人狼議事


164 天つ星舞え緋を纏い

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視点:


そうか、お前は...そういうモノ、か

[得心いったというように、坊主の声は低く嗤う]


─ 畦道 ─

[横笛を迎え撃たんとする錫杖の動きは大きく逸れ。
銀に煌く笛は光の帯を残して横殴りの一撃を打ち込んだ後、すい、と上へと優雅に抜ける。

一つ一つの動きは、舞のそれ。
何より身に馴染んでいるからこそ、次への繋ぎも自然と行われる。

上へと抜けた横笛を、その頂点でくるり、回転させて持ち替えて]

……っ!?

[打ち下ろそうとした動きは、低く嗤う声に、止まった]

そういうモノ、って……。

[上がる声に宿るのは、困惑の響き]


【人】 手妻師 華月斎

─ 通り ─

[>>2 蠢く影、他人のように紡がれる言葉。
異形とは異なる命の鼓動。
沼太郎から感じる鼓動とも違うそれが何なのか、まだはっきりとは知覚出来ていないのだが、相容れぬものであることは内なる鼓動が訴えていた]

自分こと他人みとぉに言うといて、夕や言うんは通らんで。

[問いに返る言葉と表情>>3
警戒のいろは消えず、右手の閉じられた扇を握る力が強まった。
蠢く影>>4が警戒を更に際立たせる。
しばし睨むように見詰めていたが、はた、と何か思いついたような表情で呟いた]

影……夕の、影?

……夕やけど夕やないて、そない言うこと、か…?

[人に光と影があると言うならば、筋が通りそうではあるのだが]

(7) 2014/02/17(Mon) 00時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2014/02/17(Mon) 00時半頃


― 畦道 ―

[横薙ぎに打ち据えられた胴は、打たれた痛みではなく、光に薙がれた事を苦痛と感じ、坊主は錫杖を支えに、腹を押さえて後ずさる]

[追撃の笛を避けようとする動きでなかったのは、いくらか闇が押さえられていたからか]

煌煌として、闇を暴き、潜み眠るも赦さぬ、お前たち、は、そういうモノだ。

[低く低く、坊主の声は紡ぎ出す]

闇を厭うは、人の習い。
だが、知らずにおるなら、知るが良い。

暴くモノがあるから、闇は顕われるのよ。


― 畦道 ―

[じゃらん、と錫杖が音を立て、ごう、と火炎が螺旋を描く]

[火炎は田んぼの道具小屋や、畦に植えられた桑の木へと燃え移り、焔をあちこちで吹き上げる]

[そうして、焔にまぎれるように、じゃらんじゃらんと*錫杖の音は遠ざかる*]


─ 畦道 ─

[後ずさる動きを、追う事はなかった。
否、できなかった、というべきか]

……煌煌として、闇を暴く……。
暴くものがあるから、顕れ、る……?

[低く低く紡がれる言葉を繰り返し。
その意を問おうとするのと、錫杖が鳴るのは、果たしてどちらが先だったか]

って、ちょっと、まっ……!

[上がる焔と、それが引き起こした事態に大声を上げ。
そこに流れてきた煙を吸い込んでしまい、その場で咳き込んだ]




あさがおの じゃまをするなら

  あなたたちも ころしてあげる

 


【人】 手妻師 華月斎

─ 通り ─

…眠ってた、だけ?

[嗤う様子>>11に返るのは訝しげなもの。
目の前の存在は自分が持つ力以上に得体が知れない。
相容れぬものと割り切ってしまえば楽なのかも知れないが、生来の性格もあり、相手が夕顔であることを切り捨てられずに居た]

わっけわからん……。
……沼爺……。

[どないする、と言外に問うように沼太郎の名を呼ぶ。
対峙することに戸惑いがあることは見るからに明らかだった]

(20) 2014/02/17(Mon) 01時頃

【人】 手妻師 華月斎

ん、あぁ。
それやったらなんぼでも見たで。

……意識落とさす、かぁ…。

[先の幼子のように生を吸い取る方法を上手く操ることが出来たなら、外傷も無く眠らせることも出来るだろうか。
沼太郎の言葉>>17にそんなことを考えて右手を見たが、相手も容易に触れさせてくれるようには思えず。
そうなると出来ることは限られていて。
それを思案する間に問いを投げられ、は、と視線を沼太郎へと向けた]

え……あ。
ほぅか、沼爺、も。

[先程宙を舞っていた日向。
それと同じような鼓動を抱く沼太郎。
日向の動きも自身と同じような何かしらの力が発現しているとしたら、似た鼓動を持つ沼太郎も、また”同じ”なのではないか]

(21) 2014/02/17(Mon) 01時頃

【人】 手妻師 華月斎

──…ん、沼爺とおんなじや。
やけど、夕は……違ぅとる。
あれ、どないかせんとあかん。

[沼太郎へと同意を向けた後、夕顔は相容れぬものであると、ようやくはっきりと口にした]

(22) 2014/02/17(Mon) 01時頃

【人】 手妻師 華月斎

[手を下すとなれば様々な方面で苦痛を伴うことになるだろうけれど。
宿した役目を放棄する理由にはなり得ない。
ただ、やるにしても今は少々手持ちが心許無いところがある]

………沼爺、ちぃと、夕のこと任せてもええやろか?
ちょい、必要なもんあんねん。

[少しの間考えて、ぽそりと沼太郎にこの場を離れる是非を問う。
道具を全て広場に置いて来てしまったのだ。
是が返るのならば、この場を任せて一旦離れるつもり**]

(23) 2014/02/17(Mon) 01時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2014/02/17(Mon) 01時半頃


[雷門邸の前の通り。その地面を食い破るようにして一本の木が顔を出す。
瞬く間に老人を掬い上げて巨大化し、雷門邸の屋根ほど大きく成長した『大樹』の大きな枝の一つに、よっこらせ、といわんばかりの緩慢な動作で胡坐をかく]

 ―――あまり期待せんでおくれ。

[ここから撤退するであろう琥珀の身を隠すように、大きく揺れる大樹から無数の葉が*舞い落ちる*]


[表情のない顔で、紅に彩られた唇だけが動かせば。

日向の声に、手の動きに呼応するかの様に、女の真上から吹き降ろす風。
避けようにも間に合わない、ならば……。]

   ―――……っ!!!

