人狼議事


207 Werewolves of PIRATE SHIP-2-

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【人】 奏者 セシル

[ギリーとすれ違ったことを知らず、第二甲板に登っていた航海士は、自らの調律の為、たったまま、オルガンの蓋を開け、鍵盤を指先で響かせる。

 そのまま、一音ずつ、響かせる曲は、きっと誰かの耳には最も耳障りなメロディかもしれない。]

(298) 2014/12/12(Fri) 23時頃

[道化が、その仮面の奥で何を想っているのかは、まだ分からない。
 まさか、己の境遇を思われ、憐れまれていようなど。

 ただ、彼の推察通り、家族というものの記憶はない。
 しかしそれに孤独を感じたこともない。]


 理屈ではない、か。

[つまり、己の認めたものを”仲間”と呼ぶという意味か。
 成程それなら一理ある。納得もいく。]

 ───群れ?

 いや知っている。
 たとえばこの群れの長は、おまえだろう。

[ただ群れの解釈に、若干の差異が合ったかもしれないが。]


[思わず突っ込んだのは、色々噂が立つ様な内容だったと言うよりも。]

 何故嘘を吐いた?
 ばれたら、あんたも巻き込まれる。

[船長が人狼だと知れば、恐怖に怯えている連中も、
それこそ死に物狂いで命を奪いに来るだろう。
そんな危険な真似を、何故、と視線は咎めるものに。]


セシルは、>>302 その言葉を受け、ニコラスへと視線を向ける。その笑いに、小さく視線を逸らし。

2014/12/12(Fri) 23時頃


 そういう意味ではない。

[ヴェラの答えに苦笑する。
知識としてではなく経験として知っているかと問いたかったのだが。
いや、そもそも群れの概念が違うのだろう。]

 君は私のことは仲間とは認めてないだろうに。

[彼がどんな生を歩んできたのかはまるで想像もつかない。
孤独などものともしないその姿は同族でありながらまた別の違った生き物のように見えた。]


【人】 奏者 セシル

 大丈夫だよ。船長が人狼なんてことはない。
 それよりニコ、パンとスープはある?

[人差し指はゆっくり、メロディを刻みながら。]

 人肉が入ったのは勘弁な。
 俺は人狼じゃない。

(303) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

 ギリ―、後でその傷見せろよ。

[泣いていないと言ったギリ―と、彼の怪我に聲を上げた船長。
ヴェラとの会話も耳に入れながら、この聲が繋ぐ者達だけは
助けたいと言葉にしないまま、ギリ―の傷を気遣った。]


 巻き込まれたかったからだよ。

[ミナカの問いへの返しに、聲の調子に愉しむような色が乗る。]

 La faim chasse le loup hors du bois.
 飢えは狼を森から追い出す。

[私は歌うように唱える。]

 覚悟を決めるためだ。
 仔を護る為に…船員たちを裏切る覚悟を。

[「仲間たちを裏切る覚悟を」と言いかけたが、そもそも最初から仲間ではなかったなと言い換えた。]


【人】 奏者 セシル

>>306

[ヘクターの話、その他の者の声を片耳に聞きながら、
 やっぱりオルガンの鍵盤をゆっくり人差し指で押している。]

 人狼は、でも、
 人でもある。

 人であるときを理解して、なおかつ、狼である。
 そんなことが書いてあったよ。

[オルガンの音もその声も誰もきいていなくても、むしろ構わない。]

(317) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

 ……あんた、何でそんな優しいのに、無理するんだろうな。

[唄う様な返答に、また泣きそうになる。
泣きたいのは赤子なのか、自分なのか、もう判らないほど
彼を仲間と慕う想いは強く。]

 俺はあんたを尊敬するよ、ヴェラ。

[2人の会話を聞きながら、その孤高の強さを羨んだ。]


【人】 奏者 セシル

>>319
[片手で、やっぱり鍵盤を叩きながら、ニコのもってきた皿を受け取る。
 パンには血がついていた。
 それをそのままオルガンの上に置いて。]

 なんの曲だろうね。
 きいたことあるだけだから、曲名は知らない。

[きっと、船医の心には、突き刺さるメロディかもしれないけれど。]

 ニコは好きな曲、ある?

