人狼議事


73 ─深夜、薔薇の木の下で。

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視点:


[毎年、冬になれば必ず風邪を引き込む体質で。
だから、今もそれと同じだと思っていた。

いつもの風邪と違うとわかるのは
いつの頃だろう**]


[――――籠の外に出て遊んでいた、一羽の鳥が。]


[甘く香る薔薇の呪いにかけられたのはいつの日か。]


[甘い蜜に目が眩み、群がったのが運の尽き。]


[棘の呪いに蝕まれ、今宵も誰かを眠りに誘う。]


[薔薇の香りに思い出す。中庭の光景。
自分を見て、微笑んでいた少年。
ノックス自身には、触れあった記憶はないけれど。

知らぬ間に、寝顔を晒したことがあったよう。
談話室の一コマ。長い接吻。

銀の少年にとって、その行為はどんな意味があったのだろう。
ただ、乳白色に近い金の髪を持つ少年の裡に、
密やかに種は植え付けられていて……―――。]


[何処からともなく、聞こえる声は。]


[薔薇の棘に、魅了されし者の声。]


 なん……だろ……。

[さわりと胸がさざめいて、ポツリと裡で想う。
それは知らず、薔薇に連なった音となり、
誰かに聴こえてしまうのだろう。]


あれ、ノックス先輩今何か言いました?

[モリスは思わず振り返る。何が起こっているかは到底理解できずに。]


[ふらり。夜の帳が下りた頃、
空ろげな瞳の、青白い顔をした一人の生徒。
薔薇の一つを手にとって、そぅっとそれにキスを寄せる。

そこには今、誰もいない。
枯れかけた薔薇の一輪へ大事そうに指を這わせ、
まるで蜜を飲むようにまた、何度もキスを寄せ。

雲の切れ目から覗いた月が、呼び起こした花のそれ。生徒自身には、意識はないようで]


……足りない……

[精気を吸われたかのようにかれた花。
花弁の一枚を食みながら。

聞こえる声に、ぴくりと口元が歪む。
何か憑かれたような声はとてもか細くて]

……。誰。


【人】 奏者 セシル


………

[よく見れば、眼鏡をかけた少年がクラスメイトのロバートであることが分かる。
状況としては、とにかく助けた方がいいことは分かる。
一歩だけ足を踏み出して、そしてそれ以上は動けない。
黒の皮手袋を嵌めた自分の手を見つめ、血の気が引いていくのが分かる]

ロバート………大丈夫?

[騒ぎがおさまれば、ようやくその場から動けるようになる。
少しだけ近付くも、ある程度の距離は確保し、クラスメイトに声をかける。

何故か不機嫌そうな様子に、理由が分からず、緩く首を傾げるも、何も問わない]

(17) 2011/12/23(Fri) 01時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 01時頃


【人】 奏者 セシル

[人付き合いは避けたい方ではある。
ただ、目の前で色鮮やかなものに隠れようとしているように見受けられる相手>>12にどう反応すべきか。

困ったように眉を寄せて、そっと視線を逸らす。
隠れたいのであれば、その意思を尊重すべきだろうか。
そう思うも、このまま気付かない振りをし続けるのには少し無理がある]

…………?

[しばらく考え込むが、上手く言葉は出てこない。
結局視線を投げかけて、首を傾げることしかできなかった]

(20) 2011/12/23(Fri) 01時半頃

[薔薇達を見る目は深い赤。
薔薇の記憶は、銀色の…長い髪の少年を脳裏に焼き付ける。
彼なら、精気を分けてくれるだろうか。
薔薇が枯れてしまう、その前に]

……。誰か……

[生きるためのものが。生まれるためのものが]

ホシイ……

[呟きは、風にのって消える**]


【人】 奏者 セシル

……ごめん。何もできなくて。

[感謝をされることは何もしていない。ただ見ていただけ。
そのことが申し訳なく、謝罪の言葉を口にする]

無事なら、良かった。

[ロバートの珍しい表情を見つめ、こちらも少しだけ緊張を和らげる。
教室においても、人と距離を置いているのは変わらない。
きっとロバートにはそんな姿を何度と無く見られているだろう]

ありがとう。でも、…………失礼させてもらうよ。

[ロバートがそこで居ても構わないと言ってくれて、少し迷う。
することもないのに、いても仕方がない。迷ったところで、ちょうど視線があったフィリップに一歩後ずさられる。
困らせたのが分かったから、すぐに立ち去ろうとそう申し出る。
その場にいた面々に頭を下げると、足早に去って行った**]

(24) 2011/12/23(Fri) 01時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 01時半頃


「君に──…………」

[薔薇は、一言、風のようなささやきを零す。
それは、病気がちの少年が、ずっと想い、支えとしていたもの。
決して表には出ない、小さな小さなトゲのような感覚]


 ほぇっ!?

[裡で呟けば、裡に返るように聴こえる声。
それは、目の前のモリスの物である気がするけれど。
しかし、耳で聞いたのではない感覚に、
眼を見開いたのは食器が鳴る音と同時。]

 えー、えー……何これ。
 モリス?……と、あれ、もう一人声が……?

[風に消えそうな細い声。
耳を澄ますように立ちすくめば、
サイラスに関する動きには遅れてしまう。]


 んー……何か、欲しいの?

[消え行く声を微か拾って、そっと裡で返してみる。
それは、オスカーを止めた頃合い。

オスカーを抱き止めれたなら、
その温もりが心を落ち着かせたのか。
否、誰かを求めるという植えつけられた慾が、
この異常事態を受け入れさせたのだろうか。]


何、これ、だなんて…とんだご挨拶だね…。

[薔薇の園から囁く声は酔ったような甘いもの]

聞こえる?君達は……誰?
薔薇の声が、聞こえるのかい?


