人狼議事


19 生まれてきてくれてありがとう

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視点:


[森に近い、村外れの粗末な小屋の中。月光を浴びながら、一人の女が糸を紡ぐ。

時に、銀色の光が注ぎ込む窓辺から――。


森から村へと続く小途を、慈しむように眺めながら]


 あの人の生まれた村を静かに見守ってきたわ。
 あの人の愛した村を、私も愛してきたわ。


 でも――。

 もし、村が悲しみのうちに滅びるようなら――。
 どうすれば、いいと思う?

[誰ともなく問いかけて]


【人】 薬屋 サイラス

あーはいはい。
そりゃ悪かったな。

[返って来た言葉に呆れたように言って、肩を竦める。
そして、妹を見なかったかと切り出す前に先に切り出され。]

ミッシェル?

[尋ね人の名を繰り返した。
自分勝手な事を言い募る様はいつもの事なので、いつもの様にスルー。
うちの店に来ていた事を教えてやろうかとも思ったが、その後の行き先までは知らないなと思った所で、前方にその尋ね人が現われたのだった。]

…お前、ほんっと標的以外の扱いは酷いな。

[男はヴェスのミッシェルに対する出会い頭の行動に溜息をつく。
ミッシェルから妹の話を聞けば、そうかと呟いて。]

んじゃ、俺は散歩して帰るわ。

[職人同士の話が始まる前にそれだけ告げて、ふらりとまた歩き始めたのだった。]

(3) 2010/07/03(Sat) 01時半頃




[そんな事は起きないで――


   そう、願いながらも。]


.


愛する人の死を告げられるのは、辛い、わ。

自分の命が天に召す神様の御手により、刈られるよりも辛いこと、よ。
魂が千切られるような、痛みと悲しみに晒される、の。



埋めきれない空白を、疵を、魂に深く残すの。
それを埋めることなんてできるものでは無いわ。


 あの人が愛したこの村が悲しみにくれるのなら――。
 あの人の愛したこの村の人々が、身近な人を、村の人を失い。

 魂に喪失という残酷な疵を受けるのなら。

 私の手でできる事を――。

 し て、あげる――。

[例え、自らの手を赤く染めたとしても――

丸い銀の円盤を、静かに眺めながら心の奥で思って。]


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 01時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[ミッシェルとヴェスと別れ、曲がり角を曲がると自然と歩く速度が速くなる。
それは散歩とは言い難い速度。
もう陽は大分傾いて、赤く染まった空は蒼に飲まれつつあった。]

…あのバカ、何処にいんだよ。

[一応酒場の前も通ってみたが、妹が居る気配は無くそのまま通り過ぎて。
次いで雑貨屋へ至る道を進む。
其処にも妹の姿は見当たらず、男は少しだけ顔を顰めた。
後、妹が向かいそうな場所は…と思い返しながら歩き、誰かに会ったなら声をかける事だろう。]

(9) 2010/07/03(Sat) 02時頃

【人】 薬屋 サイラス

― 村中→酒場 ―

本当に家に帰ってんならいいけど…。

[額が薄らと汗ばんできた頃。
粗方探し終えて、そんな事を呟いた。]

――――…ん。

[自宅へ戻るかと踵を返せば、何やら浮かない顔のペラジー>>15の姿。
そしてその先の酒場からは自警団員が足早に出て来た。>>23
何かあったのかと、ペラジーより遅れて酒場へと。
中へ入ろうとしたその折、丁度マスターの声>>27が聞こえて。]

……?

[何処か沈んだ声に、思わず入り口の傍で足を止めた。]

(31) 2010/07/03(Sat) 03時頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 03時頃


【人】 薬屋 サイラス

― 酒場 ―

…、……は?

[中から聞こえてくる話に、間抜けな声が出た。

死ぬ。誰が?
現実。何が?

普段ならそんな会話を気にも留めず、目的の事――今の場合、妹が居るかどうかを確認する事――だけを考えただろう。
だが、先程の自警団員の姿に、沈んだ二人の声色。
胸騒ぎに駆られるように、男は酒場の中へと足を進めた。]

…客じゃなくて悪い。
偶々今の話聞いちまったんだけど、…何かあったのか?

