人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 01時頃


【人】 手妻師 華月斎

―本邸・廊下―

 虎鉄は、何いいよんねん。

[高嶺への評というよりは、最後に付け足された言に、苦笑い。
後、叶うなら、愛情を持ってスパンと後頭部を軽く叩く。

訝しげに此方を見る、高嶺には、首を傾げる。
どう響いたかはしらねども、技巧的には凡才の域を出ないのは事実。
いびる云々には、素知らぬ顔をする苔色は、密かに鵠と夜光が同じ方角に消えたのを見ていた。]

 本郷様、御機嫌よう。

[そして、見えた楽器持つ人に、主同士の会話を邪魔せぬよう挨拶と礼のみ向けた。]

(15) 2010/08/05(Thu) 01時半頃

良い機会だ。
お前が毒の花ならば、そのまま彼を誑かしてみては?


 …………………彼を?

[苦笑混じる]

 貴方の後では翳みかねる
 が
 ……戯れる程度なら。

 日は未だ高い


【人】 手妻師 華月斎

 思わずつっこみいれとうなること謂うんが悪いんや。

[虎鉄に向かって、ふふんっと鼻を鳴らす。
このようなやり取りは、昔していたことだろう。
師の前ですれば、よく呆れられたものだ。]

 ……ぶっ。

[と、高嶺と本郷のやり取りに、噴出しかけ口元を手で覆う。
流石に此方は突っ込む訳にはいかない。
げほん――と空咳を一つ吐いて、上げられる弓を見る。]

 提琴(ヴァイオリン)。さっき響いとったなぁ。

[ポツリ呟いて、主同士で話が弾むようなら邪魔はせぬが得策と]

 ほな、わては食堂に向かいますわ。
 虎鉄はどうするん?

[場を辞する旨を告げて、弟弟子に問いかけを向けた。]

(32) 2010/08/05(Thu) 02時頃

【人】 手妻師 華月斎

 心配してくれるんは、ありがたいんやけどなぁ。

[叩いた次は、撫でまわすか。
しかし、高嶺に幼いと謂われれば、手はとまり、苦笑いが浮かぶ。
苦笑いは、主以外に舞を見せようとしない虎鉄に対しての、高嶺の言葉にもかかるのだが、それはきっと悟られはしないのだろう。]

 せやったら、一緒にいこか。
 嗚呼、本郷様の謎かけは、まだ解けてないんや。
 解けることがあったら、茶、持ってあがりますわ。

[ふっと思い出して、裏の意図なく、今度は差し入れという言葉は使わずに、本郷に告げる。
その後は、主達に礼を向けた後、虎鉄の腹の虫を揶揄いながら、*食堂へ*]

(51) 2010/08/05(Thu) 02時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 02時半頃


 しかし……

 死して満たされるとは
 坊主の言葉だけなのか、それとも

[納得がいかぬ風に呟き洩らす]


 刷衛殿、面白い人物にあった。
 天満月 邦夜と言う花主
 人狼病を持つものと口付けると発作を起こすそうだ

 先程発作を起こしてるところにあってな
 ……豚狼に悪戯されて口付けられたのだと。

 獣がその者の力に気付き
 誑かされる前に、何とか協力させたいものだ


[知っている
知っていた
筈だった
行為の数々を、直接其の身に受けて
花は乱れ咲く]

 ……坊主、と謂うは
 皆、こうなのか……

[父親もと謂っていたな
そうぼやき
種を植え付ける事の出来なかった
彼の胸に顔を埋めた。
ぴちゃり、舐め遣る]

 これは、確かに
 喰いでがありそうだ**


[そして、ヨアヒムを確保し、大広間の控え室に放り込んだあと、イアンからの報告を聴く。]

 ほお……
 稀にそういう人物がいるとは聴いたが。

[そして、しばらく考え…。]

 邦夜さんには事情を話して協力してもらうのもいいかもしれんな。


 いや、でも、話すと、それはそれで危険か?
 
[邦夜とは少し、話をした。花祭ははじめてのはず…。もちろん、花と戯れるなども、そう経験はしていないだろう。]

 ともかく、彼はこちらの手中にしておきたい。
 そして、彼は花主だ。

[少し押し黙るが、その先意味はわかるだろう。自分とイアン、花主と花、傍にいやすいのはどちらかと。]

 仕事、として、彼を操れるか?


 何処まで話すかは…
 私も難しいところかと。

[刷衛の言葉には同意するように。
 ……続いた言葉、
 それは自身も現在考えていたこと]    

 媚を売った経験はないが
 なんとか、する。私も花だ。

[相手が花主としての経験が浅いのが救いか。
 先ほどの、振り返れば赤面ものの
 拙い媚を思い出すが……なんとかせねばならない]  


 ああ、じゃあ、頼むぞ?
 というか自信がないのか?




 じゃあ、練習台になってやってもいいぞ?
 ほら、媚売ってみろ。

[そしてすぐにそんな冗談を飛ばす。]


 ……しょうがないだろ!
 今まで私には必要なかった……
 けれど、今必要なのだ……頑張るさ……

[自信がないのかと突かれれば
 声が大きくなって……少しずつ声量が下がる。]


 …………

[声音が冗談を飛ばすものに変わっていることにも気づかず
 真剣にこう言う場合はどう媚を売るべきなのか
 眉を寄せて考えて]

 ……刷衛殿…お主に会いたいと、思うている……

[小さく呟いた]


[正確には息を吐いたというより、噴出した。]

 そ、そうそう、う、うまいじゃねぇか。
 背中につめたいのが走ったぜ。

[イアンの頑張った媚の言葉にそう感想を述べた。]

 不慣れな感じが実にそそる。
 さすが、花だな。

[世辞ではなく、本当だった。]

 よし、まだ何か言ってみろ。

[再度、けしかけてみる。]


 ……笑うなっ!滑稽なのは…己でもわかってはいるのだ…
 さすが花などと……

[聴こえた息遣い。どう考えても噴出された。
 やはり、拙いのだ。媚も一つの芸
 そして、青年はその芸を鍛えてこなかった。
 告げられた評価は、不慣れゆえのなんとやら]

 ――……本気で逢いたいのだ。刷衛殿以外に
 私に、頼る相手もない……だから……

[再度の声に、羞恥心を押さえ込む少しの間の後
 薄く、口を開いて。かすかな声が零した]


 おお


                   いい。

[ちょっとかなりよかったらしい。
 うっかり鼻を抑えた。]

 大丈夫だ。うん、今傍にいたら押し倒してた。
 問題ない。

[むしろ一人で部屋で拝んでいる。]

 よし、頑張れ。見守ってるぞ、というか、
 聴き守ってやるからな。

[よしよし、という声。]

 で、封鎖のための人員はもう呼んだか?
 


 ……本当か……っ

[今度は噴出すような息も、
 それによって不自然にどもる感もなく]

 床まで持ち込めるかはわからんが練習は生かす
 ……報告はするから、聴かんでいい

[聞き守ると言われて苦笑する。
 よしよしという声も相俟って
 どうにも子供扱いされている気配に戸惑いつつ
 仕事のことになれば深呼吸一つ]

 封鎖人員は昨晩の宴直後に
 次の宴目処によこすよう連絡してある
 そこは抜かりはないよ。

[先ほどのよどみは嘘のように
 凛とした声でこたえた]


 おう、頑張れ。
 まぁ、でも相手は新人だ。

 割り切る部分も大事にな?

[そして、手はずが整っていることを聴けば、うむ、と深く頷いた。]

 ――…いや、任せきりですまんな?
 頼りにしてるぞ。相棒。

 じゃ、俺もちらちら各自の様子を見る。





 そうそう、あえぎ声だけじゃ助けてほしいのか、房事に夢中なのかわからんので、助けて欲しいときはちゃんと名前を呼べよ。

[余計なことも言っておいた。**]


 ……そうだな。相手も力の為に利用されて
 溺れてしまうのでは…哀れか

[忠告に邦夜自身のことを考えるのが抜けていたのに気づく
 いかんな、と、ゆるく頭をかいて]

 ……私の仕事であり、私の復讐だ。
 気にするな……お互いうまくいくことを




 ……間違って情事の最中、
 刷衛殿の名を呼ばぬよう気をつけるよ
 駆けつけて、あれ?なんぞ?では、な

[仕事の話で落ち着いたのか、余計なことにも
 からりと笑って言い返した]


[私の復讐で仕事、には黙っておいた。
 この相棒はどうやら猪突猛進のようだ。


 復讐のための仕事……。


 イアンの目的がそうと決まっているのなら、
 自分はなんのためか。さてはて。**]


[そして、そんな恩を売ってまで、己の心を買おうとした男は…
 哀れこの手に引き裂かれ、産まれる子の肥やしにされたという。]


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 15時頃


【人】 手妻師 華月斎

―食堂―

 それだけ食べれられるんやったら、大丈夫やわなぁ。

[共だって入った食堂で、華月は少しの呆れと、親しみを込めた苔色で虎鉄の喰いっぷりを見ていた。華月はというと、赤い実が乗る粥を口に運んでいた。]

 ごっそうさん。
 わるいんやけど、欲しいもんがあるねん。
 持ち出してもええやろか?

