人狼議事


52 薔薇恋獄

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視点:


【人】 会計士 ディーン

― 旅行当日 ―

[旅行の日の前、放課後、肩を叩いて出て行った先輩が、その後恋愛話をしていた……ということは、おそらく知ることはなかっただろうか。

そんなこんなは置いて置き、案の定、母親に手作りのクッキーやらマドレーヌやらを、たんと持たされ笑顔で見送られた旅行当日。キャリーバッグでない方、ショルダーバッグに色々に紛れて入っている品があった。]

 ……これって、ちゃんと悪戯になるのだろうか。

[某オンラインゲームの攻略本のおまけで付いてきた猫耳を集合場所に向かいながら確かめる。
百瀬との約束らしきを覚えていたようで、それを後ろからかぶせてみようという算段。
……実行できるかは謎であった。]

(6) 2011/05/16(Mon) 00時半頃

[隣の席に、こっそり耳打ち]

なーおい。


…はい?

[ビクッ、と反応したあと、耳打ちしてきた人に素直に耳を傾ける。]


― 少し先の話になるだろうか ―

[百瀬に猫耳をつけれたかどうかは置いて置き、怪談話が始まると瞬く紫の眼。
話は割と聴くような、ありふれたもののように思えた。]

 ………。

[けれど、人知れず難しい顔をするのは、全てが正しいかは別として、おそらく『本当に居る』ということが判ってしまったから。]

 『最近は、あまりなかったんだけどな』

[内心で呟く。

人付き合いが苦手な一部の理由。
眼が悪いのに、あまり眼鏡をかけたがらない訳。

どうにも眼の色を引き継いだ所為で、父親から受け継いでしまったらしい『霊感』とやらが発動中らしいと溜息を吐いた*]


んや、特によーじはないけどさ。
土橋とメアドこーかんしてなかったかなって思って。

いいー?
[携帯を取り出して、ちらり]


 ……だから、クトゥルフとか、やめよーって……

[出るとこで、そういうのは。
ほんとにやめて欲しい。

うつらうつら、寝言に近い声は、しかし真剣な呟きだった*]


【人】 会計士 ディーン

― バスの中 ―

 ……寝不足か?

[克希の叔父に挨拶をし、バスに乗り込みゆられて暫し。
珀がうっつらとし始めれば、肩を貸すことに拒否はない。
ただ、肩が塞がったことで、百瀬に対する悪戯は結局できぬままであったけれど。

そしてやがて始める怪談に難しい顔をしたのは、火という単語を聴いたから。
ちらっと後を気にする素振りを見せたところで、声がかかった。]

 鳴瀬先生?
 いえ、決まってないですけど……。

[突然の言葉に、少し驚いた顔をする。
尋ねてくるということは、同室の願いだろうかと、意外で。
けれど、もしそうならば、渡りに船かもしれないと思ったのは、幼馴染3人で誰か2人がという状況になったら……と考えるからだ。]

 先生は、どうされるんですか?
 もし、決まってないなら、俺と同室お願いしても……。

(22) 2011/05/16(Mon) 00時半頃

あー、そうでしたね。

[連絡網はあってないようなものな気がしている。]

じゃぁ、これが俺のです。
[ごそごそと携帯を取り出すと、最上センパイとピロン☆とメアド交換したか。]


 お前も、当たりっぽく感じてるのか?

[寝言云う幼馴染に、ぼそっと返す。
2人して霊感があるらしいのは、昔から知っていることかはてさて*]


[赤外線で通信すると、部活メンツのフォルダに新規登録。
これで、交換してないのはあと誰だろう?まあいいか]

さんきゅー、じゃ土橋にもチロルあげよう。
イチゴ味スキっしょ?

[ごそごそと取り出して、ピンクの包み紙をころり]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/16(Mon) 01時頃


…えぇ、ありがとうございます。

[否定出来ないので素直に受け取る。
飴は相変わらずどらえもんのように鞄に入っています。**]


【人】 会計士 ディーン

 アレ……嗚呼……。

[思い当たることが1つあって、微笑んだ。]

 いえ、貧乏籤なんかじゃないですよ。
 むしろ、サシで将棋教えて貰えそうで嬉しいです。

 合宿中にハンデなしで、先生から1本とるの目標なんで。

[軽く手を合わす相手に、ふつつか者ですが……と軽く会釈を*]

(34) 2011/05/16(Mon) 01時頃

[ 彼らの予想は、当たっている ]
[ 否、予想ではなく天性の力か ]

[ じきに、一行が辿り着く別荘 ]
[ その屋根の上に、座り黙す女 ]

[ 今は唯、口を閉ざし無表情で ]
[ *新たな客人を、見下ろすのみ* ]


 …… すっごく、痛てぇし。

[普通の一軒家に住む、普通の家族。
だから、自分たちには見えない『何か』を連れて来て、家を文字通りお化け屋敷にしてしまった息子を、海外転勤をさいわいに置いていったのも、仕方のないことだと分かっている。

でも、見えて、聞こえるのだから、普通の人間と同じに、思い入れてしまっても仕方ないじゃないか。
気味悪がらせた両親には悪いと思っているが、そんな開き直りをしているから。
霊媒体質は、改善の兆しなど無く、ひどくなる一方。

居ると分かる話を聞いただけで、『彼女』の想いに反応してしまって、ずくずくと心臓が痛む。
眠気か痛みか、どちらのせいで意識がかすむのか、良く分からない。

重い瞼をこじ開けて、肩を貸してくれている幼馴染を見上げ。
いつもの笑みを浮かべようとして、――あまり上手くいきそうになかったから。
取り繕わず、あからさまにほっとした、弱いものを浮かべた]

 となり、蛍紫で良かった。


『なあ、ケイ。もしかして、みえてる?』

[幼馴染の視線が。
時折、自分以外目を向ける者の無いほうへ向けられていると気づいたのは、バスの座席よりも背の小さかったころ。
あの頃は、こんなに身長差がつくなんて思ってもいなかったと、すこし悔しい想いに息を吐いた]


そういや、土橋さ。


お前、好きな人って……居る?

