人狼議事


65 In Vitro Veritas

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セシル! 今日がお前の命日だ!


【人】 ろぶすたー ヤニク

―― ほんの少し前 ――

うー、トイレトイレ。

[生理欲求には逆らえず、少し出てくるねと当直室を後にして。
席をはずしていたのは僅か数分のことだっただろう。
けれどその数分。数百秒の間に]






……………ネ……ク……?

[一体、何が起こったというのか]

(10) 2011/10/02(Sun) 20時半頃

【人】 ろぶすたー ヤニク

う、ああああ、ああああああああああああ!!!

[赤]

[折り重なる身体]

[生気を失った二つの同じ顔]

なんだよ……これ……
オリジナルが……やったの、か?
こいつ、がっ……ネクを、壊したのかっ!!?

[怒気を孕んだ声でクロやリーネに詰め寄る。
此処に来て初めて見た、仲間の死。
守れなかった。
守るために、先に壊してやろうと、そう思っていたのに]

(11) 2011/10/02(Sun) 20時半頃

許さない……

許さない!!

やっぱり、先に壊すべきだった。

壊される前に。

あいつらを。

全部。

全部壊してやる……!!!!


ろぶすたー ヤニクは、メモを貼った。

2011/10/02(Sun) 20時半頃




         自分にも、ください。
         貴方に与えられたものを…。

[それは、半分からかっているかのような、
 狂い始めた声……。]


【人】 ろぶすたー ヤニク

オリジナル?

クローン?

同じ存在?

(20) 2011/10/02(Sun) 22時頃

【人】 ろぶすたー ヤニク

違う! 違う違う違う!!

僕らは、僕らだ。
オリジナルなんて知らない。
関係ない。
なのに、あいつらは。
僕らを下に見て。
壊そうとして。

……許さない。
絶対に許さない……

(21) 2011/10/02(Sun) 22時頃



 ……言っている意味がわからない。


[囁かれる声が狂いはじめているというのなら、

 ゆっくりと静かに返される声音もまた、
 ひび割れ、こわれていく、音]



[同じでありたい。
 そう、あの音を自分も出せるのであれば

 そうなりたかった。
 でも、最初のスタートが違っている。
 どうしようもない。]

 くださいって言ってるんです。
 貴方には、ヴァイオリンも、ニーナも、ある。

 自分は、貴方が


                      ほしい。


【人】 ろぶすたー ヤニク

……食料だって。
あの場に僕や赤さんがいなかったら、あいつらは絶対自分達だけで分けてた。
だって16番のオリジナルは、そうしようとしていたんだ。
それに…………俺のオリジナルはずっとそう言っていた。
あいつらはそうなんだ。
あいつらは……あいつらは……!!

[ぎり。
強く握り締めた手の隙間。
赤い筋が伝う]

僕は。ただ仲間を守りたい。
それだけだ……

[自分の言動の矛盾。
それと向き合うには、抱く怒りが強すぎて]

(35) 2011/10/02(Sun) 22時半頃

【人】 ろぶすたー ヤニク

…………じゅうろくばん。

[怒りと、悲しみと、悔しさとが入り混じった顔を新たに現れた16番へ向ける]

あいつらは……
僕らのこと、人間だと思ってない……
近寄っちゃ、だめだ……
16番も、壊されてしまう……

ネクみたいに……!!!

(44) 2011/10/02(Sun) 23時頃

【人】 ろぶすたー ヤニク

[手に触れる温もり。
リーネを見つめる目は、様々な感情に揺れている。
何を言えばいいのか。
感情を言葉に出来ぬまま]

[そしてその瞳は見開かれる]

[現れた、人影]



赤さん……どう、したの、それ……!!

(48) 2011/10/02(Sun) 23時頃

[収縮する瞳孔、青い花のように青を濃くして、
 仰ぐように振り返る瞳は笑みを湛えたまま]


 ……それも、意味がわからない。


[柔らかに響く声は、沈む指に阻まれるだろうか。]


【人】 ろぶすたー ヤニク

イワセ……あげた!?
どうして……なんで、そんなこと……っ!
そうならないように……
守ろうと、思って……
僕は……
僕達、は……っ!!

