256 【突発RP村】胡蝶の夢
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[メルヤは林檎が嫌いでした。 甘い香りは、仄かな思い出を蘇らせるけれど、 もう要らぬもの。
暫くすれば、多くの木に赤は灯るでしょうか。 実は既に捥ぎ取られたその木に。 近くで生木の爆ぜる音が聞こえれば、口許に三日月が浮かびます。 要らぬものを葬り、暖炉の代わりになり得るなんて、一度に二度得をしたようです。 空に浮かばぬ代わりは、メルヤの唇が果たしましょう。]
(5) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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おねーちゃんも、トレイルも、 悲しむかなあ……?
[姉はアップルパイを焼くのが好きでした。 相棒はアップルパイを食べるのが好きでした。
こればかりは譲れません。 そもそも、姉も相棒もこの世に居ないのだから、 悲しむこともできないでしょう。 問いかけるだけ無駄なのです。]
(6) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[全ての林檎の木に火を放つのは、大変だったでしょう。 本当は修道院の中をも、燃やしていくつもりでした。 疲れがたまり、その気力さえもなくなります。
最後に戸締りをしておきましょう。 誰にも邪魔されないように、 誰も修道院からでれぬように、進入口を塞ぎます。 使い慣れた包丁を調理場より引き抜き、階段を上る。]
私は、永遠に忘れない。 想いも考えも憎しみも、永遠に残す。
[妙な気というやつだったのでしょうか。 そう告げた自警団は、喋ることはありません。 あの短剣は何処にいってしまったのでしょう。]
(7) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[その日、何気無く腰掛けた席は姉の定位置でした。 姉の代わりに誰にもなれないのに、その事を忘れた自分が許せませんでした。
両手いっぱいに持った球体が歩く度に、 零れ落ちていくように、 敬虔な修道女ではないメルヤの記憶は落ちていく。]
(8) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[辿り着くは姉の部屋。 寝台に小さな小さな火種を置きましょう。 小さな燻りはやがて、大きく育つでしょうか。 寝台に腰掛けて、最期の一呼吸を意識しましょう。]
キャサリン、トレイル。 また会えたら、いいな。
[家族の名前を唇の勢いに任せて、首に包丁を突き立てようと。 神も姉も信じきることもできない修道女メルヤ。 騙されたことも知らない相棒メルヤ。 メルヤの全ては全て灰になってしまえ。]
(9) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[願いも虚しく、寝台に横たまる身体は、 小さな火種に覆い被さる。 見開かれたその眸には、*光が反射していた。*]
(10) aki_nano 2016/11/18(Fri) 10時頃
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[数々の村で、人を食べては捜査をして、証拠を握り潰し、あるいは別の犯人を仕立て上げ。
仲間と共に村人を食いつくしたこともあった。
人は人の死を一大事だと叫びながら、牛を食い鶏を絞め鹿を撃つ。
ジェフに理解できなかったのは、たまに本当に、自分たちがしたのではない殺人のあること。
食べるためでもなく、ただただ感情のままに。
何かを命を奪って平気な顔で。
むしろ自慢げになる者すらいた。
殺すために殺すくせに、牛や鶏や鹿を悼まないくせに。
なぜ人狼を悪とし、憎むのか。
自分たちにとって人は、君たちの牛や鶏や鹿なのに。]
[その時だった。
ふつりと糸が途切れるように、
大切なものが途絶えたのを、俺は確かに感じた。
それは声ならぬ声で繋がる同胞であったからなのか、
理の通じない霊魂だからなのか。
貴男に迷惑をかけた未熟な若い狼には、分からなかったけれど。]
ジェフ……!!
