人狼議事


52 薔薇恋獄

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視点:


[ 灯りが消えた、暗闇の中で ]

『逃げて』

『お願い』

[ 搾り出すような、声がする ]


 日向っ!?

[暗闇のなか、搾り出すような儚い声。
胸の痛みは、一層ひどくなるけれど、何も見えなくて]


お前も、百瀬探しに行かないの?
すっげー雨だし。

[出てゆく石神井を見て、土橋にも声をかけてみたり]


[まさか。
そんなわけがない。

けれど、胸の痛みは治まらない]

 日向、……蛍紫……っ!


いきますよ、もちろん。

[何を当然、といった表情になった]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 00時半頃


はいはい、はぐれないよーにね。

[ついでに一緒にフロでも入ったら、とは言わなかった]


 ……何があったんだよ、日向ぁっ!

[彼女の姿が在った場所には、ただ雨粒が打ち付けるだけで。
生きている者は当然、死んだ者の姿も見えず]


はい!

[元気よく答え、外へと。
…もし、言われていたらジト目で見たかもしれない。]


【人】 会計士 ディーン

[聴こえたのは、野久の声だったろうか。
その声に、さっと顔色を青くして、けれど黙っていてくれと鳴瀬に願うは忘れず。
いってこいと言われる前に駆け出していた。

と、落雷の音。その間に聴こえる声は……。]

 ………っ。

[眉間に皺を寄せて走る。びしょぬれで向かうのは広間だけれど、途中で土橋とすれ違えば耀の無事と、珀が広間から出て行ったこと、大須が消えたことは知れるだろうか。
ほんの少しの間、逡巡して、広間でない方向に向かって走り出した。]

(22) 2011/05/18(Wed) 00時半頃

[元気の良い反応に、土橋はわんこみたいで可愛いなーと思った]

俺も、どーにかなる……のかなあ。
ウーン。


ディーンは、慌て過ぎて野久に返事をするのは忘れていたらしい。

2011/05/18(Wed) 00時半頃


[多分、ワンコならきっとハスキー犬だと思われる。]


ディーンは、走り回っているうちに、珀を見つけたようだ。

2011/05/18(Wed) 00時半頃


[そこだと判ったのは、初めに日向と会った場所だから。]

 楓馬……。

[苗字でなく、名を呼んだことは、きっと無意識に。]


[犬好きなので、帰ってきたら思い切りナデナデするつもり]


 ……。

[濡れて雫の滴る前髪の下から、虚ろげな眼差しが返る。
けい、と呼ぶのは、喉が引き攣って上手く声にならず、くちびるの形だけ]


【人】 会計士 ディーン

 楓馬、なにやってるんだ……。

[見つけた相手を苗字でなく、昔のように名で呼んだのは無意識。
心配しかない表情で、近づいて起こす為に伸ばす手。
一瞬躊躇うのは、己がびしょぬれだからなのだが。
相手もそれなりであったので、結局、床にたてるを止めさせるために、手に手をふれさせようと。]

(30) 2011/05/18(Wed) 01時頃

[虚ろな眼差しに、眉間に皺が寄った。
己は視えて聴こえるだけで、同調はしないから。
だから、彼と日向が抱える苦しみは判らない。]

 ………すまん。
 耀の時も傍にいてやれなくて。
 日向のことも……
 切欠は、おそらく暁様とやらなんだろうが。
 暁様……とやらの霊は、俺には見えてないから
 何がなんだかで。

[起こす為に手を差しのべながら、ぽつりと告げる言の葉。]


ディーンは、珀が、落ち着くまでは傍にいる心算*

2011/05/18(Wed) 01時頃


[蘭香のことも、――日向のことも。
暁様、という誰かのことは分からないが、ゆるゆる首を振った]

 ……謝るのは、オレ。
 居たのに、分かるのに、……何もっ、出来なくて。


―先の話・栖津井&浜那須の部屋―

栖津井先生。またすり傷作ってしまいましたー
…あと、薔薇の棘、刺さってしまいました

[部屋の中に耀はまだ横になっているだろうか。部屋の扉を叩き、返事を待たずに中に入る]

……あれ、先生居ない?

[辺りを見回せば、布団に寝かしつけられている耀独り。胸の辺りがゆっくり上下しているので、静かに眠っているのだろう。
先輩や先生からはどれぐらいのことを教えて貰ったのか]

………そうだ


――………蘭香


[ふと思い付いて。耀の傍に寄ると、耳元でそっと名を囁いた。

さて、彼は『誰』と勘違いしてくれるのだろう]



[じいと眠る顔を見ていると、不意に母の顔と重なった。驚いて目を擦り、改める。

どうして…。

手を伸ばして、顔にかかる髪を横に払う。見える火傷の痕に息を飲んだ]


―3年前のある日―

[TVのニュースを見ていた母が、小さく悲鳴を上げた。
何事かと、手を止めてTV画面を見ると、どうやら火事で家が全焼し、一家族が死亡と重傷だという]

…ふぅん

[『ただのニュース』だと思い、再び宿題のプリントに鉛筆を走らせる。暫くすると、母の押し黙った嗚咽が聞えてきた]

奏音さん、どうしたの?

[心配になって声をかけると、母に強く強く抱き締められた。しがみつかれたというのが正しいのやも知れぬ]

『…調音ちゃん、調音ちゃん……。死んじゃった。ママの…従姉妹が、死んじゃったの…』

[震える背を撫でることしか出来なくて]

…苦しかっただろうね

[そんな事しか。言えなかった]


―時は流れる―

[そうして。火事のニュースを見る度に、母は呟く]

『ヨーカちゃん、無事かなぁ…』

[先の火事で、唯一生き残ったという従姉妹の子供の名を呟く]

『心配だけど、連絡できる訳じゃないしね…』

大丈夫だよ。奏音さんがこんなにも心配しているんだから
きっと元気に過ごしているよ

『うん…。そうだね。そうだと…良いね』

[そうして決まって母は、調音を抱き締める。
直接触れられない代わりに。
『ヨーカちゃん』の代わりに**]


―現在―

[火傷の痕。『ランカ』という名前。微かに見える母の面影]

…はんっ


まさか

[打ち消した。髪に頬に触れる手は、何故だか止まらない。
起きぬ気配にもう一度、耳に唇寄せて]



         ら ん か
       



[*名を呼んだ*]


―時は流れるリテイク―

[そうして。火事のニュースを見る度に、母は呟く]

『ランカちゃん、無事かなぁ…』

[先の火事で、唯一生き残ったという従姉妹の子供の名を呟く]

『心配だけど、連絡できる訳じゃないしね…』

大丈夫だよ。奏音さんがこんなにも心配しているんだから
きっと元気に過ごしているよ

『うん…。そうだね。そうだと…良いね』

[ニュースの後、決まって母は調音を抱き締める。
直接触れられない代わりに。
『ランカちゃん』の代わりに**]


―― 少し先の話・夢うつつ ――

[倒れた体は思ったより体力を消耗していたようで。
横になればそのまま意識は夢の中へ沈み。
……誰かが、現れても。
触れられても。声をかけられても。
目を覚まさず]

……ー……く、ん……

[唇は勝手に音を紡ぐ。
耳元で名を呼ばれれば、僅か、口元が緩み**]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 08時半頃


【人】 会計士 ディーン

― 2階廊下つきあたり ―

 ふうっ!?

[呼び名はさらに時を遡る。
舌っ足らずだった頃の呼び名で、己を見上げた後、意識を手放した相手を慌てて抱きとめる。]

 ……莫迦だな。
 何も出来てないことなんて、ないさ。

[はっと、息を吐いて。珀の体重を支えたまま床に座る。
流石に運動部でもなければ、意識の無い同年代男子を運ぶことは難しい。
一番良いのは、人を呼ぶことだと判っていて、先程の珀が耀にしたように、傍に居ることを選ぶ。
少しでも温もりが伝うようにと、いつもはふわふわな筈の濡れた金糸の髪を湛える頭を肩口に抱き寄せた。

と、その時か]

(121) 2011/05/18(Wed) 09時頃

【人】 会計士 ディーン

 珀の部屋って、どこでしたっけ。

[ひとまずそこに……と、呟いた辺りで鳴瀬の姿が視界に入る。]

 鳴瀬先生?