……どう……して……

[また、守れなかったのだろうか。
ネクは壊れ、赤毛も目を失い。
ただただ仲間を守りたい一心でその手を血に染めたというのに]

(62) 2011/10/03(Mon) 00時頃

[自分の手が汚れるのは厭わない]

[その報復で殺されようとも]

[ただ、守れればいい]

[仲間を]


[なのに]

[どうして]

[上手くいかないのか]

[どうすればよかったのか]

[悲しみと苛立ちが募っていく]


[息苦しさに、思考は少し不透明だ。
 ただ、こんな所に存在しなければならない、全てを]

[憐れだと、思う]

[きっと、心が引き裂かれてしまう。]


【人】 ろぶすたー ヤニク

[伸ばされた赤毛の手。
そっと自らの手を添えて]

……どうして、赤さんがそんな顔をするの……
どうして、オリジナルなんかの為に……
僕はただ……
皆が無事でいてくれれば、それで良かったのに……!

[そのまま、その腕に縋るように。
泣きそうに顔を歪め、絞り出すような声で呟いた**]

(72) 2011/10/03(Mon) 01時頃

ろぶすたー ヤニクは、メモを貼った。

2011/10/03(Mon) 01時頃


[そして唐突に理解が及ぶ。
 散花もまた、心が引き裂かれたのではないかと


 この世界から逃れられないが故に]


[セシルの首に埋め込んだ指が止まる。]

 わからない……ですか。

[セシルもまた、笑みを浮かべる。
 それは、きっと鏡のようだったか。

 浮かぶのは、
 もう一人の自分に飲まれる……
 そんな……。]

 そう、違うから、わかるわけない。

[これが、自分。
 これが、自分。

 同じ顔をして、同じ声で、そして、その環境にあれば、そう言う。
 それが、自分……。]


 あ……

[同じでない、と主張しながら、
 でも、きっと、自分なのだ、と思うのは……。]




[そんな自分に、
 高見から、こちらを見下ろしているような瞳。白い首筋、柔らかな動き、自分よりも質のいい髪、そのすべてに。]

 ――…貴方は、自分より、
 セシルは、コーダより、上にいると、思っているんでしょう?
 それでも、いいですよ、貴方からできたクローンだ。
 ここはそんな世界だ。
 自分は貴方の劣性コピーだ。わかっている。

 だから、自分は貴方が憎い。
 でも、

                同時に、     してる。


[首から手は離れる。変わりに寄せるのは唇。]

 あのヴァイオリンを弾く貴方をみたとき、
 自分は、貴方になりたくなった。

[自己の中で相反する矛盾。憎い。憎いのに、同時に、それを美しいと思う。そんな自分の姿に嫉妬と憧憬と…。
 そして、それを押さえるためにか、それとも自然にか、新たに生まれる、好奇心。]

 でも、なれない。

[美しいと思う。それは、自己愛に近しいのか、それともただの興味なのか、コーダにはわからない。

 ただ、首筋に口づけたとき、自分がどう、鳴くのだろう、と考えると、潜んでいた生理的な疼きが脳裏をよぎった。]

 


 だって、貴方と自分は違うから。

[その胸に後ろから手を回す。それも、きっと同じ形。
 自分は、一人で慰めるときに、そこを弄るけれど、それはセシルも、

                  高まる、ところなのか?

 指の腹で、まるで自分にやるように撫でた。**]


ろぶすたー ヤニクは、メモを貼った。

2011/10/03(Mon) 13時半頃


[ 首に沈もうとする指が止まり振り返れば、
 仰ぎ見る瞳に映るのは、訥々と言葉を語る彼の姿]

 君よりも知っていることは多いから、
 知識は、君よりも上だと思っているよ。

 でもそれは優越感じゃない。
 自分に対して、そんなものは持ちようが――…、

[本当にそうだろうか]

[自嘲だと思っていたこの笑みは、無知を哂うものなのか。
 結局、自分も犠牲を省みず、貶める存在なのだろうか。
 ふと、笑みは消えれば、首から手が離れていく]


[変わりに、生ぬるい吐息の感触。
 同じであれど、個体としては違うものだと思い知らされる体温。
 反射的に逃れようとしたそれが阻まれる

 彼は自身を雨宮セシルよりも劣るものだと認識している。
 憎いと告げる言葉の続きは、聞こえない。]

 なりたいなら、変わってやろうか。
 でも、それは――……

 ッ、

[続いたくちびるの感触に、言葉は、阻まれた。
 身を捉えた腕、指先が晒されたままの胸の上を這う。
 唇を噛んだけれど、わずかに身は震えた。

 彼の指の動きは明らかに性的な意図を持っている。
 察して、その腕から逃れようと身を捩った]



 お前、何するつもり……、ッ
 悪ふざけはやめろ。

[“自分のクローン”が、何を考えているのか。
 そんなことは最初からわからなかったけれど、
 行動の意味は概ねわかっていたつもりだった。
 今の行動の意味は、理解できない]

 ……何がしたい、
 憎いから、屈辱でも与えたいのか?

[睨む眼差しは、怒りよりも困惑の色が強い。
 思い出したのは――屈辱を与えられたという散花の、言葉]


 クツジョク?

[その問いは、チルハナもそう言った時の響きと同じだっただろう。
 そう、彼らにとってはそれは、娯楽、快楽を得る一つの許された行動。
 ただ、コーダ自身は誰とでもするものではなかったけれど。純粋に一つ、それを否定する。]

 憎くてするもの、じゃない…。

[それは、彼にとって、嘘ではない。
 それに、セシルの漏らした吐息……

 確かに、彼は、それを気持ちよく、感じている声、だと思った。]


[同時にゾクリと背筋に何かが走る。
 そう、彼から受けてばかりの負の感情が、ふつり…と途絶えた。]

 気持ちよさそうに、見えた。
 でも、


              やめてあげましょうか?

[そう告げつつ、また、胸の尖りを撫で上げて、首筋に舌を這わせる。]





[その言葉には意味がある。

      殺されるつもりは、ない。

     身体も、心も、自分という細胞、そのすべて

                殺されるつもりはない。]


[憎しみを否定された。
 仮に嗜好の問題であれば尚性質が悪い。
 おまけに身を捩った程度では、抵抗のうちに入らなかったようだ。

 刺激への反射を論う言葉に、カッとなる。
 掠める指と舌、どちらもざらついた感触だ、紛れもなく違う指]

 何言ってる、
  いい加減に――……

[肩から体当たりするように、手を、体を、跳ね除けた。
 やめてあげる、それは自分が優位にたったものの言葉だ。

 相手に優越を抱かれたことにも、
 怒りが湧いたの理由の一つだったのかもしれない]


【人】 ろぶすたー ヤニク

起きて欲しかった?
教えて欲しかった?

なんで どうして。

[そんなことを言うの]

壊して……欲しく……なかった……?

[呆然と呟かれる言葉。
何を言っているのだろう。
相手の言葉が理解出来ない]

(90) 2011/10/03(Mon) 19時頃

【人】 ろぶすたー ヤニク

お前を……お前を、守る、ためにっ……!!

[激情は抑えきれず行動になり。
抵抗されなければ、赤毛の身体を押さえつけるように押し倒した]

あいつらは……あいつらは、信用できない!
お前、は、だまされてるんだよ……っ!!

