人狼議事


194 花籠遊里

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


亀吉! 今日がお前の命日だ!


可愛い吾が子達。

今日もお前たちに潤いが降るよ。
恵みの雨とはよく言ったものだねえ。

[毎日それは繰り返される。
牢に降るは紙の雨。
丁の許へと降らすは二倍。
よく働いたねと微笑み落とし。]


[朧月夜の言の葉に
 漸く藤の花が一輪、籠から消えたことを知りました。]


 ────…。


[何を言葉に出来ましょう。
 否定して頂きたかった言葉は、されず
 思っておりましたことを、肯定するように紡がれたのです。]


[知らぬ『月』の名を呼ぶことは出来ません。
 藤色のみが、それを許されていたでしょうに
 消えてしまったその『花』に、月は欠けてしまったのでしょう。

 はらはらと。
 涙の代わりに霧雨が降っておりました。
 さらさらと。
 月の欠片の砂塵が舞っておりました。]


 とても。
 ───お辛い、でしょう。


[櫻は枝葉にて、月を抱きます。
 月が眠ってしまわれるまで、そよそよと
 枝葉を濡らし、夜風に揺れていたのです。]


[藤の花欠けたことを知る朧月夜。
 もう一輪、『おうじさま』に連れ去られた『おひめさま』がおりました。

 それはまだ読んだ事のない『花籠物語』。

 咲き行く『しあわせ』。
 先行く『仕合せ』。

 それは『幸せ』な結末の向こう側。



 囁きは花籠、中庭に植えられた種
 明日にはきっと、哀しき花を咲かせるのでしょう。]


許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/21(Sun) 12時半頃


 月が、欠けてしまわれましたよ?
 逢いに来てくれるのでは、なかったのですか?

[欠ける前に、必ず逢いたいと謂ってくださったのは一輪の『花』。
 『人』ではないのです。
 だからきっと、もう逢いに来てなどくれないのでしょう。
 彼の『花』は『人』となりてしまったのです。

 もう、この籠の中には咲かぬのでしょう。
 取り残された櫻の『花』は、中庭で櫻色を揺らし
 呪詛の種を埋めていたのでございます。]


【人】 許婚 ニコラス

[昨晩の夢がまだ脳裏にちらつく。
手荒な腕の感触。求められる熱。背徳の香り。
強く抱擁されれば暴虐の腕さえ暖かく感じて。
体内も胸中もあの男に暴かれてしまった。

体液を吸ってべたつき甚振られる度に揺れていた金髪も、
もうその面影も無くさらりと流れる。
現実感の無い昨晩の淫靡な出来事が実際にあったことなのだと実感させるものはもう疼く腰の痛みだけであった。

それにしても…と思う。
欲のままに求められることのなんと心地よかったことか。
泥の沼に沈み込み、穢れた温い泥に包み込まれるようで。

ああそういえば幼い頃は身体を泥だらけにして遊ぶ農民の子が羨ましかったな、なんて昔の記憶が甦り自嘲気味に口角をあげる。

そうしてまた訪れるは花の館。
花主はお決まりの文句を告げる。]

(15) 2014/09/21(Sun) 15時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[館に足を踏み入れれば「ああ、あちらの廊下は地下牢へ続く廊下だな」なんて、思考がどうしても淫靡な暗い宵へと連れ去られる。

何度も何度も熱い白濁をこの身の裡に受けて。
満たされゆく感覚すら好かった。
最後の方では突き上げられる度にごぽりと接合部から精が溢れ出したものだと回想すれば、無意識に舌舐めずりをする。

自身も男の腕の中で何度も達した。
宵の熱も精も尽き果てた頃には、僕はへらりと力なくも艶めいた笑みを顔に貼付けて、自分の内からぬるりと剛直が引き抜かれるのを最後に愉しんだ。]

 気を取り直さないと…。

[誰にともなく僕は呟いた。
流石に二晩続けてあんな甘い悪夢に浸ることはできない。
ああいうのはたまに見るのだから好いのだと思う。

昨日は果たすことのできなかった用事を果たすために、
僕は再び片手に包みを持って中庭に足を運んだ。
そこならあの可憐な櫻の香り漂わせる花がいるだろうと。]

(16) 2014/09/21(Sun) 16時頃

【人】 許婚 ニコラス

 おっと。

[目的の花はそこに咲いていたが>>9同時に悪辣な毒蝶も存在していた。>>13

気まずいから顔を会わせづらいということでもない。
だが彼が珍しい格好をしているものだからなんとなく立ち入っては行けないような気がして、僕は見つからぬように回廊からそっと中庭の様子を窺った。]

(17) 2014/09/21(Sun) 16時頃

[黒衣を纏う男は、彼の昼の顔とよく似ていた。
責背負い、裏と表を使い分ける。
だからこそ、人の気配にも聡く、発音にも癖が付いて回った。]

 ―――…ニコラス坊やか?

[小さく呟いた声は彼の耳に届いただろうか。
強いられる彼の痴態がフラッシュバックして、甘い重さを腰に自覚すると、自身も軽く頭を振った。
気を抜けば飼い猫へするように、彼を呼んで仕舞いかねない危うさだ。]


 
 
 あなたは、『しあわせ』ですか?
 
 


[『花』でもなく、『蝶』でもなく。
 『人』同士で紡ぐ『夢物語』なら。

 どうか、『しあわせ』であってほしいのです。

 梅花を埋めながら、僕の『しあわせ』を
 赤魚を埋めながら、僕の『呪詛』を
 まるで希望と絶望添えるように、埋葬したのでありました。]


【人】 許婚 ニコラス

[ああしていればまるで昼の世界の住人のようだ、なんて窺い見て失礼な感想を抱く。当たり前だが彼にだって昼の顔はあるのだろう。考えても見なかった。
急な現実感が昨晩の出来事を夢のように霞ませるが腰の疼きは変わらなかった。

…なんだか胸の動悸が激しくなってきた気がする。
そうか、そうだ。きちんと夜も昼もこの世に実在している人間に昨晩の痴態を見られてしまったのだ。
後悔するわけではないが、これ以上ない程羞恥を感じたと思った昨晩の出来事にまた新たな羞恥を加えられた。]

(23) 2014/09/21(Sun) 17時頃

[櫻子とヘクターの会話はよく聞こえてこなかったが、自分の名を呼ばわる小さな呟きは何故か妙に耳についた。]


 ふぁ、はい…!

[ぼうっと昨夜のことを夢想しかけていたところに声をかけられたので、なんとも情けない声をあげて返事した。
彼の事が恐ろしいわけではないが緊張はして、背筋がぴんと伸びる。]


【人】 許婚 ニコラス

[>>26手招きされれば流石に出て来ざるを得ないだろうと観念して、中庭へと僕は姿を現した。]

 だ、大丈夫です…まだ少し痛いですけど。

[櫻子の前で昨夜のことを暴かれたような気分になって、顔を赤らめた。どうやら格好は変わっていても中身は変わらないようだ。]

 その、チョコレートクッキーをもってきたので
 櫻子さんにあげようかなと…あはは。

[赤い顔で笑って誤魔化した。
櫻子とヘクターの会話の内容は聞こえなかったとはいえ、盗み聞きしていたような形となったのだ。
そのことも少し気まずかった。]

(27) 2014/09/21(Sun) 17時半頃

 
[きゅうと、唇を引き結んでおりました。
 表情は微笑みを湛えているというのに。

 どうして僕は、小さく唇を噛んでいるのでしょう。]
 


【人】 許婚 ニコラス

[僕の姿を見るなり櫻子が明るい笑顔を見せるので僕はびっくりしてしまった。けれどもその微笑みは好きだったので僕も微笑み返す。

そして交互に僕とヘクターさんとを見比べる櫻子の視線に、どうやら悟られてしまったなと微笑が苦笑に一寸変わる。]

 ん、なあにチョコレート好きなの?
 じゃあクッキーじゃなくて
 ザッハトルテでも持ってくればよかったかな。

[なんてチョコレートの膜で覆われたケーキの名前を口に出す。
こんなに嬉しそうにしてくれるのなら会いに来て良かったと思う。

僕がどこで何をしてようと櫻子は会えば毎回こんな笑みを向けてくれるのだろうか。
もしそうなら、僕はずっとこの館に通ってもいいなって。未来のことを少し考える。]

(32) 2014/09/21(Sun) 20時頃

【人】 許婚 ニコラス

 うん、一緒にお茶しようか。

[頷いて、傍に寄ってくる櫻子にまるで何かの小動物みたいだなと思う。猫、よりも人懐っこい犬の方が近いだろうかなんて。]

 良かったらヘクターさんも食べます?

[櫻子が近寄ろうとしない毒蝶にも僕は微笑みを向けて、チョコレートクッキーの包み一つ取り出して見せる。
丁助など他の花にも会ったときに分けれるように、クッキーを小分けに包んでおいたのだ。

彼と一緒にお茶する姿など想像もつかないが、クッキーくらいは受け取ってくれたらいいななんて。]

(33) 2014/09/21(Sun) 20時頃

[夜の香りを色濃く残す虫籠に、金の雪が降る。

今夜は何もしていない、と否定もせずに、多く散らばった其れをかき集める。

夢を、見ている。
素直だと嘲る声を身に受けながら、
こうしていればいつか、外へと戻れるかもしれないという夢を。

其れは儚い唯の夢でしかないと、心の何処かで諦めながら。
この花籠に浸りきった身体に、他の居場所等有りはしないのではないかと疑いながら。

それでも。]



 ―――…ほう。
 まだ、中に違和が残るかね。

[ツイと、近づいてきた彼の腰に指先伸ばし、円を描く接触。
櫻樹の前での戯れは、昨夜を誘発させる因子。
染まる横顔をチラリと横目で視姦した後、密やかな声で囁いた。]


 ひゃっ

[忍びやかに伸ばされた指先の感触に小さく悲鳴を上げる。]

 や、やめて下さいよヘクターさん…!

[これには流石の僕も赤い顔で抗議した。
櫻子の前で痴態を演じる羽目になるのは避けたい。
櫻子も廓の花なのだから慣れてはいるだろうが、あのくりくりとした大きな黒い瞳に見られるのはなんだか憚られた。

多分、物凄く恥ずかしいだろうから。]


【人】 許婚 ニコラス

 えへへ…はい、貢物です。

[ヘクターの軽口>>37をあっさり肯定して笑う。
クッキーだなんて可愛らしい貢物だ。
金に換算すればいくらもない。
それでも櫻子が笑ってくれるのだから、何度でも持ってこようかななんて思ってしまう。]

 そう、クッキーも好き?よかった。
 よかったら他に好きなものが
 あったら教えてくれる?

[今後の貢物の参考にしようかと無邪気に笑う櫻子>>38に問いかける。]

(43) 2014/09/21(Sun) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

[やはりヘクターはクッキーを受け取ってくれなかった。>>40
それに僕は気を悪くするでもなく、ヘクターさんらしいやとくすりと微笑んだ。]

 お茶、ご一緒しますか?

[けれどもお茶は一緒に飲んでもいいということだろうか。もしそうならと僕はわくわくと胸が高鳴った。

櫻子へ感じる愛おしさ慈しみとはまた違った、胸を焦がすものを微かにヘクターには感じる…。]

(44) 2014/09/21(Sun) 21時頃

ニコラスは、ヘクターに話の続きを促した。

2014/09/21(Sun) 21時頃


【人】 許婚 ニコラス

[不謹慎ながら僕は櫻子の放った冷たい一言>>45に噴き出しそうになってしまった。
真面目な場面でもにこにこしているものだから怒られるのは僕にはよくあることだったが、流石にここで笑ってしまってはいけないだろうと櫻子の儚げな表情に思う。

なので、僕は頬をぴくぴくと引きつらせて耐えた。]

 へえ、珈琲も好きなんだ。意外。

[子供らしい姿をした櫻子には珈琲は苦すぎないだろうかとつい思ってしまう。>>46
実際櫻子はいくつなんだろうか。まさか僕より年上ではなかろうと思うが。]

 ああ、元々そのためにたくさん持ってきてあるよ。

[と僕はクッキーの包みを次々取り出してみせる。]

(47) 2014/09/21(Sun) 21時半頃

[まるで、櫻の前では見得を張りたいと言わんばかりの文句
彼の素直さに主張の激しい喉仏が緩やかに上下した。

花前でも微笑を取り繕っているばかりだった数日前に比べれば、
随分彼には色が増えた。やはり、彼には才能があるのだろう。

人を惑わす天性の才能が。]


["丁"という花の名を借りたのは、己の全てを掌握するあの男が好ましく思えなかったからだ。

花籠の主。
誰よりも高みから眺めるあの男に、己は居場所を決められたのだから。

もう二度と聞きたくも無い名前でしょう?
其の意味を込めて、嫌がらせに、己は"丁助"に成った。]


[白に含ませる沈丁花の香も、以前の"丁"を真似た。

赤い蕾をつける花だから。
理由は後から追いかける。]


[花として生きる花たちを、自らと同じ立場だとい言うのに、何処か遠くに感じることがある。

馴染んで居るのか、居ないのか。

花らしく微笑みながら、世界は薄い膜の中。]


【人】 許婚 ニコラス

 誑かされて?

[小首を傾げて言葉>>48を繰り返してみるが、割かしどうでもよくてすぐに気にならなくなった。

ヘクターさんと一緒にお茶ができる…!と彼の台詞にわくわくするが、それは途中で断たれてしまいその代わり告げられるのは心変わりの意。>>49

そうか、ヘクターさんといえど自分を嫌っている相手と一緒に茶はしたくないのかと納得し、その背を見送った。]

(55) 2014/09/21(Sun) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 そっか、牛乳入れるんだ。
 僕、カフェオレにクロワッサン浸すの好きだよ。

[櫻子との歓談を再開させる。
別にヘクターさんとの時間に拘るほどのことはない…と思う。]

 あはは、そうだね。
 僕もお茶したかったなあ。

[けれども次の言葉にはおや?と違和感を覚える。]

 それほんと?
 ヘクターさんは櫻子さんに
 愛着があるって言ってたけど。
 櫻子さんが嫌ってるんじゃなくて。

[あるいは嫌うから嫌われるのかしらなんて、櫻子の不思議な微笑みを眺めながら考える。]

(56) 2014/09/21(Sun) 22時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 うん、いこっか。

[手繋ご?と僕は手を差し出して、櫻子と共に広間に向かった。>>54]

(57) 2014/09/21(Sun) 22時半頃

ちょう。

[男の声は“丁”の名を綴る。
在るのは普段変わらぬ一階の奥。
揺り籠に揺れる宵闇の色。]

丁。

[花が何かに心奪われ。
根腐れ起こすなどよくあるお話。
“丁”も変わらず、その一人。]


 
 
[“丁”は替わらず、ただ独り。]
 
 


[男は思い出していた。
あれはいつの頃だっただろう。

雨の日か、
或いは雪の日か、
或いは曇り、
或いは月夜、

覚えてなどいないが
蕾の色と同じ色をした
ぬるつく“紅”に濡れていた。

沈丁花の香など掻き消えて。
淀んだ空気が満ちていた。]


丁、飛べぬ花。
飛ばぬ花。

[数多、花を刈り取る命下しても。]


飛ぶことなど、赦しはしない。


[男が直に刈り取ったのは“丁”一人。]


[同じ名を持つ焔花。
それが蒲公英であるというのなら。

男は、
綿毛のひとつ、
籠から飛ぶを、

赦さない。]


[それはまだ、雨が止んだ頃であったか。
珍しく一階奥の部屋にて、蝶以外の来客が通された。
一輪の花の迎えに、醜い肉塊が現れた

金は払った!
何処へ隠した!

そんな風な叫び声が部屋中に響く刹那。]


知らないねえ。

花は、人でも犬でもなんでもない。
首輪もなければ自由に咲き、自由に枯れる。

あれは元々、根を張る花とは違ったのさ。
水面に揺れる、蓮の如く。

波間に浚われてしまったんだろうよ。


しかしだ。
そんなことはどうでもいい。
金は払ったというが、どうも勘定があわなくてねえ。

お客人、利子というものをご存知かな?

他から金を借りるということは、そういうことなのだよ。

払わずして消えた花の数年の利子、
払えるのなら全て揃えて頂こうか。

無くとも、払って頂こう。
言うだろう?


―――“人間外見じゃなく、中身だ”と。


【人】 許婚 ニコラス

 え?びちゃびちゃになるのがいいんだよ?

[広間まで櫻子と手を繋いでやってきた僕は、彼の驚いたような声に何がおかしいのかと続ける。>>58
悉く湿った感触のものが好きな僕には、サクサクの生地の良さなど分からなかった。

チョコレートクッキーと、櫻子の用意してくれたお茶が卓上に並ぶ。
僕はやはりそのお茶をふうふうと吹いてから口にする。]

 ん。おいし。
 甘いものも落ち着く味だけど、お茶の味もいいね。

[なんてにっこりと隣に座る櫻子に笑ってみせた。

櫻子が先ほどの問いに答えないようなら、僕は追及しないで忘れた振りをした。]

(60) 2014/09/21(Sun) 23時半頃

[その後、その肉塊がどうなったか。
嗚呼さっぱりと覚えてなど居ない。
蛇から逃げ遂せたかもしれないし。
そうでないかも知れぬ。

今は揺り椅子に揺られ揺られて。
男は籠の中の
花の名を口にする。]


藤は今頃、どうしているのかねえ?

