人狼議事


258 【突発誰歓】鬼渡し弐

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 彼の婚約者には会ったことがある。
 彼の生まれ故郷を観たいって言ったらしい。
 いつかあたしの働いてる旅館に泊まりに来た。
 その時に番号を交換したわ。あたしの名前は知っていたって。

 それで後で電話をかけた。「元気ですか」って。嫌なあたし。
 本当はアンタのことなんかどうだっていいのに。
 何度もやめようとしたし、
 無駄だってわかっているのに「彼を出して」って。
 言いたくなるのをこらえて、幸せなの?って元気?って聞いた。
 遠回りに探りを入れたのよ、嫌なあたし。
 それなのにあのひとは付き合ってくれた。
 時間も遅かったのに嫌そうな素振りもなくて。
 


 
 幸せなのね。彼は大事にしてくれる?…そう。
 気にしていない風に装っていたって落ち込んでるあたし。
 あのひと、慰めてくれたわ。
 とてもやさしかった。それって彼に愛されているから。

 そうでしょう?

 電話越しに何でもないようにあたしは何を望んでいるの?
 あのひとが彼に飽きられるようにって願っているの?
 自分のように?…そう、自分のように。
 


 
戻ってくればいいのにって彼に伝えて。
此方で暮らせばいいじゃないって。

望んでいることは言葉にできない。
あのひとはいつまでも電話に付き合ってくれる。
あたしには話したいことなんてないのに。

誘いをかけているだけなの、
話していたら彼の話が出るんじゃないかって。

あいつはどんなものが好きなの?
仕事は何をしているの?…今、幸せそう?

聞きたいことは聞けなくて、
「明日の予定は」なんて聞いたの。馬鹿なあたし。

言いたかったことはひとつだけなのに。
「あいつを電話に出して」やっぱりそれだけなのに。
 


 
 昼間は気丈なあたし。収穫祭の被り物みたい。
 電話をした夜も、しない夜も時々泣いているの。
 うらやましくて、うらやましくて。
 「あたしのところから逃げていかないで」って泣いているの。

 季節外れの赤い赤い華を見つけた時に、
 幽霊に浚われて楽になれるならそれでもいいって思ったわ。

 そんな都合のいい話、あるわけがなかったのにね?*
 


【人】 落胤 明之進

[地面に蹲っていたわたしは、やがてゆっくりと立ち上がる。袂に手を入れ手拭いを出そうとしたら、指先に小さな包みが触れて、カサリと音を立てた]

 ……。

[取り出して見てみると、祥子さんから受け取った、御門さんの飴だった。
悲しい時や辛い時に、甘いのを舐めて元気になろうとか、そんな話をしたっけ。
わたしは包みを開くと、中から飴を取り出して口に含んだ。
舌でゆっくり転がすと、ほんのりとした甘さが口の中に広がっていく…。]

(7) 2016/11/21(Mon) 12時半頃

【人】 落胤 明之進


 う……。

[優しい味に触れて、思わずまた涙ぐみそうになる。慌てて鼻を啜り、手拭いで目元を覆って拭う。

そんな風にしていたら、誰かが近付く気配がして、わたしはハッと顔を上げた。視線の先には、こちらに向かってくるネリエルさんがいた。>>6

ネリエルさんは無事だったのかな。
それとも、もう鬼になってしまったのかな。お面らしいものは、ここからでは見えないけれど。
わたしは警戒をしながら、ネリエルさんとの距離を慎重に測る。
声が届く距離になったら、尋ねようか]

 …あなたは、今の鬼ですか?**

(8) 2016/11/21(Mon) 12時半頃

かえしてかえしてかえしてかえしてかえしてかえしてかえして
 返して返して返して返して返して返して返して返して返して
 返して返して返して返して返して返して返して返して返して
 返して返して返して返して返して返して返して返して返して
 返して返して返して返して返して返して返して返して返して
 返して返して返して返して返して返して返して返して返せ返せ
返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ返せ
返せ返せ返返返返返返返返返返返――――――――……


      誰だっていい  おねがいだから
 


 

     あたしを愛してくれる人を 連れて行かないで 

 


[ 未練を殘し澱んで固まつた澱。
 其の塊とも言ふべきものがかの鬼の面だと誰が思ふだらうか。

 器の中に沈んだ感情を、蓋をしてゐる何かを
  ソレは無理にでも呼び起こさうとする。

      其の結果、表出するのもある意味器自身なのである。 ]

 『 あくまで、之は切つ掛けに過ぎぬ物よ。
   負の感情を持ち合はせてゐるのはウツワなのだから。 』

[ "あたし"の顏で鬼(あなた)のやうに喋る器は
 "あたし"であり"あたし"ではない。

              …… 声無き聲で喋るのは"鬼"。
             只今は此の姿を借りてゐるに過ぎぬもの。 ]