…うん。

[ほしいのかと聞かれれば肯定の意識が空気に乗って。
薔薇の香りが、そこに漂う]

枯れそう、なんだ。
君は…君達は、助けてくれる…?


 挨拶が欲しかったの?
 じゃあ、こんばんはー。

[返ってきた声に驚きつつも、暢気に挨拶を返す。
甘ったるい声に、ぞわっと背に走る感覚は、
覚えがないとは言わないけれど……。]

 誰って、俺はノックスだよ。
 高等部2年の。で、君は誰?
 それと、薔薇の声ってなに?

[必要ならばモリスの名も告げるが。
モリスは一発で判ったのに対し、
いつもツンケンとあしらわれているエリアスの甘い声音には、
気がつけなかったのは仕方ないこと。]


ありがとう。こんばんは。
名前…名前、なんだろう?

[ヤドカリのようなものなのだから、
自身に名前はないだろうけど]

体の名前は…エリアスっていうのかな?
君はノックス、ね。君、この子に相当嫌われてるみたいだね?

[くすくす。笑い声は花が零す香りのよう甘やかで]

薔薇が、ね。ちょっと悪戯をしたみたい。
なんで、君達なんだろうね?

[感染したとか、そういったことは一切口にしない。
ただ、自身は傷ついたカラダを癒したいだけだから、
他は正直どうでもよかった]


 名前が、判らない?

[きょとんとした音を響かせる。
その後、体の名前と言われれば、訳が判らないと、
音は響かせないが、とった間の長さで知らせて。
実のところ、その間は、ヴェスパタインの行為に驚いて
出来たものであったけれど。]

 身体はエリアスって、うーん?

[嫌われてるという言葉に、眉を八の字に下げるも、
それは相手には見えないこと。]

 確かに、エリアス本人だったら、
 こんなに和やかに話できないだろうけど。
 薔薇が悪戯?された記憶ないけどなぁ。

[さっぱり判らないと、お手上げ風。]


だって、呼ばれる必要、なかったもの。
薔薇は見目よければそれだけで。
それとも君が名前をくれる?

前からこの子のカラダに居るんだけど。
僕が体力貰ってるから、妙に病気がちみたいだ。

[薔薇は人を殺すつもりは毛頭ない。
悪い言い方なら、寄生虫のようなものだから]

薔薇が、ね。君達に棘を指したか…
刺された誰かが、君達に触れたか。

どうしてそうなってしまったか、知りたい?
僕も枯れそうだし、教えてあげなくもないよ

[くすくす]


もう一人…誰だか知らないけど…でもいいよ
もし知りたかったら、夜中にでも会おうか?
教えてあげる、からさ…

[くすくす。あぁ、そのときは一人でね。
逢引は見られるものではないでしょう?**]


 えーっと……ちょっとまってー。
 君がいるから、エリアスの調子が悪いの?
 だったら、他の所に行ってくれたらいいのに。

[一つ一つ与えられる情報を紐解くように呟く。]

 それで、名前は……
 話聴くとまるで君が薔薇みたいに聴こえるけど。
 そりゃ、必要ならあだ名つけるのはいいけどさ。

[ふっと想い浮かぶビジョンは、何色だったろう。
赤や蒼や白……ではなかった気がするけれど。]

 でもって、薔薇に刺されると声が聴こえるようになる?
 俺は薔薇に触れた記憶ないから、誰かから触れたのかなぁ。
 触られたというか、気がつかないうちに触った??


[うーんうーんと唸るうちに、教えてあげると甘い声。]

 今すぐに教えてくれればいいじゃないか。
 ケチだなぁ。

[教える方法が、逢引だとは知らず。
むぅっと唇を尖らした*]


ケチ?

[心外というように。そしてこれはノックスだけに聞こえるように囁く]

君が好きなことをしてくれればいいんだよ?

抱きしめるの、好きでしょう?
君が抱きしめてくれたら……

[秘密と言う花蜜を、そのくちびるに分けてあげる、と*]


え?つかさっきからノックス先輩誰と話してんの?

[モリスは顔をしかめると辺りを見回す。]

その声だと2年の……エリアス先輩っぽい感じっスけど。


えっ、薔薇が云々って何スか?
今日の帰りに、オレあの薔薇園で……いや、うん、いたのは確かっスけど。

[どうやら事態を把握出来ていない様子で。]


……薔薇は無粋な子ばかり、選んだねぇ……

[モリスの騒がしい声に、僅か眉をしかめるよう]

君でもいいよ、暖めてくれるなら。
薔薇の、木の下で……抱きしめて……くれる?*


ちょ、あんた誰だか知らねーけど何わかんねー事言ってんだよ!

[モリスが顔を赤らめたのは風邪を引いたせいなのか、それとも思い当たるふしがあったのか。]

し、知らねーよ、抱きしめるとかそんなの、バカじゃねーの……

[思い浮かべるのは、寮に帰る前に薔薇園で起こった出来事**]


【人】 奏者 セシル

――廊下――
[結局食堂に行くこともできず、防音室にも戻れず、廊下で時間を潰す。
どれくらい人目を避けるように廊下を歩いていたか、分からない。
空腹も極限を過ぎれば、紛れてしまったようで。
ふと、鼻腔を擽る微かな香りに気付けば、眉を寄せる]

…………何だろう?

[どこかで嗅いだことがあるような気はするものすぐには思い至らない。
それほどに、普段縁がない香り]

もしかして、………薔薇?