[罅割れた鏡花。
朧月を泣かす藤。

下町の空きを、しっかりと埋めていることだろう。
下方の孔も、しっかりと埋められていることだろう。
花籠がどれ程幸福な場所であったか、知らしめられていることだろう。

下卑た冗句。
きいきいと揺り籠は揺れる。]


……しかし、花も幾分と減ったものだ。

[ゆうら、ゆうら。
揺れる宵闇は *何想う*]


[彼の部屋か、あるいは館のどこかでか。

朧の姿を見つけると、己は彼に問いかける。
普段より落ち着きが無いと、心配させるかもしれないが。]

 ……朧は、此の花籠で長いよな?

 なあ、此処から、逃げ出すことは、可能だよな?
 金を貯めて、自分を買えば、叶うよな?

[困らせる問いだっただろうか。
それでも、問う。

借金を背負い、繋がれた楔から逃れる術を。

唯一己が縋った未来は、之までに叶えた事の在る花など居たのだろうか。
在り得ない幻だったのだろうか。]


【人】 許婚 ニコラス

 このお茶は緑茶じゃないみたい
 だけどなんていうお茶なの?

[緑茶は一回飲んでみたきりだが、あれとは多分味が違うと思う。そう思って尋ねてみた。

櫻子が僕の手先を見つめる視線の意味は分からなくて、小首を傾げてみせる。
筆胼胝が気になるのかなと勝手に合点して。]

 ああ、これ?
 僕ちょっと小説を書くんだよね。

[なんて説明してみせる。

櫻子の視線が空席に向けばその意味はきちんと了解して。]

 まあ、お茶会なんてまた今度できるよきっと。
 一緒にお茶したいのなら。

[なんて未来のことを*語ってみせた。*]

(62) 2014/09/22(Mon) 00時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/22(Mon) 00時頃


[音も経てずに、ただ静かに霧雨は降る。

明日には『日常(いつも)』の朧に戻るため。
『普段』の花籠で揺れる花に戻るため。

もう二度と見れぬあの色に告げる。
左様なら、さようなら、と。

櫻の微かな香りと温もりを傍に、月は眠る。*] 


[焔色に違和感を抱きながらも、己の部屋を訪れたならば茶の一つくらいは出しただろう。

焔が月に問うは、『花籠』から出るための問い。
僅かに眉間に皺を寄せながら煙を燻らせれば、暫しの間が。
吸い殻を丁寧に落としながら、ゆっくりと口を開く。]


 前者はともかく後者は然り、だな。
 


[迷ったままの視線は焔と合う事は無かったのだろう。
己に投げられた言葉には微かに光が宿っているように思えた。
しかし。
それを叶えた花など、少なくとも朧が見た中では居なかったのだろう。
……自分が花になる前なら、あったのかもしれないが。
花主がそれをただ黙ったまま見送るのかどうか。

故に朧は、そうとしか答えることはできなかった。]


 ――そうか。

[出された茶にも手をつけず、座して朧の紡ぐ言葉を待っていた。

抱いていた期待は、筋の通る話である筈だ。
大金の代わりにと繋がれた鎖なら、金で断ち切れると。

花籠に長くして、彼は己よりも多くの花を知っている。
其の彼の言葉なら、信じられる。]

 だよな。
 良かった。

[彼の懐に渦巻く疑問に気付かずに、焔はふわりと、微笑んだ。]


 お……
 おぼろ、僕は、何時か自分を買って、外に出たいんだ。

[之までに誰にも告げたことの無かった夢を、教えてくれた彼に打ち明ける。

其の為に今は耐えていると、言葉の裏は彼に伝わるかは判らないけれど。]

 答えてくれて、ありがとう。


[ただ、ただ、苦手なのです。

 近付いてはいけないと、何かが警鐘を鳴らします。
 関わってはならないと、何処かが制止をかけるのです。]


 …───『嫌い』になれたら、


[どんなに、楽であったことでしょう。
 それもこれも、僕は花であるからだと。
 何方を好いても、何方を嫌ってもいけないのだと。
 その教えに生きているのだと、ずっと言い聞かせておりました。]


 
 
[言い聞かせて、おり 『ました』 。]
 
 


 ―――…丁助。

[ぽつりと花の名を呼ぶ。
孕む色は、迷いか、戸惑いか。何れにせよ良い感情だとはとても言えないそれを込め。
焔の微笑みは『しあわせ』を宿しているように見えた。

見えたからこそ、言うべきか言わざるべきか。

これが己では無く他の花ならば、もっと上手く丁助に答えを出してやれただろう。
月には告げられなかった。焔が我慢強く耐えていたのを知っていたからかもしれない。]