[流れた凄惨な映像。
感謝の欠片すらなく暴言を放った雪織。
ただの道具・交換品程度にしか扱おうとしなかった自らのオリジナル。
その全てが“オリジナル”は“クローン”を虐げるものと印象付けてしまっている。
他のオリジナルとは、せいぜい、そう。いわゆる事務的な会話くらいしか交わしていないから。
他のオリジナルの心には、触れていなくて。
そして生じた、認識の違い]

(91) 2011/10/03(Mon) 19時頃

【人】 ろぶすたー ヤニク

[実際の所、赤毛のオリジナルを殺したのは自分ではない。
けれど一番危険だろうと。赤毛を裂いてその瞳を奪うのだろうと。
最も警戒し、殺意を向けていたのもまた事実。
ただ単に壊す前に彼が壊していた。だから自分が壊す必要はなくなった。それだけのこと。
もしあの場に居たのが自分なら、やはり間違いなく手を下していたのだから]

あいつらは危険なんだ……
自分達の為に、僕らを壊そうとしてくるに違いない。

[疑念は既に自分の中では確証の無い確信となってしまっている。
だって、そうだ。あいつはずっとそう言ってたんだ。
エビエヤニク。もう一人の自分。
“クローン”は“オリジナル”の為に生まれ、生きているのだからそれが当然なのだと。
彼が遺した言葉は毒のように今も浸り続けている]

だから……僕が皆を守る。
絶対に。

(92) 2011/10/03(Mon) 19時頃

[次にセシルの身体は激しい拒絶を示す。
 跳ね除けられる手と身体。

 だけれども、一度感じた感覚に、笑みは止まらない。
 いや、セシルが、それまでの冷静さを失って、怒りを表したことに、彼と同等になれた気すらした。]

 なら、やめます。
 今、わかりました。
 貴方は、大事な人だ。自分にとって……。

 教えてください。貴方が自分に教えてください。

 この世界を……。

[その背中、露わになった上半身。また不用意に近づくと、その腕…ニーナなら二連星の黒子をもっているその箇所に爪をたてる。
 その痛みにセシルが声をあげようと、表情を歪めようと、やめないだろう。


 ○に十字架のマークを、血が滲もうと構わずに……。]


 自分は、壊れない。
 貴方を壊すことで、貴方と同じというのなら、
 貴方も壊さない。

           自分は、自分であるものすべてを壊さない。




[そして、終われば、その手首を拘束していたシャツをほどいた。]


【人】 ろぶすたー ヤニク

赤さんは優しいから……
騙されてるんだよ。

[肩を掴まれて。
それを拒絶するように、一層顔を寄せる。
言葉を綴るごとに吐息が触れ合う]

大丈夫。
僕が、僕達が守ってあげるから。
そして帰ろう。
…………ネクは、壊されてしまったけれど。
皆で、帰るんだ。

[狂気に等しい意志は、歪む事無く]

(94) 2011/10/03(Mon) 19時半頃

ろぶすたー ヤニクは、メモを貼った。

2011/10/03(Mon) 19時半頃


 ニック………。

[そして、ニックの言葉には、表情を固める。
 そう、その純粋さ。それは、自分にはない、もの。]


【人】 ろぶすたー ヤニク

……泣かないで。
大丈夫、僕は赤さんの味方だよ。
僕“が”、赤さんの味方だよ。

[イワセじゃない]

今は少し、混乱してるだけ。
少し休もう?
怪我もしてるんだし。
そんな弱った身体じゃ、他のオリジナルに壊されてしまう。
だから僕が守ってあげる。
大丈夫、大丈夫だよ。

――――ねえ、コーダ。
そうだよね?

[赤毛を押さえつけたまま、顔だけをコーダに向けて。
純粋な狂気を孕む笑みを浮かべた]

(97) 2011/10/03(Mon) 20時頃

僕らだけいればいい。

あいつらはいらない。

そして皆で帰るんだ。

だから僕達に任せて。


[ニックの言葉に頷きながら、
 それでも、赤毛がイワセを求めるならば、



 きっと、手を下すだろう。
 ニックはきっと驚くだろうけれど、




 彼はオリジナルに誑かされてしまったのだと…。
 だけど、彼がイワセにそこまで捧げるのなら、

 悲しいけれど、そうしようと…。]