[緩く首を傾げて、中庭へ視線を向ける。
何故か香りはそこから感じられた気がした。
普段、徹底して立ち寄らない場所。そこにある木の名前を思い出して、眉間の皺をさらに深めた]

(85) 2011/12/23(Fri) 14時半頃

【人】 奏者 セシル

薔薇は………嫌いだ。

[自らの手に視線を落とす。その手に嵌められた黒の皮手袋。

薔薇の香り自体を嫌っているわけではない。
嫌いなのは、その姿。もっと言うなら、その棘。

触れる他者を傷付けようとしているようで、受け入れられない。

臆病に思われがちの自分。それはあながち外れてはいない。
1つだけ恐れていることがある。この手袋はその象徴。
もっとも、こんな手袋1枚では本当は何の役にも立たないことは分かっている。これは気休めでしかない]

――――たくない……。

[ぽつりと呟いた言葉は影を秘める。
長い睫毛を伏せれば、言葉に同調するように頬に僅かな影を落とした]

(86) 2011/12/23(Fri) 15時頃

【人】 奏者 セシル

[考え込めば、考え込むほど、嫌な予感がする。
黒の皮手袋を嵌めた手をそっと左胸に当てれば、僅かに鼓動が早まっている。
そのまま鼻を覆うように手を口元へ持って行く。息苦しさすら覚える香り。きっと自分とは相容れない]

……………まさか、ね。

[人一倍優れている自負があるのは聴覚。嗅覚にはそれほどの自信を持ったことは無い。
だから、考えを打ち消すように一度ゆっくりと首を振る。

何故だろう。薔薇の香りは外からしていると言うのに。
自らがその場所に立ち寄らなければ安全だと言うのに。
疲れているのだろうか。ふと1つの嫌な想像をしてしまう]

換気をしようにも、窓を開ければ、広がるばかりか。

[寮内に紛れ込んだ香りを消す方法が分からない。
それはまるで寮内を侵食しているように思えて、眩暈を覚える。
せめて、自らの体から追い出そうと深い溜め息を吐いた]

(90) 2011/12/23(Fri) 15時頃

[緩く首を傾げて、響く声にくすり、笑う]

薔薇は咲いてしまったからね。
君も、きっと気に入ってくれるよ。

[つ、と彼らのくちびるに指を這わせるような感覚を、薔薇の香とともに。

むせ返るような甘い香は人を酔わせるためのもの]

もう、君達は出れないんだよ。
すぐにわかるから。

少しだけ、夢を見るといいよ


【人】 奏者 セシル

[更に薔薇の香りが濃くなった気がして、視線を向ければ、窓を乗り越える少年が一人>>93>>94
行儀をとやかく言う性格でもないが、それにしても何故窓から?と不思議そうに見つめる。

頭を下げる様子に、窓の外にも誰かいるであろうことは想像に容易い]

………

[休みの日なのに、今日は本当によく人と会ってしまう。
人が少ないから気が緩んでいる証拠か。いつもより人の気配に対して、鈍感になっている]

え……?

[そのことに感じた疑問。思わず小さな声を漏らす。
気配に、鈍感?ありえない。いくら人が少なくとも、それはおかしい。
言いようのない違和感。人を避けている自分が、人の気配に鈍感になるほどの何かがここにはある。
別の何か?馬鹿馬鹿しい。人の気配以外に何があると言うのだ。
疲れているのだ。そう思い込もうとするも、眉間に刻まれた皺はさらに深くなるばかり]

(95) 2011/12/23(Fri) 16時半頃

【人】 奏者 セシル

[小柄な少年が窓を閉めてくれれば、幾分薔薇の香りも薄まる。
それでもまだこの場に残っているように感じて、息を吸うのも正直少ししんどい。

どこかで少年の姿を見かけたことはあったか。記憶にはない。
身長の低さから、自分よりも年下かと思うも、万が一先輩であった時を考えて、言葉を選ぶ]

この香りが……好きじゃないんです。
外………。

[問われた言葉には、素直に答える。別に嘘を吐く必要も無い。
口を開けば、薔薇の残り香が広がり、一度言葉を止めて、唇を横に引き結ぶ]

………外に、何かありましたか?

[しばらくの沈黙の後、意を決して唇を開く。
この香りに感じている違和感。外に出た少年は何か知っているだろうか。
名も知らぬ少年に、自分にしては珍しく問いかけた]

(97) 2011/12/23(Fri) 17時頃

【人】 奏者 セシル


そうですか。薔薇が……。
寒さに強い花なんですね。

[薔薇がこれほどに香りが強いとは思わなかった。
寒さの中、木々は葉を落とす。その中で咲き誇る深紅の薔薇。
どこか自然の摂理から外れている気がして、気味が悪い。
手を広げる様子を見て、自らの手に一度視線を落とす]

…皆…薔薇に、惹かれる?

[少年の言葉に首を傾げる。外からも何人かの声が聞こえるか。
どちらかと言えば、自分は嫌悪感を覚えている。
わざわざ近付きたくはないと思うのはやはり異端なのか。
異端なら、異端でも構わない。
そもそも自分が何かに惹かれるなんてありえないのだから]

(99) 2011/12/23(Fri) 18時頃

【人】 奏者 セシル

………名前と学年を聞いても?

