人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:


【人】 懐刀 朧

[一度、苔色を追うように黒檀もまた鵠の姿を追う。
その後には夜光も続くことになるだろうか。]

 ――…成る程な。

[手妻の関係ではなかったようだ。頷いて。
訝しげに一度華月を見たのは、昨夜の笛の音を
そう評するには値しないと、思ったから。]

 …虎鉄、
 ……次の宴の席では、見れるか?

[そう虎鉄の名を呼んで。
此方の評には黒檀が瞬き、薄い笑みに変わった。]

 ――…まだ、いびることになるかはわからん。

[我侭さを否定することなくそう言うと、
二人の話の邪魔してもなんだとその場を離れようとするか。]

(5) 2010/08/05(Thu) 01時頃

懐刀 朧は、離れようとしたところで、本郷の姿が見えて不思議そうに首を傾ぐ。

2010/08/05(Thu) 01時頃


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 01時半頃


【人】 懐刀 朧

[振り返り気付いた本郷の姿に、
まず目に行くのは平たい鉄色ではなく
その手に持つ楽器だった。]

 ―――…、妬いてでもいるか。

[恒例挨拶にはそんな言葉を投げてやる。
言い訳が聞かぬなら売り言葉と、退かぬ姿勢は変わらずで。
積極的に花を探しているわけではないのは知っての言葉。]

 ……此処でまで引き篭もって、
 まんまるが部屋に来訪でもしてきたら叶わん。

[そう言ってから、黒檀が指すのは持つ提琴。]

 ――――……それは?
 

(16) 2010/08/05(Thu) 01時半頃

良い機会だ。
お前が毒の花ならば、そのまま彼を誑かしてみては?


 …………………彼を?

[苦笑混じる]

 貴方の後では翳みかねる
 が
 ……戯れる程度なら。

 日は未だ高い


【人】 懐刀 朧

[珍しい真面目な本郷の表情に、少し驚いたように見つめ。
それも直ぐに消えると浮かぶのは面の皮が厚いと言われた貌。
一度だけ、仰ぐように見たのは華月の姿で、]

 ――…妬くくらいなら、もう少しお前も花と話せ。
 祭はまだ一晩過ぎただけだ。

[二日目の宴も準備が進められているのだろう。
はしゃぐまんまるの姿は何処にも見受けられぬ。
楽器を持つ姿は珍しい。まじまじと見てから薄く笑む。]

 ―――…花主が、花の使い走りか。

[揶揄るように、そう言ってから
会話を続けぬのかと華月と虎鉄の弟子兄弟を見て]

(36) 2010/08/05(Thu) 02時頃

【人】 懐刀 朧


 ――…仲がいいな。
 虎鉄と共にいると、少し幼くも見えるか。

[それは華月の姿に。
咎めるものではない、むしろ好ましいといったもの。
鵠が隣にいる時の姿とは、また異なるようにも見え。]

(39) 2010/08/05(Thu) 02時頃

【人】 懐刀 朧


 ―――…なら、気まぐれに舞ってもらおう。

[薄く笑んだまま虎鉄へとそう返す姿は、
花が評した通りに我侭を通す姿にも映ろうか。
兄弟の戯れは宴席でなければ珍しく、好ましいもの。
華月がその場を離れるのなら、虎鉄を見て、
探し物も済んだことだし高嶺もまた一度部屋に戻ろうかと。]

(42) 2010/08/05(Thu) 02時頃

【人】 懐刀 朧

[必要以上に煽ることもない。
本郷からの言葉には緩く頷いてそれ以上を言わず。]

 …聴いている。
 苛立って落としてしまうなよ…、
 あまり見慣れぬ楽器だ、
 もしも壊せば直せる者を用意するのも難しい。

[花のような容姿であっても覚束無い様子は
花主でしかない本郷の姿をそのまま表していて]

 …似合わんな。

[零す笑みは揶揄というよりは自然に零れたもの。
同じ言葉を繰り返す花主を、やること忘れる前に
送り出してやろうと思うのは昨日の広間での礼の代わり。]

(56) 2010/08/05(Thu) 02時半頃

 しかし……

 死して満たされるとは
 坊主の言葉だけなのか、それとも

[納得がいかぬ風に呟き洩らす]


【人】 懐刀 朧

[それにしても華月にはよく笑われているような気もする。
睨み据えてやるのは花にではなく、笑われる原因だろう
花主の方にだ。片付けに行く姿には道順を忘れぬようにと
あまり声を掛けずに見送って]

 ―――…絆、か…。

[虎鉄の言葉に、反芻するように呟くと
もう一度華月と虎鉄の弟子兄弟を見る。
華月の苦笑の深い理由までを察することは高嶺にはできず]

 …早く追ってやれ。

[本郷が茶を飲めるのは何時になることか。
3人が其々散っていくと、華月と虎鉄の並ぶ背を見て。
浮かぶ感情と…憂いそうになる貌は、瞬きの中に隠した。]

(67) 2010/08/05(Thu) 02時半頃

懐刀 朧は、本邸から自室までの道程で見つけるのは、同じ顔の花主とその傍らの小さな花。

2010/08/05(Thu) 03時頃


 刷衛殿、面白い人物にあった。
 天満月 邦夜と言う花主
 人狼病を持つものと口付けると発作を起こすそうだ

 先程発作を起こしてるところにあってな
 ……豚狼に悪戯されて口付けられたのだと。

 獣がその者の力に気付き
 誑かされる前に、何とか協力させたいものだ


【人】 懐刀 朧

 ―――…かすみ、

[呼ぶ声は少し幼さを帯びる。
柔らかく笑む姿に同じ笑みは返せない。
同じ顔でも、高嶺はその笑みの作り方を知らず

イアン、霞がそう呼んだところで包帯の花の姿も現れるか。
紅い色がまた塞がれていることに浮かぶのは
何故?と問うような訝しげな黒檀の色で]

 …花を得たか、霞…

[そう言って見るのは、霞の傍にいる小さな花の姿。]

(75) 2010/08/05(Thu) 03時頃

【人】 懐刀 朧

[先日触れた時には哀しげな貌をしていた雛鳥。
霞から肯定の言葉が返ればどのような顔をするか。
迦陵を見下ろす黒檀は細まり]

 …そうか。
 それは…よかった。

[はにかむ霞の姿に言葉はそう返しても、
見下ろす黒檀が迦陵を微笑ましく見ることはなく
暫く見つめた後、それはゆっくりと逸らされる。

―――…今宵は、満月だから。
―――…兄弟の絆を見た後だから。

わからぬ、自分でも判断のつかぬ感情が裡に浮かぶ。]

(81) 2010/08/05(Thu) 03時半頃

【人】 懐刀 朧


 …まだ、選んだだけで成ってはいない。

[包帯の花に返すのは、2つの花への肯定の言葉。
届かぬ視線の先を詮索することは今はなく]

 ――…お前は、
 やはり、気持ちは変わらぬか。

[新たな主を得ようとは思わないのか。
イアンには同じ問いをまた、口にする。]

(83) 2010/08/05(Thu) 03時半頃

【人】 懐刀 朧


 ――…それは先代までの話。
 誘う前に花達には花も主を選べと言っている。
 未だ――…どうなるかは、わからん。

[もう答えを出していたような花を思い出すが、そう言って。
芸事に関しては黒檀を緩く細めるだけ。
剪定の理由は其処だけではないが、言うことでもなく]

 ……気になったからだ。
 気に障ったのなら忘れろ。

[朗らかに笑って肯定する花の姿は、
新たな花を得ようとしない花主の姿とも被る。
琵琶と舞、鳥の歌も聴けるのならば少しその場に留まるか。
演舞の全てを見終える前に姿を消しているかもしれないけれど。**]

(92) 2010/08/05(Thu) 04時頃

【人】 懐刀 朧


 ……甘い露ばかり与えてしまえば、
 成る蕾も花開く前に萎れてしまう。

[ロビンがあの後、どう変わったのかは未だ知らない。
選ぶのは――…花。
高嶺のその姿勢は童花に対しても変わらず。
イアンの言葉には独りごちるように、そう呟いた。**]

(97) 2010/08/05(Thu) 04時頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 04時頃


[知っている
知っていた
筈だった
行為の数々を、直接其の身に受けて
花は乱れ咲く]

 ……坊主、と謂うは
 皆、こうなのか……

[父親もと謂っていたな
そうぼやき
種を植え付ける事の出来なかった
彼の胸に顔を埋めた。
ぴちゃり、舐め遣る]

 これは、確かに
 喰いでがありそうだ**


[そして、ヨアヒムを確保し、大広間の控え室に放り込んだあと、イアンからの報告を聴く。]

 ほお……
 稀にそういう人物がいるとは聴いたが。

[そして、しばらく考え…。]

 邦夜さんには事情を話して協力してもらうのもいいかもしれんな。


 いや、でも、話すと、それはそれで危険か?
 
[邦夜とは少し、話をした。花祭ははじめてのはず…。もちろん、花と戯れるなども、そう経験はしていないだろう。]

 ともかく、彼はこちらの手中にしておきたい。
 そして、彼は花主だ。

[少し押し黙るが、その先意味はわかるだろう。自分とイアン、花主と花、傍にいやすいのはどちらかと。]

 仕事、として、彼を操れるか?


 何処まで話すかは…
 私も難しいところかと。

[刷衛の言葉には同意するように。
 ……続いた言葉、
 それは自身も現在考えていたこと]    

 媚を売った経験はないが
 なんとか、する。私も花だ。

[相手が花主としての経験が浅いのが救いか。
 先ほどの、振り返れば赤面ものの
 拙い媚を思い出すが……なんとかせねばならない]  


 ああ、じゃあ、頼むぞ?
 というか自信がないのか?