[思い出したように落ち着いた声でぽつり、隣にだけ聞こえるように*]


[『恋』なんてしない。


人の心を縛るから。変えるから。狂わせるから。



―……ちり


なのに。
時折、苦しい。嬉しい。
言葉にできないもどかしさに襲われるのは、何故だろう…]


……はい?

[聞こえてきた言葉に6秒ほど固まる。
そして、淡く頬が朱に染まる。

それが何よりの解答になるか。]


 無理しなくていいんだぞ?

[無理に笑おうとする珀に手を伸ばす。
叶うなら慰めるように、その頭を撫でたかもしれず。
ほっとした様子に、安心させるように緩く微笑む。]

 まだ『見えて』は無いな。
 でも、居るだろうということは気配で判る。
 小さい頃は、そういうことも多かったが……。

[見えているか?という問いが、肉声であれば上記のようなことを囁いただろう。心の声であれば、多分意識しない小さな独り語。
蛍紫の能力は、成長するにつれ安定はしてきている。
感じない努力をしているから。

例えば、それは霊の存在を誰かと話さないこと。
相手にすると、霊が近寄ってしまうから。
例えば、それは眼鏡をかける時間を減らしていること。
かけると、見え過ぎてしまうから。

ただ、傍に居る幼馴染の存在がある故に、捨てきれていない。]


[甲斐――父親の家系は、元は死した者を相手とする生業としていた家系らしく。
近代になっても紫の眼を持つ子には多かれ少なかれそう言う力が引き継がれている。
ただ、随分と他の血が混じっているから、そもそも紫の眼が出ることも少なく、出たとしても能力的には落ちて行っているのが事実。系譜を辿れば、霊を払うような能力もあったようだが、蛍紫にもその父にも払う能力はない。そして、現代で生きるのに、それで困ることもない……のだが。]

 ………。

[まさか、身長差で溜息を吐かれているとは知らず。
霊媒体質らしい幼馴染を護りきれないことに、内心で溜息を吐くのだった。]


【人】 会計士 ディーン

 楓馬ありがとう。
 俺が同室よりお前の方が良いと思うしな。

[鳴瀬が元の席に戻ろうとした当たりか、紅子が放たれるのを見て、申し訳なさそうな表情を浮かべた。
昨日、どうにもうまく耀に対して上手く云えなかったことが尾を引いているらしい。
多分、今も火事に反応しているだろう彼を、紅子の軌道を追って見る。幼馴染の周りの先輩が彼を気にかけてくれている様子が眼に入れば、ほっと息を吐いた。]

 (眠いなら)無理しなくていいんだぞ?

[寝ておけという風に伸ばす手は、相手の頭を撫でることが出来たか否か。

幼馴染2人が各々別の人と一緒の部屋になりたい可能性とかは、考えついている筈がなかった。]

(57) 2011/05/16(Mon) 13時半頃

 無理は、しねえよ。

[ただでさえ、蘭香のことがある。
そんな時に、自分がどうかしてはいられない。
そうしたら、この妙なところで苦労を背負ってしまう幼馴染が、どれだけ大変かは、想像するまでもないから。

だからちゃんと、頼らせて貰っていると、撫でられるまま肩口に預けた頭の力を抜いた]

 ……蛍紫みたいに、離れてかなきゃいけねーんだろうけど……

[硝子に遮られていない紫の瞳へ、手を伸ばす。
目測であてられた指先が触れたのは、頬あたり。
するりと目元をなぞって、ぱたり、落ちる]


 ごめんな。

[見えざるものを、見ないように努力している幼馴染が。
それでも、こちら側から離れきれていないのは、逆方向へ進んでしまっている自分のせいもあるのだろう。

付き合いが良すぎると、茶化して笑い飛ばすことも出来ず。
ただ、落とした手を握りしめて、ぽつりと呟いた]


[今日は両手が空いていたから、よけられなければわしわしと髪を撫で回して。
意地悪くない方の笑顔を見せる]

俺さ、お前のならおーえん出来るわ。
根回し必要なら、言えよ。

[後輩の中でも、かなりお気に入りな方(弟として欲しいランキング)に土橋は入っているようだ*]


わっ

[バスの座席は狭い。
避けようと思っても避けきれなくて、わしわしと頭を撫でられる。]

必要なら、お願いします。

[数瞬、迷った末に頼んで、]

……応援したくない人でもいるんですか?

[思わず気になったことを聞いてしまう。]


じゃ、相手だーれ?

[にひひと笑みを漏らしてついでに情報収集]

えーだって。
ライバルには負けたくないぞ?