[お礼を言おうと思い、また口を開くが、相手の名前を知らないことに思い至る。
学年まで問うたのは先輩かどうかを知りたかったため]

あ、……僕は、高等部1年のセシル・ルブランです。

[相手が名乗ろうとするよりも前に、一応自分から先に名乗る。
基本的に人付き合いを避けてはいるが、礼儀を知らないわけではない。
相手が名乗ってくれれば、年下だと分かるか。態度を変えるのは失礼かと口調は崩さない]

ありがとうございました、カルヴィン。
失礼します。

[少年が空を見上げる様子に、お礼を言い、何もなければすぐにその場を離れた**]

(100) 2011/12/23(Fri) 18時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 18時頃


薔薇は…随分と強く咲いてしまったみたいだね。
そんなに匂う?良い香りだと想うのだけど。

[エリアスの脳裏にはわからない声で彼らに声をかける。強い香りはエリアスの体には少々きつかった様子]

ねぇ、どうだろう。
君達にお願いでもして良いかしらん。


 んー……とりあえず、エリアスに会ってみようかなぁ。
 会って、吹っ飛ばされなかったら、中身違うんだろうし。

[助けて欲しいという言葉も気になるし。
好奇心は猫を……。
騒がしいには騒がしいけれど、モリスとは対照的か。
案外、割とあっさり頭に響く声には慣れた様子で返すのは、
人懐っこい性格故だろうか。]


 んー……結構匂うよー。
 香水の瓶ひっくり返したみたいにさ。

[すんすんっと犬のように鼻を鳴らして、
聴こえる声に答えていれば、返した相手らしきが眼の前に。]

 お願いって何?
 もしかして、動けないから運んでーとか?

[この状況で、エリアスが自分を頼ったら、
確かに異常事態だろうなぁと、思いながらのほほんっと。]


きてくれるのなら、カンゲイするよ。

寒いんだ。


あぁ、君が、ノックスだね。

[見た目と反して、緩やかな声音でといかける]


 うん、そうそう、俺、ノックス。

[うわー、本当にエリアスじゃないのかなー。
とは、流石に薔薇の声にも乗せないけれど。]


……何、言ってるの……

[エリアスの意識と混ざり合って。
まだエリアス自身は、この声に気付かない。
知らずにこの声を乗せていることにも]

苦しいんだ。のどが、痛くて。


 何って?

[何のことに対して言っているのか判らず、首を傾ぐ。]

 喉が痛い……喉飴食べる?

[手を差し伸ばしながら、提案一つ。
喉飴は、部屋にかえらないとないのだけれど。]


[支えられてかくりと一度、意識を飛ばしたようになったけれど、も]

……。飴より…こっちがいい。

[するりと見えぬように触れる彼のくちもと]

ねぇ…聞きたかったんでしょう?


 こっち?

[唇に触れられれば、少し驚いた顔をするけれど。
こっちが何を指すのか判ってないない少年は、
その後、見開いた眼を瞬かせる。]

 んー……こんな風になっちゃった理由は知りたいけど
 話せる状況だったりする?

[体調的にとは、暗に。
触れられた唇が、何故か熱くて。
ふっと、いつか、似たような感覚を夢で覚えたと思いだす。
あれは……いつ、だったろう。]


体調が悪いのは僕じゃないもの。
大丈夫だよ、今エリアスには眠ってもらったから。
マネするのも、簡単。

[青白い顔とは裏腹に、色を込めた声]

教えてあげる。その代り、あっためて。
君、抱きつくの好きでしょう?

[もう一度、ふわりと口元にふれて]

ここから少しだけ、君の精気をくれるかな?


 眠って貰ったって、エリアス大丈夫なの?

[艶やかな声に、ぞわりと背を走るもの。
触れられた唇が、熱くて……―――。]

 そりゃ、ぎゅってするのはスキンシップだから。
 でも……―――

[ようやっと彼が言いたいことが、なんとなく判る。
精気って?とか、色々思うことはあるが、
戦慄く唇は音を紡げない。

ぎゅっとするのと、キスは違う。
それでも、抗いがたい衝動は……オスカーの存在に
今はようやっと止められている。]


…ジャマ、入ったね。
しょうがない。じゃ、僕は今は眠ることにするよ。

キスもスキンシップでしょう?
僕とは…嫌?
だったら他の人にお願いするから。

でも、枯れそうなのは本当。
それに、僕は君のこと、嫌いじゃないよ。

[キスは後でね。そう、とてもとても甘く囁いて]


[ソファの上で目覚めたのはエリアスその人。
けれど、瞳の艶のある色は変わらない。
誘うように、ノックスにむけてる瞳は胸裏の薔薇の精]

…ここの本、探してみたら?
ずっと昔にも…トゲはきっと、悪戯をしているよ。

[ずっと学校を見守ってきた薔薇の木。
トゲにつかまった生徒の記録が、きっとどこかにあるだろう

御伽噺のような物語は、きっと、甘やかで、ひそやかな蜜色のそれ]

本当は、ここで君と一緒にいたかったんだけど、ね。

[くすり]


奏者 セシルは、メモを貼った。

2011/12/23(Fri) 21時半頃


【人】 奏者 セシル

――寮・裏口――
[鼻腔を擽る薔薇の香りはさらに濃くなっている気がした。
香りがしない方向に歩こうにも、寮内に充満しているようにすら思えた]

外の、空気が吸いたい……

[息をするのも苦しくて、表情が蒼褪めていくのが自分でも分かる。
倒れるのは御免だ。誰かに看病されたくはない。
人のいない場所をただ求めて、寮の裏口まで歩いていく。
外に出る前に外套を忘れたことに気付くも、少し空気を吸うだけだからわざわざ取りに戻らない。
バイオリンケースと楽譜は外に持ち歩くほどではないかと、裏口に置いておく]

…………いくら、なんでも。おかしい……。

[裏口から、外に出て、開口一番そう呟く。
中庭から離れたこの場所にすら、薔薇の香りが纏わりつく。
吹雪は止んでいる。風も今は無い。
袖を鼻に持って行き、くんと自分の衣服の匂いを嗅ぐ。
衣服にはまだ薔薇の香りは移ってはおらず、洗剤の仄かな香りがする。
自らの衣服に移った香りではないことを確認すれば、考え込むように眉を寄せる]

(136) 2011/12/23(Fri) 22時頃

 誰でも、いいんだ……?