[天に向けて力強く刀を振るうも、相殺しきれず。
 女の体は風に煽られ、よろめいた。]

はっ……この程度で、さ……
止めれると、思わないで……っ。

[風が相手では、間合いが離れれば離れるほど不利でしかないだろうと考え。
女は、右手一本で刀を握ったままで駆け寄り、日向の右肩を狙おうと。]


[風は相手の姿勢を崩したが、倒すには至らない。
 片手に刀を握る雪客が、まっすぐこちらへ向かってくる]

 く……

[風の裂ける動きに刀の狙いが見え、しゃがむようにしてかわす。
 しかし予想外に鋭い動きに、着物の肩が裂け、髪が一房宙に散らばった]

 そう簡単には、いかないか。

[武器を持たぬ日向には、逆に刀の届く間合いは不利となる。
 膝のばねで後方へ跳びつつ、左腕を胴を薙ぐように大きく振るう。
 その動きに生み出された風は何倍にも増幅され、当たれば衝撃を感じる程の力を持った]


【人】 手妻師 華月斎

─ 通り ─

なんがどうなっとんのかは、さっぱりやけど…。
やらなあかんことなんやろ。
老若関係無いんやったら、そこでつっかかっとる場合や無いわ。

[戸惑いや躊躇いが完全に消えたわけではない。
けれど、放棄したところで何も変わりはしない。
それは何となく感じていたから、決意の言葉はすんなりと出てきた]

…堪忍、出来るだけ早ぅ戻るわ。
他にも……ほぅやな、気ぃつける。

[沼太郎>>28>>29の言葉に返して、離脱の機会を窺う。
彼が感じている気配に気付いていないのは、まだ力に馴染みきれていないためか。
”朝顔”の名には訝しげにしたが、疑問を返す余裕は無かった]

(41) 2014/02/17(Mon) 21時半頃

【人】 手妻師 華月斎

無理や思うたら、沼爺も離脱しぃな。

[最後にそう言葉を向けて。
突如として聳え立った『大樹』から舞い落ちる巨葉の影を渡り、通りから外れて近くの家屋の陰へと潜り込んだ。
そのまま簡単な柵や段差を飛び越え広場へと駆けて行く]

(42) 2014/02/17(Mon) 21時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2014/02/17(Mon) 21時半頃


[振るった刀に伝わる手応えはほんのわずかで。
おまけに間合いもまた離され。
思わず、ち、と舌打ちし。]


[間合いを離されたままでは活路はなく、先の後ろへ飛ぶ様子を見れば恐らく身も軽そうで。
このままでは、直接攻撃を喰らわずとも消耗するだけだと。

強風が向かってくるのを感じながらも、避ける事はせず。
右手の刀を地にさして。]

来い。
そして……貫け。

[空に浮かぶは、幾つもの氷柱。
それらが日向目指して飛ぶと同時。
荒ぶ風の衝撃が全身を襲い、黒髪も、着物の裾も、狂ったようにはためいた。]

 ――――っク!!

[それでも、飛ばされまいと女はしっかり刀を握り締め、大地を踏みしめた。]


【人】 手妻師 華月斎

─ →広場 ─

[広場へ駆ける合間に聞こえた最後の欠片>>31
一瞬、おとの方向へと視線を投げたが、横道に逸れることなく広場へと駆け込む]

3つ目……。
おんなじのがわい含めて4つ。
ちゅーことは、夕とおんなじのも、そんくらいおるんかね…。

[欠片ではあったが、抱く断片を感じるには十分なもの。
それが誰とまで直結させることは出来なかったが。
呟きながら駆け込んだ広場に鼓動は感じられず。
異形も今のところは近付いては居ないようだった]

だぁーくそ!
好き勝手散らかしよって。
無事やとええんやが。

[演目の準備をしていた舞台もまた異形に荒らされ、道具がいくつか壊されているものもあった]

(48) 2014/02/17(Mon) 22時半頃

【人】 手妻師 華月斎

……紙人形は無事か。
これも動くんやろかね。

[人型や動物、器物の形をした、紙で出来た人形にそれぞれ触れてみる。
人型と動物は力が移るのを感じたが、器物に触れても何も変化は起きず]

…生物しかあかん、ちゅーことか?
存外難儀やな。

[ふ、と短く息を吐くと、使えそうな紙人形と、無事だった半紙を懐へと納めて舞台から降りた]

自分力が理解しきれてへんのも難儀や…。

[蝶で攻防を行うことが出来るのは分かった。
けれどこの紙人形達はどうなのだろう。
華月斎は困ったように右手で後頭部を掻いた]

(49) 2014/02/17(Mon) 22時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2014/02/17(Mon) 22時半頃


[後方へ大きく跳びつつも、雪客の刀を地に刺す動作に虚を衝かれる。
 それの意味する所を知ったのは、着地した瞬間のこと。
 空に幾つもの氷柱が、尖端をこちらへ向け浮かんでいた]

 ――乱せ!

[再び跳ぶは間に合わないと判断し、氷柱の軌道をずらすべく横向きの風を生む。
 しかし鋭き尖端は、乱れた風をも易々と切り裂いた]

 はっ……!

[せめて直撃は避けようと、地面を素早く横に転がる。
 しかし右手右足が逃げ遅れ、幾つもの紅い筋が出来た]

 痛ぁ……。

[顔を顰めるが、動きを止めていられる状況ではない。
 そろそろという動きになりつつも、体を起こす。
 今まで負ったことのない傷に、怯みそうになる気持ちを抑えるように、一つ大きく呼吸をした]


 風吹かすだけじゃ……足りないか。

[強風を耐え切った雪客に向き直る]

 そんなら――

[気を鎮めるように息をしつつ目を見開くと、その瞳に無数の風の帯が映る。
 その一本を強く下に引く。
 それは雪客の右手を風で打ち、刀を手放させることを狙ったもの*]


【人】 手妻師 華月斎

─ 広場 ─

[ともあれ使えそうなものは確保したのだから、沼太郎のところへ戻らなければいけないのだが]

………やっぱ、気にならぁねぇ。

[縁を切られたとは言え、華月斎にしてみれば家族である者達。
まだどちらも安否を確かめられていない]

────………

[生きている可能性は低いようにも思う。
広場や通りの惨劇を目の当たりにしてきているため、数名の生存者を確認出来ていても、最悪の予測が真っ先に頭を過ぎった]

…行ってみぃか。

[心中で沼太郎に謝罪して、足は広場から実家のある方へ]

(52) 2014/02/17(Mon) 23時頃

[風が吹き止んだあと。
紅が、日向の右手に、右足に流れるのを認め、ほんのわずか、女の口角が上がる。]

そんなんじゃ、止められないよ?
止める前に……死ぬだけ。


[地に刺した刀を抜き、日向へと近づこうとすれば、なにかを掴んで引くような仕草。
風を切るような音が聞こえた気がして、後ろへと飛び退ろうとするも、避けきれず。]

   ッ――……!!

[したたかに打たれた手の甲、辛うじて刀を落とす事はしなかったけども、強い痛みにしばらくは早くは振るう事は出来ないだろう。]

ちく、しょ……っ!

[手を打ったそれを、掴んで、そのまま日向を引き寄せてしまおうと左手を伸ばし、空を握った*。]




──── …っ!!


[突如、生えた大樹に声を失う。
舞い落ちる葉が、視界を奪う。
それがこの場を離れる青年を逃がす為のものとは察せない。
己の心を逆撫でた故に、逃げた、と思いこみ。]


あなたなんか、きらい。

  おじいさまのように、しんじゃえばいい。


[ざわり、身に纏う影が、蛇のように鎌首をもたげた。]


 死ぬのは……嫌だな。

[右の手足に痛みと滲む熱を感じながら、呟く。
 傷付くのも嫌だけど、傷付けるのだって本意ではない。
 などというのは、我儘だろうか]


[風の力は狙い違わず、相手の刀の動きを鈍らせる打撃を与えた。
 だが、相手に術を見破られたか、逆にこちらの右手が強く引かれる]

 ――――ッ!

[右半身が大きく伸び、傷口が一斉に開いた。
 紅色が幾筋も伝い、痛みに息が詰まる。
 それでも数歩を引き摺られながら、真っ白になりそうな思考をどうにか働かせ]

 断ち切れ……!

[空いた左手を動かして、咄嗟に作り出したのは手刀の形。
 それを自身と雪客の間を繋ぐ、風の帯に振り下ろす]

 うぐっ

[帯を断っても姿勢を立て直すには至らず、日向はそのまま、無様ともいえる格好で俯せに倒れた]


[握った手に確かな感触。
しめたとばかり、強くそれを引き寄せるも、所詮は女の力。
数歩引き寄せたところで、振るわれた日向の手刀は、ふたりの間を繋ぐそれを断ち切って。]


  わっ………!?

[引き寄せようとしていた女は、当然ながら後ろへと倒れ、したたかに背を打ち、右手の刀を取り落とした。]

は、は……。
痛ったい、なぁ……。

[顔を歪ませながら、手をついて立ち上がり。
刀を拾おうと手を伸ばす。]


【人】 手妻師 華月斎

─ →実家 ─

[実家への道でもいくつかの骸を見た。
鼓動のおとは感じられない。
道に転がる骸に家族の姿も無かった]

……おと、せぇへん…。

[実家の前に辿り着いても、そこに命のおとは無い。
眉根を寄せながら敷地に踏み入れると、そこに散らばるものに息を飲んだ]

─────っ

 … ほ … ね ?

[今までは紅を散らす骸ばかりだったのだが、ここにあるものは全く違った。
ひとの骨、獣らしきものの骨。
着物の切れ端や何かの破片のようなものも散らばっている。
いくつか転がるしゃれこうべは誰のものか見ただけでは分からない。
分からない、はずなのに]

(64) 2014/02/17(Mon) 23時半頃

【人】 手妻師 華月斎

………親、父。

[その一つを拾い上げる。
何故分かってしまうのだろう、そこに面影など微塵も無いのに。
何故分かってしまったのだろう、理解は苦しみを生むだけなのに。
近しい者であるが故だろう、抱く力は理解を与えてしまったらしい]

…なんやねん……あっさり死によって…。
まぁた、親不孝もんになってもうたやないか…。

[雫が骨に、大地に、数粒だけ零れ落ちた。
それも直ぐに拭い消すと、しゃれこうべを抱えたまま実家の中へと入って行く]

(65) 2014/02/17(Mon) 23時半頃

【人】 手妻師 華月斎

最期くれぇ、親孝行させぇな、阿呆。

[悪態をつきながら、適当な部屋から布を一枚引っ張り出して。
広げた布の上にしゃれこうべを置き、簡単に包み上げた]

お袋とおんなじとこ……は無理やけど。
近くまでは連れてったる。

[それが華月斎にとっての最期の親孝行]

(66) 2014/02/17(Mon) 23時半頃

【人】 手妻師 華月斎

─ 実家内 ─

[運ぶ準備を終えると、華月斎はふと、土間近くにある神棚を見上げた。
そこには神棚には似つかわしくない、布で作られた人形のようなものが置かれている]

……は……、お袋、あないなとこに…。

[掌ほどの小さな人形。
華月斎が幼い時に母が作ってくれたもの。
踏み台を引っ張り出して来て、神棚の中から人形を二つ、引っ張り出した]

狸と狐……わいが狸で、あいつが狐やったっけ。

[それは幼い時の記憶の一つ。
ある時寺にやってきて、直ぐにいなくなってしまった子供の記憶]

(67) 2014/02/17(Mon) 23時半頃

【人】 手妻師 華月斎

[友と寺で遊んでいた時、どこからか強い視線を感じて振り返ったことがあった。
その子は両の目を吊り上げて、こちらを見ていて。
それが何だか羨ましげにしているように見えたから、近付いて手を差し伸べた。
他の子達は放っておけよなどと言っていたが、そんなことは耳にせず声をかけたのだ。
その時の第一声は]

    ── おまえ、きつねみてぇなかおしてんなぁ ──

[だったけれど]

(68) 2014/02/17(Mon) 23時半頃

【人】 手妻師 華月斎

[華月斎───琥珀を狸と言い始めたのは誰だったか。
もしかしたら彼の子供だったかもしれない。
ともあれ、そんな子が居たと母に話をしたら、二つの人形を作ってくれて。
あげてくると良いわ、と言われたけれど、人形遊びなんてしなかったから、微妙な顔をしたことを覚えている。
そんな風にあげるのを躊躇っていたために、渡す機会をすっかり無くし、母の手元に残り今に至ると言う]

(69) 2014/02/17(Mon) 23時半頃

【人】 手妻師 華月斎

………狐………。

……あんれ?

[そんな顔を最近見たような気がする。
不思議そうに首を捻っていると、掌に居た狸と狐が徐に動き始めて]

ぶわっ。

[二つが顔に張り付いて、鼻を踏み台に頭の上へと登ってしまった]

…なんやっちゅー。
まぁ、ええか。

[どうにも間抜けな格好だが、安定感はあるようだったから放っておくことにした]

(70) 2014/02/17(Mon) 23時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2014/02/18(Tue) 00時頃


[雪客の倒れた音と声を聞き、顔を起こす。
 見えたのは刀に手を伸ばす彼女の姿]

 させない……!

[伏せた姿勢のまま、右手を地を撫でるように横へ振る。
 雪客の刀を弾き、手に取られるのを少しでも遅らせようと。
 この姿勢から起き上がるのは容易ではなく、ほんの数瞬でも時間を稼ぎたかった]


[痛みを覚悟で、勢いをつけ跳ね起きる。
 両手の五指を開き、腕を前方へ大きく伸ばして]

 やあっ……!

[何かを強く引くようにしながら、腕を交差する。
 それは巨大な獣の爪のように、左右から斜めに叩きつけられる風となる*]


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2014/02/18(Tue) 00時頃


【人】 手妻師 華月斎

─ 実家外 ─

[父のしゃれこうべを抱えて外に出る]

…先に置いてこなあかんよなぁ…。
沼爺……。

[送り出してくれた老は無事だろうか。
夕顔を名乗る者は、”朝顔”と呼ばれた途端に豹変したように思う。
夕顔であって夕顔でないものの名、朝顔。
彼女のことは里長の養女としてしか知らないため、それが何を意味するのかまでは理解することが出来なかった]

……ん、ちゃっちゃと行ってちゃっちゃと戻るに限る。

[ぐ、と唇を引き締め、荒れ寺の方へと駆け始める。
頭上の狐狸は辺りを見回し、警戒しているようだった]

(75) 2014/02/18(Tue) 00時頃

 ――それに。
 大安の時代に生まれた童が生きるの死ぬの物騒なことを口にするでないわ。

[おじいさんのように、しんじゃえ、
 それらの言葉にも、見かけでは平静を崩さずに]

 ほれ、柿は嫌いかの?……朝顔や。

[どこからともなく大樹に現れた柿の実を少女目掛けて軽く放ってやる。]


[未だ背に走る痛みに顔を歪めながら、緩慢に伸ばした手は、あと三寸ほどで刀に届くはずだったのに。]

 っ………!

[ぶわり、髪が風に乱れ。
目の前の深緋の刀は、風に弾かれる。]

うっとおしい……。
しばらく、おとなしくしてて。

[不愉快とばかりに日向を睨めつけ、今度こそ、と刀を右手に納め。
女は、日向の方へと足を向ける。*]


[日向の構える姿と、そのすぐあと。]

……っ!

[先よりも、激しい風の前触れを感じて。
とっさに横に転がるも、頬を、腕を、肩を、風が裂いていく。]

……ままよっ!!!

[肌の上、流れる血を感じながら、女は低い姿勢から日向へと駆け、さきと同様その腕を狙おうと逆袈裟に刀を薙いだ*]


[こちらを見下ろす老人に、また名をよばれた。
己以外には、一人にしか呼ばれたくないのに。]


  うるさい うるさい うるさい!

    そのなまえは よばないでって言った!


[放られた柿を、影の蛇が鎌首で弾き落とす。
苛立ちは激しく、怒りの感情を受けた影は更に膨れて。

大樹の枝、老人が身を置くその根元目掛けて影が伸びていく。] 


[無理矢理立て直した姿勢で、再び雪客を見据える。
 巻き起こした風の爪が、彼女を切り裂いていく。
 だが、彼女はその傷に構うことなく、低い姿勢で風を突破しこちらへ駆けてくる]

 う……

[かわさなくては、と、頭では思う。
 しかし急激な動きを連続したせいか、身体が軋み、意図したように動けない]

 流せ!

[咄嗟に風の力をぶつけたのは、雪客ではなく自身の身体の方。
 動かぬ体の代わりに風の力で、少しでも刀から遠ざけようとしたのだが]

 ――――あ、

[紅が散るのが見える。
 逆袈裟は、決して浅くはない太刀筋で、右腕を切り裂いた。
 痛みに喘ぐような呼吸をしながら、よろめくように数歩後退する。
 紅色の雫が、ぱたぱたと断続的に音を立てた*]


 ほっほ、すまぬすまぬ呆けが酷うてのぅ
……やはりあの時の鞠は影であったか……ふむ。

[放った柿が蛇を模した影に弾き落とされる。尤も柿はただの柿にすぎないので、別にいいのだが。
相手は幼いとはいえ、老いた自分の体力も高が知れている。それに加えて得体の知れないこの”力”。]

 まずは冷静に策を練らせない……それから余裕を見せ相手を激昂させて自分はいなし、牽制する側に回る……と。
 ……このような策を取らねばならぬとは…老いたのぅ。

[余裕がいつまでもつかわからない。少女の力は大部馴染んでいるようにも見える。影の、力の目測を誤れば……きっと押し負けるだろう]


[確かな手応えに、唇がにやりと笑むも、次の瞬間には傷の痛みに唇が歪み。
とっさに刀を地につけ体を支えなければ、崩れ落ちていただろう。]

は……。
そんなん……じゃぁ……風なんて、呼べないんじゃない?

[女自身も、先に受けた右肩の傷で、刀を振るう手は鈍るけども、それでも、まだ戦う事は可能で。
ましてや己の血が流れているなら、打てる手が増えたと言うこと。

乱れた呼吸のまま、女は*哂った*。]


【人】 手妻師 華月斎

─ 通り ─

[荒れ寺へ向けて駆ける最中、頭上の狸が尾で額を叩く]

なんや、邪魔せんで……   どわぁ!

[視線を上へと向けた瞬間、落下して来る岩が見えて。
叫び声を上げながら駆ける勢いのまま進行方向から少し右へと足の向きをずらした。
身体の左ぎりぎりを岩が通り過ぎ、重そうな音と共に地面へと減り込む]

……どっから飛んできたんや……。

[辺りを見回しても影は無く、鼓動も聞こえてこない。
…否、微かな鼓動は直ぐ近くから感じられた]

(87) 2014/02/18(Tue) 01時頃

【人】 手妻師 華月斎

…………嘘やろ?

[これもまた異形だと言うのか。
地面に減り込んだまま動く気配の無いそれからそろりと離れて。
気にしつつも先を急ぐべく進み行く。
すると、背後から地鳴りのような音が聞こえ、異形の鼓動は上空へと遠ざかって行った]

…あないなつるべ落としは嫌やで。

[喰らったらひとたまりも無いだろう。
ただ、単調な動きであるために軌道の予測はしやすい。
しゃれこうべを左腕に抱えたまま右手を懐に差し込み、紙人形を一つ引き出すと、更に力を注ぎ込み上空へと投げ上げた]

(88) 2014/02/18(Tue) 01時半頃

【人】 手妻師 華月斎

岩に敵うとは思えんけども……あれが生きとる言うんやったら、あるいは。

[生は己が領域、例の力も効くかもしれない]

蟹ぃ、行ったれぇ。

[間の抜けた声だが、投げ上げた紙人形は大きな爪を振り上げ、その切先を岩の隙間へと差し込む。
何度か開閉を行うと穿ち穴は少しずつ広がり、地面へと落下した頃には指が入りそうな隙間が出来ていた。
落下の衝撃は当然離れることで避け、衝撃で落ちた蟹人形の代わりに指を亀裂へと差し込む]

─────もらうで!!

[意思を持って吸命の力を揮い、岩の異形の動きを止めようとした時。
ぎゅる、と回転した岩により亀裂に差し込んだ指を外されてしまった。
指もおかしな方向に曲がりかけたが、吸命は多少成功していたらしく、そのお陰で折れるまでは至らなかったようだ]

(89) 2014/02/18(Tue) 01時半頃

【人】 手妻師 華月斎

ちぃ、やはし止めやないと使えんか。

[触れなければいけない、吸い取るにも時間が必要。
となれば動き回る相手には向かない力。
弱った相手への止めにしか使うことは出来ないだろう。
結局、岩の異形は動きが鈍いという点から、亀裂を更に広げ触れやすくして。
吸命の力にてただの岩へと変えてしまった。
生命としては微弱なものであったため、吸命しても大した治癒にもならなかったが]

(90) 2014/02/18(Tue) 01時半頃

 琥珀の帰還、そこの角に来た気配からの助太刀、夕顔の昏倒……こんなところかの。

[独り、行動指針の確認とこの場での自分の”勝利条件”を考える。
おそらくは相手よりも多い『経験』、その一点においてのみ老人が優位に立てる。]

 それとまずは……ほれ。

[平時ではあり得ぬ伸び方を見せ迫ってくる影に対し、手近な葉を数枚毟ると鋭く横に腕を振るう。
放たれた葉もまた、矢のように真っ直ぐに飛んでいくと影を縫うような軌道で上から襲う。
『柿を払えた影が物理的に撃退できるものなのか』。これを試す。

 同時にひっそりと大樹の根に意志を送り、少女の足元から拘束するべく地中から*狙わせる*]


手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2014/02/18(Tue) 01時半頃


[追撃を覚悟し身を固くするも、眼前では相手もまた刀を地に突き、どうにか体を支えているようだった]

 いや……まだ、だ。
 たかが腕一本、だろ……。

[右腕の袖を裂き、血が止まらない傷口より上をきつく縛る。
 利き腕がまともに動かせないのは痛かったが、今はまだ虚勢を張っていたかった]

 まあ、余り長くは……もたないけど。

[状況はまだ拮抗していると感じつつ。
 哂う女の表情に、警戒を強めた**]


【人】 手妻師 華月斎

─ 通り ─

[通りの真ん中に邪魔な置物が出来てしまったが、動かせそうにないため放っておくことに。
当初の目的である荒れ寺へと向かうべく駆け出したのだが、その足は途中で止まってしまった]

………夕と、おんなじの……。

[相容れぬ鼓動が近付いて来る。
不思議なことに、頭上の狐がパタパタと尾を振っていた。
狐、何故か頭にその文字が浮かぶ]

……あんさん、荒れ寺の……。

[鼓動が響く方、視線を投げれば生臭坊主の姿>>84があった。
顔をじぃと見詰めれば重なる、幼い日の面影]

狐───……

[呼ぶのはあの時のやり取りで渾名となった名]

(94) 2014/02/18(Tue) 01時半頃

【人】 手妻師 華月斎


戻っとったんやな…。
…なんであん時言わんかったんや。

[相容れぬ鼓動が伝わって来るが、向ける声は懐かしさを伴ったもの**]

(95) 2014/02/18(Tue) 01時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2014/02/18(Tue) 01時半頃


[ぐ、と足踏みしめて。
大きく息を吐いてから、刀を左手に持ち替え、握り直す。]

たかが、ね……。
だったら……。

[ぽたり、傷口から流れるままの血が指先を伝い、地面に落ちた。]

もう一本も、もらうのみ……っ!

[数歩の距離を、大きく踏み込み。
もし日向が風を吹かせようとも、それ事斬り裂こうと袈裟に、叶うなら続けて逆小手に斬ろうとするが。
太刀筋は先よりも*劣るもの*。]


【人】 手妻師 華月斎

─ 通り ─

まぁ、人化かすんは得意んなったわ。
……ほんま、わいもおまえも化けてもうたなぁ……泉水。

[手妻は人を楽しませると同時に偽る生業でもある。
そのことと、互いに妙な力を得てしまったことを含めて言葉にし、狐──泉水>>97へと返した]

[最後の時に聞いた名を忘れることは無かった。
その際に見せられた鬼火も記憶の中に残っている。
あれを最後に姿を見せなくなった泉水のことを、本当に狐だったのではないかと思い込んでもいた。
人が炎を飛ばすなど、出来る芸当ではないと思っていたから。
今は、彼が人であり何故炎を出せたかをぼんやりと理解することも出来ているのだが]


[そしてこの出来事は、琥珀少年が手妻を目指した切欠の一つにもなっている]

(103) 2014/02/18(Tue) 18時半頃

【人】 手妻師 華月斎

ん、あぁ……。

[問われて>>99、過去を懐かしんでいた視線が一度手元へと向く。
音を奏でる錫杖にあることを思いつき、視線を上げて相手の細い目を見遣った]

泉水、経、あげてくれんか。
こいつ、弔いたいんや。

[相容れぬ鼓動を持つとは言え、夕顔の時のように極度の異様さは感じられない。
話も通じそうだと判断して願いを口にする]

寺ん墓に連れてきとぅてな。
そこで、経、あげて欲しいんや。

[言って、しゃれこうべが包まれた布を軽く撫でた**]

(104) 2014/02/18(Tue) 18時半頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2014/02/18(Tue) 18時半頃


[右腕の付け根を縛りながら、雪客が刀を持ち変えるのを見た]

 さすがに、両方はまずいな。

[相手の口にする狙いに、ぽつりと零す。
 跳ぶのは間に合わぬと、咄嗟に二人の間に風を生みつつ、体を捻るようにして左腕を逸らす。
 しかし雪客の太刀は、その風を易々と切り裂いた]

 は、…………

[重傷を覚悟していたのだが、左腕の傷は思ったよりも浅い。
 負傷や左で太刀を扱ったことが、雪客の太刀筋を鈍らせたか。
 だが、息をつく暇もなく、返す刀が再び左腕に向かう]

 ただの風には、止められんか。
 ――なら、


[左腕の指を握り、風の帯を手繰る。
 帯は日向の意に答えるように、何十にも折り重なっていく]

 く――――!

[今までにない力の使い方に、眉が寄り全身から汗が滲んだ。
 切っ先が迫り、肌に強く喰い込む感覚に、数歩たたらを踏む――が。
 見えぬ壁がそれ以上進ませず、刃を押し留めていた]

 どうにか、か。

[雪客の動きが先と同じであったなら、恐らく間に合っていなかっただろう。
 激しく息を乱しながら、強張った左手の指を、再び開く。
 同時に口にするは、力放つための言葉]

 ――――解き放て!

[折り重ね押し込めた風の帯を、再び元の形へ解き放つ。
 間合いを少しでも離さんと思ってのことだったが、爆発的な暴風は、日向自身をも後方へ吹っ飛ばした*]




    そこから おとしてあげる !


[この力をどれ程使って良いのか、自分の身体がどこまで持つのか。
そんなことを考えるほどの知恵も持ってはいない。
大樹から見下ろす老人を睨み付け、激昂のまま老人が身を預ける枝のその根元へと影を伸ばす。
それが老人の狙いそのままの行動だとは気付きもしない。]


   ───  え ?                 
 

[伸ばした影が、狙いに届くより先、地に落ちる。
一体何が起きたのかと、まぁるく目が見開いて。
影が落ちた地に、数枚の葉が突き刺さっているのに気付くと、目の形が丸から三角へと変わった。]


  じゃま しないで!

[本来影は実体を持たぬもの。
己が操ることで形を得るも、力持つものに阻まれれば元へと戻ってしまう。
抵抗されたことに激昂を煽られ、もう一度影を向かわせようとした所で、足元にしゅるりとした感覚を感じ。
見下ろすと、地から伸びた根が足首に巻きついているのが見えた。]


   な に?

[慌てて逃げようにも、確りと巻かれていて動けない。
悔しい、苛立たしい、憎らしい。激昂が更に、煽られて。]


     わたしのじゃまする あなたは きらい

[蛇の様に鎌首をもたげた影を何本も、伸ばし。
その軌道は猛る感情のまま、無軌道に老人へと向かっていく。*]


む、干渉は受けるようじゃな。まず好都合かの。

[放った葉が影を地に縫いとめる様子を見て呟く。加えて隙をつけたのか拘束もうまくいったようだ]

 あとは何とか……しかたない、絞め落とせれば…
 っとと…。

[が、すぐに表情には緊張が走る。
立て続けの妨害と拘束が気に障ったのだろう。先より増え、何本にも別れた影が少女から老人目掛けて伸びてくる]

 ……しもうた、ちと急いて煽り過ぎたか……!

[放たれた影の群に意識を取られ、少女の足をつかんだ根の力が緩んだことまで気が回らず。
葉をまた毟って放つにも出遅れ、仕方なく寸前で枝から身を投げる。駄目元で琥珀を逃がした時のように葉を散らすので精いっぱいの有様である]


[最初の風は、切り裂けたものの。与えた傷は浅いもの。
ならばと続け、風に逆らわぬ様に刀を流し、返せば。]

    ――――――!!!!

[刀から伝わる衝撃、阻む、見えないなにか。]


小癪なっ!!!

[左手だけでは無理だと、痛む右手も柄を握り、力任せになにかを切り裂こうとするも。
日向の声と同時、女の身体を弾き飛ばすが如く吹き荒れた暴風。
真正面から受けた瞬間、受身を取ろうと転がった。]



うぐっ………ぁ……けほっ……。

[受身をとったものの、全ての衝撃を殺すことなど叶わず。

うつ伏せに転がったまま、咳とともに口の中の鉄の味を吐き出せば、女の唇は更に紅く染まる。
受身はとったものの、肋がやけに痛み、すぐには起き上がれない。 ]

は……

[視線を、自身の右側に向ければ、刀は転がっているも、手を伸ばしただけでは届きそうにない位置。*]


 つっ……

[暴発にも等しい強風に、日向もまた後方へ叩きつけられるように倒れた。
 そろそろと体を起こし、土煙の向こうを目を細め見れば、唇を紅く染めた雪客の姿が見えた]

 雪、さん。

[体の内を痛めたのだろうか。
 自身の為したことを目の当たりにし、顔を顰める]

 まだ、続けるの?
 これ以上は……。


[刀は雪客の手から離れている。
 あれを奪いさえすれば無力化出来るかとも思ったが、力を派手に放ったばかりの日向には、素早く近付くことも十分な風を起こす事も出来ない。
 故に、言葉でそれを為そうとする]

 その体では、他の人とだって戦えんでしょ。
 もう、止めると言って。

[警戒を解いた訳ではない。
 が――風の力は未だ戻らず、凪いだまま*]


【人】 手妻師 華月斎

─ 通り ─

法泉……ほぅかぁ。
芸が芸や、名前が地味やったらあかんやろ。

[名前の話>>106にはそう返して、すこぅしだけ笑うことが出来た。
とは言え、眉尻の下がった微妙な笑みではあったが]

……親父や。
一は、どうなったか分からん。
まぁだ骨やら何やらは見つかっとらんが…。

[生きているのかどうか。
それを知るには隈なく探す必要があるだろう。
相手が動き回っているとなれば、困難も増す。
問いが重なればその意図を容易に察し、瞳を瞼で隠して緩く笑った]

構へん、なぁんもしてやれんよりは、ええ。
今までぎょうさん親不孝してきたんや。
こんくらいはしてやりたい。

(113) 2014/02/18(Tue) 22時頃

【人】 手妻師 華月斎


それに……


わいんためやなく、死者のためやったらおまえかて、ええやろ?

[どんな状況に置かれているかなんて百も承知。
それでも、自分が親に出来ることはもうこれしかなかったから。
法泉が気にしなくても良いように言葉を連ねて、墓所への同行を頼んだ]

(114) 2014/02/18(Tue) 22時頃

手妻師 華月斎は、メモを貼った。

2014/02/18(Tue) 22時頃


は……。戯言、を……。

[声のする方へ、一瞬だけ視線を動かすも、直ぐに刀へと戻して。
腕の力で、刀の方へと身体を引きずる様に動かし。]

あんた、も、さ……。
気づ、いてるんじゃ……?

共存、なんて……無理、だって、さ……。
なら……殺す、か……殺されるか……それしか……。

[刀までもう少しのところで、腕の力ががくりと抜け、崩れ落ちた。]


 葉で幾らか隠れればよいが……うぐっ!

[地面に落ちる直前に落下地点から葉のたわわな木が育ち、緩衝となって働く。が、降りる時に走った衝撃が足に響く。
こちらの葉も姿を隠してはくれるだろうか。しかし如何せん身動きがうまく取れず、影が茂みに突っ込んで来れば避ける術がない]

 


[感情のまま伸ばした影は、獲物を狙う蛇そのものの様な動きで向かう。
大樹の枝を、老人の足を、腕を取ろうと鎌首をもたげる。
激情にかられたその動きは、冷静に見れば簡単にいなせてしまうだろう。
そのことに気付けぬ幼さのまま、影を操り、嗤う。
足を捉えた木の根の力が緩んだことにも、気付かない。]


  うふふ

    このまま ころしてあげる


[焦りを見せるその様子を見て、嬉しげに笑みを浮かべ。
老人へと届いた影を首へと巻きつかせようとした所で、先程と同じ葉の雨に視界を覆われた。]




   ──── !?


[そのせいで集中が途切れ制御を失った影が地に戻る。
首に巻きつかせようとした影は、老人を苦しめるに至ったかどうか。
そんなことに意識が向かう訳もなく、ただ邪魔をされた苛立ちが心を占める。]


  じゃま しないでって

    いってる のに !


[いまだ降る木の葉の雨に向け、乱雑に影を伸ばして薙ぎ払う
鞭のようなその動きは幼子の意図なきままに、葉の影に隠れた沼太郎のその足元をも払おうと*]


 気付い、て……?

[雪客の方へ一歩、踏み出し掛けた足が止まる。
 尽くしても伝わらぬ言葉に、胸の奥に澱みかけている感情。
 止めるため、と自らに言い聞かせつつも、相手を傷付け捻じ伏せんとしていることに変わりはない。
 それは、共存を拒むことと、何が違う?]

 雪さん!

[そんな迷いと、相手の言葉を認めたくない思いが。
 崩れ落ちる雪客を見た瞬間、日向の体を突き動かした。
 攻撃の意図も何もなく、倒れた雪客にただ駆け寄る。
 そんな、迂闊とも言える行動だった*]


【人】 手妻師 華月斎

─ →荒れ寺 ─

ら、ってなんやねん。

…わいかて思うところはあんのや。
今までして来たことがあかんことやとは思うてないが、親不孝しとうてやっとるわけやないからな。

[一括り>>115にされた意味は分からず、その点については突っ込んで。
律儀との言葉には視線を外しながら言葉を返した。
そうして法泉を連れ立って墓所へと]

[荒れ寺に着く間、頭上では狐狸が法泉をじぃと見詰める。
狐はやはりぱたりと尾を振っていた]

(120) 2014/02/18(Tue) 22時半頃

【人】 手妻師 華月斎

─ 墓地 ─

……ここ、なんか?

[母の眠る場所は知らなかったのだが、法泉のお陰>>116でその場所を知ることが出来た。
一時、意識は墓へと向けられ、周囲への注意力が薄れる]

……………っ

[しゃれこうべを包んだまま母の墓の隣に置いたその時、法泉が持つ錫杖が鳴るのを聞き、やや呆けていた意識が戻った。
同時、もう一つの相容れぬ鼓動を感じ取る]

(121) 2014/02/18(Tue) 22時半頃

まだ……目を、背け……てたい……?
だったら……甘い夢、見たままでさ……。

[ぐ、と、左手に力を籠めて這いずり、右手が逆手に刀を掴む。]

……死ん、じゃいなよっ!

[半ば叫ぶ様に、女は声を上げ、左手を地につけたまま、駆け寄る日向の方へと刀を振るった。*]


 邪魔するなと言われても……流石に老い先みじかいとはいえ、黙って甚振られるわけにもいかぬわい。
 しかしまぁ…ほっほっほ! 年甲斐もなく木登りなどするものではないのぅ。

[舞い落ちる木の葉が晴れると、緩衝に出てきた木は消え、地べたに座り込んで頭を掻く老人の姿があった。

着地の時に痛めた足が更に影に薙ぎ払われた結果大きく腫れ上がっているのを足を組んで隠し。
木の上で狙われた際にかすめた影が作った首の薄い傷をさりげなく拭う]

 さてさて……どうしたものかの。これは些か分が悪いかのぅ。

[足に力を込めてみるものの、走る痛みに脂汗がにじむ]


 これは……やりとうなかったがのぅ。しかしまぁ、儂とて死ぬときは畳の上で逝きたいものでなぁ。

[やれやれ、という風に頭を振うと。
 座った姿勢のまま鋭く開かれた眼光が少女をとらえる]

 お主も儂も戦向きではないようじゃ……攻められて平静を失うた相手の反撃ほど怖いものはない、忘れておるようではのう。

[―――ミシミシ、嫌な音が巨木の根元から響く*]


【人】 手妻師 華月斎

─ 墓地 ─

[視界に入れずとも分かるのは、やはり近しいが故か。
生きていれば良いと願えど、よもや相容れぬものへとなっていたとは思わず。
二つの相容れぬ鼓動を受けて、内なる力が身の内で奔流となる]

………くそったれ……!

[法泉と共に在るうちは押さえ込むのも難しくは無かった。
けれど、弟が、一平太が相容れぬ鼓動を持つと知り、華月斎の動揺も強くなる。
動揺に付け込んで暴れる力を押さえ込もうと、左手で側頭部を握るように押さえつけた。
その状態で視線を一平太へと向ける]

一 ………

[紡がれるのは低く押し殺したような声]

(124) 2014/02/18(Tue) 23時頃



うるさい うるさい うるさい!


  あなたなんかきらい じゃまする人はきらい


   なんで なんでじゃまするの!!!



[地に座る沼太郎を憎憎しげに睨み、思い通りにいかぬ憤りを叫ぶ。
首へと伸ばした影が老人に届いていたことにも、感情のまま振り回した影が老人の足を薙いだことにも気付かない。

気付けるはずもない。
癇癪に身を任せたままの子供には。]


[違う。目を背けてる訳じゃない。
 反論の言葉は頭に浮かんだが、それを口にすることは叶わなかった]

 あっ……

[手を伸べた姿勢のまま、膝から地面に倒れ込む。
 抉られた左の脇腹から、脈打つように血が飛沫いていた]

(……駄目だな、あたし)

[片腕を負傷しているから、傷を押さえては起き上がるのもままならない]

(どっちにしろ、負けたら相手の言った通りになるんじゃないか)

[どうにか上半身だけでも起こした途端、内に溜まっていたものが口から溢れて、ごぽりと泡立つ音を立てた]


[視界が暗くなっていき、そして、がくりと。
 急に体の重さを感じなくなったのは、力が抜けたせいだと思った。
 だが]

 あ、……れ。

[浮かんでいる。
 どうやら体ではなく、風の力が自身の体を支えているようだった。
 背側を回り両腕にふわりとかかるそれは、日向の目には、お伽話に聞く羽衣のように見えた]

 ごめん、雪さん。
 ……あたし、随分と諦めが悪いみたいだ。

[まるで漂うような、重さを感じさせぬ動きで体を起こし、足を柔らかく地に着ける。
 意識を保てるのはほんの数瞬に過ぎないだろうけど。
 その最後の機のために、纏う風の力をゆっくりと高めていく*]


[だって、子供の心はずっと、封じられたその時のまま、止まっているから。
知識を得ることも、成長もできぬまま、眠っていたのだから。]

  いままでずっと ゆうがおが

   おかあさまを ひとりじめしてきたんだから

   
    こんどはわたしが おかあさまを

     ひとりじめ する ばん なんだから


     じゃま しないで !


[己の願いが既に叶わぬことも、胸の内に抑えこんだ心が痛み抱いているとも知らず。
大樹の根から響く音にも気付かぬまま、己の足元にある影を広げ、老人の立つ地へと伸ばした*]


[ありったけの力を込めて刀振るえば、手に伝わる感触は確かなもの。

けども、その代償に走る痛みに一瞬意識を手放し。右手の力も抜け。
からんと、刀は地面に転がった。]



……っ、はァ……。
ごほっ……。

[目が霞むのは、 止める術を知りながらもあえて流した血のせい。
刀を振るうどころか、動くことだってままならない。
なら、やれるのは一つだけ、うまく行くかはわからないけども。

地に伏せたまま、溢れていった血を思いながら、日向の声に耳を澄ました*。]


 うぅむ。いろいろめちゃくちゃじゃのう……。”朝顔”…この振る舞い、何か思い出しそうなのじゃが……。

[邪魔するな、邪魔するなと相変わらず叫ぶ少女に、やはり頭を掻くばかりであったが。
おかあさま、という単語にピクリと眉が動く]

 まさか……葬儀で見た……?
 しかし今になって何故…

[思い当たる節にはたと顔を起こすも、再び伸ばされる影に舌を打ち、少女と自分の間の地面から影目掛けて矢鱈目鱈に根を突き出させて応じる。

木からまた、ミシリという音が不気味に響く]


【人】 手妻師 華月斎

─ 墓地 ─

…4つ……3つ……
……ちゃう、ほぅやない……

だぁくそ、なんでや。
なんで、ほぅなってまうん。

[同じが4つ、相容れぬが3つ。
もう1つの存在は知覚し得ていないが、ほぼ同数、存在し得ることは把握出来た。
しかし今の華月斎にそんなことは重要ではない。
疑問と嘆きはただ1つに対して向けられていた]

……… 一 、親父んこと、知っとるか?

[力の奔流に身を任せてしまうのは拒否し、先ず聞いたのは父のこと]

(129) 2014/02/18(Tue) 23時半頃

 ほれ、
     死への恐怖はお在りかの?

[一際大きなみしりという音と共に、
 雷門邸まえに聳えていた大樹が傾き、そのまま倒れていく

   少女目掛けて]


[音を立て転がる雪客の刀。
 得物を手放し、雪客自身も地に伏せているように見えるが、まだ終わりでないことは彼女の纏う『気配』から伝わっていた。
 極限の状態にあるせいか、ひどく研ぎ澄まされた感覚で彼女の姿を捉えながら、柔らかく曲げた指で風の帯に触れる。
 す、と軽く引く動きをすれば、それは雪客の周囲を廻る新たな風の帯となる]

 ――――舞え

[雪客の手足より、新たに伸びた風の帯を指に絡め、自らもゆるりと身を回す。
 回転する風は、雪客を内に閉じ込める結界となり。
 帯を引く動きは、旋風の内にて手足を切り裂く風の刃となる*]



 
  じゃましないで って

    いってるのに!
  

[沼太郎の変化に気付くことなく騒ぐ幼子は、母が死んだことを知らない。
潜む闇を危ぶんだ陰陽師によって封じられてしまった後のことだから。

そうして身の内、闇と共に眠ったことによってより馴染んでしまったとは皮肉だが、それは子供の知らぬこと。
変則に突き出る根に影を消されて、増す苛立ちがより冷静さを、奪う。]


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