[昔話を交えながらの食事は、思ったより時間が掛かったよう。
虎鉄に席を立つ言葉をかけてから、厨房へと皿を片しに行き、目的のものを得る為に使用人に話しかけた。]

(223) 2010/08/05(Thu) 15時半頃

【人】 手妻師 華月斎

 茶葉は、これ。茶器は白の……これがええかな。
 うん。それと魔法瓶あるやろか?
 あっつい湯、淹れて欲しいねん。

[漆塗りの盆の上にチャキチャキと目的のものを揃え、ほなっと去りかけた時、ふっと思い出して]

 なぁ、本郷様っていつも決まった茶のんだりしとう?

[問いかけに対して、その使用人が知る限りは蓮茶が多かったという答えを得る。ふむっと一つ頷いて、礼を紡いでから、華月は食堂を後にした。]

(224) 2010/08/05(Thu) 15時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―花主の棟に向かって・本邸廊下―

[高嶺の若干の注文に、魔法瓶で湯を運び、その場で茶を淹れるという手段を取った華月は飄々と目的地へ向かっていた。

と、脚を止める。
本邸の何処からか、琵琶の音が聴こえた。]

 霞月夜様の音やないなぁ。誰やろか。

[少し彷徨わせる視線、窓を見やれば、月昇らぬ空の色が苔色を焼く。]

(233) 2010/08/05(Thu) 16時頃

【人】 手妻師 華月斎

 まぶしっ……

[カタリと持った盆の上、茶器が小さく音を立てる。
細めた視界、青に白が1つ過ぎった。]

 白鳥は哀しからずや 空の青 海のあをにも 染まずただよふ

[その風景の鮮やかさに、思わずその短歌を口ずさむ。
舞や唄で習う時代より、随分若い世代の唄。
識った時、胸中に走った衝撃(感情)を、どう表せばよいのか、未だにしらない。

悲しい(かなしい)だけではない
愛しい(かなしい)だけではない

二つを合わせた、哀しい(かなしい)……。]

(234) 2010/08/05(Thu) 16時頃

【人】 手妻師 華月斎

 ま、白鳥(しらとり)は
 白鳥(はくちょう)さしとる訳やないらしいけど。

[誰を思うたか呟いて、そして歩き始める。
その先に、手を空に掲げる人の姿は、あるやなしや。

あるならば、空を見詰めたと同じように、眩しげに苔色を細め、見やる。]

(240) 2010/08/05(Thu) 16時半頃

【人】 手妻師 華月斎

[りん――聴きなれた音が、静寂を裂く。
見える紫苑色に、微笑む苔色の眦。
彼の人の視線が、茶器に落ちても、普段と変わることのない表情。]

 何、捕まえようとしてはったん?

[声音は少しだけ、幼く見えた仕草を揶揄う風に響く。]

(242) 2010/08/05(Thu) 17時頃

【人】 手妻師 華月斎

 蝶?

[鵠の応えに、嗚呼――と一つ息を吐けば、華月は悪戯を思いついた子供の顔をする。]

 まだ、居るやんか。
 ほら、鵠さんの肩口に……。

[盆は持ったまま、何時の間に飛ばしたのか。
白い和紙の蝶が、窓の外を見る人の肩口で息づく。]

 ……どうするん?

[今までの揶揄うような声音が不意に色を変える。
問いかけは、その蝶を捕まえないのか意味するだけなのか。]

 飛んで行ってしまうで?

[染まらぬ白を、声音とは裏腹。
苔色は常と変わらぬ微笑を湛えて見詰めた。]

(244) 2010/08/05(Thu) 17時半頃

【人】 手妻師 華月斎

[かけた言葉の意味合いを、相手は知ってか知らずか。
蝶に触れた手に、器用に盆を片手で支え、もう一方を伸ばす。]

 そやな。
 折角、結んだ蕾なら、咲かなもったいないやろ。

[触れるか触れないか。
蝶は蓮を思わせる花に変わる。]

(247) 2010/08/05(Thu) 18時半頃

手妻師 華月斎は、呉服問屋 藤之助に、「蝶のままのが佳かったかいな?」と手妻の披露後、微笑んだ。

2010/08/05(Thu) 18時半頃


【人】 手妻師 華月斎

[鵠が花に唇を寄せる様を、先の紫苑色を引き継ぐように、苔色が一度驚いたように開き、細まり]

 ……ほな、わては高嶺様ん部屋行くわ。

[そして、尋ねの答えが出る時、まるで何かに耐えられないと云う風に紫苑色から逸れた。
触れるか触れないかの距離に在った指先も、弾かれたように盆に戻り、本来の目的が、まるでその場を去る口実のように唇から零れ落ちる。

咲けと、暗に謂った。
何にも染まらぬ白は、哀しいから。

けれど、何かに染まろうとする白もまた


                   ――哀しい。]

(249) 2010/08/05(Thu) 19時頃

【人】 手妻師 華月斎


 ……なんやろか?

[去ろうとした足は、止まる。
名を呼ばれて振り向かないは情知らずだと、思ったからか。
否……。]



[沈黙が場を支配する。
視線を受け続けた苔色が、堪らず紫苑色を見詰め返す

            ―――そして、囚われる。]

 …………っ


[カタリと手に持った茶器が鳴った。
伸ばせない手は、華月も同じと示す音。]

(253) 2010/08/05(Thu) 19時半頃

【人】 手妻師 華月斎

[伸びてくる手。
引力に導かれるように、微か傾ぐ身体。
触れるか触れないかまで縮んでいた距離は、それでもう……。

              ――嗚呼、触れてしまえば]



[言葉を紡げない唇が、掠めるように。
けれど、確かに白に何かを刻むよう、鵠の唇の端に触れようと。]

(256) 2010/08/05(Thu) 20時頃

【人】 手妻師 華月斎

[端に、けれど確かに触れ合う唇と唇。
そのまま深く貪りつくしたい衝動を抑えたのは、互いの身体の間で鳴る茶器の音。]

 ……あかんっ

[蹈鞴を踏むように後退する身体。
どこか怯えたように、紫苑色を苔色が見詰める。]

 鵠さんは、自分で選ばな、いけんのや。
 わてに、流されたら、あかん。

[まるで己は選べなかったのだと、告白するに等しい言葉が戦慄く唇から落ちた。]

(262) 2010/08/05(Thu) 20時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 20時半頃


 ――望みはひとつ
 願いはひとつ――

 種植え付けて
 腐らせる
 この世の理
 
 幾年もいくねんも
 血を継いで
 肉を喰らい
 種を植える

 二つ心は要らぬ
 惑うては
 いのちとり


【人】 手妻師 華月斎

[また名を呼ばれる。
糸で縫いつけられたように動けなくなる脚。]

 くぐ い さ……

[微かに揺れる紫苑色を見詰める。
言葉の先を知りたいとも、知りたくないとも、思う。

けれど

結局、伸ばされる手を、はねのけることが出来ないのは、過去と同じだった。]

 己は……なんやろか?

[そして、先を促す言葉を惑いながらも選んだのは、まぎれもなく自分だった。]

(277) 2010/08/05(Thu) 21時頃

…一体。

[小さく呟いた。
それは無意識に]


【人】 手妻師 華月斎

[紡がれる言の葉を聴く。
単語の一つ一つの意味を拾い上げ、噛みしめるように咀嚼する。

途中でとまる声音に、何かを決めたように、大きく息を吐く。
そして、逸らされた視線と合わすように、背を向けた。]

 もし、鳥と蝶として、一緒に飛べる未来が
 欠片でもあるんやと思うなら、ついてきて欲しいねん。

 高嶺様にも伝えとこおもたんや。
 一緒に知ってもろたほうが早い。

[背に隠した秘密。
人によっては大したことのないものかもしれない。
けれど、華月にとっては大きなもの。]

 ……選ぶんは、わてやない。
 高嶺様と、鵠さんや。

[呟いて、鵠がついてこようがこなかろうが、脚を高嶺の部屋の方へと進め始めた。]

(291) 2010/08/05(Thu) 21時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋前―

[後ろに鈴の音を伴って、向かった先は高嶺の。]

 茶持って来たんやけど、タイミング悪かったやろか。

[集う3人を見やって、わざと聴こえる音量で呟きを零した。]

(305) 2010/08/05(Thu) 22時頃

 ――何、

[呟きは呆然と]


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋前―

 なんやろ……

[その場の空気に違和を感じた。
それは高嶺からであり、ロビンからでもあったのだが。
何が違和なのか掴みきる前に、高嶺から部屋の中へと命じられる。]