[かけられる甘い声に、咎めるでなく零す音。
誘うような色に、そのまま囚われるように
ヒントを貰っても尚、オスカーに伸ばされる
指先の動きを見詰め続ける。

その続きを、本でなく知りたいというように。]


【人】 奏者 セシル

[嫌な予感がさらに強くなる。
言葉にできないが、何か尋常ではないことが起こっているような気がする。
普段から、人の気配に過剰なほどに敏感な自分。
怯える自分が見せる幻か、何故かこの薔薇の香りに紛れた気配が気になって仕方ない。

募る不安。心情を吐露することなどできるわけもなく。
黒の蝶ネクタイを外して、ぴっちりと止められた白シャツのボタンを2個外す。
首元にかけた鎖に手をやり、十字架を取り出し、黒の皮手袋を外して握り締める。

自らはそれほど熱心な教徒ではない。
あくまでも気休めに信仰の証に直に触れて、祈るように天を見上げる。
今までに、自らの祈りが届いたことなどない。
分かっていても、自分は他人の手を借りる選択肢なんて持てない。
一人。ずっと一人。それでもいい。否、それがいいのだ。

長い睫毛に縁取られた瞳を静かに閉じる。
十字架に手を触れている間だけは、ほんの少し薔薇の香りが薄まった気がした]

(149) 2011/12/23(Fri) 22時半頃

…僕が思いを遂げても、眠ってしまうんだろうか…

[今は、エリアスとは別の意識の中で、
彼に投げかける]

なら、薔薇のトゲを受け入れた、君達とがいい、な。

[眠ってしまうこと。それはきっと開花という、想い遂げた花が散華する、決まりきった運命のこと]


あんまりこの子、からかっちゃだめだよ?
血圧あがっちゃうから。

[くすくす。お邪魔虫はいなくなったけど]

君はまだ、耐えられる方?
それとも、この子に触るのは、好きじゃない?


[揶揄っちゃ駄目と言われても、止まらないのがこの男。
しっかり揶揄って、顔を寄せるのは、耐えてる訳でなく、その逆。

エリアスはノックスのことを嫌っているが、
その逆はそうではなくて。
それでも、キスをしたいかと言われれば、
否というのは通常時では即答なのだけれど。

――……身に穿たれた棘は、
確実に欲望という名の根を張っていた。
それは、抗えないほど。]


[合わさる唇と唇。
そこからじわりと毒が染みいるように、広がる熱の感覚。

初めての筈なのに

             嗚呼、この感覚を知っていると思った。]


つーか、さっきから、何してん、スかぁ……

[廊下を歩いている時にも聞こえる、秘密の密会の様子が聞こえて。

ベッドの上で独り、呟く。]


…ゴチソーサマ。
君、なかなか下手だね。

[からかい半分に。
エリアスだってうまいわけないのだけども。
それでも薔薇は、少しその精気を吸い取ったよう]


うげ、なんかくる、しい……

[モリスは締め付けられるような苦しさに、ズボンのベルトを外す。]


 俺のファーストキスがぁああああああ!!!

[モリスに答える訳でないけれど、
薔薇の声ではしっかり叫んでいたとか。]

 下手ってしょうがないじゃんかーはぢめてなのにっ。
 俺は、やればできる子なんだよ!!!

[ちょっと打ちひしがれて、ピントの外れたことを言った。]


だったら、やってみればよかったじゃない。
この子だって多分ファーストだよ?

[くすくす。幾分か元気になった薔薇の精はからかうことが仕事のように楽しそう]

君も混ざる?

[モリスの声には誘いの声]


ノッ、クス先輩……

[ノックスの声が聞こえるのは、幻聴なのか現実なのか。]

キスって、マジ、何やってんスかぁ……

[自分の意志とは裏腹に右手は自らの下半身へと伸びていく。]


オレも混ざれって、どうするつもりっスか……

[得体の知れない、誰かとノックスの行為。
モリス自身もはじめての行為でも無いのに体は熱を帯びていく。]


 違うんだよー、エリアスでエリアスじゃないのに
 俺の唇奪われたんだよぉ。

 って、混ざるって何?これ以上ナニする気?

[2人の会話に、プチパニックっぽく騒ぐ。
ナニっと言って、聴いて知っているあれやこれやの知識が、
ぼふんっと脳内で開花して、頬を赤らめた。]


【人】 奏者 セシル

[外気に身を晒して、祈った時間はどれほどのものか。
自らの胸元へまた十字架を戻して、ボタンを閉め、蝶ネクタイをする。
胸元へ戻された十字架の冷たさに一瞬驚いたように瞳を見開く。
時間の感覚がよく分からない。手が悴んでよく動かないのを苦心しながら、皮手袋を嵌める。

十字架を戻してしまえば、酔ってしまいそうになるほどの強い薔薇の香りが再び纏わりつく。
正常な判断を奪われてしまいそうで、逃げるように外を歩く。何故か寮内に戻る気にはなれなかった]

…………どういう、こと?

[外に出ようと思ったわけではない。ただ新鮮な空気が吸いたかっただけ。裏口から、裏門までの道は一本道。まっすぐに歩いたはずだった。
脇目も振らずに、ただまっすぐに。迷うはずがない。
それなのに、いつの間にか正面玄関に行き着いてしまう]

………っ…!

[慌てて振り返る。そこには闇しか見えず。自分が歩いた道すら分からない。
中庭から強い強い薔薇の芳香を感じる。逃げようとしているのに、逆に近付いてしまっている現実。
皮手袋を嵌めていても熱が戻らない悴んだ指で自らの髪をかきあげて、困惑したように首を振る]

(199) 2011/12/24(Sat) 00時頃

なにって……動物でいうとこの、交尾?

[あっけらかんと言い放つ。
セレストに見られて、エリアスの精神がめっちゃ混乱してるのをよそに、物凄くしらじらしく口にした]

精気を貰うのはそれが一番なんだけど?