[今の会話を聞いてもピンと来ていない男の様子は、例の話が伝わっていないが故だった。]

(48) 2010/07/03(Sat) 03時半頃

薬屋 サイラスは、流浪者 ペラジーの言葉に顔を顰める。

2010/07/03(Sat) 03時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[マスターの口から語られる、話。>>52
俄かに信じがたい、話。]

……。

[何も、声が出なかった。
冗談だろ?と笑い飛ばしたかったが、この話が嘘や冗談の類で無い事位雰囲気でわかる。
ただ呆然と其処に立ち尽くして、我に返ったのは妹という単語を耳にした時。]

あ、……ああ…。
そう、だな。

[心此処に在らずで呟き、ふらりと踵を返す。
からかうようなペラジーには振り向く事もせず、酒場を後にした。]


酒場 → 自宅

(63) 2010/07/03(Sat) 04時頃

【人】 薬屋 サイラス

― 自宅 ―

[酒場から出ると、足は真っ直ぐに帰路へつく。
歩みは早足になり、いつしか男は走り出していた。
家に着く頃には肩で息をして。
荒い息のまま、家の中へと駆け込んだ。]

…は、…っ  はぁ…

[居間には父の姿。
父は男を見るなり「聞いたのか。」と一言零した。
それには無言で頷くのみ。]

……アイツは?

[息を整えながら、妹の姿を探す。
二階へ上がったと聞けば、足早に階段を上った。]

(70) 2010/07/03(Sat) 04時頃

【人】 薬屋 サイラス

― 自室 ―

[二階へ上がると、自室から明かりが漏れている事に気付く。
迷わずに其処へと足を進め。]


――――…何、してんだよ。

[男の部屋を物色していたらしい妹に声をかけた。]

(74) 2010/07/03(Sat) 04時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[何かを後ろに隠したのはバレバレで、何時もならお叱りの一言でも飛ぶのだが。]

阿呆。…さっさと支度しろ。
聞いてんだろ、親父から。


今からなら次の馬車にまだ間に合うはず。

[少しばかり焦った色を宿した表情で妹の腕を掴もうと。]

(80) 2010/07/03(Sat) 04時半頃

【人】 薬屋 サイラス

それ以外に何があるってんだよ。

[腕を掴んだまま、顔を顰めて。]

…一度に乗れる数は限られてる。

[そして恐らく、次の馬車が最後の切符になるだろう。]

親父がどーするかは知らねーけど、俺は行かねえ。

ああもう、うっせえな。
ぐだぐだつべこべ言ってねえでさっさと用意しろっつの!

[妹を妹の部屋へ連れて行こうと、ぐいと腕を引いた。]

(85) 2010/07/03(Sat) 05時頃

 初めて目を覚ましたときにあったのは、
 幸せそうな笑顔と自分の泣き声でした。


 子どもの頭を撫ぜる親はどうしてあんなにも幸せそうなんでしょう。


 もうこれ以上は無い、と思える平凡。
 当たり前のことが当たり前にある奇跡。

 理解したらもう失っているもの。


 病気になった、と聞きました。
 詳しいことは分かりません。
 誰が病気になったのでしょうか。
 パパとママじゃありませんように。
 せめて私でありますように。


 パパもママも隠れて出てきません。
 必死に探し回るかくれんぼ。
 外は雨が降っていました。
 雨はいつも通りに音を奏でていました。


 パパとママは死んだらしい。
 嘘だ。


 何度も呼びました。
 パパ。
 ママ。
 隠れてないで出てきてよ。
 私は自分を偽って、平気な笑顔を作っていました。


 その日初めて、私は本当に、
 パパとママの為に泣きました。
 自分を騙すのをやめた途端、涙が溢れて止まりませんでした。


 パパとママはびょういんで
 なんにちも、苦しんだ末に逝ったのだそうです。
 そんなの聞きたくなかった。


 墓前に立つと涙が溢れます。
 どうして苦しんで逝ってしまったんだろう。
 どうして楽に逝けなかったんだろう。
 何を責めたらいいかわからない。


 パパとママがいない毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
 私はいつしかパパとママがいないことが当たり前になりました。
 私は私だ。


 いつしか、私は、この記憶を封じて生きてきました。
 だけど今、鮮明に思い出せます。
 ソフィア、と呼んで呉れた優しい声。
 パパとママを蝕んだ病気。
 最後に頭を撫でて貰った刻。


 すべてはしあわせで
 すべてはふしあわせな
 おもいでです。


 わたしに できることは
 くるしまずに いかせてあげること。


 こんなときなのに、不謹慎だけど
 どうか、わらってください。**


【人】 薬屋 サイラス

っの、ヤダじゃ無――――…ッ?!

[喚く妹の腕を放すまいと掴んでいると、しがみつくように抱きつかれて、妹を見下ろしながら驚いたように瞬きをする。
首を振って告げられた言葉には、ぐ、と唇を噛んで。]

……馬鹿、どうせ死ぬとか言ってんじゃねえよ…。
俺はお前に死んで欲しくねえから行けっつってんの!

[思わず声を荒げた。
妹の声>>90も同様に荒げられたが、それは次第に潤んだ声になって。
胸元で震える肩。滅多に見ない姿を目にすると、熱くなっていた頭が冷えていく気がした。]

……。

[少しばかり冷静さを取り戻すと、苦い顔で溜息を零して。]

(93) 2010/07/03(Sat) 06時半頃

【人】 薬屋 サイラス

 
…怒鳴って、悪かった。
お前の気持ちを考えなかった事も。


ちゃんと話そう。家族全員で。




だから泣くなよ―――…頼むから。

[あやすように背中を撫で、少し困ったような声をかけるのだった。

それから、妹が落ち着くまで男は宥め続け。
妹が落ち着いたら共に居間へと降りて、父を交えて3人で家族会議を始めた。
父の選んだ選択は。兄妹が選んだ選択は、果たして。

居間に置かれた義母の形見である水晶の置物は、見守るように3人を見詰めていた。**]

(94) 2010/07/03(Sat) 06時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 06時半頃


 ねえ、あなたは何を望む?

 あなたの大切な人が――。
 死から逃れる事のできない、その日に遭遇したら。
 共に行く事を望む、かしら?

 それとも、その人を看取って――。
 短くとも、その死を悼んであげたい?

[共に生きる選択は、病の蔓延を告げられたこの村では、ほぼ難しいけれど。

自らに出来る、ことを。死の馨を纏わせた女は、そっとソフィアに告げて――**]




 これは私の進化の過程の一頁です。

 


 生まれてから、23年。
 私は初めて自分の足で立っている感覚に気づきました。


 ねぇパパ、ねぇママ。
 私は恋をしたんだよ。


 一人で息をするのがつらいから、
 あの人と一緒に呼吸をしたいと思う。


 手が生えました。
 人に触れたいと思う手です。

 すっと伸ばすと、あの人に触れられそうだった。
 なのに何故だろう。

 この手はあの人を包みたいのに、
 傷つけるナイフに変わってしまうんです。


 触れれば触れるほどに傷を付けて、
 あの人を殺してしまいそうだ。

 じゃあナイフを放つその前に
 あの人を殺してしまおうか。
 それがあの人の心を傷つけずに済む方法じゃない?


 そんなの厭だ。


 一層、二人息絶えて。
 何もかもを失ってしまうべきなのでしょうか。

 だけど、私は進化する。
 私はまだ、進んでいく。

 あの人を失っても、私は未だ終わらない。


 
 だから 私は生きたい。



 そう、あなたは生きたい、のね。

[その言葉を聞けば、それ以上は今は語る事無く。
静かに、彼女の進化を、歩む道を見守る事を決めた。]


 だけれど、

 もしも、


 "その時" が 在るならば

 私など切り捨てて下さい。


 それも、私の、願いです――――


 ”その時”

 あなたがどの道を選択するにしても。
 あなたが何を望むにしても――…。

 私が、その時に生きていられたら――…。


 あなたの希望に添うように、するわ。


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 21時半頃


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 23時頃


ヴェス。
愚図ってても、死んじゃうんだろうけど。



私には、何もできないよ。
セシ兄は、私のこと、見てないもん。


私は、ヴェスみたいに。

まっすぐに気持ちを伝えることなんて、出来ない。


どうすればいいか、わかんないもん。


だから 諦めるのか?

だったら 厚意に あぐらでもかいてればいいさ。
言葉じゃなくても 出来ることくらいあるんじゃないのか?

モラトリアムは 長くないぜ


【人】 薬屋 サイラス

― 広場 ―

[のんびりと歩く速度。
足は広場へと続く道を歩んで。]

――――ムカつく位、いい天気だな…。

[男は空を見上げて顔を顰めながら昨日と同じ台詞を呟く。
だが、その台詞に乗る想いは、昨日とはまるで違った。]

……。

[大きな溜息をついて思うのは―――。]

(263) 2010/07/04(Sun) 00時頃

─…っ

[心で呟いたことに、返事が返ってくるとは思わなかったから驚いたものの。
何故、と思わなかった自分もいて。]


…諦めたく、ない。

私のこと、見てなくても、子供扱いでも。
セシ兄に、笑ってて欲しい。

…ありがとね、ヴェス。

ヴェスも。諦めないんだね。


【人】 薬屋 サイラス

― 回想・家族会議 ―

[それはハートレイ家の居間での事。

話し合われるのは、これからの事。
冷静に現実を見詰める度に、様々な感情が押し寄せてくる。]

…俺は……。

[妹からの問い>>135に詰まる。
初めて酒場で話を聞いた時から今に至るまで、自分がどうしたいかなんて抜け落ちていたから。
俯いて、真剣に考える。]

(265) 2010/07/04(Sun) 00時頃

さて――

[聞こえるということ、伝わるということ。一呼吸の間にどうでも良くなって]

どうだかな。
願っても動いても叶わないことは あるからな。
要は 自己満足出来るかどうか それだけだ。

だから――礼を言われる筋合いはない。

[いつものようにざくりと切り捨てて]

まぁ――脈はなくもないんじゃないか?

[皮肉るように言って話を打ち切った]


【人】 薬屋 サイラス

[街へ着くまでは一週間程。
死に至る病の潜伏期間は僅か一週間。
既に病に感染しているなら、街までは持たない。
最悪、明日。死ぬかもしれない。

一体、どうしたい?
今、何をしたい?

もし、明日が人生の終わりなら。]

――――…俺は、行きたくねえ。

知らねえ土地で死ぬのなんざヤだね。
……俺はこの村を出る気はねえよ。
今までも、これからもな。

[静かに、固めた意思を告げる。
冷静になればなるほど、先程妹へと向けた身勝手な想いを後悔した。
お前だけでも助かれ。なんて残酷な話だろう。
それで救われるのは相手ではなく、自分の心。]

(267) 2010/07/04(Sun) 00時頃

【人】 薬屋 サイラス

………。

[父の膝に座る妹>>177へ視線を向ける。
目は合えど、それはすぐに逸らされて。
微かに苦い顔をした。]

どうせ親父も、行きたくねえんだろ。

[父の性格をよく知る男は言う。
一度こう、と決めたら曲げない父。
「俺は死んだらこの地に埋まる」と口癖のように言っていた父がこの村を離れたがるはずがない、と男は思っていた。
妹の意見>>177も聞き、小さく溜息をついた後に話をまとめる。]

…なら、決まりだな。

[何年ぶりかの家族会議は穏やかに。
各々の心に小さな冷たい影を残して、幕を閉じたのだった。]


― 回想・了 ―

(268) 2010/07/04(Sun) 00時頃

薬屋 サイラスは、飾り職 ミッシェル達の姿に気付いていないようだ。

2010/07/04(Sun) 00時頃


うん、それでも。
ありがとう、ヴェス。

脈?
─…ないよ、絶対。

セシ兄があのひとのこと、忘れるわけないじゃない。

[もう話す気はないだろうヴェスに、それでも礼を言って。
儚い笑みをたたえたまま、彼の言葉を否定した。]


【人】 薬屋 サイラス

― 現在・広場 ―

[昨夜の出来事を思い返し、空を見上げたまま、ポケットに手を突っ込んで歩く。
右手に触れるのは、メモとペン。
微かに感じる程度のその感触が、ちり、と心を焦がす。
―――いつかは、右腕だけでなく。]

………。

[嫌な思考が過ぎった所に、声>>270が掛かって我に返る。
声の方を見れば、馴染みのある姿が三つ。]

お前ら…。

[近くまで寄るとミッシェルの問いには静かに頷いて。]

―――ああ。
俺ん家は全員残る事になった。

[物好きだろ、と珍しく笑って見せた。]

(275) 2010/07/04(Sun) 00時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 00時半頃


【人】 薬屋 サイラス

[仲直りの言葉>>276に、一度瞬きをし。]

………いや。

[この男、それどころではなくてすっかり忘れていたようだ。
もしかすると、昨夜の自室での一件で余計に怒らせているかもしれない。
そういえば家族会議の後も言葉を交わしていないなと思い返した。]

まあ、適当にやんよ。

[喧嘩したまま死ぬなんて御免だ、とは思っても口には出さない。]

(280) 2010/07/04(Sun) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

ま、そうなるな。
…この状況で此処に残る奴なんざ、物好きか馬鹿かのどっちかだろ。
物好きで馬鹿かもしれねえけど。

[物好き、への反応にはそう返し、声を揃えて昨日の妹の様子について述べられると。]

あー………。

…、……巻き込んで悪いな。

[ばつが悪そうに口を曲げた。]

(282) 2010/07/04(Sun) 00時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[視線を感じて目をやると、怒った様に見上げるミッシェルと目が合った。
昨日の「素直じゃない」といい、彼女の言葉は胸に刺さる。]

――――…うっせえな。
言われなくてもわかってるっつの。

…ガキが俺に説教なんて10年はえーよ。

[少しだけムっとした顔で、彼女の鼻を、きゅ、と摘んで放した。]

(287) 2010/07/04(Sun) 01時頃

【人】 薬屋 サイラス

[手を振るセシルには口を曲げたまま肩を竦め。]

……ま、そのうちな。

[妹の機嫌具合を予想して溜息をつくオスカーにはそう返す。
ミッシェルの鼻から手を放すと抗議の声が返って来たが、気にせずしれっと。]

取れたら代わりに人参でもつけてやんよ。
鼻が高くなって嬉しいだろ。

[上から見下ろして、フンと鼻を鳴らした。]

(293) 2010/07/04(Sun) 01時頃

【人】 薬屋 サイラス

…あ?

[リア>>285と聞いて眉を寄せる。
セシルとミッシェルはどうやら屋敷の令嬢の元へ向かう所らしい。
男も貴族の一家は既に街へ向かったものだと思っていたらしく、不思議そうに見詰めて。
だが、ミッシェルからそうであって欲しいような言葉>>294が零れると、確認に行くのだろうかと勝手に解釈した。]

ばぁか。
低くも無いけど、高くもねえだろ。

[去り際の怒ったような一言にはクッと咽を鳴らし。]

…またな。

[同じように二人へ別れの挨拶を返した。]

(300) 2010/07/04(Sun) 01時頃

【人】 薬屋 サイラス

[隣から呆れた声が聞こえるとそちらへ目を向けて。]

……なんだよ。

[口を曲げて、手で額を覆うオスカーを見下ろす。]

(304) 2010/07/04(Sun) 01時半頃

【人】 薬屋 サイラス

余計なお世話だっつの。

[見上げる視線に溜息をついた。]