 そやったら、えぇんやけど。

[小首を一つ傾げ、乾とロビンに礼を一つ向ける。
その時になって、やっと、ロビンに感じた違和の欠片を感じ取った。
けれど、その場で何を謂う訳でもなく、ただ立ちつくすロビンに心配気な視線を向けた後、鵠を苔色で一瞬見やってから、高嶺の後に続いた。]

(316) 2010/08/05(Thu) 22時半頃

【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋―

[扉を閉めたのは、華月と鵠とどちらであったか。
憂いの消えぬ困った風な、花主とは少し違う高嶺の表情を見て、華月も一瞬困惑した表情を見せた。]

 ……わての返事は、話もろた時からきまっとります。
 出来れば、次の宴までに、
 高嶺様に判断貰いたいと思うて、きました。

[促されて茶器を置きながら、言の葉を紡ぐ時は、もう常とは変わらぬ――否、何か決意を秘めたような微笑を浮かべいた。]

 見てもらいとぅもんがあるんやけど、見てもらってもええですか?
 鵠さんにも、見て、知ってもろて、
 選んでもらお思ってついてきて貰いました。

[ちろりと、苔色を紫苑色に向け、そして黒檀に戻した。]

(324) 2010/08/05(Thu) 23時頃

 すまん、ちょっと遅れるかもしれぬ。

[行かねばならぬが、動こうとしない花。
 仕方なく、小さくそれだけ囁いた。]


 ……?はい、わかりました……
 大丈夫です、やり遂げて見せます。
 舞い手の花なのですから。

[聞こえた声にきょとんと。その後淡く笑んで。
 ただ、通信が入ったついでに
 暫く口篭って…言うとおりにしてくれれば
 どうせばれること。意を決し話す]

 ……本郷殿に宴前に逃げるよう勧めました。
 彼は人を殺そうとしても殺せない人。
 多分獣ではないかと思いまして。

 けれど、職務違反です。
 この件のセンターからの罰は私が受けますので…
 御報告までに


 何?



 そうか。

[職務違反、そういわれればそのとおりで…。]

 その件はのちに。
 本郷さんがそうでないのであれば、問題はなかろうて。

[早まるな、との意味あいもこめて、そう答えておく。]


 はい……勝手な行動申し訳ありません


 邦夜殿の力は
 怪しい人に使ってもらうべきなのでしょうか…
 それとも、人であって欲しい……と
 思う人に使うべきなのでしょうか…ね

[刷衛と邦夜、それ以外は誰が獣か、人か
 確信が持てないなか、そんなことをポツリとこぼした]


[相談を受け、それは怪しい奴に決まっている、と思いつつも、即答はせずに考える。]

 人間であってほしい…と思うというのは、どういうことかな。

[そう、あれだけチャールズに執心していたイアン。
 もしクロならば、どんな相手だろうと殺しそうないきおいだった。
 だが、



                 そうでない人物ができたか?]


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋―

[常であれば、ロビンに感じた違和――それは前とは違う表情の移り代わり、他人(乾)の傍にあったこと、をそれとなく尋ねるなりなんなりしたのかもしれない。
それをしなかったのは、嗚呼、やはり思うより常ではいられてない証。]

 ほな、見苦しいもん、見せますけど……。

[くるりと背を向ける。
常ではないとは謂えど、手妻で慣れた手は震えることなく、自らの帯をとり、着物を床に落とした。
晒される背には、消えることのない幾多の傷痕。
それは切り傷であり、鞭打たれたあとであり、火傷のように爛れた個所もあった。]

 ……見目にも問題ありますやろけど、問題はそやないんです。

[ポツリ―――懺悔のように呟く。]

(338) 2010/08/05(Thu) 23時半頃

【人】 手妻師 華月斎

 もしも、花として求められる中に、色ごとが含まれるんやったら。
 わての性は、この背のままです。

 抱かれる方は、まだえぇんです。
 優しゅうにされたら、感じんだけの話やから。
 せやけど、抱く方は……、前の主さんは3ヵ月で死にかけてん。
 最初の刷り込みやろか、どうしても優しゅうできへんねん。

[2人に背を向けたまま、肩を震わせた。]

(339) 2010/08/05(Thu) 23時半頃

 …例えば霞殿…旧友ですから…昔から知っていますし
 獣ではないと思いますが…
 それと、彼の花となった鳥、迦陵
 …霞殿と仲睦まじい様子でしたので迦陵が獣だと……
 霞殿が哀れです……
 それと、本郷殿…理由は先程の通りにロビンですね…
 まだ、ほんの童花ですから……
 ……ロビンはそうは言っても疑いも濃いので
 …まぁ、殺すべきなのでしょうが

[聞かれた質問に、具体的な人物名を聞かれているのかと
 名前を挙げていって
 それは刷衛の思うことと、重なるだろうか?]


 イアン……
 お前は人から騙されたことはないのか?

 クロは人間らしくないわけではない。
 人間らしいクロもいる。

 人間であってほしかった者がクロの場合はどうするのだ?


 ……騙されたことは確かに少ないです…
 昔も、今も。
 今までは殲滅が多かったので考えてませんでしたし…

[今までの仕事を思い出して、小さく首をひねった後
 続いた言葉には朗らかに笑いながら返した]

 ああ……その場合は…殺しますよ。当然です。


 そうか。



 ならば、効率のいいほうを選べ。

[笑い声には眉を寄せたが、見えるわけはもちろんない。]


 効率、の、いいほうですか……んんんん…
 怪しいところ、ですかね。
 それか怪しいのは殺すってことにしてしまって
 まったく判断つかないところか…??
 

 あ、けれど先程の話だと
 騙されていることも考えると
 騙されそうなところのが良いのだろうか…

[眉を寄せているとも知らず
 夕飯を迷うような気楽さでそんな言葉を零して悩む]


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋―

[鵠が息を呑む音に、我知れず唇を噛んだ。
華月にとって、選ぶことは、もう遠い昔にすんでしまったこと。
貧困街で、両親が死んだ後、最初の花主の手を取ったその時に。]

 ………っ

[高嶺の言葉が聴こえ、背にかかる温もりに、肩を軽く叩かれることに、また震える。
痛めつけられるより、優しく触れられる方が痛い。]

 ……はい

[名を呼ばれれば、息を一つ吐いてから、振りかえろうと。
肩に着物がかかれば、前を合わせた。]


[沈黙は、高嶺の真意を知るための間。
苔色は、相手が言の葉を紡ぐ口元を見遣った。]

(352) 2010/08/06(Fri) 00時頃

手妻師 華月斎は、懐刀 朧の理由を、鵠との間が狭まったことを意識しながら待つ。

2010/08/06(Fri) 00時頃


 ……息詰まりそうだ
 宴を切り上げるは、駄目か

[次々に増える人に、うんざりと呟く]


 なかなか、可愛らしい花?だな
 なるほど、遅くなるといった理由も理解した

[くすくすっと笑いを零して]


 おう待たせたな。

[シンプルにそれだけ]


 大丈夫、まだ始まってもない

[狩の高揚からか、だいぶはしゃいだ様子で]


仕方ないだろう。
そういう場所だ。

今のうちに誰を喰うかぐらい考えて気を紛らわせたらいい。

[小さな嘆息。
面倒だと思っているのは自分もだった]


 今宵喰らうなら
 僧で良いと思うのに

[拗ねた声]


乾か。
何だ、二人とも随分執心だな。

[霞も自分好みだと推していた気がする]


  そうか、ならばよかった。

[セシルと明とロビンに囲まれているので、なお、何もそれ以上はいえないらしかった。]


 ええ、はじめますね。

[短い返しに、此方も短く台上で]


【人】 手妻師 華月斎

[背の秘密を明かして尚、求められるのであれば。
元より、高嶺を主とすることに、華月はなんの異存もない。]



[静かに、主と定めた人と鵠のやり取りを聴く。
檳榔子染を馴染みが、黒檀の色彩強い人に差し出せば、刹那瞼を伏せた。]

 ……了解や。主様。

[かかる言葉に、身を繕いながら返した言葉が答え。
高嶺様でなく、主さんでなく、主様と。

花として、花主の傍につき、少し遅くなった宴へと、もう一つの花と共に向かった。]

(382) 2010/08/06(Fri) 01時頃

 いや、少し薄味なれど
 美味かった。
 
[思わず笑み零す]

 貴方は?
 喰らうなら誰を


[その様子をじっと見ている。]


            ――…やりすぎだ。
            煽ってどうする。


薄味?