[取り付かれた相手が悪かった
多分エリアスがしらふにもどった時にこんなことを聞かされれば、卒倒したままぽしゃってもおかしくない]


オレは……マジでダメっスよ……

[モリスは呻くような声で呟く。]

オレみたいな、汚い人間、なんて、ダメっス……

[モリスは何かを振り払うかのように、汗ばんだ右手をベルトとズボンにかけると、もう一度ズボンとベルトを着け直す。]


汚い?そう。君は汚い人間なんだ?
どこがどう汚いのか、僕はわかんないけど?

…僕はそんなの、気にしないけど。

[薔薇は寒いだけ。傷を癒したいだけ。
薔薇に思いを寄せる人間に、汚いものなんてそうはみない。
花の美しさをたたえてくれる人たちだけ]

君達が薔薇を綺麗といってくれるように
薔薇からも君達は綺麗なんだよ?


あれ?あの子、怒ってるのかしらん?

[セレストの様子に薔薇は首を傾げて呟いた]

かわいい子だね。あぁいう子からも、貰いたいなぁ。
さっきの小さな子も面白そうだし。

[悪気のない子供のような呟き]


【人】 奏者 セシル


バイオリン………

[困惑しながらも、次に浮かぶのは裏口に置いたままの楽器のこと。
取りに戻らないとと思うも、闇の中を戻るほどの勇気も無い]

………寒い。

[先ほどから背筋に悪寒が走っている。
それは外套も無く外にいるからか、あるいは得体が知れない不気味さからか。
薔薇の香りは相変わらず受け入れ難い。この寒さに嗅覚も麻痺すれば良いと思うほど。
ここで立ち往生していても仕方が無いことだけは分かる。
とりあえず寮内に入ろうと正面玄関の扉を開いた]

(212) 2011/12/24(Sat) 00時半頃

 交尾って、なんだか響きに浪漫がないなぁ。

[ぽっと赤くなりながら、妙な所にこだわりを見せる。]

 うーん、薔薇ちゃんの望みは精気を得ること?
 枯れそうっていってたから、そうしたら枯れない
 ……のかな。

 でも、俺、愛の営みっていうくらいだから
 それは、恋愛として好きな人としたいなぁ。
 ちゅぅは、またしても、いいかもしれないかもしれないけど。

[モリスが汚いとかなんとか言っている裏で、
ぼそぼそもそもそ何か言っていたのは、
エリアスの保護者が来る前くらいの話。]


なんていうのか、知らないもの。
それに…今さっき知り合ったばかりの僕らに、
恋愛とかそんなもの、あると思う?
僕は君達も嫌いじゃないだけだよ。
薔薇を好いてくれる人は皆好き。

…人間は、交尾をなんていうの?


奏者 セシルは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 01時頃


……やべ。くるしい。

[級友を見た途端に、薔薇の香りが強くなって。

微かな声で、悲鳴を上げる。]


[エリアス自身をよそに、薔薇はくすりと笑う]

いいねぇ…青春ってやつかな。
でも悪いことしちゃったみたい…

[別に人が憎いとか、そんな感情は欠片もなくて。
自分が見つめてきた生徒達が、皆かわいいだけのこと]

…ねぇ、君は…薔薇のトゲ、なんともないのかい?

[ノックスとの会話からは、モリスの心情までは汲み取れず]

薔薇のトゲは君に何もささやかない?


……やべ。やっぱり苦しいわ。

[サイラスに顔を覗きこまれた時。そして、その体でベッドに押し込まれた時。

明らかに胸が苦しくなった。]

もしかして、これって、オレ、サイラスの事を……


そ。よかったね、気がついて。
やっぱり、薔薇のトゲは悪戯好きだね。

大丈夫だよ。全然、変じゃない。
そういうものだから。

[薔薇の精は甘い声で囁いた]

…彼に、いうのかい?


あれ、その声は、薔薇の、主さんだっけ?

[モリスは細々とした声で呟く。]

ちょっと聞いてくださいよ。
やっぱりオレ、おかしいっス。サイラスの顔見てると、何か胸が詰まるっつーか、苦しいっつーか……


さ、サイラスに言うって、まさか、やっぱりこれってオレがサイラスの事す……

[モリスはいっそうベッドの上でのた打ちまわっている。]


ヌシってか…僕、ヨーセイってやつ。
庭に咲いてる薔薇の。
なんか今年は妙に調子よくて咲きそうになったのはいいんだけど…
吹雪でいろいろとね。

で?それは確か温泉でもお医者さんでも治せないってやつじゃないの?
棘はお手伝いしかしないからね?

苦しいなら…ゆるめないとね?
きっと彼も、何か苦しいはずだよ。


…そうなんじゃ、ない?

[棘が恋愛感情をもたらすのか、
棘はきっかけにしかならないのか。
そこまでは、人ではない薔薇にはわからない]

否定なんてしないよ。
この子だって…そういう人、いるみたいだし。


で、でも、オレはダメっス。
こういうの、初めてじゃないし、オレは汚い人間っスから。例え好きでも、サイラスとは釣り合わないっス……

[モリスは意気消沈した声で呟く。]


そんなの、僕が知る訳ないじゃないか。
自分で考えて決めなよ。
それとも、僕が似合わないといったら君は諦めるのかい?
諦めたのを人のせいにする?

僕はこの学校の生徒は皆好きだからね。
僕の花が原因でもなんでも、そんな「好き」って感情は、報われてほしいね。


――オレ、バイトで、そういう事した事あるんです。

[少し泣きそうな声でモリスは呟く。]


で?ソレを僕にいって、何ていってほしいの?

…君、もしそのサイラスって子が同じことしてたら、汚いって思うんだ?