[弱い筈の視力――中庭の人物が誰か判らなかった程、にも関わらず、誰かを判断して声をかけた。]

(122) 2011/05/18(Wed) 09時頃

【人】 会計士 ディーン

(>>121>>121の間に挿入お願いします)

 浜那須……先輩……。

[現れた先輩の姿を、見上げる紫の眼は、少し揺らめいて。
一度、困ったように眉間に皺寄せて微笑むのだが、彼が珀を運ぼうとするのなら拒むことはない。
両脇を支えて起こす形になるか。]

(123) 2011/05/18(Wed) 09時頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 09時頃


【人】 会計士 ディーン

 俺は、平気ですよ。

 ……先輩、意外と力持ちですね。
 それとも俺が非力なのと、珀が軽すぎるんでしょうか。

[浜那須に覗きこまれれば、そう苦笑して応えた。]

(125) 2011/05/18(Wed) 09時頃

【人】 会計士 ディーン

[浜那須の言葉に、ああ赤毛の1年コンビも鳴瀬の後に居たのか……と思い、つっと眼を眇めた。
けれど、それでも上手く見えなければ、諦めたように近くにピントを合わし直す。]

 ……そうですね。

[2人からかけられる言葉に、合わせてその一言で答えるものの、少し考え込むような仕草を見せた。
その仕草を解くのは、大須という名前が聴こえて来た時。]

 先生、大須は……。

[浜那須の存在があったから皆までは言葉にしない。
ただ、ゆるっと首を一度横に振った。

……多分、此処には彼はもう居ない、と。]

(129) 2011/05/18(Wed) 09時半頃

【人】 会計士 ディーン

[蛍紫は、まだ道が塞がれたことや、電話が通じないことは知らない。ただ、目元に皺を寄せる顧問に、事体の深刻さは通じたらしいとほっとする。
浜那須の反応に、しかし何も言わないままだと、皆ずっと大須を探し続けるのでは、という先を見て、どうしたものか……と考えながら、2人が珀を運ぼうとする様子を見るのだけれど。]

 先生、やはり俺が運びます。
 耀のところには、珀を運び終えたら行きます。

[鳴瀬が数歩、歩きだせば、途中で交代を申し出る。
例えば幼馴染達が寝不足……などを悟るのに似た感覚で、彼が右足を庇って歩いているのが判ったから。]

(134) 2011/05/18(Wed) 09時半頃

【人】 会計士 ディーン

[鳴瀬の厳しい顔に、一瞬たじろいだ表情を浮かべた。
くっと、表情を改めるのは浜那須の言葉に。
それでも、珀を運ぶを選択しようとすれば、押し付けられる着替え。思い出すのは、鳴瀬も濡れ鼠だったということ。]

 ……先生、後で一緒に風呂でも入りましょうか。
 それが、交換条件、ということで。

[耀が心配でないという訳ではない。
でも、耀の傍には人があるというから珀を選択した。
けれど、今、珀に2人がついてくれるのならば、耀に向かうのは自然なことの筈。
交換条件といったのは、この場にあろうとしたのは、そして結局鳴瀬の言葉通りに動くのは……。]

 珀のこと、お願いします。

[2人に礼をしてから、鳴瀬の脇を通る形で階下に向かおうとする。去り際、ぼそりと鳴瀬だけに聴こえるように囁く言の葉。]

 力の問題でなくて、先生、足怪我してますよね。
 信用してないわけでなくて、心配なんです。

(139) 2011/05/18(Wed) 10時頃

【人】 会計士 ディーン

[気難しい顔で階下に向かおうとすれば、一年コンビとすれ違うことになるだろうか。]

 ……怪我してるのか?気をつけろよ。

[その段階で初めて怪我に気がつくありさま。
己と鳴瀬を探して作ったとは知らず。]

(140) 2011/05/18(Wed) 10時頃

【人】 会計士 ディーン

― 耀の元へ ―

[部屋に辿り着くと顧問の服を端に置き、服をたたむ間も勿体ないという感じで脱ぎ捨てて着替えを果たす。
髪はびしょぬれまではいかず、けれどしっとりと濡れそぼったまま、向かうのは耀の所。

場所は、誰かに聴いたか(その場合は広間に居たものが濃厚だろうか)、幼馴染アンテナでキャッチしたのか。]

 ……らん?

[栖津井に挨拶をするのも忘れて、見えた幼馴染の寝入る姿にさっと顔を青くする。
慌てて駆け寄って、ただ寝ているだけど判れば……栖津井からの説明もあっただろうか、ほっと息を吐いて、耀の髪をそっと撫でる。]

(146) 2011/05/18(Wed) 11時頃

【人】 会計士 ディーン

 ふうとらんは、俺が護るから……。

[小さく零す言の葉は、栖津井ならば聴こえたかもしれず。
髪から手を離せば、きゅっと耀の手を握って、考えこむ。

――暁様とは、誰か。
怪談が正しいならば、屋敷の息子なのだろうけれど。
自分の眼には、暁様とやらの霊は視えていない。
ならば、  は、誰かを暁様とやらに見間違えたのだろうか。
あの時、中庭にいたのは、誰だ……。

己の視力の悪さを呪いながら、気難しげな顔を晒す。
けれど、誰かに声かけられれば、はっと、申し訳なさそうな顔に転ずるだろう*]

(147) 2011/05/18(Wed) 11時頃

 ……どう、しよう?

 日向は、誰にも……言えなかったんかな。

[禁断の恋。身分の差。祟りと目されたほどの、想い。
それに比べれば、些細だろう痛み。
けれど気づいてしまえば、抜けない棘のように、その存在を、ちりちりと感じずにはいられなかった]


あ?


くっそ、それじゃ誰の名前かわっかんねー

唇んとことか、目元とか、奏音さんに似てる気がするのに、な

[その箇所に、*指を伸ばした*]


ディーンは、セシルに話の続きを促した。

2011/05/18(Wed) 18時半頃


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 18時半頃


【人】 会計士 ディーン

― 栖津井&浜那須部屋 ―

[栖津井の控えめに尋ねる声に、はっと顔をあげる。
申し訳なさそうな顔をして、言葉を選ぶ時間が暫くある。]

 ……鳴瀬先生にも先程言ったのですが、
 合宿中止にしませんか。
 雨が小振りになったらで、構いません。

 大須が、まだ見つかってないみたいですし、
 電話が使えないことは浜那須先輩に聴いたので……。

[道が塞がれたことは、まだ確認できていない。
また、霊という存在を伏せて説明するのは酷く困難で……。
けれど、日頃の言葉少なさを考えれば、ギリギリセーフと云ったところか。]

 ……あと、先生、雷が落ちる前、中庭にいらっしゃいましたか?