[今や赤い囁きを耳にすることが出来た彼女にも、
命を絶やしてしまった貴男にも届かない声で。
俺は、確かに貴男の名を呼んだ。]
[ヒトの乙女の腕で涙を流した俺は
その瞬間だけは確かに
貴男の仲間であった、一匹の人狼として。
……貴男の死を嘆き、哀しんだのだ。]
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─和也─
[永い夢を見ていた。 こんなにも永く、早く目覚めて仕舞えばいい と、思った夢は初めてだった。]
幸せ、か。
[夢の最期に聞こえた言葉は、胸を締め付ける。 言葉を発していたのは、金髪の女性。 夢の中、視点を共有していたメルヤという女が、 永い間求めていた姿かつ声だった。]
(55) aki_nano 2016/11/19(Sat) 15時半頃
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[強張った身体を解そうと、 寄りかかっていた壁より立ち上がった。 壁についた大きな手に違和感を覚える。 握り開き、己の手だということを認識する。 あの夢の女の手とは、随分と違う。]
……俺の手だな。
[日暮和也、32歳男。 幸せか、と聞かれれば、 それなりに幸せなのではなかろうか。
転職が決まり、今までたまりにたまっていた有給を消費するために出た海外旅行。 旅行会社に勤めた友人に、二、三要望を伝え、組んでもらった日程。 その日程も折り返し地点を過ぎた。]
(56) aki_nano 2016/11/19(Sat) 15時半頃
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[ツアーの添乗員に、少し探検をしてくると告げ、 食堂の扉に手を掛ければ、懐かしさに眉はへなりと下がる。]
寒い。
[暖かな暖炉がある部屋から、抜け出せば、 身は冷たい空気に包まれる。
足は勝手に進む。 メルヤと夢を共有した和也は知っている。 赤子を抱く聖母のスタンドグラスが並ぶ場所。 鈍く色付いた光が落ちる、床を。]
(57) aki_nano 2016/11/19(Sat) 15時半頃
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(……よかった。)
[その足で立ち、息を吸い、誰かと会話する生者として当たり前の姿。
それが嬉しく感じるのです。心の奥で俺が、笑うのです。]
[——その次のページは、赤黒い何かに染まっていて、
辛うじて読み取れる走り書きが、ちらほらと散らばる。]
やっぱり、上手くできなかったみたい。
もっと練習しなきゃ、ダメなのかな。
お父さんとお母さんを混ぜ合わせてみたのに、弟も妹もできない。
どうすればいいんだろう。
私、嘘つきじゃない。人殺しでもない。
教えてくれたことを信じていたのに、何がいけなかったのかな。
ローズさんなら教えてくれるかな。
知るのが、こわい な
[それから、花屋で笑っていた看板娘は忽然とその姿を消す。
行方を知る者は、果たしていたのかどうか。
今となってはもう分からない。]
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[一番の前の席に腰かける。 座席に埃はなく、手入れはどうやらされているようだ。]
……メルヤ、君はここで何を考えていたんだろうね。
[オカルト染みている。 学生時代、前世の記憶があると言い張った人を思い出す。 あの時、同級生の事は全く信じられなかったから、 曖昧な態度しか取れなかった。
この体験を誰かに話したら、 作り話だとせせら笑われるのだろうか。 修道女メルヤの半生を共有した。 前世である修道女の家に、現世の日暮和也が訪れた。]
(98) aki_nano 2016/11/20(Sun) 02時頃
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[新しい職場の人間には、話せないだろう。 頭がおかしいと思われるか、 ネタを提供してくれるなんて面白いと思われるか、 大体そんなところだろう。]
でも、俺は知っているよ。
[君がどんな風に生きていたか。 メルヤの気持ちには、 理解できる部分とできない部分が、あるけれど。
軽く瞼を落とし、君の事でも考えていようか。]
(99) aki_nano 2016/11/20(Sun) 02時頃
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[静かな聖堂に、新たな人の音。>>90 一介の旅人は、その音を闇の中で聞いていた。 やがて足音は近づき、話しかけられる。 そこでようやく、彼を眸に映そう。]
ずうっと、昔からここは綺麗、 ……だったみたいですよ。
[日本人にしては、色素の薄い髪。 家族連れの一員だったか。 男一人で旅行するよりも、 俄然楽しそうに、幸せそうに映っていた。]
(100) aki_nano 2016/11/20(Sun) 02時頃
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[その髪色のせいなのだろうか。 気が緩んだせいなのだろうか。]