最初は、ちょっとぎゅっとさせて、って事だったけど。
実は、帰ってくる前も、薔薇園でちょっと……


違う!サイラスはオレみたいにそんな汚いことはしない!

[直面してもいない相手に怒りをぶつける。]

サイラスはオレみたいに小遣い目当てでそんな事するヤツじゃない!
オレはともかく、アイツをバカにしないでください!

[モリスは少し興奮した様子で叫ぶ。]


そう。薔薇園で。…君の感覚で言ったら、
僕なんて汚く見えてしょうがないんだろうね。

[実際エリアス自身にそんな経験は勿論ないのだけども]

別にいいんじゃない?
僕にはわからないのは、本当なんだから。
君が後悔しなければいいと思うよ。


たとえばの話。
キミのことをサイラスが知らないように、サイラスのことを、キミはどれだけ知ってるのさ。

キミは…否定されたいの。それとも肯定されたいの?
僕に、どんな答えを求めてるのさ。


……肯定も、否定もしてもらう気はないっス。話を聞いてもらいたかった、だけではあるので。
ただ、どうしてこんな気持ちになってるのか、薔薇となんか関係あるのかは、知りたかったスけど。

[モリスは力強く言う。]


まだ、サイラスに関しては気持ちがまとまってないというか。
アイツの事、好きだけど、自分はアイツにそんな事出来る資格は無いって気持ちは、ありますから。

[モリスは少し間をおいて。]

でも、後悔はするなって言葉は、受け取らせて頂きます。
ありがとう。


そう。聞くだけなら、聞くよ。
でも、答えは求めないでほしい。

…キミは何か、負い目に生きてしまうタイプじゃないのかな。
…咲いた花も、後は散るだけだと、
咲いたことを後悔してるのかもしれない。

でも、いいじゃない。
咲かない花は花ではないもの。
過去のない人間なんて、いないでしょ?
僕は、過去は過去でいいと思うよ。

頑張りな。きっと棘は、後押しだけ。

キミやノックスが思いを遂げることができたら、
薔薇の棘は…

[感染する、とは言わない。
それで人が死ぬわけではないから。
問われても、そこだけはぼかして話をするだろう]


【人】 奏者 セシル

――正面玄関→自室――
[正面玄関を開けば、すぐ傍の廊下や中庭に人の気配があるのが分かって、眉を寄せる。
今は誰とも会いたくなかった。遠回りをしてでも、人のいない場所を通って、裏口へと向かう。
そこにあるバイオリンケースと楽譜を手にすれば、ようやく少し気持ちも落ち着く]

………部屋に、戻ろう。

[力なく零した呟き。噎せ返るような薔薇の香りに頭が痛くなる。
足早に自室までの道を急ぎ、自室に戻れば、扉を閉めて、ずるすると座り込む。
両手に抱きしめるようにして、バイオリンケースを抱き、首を振る。

同室者は既に帰省した後。部屋に一人になると、もはや自分の欲求は抑えられそうにもなく。
薔薇の香りは媚薬のように正常な思考回路を奪う。

それでも、抗おうとふらふらと立ち上がり、バイオリンケースを机の上に置く。
口の中に甘い薔薇の香りが広がっているのが不快で、うがいをしようと洗面所に行く]

(326) 2011/12/24(Sat) 15時頃

【人】 奏者 セシル

…………ッ…!

[普段絶対に見ないようにしていたもの。
この場所に来て、他人と一緒に暮らさざるを得なくなって、細心の注意を払っていたと言うのに。
鏡の中の自分と目が合えば、驚いたように息を飲む]

………あぁ……

[泣きそうに自らの瞳が歪むのが分かる。
鏡越しの自分。今すぐ目を逸らすべきだと分かっているのに、逸らせない。
むしろもっとよく見ようと、鏡との距離を縮める]

……………―――んだ。

[抑えようとしていた想い。決して叶うわけのない想い。認められない想い。
想いと呼応するように瞳から零れ落ちていく雫は洗面台を濡らす]

(333) 2011/12/24(Sat) 15時頃

【人】 奏者 セシル

………好き、なんだ。

[不毛な片思いと言うべきか。あるいは両思いではあるのか。

元々、内向的な子供ではあったと思う。
それに輪をかけたのは幼少の頃に受けた同学年の生徒からのいじめ。
誰一人、味方などおらず。全てが、敵。そう思い込んでしまった。
寂しさを癒す術もなく、代わりに鏡に映った自分だけが心の拠り所となる。

鏡に映った自分と会話をする姿を家族は奇異なものを見る目で見る。
その視線すらもまた敵対する視線としか思えず、家族すらも敵に思えた。
それでも、ぎりぎりの線で未だ道を踏み外してはいなかった]

(334) 2011/12/24(Sat) 15時頃

【人】 奏者 セシル

[全てが崩壊したのは数年前。全てはこの鏡が元凶となっている。

最初は軽い気持ちだった。鏡に映る自分に親愛の情を込めて口付けをしたこと。
自分を守るためとは言え、常識的に考えて、いけないことをしている自覚があったのがなお悪かった。
背徳感が自らを甘美な欲求へと導く。それはどこまでも歪んだ自分への愛情。

他者が全て敵と思え、誰も愛せなくなった少年はただただ自分だけを愛する。

一日中鏡と向き合い、熱に浮かされたように鏡に口付ける息子の異常ともいえる性癖を目の当たりにした両親。
何度となく、「隣人を愛せ」と聖書の教えを説かれ、十字架を持たされる。
質量的には軽いはずの十字架。されど、それは重たい楔となって自らを戒める]