[そして、唐突という感じで尋ねる。
上手く喋れない己の口を呪いながら。]

(221) 2011/05/18(Wed) 19時頃

――……

[触れられればぴくりと震え。
それでも深い眠りに落ちているのか、瞳を開く気配は無い。
唇は何か言葉を紡ぎたそうに幾度か震えるけれど、音にはならず。
深い、夢の檻に、閉じ込められたまま]


【人】 会計士 ディーン

― 栖津井&浜那須部屋 ―

 是非、お願いします。

[鳴瀬と話すという栖津井に深く頭を垂れる。
あと、鳴瀬のことを思い出せば、あっと付け足す言葉。]

 鳴瀬先生とあったら、皆に内緒で右足みてあげてください。
 多分、捻るかどうかしてます。
 でも、先生、皆に心配させるのは、本意でないでしょうから。

 ……それと、もし雷が鳴る前に、中庭に居た人が判ったら、
 俺に教えて貰えませんか。
 ちょっと伝えたいことがあるんです。

(227) 2011/05/18(Wed) 19時半頃

【人】 会計士 ディーン

[当人比、長文を喋った後、はぁっと息を吐いて栖津井の視線を追うように耀を見る。
その閉じられた眦から涙がつたうのが見えれば、冷えた指先でそれを拭って困った顔をする。

3年前、火事があった日。耀の家族の霊を視た。
どうか蘭香を護ってやってくれと云ってきたのは、耀の兄だった。その表情は、護りきれたという喜びと、これから先の成長をみてやれない悲しみが混じっているように、蛍紫には見えた。

けれど、そんな彼らは怨んではないだろうと、伝えれない。
きっと伝えても耀は信じないだろうから。]

(228) 2011/05/18(Wed) 19時半頃

[おそらくは、耀の家族の霊とは珀も共にあっているだろう。

家が近ければ、真夜中の喧噪にはいやでも気がついたし。
それが耀の家と知れれば、父と母が叩き起こしにきたから。
己が珀を呼びにいったのか、珀が来たのが先だったか、耀の家の近くであったのか。
記憶が混乱していて定かではないけれど……。

3年前、珀は、すでに1人だったろうか。
どちらにしても、2人を護らなければ……と蛍紫が強く思った瞬間。]


【人】 会計士 ディーン

 多分、栖津井先生になら、鳴瀬先生も甘えられると思います。
 ……少し、羨ましい。

[全てを受け入れてくれた栖津井に、耀に視線を向けたまま呟く。
羨ましいという感情がどこに向くかは、己にも良く判っていない。]

 ……お願いします。

[甘えてくれない幼馴染に視線を落したまま、席をはずしてくれる栖津井に再度願った。寝入る耀と2人になると、ぽつりと]

 『   さん』
 やっぱり俺では、貴方の代わりにはなれないですよ。

[耀の兄の名を呼んだ。]

(232) 2011/05/18(Wed) 20時頃

ディーンは、耀が兄の名を呼べば、まるで代わりのように、その手を包むように握る。

2011/05/18(Wed) 20時頃


【人】 会計士 ディーン

 (たくとさんは)怨んでいないよ。

[相手が起きている時は、見れない涙。
相手が起きている時は、云えない言葉。

握っていない方の手は、幼いころ耀が泣いた時、彼の兄が見せた仕草をまねる。
頭を優しく撫でて、それから眦を拭う、そのあと頬を包んでいただろうか。
遠い記憶をなどるから、それは違ったものかもしれない。
あっていたとしても、彼と違って、酷くたどたどしい。]

(235) 2011/05/18(Wed) 21時頃

【人】 会計士 ディーン

 おはよう……という時間でもないか。
 調子は、どうだ?

[開く眼に、そっと手を引いた。
いつもの仏頂面に、けれど眉尻は下げた心配の表情。]

(239) 2011/05/18(Wed) 21時半頃

【人】 会計士 ディーン

 いや……。

[耀の言葉に、短く一言だけ紡ぐ。

変なことはないと。
わざわざ来たということの否定と。
ごめんねという必要はないことと。]

 ………。

[安心した笑みを見れば、どうしても言葉が出ない。
だから、ただ困ったように微笑むだけだ。
珀なら上手く言葉を紡げるだろうに……と、気を失ったままで情報が止まっているもう一人の幼馴染を想う。
気を失ったといえば、耀はパニックにならないか、とその話題にも触れられず]

 耀、唐突だが、雷が鳴る前、中庭にいたのが誰か判らないか?

[沈黙に耐えかねて、振る話題はそのようなものに。]

(244) 2011/05/18(Wed) 21時半頃

【人】 会計士 ディーン

 織部先輩か……。後で話聴いてみるか。

[聴いた名前の片方を呟く。
そして、少し困ったような笑みを深めるのは、耀本人は気がついていないらしい言葉使い。
いつもは云わない言葉。この状況だから、紡ぐ。]

 ……なぁ、蘭香。
 もし、俺か楓馬、どちらか選ばないといけない時がきたら、
 お前は俺に遠慮せずに、迷わず楓馬の手を取ればいい。

[いつからだろうか、気がついていたこと。
3という数字は、そういう数字であると。
多分、耀の天秤は珀に傾いていると。
その情の形が、何かは判らないけれど。]

 楓馬、多分部屋で寝てるんじゃないか。
 お前のこと随分心配していたから、安心させてやるといい。

[気を失っているとは云わなかった。唯寝ていると云う。
そして、珀の気持ちはしらないから、知らずけしかけるような言葉を紡いだ。]

(257) 2011/05/18(Wed) 22時頃

―― 3年前 ――

『だって、まだ生きてんだ!』

[真夜中、あかく染まる窓に、ひとり飛び起きて、外へ駆け出した。

蘭香と拓斗の痛みは、伝わってこないから。
ふたりは生きてるって確信してた。
だから、水を被って飛び込もうとした無謀なこどもは、近所のおとなたちに押さえつけられ、何もすることが出来なかった。

彼らの判断は正しい。
こどもひとり、飛び込んだところで、死体がひとつ増えるだけ。

でも。
だけど。

彼らには、『彼』の姿は見えない。
蘭香を残して、揃ってしまった家族の姿は、見えないのだ]


[見えていたら、痛みを感じられていたら。
飛び込まずにいられなかった自分を、止めはしなかっただろうと、何処にもぶつけられない憤りを抱えた自分に、拓斗は。

しっかりしろ、というように額を小突いて。
生前と変わらぬ優しい響きで、弟を頼むと、託していったから。

幼馴染が自分にとって大事だからって理由だけじゃなく、拓斗兄ちゃんの分まで、蘭香を護らなきゃって。
きっと、その想いは蛍紫も一緒だと、交わした眼差しに想った]


ディーンは、珀が起きていることは、もちろん知らないわけで。

2011/05/18(Wed) 22時半頃


【人】 会計士 ディーン

 ……例えば、の話だ。

[きっと耀の浮かべた表情は、望むものではなかったから。
ふっと安心させるように微笑んだ。]

 大学も、出来たら一緒に行けるといいな。
 後で、楓馬にも云おうと思ってるんだが……。
 織部先輩に奨学金のガイドブック貰ったんだ。
 部屋は3人で借りれば安上がりだし。

[耀の内心は、判るようで判っていない。
いつも紡ぐ言の葉は、きっと際で届かない。

戻るという耀の背を見送れば、ふぅっと息を吐いた。]

(273) 2011/05/18(Wed) 22時半頃

【人】 会計士 ディーン

 しのぶれど 色に出にけり 我が恋は
 物や思ふと 人のとふまで……か。

[耀の想いが恋とは、鈍い蛍紫は思っていない。
男同士で恋愛というものがあるとは知っているが、幼馴染同士が……とは結びつけることは、今のところなく。
唯、薔薇煉獄という舞台故に、その唄が零れ出た。
どちらかといえば、あの女の霊を想って。]

 あ、しまったな……。
 鳴瀬先生、風呂に入らずそのままってことはないだろうか。

[百人一首を紡いだところで、顧問のことを思い出す。
あの人の事だから、生徒の前に入れない!とか言いそうだから、一緒にと云ってしまったけれど。
あれから時間が経っていれば、その約束が逆効果になっていそうだと思う。]

 ……部屋、あけて出て行っていいものだろうか。

[暇を告げようとしたところで、部屋の主が居ないことに気が付き、少しの間逡巡するのだった*]

(286) 2011/05/18(Wed) 23時頃

 暁…… って、誰、なんだ。

[部活の誰かではない。
けれど、日向以外の霊の気配は感じない。

もっとちゃんと、あらましを蛍紫から聞いておけば良かったと、ひとり手を握りこんだ]


【人】 会計士 ディーン

― 自室 ―

[結局、部屋に備え付けてあった、メモに耀が目覚めたことと、席を外すことを書き置きして、自室へと戻った。]

 鳴瀬先生っ!?

[転がっている姿を見て、寝ているのではなく倒れたのかと慌てた。近づけば、多分寝息が聴こえてくるから、安堵する。]

 ……服も、もしかしたら洗ってくれたのだろうか。

[脱ぎ散らかした己の服がないことに気がついて、少し困った顔をした。そのまま、鳴瀬の顔を覗きこんで、手を伸ばすのは、先程ふれた柔らかな髪に。]

 ………。

[多分、魔が差したのだ。
彼が身じろぎ一つでもすれば、我に返っただろう。
でも、しなければ……

いつか放課後、眼を奪われたその箇所(口唇)に、刹那唇を落とす。]

(308) 2011/05/18(Wed) 23時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/18(Wed) 23時半頃


【人】 会計士 ディーン

[接吻けたか、そうでないか。
どちらにしても、その動作の後、呆ける。]

 ……俺、今、何を

[ぼそっと呟く。頭を振った。
まだ薄く香る薔薇の香りにでも酔ったのだろうか。

と、茫然としていた所に響くノック音。
悪いことをした自覚があるので、びくっと揺れる肩。]

 はい?

[返事が裏返った。]

(325) 2011/05/18(Wed) 23時半頃

【人】 会計士 ディーン

 俺が居なくなった?

[嗚呼、野久先輩が呼びに来てくれたあたりのことだろうか。
と思いながら、後ろめたさも手伝って飛び起きるようにして扉に向かう。]

 ……良いですよ、でも先生寝てるので、静かに、で。

[見えた人の言葉に手招くのは、さっきの今で2人きりは相手が寝ていても心臓に悪いから。]

 先輩、熱あるんですか?
 そんな顔色してますけど。

[部屋に通しながら、首を傾げる。
もし、『見え過ぎるから』日頃あまりかけない眼鏡をかけていたら、その瞬間に想いの残滓を見つけることができたかもしれないが、動揺も手伝って今は彼がキーであることは判らない。]

(340) 2011/05/19(Thu) 00時頃

【人】 会計士 ディーン

[鳴瀬が身じろげば、密やかにびくびくしつつ。
しかし、それも蓮端の中庭に居たという言葉を聴くまでのこと。]

 ……先輩、中庭に居たんですか。
 それって、雷が鳴る前?

[酷く険しい顔をして問いながら、後手にショルダーバックを引き寄せ、眼鏡ケースを探った。]

(354) 2011/05/19(Thu) 00時頃

 『こういうときは、俺より珀のが判るかもな……。』

[眼鏡をかけたとて、想いの残滓が見えるかは謎で。
同調する珀の方が……と、思ったり。
あらましきちんと話していないということは、うっかり忘れてしまっている。]


【人】 会計士 ディーン

[時期を聴けば、尚、難しい顔をして眼鏡をかけた。
見えすぎる視界に、くっと眉間に皺を寄せる。]

 ……先輩、暁という名に何か覚えとか
 引っかかりあったりしませんか?

[それでも、流石に想いまでは捉えきれない。
だから問う。そして注意をつけたす。]

 覚えなくても、気をつけて下さい。

[彼女がああなったきっかけの可能性があればこそ。]

(366) 2011/05/19(Thu) 00時半頃

[指にかかる息にはっと我に返る]

…やべぇ、どうかしてる…


[耀に触れた指をぎゅうと拳の中に押し入れて。
その部屋を*後にした*]


ディーンは、突然に起きた鳴瀬にびくっと反応した。

2011/05/19(Thu) 00時半頃


 麻雀やると、人間分かるって言うヤツが居た気がすっけど……

[じゃらじゃら]

 日向、麻雀教えたら、付き合ってくれっかなぁ。

[幼馴染が真面目に調査をしている中。
牌をいじりながら、そんなことを呟いているのだった]


【人】 会計士 ディーン

[起きたらしい鳴瀬の声に、びくっとしつつ。
眼鏡越しに紫の眼が、じぃっと蓮端を見詰める。]

 本当に、気をつけて下さい。

[自分には、払う力はないから。
何かあっても、彼女に呼びかけることしかできない
……とは、言葉にしないのだけれど。]

 ……というか、本当に先輩大丈夫ですか?

[ぼぅっとしている様子に、思わず熱を確かめる為に、額に手を伸ばした。]

(377) 2011/05/19(Thu) 00時半頃

 『あー、やはり、判らん。
 後で、珀に見て貰った方がいいだろうな、これは。』

[珀が麻雀を愉しんでいる?とは、知らず、視えなかったことに溜息を吐いたりしている。]


【人】 会計士 ディーン

 先生、風呂、先に入ったらいかがですか。
 風邪引きますよ?

[こう、まともに、鳴瀬の方を見れない訳で。
一緒にと約束したのは自分の方なのに、ごろごろする人を横目に、ぼそっとそう提案してみたり。]

 先輩、やっぱり熱っぽいですよ。
 栖津井先生の所行きましょう。

[やっぱり熱っぽい蓮端には、そんな提案を。
鳴瀬と蓮端が話ださない限りは、蓮端をとりあえず栖津井の元へ送り届けるつもりで。
そうなったら、ついでに、置き手紙はしてきたけれど、直接部屋をあけた詫びをする心算*]

(382) 2011/05/19(Thu) 01時頃

 ……薔薇……、なあ。

[竹の描かれた牌を撫で、ちらりと寧人を見てから]
 なんか、……?

[もっと濃い薔薇の香りを、誰かから感じたような。
けれど、構わないで欲しい様子に、あまり関われなくて、記憶に留めなかった――]

 気のせいか……?

[蘭香がいれば、すぐに分かっただろう答え。
けれど、彼も、本人と対峙している蛍紫もいない自分には、当分思い当たりそうになかった*]


[ それは薔薇の一つ一つに魂が宿るから ]

[ 誰のものとは判別し難い、無数の死魂 ]

[ この地で死した、誰かの思いの残滓達 ]

[ それらが今、薔薇に輝きを与えていた ]

[ その魂たちは、今はまだ何も語らない ]


[ 屋敷を追われ辿り着いたところ ]
[ そこは一本の大木のうろだった ]
[ わたしは全てから逃れるように ]
[ その中へと入って身をひそめた ]


[ わたしはその中で孤独に泣いた ]
[ 暗く沈む闇に希望はもう無くて ]
[ そのままわたしはそこで死んだ ]
[ でもあの方のこと信じていたの ]


[ 暁様が再びの逢瀬を望むならば ]
[ 有明けの空にわたしは黄泉帰り ]
[ ともに愛でた薔薇の姿になって ]
[ 二人の時間を紡いでいけたのに ]


[ あの方の隣にはうつくしい女性 ]
[ そのままわたしを忘れて幸せに ]
[ どうか幸せになってくれますか ]
[ 嗚呼なんで幸せになるのですか ]


[ *あなたわたしをみすてましたか* ]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 08時頃


【人】 会計士 ディーン

― 回想 ―

[蓮端の熱を計れば、やはり熱っぽく。
そのことを尋ねてきた鳴瀬にも、伝える意味で声にだしたけれど。]

 ……っ……。

[鳴瀬に睨まれて、その言葉に思わず「なにもしてませんっ」と、嘘を言い掛けて飲みこむ。
言葉が接吻けしたこと、と限らないと、繋がったことに、我ながらあっぱれを出したい。
眼鏡をつけて見れば、いつも以上にはっきりと見える顔。鼓動が五月蠅かった。]

 鳴瀬先生、話があるなら後にしましょう。後に。
 それより、蓮端先輩を送らないとっ!