[何をどうして薄味になるのか、と思わず首を傾げたが]

…今のところはまだ、決めかねている。


…肉饅頭め、しくじりおって……。
[袖下、気取られぬようにきつく爪を立てる。
 彼と…己の囲い主の傘の下。
 今までは気づかれること無く血の宴を続けてきたというのに。

 イアンが無き主の仇を討とうと、そちらの手先になることくらいは想定しておくべきであったか。]


 ……やりすぎなものか…手緩い。
 仲間をはくまで痛めつけて当然


 その仲間が、尚、暴れるかもだ。
 しかし、やってしまったものは仕方がない。

[そして、この状況に対する各自の変化をみている。]


…だから、逃げろ、なのか。

[は、と。
短い言葉と共に零れた感情は何であったのか。
己にすらわからない]


 ……

[無言。
あるのは憤り混じる念だけ] 


 暴れてくれれば痕跡が残る
 暴れてくれればより見つけやすい

 何が問題がある。


 それに巻き込まれて、死ぬ奴が出るかもしれぬ。




[お前の元主のようにとはいわなかった。]


【人】 手妻師 華月斎

―大広間―

 人狼病……

[そこに辿り着くや否や、告げられた文言に苔色は瞬く。
次にその眼差しは、ヨアヒムから流れ出る紅を見る。]

 『         』

[唇が微かに動く。読みとれた者は居たか居ないか。
気持ちよさそうやな――と、羨むような言葉は、流石に音には出しはしない。

ふと我に返って、頭を振った。
と、何処かで椅子の鳴る音が聴こえた。]

(413) 2010/08/06(Fri) 01時半頃

 ……そうですね。
 けれど、そうでもして捕まえなければ
 羅患者は増え、よりいっそうの犠牲者が出ます。



 違いますか?


[しばし沈黙するが、目を一度伏せてから。]

 もう事態は転がりだした。


                見極めるのみだ。


 ええ、そうですね……
 私も観察はしますが
 話すので観察しきれません。
 ですので、観察本当によろしくお願いいたします


 私とて、無実の人間は殺したいわけじゃない


[先程散った赤い血か、それとも赤い月のせいか。
 体の芯に沸き立つ獣を、抱く手に力込めて押しとどめる。]

…堪え切れねば……全て喰い尽くすしかなかろう。
[苦しげに小さく漏らす言葉は届いてしまうか。]


 全員抹殺など
 涼しい顔で謂うて

 非人道的でないと?

 ようやる。

[怯えは半分が演技、半分は底から生じるもの。
けれど
嗚呼、ひとのにおいが、血のにおいが強い]


……ああ。そうだな。

[堪えきれなければ。
総てを喰らって生き延びるまでの事。
従来と何一つ変わらないはずだ]

総て

[喰らうは狼憑きが故の定め]


【人】 手妻師 華月斎

―大広間―

 虎鉄、どないしたん。
 確かに、胸糞はわるぅなる話やけど……。

[我に返った華月は、様子の弟分の傍に寄ろうとする。
そうしながらも、意識の端では常に、黒檀と紫苑色の2色を気にして。]

(446) 2010/08/06(Fri) 02時頃

手妻師 華月斎は、2つの色と、眼差し合うことがあれば、今はただ冷静さを保とうとする苔色を見せる。

2010/08/06(Fri) 02時頃


 総て…………ならば
 順序も考え直す必要あるか

 如何しよう。


如何したものかな。

…イビセラ。
お前、乾についたのだったか。

[付き従っている様子は、視線で見てとれる。
数拍開けてから]

このまま転がせそうであれば、あれはしばらく見送ってもよいかも知れん。
代わりに、誰か。…食指が動きそうなところがあれば。

それか……推測だが、もう一人ぐらいセンターの人間はいそうだな。
そこをあえて食ってやるのも好いかも知れん。
あの花独りで根回ししたにしては、状況が綺麗にまとまり過ぎている。


 そう、いまは坊主の手に。



 ……センターの、イアンでは駄目なのか?

[小さく笑うは
幾らか平常が戻ってきた故に。
二人の仕草を視界隅捕らえ、からかい混じりにひとつ]

 根回しした相手
 検討もつかずして

 さて……如何したものか


あれほどつけ上がったことをしてくれるのならば、
最後まで残して苦しむ姿を見るほうが楽しいだろう?

[淡々と告げる。
からかうような言葉など歯牙にもかけない]

…刷衛。もしくは、天満月

[ぽつりと一つ、名をあげた]

ひょっとして、と言う可能性でしかないが…
あの研師、幾らか反応が薄いように思う。


イアンと通じていそうなものか…

もしくは…
[この感情は嫉妬なのだろうか。自らも花を手にしていても尚。]

…高嶺が摘んだ花の、いずれかを。


刷衛、天満月
どちらも、反応の薄い点では……そうか。

[淡々と謂うに追いかけはしない。
名を呟き乍]

高嶺の摘んだ花ならば、華月を

[どちらかと謂われ、迷わず片方を選ぶ。
意図の説明は出来ず]


【人】 手妻師 華月斎

 お気遣い、感謝しますわ。

[弟弟子を気にせずにはいれない心情を汲んでくれたのか。
花主の言葉に、礼を述べる。

憂う表情を気にしながらも、場と先程の主の言葉を思い出せば、問うことは難しい。]

 虎鉄っ!!!

[崩れ落ちる身体、支えるのは本郷の方が先だった。
どうするか一寸迷うも、主の命もあり、虎鉄の介抱には*手を出すつもりで*]

(474) 2010/08/06(Fri) 03時頃

どちらも、何かを知っていると言うのは間違いないようにおもう。

[強く視線を向けていた刷衛。
多少の驚きはあれど、それにしては驚きがあとを引いていないよう見える天満月]


…高嶺の?

[その言葉は発想に無く]


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 03時頃


 華月

[呟く]

 あれがいい。


 念のため
 邦夜が来る前に迦陵が私の部屋を訪ねました。
 そして直ぐ立ち去ったのですが
 ちょうど、入れ替わりに邦夜がやってきたので
 邦夜が私の部屋に来たことを
 迦陵は知っていると思って良いでしょう

 些細なことですが、報告までに


そういえば、もうひとつ…
[ふと思い出した、違和感。]

イアンが…天満月の御子息を、籠絡したい、と。

いや、おかしいか。通じておるなら取り入りたいとは。


籠絡…?

[己の居室へと戻るその途中、言葉に微かに訝しんだような返事になる。
天満月を。先程の言動と内容から照らし合わせるに]

…何らかの手駒にするつもりかも知れん。
だが、理由がわからない。
センターにとって都合のいいものだと言うことなのか?

[軽く首を捻る]


 籠絡かどうか
 ……取り入る何かが、かの人にあると?


…そういうことだろうな。
少し、病関係の書籍を探ってみるほうがいいだろう。

理由が転がっているかもしれない。


書籍なら、
広間を出て間も無くの部屋が書庫だった。

[記憶を辿る。
子供が隠れた暗い部屋]


書庫の場所なら…知らねばそこらの使用人に聞いておいたほうがいい。
くれぐれも…ここで通じていることを知られてはいけないよ。


わかっている。
…必要なら庭から回る。
あちらからなら書庫の位置もわかる。


 全く手間のかかる事
 ……センターの人間など、招くから。

[イアンは彼に招かれた
そう言っていた、昨夜の記憶。
溜息を洩らす]


 報告ごくろう。
 そして、大役、しかと見た。

 邦夜さんの動向は、任す。





 さて、怪しいのはどいつかねぇ。**


 舞うは花の務めですから……お言葉ありがとうございます。
 邦夜殿のお力は判断出来るのは一日一人、
 また、体調の関係等も考慮し判断の先は
 邦夜殿にお任せにするつもりです。


 ……傍目には動揺の少ない刷衛殿が
 怪しく映りましたよ?

[そう言って小さく笑って]
 ……疑われ過ぎる時は、
 名乗り出てくださいね。 ……投票は、絶対ですから、万が一な事態になったら
 私が貴方を殺める*ことに*


 このまま、ひとの気無ければ
 イアン……
 背後から襲って

 ……流石に無謀か

[ちらと視線流し、首を振る]


彼の人は、もののふの舞を得意とします。
目覚めたてのお前で…太刀打ちできるかどうかは。

[慎重に、と促す心の奥底には、やはり旧き友への想いも無いわけではない。]


 ――返り討ちが関の山か。

 坊主にも謂われた。
 喰らうなら報いを着せると

[溜息]


 居心地が、悪い
 視線で犯される気分だ。

[遠くを見遣り、眉を寄せる]


[今も必死でこらえているのは、このまま雛を喰らいたい想い。
 …今喰らえばきっと足が付く。それでは…]

いや、それを逆手に取れば…
花か主かを喰らってしまえば…


[彼を喰らうその日がくるなら
それは人食花散る日]

 ……?
 此処にあるは
 花か、主のみと


つがいの片方食らってしまえば、
もう片方が獣だと…


 ロビンと今話しておる
 ロビンもそなたを疑っており……月瀬が
 お前の傍にあるのを案じておるな。

 それと、どうも法泉殿はロビン曰く
 なにやら不思議な力がある、そうな。

 後、邦夜殿は夜光を確認すると言っておった

 いろいろ、錯綜してきたなぁ…


 いま、つがいと謂うなら
 私と、貴方と、……高嶺の


 片方と謂うても
 如何する


【人】 手妻師 華月斎

―大広間→高嶺の部屋―

[本郷から虎鉄の身体を譲り受け抱え、命じられたまま主の部屋へ運ぼうと。
去り際気にかかることは多々あれど、今は抱き上げた弟弟子のことが一番で、他には反応をしめせぬまま。

その間、何度、紫苑色と視線を合わせたか。
抱きかかえた者のあまりの冷たさに、その身は死体のように重くも感じられ、逆に魂のように軽くも感じられた。]


[しかし、まるでこの詮無い現状に花を一つ添えるよう。
華月の唇が微かに綻んだ瞬間があった。

その表情は、主様といいなれぬ鵠へか。
それとも、朧と名を呼ぶことを許した花主へか。
どちらもだったか。]

(594) 2010/08/06(Fri) 13時頃

【人】 手妻師 華月斎

[運ぶ途中、問いが掛かる。]


[恐れはあると高嶺の一つの花は言を持って答えた。
片割れの花は、言葉なく微笑む――逆に恐れはないと示す態。
伏せられる紫苑色を見、真っ直ぐに憂う黒檀を見つめる。

やがて部屋に辿り着けば、冷たく重く、矛盾して軽い、虎鉄の身を褥へ寝かしつけた。]


[まるで鏡写しの逆しまに、鵠が言の葉を紡ぐ時は沈黙を保つことの多い華月は、始まる話にこの時も口を鎖していた。一瞬、ぴくりと動いたのは、白鳥の伝承を聞いた時。

もし、その話が真実になるのならば、己が裡に眠るものと少しばかり似ているのだと思う。鏡写しであればこそ、似ている部分がなければ、逆しまにもならぬか。
ただ、鳥と蝶が違うのは……――。

ふと、それこそ鏡写しのような、己が主人と霞月の君を思い出す。]

(597) 2010/08/06(Fri) 13時頃

いや、研師と桜の猫も。

あのドラ猫が、彼奴には懐いて寝ておった。


【人】 手妻師 華月斎

 ……茶、いれましょか?
 話とったら、喉かわかへんですか。

[黒檀と紫苑色と2つの視線を受けて、思い立ったように提案をした。高嶺の部屋には丁度、宴となるはずだった場所に向かう前、華月が運んだ茶器一式が澄みに置かれて在った。]

(598) 2010/08/06(Fri) 13時頃

 ああ、そうだった
 が
 研師の彼は、明之進と主がなにやらと

 ……桜の子、
 まだ違うだろう
 私になんの報告も無しに。


[内心は月瀬の傍に刷衛がおるなら
 ロビンと月瀬、ともに獣でなければ
 どちらも安全だろうとか
 こちら側の理由で思っていただけ、なのだが]


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋―

[2人の言葉を受けて、ゆるりと座から立ち上がる。
立ち上がる途中の視界に、常より狭まったように思う相手の、名のように白くなった握られた手を見る。
口を開きかけて、閉じ、立ち上がる手助けに借りる形とりながら、背にポンと触れた。]

 ほな、淹れますわ。

[茶碗は一応と2碗用意してあった。
手妻以外は凡才と云えど、ほぼ全てにおいて他のことも均等にしてのける腕は、茶にも振るわれる。その器用貧乏的な部分が、ある意味手妻の才に生かされているのだろう。

程なくして、薫り高い茶が2人の手元に運ばれる。]

(610) 2010/08/06(Fri) 13時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 14時頃


明之進など、おらぬよ。
[それはきっぱりと言い切る声音。]

何故ならあれは…去年喰われてしまったのだから。

あの研師を喰らってしまおうか。敵に回せば厄介であろうし。
[それは、夜屋根に潜む猫へと嫌疑をかけることにもなろうか。]


【人】 手妻師 華月斎

[茶を二人の前に置けば、主の手は片割れの花から、華月へも伸びる。]


[鵠と同じく、少し見開く苔色。そして、拒むこともない。
そして、主の名を呼びつけたすは]

 どないしはりました?

[尋ねても良いのだろうかと、やや躊躇った声音で告げる言。]

(620) 2010/08/06(Fri) 14時頃

 今からロビンが月瀬を案じに
 月瀬のところへ向かう。
 お前が傍にいるようならば
 二人の様子、観察お願いしたい。

 私は本郷が私と話がしたいと
 大広間で声をかけられているので
 そちらへ向かう


 …………近頃の幽霊は、
 あれほど生者と区別つかぬもの?


 そう、彼でも良いが
 センターの彼が何やらきな臭い。
 私に目をつけて居るのかどうか


喰……?

[聞こえた声に軽く首を傾げる。
名簿に名前がない。
それは解っているのだから]


【人】 手妻師 華月斎

[戸惑いを微かに滲ませた苔色は、触れた人の挙動を追う。
問いに返ってきた言葉に、一瞬、紫苑色に視線を向けた。
なんとなく――その言に何を思うか?と問うように。
そのタイミングが合い、面食らったように微か破顔する。]

 それが朧様の命やったら。
 ……御意。

[表情を改めて、頷く。
鈴の音のような潔さとは違う、裡に個を押しこめた答え。

どちらかといえば、主の贄になれと謂われた方が気が楽だったとは、滲んでいたか否か。
ただ、花であればこそ。苔色は、茶を飲む2人を映しながら、常の微笑を湛えてそこに在る。]

(634) 2010/08/06(Fri) 14時半頃

【人】 手妻師 華月斎

[顔は笑っている、けれど黒檀には憂い。
それに気がつけたのは、華月自身も笑みの下に隠すものがあるからか。]

 虎鉄とやったらともかく、鵠さんとは漫才は出来へんですけど。

[唐突に告げられた、剪定の理由。
楽しいの意味合いは、そういうことではないだろう。
そう薄々知りつつも、紫苑色の視線を受けて茶化すように云う言の葉。]

 ……それ。気がついてくださっとったんやね。

[紙細工の蓮の花の存在に、連想されるのは本郷の。]

 行きはるなら気ぃつけて。今宵は満月やさかい。
 噂が真実ならば、獣が活気つきますよって。

[本当はついて行くべきだと思えども。
先の大広間の会話と蓮の花からの連想に、控えた。]

(648) 2010/08/06(Fri) 15時頃

[喰らって腹へ納めてしまえば、分かれることもあるまいに。
 白いうなじが、紅さす頬が、あまりにやわらかそうにみえて。
 爪立てて裂いてしまえばと、思う心を押し込める。

 …腹の中では、その笑顔は見えぬ故。]


【人】 手妻師 華月斎

 仕掛け明かしかどうか判らへんけど……
 蓮の花は、すき見て引っ掛けただけっすよ。

[主の言葉にカラリと笑って、逆らう気はないと示す風、種を一つ明かした振りをした。そして、鵠にかかる言葉と、それを受けての反応に肩を細かく震わせる。
笑いを耐えながら、主が去るを見送った。]

 朧様、短期間に、よぅ鵠さんの性格くんではるわ。

[悔しそうな顔をする鵠を見、揶揄う言葉を向けた唇は、はたっと止まる。真剣に考える様子に、悪いと思ったからかそれとも……。]

(664) 2010/08/06(Fri) 16時頃

【人】 手妻師 華月斎

[ぎこちなく、苔色は紫苑色から逸れ、独り語を呟く。]

 蓮の花いったら、本郷様の茶、蓮茶であっとんかなぁ。
 間違うたら、わての問題だけやのうなったし。

[茶器を片しながら窓を見やると、望月。
ふと、主と会いたいようなことを云っていたのは、本郷でなくて霞月夜だっただろうかと、月が切欠となり思い。頼りない記憶を漁った。]

(666) 2010/08/06(Fri) 16時頃

手妻師 華月斎は、呉服問屋 藤之助がどうするにしても、虎鉄が目覚めない以上は、此処より動く気はなく……。

2010/08/06(Fri) 16時頃


手妻師 華月斎は、執事見習い ロビンが見せた違和なども、頭の端で考えているか。

2010/08/06(Fri) 16時頃


手妻師 華月斎は、記者 イアンの言葉を思い起こしたりと、いつになく頭は回転させているようだ。

2010/08/06(Fri) 16時頃


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 16時頃


 そうか。まぁ、全身疑わしいからなぁ。

[そういうことには、よくあることだった。]



 ああ、投票か。
 しかし、投票制度を用いるなんて知らなかったぜ。
 
 するってぇと、お前に殺される…のはまだいいとして、俺の刃に殺されるのか。

 そりゃ自殺だな。

[考える。]


 …センターから聞いてません、でしたか?

[投票箱まで持たせて花を仕込んでいるのにと
 刷衛の言葉に首をかしげて]

 ……私が殺すことも厭うてください……
 でも、そうですね。自分で研いだ業が
 くびをおとすのは…ねぇ?

[なので、どうにかなさってくださいと、こぼして]


[ロビンとセシルの様子を…には承諾をする。]

 ああ、わかった。
 ロビンは、

 やっぱり、なのかね。


 ま、いい笑い話にはなりそうだが…。

[どこまでも能天気だった。]


 ……そういう様子なのですか……?

[本郷と話しているときに聞こえた言葉
 頬の痛みを抑えながら話す
 ……頬打つ音は聞こえたかもしれない]


 …血の絡まない笑い話のほうが
 私は良いです……


あいわかった。

[セシルとロビンの話を始終聞きながら、
 二人が去るのを一応見送るが。]

 しかし、お前のところも何か音したな?


 ………わかるぐらい露骨、だったのですかね…

 ああ、今、本郷になぜか殴られました……いたい…


 そうか。
 なんでか本郷の気持ちもわからないではないが…。



 そして、俺も表に出る。
 このスタイルなら、もう潜伏は無意味に思えた。

 お前からもそう皆に伝えてくれ。


[薄く聴こえる会話に、こりゃ大丈夫かいな、とか思いつつ…。]

 とりあえず、お前から殺されるのだけは避けておこう。


【人】 手妻師 華月斎

 ……せやったら、間違っとうたら、連帯責任な。

[逸らした視線は、蓮茶への応えに、惑いながら戻る。
茶化した風な言葉。紡いだ口は、次の言葉を探し、何度か開閉した。]

 鵠さんは、この後どないするん?
 わては、虎鉄、目覚めるまでは此処に居る気やけど。

 なんや、酷い身体冷たいさかい。
 湯たんぽ代わりに添い寝もええかもしらん。

[ほんの僅か、苔色の裡が色を変える。
言葉の真意を、相手は識ることが出来るだろうか。

      ――鵠の性格を想い、微かに煽った。

けれど、次の瞬間裡の色を消したのは、
見せた背に負った業故に。]

(690) 2010/08/06(Fri) 17時頃

 ……はぁ…私はちっともわかりません


 それと、表に出ること、わかりました。
 そうですね、出れば食い殺されても
 自殺はなくなりますね


 自殺はいかんよなぁ。

[まるで人事である。]

 チャールズも云ってた。


 そうですね、自殺は………



 ……私の今の状態は……自殺、
 のようなもの、でしょうか…

[ぽつり、小さく零して]


 懺悔しにくるか?
 許すぞ?

[何いってるんだか。**]


 ………考えて、おきます

[教会はないからどうするのだろうと
 ちらりとおもいつつ]


手妻師 華月斎は、呉服問屋 藤之助の拙い接吻けに苔色を見開き、細め、そして……――

2010/08/06(Fri) 17時半頃


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋―

[りん――鳴る音に近寄りを知ると同時。
伸ばされる手。拙く触れる、唇の端に唇。

苔色は、見開かれ、細まり、そして……―――。

宴の前とは違い、遮るものの無い手が鵠の腰を引き寄せる。
拙い接吻けを、深いものへと変えてしまう。
ここで虎鉄が起きたなら、とんだ見世物だと思いながら止められぬ。]

 ……贄に、白いままやったらなるなら、染めたい思うた。

[やがてあいた、唇と唇の間で、言の葉を紡ぐ。]

 賢い鳥やったら、贄にされんなら、自ら火には飛びこまんやろ。

[蝶は違うと暗に告げる。
――夏の夜、虫は、業火に自らの身を投げいれるもの。]

(700) 2010/08/06(Fri) 18時頃

【人】 手妻師 華月斎

 殺されるな、いうのが朧様の命やから
 贄にされにくするために鵠さんを染めるんは、
 赦されるやろか……。

[鵠の性格と、花主の言葉を逆手に取るは、卑怯か。
つっと身を離し、そして、差し出す手。]

 ……ええ、思うんやったら、きてや。

[流石に虎鉄の居る場で事に及ぼうとは思えず。
花主の部屋ならば、小間使いが詰める小部屋もあろう。
手をとってもらえるならば、そこに誘おうと。]

(701) 2010/08/06(Fri) 18時頃

【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋―

[取られた手、合わさる視線に、淡く儚く微笑んで見せる。]

 できるだけ、優しゅうにする。

[白鳥の様な手に、誓うように接吻を落とした。

誘いなだれ込んだ花主の部屋にある一室で、
言葉に違わぬよう、傷つけないという意味合いでは優しく。
けれど、その優しさが酷い情となる交わりを交わせば、白の鳥を啼かしてしまうのだろうか。

――……それはきっと、空に在る月だけが、今は識っている*]

(705) 2010/08/06(Fri) 18時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 18時半頃


 ――……あ、本郷殿に
 刷衛殿のこというの、忘れた…すまん*


…誰も、あの花を喰うことは許さない。
センターの首輪付きは、私の獲物だ。

[ぽつりと。
静かだが、はっきりとした声で呟く。

それは、馳走として見定めた狼の言葉]


 別に、構わぬが
 ……我が身が少し危うい
 
 獲物と謂うならあれの手綱、
 握っておいて欲しいもの。

 嗚呼、望みはひとつ
 願いはひとつ

 叶うなら


危うい?何を仕出かした。

[幾らか呆れ交じりに問いかける]

手綱を取るとは難しいな。
あれは別段、私の花というわけではないのでね。


 ……何も。
 ただ、食事を共に

 何やら視線でまさぐられているような
 妙な心持がした


[抱える不安は漠然と]


 ……若し、私が逝っても
 かの人は


 お前、
 実は俺を殺す気満々だろう。

[少々ドスの利いた声]


…まさぐられる?
お前、どんな会話をしたんだまったく。

[呆れたような声になったのは自分のせいではない。
最後に付け足すように聞こえた声に問いかける]

…かの人?


 普通だ

 った……と、思う。

[少し考える間があった]

 大事なものは、死したものだけ
 復讐に駆られた狗は
 誰で有ろうと、斬るらしい。

 戯れに、研師に疑いを向けてみたら
 本当なら恐ろしいと謂うくせに
 あまり疑って居ない風だった

 一人立ち向かおうと謂うのに
 放り出された。


 ……会話の最中、ずっと
 視線が痛かった


 ――いや、誰でも
 若し私が逝ったとして

 嘆くものは居るだろうかと


 すまん、すまん!!
 次に会う者からちゃんと伝える!!


 ――……お互いに生きような……
[そう言って朗らかにわらった]


思う…ね。
確かに、死んだ主は余程大切だったらしい。
我々の事を獣と呼びそのために死ぬことは厭わないようだったな。

[刷衛のけんについては、幾らか相槌を返し]

…それならばあの研ぎ師、喰ってもいいかも知れん。
本当に独りになった時に後悔させてやればよい。

…ああ、ひょっとしてお前、注視されるのが苦手なのか?

[視線が痛い。その言葉に推論を一つ立てて尋ねた。
自分は逆に視線をそらすことはほとんどしないのだけど]


…あの猫は塞ぐほどに歎いてくれるのではないか。
お前を詰られたあの反応を見ればそれぐらいは推測に容易い。

[そういえば引っ掻かれた傷があったなどと今更思い出す。
随分と控えめな事を言う花の声に男が帰すはそっけない言葉]

人として死ねば、歎くものはあるだろうよ。
狼として死ねば、喜ばれるやも知れん。
死んで歎く者などいないと思っていたほうが気は楽だ。
歎かれて、初めて、幸せだったと思えばいい。

私は、そう思っている。
自分が死ねば、喜ぶ人間は多かろうと。


 ……嗚呼。
 よほど嫌われている様子
 病あれど、人と同じく
 情もあると謂うに

[花開き
色を付け
情を知る

刷衛の事となると、眉を寄せ]


 その研ぎ師の、足音がする。
 注視は好かん
 もとより、この身も

 見透かされるのが、おそろしいと。


 寂しい

 ……この身が咲く前に
 冬の名残が
 未だ、強く根づいているのか

 人を嫌う癖に
 人に歎いて欲しいと思うのは。

[遠く視線映せば
冬の望む遠い峰と
表の情を望んだ坊主の姿
幾人か思い浮かぶのに
随分、欲を張ったと自嘲混ぜた]


あれの亡き主は、喰われたらしい。
酷く慕っていたのであれば、それは酷く憎かろうよ。
…お前にとっては、病なのだな。これは。

[それはぼんやりとした感想だった。
狼憑きを病と呼ぶ。
それは世の中でも同じことだが]