 じゃあ、練習台になってやってもいいぞ?
 ほら、媚売ってみろ。

[そしてすぐにそんな冗談を飛ばす。]


 ……しょうがないだろ!
 今まで私には必要なかった……
 けれど、今必要なのだ……頑張るさ……

[自信がないのかと突かれれば
 声が大きくなって……少しずつ声量が下がる。]


 …………

[声音が冗談を飛ばすものに変わっていることにも気づかず
 真剣にこう言う場合はどう媚を売るべきなのか
 眉を寄せて考えて]

 ……刷衛殿…お主に会いたいと、思うている……

[小さく呟いた]


[正確には息を吐いたというより、噴出した。]

 そ、そうそう、う、うまいじゃねぇか。
 背中につめたいのが走ったぜ。

[イアンの頑張った媚の言葉にそう感想を述べた。]

 不慣れな感じが実にそそる。
 さすが、花だな。

[世辞ではなく、本当だった。]

 よし、まだ何か言ってみろ。

[再度、けしかけてみる。]


 ……笑うなっ!滑稽なのは…己でもわかってはいるのだ…
 さすが花などと……

[聴こえた息遣い。どう考えても噴出された。
 やはり、拙いのだ。媚も一つの芸
 そして、青年はその芸を鍛えてこなかった。
 告げられた評価は、不慣れゆえのなんとやら]

 ――……本気で逢いたいのだ。刷衛殿以外に
 私に、頼る相手もない……だから……

[再度の声に、羞恥心を押さえ込む少しの間の後
 薄く、口を開いて。かすかな声が零した]


 おお


                   いい。

[ちょっとかなりよかったらしい。
 うっかり鼻を抑えた。]

 大丈夫だ。うん、今傍にいたら押し倒してた。
 問題ない。

[むしろ一人で部屋で拝んでいる。]

 よし、頑張れ。見守ってるぞ、というか、
 聴き守ってやるからな。

[よしよし、という声。]

 で、封鎖のための人員はもう呼んだか?
 


 ……本当か……っ

[今度は噴出すような息も、
 それによって不自然にどもる感もなく]

 床まで持ち込めるかはわからんが練習は生かす
 ……報告はするから、聴かんでいい

[聞き守ると言われて苦笑する。
 よしよしという声も相俟って
 どうにも子供扱いされている気配に戸惑いつつ
 仕事のことになれば深呼吸一つ]

 封鎖人員は昨晩の宴直後に
 次の宴目処によこすよう連絡してある
 そこは抜かりはないよ。

[先ほどのよどみは嘘のように
 凛とした声でこたえた]


 おう、頑張れ。
 まぁ、でも相手は新人だ。

 割り切る部分も大事にな?

[そして、手はずが整っていることを聴けば、うむ、と深く頷いた。]

 ――…いや、任せきりですまんな?
 頼りにしてるぞ。相棒。

 じゃ、俺もちらちら各自の様子を見る。





 そうそう、あえぎ声だけじゃ助けてほしいのか、房事に夢中なのかわからんので、助けて欲しいときはちゃんと名前を呼べよ。

[余計なことも言っておいた。**]


 ……そうだな。相手も力の為に利用されて
 溺れてしまうのでは…哀れか

[忠告に邦夜自身のことを考えるのが抜けていたのに気づく
 いかんな、と、ゆるく頭をかいて]

 ……私の仕事であり、私の復讐だ。
 気にするな……お互いうまくいくことを




 ……間違って情事の最中、
 刷衛殿の名を呼ばぬよう気をつけるよ
 駆けつけて、あれ?なんぞ?では、な

[仕事の話で落ち着いたのか、余計なことにも
 からりと笑って言い返した]


[私の復讐で仕事、には黙っておいた。
 この相棒はどうやら猪突猛進のようだ。


 復讐のための仕事……。


 イアンの目的がそうと決まっているのなら、
 自分はなんのためか。さてはて。**]


【人】 懐刀 朧

[迦陵の名を呼ぶことはなかった。
琵琶の音と刃の舞、彼らが美しく絡む前に
高嶺はその部屋から姿を消す。
演舞の前の>>118イアンの言葉。
聴けば珍しく困ったような顔になった。
眉を寄せて一度は飲んだ言葉、口にするかを悩み]


 ――…私は、あれの主ではない。


["今"を零して、花達が咲く部屋から去る。]

(124) 2010/08/05(Thu) 09時半頃

【人】 懐刀 朧


 ―――…、…

[部屋を出た後のことはよく覚えていない。
立ち寄る予定だった本郷の部屋にも訪れるはなく、
けれどもぐるりと大きく遠回りをして
自室に戻るのも随分と後のことになるだろう。
鵠が探していたのなら、入れ違いになるかもしれず。


琵琶の音が途切れる。
何が起こったのかはわからず、それに安堵する。
花主になっても花であることを捨てぬ貌。
―――…穢らわしい、と。
浮かんだ感情を打ち消すように、緩く首を振った。**]

(130) 2010/08/05(Thu) 10時頃

懐刀 朧は、ランタン職人 ヴェスパタインに話の続きを促した。

2010/08/05(Thu) 10時頃


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 10時頃


[そして、そんな恩を売ってまで、己の心を買おうとした男は…
 哀れこの手に引き裂かれ、産まれる子の肥やしにされたという。]


【人】 懐刀 朧

[『このまま見つからず居られたら、ずっと一緒に居られるのに』

最後に霞を連れて手を引いたのは髪も伸びた年頃だった。
連れて行かれると知った月の日、
満月の夜一晩、彼を隠し通せばまた次も会えると。
判っているのに愚かな夢を見て奥座敷に霞を隠した。

『隠れて…、隠れて――…かすみ』

見つかるのが早かったのは啜り泣く声が漏れてしまったから。
己が彼に成れず、彼が己にも成らず その手は離される。
遠く、遠く――月の向こうへ。朧の知らぬ場所へ。]

(255) 2010/08/05(Thu) 20時頃

【人】 懐刀 朧

― B棟・自室前 ―
[霞が言うように巡り合せというものがあるのだろうか。
どのような道筋を通ってきたのか、
剪定した二つの花に会うことなく高嶺は自室に戻る。
部屋に入る前に足を留めたのは、来訪者が居たから。
待っていた者達とは―――…違う、]


 …如何した。


[黒檀が驚きに大きくなったのは僅かな間のこと。
見慣れぬ組み合わせだと、そう思った。
見に行くことをやめた、本郷の部屋の借主。]

(257) 2010/08/05(Thu) 20時頃

懐刀 朧は、執事見習い ロビンの名を呼ぶのは、常と同じ高嶺の貌で。*

2010/08/05(Thu) 20時頃


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 20時頃


【人】 懐刀 朧

― B棟・廊下 ―
[名を呼ぶ声には疑問符が混じる。
乾の名の花主を一瞥してから傍らの花へ。
其処には先日までの子供の姿はなく、
あるのは硬質の中にも確かに薄い色付きを宿す花。]

 ―――……、

[薄く開いた唇は、直ぐに言葉は為さなかった。
寒空と同じ薄灰を纏い変わった花の色を見て]


 ……咲くことを選んだか。


[眼鏡、そう言われると瞳を細めて肯定を返し]

(268) 2010/08/05(Thu) 21時頃

 ――望みはひとつ
 願いはひとつ――

 種植え付けて
 腐らせる
 この世の理
 
 幾年もいくねんも
 血を継いで
 肉を喰らい
 種を植える

 二つ心は要らぬ
 惑うては
 いのちとり


【人】 懐刀 朧

[ロビンが紡ぐ言葉は、確かに高嶺が言った言葉。
ゆっくりと、黒檀が伏せられる。
詠うような言葉を聴き、伏せた瞳が花を見つめ]


 ……許されるなら、…?


[不思議なことに素直に花の成長を喜べぬ己が居る。
変わってしまったから、そう思うのか。
変えてしまったと、そう思うからなのか。

この手が、目の前の花に伸ばされることはやはりなく]

(272) 2010/08/05(Thu) 21時頃

【人】 懐刀 朧

[ロビンより一歩退いたところに居る男。
乾、と宴席でその名を聞いた。
乾の父親の方は――…先代に伴われた時に会った。
一見はその父親と性質の違いそうな高潔さ。
しかし――…同じ顔とは情を交わしているのだろう。]


 ――――…、


[そして、目の前の花とも。
乾を見る黒檀の色に感情の色はなかった。
同じ顔、しかし高嶺には霞が持つような艶はなく

ロビンが主と呼ぶ乾に呼びかけるのなら、
そのまま彼の言うように歌を待つ。

唇が薄く開き――…呼吸が少し浅くなっていることは、
未だ自分では気付いていなかった。]

(283) 2010/08/05(Thu) 21時半頃

…一体。

[小さく呟いた。
それは無意識に]


【人】 懐刀 朧

[言われて、黒檀が艶を持つ冬色の花を見る。
黒檀が頼りげなく揺れたのは、
指摘された意味を理解していなかったから。]

 ……なんでもない。

[ゆっくりと瞬くと花を見る姿は常の落ち着いた姿となる。
少しだけ、眉が寄ったのは霞が琵琶を奏でた時と同じく…
長く、この場に留まっていたくないと。そう思ったから。]

(292) 2010/08/05(Thu) 21時半頃

【人】 懐刀 朧

[感じているのは既視感なのかもしれない。
目の前の少年の花に感じるのは――…]

 ……気のせいだ。
 …足りぬなどとは思っていない。

 歌を…聴かせてくれれば嬉しい。

[うなだれる姿には、そう声を掛ける。
話している間に二つの花が現れるかもしれず、
二日目の祭は、もう間も無くであった。]

(300) 2010/08/05(Thu) 22時頃

 ――何、

[呟きは呆然と]


【人】 懐刀 朧

[りん、…と。
響くのは聴き馴染みつつある鈴の音。
華月が声掛けするよりも早く振り返る。
ロビンには見えぬ顔、二つの花を見た高嶺は一寸、
憂いの含む安堵の表情を浮かべた。]

 ――…、いいや、
 丁度…喉が渇いていた。

[華月にそう言うとロビンと法泉に向き直る。
花開く面持ちの少年に向けるのは高嶺の顔。]

 ――…ならば、また…
 …宴の席で。

[少し顔色を変えるロビンを暫し見つめて。
けれども花主は手を伸ばすことなくそう言うと、]

(310) 2010/08/05(Thu) 22時半頃

【人】 懐刀 朧


 ………華月、
 ……鵠。

 …中に入れ。

[そう言って、自室の中へと入っていく。]

(311) 2010/08/05(Thu) 22時半頃

【人】 懐刀 朧

[一番先に部屋へと入っていった高嶺は
ロビンの失せた表情を見なかったかもしれず]

 ―――…次の宴まであと僅かだな。

[部屋に入ると、二つの花に背を向けたままそう呟く。
窓の外は夜の気…月が、そろそろ満ちる。
振り返る顔は、常と変わらぬ花主の顔。
二つの花を見てから…、それは、少し崩れる。
憂いの消えぬ、困ったような微笑に。]

 …返事を持ってきたのか?

