人狼議事


194 花籠遊里

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:

全て表示


[この花が何を思い、“丁”の字をとったかなど知らぬ。
そして男が知らぬように。
“丁”を手折ったのが男の手だということは
誰をもが知らぬことであろう。

先に告げた通り、少しばかり特別な花。

丁に丁を重ね。
蛇は首筋を緩やかに締め付けて。
後ろより首筋に残す、朱の花ひとつ。
無論、逃げることも拒否することも赦さない。

優しく、冷たく、甘美に、落つる。]




私を置いて、飛んでなどいかないでおくれ。
 
 






[まるで棒読み、或いは抒情詩。
どちらにとるかは、“ちょう”次第。]
 


 伊達に長らく生きちゃいねぇよ。
 お前さん、何も変わらず生きる気かね。
 そいつぁ、良い子息、良い血筋、良い手本よ。

[一代で財を成した彼の親の集大成。
生まれながらの貴族を作り、彼はその様に育った。
決められた運命、彼の介入を許さぬ未来、永遠の鳥篭。]

 だがな、お前さんは花籠へ訪れた。

[せせら笑う男の笑みは深くも悪質。
頬を唇で舐めるように迫れば、吐息が稜線を下っていく。

彼の美しい金色の羽は鑑賞されるためにあるのか。
格子越しの空以外を知らぬまま、永劫を生きるのか。

―――彼は永遠の孤独に耐えうるのか。]


 ――…来いよ、ニコラス坊や。

 俺はお前さんのことを買っているんだ。
 俺と出会っちまったが、運の尽きと、諦めな。 

[傲慢な夜蛾の囁きが、淡く染まった肌に懐く。
何も知らない彼を染めるのではなく、壊してしまう程、勁い悪辣。]


 以前の"丁"の話は、耳にしております。

[舌這う感触に息を呑んだ。
きゅ、と触れる指先を軽く握る。]

 ……ええ。
 丁は、蝶では御座いません。
 真似事をしても、決して飛ぶ事は出来ぬ花。

[首に痕残す感触にさえ、逆らえずに居る、哀れな花。]


[彼が何を思い"特別"だ等と告げるのか。
気付ける程に彼や"丁"を、己は知らず。

この己を閉じ込める花籠の主を、好ましく思う事は無く。
けれど、逆らい立場を危うくする賭けに出るでもなく。

行きません、とは言わず。
この花籠の外を望む唇で]

 花は、飛べはしないのですよ。

[とだけ、繰り返し。]




[そうして拾わぬものから目を背け
 それは『大事(しあわせ)』ではないと、謂い聴かせるのです。]
 
 


 もし、違えば。
 縁起でもないことをと、櫻の花を叱ってください。

[何故、探すことが出来ないのか。
 何故、謂い聴かせねばならぬのか。
 何故、大事な物を持ってはならなかったのか。

 判らぬなりに拾う言葉と、判らぬ僕に聴かせる言葉で
 綾取りのように完成した言葉を紡ぎました。]




 ―――藤之助さんに、何かございましたか?


[きゅうとその身を少しばかり
 強く抱きしめたのでございます**]


明日の明け方。
沈丁花に降り積もる雪は。


それは多くあるだろうねえ。


[丁は“蝶”に在らず。
花は飛ぶに在らず。]


 
 
[しかし綿毛持つ蒲公英なれば―――… **]
 
 


座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/20(Sat) 02時半頃


 なにも、変わらず…

[鸚鵡返しに彼の言葉を繰り返す。

きっとこれから僕は許婚と結婚して新しい姓を得る。家の稼業を継いで親の築いた財を富ますことに老いるまで執心することになる。子もできることだろう。
そんな人生を今までと変わらず…
何一つ不幸の無い幸福だと思っていた生が改めて眼前に突きつけられ、途端に虚無感を覚えた。

頬を息が吹く。
自分よりも長く、そして異なる生を送ってきた男の匂いが僕を囲っているような気がした。
彼の纏う空気は一体どんなものを積み重ねて得られたものなのだろうか。

羽ばたき方を識りたくて。
やっと得られた理解への渇望と共に、
僕は悪辣たる毒蛾の誘いに頷いた。]

 …はい。

[無知ゆえに毒を喰らうのではなく、
毒と判っていながら溺れる危うさで。]


[彼の人生には、安寧という言葉以外は存在しないのだろう。

恵まれた、と言えば聞こえは良いが、定められた生だ。
敗北の味を、従属の甘美を彼は知らない。

最初は傲慢な上流階級然とした態度に些細な興味。
次は蝶になりきらぬ横顔への好奇心。
果ては初体験に憧れる乙女のような彼に喉が渇いた。

深窓で育てられた彼の期待は、何処か幼く危うい。
されど、熟した果実のように蜜を滴らせ、己を誘う。

彼の傍が似合うのは白馬の王子様でも、可憐なお姫様でもない。
羞恥を掻き立て、下卑た悦びで彼を穢す、悪徳な支配者だ。]


[もしかすれば最初から彼の毒気に
魅かれていたのかもしれない。

家の者が見れば眉を顰めるであろうこの男に
恐れどころか好意を抱いたのは何故か。
未知への興味だけか?