むかぁし、むかし、 晴天の下、果樹園の食べごろの林檎の紅も、 大層綺麗だった、……とか。
[冗談めかす声色で、付け足してしまう。
青い空と色付く林檎は美しかった。 あのときは君の姉と相棒の姿もあったね。]
(101) aki_nano 2016/11/20(Sun) 02時頃
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[それと、少しの後悔と、安堵。
なぜか、彼がいてくれることが、自分の願いだったように感じてしまう。
そう。
昔、思っていたのに助けられなかった友達が、元気に過ごしているのを聞いたような―――]
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[青年は隣に腰掛けた。>>111 それを瞬き、見ていた。 “人”が側にいるのは、好まぬ性質ではあるが、 彼が隣に座っても全く不快に感じなかった。 それどころか、何処か温かい気持ちに包まれた。]
うん。
[笑顔を見せた青年に、同じ様に破顔してみせる。 隙を見せ、言葉にしたものの返事にも、うん、と頷く。>>112]
(134) aki_nano 2016/11/20(Sun) 20時頃
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[ただ、驚いた顔が、気になった。 驚いた口が、紡ぐ言葉に、一瞬こちらも驚いた表情になる。 表情を緩め、懐かしむように眸を細める。]
──俺は……いいや、彼女は、 そのアップルパイには、 ほとんど口を付けなかったようだけどね。 美味しそうに食べる人の顔なら、知ってるよ。
[同じ夢を見ていたのだろうか。 そんなことは、あるのだろうか。 瑞々しい緑の中、灯るたわわな紅を想う。 知ってる、だなんて、断定の言葉を使ったのは、 この場の縁のみと思えばのこと。]
……君は、どうやら知らないようだけど。
[悪戯っぽく、呟き、 隣の彼と同じように、スタンドグラスを見上げた。*]
(135) aki_nano 2016/11/20(Sun) 20時頃
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[彼女が、ずっとそばにいて、彼女を守る“仲間”を見つけますように、見つけていますように。
いつか自分が感じた、アイリスへの“仲間意識”を、誰かが彼女に感じて、自分ができなかったことを、彼女にしてあげられますように。]
[私は“彼女”ではないから、分からないけれど。
少なくとも、自分を人間ではない土塊だと思っていた彼女にとっては、はじめて。
はじめて、役に立てる同胞だと思えた人たちだった。
自分や周囲がはっきりとそれを認識していたかはともかく、
狂いに狂った彼女の人生において、それは少なからず救いであったのではないかと、思う。]
[メールはこなくてもいいのだ。
自分が本当にしたいのはそれじゃない。
何か、何かをしてあげたくて、今はこれが自分のせいいっぱいだっただけだから。
何かをしてあげたいと思う人がいることを、彼女に伝えたかっただけだから。*]
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[雪は、静かに降り積もる。 陽の光を弱くして、薄暗いものを届ける。 ステンドグラスを通れば、色づいたものとして床に落ちる。
視界の端に、もぞもぞと動く手が入る。 メルヤは知っている。 アップルパイが好きな、いつでも傍にいた相棒を。 その手の動きも、その時の表情を。]
そうか、知らないのか。
[カマをかけた物言いは、言葉では望んだものを得ることはなかった。 しかし、動作では得ることができた。 触れられたくのないなら、触れないでおこう。]
(175) aki_nano 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[一つ、質問が投げられる。]
俺は、今とっても幸せだよ。
[幸せの定義を問われると困ってしまう。 が、衣食住は保証され、何にも脅かされることのない生活は幸せといってもいいのではないだろうか。]
君は、───幸せだったか?
[触れぬと決めたつもりだったが、過去形にしたのは、 永遠に時の止まった彼女を思ってのこと。 その回答を今更届けることもできないけれど、 知ってしまった今世の役割だと考える。]
(176) aki_nano 2016/11/21(Mon) 00時頃
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[視界の端で、メルヤの微笑む気配がした。 きっと気のせいだろう。
君はもう永遠にそこから動けないのだから。 真実を受け入れることもないまま、時間を止めた彼女はきっと笑う。 *幸せな思い出を想って。*]
(177) aki_nano 2016/11/21(Mon) 00時頃
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