 それとも――…

[華月には、茶器を置くように言うだろう。]

(322) 2010/08/05(Thu) 23時頃

 すまん、ちょっと遅れるかもしれぬ。

[行かねばならぬが、動こうとしない花。
 仕方なく、小さくそれだけ囁いた。]


【人】 懐刀 朧

[満月の夜が近いからか、それとも己の私室だからか。
厚い筈の面の皮が、今日に限って上手く扱えず。
高嶺の名を外せば、月下の花主と同じ顔立ちから
憂いの色が失せることはない――…其れが、朧の貌。]

 ―――…なら、華月の話から聞こうか。

[宴まで、それほど時間がない。
迷っている様子もまだ見受けられる鵠を仰ぎ、
黒檀は手妻を扱う花を呼ぶ。
瞬くのは、その微笑が常とは異なって見えたから。
滅多に見ぬ困惑の顔を見た後だから気のせいかもしれず]


 ……?
 ――…見せてみろ。

[一度は剪定した花、選べと言われれば
考えるように一瞬口を閉ざし、そう口にした。]

(329) 2010/08/05(Thu) 23時頃

 ……?はい、わかりました……
 大丈夫です、やり遂げて見せます。
 舞い手の花なのですから。

[聞こえた声にきょとんと。その後淡く笑んで。
 ただ、通信が入ったついでに
 暫く口篭って…言うとおりにしてくれれば
 どうせばれること。意を決し話す]

 ……本郷殿に宴前に逃げるよう勧めました。
 彼は人を殺そうとしても殺せない人。
 多分獣ではないかと思いまして。

 けれど、職務違反です。
 この件のセンターからの罰は私が受けますので…
 御報告までに


 何?



 そうか。

[職務違反、そういわれればそのとおりで…。]

 その件はのちに。
 本郷さんがそうでないのであれば、問題はなかろうて。

[早まるな、との意味あいもこめて、そう答えておく。]


 はい……勝手な行動申し訳ありません


 邦夜殿の力は
 怪しい人に使ってもらうべきなのでしょうか…
 それとも、人であって欲しい……と
 思う人に使うべきなのでしょうか…ね

[刷衛と邦夜、それ以外は誰が獣か、人か
 確信が持てないなか、そんなことをポツリとこぼした]


[相談を受け、それは怪しい奴に決まっている、と思いつつも、即答はせずに考える。]

 人間であってほしい…と思うというのは、どういうことかな。

[そう、あれだけチャールズに執心していたイアン。
 もしクロならば、どんな相手だろうと殺しそうないきおいだった。
 だが、



                 そうでない人物ができたか?]


 …例えば霞殿…旧友ですから…昔から知っていますし
 獣ではないと思いますが…
 それと、彼の花となった鳥、迦陵
 …霞殿と仲睦まじい様子でしたので迦陵が獣だと……
 霞殿が哀れです……
 それと、本郷殿…理由は先程の通りにロビンですね…
 まだ、ほんの童花ですから……
 ……ロビンはそうは言っても疑いも濃いので
 …まぁ、殺すべきなのでしょうが

[聞かれた質問に、具体的な人物名を聞かれているのかと
 名前を挙げていって
 それは刷衛の思うことと、重なるだろうか?]


 イアン……
 お前は人から騙されたことはないのか?

 クロは人間らしくないわけではない。
 人間らしいクロもいる。

 人間であってほしかった者がクロの場合はどうするのだ?


 ……騙されたことは確かに少ないです…
 昔も、今も。
 今までは殲滅が多かったので考えてませんでしたし…

[今までの仕事を思い出して、小さく首をひねった後
 続いた言葉には朗らかに笑いながら返した]

 ああ……その場合は…殺しますよ。当然です。


 そうか。



 ならば、効率のいいほうを選べ。

[笑い声には眉を寄せたが、見えるわけはもちろんない。]


【人】 懐刀 朧

[息を呑む音、傍に居る鵠のものだろうか。
黒檀もまた大きく開き、その傷跡を見つめ。
瞬きの後、それはゆっくりと伏せられる。]


 ―――…また…随分と多い、な…


[元の姿が判らぬくらいに、幾重にも走る線。
鵠を仰いでから華月へと近づく。
滅多に此方から伸ばさぬ指が、その背に触れる。
一つの傷を辿るそれは優しい手つきだっただろう、
ふくりと膨れた皮膚は硬く、その傷痕の深さを伝え]

 ―――…華月、

[呼ぶ名の後響くのは、ぱちんと軽い音。
震える肩を宥めるのはきつく叩く手ではなく]

(345) 2010/08/06(Fri) 00時頃

 効率、の、いいほうですか……んんんん…
 怪しいところ、ですかね。
 それか怪しいのは殺すってことにしてしまって
 まったく判断つかないところか…??
 

 あ、けれど先程の話だと
 騙されていることも考えると
 騙されそうなところのが良いのだろうか…

[眉を寄せているとも知らず
 夕飯を迷うような気楽さでそんな言葉を零して悩む]


【人】 懐刀 朧



 ……私は、言った言葉を変える気はないぞ。


[選べと言った華月への返答になるだろうか。
ゆっくりと離れた手が、再び傷をなぞることはなく]

 …色目的で、二輪選んだわけではない。
 其れを全く求めぬとは…言わないが

[落ちた着物を拾い上げる、華月の肩に掛け]

 ――…強いようとも、思わぬ。
 私がお前達を傍に置きたいと思ったのは…
 ……別の、理由だ。

[理由、と口にするまでの僅かの間。
少し目を伏せてから、華月だけではなく鵠をも見つめ]

(348) 2010/08/06(Fri) 00時頃

【人】 懐刀 朧

[鵠の言葉には口端が緩く弧を描く。
薄い笑み、それは高嶺の名のもので]

 ――…お前達花が、言葉にしないものがあるように
 花主にも、明かすことのない思惑は…ある。
 

(355) 2010/08/06(Fri) 00時頃

【人】 懐刀 朧

 …対として、お前達を選んだわけではない。
 個と、個――…譲れぬ二つを私は選んだ。

 ……祭は未だ続く、時間は与えた。
 主を選ぶというのなら急かずに迷え。

[黒檀が見るのは鳥の名前]

 …他に選ぶ主があるわけでなく、
 私を厭うのでもなく漠然と迷っているのなら…


 ―――…私を選べ。


 ……お前達が私を主として求めなくとも、
 私は…、他の花ではない…お前達を欲している。

[そこまで言い切ると黒檀は伏せられ、窓を仰ぐ。
宴がまた始まるな…、そう呟いた。]

(360) 2010/08/06(Fri) 00時半頃

 ……息詰まりそうだ
 宴を切り上げるは、駄目か

[次々に増える人に、うんざりと呟く]


 なかなか、可愛らしい花?だな
 なるほど、遅くなるといった理由も理解した

[くすくすっと笑いを零して]


 おう待たせたな。

[シンプルにそれだけ]


 大丈夫、まだ始まってもない

[狩の高揚からか、だいぶはしゃいだ様子で]


仕方ないだろう。
そういう場所だ。

今のうちに誰を喰うかぐらい考えて気を紛らわせたらいい。

[小さな嘆息。
面倒だと思っているのは自分もだった]


【人】 懐刀 朧

[薄く開いた唇は、やはり言葉を為さない。
飲み込まれるのは明かさぬ一つの言葉。

檳榔子染を差し出す鵠を見つめるは憂い、
微苦笑のような、笑みが浮かび]

 ―――…華月、
 乱れのないようちゃんと、着直せ。

 ……鵠、

[名を呼んでから、今髪を結い上げている紐を外す。
先にあった檳榔子染は床に落ち、降りる黒檀。
髪下ろした姿は憂いと艶を除けば月下の花主と同じ。]

 ………今宵からは、お前が結え。

[そう言って。
仕度が済んだのなら二人を連れて広間へ向かうだろう。]

(375) 2010/08/06(Fri) 01時頃

 今宵喰らうなら
 僧で良いと思うのに

[拗ねた声]


乾か。
何だ、二人とも随分執心だな。

[霞も自分好みだと推していた気がする]


【人】 懐刀 朧

― 本邸大広間 ―
[花達への言葉に一度も高嶺の名を使わなかったことに、
花主は未だ気付いてはなく]

 ―――…遅くなった。

[広間に華月と鵠を連れて姿を現す。
イアンが舞台に居る。見ることのなかったた演舞。
言われた言葉も思い出して瞳を細めると、
昨晩と同じ場所に座った。]

(379) 2010/08/06(Fri) 01時頃

  そうか、ならばよかった。

[セシルと明とロビンに囲まれているので、なお、何もそれ以上はいえないらしかった。]


 ええ、はじめますね。

[短い返しに、此方も短く台上で]


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 01時頃


 いや、少し薄味なれど
 美味かった。
 
[思わず笑み零す]

 貴方は?
 喰らうなら誰を


[その様子をじっと見ている。]


            ――…やりすぎだ。
            煽ってどうする。


薄味?

[何をどうして薄味になるのか、と思わず首を傾げたが]

…今のところはまだ、決めかねている。


…肉饅頭め、しくじりおって……。
[袖下、気取られぬようにきつく爪を立てる。
 彼と…己の囲い主の傘の下。
 今までは気づかれること無く血の宴を続けてきたというのに。

 イアンが無き主の仇を討とうと、そちらの手先になることくらいは想定しておくべきであったか。]


 ……やりすぎなものか…手緩い。
 仲間をはくまで痛めつけて当然


【人】 懐刀 朧

[始まったのは宴ではなくつらつらと説明を始める花の姿。
―――…花、と呼んでいいのか。
それすら迷うイアンの姿。]

 ―――…何を、莫迦な…

[人狼病という太古の病名を口にする様に
文句を言おうとした口は閉ざされる。

躊躇いなく、散らされた紅の色に。]

(402) 2010/08/06(Fri) 01時半頃

 その仲間が、尚、暴れるかもだ。
 しかし、やってしまったものは仕方がない。

[そして、この状況に対する各自の変化をみている。]


…だから、逃げろ、なのか。

[は、と。
短い言葉と共に零れた感情は何であったのか。
己にすらわからない]


 ……

[無言。
あるのは憤り混じる念だけ] 


 暴れてくれれば痕跡が残る
 暴れてくれればより見つけやすい

 何が問題がある。


 それに巻き込まれて、死ぬ奴が出るかもしれぬ。




[お前の元主のようにとはいわなかった。]


 ……そうですね。
 けれど、そうでもして捕まえなければ
 羅患者は増え、よりいっそうの犠牲者が出ます。



 違いますか?


[しばし沈黙するが、目を一度伏せてから。]

 もう事態は転がりだした。


                見極めるのみだ。


 ええ、そうですね……
 私も観察はしますが
 話すので観察しきれません。
 ですので、観察本当によろしくお願いいたします


 私とて、無実の人間は殺したいわけじゃない


【人】 懐刀 朧

[紅…、イアンのその色が歪むのを見つめ。
黒檀はまた壇上のまんまるの紅を見つめる。
イアンの言葉がちゃんと聞き取れているか怪しかった。

撒餌…という言葉に、本郷を見る。]

 ―――…人を喰らう―――…獣。

[管理センターの者が言うのなら間違いがないのか。
まんまるは…今見るだけでは、人狼症か、
ただの人なのか 区別はつかない。]

(424) 2010/08/06(Fri) 01時半頃

[先程散った赤い血か、それとも赤い月のせいか。
 体の芯に沸き立つ獣を、抱く手に力込めて押しとどめる。]

…堪え切れねば……全て喰い尽くすしかなかろう。
[苦しげに小さく漏らす言葉は届いてしまうか。]


懐刀 朧は、顔色が失せていく…紅から黒檀を外すと俯いた。

2010/08/06(Fri) 01時半頃


 全員抹殺など
 涼しい顔で謂うて

 非人道的でないと?

 ようやる。

[怯えは半分が演技、半分は底から生じるもの。
けれど
嗚呼、ひとのにおいが、血のにおいが強い]


……ああ。そうだな。

[堪えきれなければ。
総てを喰らって生き延びるまでの事。
従来と何一つ変わらないはずだ]

総て

[喰らうは狼憑きが故の定め]


【人】 懐刀 朧

[名を呼ばれて、ハッと上向く。
鏡に映した己の顔…ではなく、同じ顔を持つ]

 ……かすみ、

[掠れるような声で呟いて。
己のこめかみに手を添えてゆっくりと息を吐いた。
紅は―――――…、…
チカチカと点滅する視界の中イアンを見る。
泣き出す声が聴こえる。
戸惑う声も――漸く、音が耳に入る。]

 ――――…だから、…か…。

[そんな呟きが、零れる。紅い眼の花のことだ。
散るを待つ花、その意味を悟り…紅い眼を見た。]

(437) 2010/08/06(Fri) 02時頃

【人】 懐刀 朧

[一瞥した本郷の顔色もよくはないのだろう。
表情は其れこそ折角の容貌が台無しといったところか。
それに揶揄の声を投げる暇もなく、
顔色失せた高嶺が仰ぐのは霞の名ではなく、
成ったばかりの二つの花達。]

[―――…鵠の声は聴こえる。]


[―――…華月の呟きまでは、聴こえない。]

(442) 2010/08/06(Fri) 02時頃

 総て…………ならば
 順序も考え直す必要あるか

 如何しよう。


【人】 懐刀 朧

[反芻するようなイアンの言葉、
その肯定の響きに一度紅を睨んだ黒檀は
少し苦しげに―――…逸らされる。
薄く開いた口は、何を言おうとしたのか。
言葉は――…飲み込まれ。

イアンと話をするらしき本郷の方に
視線が逸れたのなら代わりに其方を睨んだ。]

(448) 2010/08/06(Fri) 02時頃

如何したものかな。

…イビセラ。
お前、乾についたのだったか。

[付き従っている様子は、視線で見てとれる。
数拍開けてから]

このまま転がせそうであれば、あれはしばらく見送ってもよいかも知れん。
代わりに、誰か。…食指が動きそうなところがあれば。

それか……推測だが、もう一人ぐらいセンターの人間はいそうだな。
そこをあえて食ってやるのも好いかも知れん。
あの花独りで根回ししたにしては、状況が綺麗にまとまり過ぎている。


 そう、いまは坊主の手に。



 ……センターの、イアンでは駄目なのか?

[小さく笑うは
幾らか平常が戻ってきた故に。
二人の仕草を視界隅捕らえ、からかい混じりにひとつ]

 根回しした相手
 検討もつかずして

 さて……如何したものか


【人】 懐刀 朧

[傍を離れぬ鵠を見る。
黒檀が憂いに変わるのは一瞬だけ。]

 ―――…華月、鵠…
 虎鉄に暫く着いてやれ。

 あれは、疑いはないのだろう。

[そう言って、華月の弟弟子を見る。
二つの花を疑う素振りは微塵も見せず]

(456) 2010/08/06(Fri) 02時半頃

あれほどつけ上がったことをしてくれるのならば、
最後まで残して苦しむ姿を見るほうが楽しいだろう?

[淡々と告げる。
からかうような言葉など歯牙にもかけない]

…刷衛。もしくは、天満月

[ぽつりと一つ、名をあげた]

ひょっとして、と言う可能性でしかないが…
あの研師、幾らか反応が薄いように思う。


イアンと通じていそうなものか…

もしくは…
[この感情は嫉妬なのだろうか。自らも花を手にしていても尚。]

…高嶺が摘んだ花の、いずれかを。


刷衛、天満月
どちらも、反応の薄い点では……そうか。

[淡々と謂うに追いかけはしない。
名を呟き乍]

高嶺の摘んだ花ならば、華月を

[どちらかと謂われ、迷わず片方を選ぶ。
意図の説明は出来ず]


【人】 懐刀 朧

[首を傾ぐ本郷の姿に、立ち上がる。
脳裏で点滅する、紅と白。
丸は果実の形か―――…それとも、月か。

ゆらりと揺らめいたけれども倒れることはなく
本郷が手を伸ばす明乃進や倒れる虎鉄も見つめて。]

 ―――…あれと後で話すなら、
 …私の代わりに、一発殴っておけ…。

[指すのは紅い眼の花。
高嶺の名を出しても構わぬと、
その理由までは言わず本郷にはそう言った。]

(462) 2010/08/06(Fri) 02時半頃

【人】 懐刀 朧

[部屋を仰ぐ姿は冬色のことは見たのか。
見ても見止めることはなかっただろう。
広間の戸を開けることで、広間の中が
鉄錆の香に浸されていたことを知る。
ゆっくりと息を吐き、振り返るのは名を呼ぶ主に。]

 ―――…かすみ、

[告げられる言葉に長い逡巡の間。
このような時だから返しに困るのか、
それとも――…異なる理由でか。]


 …あとで、

[そう頷きを返す。
囀る鳥が部屋から辞する姿を高嶺が見ることはなく]

(471) 2010/08/06(Fri) 02時半頃

どちらも、何かを知っていると言うのは間違いないようにおもう。

[強く視線を向けていた刷衛。
多少の驚きはあれど、それにしては驚きがあとを引いていないよう見える天満月]


…高嶺の?

[その言葉は発想に無く]


 華月

[呟く]

 あれがいい。


【人】 懐刀 朧

[刷衛はこの場もまた騒動の席の時のように
皆よりかは落ち着いてその場に居たのだろうか。
鉄錆の香が薄れるとゆっくりと息を吐く。

約束を交わしたばかりの霞の姿を見た。
その顔色は先程よりか、落ち着いているといい。

見遣る二つの花、言伝を持って出て行く本郷の姿と…
ロビンを仰いだのは、随分後になってからのこと。
歌を聴きそびれたことも、今の騒ぎでは気にならず]

 ……明之進、

[呼ぶのは虎鉄と同じく今にも倒れそうな花の名前。
揺らぐ姿に駆けつけるではないが、近づいた。]

 ………お前も、気分が優れぬなら休め。

(483) 2010/08/06(Fri) 03時頃

 念のため
 邦夜が来る前に迦陵が私の部屋を訪ねました。
 そして直ぐ立ち去ったのですが
 ちょうど、入れ替わりに邦夜がやってきたので
 邦夜が私の部屋に来たことを
 迦陵は知っていると思って良いでしょう

 些細なことですが、報告までに


【人】 懐刀 朧

[同じような言葉を口にした霞を見て、
黒檀が瞬くのは少し違和のある言葉に。

霞を見る眼が憂いを帯びることはなく]

 ―――…お前も、休め。

[同じ形、けれども目の前の花主もまた儚げで。
その傍らに鳥の姿がないことに気付くと、
そのようなことを口にする。]

(494) 2010/08/06(Fri) 03時頃

そういえば、もうひとつ…
[ふと思い出した、違和感。]

イアンが…天満月の御子息を、籠絡したい、と。

いや、おかしいか。通じておるなら取り入りたいとは。


籠絡…?

[己の居室へと戻るその途中、言葉に微かに訝しんだような返事になる。
天満月を。先程の言動と内容から照らし合わせるに]

…何らかの手駒にするつもりかも知れん。
だが、理由がわからない。
センターにとって都合のいいものだと言うことなのか?

[軽く首を捻る]


【人】 懐刀 朧

[主という言葉には少し驚いたように
刷衛のことを見ただろうか。
祭まで刷衛が花を持っていないことを知っている。
目の前の儚き花が主を探していたのは、
祭の始まる前のことで―――辻褄が、合わぬ。]

 ――――…そうか、

["研"、とは一度刷衛のことを呼んだけれど
今この場で明之進のことを明かさせようとも思わず。
明之進を見ると、小さく頷いて]

 …なら、主から離れるな…。

 ――…お前にとっては、其処が一番安全だろう。

[二人のこれまでのやり取りを知らぬ高嶺は、
刷衛と明之進の心中を知らぬままそう言った。]

(499) 2010/08/06(Fri) 03時半頃

 籠絡かどうか
 ……取り入る何かが、かの人にあると?


…そういうことだろうな。
少し、病関係の書籍を探ってみるほうがいいだろう。

理由が転がっているかもしれない。


書籍なら、
広間を出て間も無くの部屋が書庫だった。

[記憶を辿る。
子供が隠れた暗い部屋]


書庫の場所なら…知らねばそこらの使用人に聞いておいたほうがいい。
くれぐれも…ここで通じていることを知られてはいけないよ。


わかっている。
…必要なら庭から回る。
あちらからなら書庫の位置もわかる。


【人】 懐刀 朧


 ――…幼き花だ。
 あまり…心配を掛けてやるな。

[薄笑みには同じ笑みは返せなかっただろう。
同じ顔、なのにここまでも違う。
鳥に気を遣わせたのだと聴けば瞳は伏せられ
浮かぶのは憂いの色――…
それは、共に在った頃の朧にはなかった貌。
霞から艶が消えれば、二人の姿はまた近くなるだろう。

当代になってから数年、花祭には現れず、
篭っていた間も目の前の花は花主になる為に
どれほどの苦労を抱えていたのか。]

 ―――…霞、

[目の前の月の姿に感じるのは―――…負い目。
同じ言葉を返せない。あの日から…月を待つ日は
朧の中からは消えてしまったのだから。]

(507) 2010/08/06(Fri) 03時半頃

 全く手間のかかる事
 ……センターの人間など、招くから。

[イアンは彼に招かれた
そう言っていた、昨夜の記憶。
溜息を洩らす]


【人】 懐刀 朧


 ……お前の好きな場所でいい。
 後で…向かう。

[そう言い、高嶺は一度虎鉄を見る
二つの花の元へと向かう。
刷衛の方を見る。次いで明之進も。]

 "研"、

[また―――…話さねばと思った。
月の姿に何かを感じる儚き花のこと。]

 …見ててやれ。

[そう言葉を残して霞の前から一度退いた。]

(509) 2010/08/06(Fri) 04時頃

【人】 懐刀 朧


 ……そんなことは…ない。

[自嘲めいた霞の言葉に返すのは抑えた声音。
それは本心からの言葉にはならず、
去る下駄の音を聴きながら成ったばかりの二つの花を見る。]

 ―――…華月、…鵠。

 …どこか、客間を使うのでもいいし
 場所が見つからぬのなら…私の部屋を使え。

[客間を選ぶのなら屋敷の者を呼ぶだろう。
高嶺の望みとしては、部屋を使って欲しいと。
そう願うのは成ったばかりの花を失いたくはないと。
そのように思うから…そう、思っている。そう、思うことに。
また瞳の色は憂いを帯びて。ゆっくりと瞬けばその色は消えた。]

(516) 2010/08/06(Fri) 04時頃

懐刀 朧は、広間を出ると逢う場所に向かうは少し後のこと。赤と白、夢と現…脳裏でチカチカと、瞬く。**

2010/08/06(Fri) 04時半頃


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 04時半頃


 報告ごくろう。
 そして、大役、しかと見た。

 邦夜さんの動向は、任す。





 さて、怪しいのはどいつかねぇ。**


 舞うは花の務めですから……お言葉ありがとうございます。
 邦夜殿のお力は判断出来るのは一日一人、
 また、体調の関係等も考慮し判断の先は
 邦夜殿にお任せにするつもりです。


 ……傍目には動揺の少ない刷衛殿が
 怪しく映りましたよ?

[そう言って小さく笑って]
 ……疑われ過ぎる時は、
 名乗り出てくださいね。 ……投票は、絶対ですから、万が一な事態になったら
 私が貴方を殺める*ことに*


 このまま、ひとの気無ければ
 イアン……
 背後から襲って

 ……流石に無謀か

[ちらと視線流し、首を振る]


彼の人は、もののふの舞を得意とします。
目覚めたてのお前で…太刀打ちできるかどうかは。

[慎重に、と促す心の奥底には、やはり旧き友への想いも無いわけではない。]


 ――返り討ちが関の山か。

 坊主にも謂われた。
 喰らうなら報いを着せると

[溜息]


【人】 懐刀 朧

― 大広間→自室 ―
[>>525常より平静に欠けた鵠の声を聴く。
弟弟子の名を強く呼んだ華月のことも。]


 ―――…その呼び名は堅苦しいな。


[主と、そう変わった呼び名。
ぼやいたのは虎鉄を運んでいる間のこと。
高嶺は虎鉄には触れず、だから彼の冷たさを知らない。
りん、鳴る音に目を遣れば首振る鳥の名の姿。
何か、あったか。それとも何かを思うたか。]

(553) 2010/08/06(Fri) 11時頃

 居心地が、悪い
 視線で犯される気分だ。

[遠くを見遣り、眉を寄せる]


【人】 懐刀 朧


 ……、…
 …私の花と成ったのなら、お前もまた高嶺だ。

 ――…下の名は…、朧という…。

[>>558戻す鵠には笑みが零れる。
憂いとも、煽る色とも違うもの。
その後教えるのは高嶺ではない下の名前。

掠れる声に黒檀が見るのは二つの花と、倒れた――]


 ……恐れているのか…?


[訊くのは、何に対してか。]

(565) 2010/08/06(Fri) 11時半頃

【人】 懐刀 朧

[瞬く姿に高嶺の黒檀が細まる。
――…そう、なるのだ、と。
理解する様子に、目をゆっくりと閉じ]

 …知らぬ名を呼べるはずもあるまい。
 ああ…、そちらの方がいい。

[見つめられる理由はわからず首傾ぐことになるが、
呼ばれる声には頷いて呼び名を許し

小さな声には、もう一つの花はどのような反応を示したか。
苔色の瞳を高嶺もまた見る。伏せた紫苑色の瞳も。]

 ……そうか。

[小さな声への返しに揶揄の色は混じらない。
黒檀は、前を見る。気付けば部屋は直ぐ目の前で]

 … ……私は…未だわからん。
 

(578) 2010/08/06(Fri) 12時頃

【人】 懐刀 朧

[恐れに対し、鵠に同じように小さな声で。
黒檀が伏せられ未だ恐れを抱かぬと、そう呟く。]

 ――…あの場では…よく…わからなかった。

[まんまるが人狼病だということも。
思い出すのは―――…散らされる、紅。
少し、強めに目を閉じてから
りん、と
鳴る鈴の音にゆっくりと顔を上げる。]


 ―――…、


[高嶺が、生贄を語る花を見る。
その先を…語れと、そう促すように。
一度寝かされる虎鉄に目を向けてからまた鵠を見つめ]

(579) 2010/08/06(Fri) 12時頃

[今も必死でこらえているのは、このまま雛を喰らいたい想い。
 …今喰らえばきっと足が付く。それでは…]

いや、それを逆手に取れば…
花か主かを喰らってしまえば…


[彼を喰らうその日がくるなら
それは人食花散る日]

 ……?
 此処にあるは
 花か、主のみと


つがいの片方食らってしまえば、
もう片方が獣だと…


 ロビンと今話しておる
 ロビンもそなたを疑っており……月瀬が
 お前の傍にあるのを案じておるな。

 それと、どうも法泉殿はロビン曰く
 なにやら不思議な力がある、そうな。

 後、邦夜殿は夜光を確認すると言っておった

 いろいろ、錯綜してきたなぁ…


 いま、つがいと謂うなら
 私と、貴方と、……高嶺の


 片方と謂うても
 如何する


【人】 懐刀 朧

[黒檀もまた、華月の姿を一度見る。
話し込むような話題の時には、
口を閉ざすことも多いようだったから
今もそうなのかもしれず]

 ……感情、

[実感伴わぬよう、不思議そうに呟いて。
気遣わしげな視線に気付けば浮かべるのは
薄い笑み、それは高嶺の名のもので]

 …恐れの感情を抱かずに済むのなら…
 それは悪いことでは…ないな。

[それから聴く、白き鳥の舞の話。
耳に残るは落とされた時の鳥の声。
黒檀は伏せられ、それから白鳥の名を見る。]

 ……伝承の話だ。
 それは物語の鳥の話で…鵠の花の話ではない。

(593) 2010/08/06(Fri) 13時頃

いや、研師と桜の猫も。

あのドラ猫が、彼奴には懐いて寝ておった。


 ああ、そうだった
 が
 研師の彼は、明之進と主がなにやらと

 ……桜の子、
 まだ違うだろう
 私になんの報告も無しに。


【人】 懐刀 朧

[語らぬもう一つの花の笑みが見える。
真っ直ぐにこちらを見られると、黒檀が細まった。]

 ――…ことが起これば、変わるかもしれん。
 ……変わらぬ方がいいな。

[感情の話。
何事も起こらなければいいと言うことか、そう口にし。
同じように笑む花の姿は常と変わらない。]

 ……ああ、喉が渇いた。
 …淹れろ。

[そう言って、華月に頷く。
小さな反応が見えたのは生贄の話を聴いた時。
もう一人、生贄の話をした鵠を見て]

(603) 2010/08/06(Fri) 13時半頃

【人】 懐刀 朧


 ……つまらない話ではなかった。

[謝る花には首を横に振って。
黒檀の見る先がゆっくりと、下がる。
先程から少し、気に掛かっていた、
幾度と強く握られ白くなっている手。]

 …… …

[そっと、躊躇いがちに手を伸ばす。
触れることを怯えるかのように慎重な指先の行く先は、
白くなった鵠の手ではなく、みどりの黒髪へ。]

(607) 2010/08/06(Fri) 13時半頃

[内心は月瀬の傍に刷衛がおるなら
 ロビンと月瀬、ともに獣でなければ
 どちらも安全だろうとか
 こちら側の理由で思っていただけ、なのだが]


【人】 懐刀 朧

[鵠が手を避けぬのなら、何時か迦陵へとしたように。
一度だけ撫でて、手はそっと鵠から離れた。]

(609) 2010/08/06(Fri) 13時半頃

【人】 懐刀 朧

[鵠から拒まれるがなく触れれたのなら、
同じ手は今度は華月にも伸ばされた。
こちらは淹れた茶への礼も含まれているのかもしれず]

(616) 2010/08/06(Fri) 14時頃

明之進など、おらぬよ。
[それはきっぱりと言い切る声音。]

何故ならあれは…去年喰われてしまったのだから。

あの研師を喰らってしまおうか。敵に回せば厄介であろうし。
[それは、夜屋根に潜む猫へと嫌疑をかけることにもなろうか。]


 今からロビンが月瀬を案じに
 月瀬のところへ向かう。
 お前が傍にいるようならば
 二人の様子、観察お願いしたい。

 私は本郷が私と話がしたいと
 大広間で声をかけられているので
 そちらへ向かう


 …………近頃の幽霊は、
 あれほど生者と区別つかぬもの?


 そう、彼でも良いが
 センターの彼が何やらきな臭い。
 私に目をつけて居るのかどうか


【人】 懐刀 朧

[自ら触れようと思うことはあまりなく、
二つの花に触れた後は暫し自分の手を見ただろうか。
問われる声に向けるのは黒檀]

 ……なんとなくだ。

[その声音には、戸惑いと安堵が感じられたか。
切り替えるように一度目を閉じた後、二人を見て]

 ……伝承の話だ…、鵠…恐れるな。
 お前達は、成ったばかりの私の花だ。

 ―――…お前達は人狼に殺されるな。
 ―――…赤い眼にも、殺されるな。

[命じる口調は、高嶺の声で。
言い切ると、華月に淹れて貰った茶を飲んだ。]

(625) 2010/08/06(Fri) 14時頃

喰……?

[聞こえた声に軽く首を傾げる。
名簿に名前がない。
それは解っているのだから]


【人】 懐刀 朧

[顔見合わせる二つの花には笑みが零れる。
楽しげに笑った筈の黒檀には憂いの色。]

 ―――…、

[頷く二人に、高嶺も小さく頷く。
香る茶の水面に視線を落とし]


 ……楽しそうだと…、…そう思った。


[ぽつりと呟くのは、唐突な言葉で。]

 …お前達を、傍に置けば…、

[次いだ言葉の後に黒檀が眺めるのは、
大事に取っておいた何時かの紙の蓮。
二つの花を初めに見止めたのは使い走りの茶と席でもあった。
宴の前鵠に問われた剪定の理由を一つ明かし]

(639) 2010/08/06(Fri) 15時頃

【人】 懐刀 朧

[もう一つ、大きな理由はあったが…
それは自嘲の笑みと共に、飲み込まれる。]


 ……花の名家と謳う高嶺らしからぬ理由だな。
 …今のは、忘れろ。


 ――…夜風に当たってくる。
 お前達も…ずっと付き添っていると気疲れするぞ。
 休むか…、気晴らしでもするといい。

[茶器の中を空にすると、憂いの色の黒檀は窓の外を仰ぐ。
――――…今宵の月は、丸い。]

(642) 2010/08/06(Fri) 15時頃

[喰らって腹へ納めてしまえば、分かれることもあるまいに。
 白いうなじが、紅さす頬が、あまりにやわらかそうにみえて。
 爪立てて裂いてしまえばと、思う心を押し込める。

 …腹の中では、その笑顔は見えぬ故。]


【人】 懐刀 朧

[反芻する鵠の言葉に肯定も否定も返すことはなかった。
口にしてしまった言葉を、高嶺は続けず]

 ―――…部屋に戻るまで気付かなかった。
 一つくらい仕掛けは明かせ…
 花主に逆らうとは言わせん。

[紙の蓮には黒檀を柔らかく細めて。
言う言葉は楽しむようなもの。

気をつけてと、その声には頷いて部屋を出る前]


 ………鵠、


[呼ぶのは、一つの花の名。]

(654) 2010/08/06(Fri) 15時半頃

【人】 懐刀 朧


 ……紐の留め方が甘い。

 練習しておけ…あまりに下手なようなら、
 その時は荷物持ちに格下げだ。

[言うのは、結われたばかりの髪のこと。
細まる黒檀は煽るようにも見えただろうか。

部屋を出て行く。
宛てのない散策ではなく、向かう場所は真っ直ぐに。]

(656) 2010/08/06(Fri) 15時半頃

【人】 懐刀 朧

[共に在った二つが離されたあの日から、
月の日が来る度に満月を見上げて名を呼んだ。


三つの月に もしもの期待を込めて。


六つの月に 離れた姿に、涙を濡らして。


十の月に 呼ぶ名は何時しか、甘く 焦がれて。



諦め、呼ぶことをやめたのはいくつの月を見送った後だったか。]

(661) 2010/08/06(Fri) 15時半頃

懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 16時頃


【人】 懐刀 朧

[ゆっくりと歩んで、先に見えるは太鼓橋。
月が照らすその場所に人影はなく、
近くから下駄の音が聞こえることもない。

見えぬ人影に躊躇うように歩みは遅くなる。
先程までの約束が酷く遠く感じられて。

浮かぶ月は――…
独り見上げたあの幾つもの月と同じ、


ぽたりと、


雨の雫が落ちた気がして。はたと、足が止まる。
見上げても雨など降っていなくて月を仰ぐ。
雫が落ちるのは、黒檀からだとは 気付かずに。]

(676) 2010/08/06(Fri) 16時頃

 そうか。まぁ、全身疑わしいからなぁ。

[そういうことには、よくあることだった。]



 ああ、投票か。
 しかし、投票制度を用いるなんて知らなかったぜ。
 
 するってぇと、お前に殺される…のはまだいいとして、俺の刃に殺されるのか。

 そりゃ自殺だな。

[考える。]


 …センターから聞いてません、でしたか?

[投票箱まで持たせて花を仕込んでいるのにと
 刷衛の言葉に首をかしげて]

 ……私が殺すことも厭うてください……
 でも、そうですね。自分で研いだ業が
 くびをおとすのは…ねぇ?

[なので、どうにかなさってくださいと、こぼして]


[ロビンとセシルの様子を…には承諾をする。]

 ああ、わかった。
 ロビンは、

 やっぱり、なのかね。


 ま、いい笑い話にはなりそうだが…。

[どこまでも能天気だった。]


 ……そういう様子なのですか……?

[本郷と話しているときに聞こえた言葉
 頬の痛みを抑えながら話す
 ……頬打つ音は聞こえたかもしれない]


 …血の絡まない笑い話のほうが
 私は良いです……


あいわかった。

[セシルとロビンの話を始終聞きながら、
 二人が去るのを一応見送るが。]

 しかし、お前のところも何か音したな?


 ………わかるぐらい露骨、だったのですかね…

 ああ、今、本郷になぜか殴られました……いたい…


【人】 懐刀 朧


 ―――…かすみ…

[下駄の音なく、声が聴こえる。

振り返った黒檀の瞳は何故か濡れていて。
媚びぬ笑みの霞とは対照的に、
月に照らされ艶めいたもの。

常とは違う霞の、あの頃と同じ姿に。
濡れた瞳は喜ぶのではなく、少し苦しげに…歪む。]

(686) 2010/08/06(Fri) 16時半頃

 そうか。
 なんでか本郷の気持ちもわからないではないが…。



 そして、俺も表に出る。
 このスタイルなら、もう潜伏は無意味に思えた。

 お前からもそう皆に伝えてくれ。


[薄く聴こえる会話に、こりゃ大丈夫かいな、とか思いつつ…。]

 とりあえず、お前から殺されるのだけは避けておこう。


 ……はぁ…私はちっともわかりません


 それと、表に出ること、わかりました。
 そうですね、出れば食い殺されても
 自殺はなくなりますね


 自殺はいかんよなぁ。

[まるで人事である。]

 チャールズも云ってた。


 そうですね、自殺は………



 ……私の今の状態は……自殺、
 のようなもの、でしょうか…

[ぽつり、小さく零して]


 懺悔しにくるか?
 許すぞ?

[何いってるんだか。**]


【人】 懐刀 朧


 ――…夢かもしれん、

[目の前の霞は何を想って涙を浮かべるのか。
浮かぶのは――…あの頃と違う憂いの笑みで。]

 …夢ならば、よかった…。

[変わったのは、霞だけではなく朧も。
あの頃にはもう戻れるはずもなく。

けれども、手は怯えるように――…
届かぬ筈の霞の姿へと、伸びる。]

 ――…夢ならば…触れられる、

[そう、呟いて。]

(694) 2010/08/06(Fri) 17時頃

 ………考えて、おきます

[教会はないからどうするのだろうと
 ちらりとおもいつつ]


懐刀 朧は、霞に触れることなく、伸びた手は下ろされる。

2010/08/06(Fri) 17時頃


 ――……あ、本郷殿に
 刷衛殿のこというの、忘れた…すまん*


…誰も、あの花を喰うことは許さない。
センターの首輪付きは、私の獲物だ。

[ぽつりと。
静かだが、はっきりとした声で呟く。

それは、馳走として見定めた狼の言葉]


 別に、構わぬが
 ……我が身が少し危うい
 
 獲物と謂うならあれの手綱、
 握っておいて欲しいもの。

 嗚呼、望みはひとつ
 願いはひとつ

 叶うなら


危うい?何を仕出かした。

[幾らか呆れ交じりに問いかける]

手綱を取るとは難しいな。
あれは別段、私の花というわけではないのでね。


 ……何も。
 ただ、食事を共に

 何やら視線でまさぐられているような
 妙な心持がした


[抱える不安は漠然と]


 ……若し、私が逝っても
 かの人は


 お前、
 実は俺を殺す気満々だろう。

[少々ドスの利いた声]


…まさぐられる?
お前、どんな会話をしたんだまったく。

[呆れたような声になったのは自分のせいではない。
最後に付け足すように聞こえた声に問いかける]

…かの人?