【人】 ろぶすたー ヤニク

僕だって、好きだよ。
皆、大好き。
だから守るんだ。

[その“皆”とは、無論最初此処に居た半数しか含まない。
だから同じ言葉でも。
全く、意味が違うのだろう]

大丈夫。
きっともうすぐ、帰れるからね。

[幼子に話しかけるかのように。
優しくそう言って、赤毛の身体を解放する]

(102) 2011/10/03(Mon) 21時頃


[問いに応えない。
 そんな赤毛を見ている視線は、だんだん醒めたものになってくる。

 自分はまだしも、こんなに思っているニックに対しても、
 何も、応えないなんて…。]


 ――…ニック……。
 赤毛はこのままのほうが幸せだと思うか?


[少し、苛立ったように、囁く。]




 ――……もう、目がない  んだ。
 ペナルティもちだ。


[その意味、ニックはわかるだろうと…。]


……コーダ。

[怪我。
ペナルティ。
そして痕が残るような傷を負ったものはロボットに連れて行かれて二度と戻ってこなかった。
今なら、その理由が分かる。
けれど。
だからこそ同時に]

……赤さんのオリジナルはもういない。
だから、怪我をしてても……関係ないんだ。
いや、そもそも……僕らは僕らだ。
オリジナルの交換品になんて、なってやるもんか。


 そうか……。

[ニックの答えは、ニックらしかった。
 だけれども、だからこそ、
 そんなニックの想いに応えず、
 そして、己の問いにも応えない、
 そんな赤毛に苛立ちは増す。]

 ――…俺も、部品になんかならない。
 だけど、俺は、
 あんな風に生きていたくはない。

[ちらりと赤毛を見やる。]

 ニック……
 俺は、今、赤毛よりも、お前のほうが大事だよ。
 お前は、誰かと誰かを比べたりはしないだろうけど…。

[でも、それよりも、なお、自分が大事だとは、言わない。
 だけど、ニックも大事なのは事実で……。]


赤さんが、こうなってしまったのは、とても悲しいことだけど。
でも僕は後悔なんてしない。

[もしコーダが手を下していなくても。
自分が、赤毛のオリジナルを壊していただろう。
それが赤毛を悲しませても。
恨まれても。
彼の命を守るためならば]

コーダ。
僕は、コーダが好きだよ。
だからコーダのことも。
僕が、守るから。

[そのまっすぐな瞳は、危うい無垢さを宿していた]


【人】 ろぶすたー ヤニク

……赤さんは、あんまり動き回らない方がいい。
傷のこともあるし。
弱っている所をオリジナルに見つかったら……

[きっと壊されてしまう。
赤毛のオリジナルはもういないけれど。
少ない食料と、動かない転送装置。
まだまだ危険は、いっぱいあるのだ]

[だから]

[動かないと]

守るんだ。皆を。

(110) 2011/10/03(Mon) 23時頃

[テンソウソウチ。
それが動けば、帰れると]

皆、一緒に帰るんだ。

[けれどまだ動かない。
人数が多いからと聞いた。
なら、減らせばいい。
壊せばいい。
オリジナルを。
それは同時に、皆を守ることにも繋がるのだから]


僕は絶対に。
皆を、守ってみせる。

[意志の宿る瞳は揺らがない。
赤毛の行動に、言葉に、動揺はしたけれど。
けれど変わらない。何も変わらない。
皆を守る。ただその意志だけは]

オリジナル……
あいつらさえ、いなければ……

[目的は、行動は何も変わらない]



 ニック……。

[その瞳の危うい光。
 それは、でも、己も同じ。

 ただ、ニックは純粋。己は利己的で…傲慢という言葉は知らないけれど、そうだと知っている。]

 ニック、お前は、いいやつだ。

[もし、一緒に部屋を出たなら、その出口で、そう呟く。
 そして、手を伸ばし、その頬に触れようとする。]


[刻まれたしるしを、知っている]

 ……コーダ。

[それは“終わり”を示すその記号の名前だ、
 だから、その時、彼の名前を読んだわけではなかった。

 刻まれた、それ は、
 所有のあるいは、所属のしるしなのか。]


[止めるべきだったのか]

[どうやって]

[殺させる前に]

[殺してでも?]