僕は無意識に自分の求めているものが
分かっていたのではないか。

純白の処女雪然とした己の人生を穢す
荒々しい足跡を望んでいると。*]


【人】 座敷守 亀吉

[頬を濡らし顎を伝う雨粒は地に水たまりを作っていく。
ぼんやりと浮かんだ水面に映る銀月は霞み曖昧に揺れては一つ、一つと雫を生み出し人影を滲ませる。

花見鳥の囀り>>65は霧雨と共に溶けていく。ぬかるんだ土の音が背後から迫ろうと『花』は振り返ることはない。

花は一人でに振り返ることは出来ないのだから。

香る夜露に月は更に隠れていく。
雨を遮る代わりに光を失えば、翳りを一つ二つ浮かび上がらせ顔を俯かせる。]

(…あったかい)

[触れた手のひらから伝わる温もりは、一昨日革手袋越しに触れたものとも、昨晩痩躯を暴いた手とも異なる形。

指先が拙く震えては動きを強張らせる。温かくて綺麗な白い手。
爪痕の出来た自分のものとは違う美しい透けるような肌に触れられていること、濡れた唇は歪み崩れて…]

(71) 2014/09/20(Sat) 16時頃

【人】 座敷守 亀吉

…行きたく、ない。

[硝子戸の奥へと花籠の中へと誘おうとする手を引いて縫い止める。

そのまま力を加えれば決して蝶の姿
を映すことなく顔を地へと落とせば、肩口に頭を寄せて掠れた声で言葉を紡ぐ。]

……貴方なんか、大嫌いです。
だから、…何処へなりとも行って下さい。二度と、会いたくない。
顔なんか見たくない。声も聞きたくない。アンタなんか、特別じゃない…、嫌いだ。

[雨は止まない。
唯々蝶が纏う闇により深く深く、水珠を滲ませて。
やがて顔を上げれば、にっこりと口元に三日月を刻んで微笑─]

(72) 2014/09/20(Sat) 16時頃

【人】 座敷守 亀吉

──…さようなら。

[踵を上げれば口端に掠めるような口付けを落とし、離れようと温もりを拒絶するように力を加えた。]

(73) 2014/09/20(Sat) 16時頃

座敷守 亀吉は、メモを貼った。

2014/09/20(Sat) 16時頃


【人】 座敷守 亀吉

[蝶の口吻から紡がれる言の葉>>86
花は微かに花弁を揺らして笑みを深くする。
雨粒がまた花びらに落ちては先へと滑り落ちていく。頬を濡らす水は蜜であらず、ただの生温かい雫。冷える身体を皮肉にも温めた。

唇から漏れるは震えた吐息。
見開かせた双眸は霧雨の中でも鮮やかな紺瑠璃色。夜に映えるその瞳が歪む前。萎れた花に止まった蝶が、一匹が、花弁を揺らした。]

…好き?

[鸚鵡のように問いかける瞳は、頬は強張ったものとなり、表情を強張らせる。]

──…そうやって。
蝶は花に甘い蜜の代わりに夢を見せるんでしょう?宵闇だけに気紛れに現れては、胡蝶の如く。
明けない朝などない。覚めない夢などない。散らぬ花など無い。
私と貴方が会えるのはこの花籠の中だけ。

全ては、夢なんです。
全部、夢物語。…それでも、

[落ちる滴は、頬を濡らして唇は空気を飲んだ>>87]

(97) 2014/09/20(Sat) 21時頃

【人】 座敷守 亀吉


……どうして、


そんな酷いことを仰るのですか。

[落ちるのは言葉と、雫。
鉢にて泳がせた瞳が、ゆらりとあやふやに揺らめいていく。

広間にて耳にしたあの花の囁きが何度も脳裏に浮かんでは、楔となり唇を強張らせる。

花に蝶のような口吻などは存在しない。与えるだけのもの。差し出すだけのもの。蝶のように翅を閃かせ空へ舞うことなど出来ない。

そしてそれを望むことすら出来ぬというのに。]

……なら、覚めない夢を与えてくれますか。
好きだと言うのなら、…腕を引いて連れて行ってくれますか。

[唇はつらつらと言葉を綴る。
鼻先に掠める櫻の香りは霧雨と共に霧散していき、酔ったように甘い夢を望んで。]

(98) 2014/09/20(Sat) 21時頃

【人】 座敷守 亀吉

……月が綺麗ですね。

[水気を吸いすぎた花弁ははらりと一枚、二枚と散らしてはやがて蝶に寄り添うように傾いた。]

(99) 2014/09/20(Sat) 21時頃

[優しくしているのは、きっと己の為。
好き好んで花籠に咲く訳ではない己を慰めるための。

せめて、愛無くとも優しさが在って欲しいと望む、傲慢な花。

錆色の蝶の真逆に。]


 ……叱らないさ。答えは否だから。
 何かあったわけじゃない、良くある話だ。
 花籠から花が一輪消えるなんて、何度もあったろ?櫻子。


[日が昇ってから嫌な胸騒ぎは収まる気配は無く、むしろ増すばかり。
一目藤の花を見ようと訪れた時には、部屋は『何も無くなって』いたのだ。
『どうして』そうなったかまでは察せない、解らないが。
花がどうなったかなんて、想像するのは簡単だった。]