 普通だ

 った……と、思う。

[少し考える間があった]

 大事なものは、死したものだけ
 復讐に駆られた狗は
 誰で有ろうと、斬るらしい。

 戯れに、研師に疑いを向けてみたら
 本当なら恐ろしいと謂うくせに
 あまり疑って居ない風だった

 一人立ち向かおうと謂うのに
 放り出された。


 ……会話の最中、ずっと
 視線が痛かった


 ――いや、誰でも
 若し私が逝ったとして

 嘆くものは居るだろうかと


 すまん、すまん!!
 次に会う者からちゃんと伝える!!


 ――……お互いに生きような……
[そう言って朗らかにわらった]


思う…ね。
確かに、死んだ主は余程大切だったらしい。
我々の事を獣と呼びそのために死ぬことは厭わないようだったな。

[刷衛のけんについては、幾らか相槌を返し]

…それならばあの研ぎ師、喰ってもいいかも知れん。
本当に独りになった時に後悔させてやればよい。

…ああ、ひょっとしてお前、注視されるのが苦手なのか?

[視線が痛い。その言葉に推論を一つ立てて尋ねた。
自分は逆に視線をそらすことはほとんどしないのだけど]


…あの猫は塞ぐほどに歎いてくれるのではないか。
お前を詰られたあの反応を見ればそれぐらいは推測に容易い。

[そういえば引っ掻かれた傷があったなどと今更思い出す。
随分と控えめな事を言う花の声に男が帰すはそっけない言葉]

人として死ねば、歎くものはあるだろうよ。
狼として死ねば、喜ばれるやも知れん。
死んで歎く者などいないと思っていたほうが気は楽だ。
歎かれて、初めて、幸せだったと思えばいい。

私は、そう思っている。
自分が死ねば、喜ぶ人間は多かろうと。


 ……嗚呼。
 よほど嫌われている様子
 病あれど、人と同じく
 情もあると謂うに

[花開き
色を付け
情を知る

刷衛の事となると、眉を寄せ]


 その研ぎ師の、足音がする。
 注視は好かん
 もとより、この身も

 見透かされるのが、おそろしいと。


 寂しい

 ……この身が咲く前に
 冬の名残が
 未だ、強く根づいているのか

 人を嫌う癖に
 人に歎いて欲しいと思うのは。

[遠く視線映せば
冬の望む遠い峰と
表の情を望んだ坊主の姿
幾人か思い浮かぶのに
随分、欲を張ったと自嘲混ぜた]


あれの亡き主は、喰われたらしい。
酷く慕っていたのであれば、それは酷く憎かろうよ。
…お前にとっては、病なのだな。これは。

[それはぼんやりとした感想だった。
狼憑きを病と呼ぶ。
それは世の中でも同じことだが]

…あまり目立たないようにすることだな。
"ロビン"が振舞っていたように行動することも大事だろう。
目を欺くと言う意味では、だが。

見透かされると思うから怖いのだよ。
己の目は相手を黙する武器の一つ。
目は口ほどに物を語ると言うだろう。

上手く使えば有効に事が運ぶ。
人は、嘘をつくほど視線が泳ぐからな。


懼れは獣を弱くする。
自分の行動に迷いが出れば、それは隙になる。

…命獲りになるぞ。

[小さく息を吐いた]


 嗚呼、其れは憎かろう。

 何を今更
 私の存在そのものが、ロビンにとっては病魔

[小さく哂う]

 ロビンなら
 先ず、花主を持たぬ
 人に近づきもせず

 目は口ほどにものを言うが
 己の内を知られるのも、おそろしいと
 あれは口先で総てを拒絶していた

 ……難しい。


 解ってる
 否、解っていた

[溜息]


あれと話していると、我々をどれほど憎いと
思っているかが良く解る。
なかなか興味深い。

…病魔、ね。

[やはりそれは病であるらしい。
生まれてこのかた狼であることが
当然の生き方であった自分には、解らない感覚だった]

随分気難しい花だったのだな、お前は。
…それでは急に変れば怪しまれて当然というもの。


…。

理解しているなら、管理するんだな。
お前が斃れたとしても私は手は出さんぞ。
霞はどうかは知らんが…あれも己の欲に忠実。
お前を助ける気になるかどうか。

[自戒しろ、とばかりに告げて念をおした]


 ……本当に。


 ロビンをそうさせたのは、私の才
 技術だけの蕾が
 時折混じる病で色を為し

 噂が噂を呼んで
 押し潰されてしまったから。

 
 変わった理由は作ったが
 主が出来たと謂うだけでは、納得できぬ者も多いだろう


 己の始末は己でつける。
 ……構うことは無い

 私とて
 簡単に逝く心算も無い


…成程。

[押しつぶされる。
その間隔は己にはわからねど、言わんとする事は理解できた。
重圧、重責、過度の期待。
それらに押しつぶされて]

納得できぬ者がいるなら、納得させてみればいいだろう。
その、技術とやらで。自信は、ないわけではあるまい?


懐刀 朧は、記者 イアンと本郷は話をしただろうか。

2010/08/06(Fri) 22時頃


 さてに、
 ロビンはお前が俺のこと、ちゃんと教えてくれれば、と云ってるぞ?

 そして、どうも、ロビンとセシルは、一線超えたようだな。

[少し、深刻になる。]

 ロビンがそうでなければよいがな。


 人狼病の者の出生が
 薄ら暗いものになること、
 彼らは知っているのかねぇ。

[そう、それは病気なのだ。
 それにかかり、生命を得たとして、それが無事に産み落とされる確率はそう高くない。
 もし、誕生したとしても、それがまともであるかどうかはわからない。

 そして、もし、まともであったとしても…。]


 ああ、ロビンは随分
 刷衛殿のことを疑っておりました、から

[そのことでしょうね、と刷衛の言葉に頷いて]

 ……そうですか……二人とも、只の人ならいいのですが
 どちらかが獣で…孕ませる性の場合、
 厄介ごとが増えますね


[聞こえた言葉に、こくり、と頷く]

 ……けれど、あの病は…いえ、それ故か
 繁殖を欲する病
 例え知っていても、種の本能に従い
 孕み、孕ませようとする…


[それが、満月の晩に発症し、人殺しと化すとする。
 そうしないためには、

 その人物を存在しないことにするか、
 それとも、存在しても害のない者にするか。]



 ――……


 ………どうか、されましたか……?

[普段はいらないことまで話す刷衛の沈黙に
 通信機越し、緩く首をかしげた]


 ああ、そうだな。


[男は頷いて、そして、考える。
 なぜ、男が管理センターにいるのか。

 答えはそう難しくない。

 なぜなら、男は、そういう出生を持って生まれ、
 そうならぬよう、虚勢(管理)されたものだからだ。]


 うんにゃ。なんでもないさ。

[それでも、全くそういう欲がないわけではないが、
 それは従来のものをかなり希釈して衝動だろう。

 ゆえに、悩むこともあったが、

 男は幸せなことに、己の天職を見つけ、今に至る。]


 ……なら、いいのですが……

[宴直前の連絡まで相棒の名さえ知らなかった青年は
 当然相棒の出生と管理処理までは知らされていない。
 ……復讐と獣への嫌悪から事前に相棒を知って、
 何らかの切欠でそれらを知ること内容にと言う
 センター側の配慮だったのかどうか……

 何も知らない青年はただ、言われた言葉に
 不思議そうにしながらもそう返した]


 いや、俺の顔はあらためて、酷いよなぁって話だ。

[今回の相棒が徹底して人狼病を憎み、それゆえの教鞭な姿勢をすること、やはり知ってはいなかった。
 チャールズのことは知ってはいたが、その花までは。

 なぜ、この組み合わせをセンターが選んだかは知らぬ。
 されど、男もわかっている。

 虚勢、不妊という処置をとれるのは、本当に幼少時のみ。覚醒し、その行いをしてしまった者は、病気といえども罪だ。

 その罰はたいていの場合、処刑となる。]


 …先日も思ったのですが
 随分顔、気にされますよね……

[突然顔の話しになって、ああ、誤魔化されたなと
 感じながらも、言いたくないのならしょうがないと
 顔を気にすることと、誤魔化されたこと
 二つに溜息一つ]

 ……そちらの様子はどうでしょうか?
 人手が必要なら向かいます


 ああ、顔か。

[とそのとき、すんごく深いため息をつかれた。
 つかれたんで、ふと、考える。]

 知ってるか?
 管理センターのスタッフで、
 たまにひでぇ顔の奴がいる。

 いや、顔だけじゃなく、体格が異様に太っていたり、痩せていたり。
 異常な鮫肌だったり、骨格が異様に太かったり。

 だからといってそれが病気なわけではない。

 ああ、あれだ。センター副長のギリアン
 あいつも片目がないしな。

[そんなヒント。
 そう、虚勢、不妊処理をさせたものはバランスが一時崩れる。
 結果、決して美形とはいえない容姿や身体つき、衰弱した部分が出るものもいる。]


【人】 懐刀 朧

[刷衛がセンターからの人間だということは知らない。
主が居なくなった後の、二つの花の先も。

一度霞へと触れようと伸ばし、降ろされた手。
月を見上げた。黒檀から落ちる雫は何色か。
朧の中の月の下で落ちる雫の色は透明ではなく、]

(752) 2010/08/06(Fri) 22時半頃

【人】 懐刀 朧



 ―――…私も…ずっと、夢見ていた…


[あの日、離されてから…幾度月の姿に名を呼んだか。
記憶の月は全てが美しいものではなく、]


