180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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[銀色に煌く鍵《ヒカリ》の華>>62が天使へ捧げられる。]
───ゴーン…
……ゴーン…
[幻聴のような鐘の音が響く。 終わりと、始まりを告げる祝福の音。
そして、銀の門が開くと同時、辺りは光に覆われ――。]
(79) simotuki 2014/06/23(Mon) 18時頃
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[―――――――――…ーン。
グラス同士が重なり奏でる音が。 心地よく清浄な音が波紋となって広がる。]
この祝祭《Festival》に。
我が主の往く道《Future》に。
――――祝福を。
[天の美酒《アムリタ》の満たされたグラスに、啄むように口づけて。 戦いの痕跡《キズ》すら癒えた、最初に『主』と呼びかけた時の姿で、赤い翼の小鳥は微笑む。]
(80) simotuki 2014/06/23(Mon) 18時頃
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執事見習い ロビンは、メモを貼った。
simotuki 2014/06/23(Mon) 18時頃
執事見習い ロビンは、メモを貼った。
simotuki 2014/06/24(Tue) 00時頃
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―銀色の祝祭《Festival》の場―
[幾度グラスを傾けたか。 満たされた天の美酒《アムリタ》は尽きる事無く。]
―――― Tu rururu lala
ralalan dada …
[いつしか上機嫌の小鳥は唄い出す。 懐かしき心歌《ウタ》を。]
(121) simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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――ひとつの苗木《セカイ》があった。
三つの大陸を世界樹が貫いた地下世界。 月は自ら輝くことはなく。 空なき空で災厄の小鳥が囀る。
強大なる帝国は人々を支配し。 幾多の血を流し、戦華を咲かせ。
《悪意》の囁くままに。 世界樹を求め、枯らし。 崇めるべきものを排し。 争い。奪い。憎み合い。罪を犯し。
結実《チャンス》すら失った。
私の執着(あい)する。 《悪意》によって滅び逝くそんな苗木《セカイ》。
(122) simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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……。
悪意に唆されるままに進んだ滅びの道《√》さえ 結局のところ、人が選び取ったもの。
[くすりと微笑み、グラスの天の美酒《アムリタ》を飲み干す。]
(123) simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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我は創造主《カミ》の悪意なり。
私は人が選び取ったものを尊重しよう。
――私は緩やかな滅びの道《√》を望む。
[空になったグラスを天へと掲げる。 溢れだす銀色の光が空へと吸い込まれて行った。]
(124) simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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―― こうして、また一つの世界の支柱は安定した ――
(125) simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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―――― Tu rururu lala
ralalan dada …
[小鳥は静かに歌うのみ。**]
執事見習い ロビンは、メモを貼った。
simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
ロビンは、お昼の隙に置き逃げした。**
simotuki 2014/06/24(Tue) 13時頃
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―――― …〜♪
[小鳥の唄《ハミング》を歌いながら。 統皇剣を引き抜き、『望み』を口にする主>>130へと視線を注ぐ。
その望みに。 剣を手放す姿に。 ばらばらの感情は纏まらぬまま。
視線>>132が向けられた時に返すのは、愛らしい笑顔。]
(139) simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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……なにか?
[一度、もう一人の方を振り返り。 ふわ、と軽く舞うように主>>133の傍へと近づく。]
ああ。 役目でしか無い筈が、存外に、いや。 長い時の中でも稀な主に巡り合えた。
が――。
[びしっと指先>>134を向けられ。 怒っていると宣言されれば、面白がるように血染めの目を細めるが。 続く言葉>>135には少しばかり意外そうな色を浮かべる。]
(140) simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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…………。
[セシル>>136がもう一人の従者に声をかけるのを黙って見守る。 ただ最後の、本心のように零された言葉に。 胸赤鳥は一度、瞬いて。
視線>>137を受ければ、いつも通りに可愛らしく小首を傾げる。]
(141) simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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[問いかけ>>=5への答えは僅か遅れ。]
…………。
[うっすらと微笑んだまま。 考え込むようにセシル>>138のその顔を見詰め。]
(142) simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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……我が創造主《カミ》すらも。
もう私の苗木《セカイ》を見限っている。
それでも。
私は破滅《死》する苗木《セカイ》に最後の祝福を唄おう。
だが――。
一年か十年か、あるいは百年持つか。
全てが破滅《死》するまで。
ゆるやかにゆるやかに、枯れた世界は滅びる。
苗木《セカイ》からすれば短い時だが。
人は滅びに直面してもしぶとく足掻くが故に、私の想定以上に『延命』されるかもしれない。
[ふわりと翻るマントを真紅の翼へと変え、大きく広げる。]
破滅《死》までの短い猶予期間。
もはや、どうしようもない世界に悪意《種》を撒くよりは。
悪意を容れ。
悪意を信頼し。
悪意の標へとなると言い切った。
王の道《√》がどこへ行くのか見るのも、悪くはない。
[いつか忠誠を誓うが如くそうしたように。
赤い翼を胸元へと折り畳む。]
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最も自分の世界に悪意を招く覚悟があるのならば、な。
[じっと主と呼んできた存在を見返して。 胸赤鳥は笑った。*]
(143) simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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執事見習い ロビンは、メモを貼った。
simotuki 2014/06/24(Tue) 19時頃
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……嗚呼、これは困った。
[抑揚のない声>>157で告げられる言葉に。 大げさな動作でばさりと翼を広げる。]
我が主の守護の任を負うならば。 悪意を振りまく暇はなくなってしまう。
今、我が創造主《カミ》からの望みはないとはいえ。
私の存在の根幹に関わる事態だ。
[わざとらしく芝居かかった口調で、嘆き、哂い。 血染めの目は子供>>158の色の薄い目を捕え。]
(167) simotuki 2014/06/25(Wed) 00時頃
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――任されよう、"ジョージ"。
[初めて、子供の名前を呼んだ。]
(168) simotuki 2014/06/25(Wed) 00時頃
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ただし、私は遠慮はしないぞ。 使えるモノはいつだって使う。
"やる事"は早めに済ませるのだな。 くっふふはは。
[銀の華の畑の中から、輝石を掬い上げる子供へと笑い声を送った。]
(169) simotuki 2014/06/25(Wed) 00時頃
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―いつか世界の終わる日に―
[崩れ落ちる大地見下ろす枯れた梢の頂点で。 災厄の小鳥は返り血の瞳にそのすべてを映し出す。
死の臭いの濃い風が。 血色の血色の翼をはためかせ。 紅い、紅い、悪意の羽根を舞わせる。
その小さな掌の上。 赤い、一輪の戦華が花開く。]
(193) simotuki 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[その花言葉は『悪意』と『鎮魂』――。
創造主《カミ》の悪意としてではなく。 悪意の小鳥――胸赤鳥として終わる世界を悼む。]
(194) simotuki 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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[見上げた暗黒の空。 其処に在るただ光を反射するだけの銀色の月。]
―――――――……ッ!!!
[胸赤鳥は高らかに哂(うた)う。]
(195) simotuki 2014/06/25(Wed) 00時半頃
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―――― …… rururu lala ……
[それは"誰"に向けたのか。
鳴り響く歌声は虚空へ、永遠に消えた。
――*悪意の小鳥 END*――]
執事見習い ロビンは、メモを貼った。
simotuki 2014/06/25(Wed) 00時半頃
……お前が望むなら、
[やがて。一番最後に掛ける言葉は胸赤鳥へ。
もっとも近くにあった小鳥へと、目を向けて]
お前の望みならば、叶えてやろう。
それが僕が最初に決めた意義《ルール》だ。
王は王を望む者のためにある故に。………だが、
僕が、お前を失うことを望みたくない。
…。悪意は進化の種となる。
お前はそう言ったな?
ならば見るがいい。その行きつく先を。
僕がお前に見せてやる。
───お前が”見たかった”景色を、だ。
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