 お前にとっての幸福が、『外に出る事(それ)』ならば。
 ………叶うと、いいな。


[無責任な言葉の羅列に聞こえたかもしれないが、本心も混ざっており。
しかし、叶える助言をしてやれるわけでも無ければ、
砕くなんて惨い事もできずに。
随分と煮え切らない態度となってしまった。] 


[例え花籠から出られようとも、それが『幸せな形』で出られるとは限らない。
花籠から逃れようとも、あの花主から逃げられるとは限らない。

……浮かんだ『不幸の形』を必死に沈めるために朧は煙をはく。
焔と同じ響きを持った花ならば、音にせずとも分かっているだろうと。]


 ……ん。

[頷く。
不器用な声色を、彼のらしさだと思い込んで。
思い込みたくて。]

 あっ、あ。
 変なこと、急に聞いて悪かった。

[浮かんだ予感は、消したのだ。
消したかったから、訊ねたのだ。

浮かぶ煙は、見えない何かを形作って、消える。]


── 櫻の苗植わりし日 ──

[それは今から二十年以上も前の
 何処にでもあるような、詰まらない昔話です。]


 おかあさん。
 ねえ、どこにいくの?

[ぼくは おかあさんと てをつないでいました。
 おかあさんのあしは はやくて
 ぼくはなんども ころびそうになりました。

 おかあさんは ぼくを みおろしています。
 しらないおうちのまえで とまって。
 おっきな りぼんを ぼくに かけてくれました。]

 くれるの?
 ありがとう!

[ぼくは はじめておかあさんに ぷれぜんとをもらいました。
 おかあさんに ありがとうをいうと
 おかあさんは わらってくれました。
 すごく すごく うれしかったです。
 だっておかあさんは ぼくをみるとき いつもいつも
 おこったような こわいかおをしているからです。]


[おっきなおうちのなかから かみのながいひとが でてきて
 おかあさんは なにかを おねがいしていました。

 わらっているのに こわいかおで
 ながいかみのひとに たくさん おねがいしていました。

 ながいかみのひとに いっぱい かみを もらって
 おかあさんは とても うれしそうにしていました。
 おかあさんが うれしそうな かおをするのも はじめてみました。
 だからぼくも すごく うれしかったです。

 おかあさんは かみをもらって
 そのまま くるまにのって
 ぼくをおいて どこかへ いってしまいました。

 おかあさんが くるまにのるまえ
 ぼくに こう いいました。]


 
 
 「アンタが金になるなんて、最高の厄介払いね。」

 


[その意味を知るのは、もう少し後になってからでした。
 とある女が望まぬ妊娠をし。
 不必要な子供を遊ぶための金に変えた。

 ただそれだけの、詰まらない話でございます。]


【人】 許婚 ニコラス

 へえ、とうもろこしかあ。
 そんなお茶もあるんだね。

[櫻子さんの好きなものをまた一つ知れた、と僕は嬉しく思いながら会話に相づちを打つ。>>65

小説を書いていると漏らせば櫻子が感嘆の声をあげるので僕は慌ててしまった。]

 そ、そんな大したものじゃないんだよ?
 ただの趣味……で。

[なんて頬を桃色に染めて、櫻子の瞳の輝きから目を逸らす。]

 う、ううん…僕の話を?
 それはやめた方がいいんじゃないかな…。

[櫻子は僕の人柄通りの物語を希望しているように見えたから、口に出すのは躊躇われた。しかし変に誤魔化すのも良心が咎めて白状することにした。]

(73) 2014/09/22(Mon) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 僕が好きなのは悲劇だから。

[そう、救いようのない悲劇が僕は好きだった。
それは隣の芝生が青いというより、ほらあそこにあんなにも荒涼とした大地があるのだから自分たちの庭は充分に青いでしょうと確認するような下衆な魂胆。
けれども僕はそこまで赤裸々に語ることはできなくて、こう取り繕う。]

 だって悲劇って安心するでしょう?
 最初から悲劇になると分かってるんだから。

[ふいに櫻子の口から言葉が漏れた。>>66
おそらくはヘクターのことを言っているのだろう。]

 そう、嫌ってないの?それはよかった。
 あんな人でも…こほん、ヘクターさんでも
 嫌われるよりかは好かれる方がいいはずだからね。

[いやあの男なら真っ赤に泣き腫らした顔で嫌がられるのが一番好きだなんて言い出しそうだなと想像しながらも、自分の予想とは逆の言葉を平然と口にする。]

(74) 2014/09/22(Mon) 14時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 うん、出来たらいいね。
 そのときは僕もまた新しいお菓子を持ってくるから、
 櫻子さんの好きなお茶をまた淹れてくれる?

[ずっと此処に咲いているという櫻の花に、僕はささやかな約束を交わした。>>68

やがて櫻の花は呼ばれて席を立った。>>69]

 またね。
 僕、また櫻子さんに会いに来るよ。
 櫻子さんのこと好きだから。

[微笑みを向ける櫻子に何故か好意を表す言葉がするりと口から漏れて。
そんなことを言ってしまった自分にびっくりしながら櫻子の去る背を見送った。*]

(75) 2014/09/22(Mon) 14時半頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/22(Mon) 19時半頃


[思い出す昨夜の地下。

男に弄られ、悦ぶ男。
見せ付けられる交わりに、混同したのは過去。

氷の指先。
花の咲き方を教え込んだ籠の主。
嫌悪感に満たされながらも、受け入れ悦ぶ身体。

未知から、力任せに咲かされる夜。]

 …………

[全身を這うような気持ちの悪さに、頭を振った。]


【人】 許婚 ニコラス

[僕は櫻子が去った後も広間でゆっくりしていた。

今宵は別に花を買う気はない。
さりとて独りは寂しいし…。
話し相手を求めて花を買うのもいいだろうか。]

 うーん……。

[だとしてもどの花を。相手は誰でもいいのだが。]

 花主さんに言えば適当に見繕ってくれるかなあ。

[だがお茶の相手を見繕って下さいなんて文句は些か間抜けに過ぎるなと、冷えきったとうもろこし茶を飲みながら思案顔。*]

(80) 2014/09/22(Mon) 21時頃

【人】 許婚 ニコラス

あ、丁助さん。

[ごきげんようとの言葉に顔をあげると赤い花がそこに>>81。]

ああ、櫻子さんとは一緒だったんだけど、
他の蝶に買われてしまったみたいで。

[困りごとがあるわけじゃないよ、と安心させるようににこり微笑みを浮かべる。]

丁助さんは?今暇なの?
それなら一緒に…いっ、

[丁助のそばに寄ろうかと椅子から立ち上がりかけたところで、昨夜の出来事で疼く腰が少し痛んだ。]

(83) 2014/09/22(Mon) 22時頃

【人】 許婚 ニコラス

 あっはは、ありがとね。

[>>88丁助には自分の腰が痛む理由が分かられてると思うと気恥ずかしかったが、心遣いは嬉しかった。
言葉に甘えてその場に座っておく。]

 隣に座る?クッキー持ってきたんだ。
 一緒に食べようかなと思って。

[なんて、さっきまで櫻の花が腰掛けていた場所を示しながら尋ねる。]

 それとも丁助さんは僕なんかとお茶はいや?

[昨夜のことで幻滅されてはいないだろうかと、問いを重ねる。]

(92) 2014/09/22(Mon) 22時半頃

 別に構いはしないさ。だがな、丁助。
 …道を見誤るなよ。
 冷静に物事を見れる『花(ひと)』であれ。

[手折られずに、毒されずに。
その時まで根腐れも起こさずに。
自由になれる時が来れば良いなと、そんな思いを込めて。
年長からの小言に焔はどんな反応をしただろうか。
朧月は珍しくふわりと笑う。
『幸福』であって欲しいと、そんな夢を見ながら。*]


【人】 許婚 ニコラス

 ああ、すっごい喜んで貰えたよ。
 ありがとね、教えてくれて。

[おかげでいい贈り物ができたと礼を言う。>>94]

 うん、丁助さんの笑顔は好きだからね。
 それより丁助さんこそ…その、

[二人の男のまぐわいなんか見させられて嫌だったろう、と口にするのはあまりにも直截すぎて言葉が途切れる。]

 それよりその、
 丁助さんは悲劇と喜劇はどっちの方が好き?

[先ほどの櫻子との会話を思い出して、会話を繋ぐためにそんな話題を差し向けた。]

(95) 2014/09/22(Mon) 23時頃

 冷静に、物事を。

 ……ありがとう。

[朧月の微笑に、赤い花も、笑う。
彼の言葉の真意に、己が気付けていたかはわからないけれど。

真摯な花の気遣いに、唯感謝した。]


【人】 許婚 ニコラス

 そう、幸せに終わる物語…。

[ぱきり、とチョコレートクッキーを噛んだ。
咀嚼すると甘い味が広がる。]

 丁助さんにとっての幸せって?

[いつものように微笑は浮かべず、さりとて重要な話をしているという風でもなく、なんでもないことのように尋ねる。横目でちろりと丁助を見つめて。]

 僕にとっての幸せは…

[なんだろう?

朝、目覚めること。
起きて食卓に着けばそこに家族がいること。
可愛い許婚との結婚が間近であること。
それに関して友人たちが祝いの言葉をくれること。

どれもこれも一つ一つは確かにその瞬間には幸せだと思うものを感じるのだが、改めて考えると分からなくなる。]

(97) 2014/09/22(Mon) 23時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 よく分かんないんだ、
 だから丁助さんはどう思ってるのか聞きたくて。

[多分不幸ってことが僕には良く分からないから幸福も分からないのかな、なんて。]

(98) 2014/09/22(Mon) 23時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 丁助さんらしく、ね…。

[それもそうかもしれない。
本当の丁助さんらしさがなんであって、今それができているのかなんて知らないけれど。
僕が僕であることが出来たのなら、きっと僕は幸せだろう。

…「きっと幸せだろう」?
まるで今は幸せではないみたいな言葉だ。そんなことはない、僕は今幸せな筈なんだ。]

 失くして初めて分かるものかあ。
 僕の失くしたくないものってなんだろう。

[脳裏に浮かぶのは櫻の花の微笑み。
この館に来ればいつもあの微笑を浮かべてくれて、ベルの名で僕を呼んでくれる。
そんな時間を狂おしいほど求めているというわけでもないが、無くなるのは嫌だと思う。

ならば櫻子と過ごす時が僕の幸せか…?]

 …うん、そうだね。
 失くしたくないものはある。

(100) 2014/09/23(Tue) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

 ならその反対の欲しいものは?
 欲しいものを手に入れた時も人は幸せを感じるのかな?

[自分の欲しいものは…昨夜あの男に暴かれた。
珍しく昼の格好をした彼が寂しげに中庭を去る姿が閉じた瞼の裏を過ぎる。

確かに僕は昨晩大きな悦びを得たし、嘘偽りのない自分でいられたと思う。いつもと変わった格好をしているのを見たときなんて胸が飛び上がったし…

…駄目だ、あの男について考えると何故か胸の動悸が激しくなる。何故かちっとも安らがないんだ。やめておこう。

僕は首を振って思考を中断した。]

(101) 2014/09/23(Tue) 00時半頃

【人】 許婚 ニコラス

[丁助さんは欲しいものを手に入れられてないと言った風な解答だな、と思う。>>102]

 そうだね、欲しいものと一口に言っても
 ただの欲望と夢との違いがあるものね。

[そういえば丁助を買ったあの晩、闖入してきた白い蝶…あの蝶の言い残したことの意味とはなんだったんだろうか。僕は気になって尋ねてみた。]

 そういえばあの蝶は丁助さんに確か、
 「男を買え」とかなんとか言ってた気がするけど。
 あれってどういう意味だったの?

[あの白い蝶と、そしてこの赤い花は何を望んでいたのか、もしくは望んでいるのかを想像を巡らせてみる。
果たして欲望を意味していたのか夢を意味していたのか。]

 言いたくないことなら、別にいいけれど。

[どこか秘密の多いこの花はもしかしたらはぐらかすだろうか。]

(104) 2014/09/23(Tue) 01時頃

[僕が目を背け続けていることと
 彼が表から隠そうとしていること

 ───きっと似ているものだと、判りながら。

 僕は目を背け続け。
 彼は隠している。

 そんな気が、しているのです。]


【人】 許婚 ニコラス

花の生き方に?

[花の生き方に思うことだって?
そりゃあ少しは可哀想だと思うが、花が花であることは仕方ないし。そんなことに思いを巡らせて何になるのだろうと思う。
酔狂なことだ。

…それに、櫻子さんがもしも花でなかったのだとしたら、クッキー一つであんな笑みを見ることはできなかったろう。

求める者がいて、求められる者がいる。
それでいいではないか、この館では。]

そう、それは…珍しい人もいたものだね。

[なんて、また一つチョコレートクッキーを手にとって歯を立てた。**]

(107) 2014/09/23(Tue) 01時頃

許婚 ニコラスは、メモを貼った。

2014/09/23(Tue) 01時頃




 …───すき、です。
 
 


情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:ニコラス 解除する

生存者
(5人 60促)

ニコラス
2回 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
舞台
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.109 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび