164 天つ星舞え緋を纏い
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[ぐるりぐるりと、錫杖が空を切り、大きな焔の環を造る]
『ノウマク サラバタタギャテイビャク
サラバボッケイビャク サラバタタラタ
センダマカロシャダ ケンギャキギャキ
サラバビギナン ウンタラタ カンマン』
[韻を踏み、唱えられた真言の響きに応じるように、焔は大きく燃え上がり、螺旋を描いて広がると、目の届く範囲に転がる骸全てに燃え移り、燃え上がり、焼き尽くす]
[右手が――あの日母に包まれた手が、熱い。
長屋の屋根を飛び越えた先、異形もまた地面から宙へと飛び上がらんとしている所だった。
耳障りな羽音が響き、蟷螂に似た前脚が振り上げられる]
邪魔、……するな。
[日向の目には、振り上げられる前脚に絡む風の帯が"視えて"いた。
だからそれに右手を伸ばし、実体ある帯の如く下に引く。
果たして均衡を崩した妖魔は、失速して再び地に落ちた]
退け。
[右手を振るう。
常ならば手団扇程度のその動きが、今は突風を生み異形の動きを阻む。
そうして異形の傍を通り抜け、その先へ向かおうとして]
[近づいたのは親切心でしかなかったのに。]
『ば……化け物っ!』
[投げつけられたのは拒絶の言葉。
女の表情が一瞬だけ酷く歪み。]
……そ、か。
私って、出来損ないどころか、化け物だったんだ……。
じゃぁ、仕方ないよね……。
[座り込んだままの老婆を無表情で見下ろして。
そうするのが当然のように老婆の胸を刀で貫けば、断末魔が迸った。]
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[境内には既に動くものの気配はない。 いつも座って笛を奏でていた白梅の周囲も、鈍い色に染まっていた]
……く。
[そこから強引に視線を逸らし、石段を降りていく。 どれだけの血が流れているのか、誰が無事なのか──そも、自分以外の者が生きてるのか、それすらはきとはわからない状況に、焦りが募った]
一体、なんだって、言うんだ。 なんだって、こんな、事に……!
[理由がわからない事への苛立ちが言葉になって零れ落ちる。 やり切れない思いを振り払うように首を左右に振り、それからふと、空を見て]
……え?
[高くたかく飛び上がる人影>>91を認めて、一つ、二つと瞬いた]
(96) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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あれ……は。
[遠目で、誰か、まではわからないものの。 自分以外にも誰かがいる、という事ははっきりとわかって。 それと共に、何か、近いものをそこから感じたから]
……そのまま、無事でいてくれよ。
[小さく呟き、身の回りを取り巻く銀の光に軽く、手を触れて。 それから、見えた影の方へと触れた手を差し伸べる。
他を寄せ付けぬ冬の冷たさは、転じて硬き守り。 それが、手助けになるように、と念じて光を飛ばした後。 歩み向けるは、自身が今、誰よりも案ずる者の許。**]
(97) 2014/02/16(Sun) 01時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 01時半頃
[貫いた刀を引き抜けば、傷口は凍り付いていて、血が滲むこともない。]
ああ、そういえば……。
この着物、気に入ってたんだけどね……。
[首をめぐらせ、先に怪我した左肩に視線を向ける。
裂かれた肩は、血の色に染まっているものの。
今はもう血は止まっている……正確には、凍り付いているのだが。]
……否定、出来ないよね。
どれも、これも……人間に出来ることじゃないもの。
[ふらり、木の幹に身体を預け、真っ暗な空を仰ぐ。]
ほかにも化け物はいるの?
それとも私だけ?
ま、どっちにしろ、一度手当しなくちゃ、かな……。
[正確な状況はやはりわからないなら、万が一に備えればいいだけ、と女は自宅へと足を向ける。]
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─ 自宅への道 ─
[駆けて行くのは、来る時に辿った畦道。 元より人通りのなかったそこに、血の跡はない。 この辺りには異形はいなかったのか、それならば──と。 淡い期待が内を掠めるものの、嫌な予感は消えなかった]
『……祭りが終わったら、大事なお話があります』
[支度整え、出ようとした矢先に母から告げられた言葉がふと、過ぎる]
『それを聞いた上で、これからどうするかを考えなさい』
[言われた時は突然なのと、急ぎ出なければ、という思いに急かされていたから、深く考える事はしなかった。 けれど、今、こんな状況になって。 母は何かを感じていて、その上で、ずっと言わずにいた事を伝える決意をしたのでは、と。 そんな風にも思えていて、それが、嫌な予感を高めていた]
(128) 2014/02/16(Sun) 18時頃
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─ 自宅 ─
[駆け戻った自宅は、静かだった。 母一人子一人、慎ましく暮らしてきた家には、一見すると異変はない。ないけれど]
……静か……すぎる?
[異変がない事が、今の状況では逆に異常にも思えて、夢中で中に飛び込んだ]
かあさん、どこ!
[呼ぶ声に返事はなく、それが焦りを募らせる。 静まり返った家の中、忙しない足音を響かせて母の私室へと向かい]
(129) 2014/02/16(Sun) 18時頃
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[ゆるく広がるあかとくろとしろに、音と動きが全て、止まった]
(130) 2014/02/16(Sun) 18時頃
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[しろは広げられた衣装。白拍子の舞装束。 くろは乱れた髪。一束に結われていたはずの黒髪。
そして、あか。あかいろ、は]
……か……。
[舞扇と、白鞘巻の太刀を守るようにかき抱いて倒れたひとの。 背に刻まれた、爪の痕から溢れたしずく。 それが何を意味しているかは、これまで見てきたものからわかる。 わかる、けれど]
……ど……し、てっ……!
[だからと言って、受け入れられるものではなくて。 崩れるように、倒れた母の傍らに膝をついて手を伸ばす。 背後にゆら、と黒い影が揺らめいたのは、それとほぼ同時。 鋭すぎる爪を持つ、熊を思わせる異形は、無防備とも言える背に一撃加えんと前脚を振り上げ──]
(131) 2014/02/16(Sun) 18時頃
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[刹那の間の後、振り下ろされたはずのそれは全く違う方へ向けて、飛んでいた]
(132) 2014/02/16(Sun) 18時頃
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……いい加減にしろ。
[場の静寂を取り払ったのは、低い声。 左の手には鞘、右の手には抜き放たれた白鞘巻。 在り得ぬ速度は、『時』手繰る力のなせる業]
……奪って、壊して。 何がしたいんだよ、お前たち。 ……どうして、こんな事をっ……!
[問いはすれども、答えは期待してはいなかった。 片前脚を落とされてなお、こちらに爛々と輝く目を向ける異形を静かな瞳で睨みつつ、一歩前へと踏み出す。 太刀の扱いなどは知らぬ。故に、それを振るう動きは舞扇を操るそれと似る。 優美とも言える舞の動きは振り下ろされるもう片方の爪を往なし、くるり、身を翻す動きに乗せて放たれた横一閃が、異形の胴を断ち切って]
…………。
[訪れたのは、再度の静寂]
(133) 2014/02/16(Sun) 18時頃
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……かあ、さん。
[は、と重い息を一つ吐いた後、改めてその傍らに膝を突く。 唐突過ぎる喪失は、中々実感を伴わない。 叫びだしたいくらいなのに、声が出てこない。 言いたい事も、数え切れないほどあるはずなのに]
……ごめ……ん。
[ようやく零れたのは、短い言葉と、澄んだしずくがひとつふたつ。 それから、唇をきつく噛んで、手にした太刀の刃を拭い、鞘に納めた]
……いか、ない、と。
[小さく呟き、立ち上がる。舞扇は、母の手に。太刀は自身の手に残したまま]
……終わったら、戻ってくる、から。
[その終わりが何を示すかは、自分でもわからないまま、こう言って自宅を出て。 ふ、と、空を見上げた]
(134) 2014/02/16(Sun) 18時半頃
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[外に出て、周囲を見回す。 相変わらず、動くものの姿は見えない。 元より、村外れに近いこの場所は、隣近所もやや遠いのだけれど]
さっきの、ちゃんと、届いたみたいだし。 ……一人、無事なのは、確かか、な。
[心中紡がれた言葉>>119、それは届く事はなかったものの、その想いは確かに感じ取れた。 それが近しいと感じる所以は未だ知らぬものの]
他にも、誰かいないか。 ……ちゃんと、確かめないと。
[確かめて、その先でどうなるかは、自身にも読めぬけれど。 立ち止まっているのは辛いから、歩き出す事を選んでいた。**]
(135) 2014/02/16(Sun) 18時半頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 18時半頃
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─ 畦道 ─
[他者を探す、と言ってもどこから、という宛もなく。一先ず、神社の方へ戻ってみるか、と歩き出す。 持ち慣れぬ白鞘巻は、一先ず腰の帯に差し]
……そう言えば。 これ、なんで使えたんだろう。
[ふと過ぎるのは、今更のような疑問。 母からは、これは装束の一つで実際には抜く事はできず、刃も潰されて何も斬れぬ、と聞いていた。 感情の昂ぶりなどで暴発的に高まった力が、太刀の『時』を巻き戻した結果、とは思い至らず。 慣れぬ重さには、と息を吐いた時──ふと、異質な何かを感じた]
(138) 2014/02/16(Sun) 21時頃
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……なん、だ?
[力を感じる。自分とは異質な何かが、近づいてくる。 それを祓えと、内で何かがざわめくような心地がした]
さっきのあれ……とは、違う。
[近いものは、先の異形の妖たちにも感じたけれど、それとも違う何か]
……。
[進むか否か、その逡巡は、短かった。 理由はわからないが、行かなくては、という思いは強く感じていたから。 それに従い、先に進んで]
(139) 2014/02/16(Sun) 21時頃
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……あれ、は。
[こちらに向けて、歩み進める坊主の姿>>137に歩みが止まる。
内なるもののざわめきが、より強くなったような心地がして、気を鎮めるためにと息を深く吸って、吐く]
ええ、と。 確か、最近来られた御坊様ですよ、ね?
[直接顔をあわせる機会はなかったが、話には聞いていたから。 距離開けたまま、よく通る声で問いを一つ、投げかけた]
(140) 2014/02/16(Sun) 21時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 21時頃
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─ 畦道 ─
[問いに返されたのは、肯定。 覚え違いでなかったか、と思ったのは束の間]
……え? 『何』だ、って……。
[尋ねられた言葉>>141、その意を掴みあぐねてあげる声は戸惑い混じり]
俺は……名は、明之進。 何だ、と問われても……俺は俺、としか。
[答える間にも、内なるざわめきは強くなる。 相反するものがいる、と訴えるかの如きそれに、無意識、自身の腕を掴んでいた]
(142) 2014/02/16(Sun) 21時半頃
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[―― どちらでもなくて、その真下。
人々と異形の立つ地面が、ぱくりと割れた]
[下へ落ちゆく者たちに思考する暇があったとして、きっと周りを囲む化け物共の仕業だと思っただろう。
だからその刹那の父と目が合ったのは、偶然だったのかも知れない。
それでも]
[向けた表情は、いつかのように感情の伺えないもの]
いま止めたら、そいつら逃がしちまう。
そうなったら、もっと沢山の人が、痛い思いすっから。
[今のこれを、己が起こしているものだと自覚しながら、その中に幾つも知った顔があるのを知りながら。
地が全てを呑みこみ閉じるのを、止めようとはせず]
[やがてそこから“要らないもの”だけが吐き出された]
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─ 畦道 ─
……何なんだよ。
[急に不可解な問いを向けてきたかと思えば笑い出す、そんな坊主の様子>>143に、知らず、ぼやくような声が落ちる。 しかし、続けて向けられた問いはそんな思考をどこかへと飛ばすだけのものを秘めていた]
……は? 殺したくて仕方ない……って。
[瞬き、一つ。内なるものの疼きが強くなる。 祓わねばならぬ鎮めねばならぬ。 同じ『時』は刻めぬものだと、内なる光は訴える。 相容れぬなにかがある、と。 その認識は、容易く落ちたけれど]
(151) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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……こんな状況で、いきなり、そんな事を言われても、困るんですが。 少なくとも、大人しく殺される謂れは、俺にはありませんし。
……何より。 あなたを放って置いてはいけない……と。 そんな気もして、仕方ないんですよ、ね。
[返したのは、突きつけられた選択肢、そのどちらでもない自分の言葉。 逃げる気はないが、殺される気もない、と。 そんな思いを乗せて言い放っていた]
(152) 2014/02/16(Sun) 22時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
2014/02/16(Sun) 22時半頃
― 畦道 ―
殺されとうはないのなら、わしを殺すかい?
[ぶん、と両腕を交差して、回した錫杖の環が鬼火を纏い、紅く燃え上がった]
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─ 畦道 ─
……まあ、そうですけどね。
[殺し合いを選択肢に入れてきた事からもそれは窺い知れるから、ぽつりと呟いて。 向けられた問い>>154に、は、と一つ息を吐いた]
(157) 2014/02/16(Sun) 22時半頃
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─ 畦道 ─
殺されたくはないですし、放っても置けない、から。
[いいながら、懐に収めた笛に手を伸ばす]
だから……鎮め、ます。
[掴んだ笛をくるりと回し。
しかと握り直した後、舞扇を払うが如き動きでゆるり、弧を描いてぴたりととめた]
― 畦道 ―
鎮める、とな?
[腰の太刀には手を伸ばさず、懐に手を入れた明之進の言葉に、坊主はぱちりと瞬いた。
笛を取り出すその腕の、舞うような美しい動きに、目を奪われたは、ほんのひととき]
ほう、そうか...鎮められるものなら
[言いざま、ぶん、と錫杖を前方に振り下ろせば、焔が一筋の帯となって、明之進へと走る]
やってみるがいいさ...!
─ 畦道 ─
[鎮める、と言い放ったのはごく自然なこと。
内にある銀の光が、より強く求めるのはそれだと思えたから]
……言われずとも、やってやる!
[何故そうしなければならぬのか、はわからぬけれど。
それが自分の成す事と思うから]
……っ、と!
花橘も 匂うなり
軒のあやめも かおるなり
夕ぐれさまの 五月雨に
山ほととぎす 名のるなり!
[駆けて来る炎の帯は、寸での所で横に飛び、避ける。
着地の直後にくるりと身を返し、紡ぐのは今様歌。
本来の歌い方とは程遠い、早口のものではあるけれど。
笛には確り、気が宿る。
夏の日差しの、苛烈な光。
それを宿した横笛を手に、己が身の『時』を速めて踏み込んで]
……はっ!
[短い気合と共に、横一閃に振り抜いた]
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