとしたが、どうやって受け取ればいいのだろうと今更気付いた。
それと同時になぜか箱を差し出す相手の手も伸びきらないまま止まってしまう。]

(114) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時半頃


採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時半頃


飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時半頃


教え子 シメオンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時半頃


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時半頃


教え子 シメオンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時半頃


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時半頃


【人】 飾り職 ミッシェル

―過去―

[あの日の少女は、幼かった。
理解できないだろうと思いながらも全てを説明してくれる父母の頬は乾いていて、瞳が潤んでいたこと。
けれど震える声で、お前にしかできないことだよと、伝えてくれたこと。
身体の強くない親が、晩年になってようやく恵まれた娘である自分を、いつまでも愛していると叫んだことは、憶えていた。

理解しきらず、けれど、行くしかないのだと悟った、あの日。


少女は    でなく、ミッシェルになった。*]

(115) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

採集人 ブローリンは、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時半頃


【人】 掃除夫 ラルフ

[客人をもてなすのは当然と言われ>>110、軽く笑んで頭を下げる。
紅茶の味に満足しているのか、
浮かべた笑みはいつまでも口元に残っていた]

 おや、気付けばこんな時間ですか。
 どおりで人が増えてきたと。

 …ええ、お城に入れて頂くタイミングは承知しておりますよ。
 今すぐ憧れの姫君に逢わせて欲しいと言って押しかけて、
 その麗しさで言葉を失ってしまうような失態は避けたいですからね。

 失礼なきようここでしっかりとお顔を瞼に焼き付けてから、
 参内させていただきます。

[軽い冗談を混ぜて、準備があるというハンスを送り出す。
恭しく頭を下げたのにはやはり少し困ったように眉を下げ、
きっちりとした一礼を返した]

(116) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

【人】 本屋 ベネット

…あ、の……?

[ベネットは不思議そうに青年を見て瞬いた。
が、その後の提案を聞いて瞳はまあるく見開かれた。]

え、いや、いやいやいや!
お客様に荷物を運んで頂くなんて滅相も無い!!

自分で持って帰りますので、箱を……

[言いかけたが、言葉の続きは紡がれない。
箱を受け取ろうにも手はふさがっており、まさか小脇に挟んで下さいと申し出る訳にもいかない。
一度その場に荷物を置けば良いのだろうが、先程の衝撃で肥料の袋が少しばかり脆くなっている為、あまり地面に降ろしたくはなかった。
そして何よりも、式典の時間が迫っている。]

……すみません、無礼を承知で申し上げます。
途中までお願いしても、良いでしょうか…。

[ベネットは悩んだ末に、消え入りそうな声で頼んだ。]

(117) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

天のお告げ (村建て人)は、メモを貼った。

2012/01/08(Sun) 23時半頃


【人】 病人 エリアス

――…はい、貴方に。

[きょとんとした顔>>111に向ける笑みは、
一見すると邪気の無いのんびりとしたもの]

御尤もですね。
お二方とも麗しくも愛らしいというお噂はかねがね。
お披露目の際には、足元をよく確認しておきましょう。

[軽口を重ねて、くるりと日傘を一度回した]

御丁寧な挨拶、痛み入ります。
シメオンさん、…で、宜しいですか。
失礼。こういった場での礼儀作法に、余り詳しくないもので。

(118) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

【人】 病人 エリアス

僕はエリアス。…エリアス・ブローリンと申します。
普段は戯れに絵本を描いたりもしているのですが。
貴方は、まるで物語の中の王子様のようだと。

[枠を切り取る様に、人差し指は相手の目の前で四角く宙を辿る]

なんて、ね。長いお付き合いになることを祈っていますよ。

(119) 2012/01/08(Sun) 23時半頃

村の設定が変更されました。


本屋 ベネットは、メモを貼った。

2012/01/09(Mon) 00時頃


【人】 飾り職 ミッシェル

 …私、を?

[>>82思いがけぬことを聞いた、と。
瞬きを数度、姉の笑みを見て、ふと。]

 ふふ… そう、ですね。
 でも、駄目ですよ。
 姉様の…… 次期女王の、伴侶となるかもしれない方々ですから。

[知らないのだろうか、と。
思ってしまえば、答えはぼやけたものになる。]

 それに、姉様はとっても美しいもの。
 並べば、きっと殿方は、姉様に釘付けになってしまうわ。

[想いを覆い隠す微笑みを覚えたのは、いつからだろう。
10年も続けていればもう、それは自然な形になっただろう。]

(120) 2012/01/09(Mon) 00時頃

【人】 教え子 シメオン

 王子様、ですか。
 一介の世話係に誠勿体無いお言葉です。
 私からすれば、貴方様のほうが余程王子様に近しい方ですよ。

[囲う四角の指の中には、目を細めた柔らかい笑みがフレーミングされているはずだが、心中その細まった目は、その日傘の影の下、生成地色の髪をきろりと見るような思いだった。
 ブローリン。弟がいると本人からか風の噂か聞き覚えはある。
 もう片割れの世話係は、もう城に戻ったか、などと思い巡らせながら。]

(121) 2012/01/09(Mon) 00時頃

【人】 会計士 ディーン

 ………

[“冷やかし”の言葉の真意を尋ねる様な声>>114には、少しだけ、困ったように眉を寄せるだけ。
話題が花の話へと移れば、その表情も消えてしまうのだけれど。]

 夏薔薇ですか、いいですね。
 ……祖母の家の庭に咲いていました。懐かしいです。

[思い出すのは昔。中等学院に通い始める前の事。
咲き誇る夏薔薇の色と香に彩られた、幼き日の記憶。]

 式典の終わった後に、見に行こうと思います。
 ……僕の知らない花もあると思いますし、もしお会いすることがあれば、花の説明などお願いしてもよろしいでしょうか。

[そう言って、薄く、本当に薄く笑いかけて。]

(122) 2012/01/09(Mon) 00時頃

【人】 会計士 ディーン

[荷を運ぶ事に許可が下りれば>>117、差し出しかけた箱は引っ込めて、持ちやすい様に抱えただろう。]

 ……城はあちら、でしたよね。
 生憎、城の中まではご一緒できませんが、それでもよければ。

 ……行きましょうか、式典は正午、でしたよね。
 そう荷が多くては、きっと、時間もかかるでしょうし

[そう言えば、城の方向へ向けて歩きだすだろう。
ゆっくりと、薄手の上着の裾をはためかせて。
重い肥料の袋を抱えた青年の歩調に、合わせる様に。]

(123) 2012/01/09(Mon) 00時頃

【人】 教え子 シメオン

 ――ああ、そろそろ、時間も迫ってまいります。
 足元にお気をつけて、本日という良き日をお楽しみください。

[日傘の青年――エリアスを深礼で見送り、その背が敷地内に消えていくまで、そうしている。

 それから身を起こし、癖のように目をすがめて、戻らぬという庭師を思う。
 あれからそれらしきは城門を通っていないように思う。あまり慌しい行動は本日においては特に問題行動だろう。
 早く戻ればいいが、と深く息をついた。

 己も、あまり遠出をするわけにもいかず。
 ゆるゆると城門を離れ城の方へ戻ることとなる。]

(124) 2012/01/09(Mon) 00時頃

【人】 飾り職 ミッシェル

[姉は、何も聞かなかった。
家族を思い出しては涙に濡れる夜もあったけれど、何も。
もう戻れないのだと思っていたから、思い出すほどに辛くなるだろうから、女のほうから過去を語ることは、なかった。
もしかしたら、噂話で少しは彼女の耳に入ったのかもしれなかったが、触れてくることもなく。
そのうちに涙も減り、使用人に隠す化粧を頼むこともなくなった。
あの頃を思い出すたび、恥ずかしさと、言いようのない思いが胸にこみ上げる。

彼女のことを、姉として、愛しく思う。
だからこそ、これ以上の無用な心配をかけさせぬよう。]


   本当に。素敵な一日に、なりそうですね。

[>>112立ち去る姉を、微笑みを返して見送った。]

(125) 2012/01/09(Mon) 00時頃

飾り職 ミッシェルは、メモを貼った。

2012/01/09(Mon) 00時頃


【人】 病人 エリアス

―城門→城敷地内―

[ブローリン、と強調して名乗ったのは敢えてのこと。
兄が城勤めである以上、城の人間なら耳覚えのある苗字だろうと。
もっとも、彼の抱く複雑な感情まで知る由もなかったが]

おや、もうそんな時間ですか。
…折角の式典に遅れてはいけませんね。

[時間、との言葉に懐から取り出したのは銀の懐中時計。
正午が迫っていることを確認し、さらと髪を流しつつ頭を下げる]

―――…本日が、良き晴れの日になりますように。

[微笑み、緩やかな足取りは城の敷地内へと]

(126) 2012/01/09(Mon) 00時頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2012/01/09(Mon) 00時頃


【人】 薬屋 サイラス

―少し前:ミッシェルの部屋>>120

 いいのよ。
 ……、私はミッシェルにもチャンスがあるならば幸せになってほしいのだから。

[どうせ、本当の意味での夫婦になどなれはしないのだから。
そんな言葉は呑み込んだ]

 ベッキー叔母様は仕事仕事で国内外を飛び回ってばかりで
 結局結婚もしないままだわ。
 叔母様は仕事大好きみたいだから、それはそれでいいのかもしれないけれど。

[姉は知らされていない。
仕事に支障が出る以外の理由――例えば、世継ぎの問題――で宰相は結婚しないのが当然――不文律になっていることを。
レベッカが病に臥せったグロリアの分まで働き続けていたために、宰相とはそのように忙しいものなのだと、だから結婚もしなかったのだと思っていた。

ならば何代か前の女王のように可能な限り自分も仕事をし、少しでも妹の負担を減らそうと思っていたのは、妹を思う誓いゆえ*]