[居るのかどうかもわからないが、一応。
静谷の「トンビに攫われる」という言葉が聞こえての発想]


【人】 会計士 ディーン

[栖津井が席のことを紡げば、申し訳ない……と思いつつも、口を挟むことがないのは、幼馴染3人で部屋は2人部屋という現状故に。付き合い下手な蛍紫が、じゃあと譲って、他者に声をかけるのは難しかった。]

 いや、俺は口下手だからな。

[珀の言葉に困ったように微笑んで、肩口に寄る額が落ちないように片手を添える。
その後、少し浮く珀の頭。紡がれる言葉に聴くとはなしに耳を傾けるのは、鳴瀬の気分が変わった時の布石に。まだ、部屋が決まっていないらしい名を脳裏に刻む。できれば、刻んだ名前に声かけることなければ良いと、思うのだけれど。]

 嗚呼、俺の携帯も圏外ですね。

[ぼそっと聴こえた質問に答えながら、窓の外を眼を眇めて見詰める。もうすぐ、雨が降りそうだ……と、思ったところで、鳴瀬の気分が変わらなかったような声が聴こえて、ほっと安堵の息を密やかに吐いたのだった*]

(91) 2011/05/16(Mon) 20時頃

………百瀬。

[少し長い沈黙の中、紡いだのはクラスメイトの名。
気になっている、という点では静谷センパイもそうなのだが、
レベルが違うと思うので口にはしなかった。]


…………。

部屋変わろっか?というか、俺は夜織部と野久んとこ行く(のを勝手に決定した)から、使っていーよ。遊びに来てそのまま泊まってけば。

[おせっかいでもなんでもなく、するりと言葉が出る]

よくじゃれてるもんなあ、お前ら。


でも、大丈夫ですかね?
蓮端センパイ一人にして。

[相部屋の誘いをかけたセンパイを慮る。]

まぁ同じクラスですからね。


ほっといても石神井あたりが来るんじゃない?
それか、蓮端に言っておけばいいよ。夜部屋空けるんでって。「センパイも好きな部屋にお邪魔したらどーっすか?」
とか。

[二重三重に煽ってみる]

俺が蓮端にそれ言うと、不自然っしょ?


…ですか。

[センパイからの煽りにへにょり、と眉を下げる。]

とりあえず、後でそう声をかけてみます。


んーまあ。余計な事は言わないにしても。
「百瀬の部屋に行くんで夜そのまま泊まるかもしれません」
ぐらいは言うべきかなーと。

蓮端いーやつだから、心配しちゃうかも。
それか、一人でゆっくり寝れるって思うかもしんねーし。


…優しそうな人ですからねぇ。

とりあえず、行くならそう伝えておきます。

[もしかしたら、行かないかもしれないとかそんな。]


 ……離れているように、みえるか?

[一瞬驚いたように見開く紫。
次に苦笑いの形に細くなれば、その下、頬に触れる温もり。

離れているように見えるのならば、距離感をつかめないからで。
多分、3人の中で1番幼馴染という枠に縋っているのは自分なのだという自覚があった。
思うのは、鞄の中にある織部から譲り受けた奨学金のガイド。

3人でルームシェアして、同じか近くの大学に……。

その願いは、まだ云えずにいるけれど。]

 謝る必要はないさ。

[結局、霊感をなかった振りできないのも、珀に縋るのを止めれないから。
落とされた手に、頭を支えていない方の手を伸ばす。
言葉にしない 謝るのは多分自分の方だ という思いを乗せて触れた。]


【人】 会計士 ディーン

― 到着前 ―

 紅子さん、ドライフルーツって良かったか?
 母さんから預かって来てたんだった。
 だめだったら、お前が食べてもいいし。

 嗚呼、珀と耀には、クッキーとマドレーヌ預かってる。
 あとで、お前たちの部屋に持って行くよ。

[珀と紅子を中心としたやり取りを、微笑を浮かべて見守って、また肩に重みがかかったあたりで耳朶に向かって囁いた。と、後からかかる声。]

 俺の携帯も使えませんよ。
 ええ、仲が良いっていうか、俺が異存してしまってるんですけどね。

[耳元に無駄に良い声で囁かれれば、びくっと身体が一瞬震えた。
肩にある珀の頭の存在を思い出せば、その一瞬で耐えたことを自画自賛しつつ、浜那須の笑みに苦笑で応えたのだった。]

(110) 2011/05/16(Mon) 22時頃

【人】 会計士 ディーン

― 到着後 ―

[到着すれば、何を言われずとも珀がし出したことを手伝う。
バスの掃除が終われば、大須の叔父に会釈をして下車した。

視線を向けるのは、調子悪そうな耀が一番多かったろう。
ただ、各所気にはしつつも、無言なのは、誰かと同じでキャリーバックを選択してしまったがオチ。
自分のことで手いっぱいなだけである。]

 ………。

[やがて見えてくる屋敷。
つっと眼を眇めてみれば、いつもの気難しい顔と思われるのだろうか。]

(145) 2011/05/16(Mon) 23時頃

 ……居る。

[ぼそっと呟いた。

眼鏡をかけずとも、はっきりと見えたこの世の人ではない姿。
視線は、屋根の上に固定されている。
遠目に、視線があったと思ったのは気のせいだろうか。]

 挨拶すべきか、悩むな……。

[挨拶をするということは、存在を認めるということだから。
己の為というより、珀の為になるだろうかと、少し悩ましげな顔をした。]


 …… うん。

[バスの中で触れていた手を。
確かめるように、そっと伸ばし。

屋根の同じ一点を見つめる幼馴染に、ちいさく笑い]

 蛍紫は、関わりたくないんだろ。
 オレはどうせ、また放っておけねーから、挨拶もすることになるんだ、任せとけ。

[悩ましげに刻まれた眉間の皺を、横合いから、うにっと伸ばした]


【人】 会計士 ディーン

― 別荘前 ―

[ふっと我に返るのは、視線を感じたから。
視線の先を見れば、野久の姿があった。
彼が思っていることは判らないが、ちょっと首を傾げて]

 腰、お大事に。

[ぼそっと、ようやっと一息つけたように呟いた。
そして思い出したように、鳴瀬に視線を向けて]

 先生、俺、特に部屋の希望ないんで。
 よかったら先生が選んでください。

[部屋の選択権を渡すのだった。]

(159) 2011/05/16(Mon) 23時頃

[ 蛍紫と視線が合おうと ]
[ 女は表情一つ変えない ]

[ 楓馬を見ても同じこと ]

[ まだ女は新たな来客を ]
[ *ただ、見ているだけだ* ]


[眉間の皺を伸ばされたなら、紫の眼を見開く。
そして、溜息を一つ吐いた。]

 ……お人よしめ。
 そうなったら、俺も放っておくわけにはいかないだろ。

 それに、なんだかな……。

[放っておいてはいけないような、そんな気がする。
そんな感覚的なものは、相変わらず上手く言葉に出来ず。
言葉途中で切れた。

ただ、視線あっても変わらぬ表情が気になって。
大概は、あえば良くも悪くも構って欲しそうにするのが常だから。]


 ええ?
 お人よしは、好きで厄介ごとに首突っ込むオレに、付き合ってくれる蛍紫だろ。

[溜め息に、くすくす笑い]

 しかし、付き合うとなると、長くなりそ。
 どうしたいのか、とか。言う気なさそうだし。

[表情を変えず、身動きもせず。
何を求めるでなく、ただ其処に居る姿に――ずきり、また痛んだ胸を押さえた]


【人】 会計士 ディーン

 俺は和室でも構いませんけど。新鮮ですし。
 部屋決まったら教えてください。

[鳴瀬からの返事がもらえれば、いつもより気さくに聴こえた声音に本当に微か瞬かせる紫眼。
言葉足らずを付け足すならば、日頃はフローリングにベッド生活なので、和室も新鮮で好ましいということらしいが通じているかは謎である。]

 多分、帰りは軽くなる予定ので、大丈夫です。
 母さんに色々持たされ過ぎました。

[野久の言葉には、鞄の中身は食べ物が多いことを匂わしながら、ちろっと耀の様子を盗み見た。
屋敷に対して反応していないことには安堵しつつ、野久を気にしている様子にはちょっと困った顔をした。

耀に何か云おうと口を開いた時、静谷をはじめとした雨の忠告が入り、慌てて屋敷へと向かう。]

 ………。

[屋敷に足を踏み入れる前、一度、天を仰いだ。]

(179) 2011/05/16(Mon) 23時半頃

 ……お前がつっこまなきゃ、付き合わん。
 誰にでも、ではないから、俺はお人よしではないさ。

[照れ隠しなのか、ぎゅっと眉間に皺を寄せたての会話は、どのタイミングだったか。
ポツリと頬を雨が打つ。]

 雨が降っても、あのまま居るんだろうかな。

[屋敷に入る前、天……正確には屋根の上にいる幽霊を見上げて呟いた言葉は、珀が傍に居れば聴こえただろう。
どうこういいつつ、挨拶ついでに中に入れと言いに行くのだと、多分見とおされているか。]


 ん? 照れてやがんの。
 ……ありがと。

[同じくらい、ごめん、と思っているけれど。
感謝だけを口にして]

 ……だろーな。
 抜け駆けすんなよ?

[屋根上を案ずる声に、にやり笑い。
ぽん、と肩を叩いて出て行った]


【人】 会計士 ディーン

[視線を珀に向ければ、その視線の先のあとの行動で何を考えているか判って。
彼が下を見てくるならば、自分は上を見てこようとする。]

 部屋は1階ですかね。
 後で自分の荷物運ぶので、決まったら教えてください。

 炊事は、手伝うくらいなら出来ますので、適当に組み入れて下さって構わないので。

[鳴瀬に声をかけると、ゆらっと何かに誘われるように2階へと向かっていった*]

(209) 2011/05/17(Tue) 00時頃

ディーンは、キャリーバックは邪魔にならないように階段脇に置いた*

2011/05/17(Tue) 00時頃


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 00時頃


 さぁ、それはどうだろうな。

[抜け駆けするなという言葉に、唇の端を持ち上げた。
意地悪な表情をするのは、照れを揶揄られた……というこれまた照れなのだが。
珀が火事の痕がないか下から見まわるついでに、話しかけるつもりならば、自分は上からと踵を返すのだった。]


【人】 会計士 ディーン

― 2階廊下つきあたり ―

[ショルダーバックを抱えた蛍紫は、ふらりと2階廊下の突き当たりにある窓まで足を運んでいた。
そこから下を見れば、屋根と車から降りてきた道が見える。]

 ………。

[しばらくそこからの風景を見詰めれば、ごそごそっとショルダーバックから取り出す物。
窓の淵に引っかけるように置くのは、母親が持たせたマドレーヌが入った袋のうち1つ。乙女趣味故に、ご丁寧に1つ1つリボン掛けでラッピングしてある。]

 ………。

[ぼそっと何事か呟き、暫くはそこに居る*]

(222) 2011/05/17(Tue) 00時半頃

― 2階廊下つきあたり ―

[誘われるように向かうのは、幽霊が座っていたらしき所に近い位置。案の定、寄った窓からその姿が見えて、溜息を吐く。]

 今日から、暫く世話になるものだ。
 騒がしくするだろうが、よろしく頼む。

[それでも気難しげに挨拶をするのは、結局放っておけないからで。
放っておいても、珀が無茶するのは目に見えていることもあった。]