[年期がいつか明けたなら。俺自身も、彼の年期も明けたなら。
本当の名前をそっと教えるつもりだった。
柔らかな音で奏でられる名の音を聞きたかった。

雪山にかかる月も、『本物の朧月』も共に眺めたかった。

身に余る望みは砕け散り、砂のように落ちていく。]


【人】 座敷守 亀吉

[過ぎた滋養を与えた花はやがて枯れる。濡れそぼった翅は空を裂く邪魔をする。

されども重なる鼓動の音から花は揺らぐことをせず。
蝶から紡がれる夢物語に耳を傾ける>>117]

…『花』は、美しくなければならないのです。

[世辞には浪漫のない捻くれた呟き。
けれども陶酔し切ったような瞳はただ甘い毒を望み、酔ったように身を寄せ、胡蝶の夢に目蓋を閉ざします。]

……人、に?

[『花』として花籠に束ねられてから、何度も夢見ては諦めた願い。
綴られた囁きは何処までも甘く、緩やかに花弁を濡らす。

ゆっくりと、花さえも知らない色に染まり変わる]

(124) 2014/09/21(Sun) 01時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[コクリと音を立てたのは喉仏が唾液を嚥下したために。
自分達が今何をしようとしているのか。その意味が分からない訳では無い。判らない筈が無い。

今日人づてに聞いた話によると以前身を置いていた主人がまた所望しに訪れたという。
楼主がどう答えたのかは知らぬ所ではあるが、どちらにせよ多額の金をかけられた身。

抜け出せば、逃げ出せば、唯では済むまい。

それは耳に聞いていた『ちょう』と同じ道やもしれぬというのに。]

………。

[花は、ただ目の前で差し伸べられた翅に焦がれるように花弁を揺らす。

梔子は何も囁かない。瞳を持たぬ花は唯々盲目に蝶へと花びらを濡らすだけ。

きっと花ならば、そう在るべきなのかもしれない。]

(125) 2014/09/21(Sun) 01時半頃

【人】 座敷守 亀吉

…いずれ花も蝶も散るもの。
でも、人として…生きることを、…望んでもいいのなら。

──…貴方と、死にたい。

[重なる掌は霧雨に振られ、冷たく冷えている。
それは雨粒に打たれた故か、それともこの身に潜む陰によるものなのかは、分からない。

それでも、水気を含んだ重たい睫毛で真っ直ぐに紺瑠璃を見つめれば、花は言葉を口にする。

甘ったるい情人のような戯言を。
水面に揺れる花は月の隠れた空の下、指先をそっとその人に重ねて]

……連れて行って下さい。
花籠の外へ。

(126) 2014/09/21(Sun) 01時半頃

【人】 座敷守 亀吉

[はにかむように笑っては誘うように腕を引く。

腕を引き連れた場所は中庭奥にて存在した扉。
老朽の進んだものなれど力を込めてこじ開ければ、何とか人は通れそうで。

何故修繕されぬまま置いてあったのか、そしてそれを伝えてくれた見習いが知っていたのかは知らぬ所ではあるけれども、縋れる場所はここしか存在せず]

…足は早い方なんです。

[頬を引き攣らせつつも、一言。
思ったより軋んだ音は大きく中庭にて響く。焦ったように振り返りつつも、掌を硬く握り締め]

──…。

[唇だけで言葉を紡げば、そっと外の気配立ち込める先へと足を伸ばした。
重なり合う影は二つ、霧雨にて朧気に溶ける*]

(127) 2014/09/21(Sun) 01時半頃

[胸に過る痛みを見ぬように視線は一度だけ地に落ちる。
濡れた地面を彩る数々の秋の彩り

誰の手によって植えられたものなのか。考えずとも鮮明に脳裏に思い浮かばせ、青年は顔を顰めた。

おとつい自分との出会いを「しあわせ」だと口にし
数々の教えを伝えてくれたその人自身を裏切る行為なのだろうから。

『花』としての振る舞いや心を苦労して見守ってくれた先生や

同じ年の瀬であることから砕けた調子で言葉を交わしていた青年のような世話になった恩を仇で売るような選択でもあるのだろう。

それでも儚き一夜の夢で終わってしまうかもしれなくとも。
この身が朽ちてしまおうとも、繋ぎ合った指の絡まりを見下ろせば、唯々幸福そうに口元は弧を描く。]

…ごめんなさい。

[囁きは雨の中、消えていき
その姿はもう花籠にて揺られることは、無い*]


【人】 座敷守 亀吉

[主を失った数匹の金魚は水面下にて踊る。
ぶくぶくと揺れる泡。
パチリと音を立てて浮かび上がったのは──一匹の梅の花。
水草を尾びれに絡ませながら、ぷかりと姿を煌めかせた。

もう泳ぐことは無い*]

(137) 2014/09/21(Sun) 02時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:亀吉 解除する

犠牲者 (3人)

亀吉
7回 (4d) 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.07 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび