人狼議事


297 湿っぽい古風和ホラーRP村「紫陽花奇譚」

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[少女と本当に視線が絡んだのは一瞬。
けれど、少女がまた家の中へと視線を戻してからも、その眼差しは彼女をとらえて離さない。

見えない眼差しが、“笑みを浮かべた”。
その“笑み”は、どう見積もっても年端のいかぬ少女の浮かべられるそれではなく、
もっと言えば、18の年頃の娘が浮かべたそれで、
更に言えば、娘は“緋色の婚礼衣装を纏っていた”。

そんな姿はどこにもないのに、何故かその眼差しは、“そんな娘の浮かべた笑み”を幻想させた。

そんな娘は、どこにもいない。

どこにも。]


[とたとたとた。
裸足の子供が室内を走るような音がする。
足音は、飴のそばでいったん止まってから、また走り出す。

家の、中ほどへ、向かうように。

開いた戸の前で、立ち止まる。

『みぃつけた!』
『次はおねぇちゃんの番!』

とたとたとた。
家の中を、裸足の子供が走り回るような音がする。
何度か襖や戸を開け閉めする音がして、それから、静かになった。]


[ ほんの一瞬。すぐに表情を変えてしまったから、その視線に捉えられたのも一瞬、の、はずだ。

 笑みが見えた。
 夕顔にはおおよそ浮かべる事に出来ない類いの笑み。

 ぞわ、じわ、じとり、
 ぺたりと背筋に張り付くような感覚は、まだ雨も降りはじめていないのにはやい気がする。

 今のあたしよりも少し年下、
 だけど、ずっと昔はずっと年上、

 緋色の花嫁の笑みは、笑みが、
 心を捉えて離さない。

 息が詰まるような心地に目を瞠る。
 きれいなきれいな、およめさん。

 ここにいるのは夕顔だ。
 夕顔、夕ちゃんのはずなのに、
 ここにいない姿なのに、あの娘は、 ]


[ いない――…?

 表情が夕顔に戻って、漸く解放された気になる、いや、されていない。囚われている。]


 おねえちゃん?

[ 自分に勿論姉はいない。だがなんとなく、そう口が動いた。]


【人】 薬売り 芙蓉


[ 沼太郎との話>>117に、あの包みはおむすびなのかと納得し、振り返った笑みに、瞬く。
 少しの間その笑みを見つめていたけれど、ころりと飴へとはしゃぎはじめた様子に表情を緩めた。]


あたしも貰おうていいんやったら、
ちょっと、
ご相伴にあずかろかな。

[ 沼太郎への言葉は気遣いからなのだろう。その言葉にのるように、]

じいちゃんも。

[ と付け加える。
 琥珀色を、一かけら。それに緩む様子に小さな笑みが浮かぶ。
 自分も貰った欠片を口に入れた。]
 

(122) 2019/07/05(Fri) 22時半頃

【人】 薬売り 芙蓉


…あまいねぇ。
そいや、飴、貰う側なんは、
久々やな。

[ 縁側でのんびりとしながら、ふと家の奥へと視線を向ける。]*

… ん?
なんか、聞こえん?

足音みたいなん。
 

(123) 2019/07/05(Fri) 22時半頃

 

 『もう いいかい』

            『まぁだだよ』

     『もう いいかい』

          『もう い い か い』

   


   


   『も う  い い よ  』


   


   

 ────め か く  し

               お に  さ ん

   て   の
           な  
            る


          ほ
            う

                 へ────

   



[ 視覚と聴覚が、何かに囚われ、
 少しだけ下を向いて、ぐるぐると頭の中で渦巻く 声を 姿を

 反芻している。

 紫陽花へ向かうような視線は、
 少しの間、どこにも向いていない。]
 



[ 綺麗な、およめさん。
 紫陽花の季節に輿入れしたならば、
 彼女は幸せになれたのだろうか。]
 



[ 耳に幽かに届く、沁みるような声。]

[ ぱん、と軽く小さく、聞こえないくらいの音で、手を打ち合わせた。]
 


【人】 薬売り 芙蓉

―雷門の家―

せやろ。
雷門さんがたえちゃん心配するよに、
たえちゃんかて雷門さん心配なんやけ。

あたしも同じやからね、解る。

[ 同じ祖父を大事にするものとして共感度はとても高い。
 たえに、山の事をもっと教えてあげていればと思う。もっとたくさん教えてあげられていたら。

 視線が紫陽花の方へと向いた。少しの沈黙、持っていた籠は隣、足元に置いている。空になった掌、両手を小さく合わせる。
 撫でようと伸びてくる手>>129にハッとして、軽く瞬くと、ふふ、と笑った。]

もう。
子供やないんやから。

[ 縁側に座りながら少し見上げて、困ったような笑み。こうして見ている限りには、雷門の様子、調子はいつも通りのように思う。
 たえが見つかるか、事態が変わったらまた改めて診る予定を立てた。もし、万が一、たえに何かがおこった、などという報が入るとどうなるかも解らないし、急変が起こったとしてもおかしくもない。]

(133) 2019/07/06(Sat) 00時頃

【人】 薬売り 芙蓉


ええけどね。
たまには。撫でてもらうんも。

[ 沼太郎にもたくさん撫でて貰ったなと思い出しながら笑った。]

(134) 2019/07/06(Sat) 00時頃

薬売り 芙蓉は、メモを貼った。

2019/07/06(Sat) 01時頃


 『 お
      に    さ 
             ん

          こ
                 ち  ら

   て
         の
               な    る

    ほ
           う    へ    』
 


 
[転がった琥珀色を、幼い子供が攫って行った。]
 


 寂しいな、寂しいな。
 ここにおるのにな。
 おたえちゃん、ちゃぁんといい子で、帰って来たんにな。


[そもそもお山の神様なんて、
 人の子なんぞに興味なんてないんやけどな。]



 なぁ?

 


 よかったねぇ、おたえちゃん。
 じぃちゃんも、おたえちゃんに。

 会いたい、って。



『もう いいかい』


     『もう いいよ』


   『も う  い い よ』




        『も う い  い    よ』

 


 
 雷門じぃちゃんのこと、
          呼んどるよ。

 


【人】 薬売り 芙蓉

―雷門宅―

[ 朧が戻ってきた時>>148、労わりの意に名前を呼ばれると、こちらも無理をしているように見えるだろうかと少し苦笑した。
 お互い様なのかもしれない。
 たえが見つからないうちは、たぶん、休まるような事はないのだろう。それに、]

――…

[ たえが見つからないと理由とは別に、心の奥底が浮くような心地だ。妙に藤の香りが鼻につく。こんな事は普段ならないのに。
 握り飯を一つ貰う。甘い飴の後だと、やはり米の甘みは感じにくく、それでも塩気の効いたそれは身体に優しい。一口は小さく、もく、もく、と食べる間も、視線は紫陽花へと向かっていた。

 身体の調子がおかしいのが自分で解る。
 だから雷門を追ってはいかず、ただそちらの様子は見た。響いて来る声は、日向のものだ。]

(208) 2019/07/07(Sun) 00時頃

【人】 薬売り 芙蓉


ひなちゃん?

[ ゆるりと立ち上がり、縁から家にあがる。そこからの会話には、口を全く、はさめなかった。]


 

(209) 2019/07/07(Sun) 00時頃


( 山に、返した… )

[ 紫陽花を脳裏に浮かべる。]



[ 視覚と、聴覚と、嗅覚まで。
 異常を感じている。

 お嫁さんの笑顔、聞こえる声、香る藤、

 妙な感覚だ、けれど、不快ではない。
 ぼんやりと、するだけだ。]
 


【人】 薬売り 芙蓉

[ 口元を緩く覆って、ふと、雷門と夕顔へ視線を向けた。そしてまた、日向に戻す。]

ひなちゃん…、

[ 大泣きする様子>>203に、漸く足が動いた。日向の方へと向かう。近くまで行くと、屈んで目線を合わせ、]

ひなちゃんは、大変やったんやね…。
おとうもおかあも、
出稼ぎ行って、大変なんかもしらん。

今度町帰った時、
あたしもひなちゃんの親御さんこと、
ちゃんと、聞いて来よな。

ひなちゃん、いままでちゃんと、
ずっと、色んなお仕事できとるって、
きいとったから。
大丈夫なんと思うとったけど、

(212) 2019/07/07(Sun) 00時頃

【人】 薬売り 芙蓉


まだ十と半分ほどやもんなあ、大変やったよなぁ。
気付けんで、ごめんなぁ…。
今まで、偉かったねぇ。

[ たえの事も心配だけども、日向もこのままでいいわけはないと思う。日向がたえを、山にかえした。その言葉をまだ理解できてはいないけど、このままの状態では、あまりにも。]

(213) 2019/07/07(Sun) 00時頃


かわいそうや…。
 


【人】 薬売り 芙蓉

[ 振り向かれ>>214、小さく頷いて、漸く彼女に近付けた>>212

 自分も今まで声を挟めなかったから同罪と言えば同罪だ。
 でも朧はちょっと本当に、頭が固いと思う。]

たえちゃんのこと、心配なんもわかるけど。

[ 苦言はそこで切った。
 朧が全く正しくないとも言えないのと、自分も動けなかった後ろめたさがあるからだ。

 日向がいった、山へ返した。
 その言葉が頭の中を未だに渦巻いている。]

(218) 2019/07/07(Sun) 00時頃

薬売り 芙蓉は、メモを貼った。

2019/07/07(Sun) 00時半頃


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