 ……ずっとそこに居るつもりなのか?
 幽霊は濡れないのかもしれないが、見ている方が寒いんだが。

[苦言を言ってから、ごそごそと取り出し差し出す菓子。]

 これは土産だ。
 幽霊は食べれないかもしれないが、気は伝わるものだと父がいっていたからな。
 よければ貰ってくれ。
 あと、気が向いたら名前教えてもらえれば嬉しい。
 幽霊幽霊呼ぶのも、失礼だしな。

[珍しく長文を紡ぐと、相手の反応があろうがなかろうが、暫くじっと見詰めるのだった*]


[ 明確に自分に向けて発せられた声に、振り返る ]

『…………』

[ 苦言に眉を下げ、差し出された菓子を見つめる ]
[ それから蛍紫の顔を見て、再び菓子を見つめて ]

『……ありがとう』

[ 頭を下げて、小さな声で、蛍紫にお礼を言った ]


『あなたの言う通り、わたしは幽霊』
『変わった、人。わたしの姿を見て逃げなかったのは、あなたが初めて』
『ううん、もう一人、いたかしら。さっきわたしを下から見ていた』

[ 女はたどたどしく話す ]

『……ごめんなさい、人とお話したの久しぶりで上手く話せない』

[ 不器用な言葉を止めて ]

『わたしは、日向(ひなた)』
『――あなたは?』

[ *蛍紫に名前を、尋ねた* ]


[ やってきた調音に軽く視線を向ける ]

[ この人は、見えない ]

[ それだけ判れば十分と視線を外して ]

『……それ、くれるのは嬉しいけれど』
『あなたが変な人と思われる』

『持って帰って自分で食べて』
『お供え物って、そういうものだから』

[ *気持ちだけで、十分* ]


[一回りしてみたが、特に火事の痕らしきものは見つからなかった。
2階から見れば、また何か見つかるのかもしれないが、とりあえずは十分と、立ち止まり。

屋根を見上げれば、雨霞で定かではないが、窓辺に立っているのは見慣れた幼馴染の姿。
けれど彼女の姿は、そこから動いた様子は無かった]

 よっ!

[ぴっ、と挙げた手を、ひらひら振って笑う。
見えている、と示すように、真っ直ぐ彼女を見上げたまま]

 オレ、楓馬ってんだ。あんたは?

 これから、オレたちしばらく、此処にお邪魔してっから。
 何かして欲しいことあったら、言ってくれ。

 とりあえず、中入ろうぜ。聞いただろうけど、そいつもすっごく、気にしてんだ。


[見るからに寒そうだからさ、とジェスチャーし。
別荘の中へ戻ると、階段を駆け上がり、蛍紫の後ろから、ひょこっと顔を出す。
供えられた袋に、口元を和らげ]

 ほら。来いよ。

[あとで廊下掃除だな、と思いつつ、窓をいっぱいに開いて。
身を乗り出すと、彼女のほうへ手を思い切り伸ばした*]


胸が苦しいのは。

きっと、僕が弱いから。


[ また、自分に向けて掛けられる声 ]
[ 今度は、下。手を振る楓馬を見る ]

『ふうま。変わった名前』
『わたしは、日向』

『……幽霊に暑いも寒いもないわ』
『あなたのほうこそ、寒そうよ』
『わたし、使用人だったけど。もう浴巾(タオル)一枚出してあげられないから』

[ 足りない言葉と、遠回りな気遣い ]
[ 見えなくなる姿に、忙しない人と ]
[ 溜息を吐いた頃に、楓馬は2階に ]


『あなた、昔から幽霊慣れしてるのかしら』

[ 手を伸ばす楓馬の手を握り返さないまま ]

『でも、あまり安易に触れようと思わないほうがいいわ』
『あぶないから』

[ 女は目を細める。根負けしたようだった ]

『そこまで言うなら入るわ』
『でも、助けは無用よ』

[ だけど手は拒む。決して掴むことはない ]
[ 女の姿は一度雨に溶けて、二人の後ろへ ]


[ 女の視線は蛍紫と楓馬の近い距離に ]

『……あなたたちは仲良し?』
『仲が良いのは、素敵なことね』

『どうか、その絆を見失わないで』
『わたしみたいに、ならないように』

[ もし、二人に引き止められなければ ]
[ *廊下の水滴に溶けて、女は姿を消す* ]


 変わってっかな?
 名付け親のじっちゃんが台湾のひとだったらしーから、そのせいかも。

[日向が応えてくれたのに、ほっとする。
お気遣いなく! と笑って駆け出した足は、廊下の窓まで濡れた足跡をぽつぽつと]

 うん、慣れてる。
 だけど心配されたのは久しぶり。日向、良いヤツだな。

[あぶないと言われても、にへらと嬉しそうに笑うだけ。
入る、と日向の姿が雨に溶け消え、廊下に現れてから、窓を閉じた]

 おう、仲良しだぜ!
 オレが迷惑かけてばっかの気もすっけど。

[付き合いの良い幼馴染の肩に手を伸ばし。
ぐいっと引き寄せたところで、自分が濡れていることを思い出して、悪ぃ、と慌てて手を離す]


 でも、……日向も、もう哀しいこと溜めこむな。
 怪談が本当でもウソでも、十分苦しかったんだろ。
 心残りがあるなら、果たせることなら、やってやるし…… だから、日向がイヤじゃないなら、日向とも仲良くなりたいよ、オレ。

[彼女に触れられることはなかった手を握りこみ。
また痛みだす胸元にあてて、息を吐いた。

眼差しは真っ直ぐのまま。
応えがどうあれ、消えるまで見つめていた]