(335) 2011/12/24(Sat) 15時頃

[セックスをどう伝えるか、悩んでいる間に
どうやらモリスの相談コーナーになっていたようで。

モリスの秘密を知って、どうしよーと、おろおろと
するものだから、会話に挟まることもなく。]

 えーちょっとまってー。
 モリスはともかく、
 俺には想い告げるような相手いないよー。

[言葉を発したのは、最後になって。
将来情熱をかけられるものを見つけること叶ってなく、
それは人に対しても未だ*]


【人】 奏者 セシル

[他者と暮らしていけるようにと願いを込めて、両親は寄宿学校へ息子を入学させた。
此処に来てからは、極力鏡を見ないように過ごした。
また誰かに奇異なもので見つめられたり、苛められたくはなかった。
打ち解けられなくとも、礼儀を欠くことだけはせず、ひっそりと学園生活を送っていた。

代わりに幼い頃から習っていたバイオリンを弾き続ける。
鏡の中の自分とは会話してはいけない。だから、音に乗せて自分との会話を試みる。

鏡や窓に映った自分を見ても、揺らぐことはあれど、踏み外すことはなかった。
これは薔薇のせいだ。薔薇の香りが悪い。自分は悪くない。
こんな時でも、自己防衛となる言い訳をしながら、熱に浮かされたような自分の瞳に吸い寄せられるように鏡の中の自分へと唇を寄せる]

(337) 2011/12/24(Sat) 15時頃

【人】 奏者 セシル

[鏡の中の自分と唇が重ねた瞬間に感じた冷たさ。
一瞬だけ我に返り、鏡から離れるも、鏡に映った自分を見れば、またすぐに唇を寄せる。
危険だ。今の自分はとても危険だ。誰かの瞳に映る自分すらも愛しく思えてしまいそうだ。

何度と無く鏡の中の自分と口付けを交わす。
冷たい鏡の感触は決して叶わない想いをまざまざと思い知らされるようだった。せめて少しでも熱が伝わるようにと……

自らの想いは拒絶されない。自らの想いは受け入れてはもらえる。
だけど、自らの想いを決して返されることだけはない。
苦しい。苦しくて、切なくて、仕方が無い。

飽きることはない口付け。されど、唇を重ねるごとに募っていく虚しさからは目を逸らす**]

(339) 2011/12/24(Sat) 15時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2011/12/24(Sat) 15時頃


あれ、ま。

[ヴェスパタインが逃げていくのに驚いた顔してみた]

…折角薔薇の棘のケガを、手当てしちゃ駄目じゃないか。
だから少し、怒ったのに。
嫉妬したのかと思ったのかな。

かわいい子だね。皆。


…カワイソウな子。

[諦めだけで今までを生きてたエリアスに、
あざ笑うような、哀れむような。
ただ、同情だけは寄せない薔薇の精]


…誰か……。

どうしたらいいの。
どうしたら、忘れられるんだろう。

[それはエリアスの呟き。
薔薇の精のそれではなくて。

悲しさだけが漂う気配]


えっ、エリアス先輩……?

[突然の呟きにモリスは動きが、止まる。]


…忘れたいだけなんだ。
ただ、辛い、だけ……

[シーツを握る手に力が入る。
ぽたぽたと涙だけが零れて。

答えの声に、違和感すら感じずに]

…もう、いやだ…。


[夢から目覚めさてた声は、2つ。
1つはベネットのもので、もうひとつはエリアスのもの。]

 うん?どーしたのー……

[寝ぼけた声が、モリスの後を追うように問う。]


ん〜?どうしたんだろうね、この子。

[答えを返すのは薔薇の精]

随分混乱してるみたいだけど?
君達なんか言ったの?


……っ。

[聞こえてくる嗚咽。
エリアスは何を忘れたくて、泣いているのだろう。

近くにエリアスの同室のセレストがいるだけに、複雑な悲鳴が洩れる。]


…キミ、誰かしらないけど。
バイトで、とか、言っていなかった?

[モリスが薔薇の精としていたやりとりはおぼろげだったけれど、夢の中できいたのだろうと。
この少年は一体いつこの声の異様さに気付くのだろう]

バイトなら…誰とでも、できる?
忘れさせて、くれる…?


……いいんスか。忘れちゃって。

[モリスは少し躊躇を見せると]

オレも忘れたいこと、あるし。
先輩がいいなら、『手伝いますよ』。忘れたいなら。

[セレストが放った自己責任という言葉が重くのしかかる。

それで、きっと、いい。

自分には負い目があるのだから。サイラスには綺麗なままでいてほしい。友達のまま、そのままで過ごせれば。
金で自分を売った、汚い自分にはきっと相応しくないのだから。]


……

お願い……


 むにゃ……。

[未だ夢現。2人の会話は聴いているけれど、脳みそには届いていないようで。]


……どこまで行けばいーんすか?
さすがに場所は選んだほうがいいと思うんスけど。

[モリスは少し困った様子でエリアスに告げる]


…防音室。あそこなら、聞こえない。

[逢引も、それ以上のことも]


……わかりました。
今、たまたまカギが開いてたんで、中にいます。


キミが…モリス…?

[余りに悲しみすぎてうつろになった眼は
彼を見る。
戸惑うことなくその胸元にほほをよせて]

約束。忘れさせ、て……


オレがモリスですけど、ね。

[来るなりエリアスが胸元に飛び込んでくるのを見れば、その髪を優しく撫でて。]

別に、いいですよ。オレで良ければ。
一緒に、暖まりましょうか。


つーか、何してもらいたいっスか?
バイトですから、ご要望とあらば、何でもするっスけど。

[エリアスの耳元でこっそりと囁く。]


…抱いてくれる?

[その声は、エリアスのものではなくて、
薔薇の精のものだとは気付かれまい。
元々枯れそうだった薔薇の木、求めるものは人の精気なのだ、と]


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