……そう言うお前もな。

[去り行く背にぽつりと呟き。
歩いていくオスカーと入れ替わるようにベンチへと腰を下ろした。]

(314) 2010/07/04(Sun) 01時半頃

【人】 薬屋 サイラス

[人気の無くなった広場のベンチに座り、頬杖をついて噴水を眺める。
ベンチの背もたれへ身体を預けてだらしなく座ると、一度右手を握った。]

………。

[独りになると、どっと焦りが押し寄せてくる。
でも今、何が出来るだろう。

ポケットから紙とペンを取り出す。
左手で文字を書く事は大分慣れたので不自由はしていないが。]

……チッ。

[やはり昔のように絵が描ける気はしなかった。
暫くペンをメモの上で遊ばせて。
男は暫くその場で何かを綴る。**]

(334) 2010/07/04(Sun) 02時半頃

薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 02時半頃



 私は何を誤っているのだろう。
 


 好きなのに、こんなにも大切なのに
 私の言葉はナイフになってしまうんです。

 器用な恋愛なんて出来なくて。
 いつもいつも、付き合った人を捨ててきた罰なのでしょうか。


 甘い誘惑でもなく、
 快楽でもなく、

 もっともっと純粋なものが私には分からない。


 腫れ物に触るように接するなんて誠意が無い。

 私は正直です。何処までも正直です。

 そう、私が正直になればなるほど、嫌われてしまう。



 もう、一層―――死んでしまいたい。
 


 そんな、絶望感に、苛まれています。

 だけど、私にとってピッパという人はとても大切で。

 大嫌いな私が死んでも泣いてなんて呉れないかもしれないけれど

 それでも…――


 もしも、万が一
 
 ピッパさんが私を亡くしたことで悲しむこと

 その可能性がある、限りは

 私は、未だ、死ねない。



 私は……

 私は、

 何を、誤っているんだろう。
 


 パパ、ママ。
 はじめての恋で、めげそうです。

 だけれどパパとママが病に苦しみながらも
 最期まで必死に生き抜いたことを忘れない。

 私も苦しみながら、もがきながら、
 大切な人の幸せを――**


[何処からか響く声が、砕け壊れた魂に響く。]

 あなたは、立派よ?
 逃げなかったんですもの――。

 真っ直ぐに向かったんでしょ。

 思うところを、気持ちを伝えるため、に。


 私は逃げた、卑怯にも、自分の気持ちを隠して逃げたの。
 好きだったの、愛していたのに。



 怖かった、から。


 逃げた結果――。





 生まれたのは、別れ。

 あの頃に戻って、自分を変えたいと。

 何度後悔の涙を流したかしれない、わ。



 そして、私の死は直ぐ其処まで迫っている。
 私の心は壊れたまま――




 10年以上も
 深い深い疵を負った心の底で。

 ――時を止めたまま眠っている。


 でも、あなたは――。
 勇気をもって、想いを告げたの。

 
 最期まで生き抜くために――。

 最期の時を後悔しない、ために。


 それは――…。
 とても、大切なこと。



 あなたが、生きた証、よ。


 あなたの想いが届いて、――…。
 少しでも、あなたのために。

 大切な人が心を動かしてくれる事を。

 私も祈る、わ。






 あなたは私の鏡のような存在だから――…。


.



 あは、
 あははは、
 あははははは!!
 
 ―――、っ

 あははははははははははははははは!!!
 


[サイモンがあげた狂気の哂い声――。

でも、女の耳には、
それとは別の、狂ったような女の哂い声も届いた気がして――]

 ――…。

[周囲を見渡しても、女の姿は見えない。

何処か痛々しく感じる女の哂い声が、ただ耳に残った――**]


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 22時半頃


薬屋 サイラスは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 22時半頃


【人】 薬屋 サイラス

― 広場→墓地 ―

[広場で何かを綴っていたが、口を曲げて溜息を零すとペンとメモを仕舞ってベンチを立った。
広場を後にして村の中を散歩していると、墓地に父の姿を見つけた。
父の前には義母の墓。
父は墓石を綺麗に磨き、花で飾っていた。
何処か寂しそうな、けれど愛しさを込めた瞳で見詰めながら。]

(ああ…そうか。)

[その姿を見て、父は愛する人の傍に居る事を選んだのだなと、男は理解した。]

(445) 2010/07/04(Sun) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

[男の実母はこの村には眠っていない。
生きているのか死んでいるのかも定かではないが。
物心がつく頃にはもう、母は居なかった。
当時は父に尋ねたりもしたが、いつも返って来るのは困ったように笑う父の顔だけだったのを覚えている。
いつしか父は再婚し、男には妹が出来た。
その頃には男は大分ヒネてしまっていたのだが、義母の愛と妹の明るさに徐々に糸は解けてきていた。
それから暫くの後。男は事故にあい、夢を失う事になるのだが、それはさておき。]

………。

[父の背を見詰めていたのも束の間、声を掛ける事無く踵を返す。
再び歩き出した足は自宅へと向かった。]

(446) 2010/07/04(Sun) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

― 自宅 ―

[小さくただいまと呟いて、上着を所定の位置に掛ける。
カウンターに置かれたままの焼き菓子を手にして居間へ。]

……?

[居間へ入るなり、ソファに寄りかかって眠る妹の姿を見つけた。
テーブルには開いたワインの瓶と、義母の形見。
近くに寄れば、その顔にある涙の跡に顔を顰めた。
焼き菓子をテーブルに置き、妹の隣へ腰を下ろす。
すうすうと寝息を立てる妹。
起こさないようにそろりと手を伸ばし、涙の跡にそっと触れる。
指先に伝わるぬくもり。確かに生きている証。]

……、…。

[このぬくもりが失われる日は、もうそこまで来ているらしい。
妹か、男か、どちらが先かはわからないけれど。
頬から手を離すと苦い顔をして、抱えるように己の頭をくしゃりと掻いた。]

(447) 2010/07/04(Sun) 23時頃

【人】 薬屋 サイラス

[妹が起きる様子に気付くと、そちらに目をやった。
目に映る、憔悴した姿。
昨日までの妹からは、想像もつかない、姿。]

……おい。

[ふらふらと去ろうとする妹は何処か危なげで、咄嗟に腕を掴んだ。]

…まだ、怒ってんのか…?

[掴んだものの、言葉が思いつかなくて。
口から出たのはそんな台詞。]

(455) 2010/07/04(Sun) 23時半頃

【人】 薬屋 サイラス

っと。

[倒れこんだ妹を抱き留める。
男を押し返す妹の腕。その力も何処か弱々しい。]

…阿呆。人の話聞けっつの。
つか、お前そんなフラフラで何処行くつもりだよ。

[足元が覚束無い状態では外に出せない、と言わんばかりに手は掴んだまま。
まだ然程力の入っていないそれは、強く振り払えば解放されるだろう。]

(460) 2010/07/05(Mon) 00時頃

 鏡…―――

[ぽつ、と呟く。
 彼女の言葉に対しての、感想が、喉元で引っ掛かる]

 貴女は、

 つらかった、でしょう。

 ぶつけようの無い、想いを抱えるのは

 とても残酷だわ――


【人】 薬屋 サイラス

…ああ、そうかよ。

[聞く耳を持たない様子に呆れたように言ったが、言葉とは裏腹に預けられる身体。
そして続いた言葉に、男は妹を見下ろして何度か瞬きした。]

――――…何だそりゃ。

[まだ酔いが覚めていないのか、寝ぼけているのか。
まあどちらでも構わないかと溜息をついて、話すように促した。]

(466) 2010/07/05(Mon) 00時頃

 ある妊婦が、隣の魔女の家のラプンツェルという果実を
 食べたくて仕方なくて、
 夫は「ラプンツェルを食べさせなければ死んでしまう」と
 魔女に乞いました。


 魔女は生まれてくる子と引き換えに、
 ラプンツェルを好きなだけ食べて良い、と言いました。
 そして生まれてきた子は、魔女に浚われてしまいました。


 子はラプンツェルと名付けられ、
 外に出られないように、塔の上で育てられました。
 魔女はラプンツェルの長い髪を伝って、塔に登り
 それが魔女とラプンツェルの会う唯一の方法でした。


 ある青年が、ラプンツェルの髪を伝い、塔に登りました。
 二人は一目見て、互いに惹かれ合い、何度も逢瀬を重ねました。
 口付け、身体に触れ、深みを知る。
 背徳的な逢瀬。


 ラプンツェルが子どもを孕んだと、知り、
 魔女は怒り狂って、ラプンツェルを塔から追い出し
 遠く遠くへとやりました。


 青年はラプンツェルの行方が分からず、
 絶望して塔から身を投げ
 失明してしまいました。


 それから暫しの時が経ち、
 ラプンツェルは、双子の男女と一緒に暮らしていました。


 青年は、ラプンツェルと再会し、
 ラプンツェルの流した涙によって、
 青年の目は奇跡的に再び光を取り戻しました。


 そうして二人は、しあわせに、なりました。
 めでたし、めでたし。



 ……とってつけたようなハッピーエンドね。
 世界はそんな風に幸せに巡る筈が無いのに。

 ラプンツェルが子を孕んで
 青年が失明して
 かなしいかなしいおしまいにすればいいのに。


 貴女も、そう。

 姿を消して、
 互いの居場所も分からずに、
 絶望して、
 後悔して、

 ……世界の全てがハッピーエンドになるわけがないのだわ。





 そうと分かっていても
 無慈悲な世界に生きても、
 それでも、

 幸せを願うのが、人なのでしょうね。
 此の物語を幸せに終わらせた、著者のように――。


[残響が掠める哄笑には、唯]

 ―――…。

[瞳に陰りを落とし、その眸を細めるだけ]


 幸せな、終りは――
 望んでも手に入れられないわ。
 
 それを望んでも、得られるのはほんの一握りの人だけ。
 多くの人にとっては、それは儚い願い。

 いいえ、一握りの人にとっても、他の人からみれば幸せなだけで――。

 本当は幸せではないのかもしれない、わね。


 でも、縋ってしまう。


 最期だから、特に――。

 幸せな終りを……。


 幸せなんてものは
 憧れる為に在るのかしら。

[ぱちり、と、瞬きをした]

 縋ってしまう、か。
 そうね。

 ……そう。

 なんだかんだ、言っても、
 それを望んでしまうのね――


 そして、私は……。

 終りに怯える人を――…。
 病から逃れたい人が――…


 縋りきれないのなら。
 せめて、永遠の眠りにつかせてあげることで――。
 縋っても得られぬ苦しみから


 ――解放をして、あ げたい、の。

 苦しみに満ち溢れてこの村が終るのは見たく、ないから。


【人】 薬屋 サイラス

呪い…?

[妹の口から紡がれる声は平坦で。
不思議そうな顔をしていた男は徐々に真剣な顔つきになっていった。
時折震える肩。
妹がとても小さく見えた。]

………バッカじゃねえの。

[話終えて強くしがみつく妹に、ぽつと零した。]

呪いってなんだよ。んなもんあってたまるか。
じゃあ何か、俺が絵を描けなくなったのもお前のせいか?

…冗談じゃねえ。ただ運が悪かった。そんだけの話だろ。

[呪いなんか信じないと、男は言う。]

(483) 2010/07/05(Mon) 01時頃

【人】 薬屋 サイラス

ったく。このバカスケ。

何も変わんねえよ。
何処に行っても、何があっても。

…俺達は、家族なんだろ。

[ぽんぽん、としゃくりあげる背中を乱暴な口調とは反対に優しく撫でる。]

死ぬのは、…俺も怖ぇよ。
…ほんっと、……なんでこんな事になったんだろうな。

[背中を撫でる手がふと止まった。
妹から話を促されると瞬きをして。
少し沈黙した後、小さく告げた。]

……昨日は、悪かった。

(484) 2010/07/05(Mon) 01時頃

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