…あまり目立たないようにすることだな。
"ロビン"が振舞っていたように行動することも大事だろう。
目を欺くと言う意味では、だが。

見透かされると思うから怖いのだよ。
己の目は相手を黙する武器の一つ。
目は口ほどに物を語ると言うだろう。

上手く使えば有効に事が運ぶ。
人は、嘘をつくほど視線が泳ぐからな。


懼れは獣を弱くする。
自分の行動に迷いが出れば、それは隙になる。

…命獲りになるぞ。

[小さく息を吐いた]


 嗚呼、其れは憎かろう。

 何を今更
 私の存在そのものが、ロビンにとっては病魔

[小さく哂う]

 ロビンなら
 先ず、花主を持たぬ
 人に近づきもせず

 目は口ほどにものを言うが
 己の内を知られるのも、おそろしいと
 あれは口先で総てを拒絶していた

 ……難しい。


 解ってる
 否、解っていた

[溜息]


あれと話していると、我々をどれほど憎いと
思っているかが良く解る。
なかなか興味深い。

…病魔、ね。

[やはりそれは病であるらしい。
生まれてこのかた狼であることが
当然の生き方であった自分には、解らない感覚だった]

随分気難しい花だったのだな、お前は。
…それでは急に変れば怪しまれて当然というもの。


…。

理解しているなら、管理するんだな。
お前が斃れたとしても私は手は出さんぞ。
霞はどうかは知らんが…あれも己の欲に忠実。
お前を助ける気になるかどうか。

[自戒しろ、とばかりに告げて念をおした]


 ……本当に。


 ロビンをそうさせたのは、私の才
 技術だけの蕾が
 時折混じる病で色を為し

 噂が噂を呼んで
 押し潰されてしまったから。

 
 変わった理由は作ったが
 主が出来たと謂うだけでは、納得できぬ者も多いだろう


 己の始末は己でつける。
 ……構うことは無い

 私とて
 簡単に逝く心算も無い


【人】 手妻師 華月斎

―高嶺の部屋・小部屋―

[花主が使う部屋の裡と謂えど、使用人用にあてられた褥は、そう大きなものではない。]

 ……鵠。

[寝台に、ぎしりと音をたて、その身を押し倒せば、敬称なく名を呼んだ。手妻を行うより丁寧に、名のごとく白い肌に着衣を乱しながら触れる。]

 泣かんといて、ひど、しとなるやん。

[何かに耐えるように苦笑し、紫苑色に滲む雫を舌先でねぶった。]

(731) 2010/08/06(Fri) 21時半頃

…成程。

[押しつぶされる。
その間隔は己にはわからねど、言わんとする事は理解できた。
重圧、重責、過度の期待。
それらに押しつぶされて]

納得できぬ者がいるなら、納得させてみればいいだろう。
その、技術とやらで。自信は、ないわけではあるまい?


【人】 手妻師 華月斎

[りん――進む行為の間に間に、甘く啼く鳥の声に混じり、涼やかな音が聴こえる。もしかすれば、それが、傷つけたくなる衝動を抑えてくれたのかもしれない。

りぃん――また一つ大きく鳴る音。
重なるように呼ばれる名。]

 くぐ い

[同じく名を呼んで、重ねたのは……―――。
白ではない何かに染めようとしたのに、気を遣る瞬間に見えるのは白。

                    
              ―――そのことが、愛しいのに哀しい。]

(732) 2010/08/06(Fri) 21時半頃

【人】 手妻師 華月斎




 なんや、こういうのも悪、ないわ。

[行為の後のまどろみ。鵠は起きていたか否か。
起きていたとしても気がつかずに、華月は独り語ちる。
その言葉は、何色かに染まったかどうかを確かめるのを恐れることを、まるで取り繕うように響く。
みどりの黒髪に指先を絡ませて、寝物語のように後を続ける。]

(733) 2010/08/06(Fri) 21時半頃

【人】 手妻師 華月斎

 もし、唯の鳥と蝶になれる日がくることがあったら
 わての両親みたいに、色々な土地渡り歩くんもいいかもなぁ。
 手妻もな、1人より、2人ほうが、出来ること増えるねんで。

[その話は、虎鉄には話したことはあるかもしれない。
手妻を得意とする和国の血を引く片親と、それの手伝いをしていた独国の片親。花として学んだ訳でもない2人。

その生活は豊かでもなかったけれど、
愛し合うが故に子供を欲した。
センターを通していない違法な手段ではあったが、和国の血を引く親が死ぬまでは、親子3人それなりに幸せだった。]

 ……なんてな

[照れ隠しのように呟いて、ふと別所に寝かせたままの弟弟子がどうしているか気になった。

耳を欹てれば物音は聴こえるだろうか。
それとも聴こえないのだろうか。]

(734) 2010/08/06(Fri) 21時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 21時半頃


 さてに、
 ロビンはお前が俺のこと、ちゃんと教えてくれれば、と云ってるぞ?

 そして、どうも、ロビンとセシルは、一線超えたようだな。

[少し、深刻になる。]

 ロビンがそうでなければよいがな。


 人狼病の者の出生が
 薄ら暗いものになること、
 彼らは知っているのかねぇ。

[そう、それは病気なのだ。
 それにかかり、生命を得たとして、それが無事に産み落とされる確率はそう高くない。
 もし、誕生したとしても、それがまともであるかどうかはわからない。

 そして、もし、まともであったとしても…。]


 ああ、ロビンは随分
 刷衛殿のことを疑っておりました、から

[そのことでしょうね、と刷衛の言葉に頷いて]

 ……そうですか……二人とも、只の人ならいいのですが
 どちらかが獣で…孕ませる性の場合、
 厄介ごとが増えますね


[聞こえた言葉に、こくり、と頷く]

 ……けれど、あの病は…いえ、それ故か
 繁殖を欲する病
 例え知っていても、種の本能に従い
 孕み、孕ませようとする…


[それが、満月の晩に発症し、人殺しと化すとする。
 そうしないためには、

 その人物を存在しないことにするか、
 それとも、存在しても害のない者にするか。]



 ――……


 ………どうか、されましたか……?

[普段はいらないことまで話す刷衛の沈黙に
 通信機越し、緩く首をかしげた]


 ああ、そうだな。


[男は頷いて、そして、考える。
 なぜ、男が管理センターにいるのか。

 答えはそう難しくない。

 なぜなら、男は、そういう出生を持って生まれ、
 そうならぬよう、虚勢(管理)されたものだからだ。]


 うんにゃ。なんでもないさ。

[それでも、全くそういう欲がないわけではないが、
 それは従来のものをかなり希釈して衝動だろう。

 ゆえに、悩むこともあったが、

 男は幸せなことに、己の天職を見つけ、今に至る。]


 ……なら、いいのですが……

[宴直前の連絡まで相棒の名さえ知らなかった青年は
 当然相棒の出生と管理処理までは知らされていない。
 ……復讐と獣への嫌悪から事前に相棒を知って、
 何らかの切欠でそれらを知ること内容にと言う
 センター側の配慮だったのかどうか……

 何も知らない青年はただ、言われた言葉に
 不思議そうにしながらもそう返した]


【人】 手妻師 華月斎

[耳を欹てるも、音はない。
虎鉄が倒れてから随分と時間が経った気もする。
流石に心配は強くなり、褥から身を滑り出した。]

 ちぃと、様子見てくるわ。
 ついでに茶器も返してくるさかい、辛いんやったら、もう少し寝とき。

[鵠が起きているようなら、そう声かけて。
寝ているようならば、書き置きを置いて、身を整えれば小部屋から出る。]

 虎鉄?

[そこには虎鉄の姿はなく。蛻のとこがあるばかり。
それが示すことに思い至り、華月は頭を掻く。
茶器を抱えると、本邸の方へ向かおうと廊下へ。]

(745) 2010/08/06(Fri) 22時半頃

 いや、俺の顔はあらためて、酷いよなぁって話だ。

[今回の相棒が徹底して人狼病を憎み、それゆえの教鞭な姿勢をすること、やはり知ってはいなかった。
 チャールズのことは知ってはいたが、その花までは。

 なぜ、この組み合わせをセンターが選んだかは知らぬ。
 されど、男もわかっている。

 虚勢、不妊という処置をとれるのは、本当に幼少時のみ。覚醒し、その行いをしてしまった者は、病気といえども罪だ。

 その罰はたいていの場合、処刑となる。]


 …先日も思ったのですが
 随分顔、気にされますよね……

[突然顔の話しになって、ああ、誤魔化されたなと
 感じながらも、言いたくないのならしょうがないと
 顔を気にすることと、誤魔化されたこと
 二つに溜息一つ]

 ……そちらの様子はどうでしょうか?
 人手が必要なら向かいます


 ああ、顔か。

[とそのとき、すんごく深いため息をつかれた。
 つかれたんで、ふと、考える。]

 知ってるか?
 管理センターのスタッフで、
 たまにひでぇ顔の奴がいる。

 いや、顔だけじゃなく、体格が異様に太っていたり、痩せていたり。
 異常な鮫肌だったり、骨格が異様に太かったり。

 だからといってそれが病気なわけではない。

 ああ、あれだ。センター副長のギリアン
 あいつも片目がないしな。

[そんなヒント。
 そう、虚勢、不妊処理をさせたものはバランスが一時崩れる。
 結果、決して美形とはいえない容姿や身体つき、衰弱した部分が出るものもいる。]


【人】 手妻師 華月斎

―B棟廊下―

[盆に茶器を乗せたまま、歩む速度は普通かやや早い。
苔色の眸は、虎鉄の姿を探し、せわしなく動いて]

 虎鉄!お前、靴も履かんと……。

[影を背負ったようなその姿、見止めれば足早に間を詰める。]

(756) 2010/08/06(Fri) 22時半頃

 ……?ええ、存じておりますが…

[むしろ、センターに所属しているからこそ
 色んな顔があり、人がいるのを見ているからこそ
 同じようにセンター所属の刷衛がきにすることに
 首を傾げていたこともあり頷く]

 それぞれの、個性、ですよね?
 センターには……検査を含め足を運んでおりますので
 ギリアン殿も良く存じ上げております。
 ロミオ研究医殿も、あれで40代だとか伺っておりますし

[どうして突然そんなことを話しはじめたのか
 見当もつかず、ぽかん、と声を返した]


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 23時頃


 個性にしては、並ぶと、化け物展覧会だと思ったことはないか?

 というか、俺は実はヨアヒムを殺すな、と言った。
 それは、もしかすると、奴が孕んでいる可能性もみたからだ。

 本人は罪を犯しているが、
 もし、そこに繁殖の結果がでたとして、

 その子は罪を持っていると思うか?


【人】 手妻師 華月斎

―B棟廊下―

 つか、前も肌蹴たままで、なんしよるん。

[盆は持ってくる時よりも、返す時の方が使った湯の分軽い。
その状態であれば、片手で盆を支え、もう片方を伸ばすのは容易い。

せめて前を合わそうと伸ばす手は、受け入れられるか否か。
拒否されたとしても、その時に触れるだろう肌に眉を潜める。]

 やっぱ、虎鉄、異様に体温低い思うわ。

(765) 2010/08/06(Fri) 23時頃

 ……化け物博覧会などと……ギリアン殿に
 頭突きされて、ザック殿のメスで切り裂かれますよ?

[何と言う言い草だと、叱るような声を出して
 ただ、続く言葉には……まるまるとした豚狼
 確かにその可能性はなくはないと]

 …………

[理屈では、否だ。
 けれど、感情がそうと答えることを許せなくて
 青年は言葉が返せない]


[沈黙に言葉を続ける。]

 お前のやり方は、狼たるものを殺すためなら、そこら殲滅タイプだったかもしれん。
 実際、酷い事態であるならば、それは仕方ないこととして認められているしな。

 だが、すべてが死なずとも、狼ではない者が狼の子を孕むケース、逆に狼がそうでないものの子を孕むケースは経験しているだろう?

 その後彼らがどうなってるかは?

[知っているか?ときいてから、]


[無言でいたならば……言葉が続けられる。
 ……青年は何か、凄くいやな予感がして
 動悸が激しくなりつつあるのを自覚する。]

 ……しり、ません………

[かろうじて、それだけ絞りだした。
 これ以上、聞いてはいけない
 そう思いながらも手が強張って
 通信機器を外すことさえままならない]


 そうか。知らないか。
 そう、知れば、また心痛めるものもいるしな。

 今回、お前と俺を組ませたのは、そろそろお前も知っておくべきだからだろう。

 復讐として、どれほど殺した?
 それでも、まだ、終わらぬのだろう?



 だったら、知れ。
 そういう奴等は、管理センターで管理されている。

 人狼病から起きる繁殖行動を抑えるために、虚勢や不妊と言った手術をするんだ。
 結果、害の及ぶ人間ではなくなる、ただし、副作用として、身体のバランスが崩れ、さまざまな病気もちになたり、身体や顔のどこかを欠損していたりする。

 共通するのは酷い顔だ。


 ――……それは

[耳を塞ぎたい。けれどできない。
 出来ないままに言葉が流し込まれて。
 言葉の意味を理解したくないと、一度強く頭をふった]

 ―――………っ
 
[去勢と不妊][それ以外は獣の遺伝子を持つ]
[100年前はそうではなく排除だったではないか]
[―――………どうして]
[言葉は紡げず、ただ、通信機の先で
 青ざめた青年は床を凝視してた]


【人】 手妻師 華月斎

―B棟廊下―

 此処んところ手弾かれてばっかりや。

[片手が盆でふさがっていれば擦れず。
ロビンにそうされた時と同じよう、チロリと舌で赤に染まった場所を舐めた。情事の後なれば、その仕草は艶めいてしまう。]

 ……びっくり、しただけやろか?

[常はスキンシップを拒まない虎鉄の言葉に、その仕草に見える色が原因ではないか?と、答えを求める訳でなく言葉裏で問いかけて]

 添い寝したろか、思う程、冷たいん。
 自分じゃ気がつかん?

[困った風な色を苔色に乗せて、苔色は傾ぐ顔色を伺った。]

(776) 2010/08/06(Fri) 23時半頃

 ……腹が空いた

[種植え付けた身が
本能的に血肉を求めている。
きょろきょろと
獲物を探すような視線]


 今宵喰らうは
 研ぎ師也や?

 ……嗚呼


【人】 手妻師 華月斎

―B棟廊下―

 わてがやましい想いあるから、意地悪な聴き方したわ。
 ……虎鉄寝とるんに、薄情ってな。
 あやまるん、わての方やわ。すまへん。

[素直な弟分の言葉に、眉尻が下がった。]



[そして、未だ体温に関して否定を返す様を、じぃと無言で見詰め]

 わての手と比べてみい。
 汗かいた後は、わても一緒やで。

[今度は言い置いて、シャツを止め終えた人の前に手を差し出した。]

(784) 2010/08/07(Sat) 00時頃

 ――……。

[通信の声があきらかに動揺している。
 なので、あえて、黙っていたが。]

 ロビンが可能性が高いのだよな。
 ならば、俺はロビンに投票しよう。

 ロビンがもしそうなら、セシルは繁殖の繭にされたかもしれぬな。

[仕事だと割り切る形で話をする。]


 …………

[耳に声が届いて。身を竦ませ耳を塞ぐ]
[仕事の話に移っても動悸は治まらず
 なぜなら今話している  は  。
 そう ならば殺さなければ。
 けれど、  は  。]


[返事が返ってこない。
 やはり早かったのかと悟った。]

 一つ、付け加えよう。
 お前の主だったチャールズ。

 彼は命を大事にした。
 もちろん、この管理についても、知っている。

[だから、どうだったとまでは云わない。]


 あの人のことを語るな!!

 ………が……っ け……が………
 …………………っ

[咄嗟に怒鳴る。けれど続く言葉
 通信先を指す言葉。青年は声が出ない]
[言えない?][言いたくない?]

 …………っ

[2〜3度頭を強く振って。
 振るたびに畳みに、袴に雫が落ちる]


 そうか。悪かった。

[呂律もままならぬ様子に、さすがにもう名にも言えず。]


[そのまま、通信は切る。]






[思うのは、イアンの心が狼にならねばよい、と。]


 …………っ

[言葉が耳に脳に届くのを拒否するように
 何度も何度も頭を振る。]
[肯定しても、否定しても何かが壊れる]
[そして、どちらをと言う取捨選択が出てること
 それ自体もまた何かを壊していく。]
[だから、只ひたすら外界から逃避した]
[通信先の願いも知らぬまま……]


【人】 手妻師 華月斎

―B棟廊下―

[高嶺に礼の部分にだけ、微笑を持って頷いておく。
差し出した手に、触れる温もりは、矢張り冷水につけたかのようなもの。]

 なぁ、随分体温ちゃうと、おもわへん?

[見上げられた時捉えていた琥珀の上で、眉が寄っているのが見える。その表情の意味を知ることは、読心術なければ無理で。]

 ほんまに、気持ち悪いとか、どっか痛いとかあらへんのん?

[温もりを伝えながら、重ねる問い。]

(801) 2010/08/07(Sat) 00時半頃

 ……すまぬ

[短い謝罪。
若し己が喰らうとすれば
法泉以外に無い。
短な間、毒孕む花は随分変わった

他の者が喰らうなら、其れを止めはしないけれど]


 今宵研ぎ師喰らうは、二人で。

 私はもう
 喰らう相手はひとつでいい**


[己が選んで喰らうのは、再び躰を重ねた夜に。
 幼き毒花が法師を喰らうとしても、力添えはすれども自ら喰おうとする気は無いか。]


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