[ゆっくりとゆっくりと沈殿していくような思考がある]


[大事な人というのはなんだろう。
 ただ自分のクローンは自分であることを否定し続けた。
 それもやっぱり、自分であるような気がする。

 生きる知識を得るために生かされたのだろうか。
 だとしたら、それは逆に自分から遠い気がする。

 知識を教えたのが、
 音楽を聞かせたのが、いけなかったのだろうか。]

 ――……、

[あれは自分ではない別の者に、
 なろうとしているのかもしれない]


[胸のざわつくような感覚、
 たぶんそれは無意識の不快感だった]


別に、いいやつなんかじゃないよ。
ただ皆が好きなだけ。

[伸ばされる手。
それに自ら頬を寄せた]

僕はただ、皆と笑っていたいだけなんだ……
それは僕の望み、だから。



[セシルの肩にしるし、をつけたとき、
 彼がそう呟いたなら、返事をするだろう。]




[それは、名前を呼んでもらったのだと、勘違いをする。
 そして、目を少し開いてから、


               小さく、笑んだ。]


[だから]

[その為に]

[オリジナルを]

[排除しなければ]



[ニックが人気者なのは知っている。
 でも、コーダはだからと特に近寄ったりはしなかった。


 だから、意図的に彼に触れたのは、とても珍しいことで…。]

 ニック……。

[その頬を撫でて、肩に抱き寄せる。]


 そう、



               ニックは、本当に、
               優しいね。

[頭を撫でて、髪に口づける。]


【人】 ろぶすたー ヤニク

……そうだ。

[折り重なる赤に手を伸ばす。
既に冷たくなってきている身体を漁り。
目的のものを見つけるとすぐに手を引いた]

赤さん、これ。

[渡したのは非常食の入った包み。
死んだ人間には不要だが、生きてる物には必要な食料]

怪我してるんだから、きちんと食べないと駄目だからね。

[本当は傍にいてあげたいけど、と囁いて。
部屋を出たのが、少し前**]

(121) 2011/10/04(Tue) 00時頃

 ああ、ニック、
 そう、俺のオリジナルだけど……。



                あれは、俺がやるから。

[そして、嘘をつく。]


ろぶすたー ヤニクは、メモを貼った。

2011/10/04(Tue) 00時頃


それを言うなら、コーダだって優しいよ。
赤さんのために……赤さんを、守るために。
オリジナルを壊してくれたんだから。

[くすぐったそうに目を細めて笑う。
触れ合う行為は、嫌いではない。
自分も同じようにコーダに手を伸ばした。
ただ触れて、温もりを確認するだけの行為]


……うん。
コーダのオリジナルだものね。
コーダに、任せるよ。

[自分はもうオリジナルとは決着をつけたから。
あいつは壊れた。
もう二度と声を――クローンを蔑む言葉を聞かされることは無い]




 うん、そうだ。

[それは、あのとき、確かにそうだった。
 赤毛を守りたくて、イワセを殺した。それは事実。

 だけど、いまは、心持が変わってきている。
 人数を減らすなら、

 もう死にそうなやつは死ねばいい。
 そんな、合理的な、



 だけど、純粋なニックの言葉を訊けば、
 いまの考えは伏せる。]


[そして、ニックがこちらのぬくもりも求めてくれば、さらに抱きしめてから、


 そっと、解放する。]

 ――……ニック、
 くれぐれも、気を付けて……。

[そして、彼が誰かのところに向かっていくのを見送った。]




   [そして、自分のオリジナルを想う。]



  



------------------------------------------------
コーダ(ラテン語のcaudaに由来するイタリア語・coda、
「尾」の意)とは、楽曲において独立してつくられた
終結部分をいい、しばしば主題部とは違う主題により
別につくられているものを指す
------------------------------------------------



[貴方とは違う]

[だけど]

[]





[貴方がいなければ、自分はない]




  


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