[ どこか遠くで――或いは近くで
 温かな光が彈けるのを見た。

          あれはなに?
           ――"あたし"には關係のないものでせう。 ]


            [ …知つてゐるだらう?
             分かつてゐるだらう? ]


     [ 逃げて往つたものは關係がない。
      鬼を渡すべきものはまだ其処此処にいるのだから。* ]


 
  [ 思ひは、すべてに先立ち
                     すべては 思ひに成る

           思ひこそは すべてを統ぶ

     穢れたるおもひにて 且つかたり 且つ行なはば

   引くものの跡を追ふ かの車輪の如く 苦しみ彼に從はん ]
 


落胤 明之進は、メモを貼った。

2016/11/21(Mon) 16時半頃


落胤 明之進は、メモを貼った。

2016/11/21(Mon) 18時頃


落胤 明之進は、メモを貼った。

2016/11/21(Mon) 18時半頃


落胤 明之進は、メモを貼った。

2016/11/21(Mon) 19時頃


【人】 落胤 明之進

[やってきたネリエルさんに鬼かと尋ねたら、違うと返ってきた。>>11
一定の距離を空けて、ネリエルさんがその場に立ち止まる]

 …光ったの、…そっか…あれ、見えたんだね。

[間近に居たわたしは目を覆うしか出来なかった。それほど強烈だった光。
この境内に居れば、あの光を目にした者も居て不思議はない]

 …あのね、急にそこで光って。

[祥子さんが居た位置を示して伝える]

 祥子さんが光に包まれて、……それで、消えちゃったんだ。
 もう、どこにも、いなくて…。
 幽霊になっちゃったのかな…。

[不安を口にしたら、また胸が塞がれそうになった。慌てて首をぶんぶんと振って振り払う]

 無事、だといいけど…。

(13) 2016/11/21(Mon) 20時頃

【人】 落胤 明之進

[ネリエルさんが鬼ではないとすると、今は誰だろう。
その疑問に答えてくれるように、言葉が続く。
キリヤマさんは知らない名前だ。もしかしたら、最初に見かけた大人の男の人かもしれない]

 …それか、御門さん、か…。

[呟きながら、わたしの視線はネリエルさんの肩越しを超えて、その向こうに据えられる。付近の建物の影、一瞬だけチラリと着物の裾がのぞいた。声を張れば、届くだろうか]

(14) 2016/11/21(Mon) 20時頃

【人】 落胤 明之進

[ただし、御門さんに呼びかける前に、ネリエルさんに一つ提案を]

 ネリエルさんの後ろの建物、そこに御門さんがいる。
 キリヤマさん?は分からない。いないかもしれない。

 ……もし、もうこの境内にわたしたちと、御門さんしかいないのであれば…。

[ネリエルさんがここへ来る前に考えていたことがある。
果たして、それがどう出るか分からない…が、試してみる価値はあるんじゃないかと思ったから、言ってみる事にする][ただし、御門さんに呼びかける前に、ネリエルさんに一つ提案を]

 ネリエルさんの後ろの建物、そこに御門さんがいる。
 キリヤマさん?は分からない。いないかもしれない。

 ……もし、もうこの境内にわたしたちと、御門さんしかいないのであれば…。

[ネリエルさんがここへ来る前に考えていたことがある。
果たして、それがどう出るか分からない…が、試してみる価値はあるんじゃないかと思ったから、言ってみる事にする]

(15) 2016/11/21(Mon) 20時頃

【人】 落胤 明之進


 わたしたち、一緒に逃げよう?
 鬼は逃げる者を追いかける。一緒に逃げて、追いかけられて…───同時に捕まったら、どうなるかな?

[二人同時に捕まったら、鬼のお面はどうなる?
二つに増える?それとも、二つに割れる…?。
その可能性を伝えて、首を一つ傾げるとネリエルさんを誘う]

 試して、みない?*

(16) 2016/11/21(Mon) 20時頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2016/11/21(Mon) 20時半頃


【人】 落胤 明之進

[果たして、ネリエルさんはわたしの提案にどう返してくれるだろう。わたしは口の中の飴玉を噛み砕いて飲み込むと、御門さんらしき気配がする方へ声をかけた]

 御門さん、そこに居るんでしょう?