【人】 会計士 ディーン

― 回想 ―

 ……ん?ああ、挨拶、かな。

[二階廊下の突き当たりから、外を見ていた途中。
後ろからかかる後輩の声に振り向いた。
困ったような表情で、応える言葉はしどろもどろ。
相手が納得したかしないかに関わらず、百瀬は直ぐに蓮端の元へと去って行ったのだけれど。]

 ………。

[ゆるっと伸ばす手は、添えた筈のマーマレードを回収したのは、その彼が去ったその少し後。
そして、蛍紫の姿が廊下の突き当たりから消えるのは、更にもう少し後の話。]

(299) 2011/05/17(Tue) 12時半頃

【人】 会計士 ディーン

― 割り当てられた部屋へ ―

[建物の中に居た筈なのに、微かに湿り気を帯びた金の髪には薔薇の香りが纏う。
その髪を気にしたように掻きあげながら階段を降りる。
その間、誰かとすれ違っても足をとめなかったのは]

 ……思ったより、遅くなってしまったから。

[階段脇に放置していた物の存在故に。
おそらく、鳴瀬が運んでくれたのだろうと思えば、つっと眉間に皺が寄った。
食堂から良い香りがする中、足は真っ直ぐに1つの部屋に向かう。
迷わなかったのは、うっかりだろうか、開かれた扉から聴こえた声に導かれたから。]

 赤染衛門……ですね。
 すみません、荷物運ばせてしまったみたいで。

[問題児だらけ……という言葉は聞かなかったことにした。
少し困ったように微笑んで、運んで貰った荷物へと近づく。
荷をとこうと屈みこめば、湿った髪が揺れて薫る薔薇の香。]

(300) 2011/05/17(Tue) 13時頃

【人】 会計士 ディーン



 
   人はいさ 
   心も知らず 
   ふるさとは
   花ぞ昔の 
   香ににほひける
 
 
 

(301) 2011/05/17(Tue) 13時頃

【人】 会計士 ディーン

[小さく紡ぐ一つの唄。

唄われている花は、梅だった気がするけれど。
薔薇と当てはめれば……。

視線を落とす、手に持ったままのマーマレード。]

 先生、甘い物大丈夫ですか?
 よかったら、どうぞ。

[鞄から新しい物を取り出すと、座卓の端に置いた。
その際に、百瀬との約束?で持ってきた、猫耳を見つけて、また困った顔をする。
その表情のまま、視線は窓の外へ。

そこからも、雨に煙る薔薇が見えるだろうか……*]

(302) 2011/05/17(Tue) 13時頃

― 回想 ―

[じっと見詰めていれば、かえってくる応え。
たどたどしい話しぶりは、蛍紫にとっては親近感をうむものであったから、少し表情が緩む。]

 いや、俺も、上手く話せる性質ではないから、気にするな。

 ひなた……日に向かうと書くのでいいのか?
 俺は、けいし、紫の蛍をひっくり返して書く。

 もう一人は………。

[珀のことを告げようとすれば、後ろからかかる声に言葉が途切れた。
百瀬は直ぐに去って行ったが……。]

 そうだな。

[忠告に苦笑したあたりで、下から聴こえる珀の声。]


 もう一人は、自分から名乗りたいみたいだ。

[案の定、直ぐに聴こえる名乗りの声。
日向の反応にも苦笑を深めて、珀が来るのを待った。
そして、開かれる窓。]

 コイツがこんなだから、な。

[先程答えなかった、逃げないという言葉と仲が良いという言葉を、まとめて返す足らずな言葉を返しながら、日向が屋敷内に入るのを何処かほっとした様子で見守った。]


 しかし、まぁ、別件で迷惑をかけているのは、俺も一緒なんだが。

[引き寄せられる肩。けれど直ぐに離されることに、少し困った顔をしながら、そう付け足す。
窓が開け放たれた時、少し濡れてしまったから、今更だと。
心の底で思うけれど、その思いは言葉にはならないまま。

消え行く日向の背に、珀が語る言葉を唯聴いて]

 一応、一歩前進で良かった……んじゃないか。

 嗚呼、掃除は、任せてもいいか?
 俺、荷物おきっぱなしなんだ。

 そのまま置いてたら、多分鳴瀬先生に迷惑かけると思うから。

[日向の姿が完全に消えたところで、珀に願う。
おそらくは、否という返事ではなかった筈だ。]


[去る珀の背を、しかし、急いで追うように階下には降りず。
ゆるっと手を伸ばすは、供えという役割を終えたマーマレード。

ほんの少しの間、また窓から雨に打たれる景色を見やる。

その後、くるっと踵を返したのだった*]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 14時頃


[ 蛍紫の名乗りを聞いて ]
[ 少し困ったように言う ]

『……わたし、読み書きできないの』
『生まれた時からずっと、ここで働いていたから』

[ 学校には行ってないと ]
[ 漢字は覚えられないと ]

『でも、それで合っているわ』
『"ひにむかう"と書くと……教えてもらったから』

[ 誰からとは口にしない ]
[ その記憶は棘のように ]
[ 女自身を苦しめるから ]


『――怪談』
『わたしの正体を、知っているの』

[ 立ち去る前、楓馬を振り向いて問う ]
[ 無表情だった顔は少しだけ、険しく ]

『…………』
『…………』

[ ふわと、薔薇の香りが周囲に漂った ]
[ ごく僅か、気にならない程度の強さ ]

『……わたしに話しかけたら祟られると思わなかったの』
『変な人たち』

[ *そして、その纏った香りごと消えた* ]


 知ってんのかどうかは分かんね。
 だから、話す気になったら、教えて。

[目の前の日向と、怪談話と。
わずか険しさの籠もった表情を見れば、無関係とは思えないが、どれだけ事実なのかは分からないから。
軽く肩を竦めて、そう答え]

 えっ。あ、いや。蛍紫は祟ったらダメだから!

[ヘン、は否定しないけれど、祟りは否定しておいた。
最近はひとりで遭遇してたから、そういう危険が頭からすっぽ抜けていて。
ダメだからな! と仄かな香りと共に消える日向に、ぶんぶん手を振り]


 てか、こんなって何だよ、こんなって。
 心あたりはあり過ぎるけど。

 むしろ、なんか迷惑掛けられたこと、あったっけか。
 そっちは全然無え。

[一応前進なんかね、とこくり首を動かして。
任せろ、と階下へぱたぱた、走り降りて行ったのだった]


【人】 会計士 ディーン

― 一階和室の一室 ―

[窓の外には、人影のようなものが見えた。
それは黒い長い髪を持つ先輩だったか、それとも他の誰かだったか。
視力が弱い故に 誰 までは判別できず。
つっといつものように眼を眇めた瞬間。]

 っ……!?
 びっくりしまし、た。

[蛍紫にとっては唐突に、目の前に現れた手に驚いて、眇めかけられていた眼は見開かれる。
動揺に瞬きを繰り返す前で、猫耳をつける鳴瀬に、ふっと相好を崩した。]

 いや、それは百瀬が悪戯希望らしかったので。
 ただ、バスの中でグロッキーになっていたから、出番なくして。

[相変わらず言葉足らずに、それでも言い訳のように紡ぐのは、似合わないと思われているからだろうと。
そういえば、石神井先輩にも似合わないだろう場面を見られたことを思い出したりするのだけれど。]

(342) 2011/05/17(Tue) 20時頃

【人】 会計士 ディーン

 ……ぺるしゃっていうの、判る気がします。
 先生、性格はどっちかっていうと犬っぽいですけど。

[紅子さんを撫でる感覚で、それこそペルシャ猫を思わせるような鳴瀬のふわっとした髪に伸ばした手。
触れる段階になって、あっと、しまった顔をするのだけれど、勢いがついた手は止まらず。
相手が避けないなら、くしゃりと頭を撫でてしまうのだろう*]

(343) 2011/05/17(Tue) 20時頃

 心当たりあるようだが、あえていうなら、
 今みたいに無防備に、幽霊に手差し出すようなところとかな。

[日向が去った後、ふっとわざと片方の唇の端だけ上げて笑ってやった。
迷惑関係は、笑みの種類を変えて、少し困ったようにして、何も言葉は紡がないまま、ぱたぱたと去る背を見詰めながら、一人考えること。

日向と珀の怪談関係の話には口を挟まなかったが。
日向が浮かべた表情や、少ない会話の中で知れたことを繋げていけば]

 ひにむかうと教えたのは、屋敷の持ち主の家族。
 怪談があっているなら、息子かな。

[学校へ行けたのはそれなりの身分がないといけない時代だったらしい。そうなれば、そうなのだろうと、独り語ちた。]

 私たちのようにならないように……か。

[思い出す言葉の1つに、少し首を傾げはするのだけれど。
そんな呟き達は、窓の外の雨音に全て打ち消されて流れていった*]


会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 21時半頃


【人】 会計士 ディーン

 あっ………。

[触れた感触に固まった。
見開いた紫の目線の先で、猫のように細める鳴瀬の眼が見えた。
動きがフリーズしているのに、裡にある個所が酷く動いていて苦しい。]

 えっと、……は、い。

[問いには素直に答えるけれど、動きは変わらずフリーズしたまま。
取られた手。指先から柔らかな毛先の感覚が離れて、それを惜しいという気持ちと、今度は触れられた手の感触につっと眉間に皺が寄る。]

 ……仕返し、ですか。

[その寄った皺をぐいぐいされて、眉を八の字にした。
どう反応すればいいのか判らずに、そのままなされるがまま。

そんな様子を、蓮端に見られていたとは知らず。
背後に、カレーの匂いが微かと、食事を知らせる声が小さく聴こえた。]

(366) 2011/05/17(Tue) 22時頃

[勤勉な後輩の背後にすすっと近づいて、ナイショ話]

もー誘った?


[背後に近づいた人をちらり、と見て。]

一応、誘いました。
あとは蓮端センパイに言うだけです。

[とりあえず、現状報告。]


[ 二人の前から去った後、女は別荘のあちこちを転々としていた ]

[ 台所で賑やかに料理をする面々 ]

[ ベッドで眠っている少年の寝顔 ]

[ 怪我人を手当てしている男の姿 ]

[ 庇の下でガラス球で遊ぶ者たち ]

[ 自ら猫の耳飾りをつける酔狂者 ]

[ たのしそうなひとたち、そんな風に女の唇が動いて目を細めた ]


[ 女が穏やかだったのは、ここにまだ恋人たちがいなかったから ]

『…………』
『…………』

[ 嫉妬する対象もいない、日頃より賑やかなだけと思っていたが ]

『……薔薇は、どんな具合かしら』
『今日も綺麗に咲いているかシら』

[ 薔薇の中、雨に濡れながら立っている男に女ははっと息を呑む ]


『――暁様』


[ 女は暫くその場に呆然と立ち尽くしていた ]
[ かつて女が愛した男と瓜二つなその相貌に ]

『暁様、暁様……!』

[ だけどその少年は、女の愛した男ではない ]
[ ましてや霊感を持たない生者と死者の間に ]
[ 伝えられる言葉など、あるはずもないのに ]