 …お前になら…、

    夢叶うのならお前に…―――――…たい…と。


[ザァ、と木々が風に揺らされた。
届かなかったであろう言葉は霞の姿に強く願うことであり、
似た想いは選んだ二つの花にも抱く…もう一つの理由。]

(755) 2010/08/06(Fri) 22時半頃

【人】 懐刀 朧

[二つが分かたれてから。

手を離された奥座敷で名を呼びながら
白の残滓に月の色を穢したことも幾度となくあった。

艶を見せる同じ顔に抱くは、恋慕とも異なる情欲。
月夜に照らされた儚き月の姿に触れようとするには…
あまりに、この手は穢らわしい…月を、穢している。]

(757) 2010/08/06(Fri) 22時半頃

【人】 懐刀 朧


[それでも月の夜には夢ではなく現に焦がれ…
だから、また黒檀から濡れるものが落ちるのだろう。]
 

(759) 2010/08/06(Fri) 23時頃

 ……?ええ、存じておりますが…

[むしろ、センターに所属しているからこそ
 色んな顔があり、人がいるのを見ているからこそ
 同じようにセンター所属の刷衛がきにすることに
 首を傾げていたこともあり頷く]

 それぞれの、個性、ですよね?
 センターには……検査を含め足を運んでおりますので
 ギリアン殿も良く存じ上げております。
 ロミオ研究医殿も、あれで40代だとか伺っておりますし

[どうして突然そんなことを話しはじめたのか
 見当もつかず、ぽかん、と声を返した]


 個性にしては、並ぶと、化け物展覧会だと思ったことはないか?

 というか、俺は実はヨアヒムを殺すな、と言った。
 それは、もしかすると、奴が孕んでいる可能性もみたからだ。

 本人は罪を犯しているが、
 もし、そこに繁殖の結果がでたとして、

 その子は罪を持っていると思うか?


懐刀 朧は、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 23時頃


 ……化け物博覧会などと……ギリアン殿に
 頭突きされて、ザック殿のメスで切り裂かれますよ?

[何と言う言い草だと、叱るような声を出して
 ただ、続く言葉には……まるまるとした豚狼
 確かにその可能性はなくはないと]

 …………

[理屈では、否だ。
 けれど、感情がそうと答えることを許せなくて
 青年は言葉が返せない]


[沈黙に言葉を続ける。]

 お前のやり方は、狼たるものを殺すためなら、そこら殲滅タイプだったかもしれん。
 実際、酷い事態であるならば、それは仕方ないこととして認められているしな。

 だが、すべてが死なずとも、狼ではない者が狼の子を孕むケース、逆に狼がそうでないものの子を孕むケースは経験しているだろう?

 その後彼らがどうなってるかは?

[知っているか?ときいてから、]


[無言でいたならば……言葉が続けられる。
 ……青年は何か、凄くいやな予感がして
 動悸が激しくなりつつあるのを自覚する。]

 ……しり、ません………

[かろうじて、それだけ絞りだした。
 これ以上、聞いてはいけない
 そう思いながらも手が強張って
 通信機器を外すことさえままならない]


【人】 懐刀 朧

[―――現ではなく、夢…その狭間。]

 ……夢であっても…

[――…叶うのならば。
月明りに浮かぶような白い手が頬に触れると
結われた髪が震えるように揺れる。
濡れた瞳は目の前の同じ顔から逸らせない。

おずおずと、同じように…手を伸ばし、届かぬ筈の月に触れる。]

(771) 2010/08/06(Fri) 23時半頃

 そうか。知らないか。
 そう、知れば、また心痛めるものもいるしな。

 今回、お前と俺を組ませたのは、そろそろお前も知っておくべきだからだろう。

 復讐として、どれほど殺した?
 それでも、まだ、終わらぬのだろう?



 だったら、知れ。
 そういう奴等は、管理センターで管理されている。

 人狼病から起きる繁殖行動を抑えるために、虚勢や不妊と言った手術をするんだ。
 結果、害の及ぶ人間ではなくなる、ただし、副作用として、身体のバランスが崩れ、さまざまな病気もちになたり、身体や顔のどこかを欠損していたりする。

 共通するのは酷い顔だ。


【人】 懐刀 朧



 ―――……かす み…


[雫拭われ近い距離で呼ぶ名は、
幾度も白く穢した月の夜と同じく、
欲をなんとか押し殺した艶めいた響き]

(772) 2010/08/06(Fri) 23時半頃

【人】 懐刀 朧

[触れた手は、
白い頬をすべり首へと絡め引き寄せるように

霞む月の姿を とらえた。]

(773) 2010/08/06(Fri) 23時半頃

 ――……それは

[耳を塞ぎたい。けれどできない。
 出来ないままに言葉が流し込まれて。
 言葉の意味を理解したくないと、一度強く頭をふった]

 ―――………っ
 
[去勢と不妊][それ以外は獣の遺伝子を持つ]
[100年前はそうではなく排除だったではないか]
[―――………どうして]
[言葉は紡げず、ただ、通信機の先で
 青ざめた青年は床を凝視してた]


 ……腹が空いた

[種植え付けた身が
本能的に血肉を求めている。
きょろきょろと
獲物を探すような視線]


 今宵喰らうは
 研ぎ師也や?

 ……嗚呼


【人】 懐刀 朧

[艶帯びる声に短く零れるは熱の篭る吐息。
あの頃と変わらぬ幼き笑みよりも
花を経た後の今の姿の方に…煽られる。]


 ――…一夜……夢が…見たい…


[埋まらなかった過去の月の日の記憶を。
共に在った証を刻みたい…刻まれたい。]

(782) 2010/08/06(Fri) 23時半頃

【人】 懐刀 朧

[濡れた黒檀が伏せられると雫が落ちる。
同じ温度の吐息を絡め、月の下で交わす口付け、]


 ――…かすみ…

            ……隠れよう…、


[艶めいた笑み、きっと今は同じ顔をしている。
幼き日の言葉で霞の手を取ると隠すのは本邸の奥座敷に。]

(786) 2010/08/07(Sat) 00時頃

 ――……。

[通信の声があきらかに動揺している。
 なので、あえて、黙っていたが。]

 ロビンが可能性が高いのだよな。
 ならば、俺はロビンに投票しよう。

 ロビンがもしそうなら、セシルは繁殖の繭にされたかもしれぬな。

[仕事だと割り切る形で話をする。]


 …………

[耳に声が届いて。身を竦ませ耳を塞ぐ]
[仕事の話に移っても動悸は治まらず
 なぜなら今話している  は  。
 そう ならば殺さなければ。
 けれど、  は  。]


[返事が返ってこない。
 やはり早かったのかと悟った。]

 一つ、付け加えよう。
 お前の主だったチャールズ。

 彼は命を大事にした。
 もちろん、この管理についても、知っている。

[だから、どうだったとまでは云わない。]


【人】 懐刀 朧

― 本邸・奥座敷 ―
[今は人狼の騒ぎのことも忘れて、
二つの月は白布の波の中へと隠れ。]

 ―――…、

[欠けた時を埋めるように名前を呼び合い、
触れる場所から一つに溶け合おうとする。

同じ長さの髪をも絡めて霞む月の白い喉が反れれば
其処には刻まれる永遠には決して残らぬ証。]

[濡れるは瞳ではなく触れ合う熱の孕む場所。
――――…どれほど、夢を見たか。]

(791) 2010/08/07(Sat) 00時頃

 あの人のことを語るな!!

 ………が……っ け……が………
 …………………っ

[咄嗟に怒鳴る。けれど続く言葉
 通信先を指す言葉。青年は声が出ない]
[言えない?][言いたくない?]

 …………っ

[2〜3度頭を強く振って。
 振るたびに畳みに、袴に雫が落ちる]


 そうか。悪かった。

[呂律もままならぬ様子に、さすがにもう名にも言えず。]


[そのまま、通信は切る。]






[思うのは、イアンの心が狼にならねばよい、と。]


 …………っ

[言葉が耳に脳に届くのを拒否するように
 何度も何度も頭を振る。]
[肯定しても、否定しても何かが壊れる]
[そして、どちらをと言う取捨選択が出てること
 それ自体もまた何かを壊していく。]
[だから、只ひたすら外界から逃避した]
[通信先の願いも知らぬまま……]


【人】 懐刀 朧

[ゆっくりと丹念に開いていけばそれだけ目の前の艶は増し、
白から薄く紅く色付いていく姿は正に花の如し。]

 ―――…かす み…

[隠すことを止めた艶めいた声は憂いを宿して。
強請られるまま暴いていけば裡から一つに解け合った。

穿てば啼く声を甘く掠れるまで欲し、
朧月に染まっていく声が、白へと果てるまで。]

 ……かすみ…、

          …私にも…欲しい…

[啼く同じ顔に切なげに求めるのは、同じ形の証。
与えられれば朧の啼く姿も、霞む月にまた似て。]

[其れは月の在る場所が傾ぐまで続けられようか。
夢が終わる時を、少しでも引き伸ばすように…共に。]

(815) 2010/08/07(Sat) 01時頃

 ……すまぬ

[短い謝罪。
若し己が喰らうとすれば
法泉以外に無い。
短な間、毒孕む花は随分変わった

他の者が喰らうなら、其れを止めはしないけれど]


 今宵研ぎ師喰らうは、二人で。

 私はもう
 喰らう相手はひとつでいい**


[己が選んで喰らうのは、再び躰を重ねた夜に。
 幼き毒花が法師を喰らうとしても、力添えはすれども自ら喰おうとする気は無いか。]


【人】 懐刀 朧


 ―――… …っ    …い、

[喘ぐ声の中に混じる、望み。
満たし、満たされることでその願いは遠ざかる。
それはとても甘美で――…けれどもこれは、一夜の夢で。]


[また染まる白、果てた時に涙流す黒檀は憂いを 深くして。]

(824) 2010/08/07(Sat) 01時頃

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