[反応があったら、ネリエルさんへ向けたのと同じ問いをしようか]

 あなたは今、鬼ですか?*

(17) 2016/11/21(Mon) 21時頃

[ 惡巧みをしようとしてゐるの?
 無駄だよつて鬼の貌はけらけらと嗤う。 ]

             [ 長い年月の果てに、ありとあらゆる感情が
               注ぎ込まれてきた面は 嗤う 嗤う。 ]

 逃げれば追ふぞ 逃げねば鬼は渡される
  さあ、どちらを選ぶもお好きにおしよ。

[ 嗤い聲は眼前の彼らには聞こえないが、
 嗤うやうな哭くような其の表は彼らの目からも見えるだらう。 ]

     …何處までもお逃げ。逃げて、逃げて捕まつておくれ。
   さうしたら叫び度くなるやうな氣持ちも輕くなるだらうから。

[ 其れは誰の本音だらう。
 "あたし"――其れとも、"鬼"? ]


落胤 明之進は、メモを貼った。

2016/11/21(Mon) 21時半頃


【人】 落胤 明之進

[さっきも思ったけど、ネリエルさんはとても優しくて、気を遣ってくれる人だよね。子どもに対して、希望を持たせてくれるような言い方をしてくれる。例えば>>19とかもね]

 一足先に、……本当にそうだといいな。

[ネリエルさんからそういわれれば、本当にそうなったような気がする。自分で自分に言い聞かせるより、人に言ってもらう方がいいのかな。
祥子さんの無事をもう一度祈って、それから現状に向き直る。
わたしが出した提案、ネリエルさんは乗ってくれるようだ。>>20
そうと決まれば話は早い]

(21) 2016/11/21(Mon) 21時半頃

【人】 落胤 明之進

[早速、物陰に隠れていた御門さんに声をかける。鬼かと尋ねたらそうだ、と返って来る]

 わかりやすいね。

[迷う必要がないって事はいいことだ]

 ネリエルさん、こっち!!

[一緒に逃げようって決めたから声をかける。さぁ、手を取り合って、一緒に鬼から逃げよう]

 捕まる時は一緒だからね、…───おーにぃさん、こぉちらっ!

[囃すように言って、共に駆け出した。*]

(22) 2016/11/21(Mon) 21時半頃

[ ネリエルと云ふ彼、
 相手に武器に成るやうなものを渡すとは
 お人好しと云ふか優しいと言ふのか ]

   まさに足を"掬"はれる事態に成らないといいけれど?

          [ 樂しや樂しやと笑ふ鬼。
            喋る聲とはまた違ふ聲色を零す。 ]

 重し入りの長布、扨てはて引つかからずに驅けられるやら。

[ 足止めの準備は萬端整へた、後は相手の出方次第と。 ]


[ 相手方二人がわざと捕まるやうな場所を選んで
 驅けていくことには氣がつかぬ。さう、"鬼"ですらも。 ]

 戀人同士でもあるまいに、何か企みでも?

    [ 勘繰れども、遙か先を行く二人が
      素直に答へて呉れやうはずもない。 ]

   …萬一何か謀を考へてゐるとしても、追ふだけ。
     捕まえられたなら其れでよいのだから。

          [ 但し、結論は一つ。
            最後に"鬼"を渡せればよいのだから、
            企みごとなど氣にする價値もないものだ。
               走る姿を追ふことだけ考へてゐれば。 ]


【人】 落胤 明之進

[わたしも当然、そのままだと走りづらいから、持ち上げた着物の裾をきつく縛った帯の上から突っ込んでいる。
膝小僧をむき出しにして、全力で手足を動かし走る。

ネリエルさんは走るの得意?
わたしは走るのなんて生まれて初めてだから、同じ年頃の少年と比べて足が速いか遅いかなんてわからない。

それでも一生懸命走る。逃げる。
木々の間を縫うように走る。茂みに飛び込むなんて初めて。ガサガサと音と立てるのが楽しい、なんて新しい発見をしたり。
二人で交互に思い思いの場所を目指して、共に走る]

(25) 2016/11/21(Mon) 22時頃

【人】 落胤 明之進


 ……はぁ、はぁ…。

[距離が極端に縮まらなければ大丈夫かな。
時々足を止めて、小休憩を挟みながら鬼の方を見る。
鬼ごっこは永遠に捕まらない遊びではない。鬼も子も、みんなで楽しむのだとしたら、いつか捕まらないとならない。

子どもの遊びは、みんなで楽しい気持ちになって終わるもの。
誰かが可哀想なまま、置いてきぼりにされたまま、終わっていい遊びなんて、ないはずだよ。

ネリエルさんも同じことを考えてる。きっと。
だから最後まで、繋いだ手だけは離さないように。捕まる時は一緒だよ、と意識は常に向けて。*]

(26) 2016/11/21(Mon) 22時頃

[ 足を刺す小砂利は痛いが、
 逃げるを追ふ躯の胸の底はもつと痛む。

           其の理由を"鬼"(あなた)は知らない。
            其の理由をあたしは知つてゐる。 ]

 逃がさない――逃がさない!もう、逃がさない…!

[ 叫ぶやうな哭くやうな聲の理由は誰も知るまい。
 抑もにして聲を屆け度い相手すらいないのだから。

          緋色の裾が飜るたびに掠れるほど、叫ぶ。
          ―― 誰も聽く者のない赤い色の世界の中で。 ]


【人】 落胤 明之進

[それ>>27が飛んできた時、わたしたちはちょうど走っていた。
茂みの中を往く途中、不意に近くで大きな物音がしたものだから、てっきり何かが出てきたのかと思って、わたしはびっくりして飛び退く]

 うわぁッ!

[叫んで飛び上がった後、ネリエルさんにぶつかった。
ネリエルさんも体制を崩しちゃったかな。そのまま二人して、その場に倒れちゃったかもしれない。

その時、御門さんとの距離はどのくらいだったかな。
地面に伏したわたしが顔を上げた時、そこに御門さんは…。*]

(30) 2016/11/21(Mon) 22時半頃

 
  つかまえた。 …つかまえても、何にも変わりゃしない
   少しは楽にもなれるかって期待――したのにさ。

  … やっぱり、世の中そう上手くは行かないもんなんだね。
 


【人】 落胤 明之進

[そこに、鬼が…───居た。>>33
必死に逃げてきたけど、遂に追いつかれてしまった]

 遊びのおしまいは、……みんな一緒、だよ。

[わたしの語り掛けは耳に届いたかな。倒れた地面から身を起こし、肩を並べるわたしたちに、御門さんが両手を伸ばす。
乱れた息の中、一言だけ聞いた。『つかまえた』

わたしたちの肩が、それぞれ同時に叩かれる。
その後の御門さんは、まるでどこか安心したような、ほっとしたような、そんな顔をしているように見えた。
立ったまま、わたしたちに背を向ける。そして、わたしたちが見守る前で、御門さんの姿が、……消えた]

 鬼を渡した後は、…こんな風になるんだね。

[最初に会った夕顔とか、みょんこさんとか、見ないなぁと思っていたら、こんな仕組みだったんだ。で、消えた御門さんが居た場所に、ぼうっと鬼のお面のようなものが浮かんでいる。本来これが、捕まった時に渡されるはずのお面……鬼の正体だ、と悟った]

(35) 2016/11/21(Mon) 23時半頃

【人】 落胤 明之進


 ネリエルさん…、これが…鬼のお面、かな?

[般若のような顔をして、空洞の目をわたしとネリエルさん、交互に向ける。
やっぱり、これは目論見通り?同時に捕まった時、次にどこへ鬼を渡すか、迷っているようだった]

 鬼さん、こちら…。

[二人で同時に手を伸ばす、ネリエルさんの動きに合わせる。
どちらが早くてもいけない]

 …せーの、…。

[合図をして、息をそろえる。わたしたちは、同時にお面に触れようとして]

 …────!

[ピシ、っと割れる音を聞いた。
お面のちょうど真ん中、縦にヒビが入った後で、面が真っ二つに割れる。
わたしたちの手にそれぞれ、半分に割れた欠片が飛んできて、のっかる前に光る粒子に姿を変え……辺りに散るように、消えてしまった。*]

(36) 2016/11/21(Mon) 23時半頃

【人】 落胤 明之進

─遊戯の終わり─

[さぁ、時は黄昏。もう日は暮れてしまったよ。
じきに夜が来る。
鬼渡しで遊ぶ時間は、もうおしまいだ。]

 おうちに帰ろう。

[辺りに咲いていた曼殊沙華が一斉に揺れる。一つ、一つ、赤い色彩が失われて、薄闇に溶けていく。
木々の間を、風がざぁざぁと吹き抜ける。空を見上げると、黒いフレームのような枝葉の隙間に、一番星が輝くのが見えた]

 こんなに走り回って、遊んで……ちょっと怖かったけど、……。

[辺りの光景が歪む。赤い色彩が失われる時が加速する。
先に行ったあの人たちは、……祥子さんは、無事に帰れたかな。遊びの最後はやっぱり、]

 楽しかったよ。

[と締め括ればいいかな。おそらくわたしはもう、二度と季節外れの曼殊沙華を見よう、なんて思わないけれど]

(37) 2016/11/21(Mon) 23時半頃

【人】 落胤 明之進

[世界が消滅する…───あるいは、世界からわたしたちが消えたのかもしれないけれど……再び目を開けた、そこにはきっと皆の顔が並んでいると信じて、

 …───わたしは、目を閉じた。**]

(38) 2016/11/21(Mon) 23時半頃

落胤 明之進は、メモを貼った。

2016/11/21(Mon) 23時半頃


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