(127) 2012/01/09(Mon) 00時頃

教え子 シメオンは、メモを貼った。

2012/01/09(Mon) 00時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

[去り際にハンスが視線を向けた先>>109に、ふと目を向ける。
似た髪の色だな、と思うがそれだけ。
もちろん、公園で一度目撃されていたのも気付いていない]

 ……よりによって姉王女の付き人に頼むとは。
 お前は何を考えている。
 これで心証が下がったらどうしてくれるんだ。
 お前が夢中で選んだこの服だって、ふいになってしまうだろうが。

[誰に見られているかわかったものではないと、
表情こそ緩やかに笑みを浮かべているものの―
小声で従者に向ける声は棘と本音だらけ。
人目のない場所ならもっと酷いものだっただろう]

 とまれ、そろそろ王女様方の登場だ。
 付き人の言っていた通りに麗しいものならいいのだが。

[遠目では噂の真贋などわかるはずもないだろうし、
綺麗に着飾ってもくるだろう。
それに―]

(128) 2012/01/09(Mon) 00時頃

【人】 掃除夫 ラルフ



 ボクには、王女が女だろうと男だろうと…関係ない。


[そう呟いたときだけ、口の端が歪に*吊りあがった*]

(129) 2012/01/09(Mon) 00時頃

【人】 本屋 ベネット

ええ、是非いらして下さい。
僕で良ければ自慢の庭をご案内します。

[少しだけ柔らかくなったような相手の表情に、ベネットは笑顔でそう答えた。
箱を抱え直す様には再度ぺこりと頭を下げて。]

本当にすみません。
勿論、途中までで結構です。
商店街を抜けて大通りまで出ればなんとかなると思うので…。

[誰かの姿を思い浮かべつつ、歩き始める青年へと続いた。]


城下町 → 大通り

(130) 2012/01/09(Mon) 00時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2012/01/09(Mon) 00時半頃


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2012/01/09(Mon) 00時半頃


【人】 飾り職 ミッシェル

[ひとりきりになれば、いつの間にか入っていた手の力を、ゆっくりと抜く。
誰にも聞こえぬよう、小さなちいさな声で、呟いた。]


 …… ベッキー叔母様……わかって、います。
 私は、"妹"王女ですから。

[>>127知らぬらしい言葉を、思う。
誰も彼女へ改めて知らせることは、なかっただろう、不文律。
けれどミッシェルへは、レベッカが直接伝えた。
宰相としての忙しい仕事の合間を縫って、
叔母はミッシェルへ、宰相としての心構えにを説いた。
ただの少女であった女には受け入れがたいかもしれない、
けれどそのことで国が守られているのだと。
花開くだけではない。
知性という武器を持って、国を護るのだと。]

(131) 2012/01/09(Mon) 00時半頃

【人】 会計士 ディーン

 有難うございます。……楽しみにしておきます。

[そう言えば、青年>>130に向ける木立瑠璃は細められて。]

 大通り、までですね。
 わかりました、……行きましょう。

[一歩、一歩歩くたびに、中の栄養剤とが触れ合う小さな音。
柔らかい金糸はさらりと揺れて、肩に触れるか触れぬかという所に落ちる。

こんなことならば一つに纏めてくるべきだったか、と、少々悔いつつも、夏の日差しの中、城へと向かう足。

青年がここまででいいと言えば其処に荷を下ろすだろう。
別れの挨拶を青年に告げ、バルコニーの見られる場所まで移動する。
近付く正午、常通りの、何処か不機嫌そうな表情を浮かべたまま、小さく口の中で呟く。*]

 ……やっぱり、帰りたい。

→ 城敷地内 ―

(132) 2012/01/09(Mon) 00時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル




  …… わかって、います。

[扉へ、鏡へ背を向けて。
呟く声は、酷く弱々しかった。]

(133) 2012/01/09(Mon) 00時半頃

【人】 病人 エリアス

―城敷地内―

[くるり、くるりと日傘を回しつつ、
薄い視界の合間にバルコニーを見上げている。今は無人の其処]


永久に続く晴れは無く。
やがて小雨が舞い、嵐にもなりましょう。


["物語"の一節を口にして、弧を描く口元**]

(134) 2012/01/09(Mon) 00時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2012/01/09(Mon) 00時半頃


【人】 採集人 ブローリン

[ラルフとの会話、混ざる冗談にはくすりと笑みを混ぜた。


そうして、そのあと。
控えの間にて麗しい王女の姿を確認すれば、特に念入りに整えるのは
髪の花飾りと口元彩る濃桃色。*]

(135) 2012/01/09(Mon) 00時半頃

【人】 飾り職 ミッシェル

 …… そろそろ、時間かしら。

[呼ばれる時刻も近い。
飾り布についた皺に気づくことなく、廊下へ出る。
窓から門の方を見れば、訪れる民の姿を垣間見ることができただろうか。*]

(136) 2012/01/09(Mon) 00時半頃

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