[叱られてしゅんとしている人を引きずってでも連れて行こうとした瞬間。
現れる栖津井の存在に、安堵したような、そうでないような。]

(471) 2011/05/19(Thu) 09時頃

【人】 会計士 ディーン

 栖津井先生、すみません。
 置き手紙もしてきたんですけど、一応大丈夫、だと。

[答えてる間に、動く鳴瀬。
動きが足が痛そうなことに、つっと眉間に皺が寄った。
心配という気持ちは嘘ではないから。
栖津井に向けられる笑みに、眉間の皺が深くなった。
鳴瀬に意識が向いていたから、栖津井の来訪の不自然さには気がつかない。
その位か、もう一人の来客が来たのは。]

(472) 2011/05/19(Thu) 09時頃

【人】 会計士 ディーン

[それから交わされるやり取りには、口を挟むことはないけれど。
石神井と蓮端と自分という組み合わせになれば、こうなんというか、居心地の悪さを感じるのは気の所為だろうか。

――ふっと思う。3という数字の意味。
嗚呼、と腑に落ちる。

彼らが2人で去るのならば、思いついたように石神井にかける言葉。]

 石神井先輩、蓮端先輩の手、離しては駄目ですよ。
 ……大事、なら。

[いうまでもない言葉だったかもしれない。
少し微笑んで2人の背を送る。
1人きりになった、部屋。
隣の部屋との仕切りになっている壁に身を預ける。]

(473) 2011/05/19(Thu) 09時頃

【人】 会計士 ディーン

[そうしてしまったのは何故か。
いけないことと判っていて、耳を壁にあてた。
栖津井が音を聴いてこの部屋に来たのなら、そこまで厚い壁ではないのだろう。
不鮮明に聴こえる音――否、くぐもった声に、弾かれたように身を離す。]

 なん、なんだ、俺は……。

[喘ぎのように聴こえてしまった。
その瞬間にフラッシュバックしたのは、先程盗んだ、触れあった唇の感触。かっと顔を赤らめて、口元を片手で覆い、ふっと視線を庭へと泳がせた。]

 あっ……。

[そこに視えるのは、薔薇に宿る無数の思いの残滓。
今まで視えなかったものが視えたのは、眼鏡をかけた所為だろうか。それとも………。]

(475) 2011/05/19(Thu) 09時頃

[ツキリとまるで薔薇の棘に刺されたような、痛みを胸に覚える。]

 ……俺は、珀と違って同調はしない筈なんだがな。
 波長の問題だろうか。

[その痛みを、幾多の魂の想いの残滓とすり替えて、ポツリと呟いた。]


【人】 会計士 ディーン

[今すぐ、あの薔薇の中で、共に雨に打たれたい。
そんな衝動に駆られて、ふるっと頭を振った。]

 ……掃除、そうだ、掃除でもしよう。

[石神井の此処へ来た理由を思い出して。
伝言の旨はさらっと忘れたように、ゆらっと身を起こす。
確か、2階の廊下の突き当たり――休憩所のようなそこも、水浸しのままな気がすると、出来る限り隣室を気にしないように洗面所に移動すれば、そこには百瀬の姿があっただろう。洗濯物のことを言われれば、申し訳ない顔をした。]

 そういえば、バスで悪戯しようと思って、猫耳持ってきたんだ。
 出番なかったな。

[礼の後、ふっと思い出してそんなことを言う。
猫耳は置いておいて、埋めあわせは後日するからと言って、片手にモップ、片手に畳んで貰った洗濯物を持って一度部屋へと。部屋の隅に2人分の洗濯物を置くと、モップを持って2階へと逃走した。]

(477) 2011/05/19(Thu) 09時半頃

ディーンは、ちなみに織部とは、タイミング的にすれ違ったようである。

2011/05/19(Thu) 09時半頃


【人】 会計士 ディーン

― 2階廊下つきあたり 改め 休憩所 ―

[そこはまだ濡れていただろうか。どうだろうか。
どちらにしても、掃除を兼ねてモップで床を撫で始める。

意識すれば、部屋の一室(音楽室)から人の気配を感じられたかもしれない。

そちらに行こうという気は、起きず。
動かしていた手はやがて止まる。
挨拶にとマドレーヌを添えた窓へ寄ると、ぼぅっと下を見降ろした。

雨に打たれる薔薇の1つ1つに視える想い。
視えるけれど、まだ、それらは語ろうとはしていなかった。
その中に、大須はよもやあるまいか……と、探しながらも、その裏で別のことを考えている。]

(479) 2011/05/19(Thu) 09時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 10時頃


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 10時頃


 ……に、しても……

[じりじわじりり。
肌が焼けるような、痛み。
生きている人間のそばに居る時は気にせずにいられる程度だが、ひとり廊下へ出れば、少しでも距離をとろうとするかのように、壁際へ寄ってしまう]

 ……薔薇の方から、だよなあ。やっぱ。

[何を語りかけてこられる訳でもない。
ただ、無数の想いの欠片を、体質が感じ取ってしまうだけ]


 日向っ!


[たしかに、痛みも感じたのに。
そこに居たのは日向ではなく。

庭の近いせいだと、自分に言い訳することもなく、ただ、静かに諦めの溜息を吐き]

 ……まだ濡れてたか?

[掃除は自分に任せた筈なのに、と言外に問う響きで、首を傾げた]


【人】 会計士 ディーン

 嗚呼、楓馬……か。

[声かけられて、物想いからかえった。
気まずそうな表情に、くてっと首を傾げる。
モップに視線が向けば]

 お前が窓を開けた時に、濡れたみたいだからな。
 あとは、俺も濡鼠だったから。

[視線が問う。大丈夫か?と。]

(494) 2011/05/19(Thu) 10時半頃

[1度目、日向を迎え入れた時の雫は珀が拭いたことは知っている。
2度目、日向が化け物に変わった後、珀が気を失って後の事は知らない。

拭かれていたならば、珀が拭いたのか……と。その言葉に思う。

大丈夫か?と視線で問うのは、幾多の薔薇に宿る想いが視えるから。
その1つ1つに同調してしまえば、身がもたなそうだと。]


 あの中に飛び込みたいかっつーと、お断りだけど。
 んな無謀はしねぇし、ひとと居る時はわりと、平気。

[とはいえ、必要とあらば飛び込みもするだろうが。
問われる視線に、へらりと笑って、軽く腕を擦った]

 それよか、悪ぃ。……ちょっと、へばってて。
 お陰でさっぱり何が起きたのか分かんねーから、蛍紫の知ってること、教えてくれ。


【人】 会計士 ディーン

 俺がぬれ鼠だったのは、
 お前が気を失う前に、庭にでたから
 ……であっているよ。

[つっとまた再び、窓から庭を見降ろした。
そこで視たのだ、彼女が化け物に変わる瞬間を。
思い出すのは、逃げてという言葉、未だ見つからない大須の存在……けれど、雨はまだ止みそうにない。
だから、視線を珀に向き直し、真顔で言う。]

 なぁ、もし、俺か蘭香か、
 2人に1人しか選べないっていう状態になったら
 お前は迷わず蘭香を選べよ。

[耀に放ったと似た言葉を珀に向けた。
ただ、似ているけれど、それは同じ言葉ではない。]

(496) 2011/05/19(Thu) 11時頃

[蘭香を……と、話を振ったのは、これまでの説明の布石でもあった。

蘭香を選べといったことに対し、珀がどういう反応を示したとしても、ぼそりぼそりと状況の悪さを紡げば、何故そう言ったかは判ってくれるだろうか。

おそらく、雷が鳴る前に中庭に居た誰か――蓮端が濃厚か、が切欠で、日向が化け物に転じてしまったらしいこと。
その誰かは、暁様――怪談の屋敷の息子に、何か関係があるかもしれないこと。
大須の姿が視えないのは、多分、化け物となった日向の所為だろうということ。

己が判る範囲で、伝えられることは伝えた。
出来れば、蓮端に会って確認してみて欲しいとも。]


 ……話は、分かった。
 夕輝先輩も、探してみる。危なそうだし。

[何故、そう言ったかは分かった。
分かったが、はいそうですかと笑って頷いてやれる言葉ではなく]


【人】 会計士 ディーン

 2人に1人しか選べないっていう状態になったら
 お前は迷わず蘭香を選べ……と言っている。

[幼馴染故か、そうでなくとも判るのだろうか。
相手の眸に激情の色を見ても、あくまで紫の眼は冷静に見詰め返し、同じ言葉を紡いだ。]

(499) 2011/05/19(Thu) 11時半頃

 ああ、頼む。
 今は、石神井先輩と一緒に部屋にいると思う。
 でも、少しだけ時間はあけた方がいいかもしれない。

 ……それと、鳴瀬先生には、俺の眼のことは伝えている。
 いい忘れていた。

[激情の色を見返しつつ、淡々と伝え漏れた情報を付け足した。]


[夕輝が哲人と居ると聞けば、広間前での様子を思い起こして僅か、ほころんだ気持ちにもなったけれど。
湧き上がった熱さに、あっという間に掻き消え]

 それで、お前はどうすんだよ。
 士朗せんせを選ぶってか?!

[普段だったら、何も気づかずに居た頃なら、何時の間にそんな仲良くなったんだ、なんて茶化していただろう言葉。
けれど今は、それすら裏切りのように感じて。
士朗へ感じた八つ当たりの憤りと、蛍紫に対するもどかしさの混じった憤りを、叫んだ]


【人】 会計士 ディーン

 ――……っ!!

[何かを紡ごうとした瞬間に、襟首を掴まれた。
珀相手に抵抗という反応は、蛍紫にはない。
そのまま、乱暴に床へ引き倒されてしまえば、したたか身体を打った。
頭も打ったが、脳震盪を起こすほどではなく。
言いかけた言葉を思い出せば、眉間に皺を寄せながら紡ぐ。]

 お前は、そう言うと思った。
 だから、あえて言わせてもらった。

[言いたいことはそれ以上ある。
けれど、相手が飲みこんだと同じように、それは飲みこんだ。]

 それに、例えば……の話だろう。

[そっと手を伸ばす。
珀の頭はまだ跳ねたままだったりするのだろうか。
柔らかく撫でれば、何かと重なって、少し瞬いた。]

(504) 2011/05/19(Thu) 12時頃

 何故、そこで鳴瀬先生がでてくるんだ?

[きょとんとした表情をしていただろう。
何を言っていると……。

少し息を吐いて、押し倒された格好のまま、手を伸ばす。
怒るとは思っていたけれど、ここまでとは思わなかったので、これ以上は言わない方がいいと、口を紡いで。宥めるように頭に伸ばす手。

触れたなら、それに何かを思い出す。]

 ……そうなったら、俺はお前を選ぶよ。

[けれど、何かを掴むことはなく、その代わり零れる飲みこんだ筈の言葉。はっと、それに気がついて、誤魔化すように]

 お前が蘭香を。俺がお前を……そうしたら3人だろ。

[苦笑を浮かべた。]


[それだけ状況が悪いというのは、蛍紫自身が話したこと。
だから、たとえば、なんて仮定で済ませられるとは、感じられず]

 ……何で?

[きょとんとした表情に、問い返す声は、きっと眼差しに反して冷やか。
そんなつもりも無かったけれど、そうなってしまった。

だから、手が髪に触れたときも。
思わず、つよく振り払ってしまった手のちからだって、そんなつもりじゃなくて]


 ……っ、ごめ 、

[蛍紫より、自分のほうが驚いた。
まるく見開かれた瞳は、いま庭園で雫にうたれている薔薇の葉と、似た潤みを湛え]

 …………それでも、オレは、蘭香だけを選ばない。

[苦笑に、きっぱりと答えた表情は。
おなじ場所で、意識を失う前、ごめんと告げた、泣き笑いに似たそれと同じだった]


【人】 会計士 ディーン

 ……俺も、たまには冗談とかも言ったりするんだがな。

[今言ったことは冗談でなく。
そんな例えと言われたから、例えとして言ったまで。
襟首しめられていることは苦しいけれど、身体にかかる重さは耐えられない程ではないのは、珀が軽いからだろう。]

 まぁ、では、指図ではなくて、俺の勝手な願い……
 と言うことにしておいてくれ。

[結局いつものように、自ら引くことで場を収めようとした。

今更になって、眼鏡が飛んでいることに気がついて、珀の頭を撫でていた手を離すと、床の上を探る。]

(507) 2011/05/19(Thu) 12時半頃

[髪を撫でれば、首にかかる圧力に、思わずぐっと喉を鳴らすけれど。抵抗せぬまま、濡れた葉の色を見て、苦笑を深める。]

 何もかも……と思っていると
 そのうち抱えきれなくなって、全部取り落とすぞ?

[つっと眼を細めた段階で、眼鏡が飛んでいることに気がついた。
泣き笑いのような表情から逃げるように、指先が眼鏡を探った。]


 そうなったらなったで、……蘭香とお前には、迷惑かかんねーようにするさ。

[逸らされる視線には、気づいたから。
ちいさく苦く笑って、身を起こした]


【人】 会計士 ディーン

 ……例えば、猫耳とかか?

[先程の百瀬の大爆笑を思い出して、ぼそっと呟く。
己を除外するなという珀の言葉に、曖昧に微笑むのは、それこそ選ぶのは2人だからと思っているからで。]

 嗚呼、すまん、ありがとう。

[探していた眼鏡を、珀の手でかけられれば、紡ぐ礼の言葉。
謝られれば]

 謝るのは、俺の方だと思うんだけれどな。

[そう言葉にしたあたりで、扉ない入口のあたりに人影を見るだろうか。]

(518) 2011/05/19(Thu) 13時半頃

 俺は、別にお前に迷惑かけられても良いのだけどな。
 今更だろう……。

[冗談を言えというから、冗談を言ってみたという声音で、重くならぬように言う。]

 俺が言っているのは、そういうことではないよ。
 お前が心配なだけだ。

[己の放った言葉に、またデジャビュを覚えながら、身を起こす際に揺れる相手の髪を見つけた。]


 もう、十分掛けてるじゃんか。

[これ以上どうしろと、と肩をすくめて笑う。
今更といえば、今更でもあり]

 オレだって、お前が心配だよ。

[甘えている自覚はある。
けれど甘えられた覚えは無い。
迷惑かけようとしないのはどちらだと、思う]


【人】 会計士 ディーン

 おぉ、おぉぉおおお???

[入口に人影がと、眼鏡のお陰でいつもより明瞭な視界に捉えたところで、肩を掴まれた。そして、がっこんがっこん揺らされれば、言葉にならない言葉が尾を引くように口から漏れて行く。]

 いや、そんな、こと、は……な……―――。

[それでも、ぶつ切りに言葉を紡ぎながら、泣きそうな珀の肩を軽くぺしぺしと叩いた。折角、かけてもらった眼鏡が鼻の上でロデオ状態である。]

(523) 2011/05/19(Thu) 13時半頃

 そうか……。

[珀の言葉に、ふっと唇の端を持ち上げた。
その言葉だけで十分だという思いと。
そうでない想いが混ざって。

その話題に関しては、それ以上言葉を紡げない。

まるで無意識に、百瀬の質問から逃げたように。]


【人】 会計士 ディーン

 そこまで、意外、か?

[ガコガコが止まって一息いれる。
しかしながら、こう、ガコガコされ過ぎて、三半規管はやられてる感が否めない。

どれくらいやられているかというと。
身じろごうとして、体勢を崩して、近付いた顔に誤って、ちゅっといってしまったかもしれないくらいには。]

(525) 2011/05/19(Thu) 14時頃

【人】 会計士 ディーン

 !?

[鳴瀬に接吻けた時は、結局は自分の意志だった。
だから、刹那で離した。

けれど、今は、事故で。
状態を認識するのに、結構と間があった。
そして、認識してからも、事が事だけにフリーズしていた。
だから、接吻けは、解かれぬまま。
まるで、望んでその状況を続けているように。

……そんな状況を、百瀬がどう見たかと、意識が向かうのは、百瀬の声がかかってから。]

 うわぁあああああっ

[慌てて飛びのいて、叫んだ。顔が赤い。]

(534) 2011/05/19(Thu) 14時頃

【人】 会計士 ディーン

[壁に背をあずけ、口元を片手で覆って、ふるふると震える。
百瀬の言葉に、何か言い返そうとして唇を開けば、手に当たる感覚で、先程の珀の唇の感覚を思い出してしまい、かーっと赤くなる。]

 ………っ!!

[にっこり笑う一年に、ぶんぶんと金の髪を揺らして顔を横にふる。
わざとじゃない、事故だ、事故!!!
声にならない声は、視線で訴えるも伝わったかどうか。

助けを求めるように、珀を見るけれど、見たらみたで、先程を思い出して……以下悪循環である。]

(537) 2011/05/19(Thu) 14時半頃

【人】 会計士 ディーン

[基本的に、色恋沙汰というのは、人づきあいの苦手な蛍紫にとっては不得手とするところである。
隅でふるふるしながら、意外と手慣れた対応をする幼馴染を、頼もしく、その反面何かつきっと心に刺さるものを覚えながら見詰めていた。

事故と言うところでは、コクコクと頷いていたのだが。]

 ……なんのことだ?

[少しばかり余裕が出来たあたりで、放たれた百瀬の言葉に首を傾ぐ。洗面所でも、そういう旨のことを聴かれた記憶が思い出されるが、あの時はあの時で正常でなかった為、答えを濁していた。]

(541) 2011/05/19(Thu) 15時頃

【人】 会計士 ディーン

 ―――……っ!?

[きゃーーーーっと、まるで乙女のように叫びそうになったのは、かろうじて口元を押さえることで耐えた。
後で、自分で想像してみて、キモかったので、よくぞ耐えたと思う。

そんな状況で、フリーズしながらも、紫の目を見開いて、がっつり見てしまっている。]

(546) 2011/05/19(Thu) 15時頃

【人】 会計士 ディーン

 えっちーって、お前……。

[茫然としていた脳がやっとこさ動きだしたのは、珀から声がかかってからだろう。ちょっと腰が抜けてしまっているが、悟らせないようにその場に胡坐をかいた。]

 あー……。

[流石に鈍くても、色々悟ってくるものがある。
己に探りを入れるような百瀬の言動は、つまりはそういうことだろう。

こう、幼馴染がとか、男相手にとか、いろいろぐるぐるぐるぐるしてはいるのだけれど。珀が冷静に対処しようとするなら、合わせるべきかと、最大限の努力をする。……少し此方も視線を逸らしてしまう訳ではあるが。]

(549) 2011/05/19(Thu) 15時半頃

 そうか、世界は3人だけで閉じている訳ではないものな。

[ぼそっと呟いたのは、百瀬が去った後だろうか。]

 決めつけられれば、怒る、か。

[判っていたけれど、実際の所、判っていなかった事実を百瀬につきつけられた形。
世界は3人だけでないということだけでなく、幼馴染達もそれぞれ恋愛をするだろうということも、実際に同性同士に芽生える恋愛感情があるということも。

……と知らされて、ん?と何か引っかかったように、眉間に皺を寄せる。自身については、まだ、判っていないという風。]


 お前まで何言ってんだ。

[調音の言動だけでも分からないのに。
妙なことを言い出す幼馴染を、じとり]

 うん、怒るな。……分かったなら良い。

[脈絡は分からなかったが、多分自分が怒った理由を納得してくれたのかと思って。
うんうん頷いている。

根本的な解決にはならないけれど、それだけで少し嬉しかった]


【人】 会計士 ディーン

 ……いや、お前、好きって言ってくれている相手に
 あれはどうかと。

[ある意味慣れた態度って言えばそうなのかもしれないが。
もしかして、こいつ、今までも好意を示してくれた相手、本人自覚なくこんな感じで傷つけてるんじゃないか……などと、心の中で思った。言葉にはしないけれど。]

 気になるなら、追いかけてやればいいものを。

[呟きに、駄目だコイツ天然だ……と思ったのも、言葉にはしない。なんだか、とても疲れ切ったように眼鏡を直す。
百瀬を見送った視線が此方を向けば、少し躊躇って]

 悪かった。

[事故とはいえ、接吻けしたことを謝った。
何故か、忘れろとは云えなかったのだけれど。]

(552) 2011/05/19(Thu) 16時頃

[じとりと睨む珀に向ける眼差しは……
こいつ判ってないのか?という疑惑の眼差し。]

 ……ああ。

[なんだか、疲れてしまって、頷く相手に合わせた。]

 悪かった。

[ぼそっと接吻けてしまったことを含めて、謝罪した。]


 何だよ?

[疑惑の眼差しに、怪訝げな碧いろを向け]

 別に。

[気にすんな、というように笑ってみせたけれど。
やっぱり少し、寂しいような苦しいようなノイズが、混じってしまった]


ディーンは、プリシラ(百瀬)が流石に可哀想な気がしてきた。

2011/05/19(Thu) 16時頃


【人】 会計士 ディーン

[流石に……流石にこれは百瀬が可哀想だと、思った。
と、知れば百瀬は腹を立てるのだろうか。]

 ……俺は、気持ち悪いとかは思っていないが。

 楓馬、あれは友達の好きじゃない……と、思う。
 自信はないが。
 だから……その先は、言わなくても判ってくれ。

[気力を振り絞ってそれだけ告げると、後は自分で考えて欲しいとさじを投げるのは、元々得手な話題でないからか、他に理由があるからか。
最初、組み合った時に転がったモップを手にとると、それを杖代わりによろっと立ち上がる。]

 俺は、一旦部屋に戻るよ。
 風呂にも入りたいしな。
 珀も、冷えたままなら入れよ?

[叶うなら、手を伸ばして相手の髪をわしゃっと撫で、よろよろと階下に向かっていくだろう*]

(554) 2011/05/19(Thu) 16時頃

[結局、疑惑の内容を告げるも、自信のない分野故にあれが精一杯。
後は自分で考えてくれと、さじなげて、けれど去り際に頭を撫でようとしながら]

 ……1人で無茶はするなよ?

[囁くのは、日向に関して。
暗に何かあったら呼ばないと怒ると告げて、よろよろ去って行く*]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 16時半頃


 こっちの台詞。

[にへらと笑って、むしろ心配な背を見送った*]


【人】 会計士 ディーン

― 自室 ―

[よろよろっとしたのは、珀にまったく通じていなかったからで。
だから、彼が一瞬己を拒否しようとしたことには気がつかなかった。]

 鳴瀬先生、まだ戻ってないのか……。
 風呂にいったのかな。

[モップをあるべき場所に戻すと、自室へ。
そこには鳴瀬の姿はなかったから、安堵すると共に]

 それとも……。

[つきっと傷む胸。抱えて隣の部屋を見る。
先程した用に耳を欹てようとするのを、理性で止めた。
ごろっと、先程鳴瀬が転がっていた場所に四肢を投げ出す。
指先で触れるのは、己の唇。思い出すのは2つの……。]

(573) 2011/05/19(Thu) 19時頃

【人】 会計士 ディーン

 ………。

[ぼんやりと、眼鏡をかけたまま中庭を見る。
珀が向かうと言っていたから、何かあったら駆けつけれるようにと。
そう、思うのに

             いつの間にか瞼は落ちて……*]

(574) 2011/05/19(Thu) 19時頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 19時頃


[花を輝かせる、想いの強さ。
ひとつひとつ、余す花無く感じられるすべてに。
誰かの遺した、想いの欠片がきらきらと眩く胸を刺す。

只中に居ると、今感じている痛みが、花々から感じるものか、雨によるものか、分からなくなる。
このまま、薔薇のいたみに埋もれて、千々に散っていきそうな感覚]

 っ、

[ぶん、と頭を振った。
いけない。
今は、引き摺られかけたら声を掛けてくれる相棒は居ないのだ。
しっかりしなくては。

その相棒は、自室で蘭香にもふもふされて気分の良いとこを。
闖入してきた調音に、警戒真っ盛りなのだが、知る由は無い]


 ……なにか、

[ともかく、何か。
引き摺られないように、生きていることを実感できること、考えなくては。
いきて、そう雨の中呟くくちびるに、気づけば指先は引き寄せられて]

 っ、

[ひた、と触れれば、はっと我に返る。
何してるのだか、こんな所で。
雨は酷いが、誰が見ているとも限らない。

意識を戻すには過ぎるほど強烈な思い出に。
慌てて指を引けば、一輪の棘に引っ掛かった]


[克希の失踪と、日向が無関係だとは思わない。
けれど、暁とやらが関係しているとして、彼女が悪意を持って彼をかどわかしたとも、思えない。
理由が断定できないうちは、何かを幽霊の悪意のせいじゃないと考えるのは、癖のようなものだけど。

怪談だけが彼女の全てでは無いだろうと。
すこしでも、話を聴いて何か、してあげられることがあるなら、してあげたいと。

今でもまだ、思っているから。
彼女の足取りを辿る何かが、それか克希の行方を探る何かが、ありはしないかと、雨の中、薔薇の砂漠に立ち尽くした]


―2階・耀と珀の部屋―

[鍵をかけてため息一つ。そこに声をかけられ、飛び上がりそうになった。羽根音に目が開き、腰を抜かしてへたりこんだ]

ぅ あ


き、こんにち…わ


―― 自室 ――

……?

[ゆるり、首を傾げて。
へたりこんでしまった後輩に近付き、手を差し伸べる]

大丈夫?
なんだか、逃げてきたみたいだったけど。
どうか、したの?

[焦って鍵までかけるほど。なにがあったのか、と]


[胸にかき抱いていた服は床に散り、手に残ったのは棒付きの飴だけ]

………な、んでも……


[言葉が続かず、強く唇を拭った]


本当に大丈夫……?
何かあったの?
体調、悪いなら。
しばらく休んでいったらいいよ。

[何があって、その胸中がどうかなんて全く知らないから。
本当にただ心配そうに]


[差し出される手に自分の手を重ねた。立ち上がれそうにはなかったから]

…お、れ

ばかな、こと






[言葉がなかなか、でてこなかった]

キスを、あ、………

[ぽつと泪が溢れた]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 23時頃


ばかな、こと?

[上手く紡がれない言葉をなんとか拾おうとして。
手を取ったまま、自分もしゃがみこむ]

……きす?

[そうして聞こえた言葉に、目を丸くして]


ディーンは、もぞっと身じろいだ。眉間に寄った皺がぴくっと動く。

2011/05/19(Thu) 23時頃


先輩が…してて、なんか


いらっときて…俺…僕も、し、た

ば、かだよ、なん、で…


[ぎゅうと拳を握る]


気にするなって、それ、なかったって、なしに、


あ、

ぃや…もぅ、わかん…


【人】 会計士 ディーン

― 自室 ―

[かぎなれない畳の匂いが、良く知った洗いたてのシーツの香りにいつ変わったのだろうか。もずもずと枕に鼻先を埋める。何か固いものがあたって思うようにできず、すっと意識が現に向かった。]

 ……んっ、

[鼻先に指先を持って行けば、金属の感触を覚える。
眼鏡をつけっぱなしで寝てしまったかと、ぼぅっと思ったところで。]

 ………っ!!

[飛び起きた。いつもはぼぅっとしか見えない視界が酷くクリアで、一瞬顔をしかめる。その視界の中に、顧問の姿を見れば、あっと開けた口のままでフリーズした。]

(684) 2011/05/19(Thu) 23時半頃

[内緒にすると言ってしまったから。

でも。苦しくて、吐き出したくて。
人の名前を挙げずに、あらましを告げた。

掠れる声、途切れる声に、どの程度伝わったかは分からないが。

時折唇を手の甲で拭い、残る感触を誤魔化した]


【人】 会計士 ディーン

 すみませ、ん。
 寝るつもりはなかったんですが……。

[フリーズはいつもよりは早目にとけた。
紫の視線が向くのは、窓の外。
既にとっぷりと陽がくれた様子であれば、眉間に皺が寄った。]

 ………。

[微かに唇が動くも、それは音にはならない。
ゆっくりと頭を振って、鳴瀬に視線を合わそうとして、若干逸らした。]

(689) 2011/05/19(Thu) 23時半頃

【人】 会計士 ディーン

[若干、視線を逸らしたあたりで眼鏡を取られただろうか。]

 ええ、まぁ、おかげさまで……。

[浮かぶ笑顔がまともに見れず、僅か俯いた。]

(694) 2011/05/19(Thu) 23時半頃

うん、大丈夫だよ。
ちゃんと、聞いてるからね。
落ち着いて、ゆっくり話してくれていいんだよ。

[優しく労わるように。
そっと相手の背を撫ぜながら。
ぽつり、ぽつり。話す相手の言の葉に耳を傾ける]

[そうして聞き終われば。
今、ここにいるメンツを考えて]

そんなに、気にしなくても……大丈夫、なんじゃないかな。

[例えば、女の子との、キスとか。
そういうのなら、色々とあるのかもしれないけど。
だって皆男だし。仲間だし。
ちょっとした、過剰なコミュニケーションみたいなもの?と。
自分も抱えている気持ちも理解できていない蘭香は無責任にそう告げる。
相手の名前を聞いてないからこその、反応なのだろうけれど]


 無茶してないだろうな……。

[寝入ったことを後悔するのは、彼が無事か直ぐに判らないから。
中庭に行くといっていたけれど、無茶していないといいと切に願う言の葉は、音にはならない。]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/19(Thu) 23時半頃


好きだって!



……言ったのに


気にするんなって、同じこと、言うんだ…ね


【人】 会計士 ディーン

 いえ、俺が寝るのはあまり良くない、です。
 この状況だと……。

[飯はそう言えば食べてませんね……と、苦笑する。
眼鏡が取られてぼやける視界なら、頑張れば自然を装って視線を合わせられた。]

 ……この雨は、止まないかもしれません。
 彼女の哀しみに呼応するように、降り始めたから。

[彼女の所為ではないのかもしれない。
でも、そう信じるのは自分の役割ではないから。
逆に、疑うくらいで丁度バランスが取れる。そう思っている。]

 大須も、まだ見つかっていないなら、攫われたんだと思います。
 逃げてと声がしたから、逃げなければならない状況なのだと。

 彼女自身が逃げて……というのが、聊か不可解ですけれども。

(705) 2011/05/19(Thu) 23時半頃

[相手の大きな声に、そしてそれ以上に真剣な声色に、びくりと驚き。
ごめん、と言ってから。
相手を刺激しないようにゆっくりと声をかける]

好きって……えっと、ここでの、話だよね?
……今ここにいる、誰かの、話なんだよね?

[百瀬の話すそれは、言ってしまえば恋の悩み。
でもここにいるのは全員、同性。
だから、心配になって。そう確認してしまう]


[小さく頷く。そうして、はっと顔を上げた]


…ぁ、ない…しょ  で
だって、これ、そういう…でしょう?

キス、したいなんて


それとも、…誰とでも、出来るもんな、ん?


合宿前、とか。
来たばっかの時、とか。
百瀬君、車酔いしたの除けば普通だったから。
ここに来てからのことだって、なんとなく分かるよ。

[それでも男同士で……というの以前に、そういった感情自体あまり分からないせいで確認してしまったけれど]

……ごめん、ね。
僕、誰かと付き合うとか……好きになる、とか。したこと、ないから。
なんて言ってあげればいいのか分かんなくて。
役に立てなくて、ごめん。

[キス。
子供の頃に、とか。家族と、とか。
そういう事しか、知らなくて]


【人】 会計士 ディーン

 俺も全容が判ってる訳じゃないんですが……。

[そもそも、喋るのはあまり得意ではない。
1つ1つ順を追って話し出すならば、

初め挨拶を交わした彼女は所謂悪霊ではなかった。
雷が鳴る前、中庭から彼女の悲痛な声を聴いた。
暁様(屋敷の息子ではないか)と呼んでいた
……けれど、暁様らしい霊はここには視えない。
ともあれ、暁様という存在が切欠で、彼女は悪霊に転じてしまったよう。

状況を整理するなら、彼女が誰かを暁様と見間違えた。
その相手には声は届かないから、絶望して悪霊になってしまったのではないか。]

 可能性としては、蓮端先輩が濃厚かな……と思っているんですが、そこまでは俺には視えませんでした。

[一連の流れを喋った後、可能性を話、大須に関しては、
悪霊になった瞬間に、大須が消えたなら、攫われた可能性が高いと。]

(718) 2011/05/20(Fri) 00時頃

[ わたしじゃないひとと、しあわせになるのですね ]

[ ああ、うう、いや、うう、あう、ああ、ああああ ]

『………………』
『…………殺ス』

[ ああ、あああ、うう、おお、あああ、ああ、ああ ]


ディーンは、ふいに、けわしい顔をした。

2011/05/20(Fri) 00時頃


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