『暁様、わたしです、日向です……!』

[ 薔薇を綺麗だと呟く声まで、よく似ていた ]
[ 無邪気な笑顔も、愛した男と同じに見えた ]


[ だから、呼ぶ。なのに、何も、伝わらない ]


『ううっ…………!』

[ 行ってしまった少年を見送って、女は泣き崩れた ]
[ 楽しい思い出と悲しい思い出が、一気に溢れ出す ]

『うう、ううう……』
『……う、ウウ……』

[ 咲き乱れる薔薇の中、薔薇の香りが濃く強くなる ]

『……う……ぅ……』


[ 女が涙を流すたび、雨がどんどん強くなっていく ]
[ 女が声を漏らすたび、雲が不穏に厚くなっていく ]

[ そして ]

[ 女の姿は、ぐずりと雨に溶けるように崩れていく ]
[ ぐずり、ぐずぐず、ぐずぐず、ぐずり、化物へと ]

[ *変わる* ]


【人】 会計士 ディーン

 触って、愉しいですか?

[鳴瀬の指が離れれば、ほぅっと息を吐いて、己の指先で眉間を擦った。嫌がっているというよりは、戸惑っている表情で鳴瀬を見詰める。]

 ……とってしまわれるんですか。
 似合うのに。

[戸惑いの表情が、若干不服そうになるのは、猫耳が取られたあたり。しかし、物が物だけに、それ以上は紡がずに、ゆるっと立ち上がる。]

 じゃあ、いきましょ………

[言葉途中で止まる。弾かれたように見詰める中庭。]

 すみません、先にいってください。

[酷く慌てた様子で、まるで幼馴染の珀がするように、窓を開けるとそこから外へと。]

(391) 2011/05/17(Tue) 22時半頃

[ *誰かがそこに訪れた時には、女の姿はもう何処にもない* ]


[順調そうな様子に満足げにフフンと鼻を鳴らす]

枕はむこーに持ってくから持参しろよ?


【人】 会計士 ディーン

― 中庭 ―
[雨が酷く強くなっていた。
まるで幽霊の嘆きに呼応するように。
噎せ返るような薔薇の芳香を掻きわけて、蛍紫は常人には見えぬ存在を探す。]

 『    』どうした!?
 だめだ、それになってしまってはっ!!

[ゲーム部員でも、顧問でも保険医でもない名を呼ぶ。
近くに誰かあれば聴くことはできたかもしれないが。]

 ………っ。

[はっと、息を吐く。
探していた存在は雨に溶けてもう居ない。]

 暁様……か。

[一つ人の名を紡いで、雨の中、立ちつくす。
耀が大変なことになっているとは、知らぬまま。]

(398) 2011/05/17(Tue) 23時頃

ディーンは、後ろを気にする余裕はなかったので、ついて来れたかは鳴瀬次第だろう。

2011/05/17(Tue) 23時頃


【人】 会計士 ディーン

― 中庭 ―

[唇を片手で覆い、考えこむ仕草をしたところでかかる声。
弾かれたように振り返れば、顧問の姿。
彼の性格を思えば、当たり前といえばそうか……と、手をおろし、少し困ったように微笑んだ。]

 いいえ………

[誤魔化しを混ぜた言葉は、誤魔化しきれない場面を押さえられていれば途切れる。]

 女性の霊が。
 といったら、信じて貰えますか?

[だから蛍紫が取れる手段と言えば、おどけたように、そう言うだけで。ただ、表情は割と切迫してはいたのだけれど。]

 信じて貰えるなら、拙いことになったかもしれません。

[降る雨に絡むほど、薔薇の香りは濃厚になっている。
傾げば、重く揺れる金糸にも、その香りが絡んだ。]

(420) 2011/05/17(Tue) 23時半頃

[なにもできない。

いや、しない方がいい。


だから。


おろり。

見やるだけ]


【人】 会計士 ディーン

 悪い霊には、見えなかったんですけれど。
 何が切欠か、そうなってしまったみたいで。

[ひきつる相手の表情を前に、ぼそぼそと紡ぐ。
切欠らしきは――暁様という名にあるのだろうけれど。]

 正直、実害がない、とは保障できない、です。
 信じて下さるなら、合宿止めたほうが無難ですけど

 ……視えない人は、実害がないと基本信じてくれません。

[困ったように微笑む。]

 化け物になるくらいの恋慕って、どんな想いなのでしょうね。
 視えないと信じて貰えないのと同じで、
 判らないと救えない気がして……。

[出来るなら救いたいと思う気持ち吐露する。
ふっと顔を別所に向ける、もし誰か己を呼びにくるのなら、霊関係の話は一旦内緒にしてくださいと鳴瀬に囁くだろう*]

(436) 2011/05/17(Tue) 23時半頃

会計士 ディーンは、メモを貼った。

2011/05/17(Tue) 23時半頃


…疲れた。

[そっと、センパイの近くによって呟いた。]


[お疲れ様、と後輩の頭をナデナデ。ついでにチロルを一つ]

でも、百瀬と仲良くカレー作ったろ。
夕食も、何食えるか楽しみにしてるから。


 …… ひなた、っ……?

[ずきん。
幼馴染のことで頭がいっぱいで、気づいていなかったけれど。
落ち着いてくれば、いつも、霊の感情を汲み取ってしまうと痛む部分が、ずきずきと悲鳴をあげていた。

けれど、彼女の姿は周囲に見えず。
そっと胸元を押さえたまま、訝しげに眉を寄せた]


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