人狼議事


103 善と悪の果実

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視点:


[宛がわれた部屋は、ほとんどの調度が失われた屋敷の自室とは今や比べられることもできないほど
それは豪奢に、少女にはうつった。

慣れていないわけではない。
だからこそ

――だからこそ]


[柔らかなシーツに包まれても、灯りのない闇にくるまれても寝入ることができなかったのは
目裏に残る林檎の幻影のせいか。


そうして裸足のまま、ベッドを降りた少女が見るのは
焦がれていたグロリアの笑顔だろうか、
それとも―――       ]


捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 02時半頃


 ― 夜、光の届かない闇の中 ―

[少女は目を瞑る。
闇を味方につけようと、恐れを押し込めようと静かに息をする]

 ………姉様

[掠れた声に気づいて、ナイトテーブルに置かれた水差しからコップに一杯、一気に飲み干して唇を湿らせた。
光が届けば、唇もまた、髪飾りと同じように健康な赤を放っていただろう。
今はただ、闇に沈むのみ]


―深夜・キッチン―

[足音を消すことも、息を殺す事も簡単だ。
僕の体には少し重い扉を開け、軋む音を何とかやり過ごす。]

 さあて。

[林檎を盗むか、それとも。
まずは護身の為にとキッチンへと歩き出す。
カタリ、かたりと探すのは刃物。
この体躯でも扱える程度の、果物ナイフを探して回る。]


[夜の空気は静謐さと冷徹さを含む。
夜着から伸びた細い素足は、床の冷たさに気づかぬまま絨毯に沈んだ。
積み重ねられた枕の横に置いていた、薄紅の褥。
目を覚まさぬように、ゆっくり持ち上げて、細く扉を開ける。

遠くで、何か音がした。
客室と厨房は別の階だろう。
音の発信源は分からずに首をかしげ、そうっと廊下を覗く]


[グロリアの部屋は客室の並びとは階が違っていた。
廊下を進み、階段に足をかけても、よく手入れされた家の、毛足の長い絨毯を進めば、足音は響かなかった]

 ……冒険してるみたい

[つめていた息を吐き出せば、小さな笑い声になって、闇へと消えていった]


[――見つけた。
凶器を服の中へと隠し、笑む。]

 あれを守る鍵は栄光の元にあるでしょうし。
 彼女の元に行くべきか…さて。

[行ったところで通してもらえるとも思えない。
直接、林檎の元に行ってみようか。
辺りを窺いながら、廊下へと出た。]


[たどり着いたグロリアの部屋。
薄紅を持つ両手に力がこもり、慌てて片手を離した。
そのまま扉に向かい、軽く叩く。

一回、二回、三回と]

 …姉様?

[小さな声に応えはなくとも、鍵のない部屋、ゆっくりと扉は開き、そして―――**]


―大広間―

 まずは下調べと行きましょうかね。

[パーティでは近くで見なかったそれ。
さて、と動く足は大広間へ。]

 ………おや?

[そこで気付く。
警備のものは居らず、大広間の扉には鍵もかかっていない。
違和感を感じながらも進むのは壇上。
ひっそりと息を潜めている禁断の果実に手を伸ばした。]


[『善と悪の果実』。
手に取る僕が見るのは、間違いなく『悪』だろう。

『善』など、生きるには必要ない。
偽として『善』を騙り、『悪』を貫かなくては。
この街で生きてなど、いけない。

そんな事を思い立たせるのは、これを手にしているからだろうか。
本当に―――]


 本当に、不思議な果実だ。


[この手に、この体に、その重みを確かめた。]


[警備もなく、鍵も開いていた。
無用心極まりなく、これが贋作でないとも限らない。
けれど、それならそれで本物として扱うのみ。
どうせ本物かどうかなんて、他の誰にも分からぬのだから。]

 これさえ手に入れば、後は何の用も無いんですがね。
 ……さて、どこに隠したものか。

[自室へと持ち帰るにはリスクが高すぎる。
僕はその林檎を、そっとどこかに隠した。]


―翌日・大広間―

 お集まりの皆様も、どうか静粛に。
 昨夜、何か物音などを聞かれた方はいらっしゃいますか?

[そしてふと、少女を見やる。
ナイフを探している間、微かな物音を誰かに聞かれていた可能性は無いわけじゃない。
それを探る言葉に、彼女はなんと返すだろうか。]

 ………貴女は昨夜、どちらに?

[彼女にしか聞こえぬよう、そっと言葉を添えて**]


【人】 捜査官 ジェフ

─朝・自室─

[清潔に整えられたシーツにくるまれベッドの上。
男は未だ浅い眠りの中に居た。
部屋のドアをノックする音が、忙しなく、または遠慮気味に叩かれる気配に目覚める。

部屋に準備されていたガウンを取り、のろのろとドアに向かう。]

「…ミスター・エイムズ」

[ドアを開くなり覗いたのは、青ざめた使用人の顔だった。
伸びた髭がざらつく顎を撫でながら、半分寝ぼけた頭で使用人の用向きを聞く。

程なくして、男の目が見開かれた。]

 …解った。では、すぐに ──。

[“善と悪の果実”が消えたと。

身支度に戻ろうとドアを閉めかけてから、思い出したように使用人の顔をみる。]

(15) 2012/09/26(Wed) 08時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

 通報はしたのか?

「…それが ──。」

[言葉を詰まらせる使用人に眉を顰める。
この屋敷が置かれている状況について聞かされた後、男は頭痛を堪えるように額に手をあてた。

 警官だからと、こうして頼りに来たのかも知れないが。
 厄介な事になった──。]

 とりあえず…、屋敷内に居る人間には外に出ぬ様。
 まぁ…、無理にでも出ようとする輩がいるなら、大方、そいつが犯人だろう。

[狂犬に喰い殺されてくれりゃ、いっそ楽だ。

ぞんざいな言い回しを吐き捨てた後、ドアを閉めて身支度にかかった。]

(17) 2012/09/26(Wed) 08時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

― →広間へ ―

[ひとまず、犯人探しなど出すぎた真似をするつもりは無かった。
かと言って、警官として身の上を知られている以上、何もしない訳にも行くまい。

しかし、広間へと向かう手前で、使用人が男に向けたのは思ってもみなかった言葉。]

「警備の者に任せておりますので、お客様はご心配はなさらず…」

[頭を下げる使用人を一時、男は無言で見つめた。]

 俺も容疑者の一人ということか。

[めっそうもない、と言葉を濁すだけで使用人は目を合わせようともしない。
男は鼻を鳴らして笑うと、肩をすくめた。
招待するからには、こちらの風評や日々の暮らしぶりもお見通しなのかも知れないが。

取り繕うのが仕事なのであろう使用人の顔色など伺うことはそれ以上せず。
男は踵を返し広間へと向かった。**]

(18) 2012/09/26(Wed) 08時半頃

捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 08時半頃


捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 08時半頃


【人】 捜査官 ジェフ

[自室に籠もる者、使用人に当たり散らす者、青ざめた顔を突き合わせ囁き合う者。
屋敷内は、昨夜と打って変わり、乱れた喧騒に満ちていた。

辺りを見回しながら歩く内、やがて広間前に差し掛かろうとした頃。
不意に傍らに寄る気配に顔を向ける。

相手の姿を認めると男の眉があからさまに顰められた。]

 …貴方か。

[使用人とのやり取りでいささか機嫌が悪くなっていた頃合い。
あまり会いたくはない男である。]

 調査の手は、足りてるようですがね。
 私の出る幕は無いようだ。

[言って、夕闇の切れ長の目に笑って見せる。
自嘲気味の笑みになっていたかも知れない。]

(23) 2012/09/26(Wed) 13時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

 まぁ…、屋敷から出るのは難しそうだ。
 犯人も未だ屋敷内に留まっているでしょう。

[歩む脚を一時止めて、目の前の男を見る。
その目に、こちらの内心まで見透かされているかどうかは解らないが。
この前の仕返しをされているのは確かだ。

男は、溜め息を吐いた後、小さく笑った。]

 中々尻尾を出さない悪党も、今は袋の鼠かも知れませんな。

[相手の目の色に何が浮かぶのか。
確かめようとするように男は、切れ長の目をじっと見据えた。**]

(24) 2012/09/26(Wed) 13時半頃

 ― 闇に沈む寝室で ―

 姉様…ごめんなさい
 起こしてしまったわね

[扉の開いた音か、廊下から吹き込んだ風のせいか
目を覚ましたグロリアは枕元のナイトランプに手を伸ばした。
柔らかな橙の灯りに照らされたグロリアは、化粧を落としてもその顔立ちに、表情に、内から滲み出る何かを漂わせていた]

 やっとお会いできたのだもの
 入っていいかしら

[許可を得れば、廊下よりも格のあがった絨毯の上を白い足がすべり、今度は音ひとつ立てず扉が閉まる]


[ベッドに浅く腰掛けたグロリアの隣へと促され、両手に薄紅を握り締めたまま慎重に腰かけた。
柔らかなベッドにバランスを崩した軽い身体はグロリアに抱きとめられる。

その心算はなくとも、ささやかな灯りによって床を滑る黒い影は、夜を共にする情の通じた二人のように重なり]

 ね?姉様…

[眠りから覚めたばかりの高い体温は緊張に冷えた身体をあたためてくれた]


 お願いがあるの

[グロリアの表情は、影になって窺うことはできない。
反対に少女の想いは、隠したいものまで全て、グロリアには見えていただろう]

 林檎…ね、私に下さらないかしら、って 思って

[整然とは言えない言葉の粒は、尻つぼみに小さくなり、影の中、きっとこちらを見ているだろう瞳に吸い込まれる。
グロリアは黙って、一回首を振った。
少女が眉尻を下げ、少しく俯くと口を開き]


 ………そうよ、ね

[グロリアの言葉に、少女は神妙に頷いた。
仕方のないことだ、わかりきっていたことだ、そう理解はした。
それでも

それでも。

その瞳に、光の届かない深海の如く濁った水を湛えた瞳に
灯った熱を、グロリアはただ黙って見つめていた]


[子供に対する侮りか、自らへの絶対の自信か。
感情の高ぶりをようやく瞳を隠すことによって抑え、少女はさらに身をよせた。両手をまわし、甘い声で名を呼ぶ]

 姉様… グロリア姉様

[柔らかな胸に頬を埋めた。
どこかねっとりとした、甘い香りを胸いっぱいに吸い込む]

 ずっとこうしていたいわ…

[母への甘えをなぞるように、少女は夢見るように呟いて]


 …―――大好きよ、姉様

[薄紅の褥から放たれた赤い蝶は、身体から細い影を伸ばし羽を広げた。
少女に誘われるまま、グロリアの白い首を目指し




―――やがて、赤い、赤い花が咲き誇る]


 姉様 ねえ、姉様

 ……痛くない?

[蝶は数度羽ばたき、また休む。
此処にとまっていいのだろうか?と首を傾げるように、何度も、何度も。
開いたままのグロリアの口からは、もう何の言葉も出てきはしなかったけれど、それでも少女は念を押すように何度も、何度も蝶を操った]

 …前よりは上手くできたかな、って思うのだけれど
 どうかしら…

[硬い輝きを放っていた赤い蝶は今、
濡れた紅を纏い、悦びの舞を踊る]


 大嫌いよ、姉様

[言葉とは裏腹に、力を失った身体を柔らかく抱きとめて
少しずつ薄くなっていく甘い香りと
濃くなっていく錆びた鉄のような、生々しい香りを思い切り吸い込んだ]

 ……賢い貴女は気づいていたのでしょうね
 けれど…知らないことだってあったのよ

[少女の覚悟も想いも、そしてその狂気に気づけなかった
それがグロリアの、栄光をその身で現していた彼女の命を奪った]


[赤い蝶は、久々の水浴びを終えると満足げに薄紅の褥へと戻っていった。
生命を失ってなお、美しい
――否、だからこそ美しいグロリアの身体をベッドに横たえる。
これだけのことが、幼い少女には一苦労だったが、愛情がなくても、熱に浮かされ赤く染まった少女は、笑みすら浮かべながらグロリアの髪を整えまでした]

 ……姉様 おやすみなさい

[目元に別れの口付けを落とし、ナイトランプを消せば
部屋は再び闇へと沈み、光がなければ赤もまた、輝くことはない]


[真っ赤に染まった夜着と身体を、グロリアの部屋に繋がる浴室で清め、少女は部屋に戻った]

 林檎、は――

 …駄目、眠いわ

[ひとつ、大きく欠伸をすると、幸福な子供の表情を浮かべベッドにもぐり込む。遮る者は、もう何もない。
あとはただ、手を伸ばすだけ。そう信じて―――]


 ― 翌朝、大広間で ―

 ……ずっと寝室にいたわ?

[嘘はついていない。
実際、夢も見ていない。魘されることも、幸せな夢も、何も見なかった。

昨日聞いた音は彼なのだろうか、と思いはすれど、子供が果実を盗むなど、と。自らを棚にあげた思考が先にたつ]

 ……ありがとう

[小さく礼を述べ、手を離すよう言外に促した]


【人】 捜査官 ジェフ

[返ってきた言葉には、口元を微かに歪めるしかなかった。>>25]

 お手並みと言われましてもね。
 私は、しがない警官だ。

[夕闇の細められた目から、すっと笑みが引くのが見えた。

庭に放された犬の話は、使用人から聞かされていた。
番犬として飼っていたものの中に、何故か狂犬が混ざっていたらしいのだと。

囁くようにかけられる声。音無くこちらに向かう脚。
間近になった瞳に、深い紫色の影がゆらめくように奥にあるのが見えた。]

 ―― 林檎の場所は、貴方にも解らないか。

[そう言った後、夕闇から目を逸らし先に歩き出そうとした時。
掠めるように、自分の鼻先に伸びてきた指に身体を固くする。

その手を払いのけようとした刹那。
聞こえた言葉に男の目が険しく細められると夕闇の伯爵を見据えた。>>26]

(37) 2012/09/26(Wed) 21時頃

【人】 捜査官 ジェフ

 … ―― 嗅ぎ分ける鼻などありはしませんよ。
 余計なお世話だ。

[こちらの毒づきが聞こえたか聞こえぬままか。
ゆるやかに脚を運び出し、離れていく黒い長髪の背中を睨み付ける。

忠実と誠実は、とうの昔に失った。
相手を説き伏せ、正義などを語る口も無い。
ただ、肩書きだけで生きているだけの、萎えた抜け殻。

今の自分なら ――まぁ。
せいぜい悪党相手に相討ちがいいところだ。

口の中に残る苦いものを吐きだしたくても、そう出来ない。
そんな風に顔を顰め、暫くその場に立ち止まっていたが。
やがて顔を上げると、男は広間への廊下を歩き出した。]

(38) 2012/09/26(Wed) 21時頃

捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 21時頃




嗚呼、永遠など、この世にあるはずもございません。

 





"――――――…見ていた。"


例えば自室をそっと抜け出した、赤い蝶を携える少女。

例えば人の気配のない大広間、闇夜に紛れた一羽の烏。


"蛇"は警備を誘惑し、甘い甘い毒を盛る。


きっと哀れな被害者は、今朝には何の記憶もない。


舞台さえ整えれば、劇が始まると知っていた。


捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/26(Wed) 22時頃


【人】 捜査官 ジェフ

[その場を去り際、面白げにからかう声が聞こえれば。>>39
無精髭の散らばる顔、はだけた胸に覗く刺青。
無意識のうちに身構えるよう、一瞬身体を固くしたが。

粗野な男は、今は昨夜の喧嘩相手が意中のようだった。
夕闇とすれ違い様に肩を小突き、こちらに構う様子はなく離れていく。

一瞬、こちらに向けられた黒い髪の影の目。>>44
二人の男の背中をいまいましく見送り、小さい舌打ちを落とした。]

(52) 2012/09/26(Wed) 22時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

― →広間へ―

[広間へ向かう脚は、急ぐ必要もないはずだったが普段の男のそれよりも速かった。
途中、何気なしに声をかけてきた様子の黒髪の青年にはちらりと横目を向ける。>>42]

 そのようだね。

[歩く内に、胸を乱していた物は収まりつつあったが、言葉少なに応える。
男の答えを待つ時間すら惜しむように、青年もやはり急いでいるようだった。
僅か、目を合わせた後で目礼をし、青年が行き過ぎるのを見送る。

やがて辿り着いた広間には、すでに来客や使用人の姿が溢れていた。

扉の前に立った所で、室内を見渡す。
そして、昨夜、遠くに見た壇上を見上げる。
輝きを落としていた金色の小さな影は、そこには、もう無かった。]

(57) 2012/09/26(Wed) 22時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[先程、見たばかりの長髪。>>50
そちらからはすぐに目を逸らし。

夕闇の視線の先にあるのは、テラスで逃げるように去って行った男だ。

突然、弾かれたように駆け去って行く少女。
それを追って出て行く女。

見覚えのある顔を幾つか見渡した後。
大人びた言葉を周囲に投げる幼い声に気付き見下ろす。]

 …トニー。

[短く息を吐き、その問いには首を横に振って見せた。]

 犯人捜しか。
 … 気をつけろよ。遊びではないからな。

[彼の外見にとらわれた声をかけただけで、再度、壇上に目をやる。]

(60) 2012/09/26(Wed) 22時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[密やかなざわめきが引く事の無い広間。
失われた黄金。
この目にしておきたかったと人並みには思いつつ。

ふと、警備の者らしき男と目が合うが、警察署で見たような顔では無い。
興味は薄く目を逸らし。
まだ、手の届く場所に大人びた少年が居れば、その頭を黙ったまま緩やかに撫でてから。
広間を出て行った。]

(77) 2012/09/27(Thu) 00時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[女主人の遺体が見つかったとも聞いた。
しかし、仕事でもないのであれば、死んでしまった女など見たくも無い。

廊下を歩きながら、ふと思い出したように上着のポケットを探る。
潰れた煙草の箱。
残り少なくなっていた。

通りすがった使用人を呼び止める。]

 煙草はあるか?

[男の手にある箱を一瞥した後、使用人が頷く。]

 後で部屋に届けてくれないか。
 もうすぐ切れそうだ。

[使用人は二度頷くと、静かに下がって行った。]

(78) 2012/09/27(Thu) 01時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[行きすがら、廊下の端に見覚えのある不思議な色のブロンドと、並び立つ黒髪の青年の姿が目に映った。
静かに脚を運びながら、横目にその様子を伺う。

何か考えるように視線を宙に走らせた後。
二人に背を向けて廊下を自室へと向かい、進んだ。

途中、刺青の男とすれ違う事もあったかも知れないが。

男は足早に通り過ぎ、やがて辿り着いた自室に入ると煙草に火を点け、窓の外を暫くの間見下ろしていた。**]

(79) 2012/09/27(Thu) 01時頃

捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 01時頃



 だって…姉様はもういないのに

[小さく、小さく零した言葉はトニーの耳に届いただろうか]


―深夜の大広間―

[蝶が舞い、赤の蜜を吸う一方で。
僕は黄金の林檎を手に入れた。

あれはまだ、大広間の中にある。

部屋を彩る植物の飾り。
この屋敷を象徴するかのような黄金の林檎たち。
その中にひとつ、忍ばせた。
木を隠すなら森の中、果実を隠すなら同じくだ。]


 もう、いない…?

[届いていた言葉。
蝶のように走り出した少女。
そして栄光の死。

――彼女が、グロリアを?

もし、そうならば。]




 ―――ふふ。
 
 


[そこには蛇もいたのだろうか。
そして昨夜のように、見ていたのだろうか。

林檎を盗み出す、アダムを。

果実を啄ばもうとする、烏を。]


[少女は秘密を守りきることに無防備だ。
感情を押さえつけることも苦手だ。

欲しいから、奪う。
邪魔だから、壊す。
善も悪も、自覚はしていない。
ただ、欲望に忠実な、心を知らない蝶のような存在。

この狂気が始まったのは何時だったか―――]




 …―― ふふっ

 


[まるでそれは、わざと聞かせているような推理。
撹乱したいのか大広間を外す言葉を用いて。

本当はすぐ傍にある。
ただ誰も、気付いていないだけだ。

足元に転がる林檎のどこかに、“それ”があるだなんて。]


[見られていることにも、聞かれていることにも気づかぬまま]

 そうだわ

[人影のない、廊下の途中で手を合わせた]

 早く…あの子をつけたいわ

[黒い蝶もいつか羽ばたくのだろうか。
それとも蛇に呑まれてしまうか。

軽やかに少女が廊下を進む頃、
薄紅の褥に眠る蝶は、乾いた血で黒蝶に*成った*]


[左手が凶器に沿う。

ふつふつと湧き上がるこの感情が何なのか、分からない。
不明瞭で、だからこそ、消してしまいたい。
僕は怯えているのだろうか。

あの、おどおどとした彼のように。]


【人】 捜査官 ジェフ

─回想・廊下にて─

[すれ違い様、再度向けられるからかいの声。
出会う相手に何か弱味でも見当たれば、その傷口に指を入れずには居られない。
そんな男なのかも知れない。
薄い笑みを浮かべる刺青の髭面を一瞥した後。]

 ── あんたが死んでくれりゃ少しは楽になるんだがな。

[冷ややかに言い捨ててから直ぐ、自分の言い草に驚く。
よほど頭に血が登ると、見境がつかなくなる事もありはしたが。

今、自分は落ち着いていたはずだ。
どんなに疎ましく思う相手であろうと、そんな言葉を吐きかけたりする事は── 、いや。

俺は、いつものままだ。
変わってなんかいやしない。

胸に過ぎった言い知れない不安を掻き消すように否定しながら。
逃げるようにその場を離れた。]

(128) 2012/09/27(Thu) 19時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

─自室─

[広間から追いかけてきたのだろうか。
煙草の火を点けて間もなくしてから、男の部屋を訪れた少年。

第一声掛けてきた言葉には、肩越しに振り向き苦笑いした。]

 すまんな。吸いたくない煙ばかり吸わせて。

[先程の刺青とのやり取りでざわついていた胸内は、見知った幼い子供の姿を前にすると、幾らか落ち着いたようだった。

テラスで彼に構う事なく煙草をふかしていた事を思い出しつつ詫びる。
煙草を手元の灰皿に押し付けて消した。]

(129) 2012/09/27(Thu) 19時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

 …探したところで、自分のものになる訳でも無いからな。

[肺に残る煙を吐き出しながら、一つ目の問いかけには答え。
二つ目の問いかけには、怪訝に眉を顰めた。

窓を向いていた身体を返し、少年の顔を見詰める。]

 …事故?

[問い返す男の脳裏に、蘇る遠い記憶。
あれほど、大規模で凄惨な事故は、前にも後にも無かった。
事故で死者の数さえ確かにはならず、その後の事故処理がどういう経緯を辿ったかまでは、覚えてはいない。

その頃、男は未だ警察官になったばかりだった。

実地検証のために駆り出され、向かった先で見た焼け焦げた瓦礫の山。
そこに散らばる、人間の身体の一部だったもの。
すでに人だとは判別すら難しい遺体も少なくは無かったが。

引きちぎられたように瓦礫の中に転がっていた片足だけを目にした時、当時新米だった自分はその場で嘔吐するのを堪えきれず、他の警官にどやされた覚えがある。]

(130) 2012/09/27(Thu) 19時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

[あの研究所の名称は、今、少年が口にしたものだったろうか。]

 十年前か。
 大きな爆発事故があったのは覚えているが…、それがどうかしたのか?

[男の問いかけに、少年が答えたかどうか。

林檎を探しに行くと部屋を後にする細い足首に揺れるプレート。
テラスでも、一度目にしたそれ。

だが、その時の男は、プレートに気付く事はなく。
遠い過去に見た記憶が、それ以上蘇る事もないまま。

出て行く小さな後ろ姿を見送った。**]

(131) 2012/09/27(Thu) 19時半頃

捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 19時半頃


捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 22時頃


[警官が去った後に大広間へ辿り着いた蛇には、
烏の落とした推理を直接拾う機会はなかったが。

けれどざわめく人々の言葉端より、
彼が話していたことは伝わるだろう。


…あの夜、まさに林檎へてをかけた、
他ならぬ彼の言葉を]


…そう、昨日の夜。


――――――…栄光(グロリア様)へ、永遠のお別れを。


[見開かれた瞳は、やがて力を失った]

 ………姉様、とても柔らかかった
 あたたかかった

 …今は きっと    冷たくなってしまったのね

[諦めたように呟いた後、
意思を確認しようと顔を見たがる。
少女は蛇の意図を知らず、それでもまだ、無防備なままだった]


【人】 捜査官 ジェフ

[ドアを叩く音に、開いていると声をかける。
入ってきたのは、煙草を頼んだ使用人だった。
二つの箱を受け取った後、短く礼を言い背中を向けたが。

背後で使用人が出て行かない気配に、怪訝に振り向き見る。]

 なんだ?

「恐れ入ります…。あの―― 、お客様は、夕闇伯とはお知り合いでいらっしゃいますか」

[思いもよらぬ言葉に、数度瞬く。]

 何故そんな事を聞く?

[男の促しに、躊躇いがちだった口を堰切るように使用人が話し出す。
どうやら、広間で夕闇と刺青が昨日の続きを始めたらしい。
使用人は、数度短く言葉を交わしただけの男と伯の様子を見かけ、知り合いなのではと期待をしたようだ。

あの目立つ容姿。
少しの行動も目立つのかも知れないが。]

(161) 2012/09/27(Thu) 22時半頃

【人】 捜査官 ジェフ

 生憎だが、知人ではない。
 喧嘩なら警備の連中に任せればいいだろう。

[素っ気なく言い、再び背を向ける男に、使用人はまだ暫くまごまごとその場に居たようだったが。
やがて諦めたのか、静かに部屋を出て行った。

 ―― 喧嘩か。
知人であろうとわざわざ使用人が救いを求めてくるのであれば、派手な喧嘩だろうが。

男は階下の喧噪を思い、鼻を鳴らし笑ってから。
新しい煙草の封を切り、その一本を銜えた。]

(163) 2012/09/27(Thu) 23時頃

【人】 捜査官 ジェフ

[窓際にもたれ、暫く。
時折、眼下に現れては消えていく狂犬の姿を眺めていたが。
ふと、息を吐き室内に時計を探すが見つからず。

使用人が部屋を辞した後に脱ぎ捨てていた上着を掴む。
身に着けたショルダーホルスターに収めてあるリボルバーを抜き、なんとなしに弾倉の銃弾を確かめた。

この屋敷に呼ばれたからと持ってきた訳ではないが。
借金がかさむうちに身の危険を案じるようになった男は、出来るだけ拳銃を持ち歩くようになっていた。

非番であろうと署内の規則が厳しかろうと、今更、それを守るような身の上で無くなりつつあった男に、銃器の持ち出しに躊躇いは無い。
リボルバーをホルスターに戻す。

上着に腕を通し、拳銃を収めた黒いベルトが再び奥に隠された。]

(187) 2012/09/28(Fri) 00時半頃

[赤い意思。
殺戮の匂い。

突き付けるのは、異端者を見る眸。

重ねるのは。
重ねるのは。

僕を知った人の眸。
僕を造った人の眸。]




…貴女様が望んでくださるのならば、

私は兄にでもなりましょう。


このような、下賤な浅黒い肌でも許されるのならば。


…貴女様が望んでくださるのならば、

私は。


―――――…御守りしましょう。

レディ・ポーチュラカ。


【人】 捜査官 ジェフ

―階段―

[ひとつところに人が集まってでもいるのだろうか。
男が通ってきた廊下に人影はなく、手摺に掌をかけて見上げた階段にも、誰の気配もない。

一度、辺りを見回した後、男は広く長い階段をゆっくりと登って行く。

暫く、自室にいたままで迷っていたが。
黄金が盗まれただけではない。
殺された女主人の遺体がそこにあるとなれば、何もせずに見過ごすだけも出来なくなっていた。

正義漢などではない。
何年も警官として生きてきたのだ。
その習性のように動く頭と、脚と、そして、僅かに残る使命感めいたもの。
失ったと思おうとも、消えはしない。

男が、その部屋に辿り着くのは。

 ―― 全てが終わった後だっただろうか。**]

(208) 2012/09/28(Fri) 01時半頃






 ……――――僕をみるな
 
 
 
 
 


捜査官 ジェフは、メモを貼った。

2012/09/28(Fri) 01時半頃


 兄様………?

[手の中の蝶は、同じ血を吸うことはない。
震える手は、震える唇は]


[小さな呟きは、鈍く光る銀色の運命を絶つ。
赤の殺意をもってして。
どちらかの命をもってして。



濡れた烏の、
塗り潰された黒の、
重ねた血の、
背負う罪の、

眸を開ける頃、世界は“楽園”に変わっているだろうか―――……**]


 ……ええ

[守られることになれた少女は、花のように笑う。

家族を失い壊れた少女は
けして取り戻せない欠片の幻影にすがる他ないのだ――**]


[本質は、望まれるままに]

[共にも]

[男にも]

[女にも]

[兄にですら]


[脱皮を繰り返す蛇は、己というものがまるでないように]




…けれど、確かに、手に入れたいものがあるのだ。


  


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