256 【突発RP村】胡蝶の夢
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[その時だった。
ふつりと糸が途切れるように、
大切なものが途絶えたのを、俺は確かに感じた。
それは声ならぬ声で繋がる同胞であったからなのか、
理の通じない霊魂だからなのか。
貴男に迷惑をかけた未熟な若い狼には、分からなかったけれど。]
ジェフ……!!
[今や赤い囁きを耳にすることが出来た彼女にも、
命を絶やしてしまった貴男にも届かない声で。
俺は、確かに貴男の名を呼んだ。]
[ヒトの乙女の腕で涙を流した俺は
その瞬間だけは確かに
貴男の仲間であった、一匹の人狼として。
……貴男の死を嘆き、哀しんだのだ。]
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[彼は、逝ってしまった。 俺にも、もう遺された時間は少ない。 この腕の中から消える前に、伝えることがあった。]
……全部、終わったよ。
[もう泣いてはいなかったけれど、浮かべた笑顔は貴女に何度も見破られた、随分と下手くそなものだったのだろう。 この感情を整理することは、出来ない。]
(40) finlay 2016/11/18(Fri) 21時半頃
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[その言葉を最期に、鴉の形は全てを霞に変えて貴女の腕を離れ、消えてゆく。
願わずにはいられなかった。 このひとがもう二度とおれと出会わずに、次の生では幸せに終わりますように、と。]
(41) finlay 2016/11/18(Fri) 22時頃
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[薄れゆく意識の中、視界は不思議と暗く閉じていくよう。 これが終わりというものなのだろうか。
闇の中で、最期に想ったのは。 裏切ってしまった、相棒と呼んだ、家族のこと。 それが何よりの未練だった。*]
(42) finlay 2016/11/18(Fri) 22時頃
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[……これは本当のお話
おれの ぼくの 確かな記憶
もう二度と忘れてはならない
彼女達のことを。]
(52) finlay 2016/11/19(Sat) 08時頃
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[……懐かしい声が聞こえた。 思い出すのは、遠すぎる記憶 彼女が語る御伽噺を聞きながら、幼い二人は眠りに落ちていく。 優しい手が、横たわるぼくの頭を撫でた気がした。
だけどそれは、おれの記憶。 何もかもを奪い去る前の、手を汚していない少年に与えられたもの。 彼女は>>#0もう二度と、目の前に現れることなど無いのだ。]
(53) finlay 2016/11/19(Sat) 08時頃
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[それは獣が何をしたのか思えば当然のことだとしても。 哀しくて、寂しくて。情けなくも涙が一筋だけ流れるのです。 遠野千明という人間はもう18にもなり、泣くことは少なくなっていたのに。 ああ、でも、そうですね。 おれも、ぼくも、子供の頃は酷く泣き虫でした。
目覚める前の人の気配を感じます。 ゆっくりと目を開き、濡れた頬をそのままに辺りを見渡しました。
まるで、何もかもがあの頃のままのような光景。 それはこの胸を貫き、痛ませるのです。*]
(54) finlay 2016/11/19(Sat) 08時頃
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[食堂のソファー裏で上体を起こしたぼくは、彼等の目に入りづらい位置にいることでしょう。 この涙にも、きっと気付いたものはいません。 桃色のカーディガンの袖で拭い、背もたれに手をつくようにして立ち上がります。
落ちた視線、ソファーの上、そこには長い黒髪の女性が眠っています。 彼女は姉で、今は大学生。 ぼくは弟で、彼女と同じ大学に進学しました。 ぼくは生まれつき色素が薄かったものですから、彼女と髪の色が違います。 六人いる家族の中で、一人だけの茶髪。 これのせいで幾度も嫌な目に合ったものですが、今もやはり好きになれませんね。]
姉さん。
[低く変わっても、あの人狼のものと違う響きを持っている声。 その声で、独り言のようにあなたを呼びましょう。 遠い日に確かに姉であった、あなたを。
ねえ、姉さん。何故そんなことを言うのです。 家族に酷いことばかりした後悔ばかりの短い人生を思い出し、幸せと笑えというのですか。]
(76) finlay 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[確かにぼくは、どうしようもない程に幸せでした。 血の繋がった人々と温かい家で何不自由無く育ち、ヒトとして18の節目を迎え、家族で海外旅行にまで連れて行ってもらって。 そして何よりも、変わらない平凡な日常。 遠野千明はおれが手に入れられなかった平凡な幸せを、何の努力もなく周りの人間に与えられていました。
やはり生まれ変われど愚か者に違いはありません。 姉であったあなたに気付かせて貰えるまで、全く持ってそれを理解せずにただ生きていたのですから。]
(78) finlay 2016/11/19(Sat) 22時頃
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[あの獣は最期に、己は天には昇れないだろうと思いました。 現代に生まれ、インターネットだの、配信音楽だの、科学の結晶を好み触れてきたぼくよりも信心が浅い男でした。]
[この目は自らの血の通う掌を、赤に染まらない胸を見つめます。 何故生まれ変わり、ましてやこの修道院に再び来ることまで許されたのでしょう。 同胞とは違う。おれの行為は生きる為を越えていた。転生なんて、思いもしなかった。
そう思考を巡らせ脳裏に浮かんだのは、白銀の髪をした乙女の姿でした。]
(79) finlay 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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[ふるりと首を横に、思考を拭い去ります。 貴女はもう死にました。ずっと、遠い過去に。貴女はもういません。 想っても、仕方ないのです。その腕の温度を思い出しても、それは意味のないことなのです。]
[上げた視線を無意識に向けた先にいたのは、同じ国籍の青年の姿>>70誰かに話し掛けているようです。 彼とは年もそう離れていないように見えて、人見知りをしないぼくは目覚める前にも声を掛けました。 その時彼の名前は、聞けていたでしょうか。
ただ、親しみを感じただけだった筈です。 だけど、何故でしょうか。今は貴男から視線が外せなくて。]
(80) finlay 2016/11/19(Sat) 22時半頃
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(……よかった。)
[その足で立ち、息を吸い、誰かと会話する生者として当たり前の姿。
それが嬉しく感じるのです。心の奥で俺が、笑うのです。]
[——その次のページは、赤黒い何かに染まっていて、
辛うじて読み取れる走り書きが、ちらほらと散らばる。]
やっぱり、上手くできなかったみたい。
もっと練習しなきゃ、ダメなのかな。
お父さんとお母さんを混ぜ合わせてみたのに、弟も妹もできない。
どうすればいいんだろう。
私、嘘つきじゃない。人殺しでもない。
教えてくれたことを信じていたのに、何がいけなかったのかな。
ローズさんなら教えてくれるかな。
知るのが、こわい な
[それから、花屋で笑っていた看板娘は忽然とその姿を消す。
行方を知る者は、果たしていたのかどうか。
今となってはもう分からない。]
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[ええ、おかしいですね。あの獣は愚かであれど気は違ってなかった筈なのですが。 でも、いいのです。おかしいままでいましょう。 嬉しいのならば、それでいいじゃないですか。 誰かの死を嘆き悲しむより、ずっと幸せなことじゃないですか。]
[ぼくは会話に加わろうと話し掛けることをしないまま、彼から視線を外し、食堂を出ていきました。 何処へでも行けます。 此処はかつて、確かに家だった場所ですから。]
(89) finlay 2016/11/19(Sat) 23時半頃
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[どうして此処に足を運んだのでしょうね。 自分でも、よく分かりません。まるで真っ直ぐに迷い無く、目的があるようでした。 もし強いて理由をつけるならば、 おれはこの神聖な場所で初めて君の修道服姿を見た時の気持ちを覚えている。 誇らしいようで、何処か寂しい。自分から離れた癖に家族が遠くに行ってしまったような、複雑な感情だった。]
綺麗ですよね、ここ。
[そこにはもう、先客がいて>>57その背が見えただろうか。 佇む男性に何気なく声を掛けて、近寄っていく。 君と同じ色の髪を持つこの人は、 その年も性も、君とは違う。*]
(90) finlay 2016/11/19(Sat) 23時半頃
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営利政府 トレイルは、メモを貼った。
finlay 2016/11/19(Sat) 23時半頃
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[聖堂には他にも人の姿があったことでしょうね。 でも、どうしてなのでしょう。 ぼくは吸い寄せられるみたいに一番前の席まで、まるでそうあることが自然みたいに男性の傍らへ。 彼はずっと年が離れていそうです。何も言わずに隣に座るなんて、失礼なことです。 遠野千明はここまで無礼な人間では無かった筈なのですけれど。]
ええ。 ……そうらしいですね。
[ぼくはこちらを見てくれた男性>>100に笑いかけて頷きました。 その顔立ちはやはり記憶の誰とも重なりません。 知っていますよ。なんて、危ない危ない。その言葉は心の中でだけ、ひっそりと呟きましょう。]
(111) finlay 2016/11/20(Sun) 11時頃
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…… そう、なんですね。
[ええ。この言葉は押し込めてしまいましたから。 彼が付け足したその内容>>101、本気に取る声色でなかったとしても、少しびっくりしてしまって。 しかしその表情は、いきなりの言葉に驚いただけにしか見えなかったのかもしれません。]
そして、いつも豊作で。 手伝いが必要な程だった、とか。
その林檎で焼くアップルパイは、とても美味しかったとか。
[彼になら、許されるような気がして。冗談めかす話に合わせただけに思ってもらえる気がして。 ステンドグラスを見上げ、遠い目は過去を想いながら、ぽつりと呟くように語りました。]
……あはは。 なんて、ぼくは知りませんけどね!
[少し、言い過ぎたように感じて誤魔化し笑います。 変な奴だって、思われなければいいのですが。*]
(112) finlay 2016/11/20(Sun) 11時頃
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[それと、少しの後悔と、安堵。
なぜか、彼がいてくれることが、自分の願いだったように感じてしまう。
そう。
昔、思っていたのに助けられなかった友達が、元気に過ごしているのを聞いたような―――]
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[外した視線は、男性の驚く一瞬>>135を捉えることはありませんでした。 けれど、それは些細なことでしか無かったのです。]
え、……っ
[息が詰まり、目の前がちかちかと瞬くような感覚に覆われます。
ぼくは知っています。 あの日もこの刻も、金髪の修道女が語ったのは夢でも御伽噺でもない現実なのだと。
おれは知っている。 アップルパイを、林檎を好かない。いつも傍らに居た黒髪の女の子を。
彼の語り口はまるで、あの娘のこととしか思えず。 そして、『俺は』そう聞こえたような、気がしました。
視線を下ろし、横顔を見た時には男性の目はステンドグラスに向けられ まるであべこべに、二人の視線は合いません。 それは、あの相棒と呼びあった男女とは違う二人の姿でした。]
(143) finlay 2016/11/20(Sun) 21時頃
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あなた、は
[声は細く小さくなり、この動揺を明確に露にしていました。 けれど、どうしても、どれだけ言葉を探しても。 分からないんだ。おれは今、何を言えばいい?]
……あはは。 はい、おれは何も……知りませんから。
[膝の上で手を遊ばせながら、笑います。 それは落ち着かない時、考え事をする時、それと嘘をつく時。つい行ってしまう癖でした。
これでいいと、そう思った。 確信に至らないまま、このまま他人として別れればいいのだと。
君を捨てようとしたおれに、君が信じると分かって自分の命惜しさに騙したおれに。 もう一度君に会う権利などあるものか。]
(145) finlay 2016/11/20(Sun) 21時頃
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……もう少しだけ、変なことを言ってもいいですか。
[それでも、どうしても、最後に。 勘違いならそれでいい、己は冗談を間に受け勝手に誰かを重ねたのだとしても、構わない。 少しの躊躇い、一拍置いて切り出す。 へなりと眉を下げ、作り笑いが出来なくなった顔は伏せ、無意味に床を見つめた。]
あなたは今、幸せですか。
[家族を持って産まれ育ったであろうあなたが幸せなのか、聞きたかった。*]
(146) finlay 2016/11/20(Sun) 21時頃
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[彼女が、ずっとそばにいて、彼女を守る“仲間”を見つけますように、見つけていますように。
いつか自分が感じた、アイリスへの“仲間意識”を、誰かが彼女に感じて、自分ができなかったことを、彼女にしてあげられますように。]
[私は“彼女”ではないから、分からないけれど。
少なくとも、自分を人間ではない土塊だと思っていた彼女にとっては、はじめて。
はじめて、役に立てる同胞だと思えた人たちだった。
自分や周囲がはっきりとそれを認識していたかはともかく、
狂いに狂った彼女の人生において、それは少なからず救いであったのではないかと、思う。]
[メールはこなくてもいいのだ。
自分が本当にしたいのはそれじゃない。
何か、何かをしてあげたくて、今はこれが自分のせいいっぱいだっただけだから。
何かをしてあげたいと思う人がいることを、彼女に伝えたかっただけだから。*]
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[平凡なぼくには一つ、変わったところがありました。 起きた時、理由も分からず涙を流していることがあるのです。それも、物心がついた時から。 辛く苦しく胸が締め付けられ、子供の頃は母に姉達にすがりついたものでした。
今は思うことがあります。覚えていない夢の内容はもしかして、と。 そして、もう二度と見ることは無いのだろうとも。
過去は過去、全ては雪煙に消えてしまいました。 奪い去ったものを彼女らに返すことは叶いません。裏切りの償いは、不可能なことです。 同胞に何もしてあげられなかった悲しみも、少女を理解してあげられなかった記憶もまた、変わることはないのです。 この罪は、いつまでも胸を痛ませていくのでしょう。
あの獣がしたことを思えば、遠野千明はあまりにも恵まれすぎています。 それでも、いつかの誰かが獣の為に泣いてくれたことを思い、ぼくは与えられた命を真っ直ぐに生きましょう。 誰も裏切らないように、誰かを傷つける嘘をつかないように。誰かの助けになれるように。*]
(172) finlay 2016/11/21(Mon) 00時頃
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そっか
……良かった。
[あなたは決してメルヤでは無い。彼女が生きた時代は遠く過ぎ去った。 けれど、その答えは、望んだものだったから。 胸に突き刺さる釘が一つ抜けたような感覚、気付けば口許は緩んでいた。]
(182) finlay 2016/11/21(Mon) 00時頃
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