[遺体が転がる、血臭の中、そのメロディはかえって不気味にも聞こえてきてもおかしくない。]

(327) 2014/12/12(Fri) 23時半頃

[甲板に一つだけ残っていた死体を抱えるとその死体を海に落とした。
もちろん、一口二口味見をしてからだ。

唇と指についた血をぺろりと舐めとる。
それからはあと吐息を吐き一言。]

 嗚呼……美味。



 ミナカ、

[グレッグが動く刹那、ガリリと左耳を掻いて叫んだ。
現実的な声は間に合わなかったが、
咄嗟に彼を呼ぼうとした思考は、伝う。]


セシルは、ジェレミーが寄ってきたのには、瞬いて、そして、片手で、その裾を小さくひく。

2014/12/12(Fri) 23時半頃


 優しくなんかないし無理もしてない。

[ぴしゃりと言った。
デジャヴを感じると思ったら昨日グレッグにも同じ事を言われたのだったか。
そんなつもりは、断じてない。決して。]


【人】 奏者 セシル

>>329

 ジェレミー、呼ぶよ。
 今、一番知りたいのは君のことだから。

[裾を引いて、ジェレミーが向けば、その耳元に囁いた。
 そして、離れたときの瞳の色はやはり色鮮やかな碧色。]

(335) 2014/12/13(Sat) 00時頃

 俺は大丈夫だけど、大丈夫じゃないな。

[ギリ―の呼び掛けに反応はしたが、不可解な言葉の説明をする
理由は今は無かった。]



 ミナカ 死ぬ困ル
 あの仔 生きル

[それが優先すべき何よりの“命令”であり、
男の中に芽生えた細やかな望みだった。]


【人】 奏者 セシル

>>342
[オルガンの横に座り込むニコ、
 その歌いだす調子には、少し意外な顔を。]

 へえ

[そして、メロディはつたなく、そのニコの口ずさむ声に重ね。
 トーンは、響きは、第三甲板の彼らの元にも伝わるだろう。]

(349) 2014/12/13(Sat) 00時頃

 俺はいい。彼を黙らせないと船長が死ぬぞ。

[ギリ―の想いを嬉しいと思う余裕もなく、
口にしたのは船長に疑惑が向くと言う不安。]


 待った…一体何が起きている。
 何処にいるんだ。

[囁き交わされるギリーとミナカの聲を聞き、
何かが起こったのだと気づく。
私は第三甲板へと降りる足を急がせた。]


 仲間?

 おまえは、おれを仲間だと思っていたのか。

[少しだけ驚いたように問う。
 この船に乗る事になった時から、ずっと変わっていない。]

 ───俺としては、極端な話、おまえが人狼であろうがなかろうが、どうでもいい。

 おまえが、他者を畏怖させる存在であるのなら、それに従う。
 そうでないなら、おれはおまえに牙を剥く。

 それだけだ。

[もし、公に、人狼であることが知れたとしても、それを曲げるつもりはない。

 だから、やがて食事の席でニコラスに問われた時も、そのままに答えたのだった。*]


【人】 奏者 セシル

>>350

[オルガンで弾くメロディはいつも様々。
 その自らを冷静に、そして、畏れをもっても平坦でいるために。


 傍ら、ヴェラがうたたねしていることも、きにせず、やはり弾いていた日常。
 それをミナカがそこまで嫌っていることも知らず。

 そして、今も、また響かせるつたないシンフォニー。]

(359) 2014/12/13(Sat) 00時半頃

[あの時。
あやしてくれたその手が落ちるのは。
その命が、落ちるのは。
この聲を交わせる者が死ぬのは。
嫌だった。]


 ───あの煩い声、止めても構わないか。


[静かな男にしては珍しく、幽かに、感情の乗った聲を、どこかへと響かせる。]


 なんでもいい。好きにしろ。

[煩い声とはどれのことかは分からないが、今はそんな場合ではない。]


セシルは、第三甲板での戦闘にまだ気づくことなく、オルガンの音は響く。

2014/12/13(Sat) 00時半頃


 おれ、狼なれナイ
 カシラ 本当の仲間 なれナイ、おれじゃ

 あの仔、大事

[漏れ聞こえていた聲の遣り取りを聞き、
男は漠然とそう思っていた。
所詮、聞こえる“人間”でしかない自分では
彼が求める存在には成れないのだろうと。]


【人】 奏者 セシル

>>372

[オルガンの音は、人差し指からやがて、片手の指すべて、そして、段々と両手まで満ちていく。
 ニコラスの歌声が酔いどれのテノール。それにあったりずれたりしながらも、段々と、それは、合わさる刃と刃から、不可思議な和音へ。

 いつのまにか座って奏でる航海士は、月夜を一緒に愛でたギリーの変化に気づけない。]

(377) 2014/12/13(Sat) 01時頃

[どれだけ血を絞っても、手当もしても助からないのかもしれない。
焦る自分が何を理解しているのか、理解したくなくて。]

 セシルを守る前に、自分を守れ。

[初めて、祈った気がした。]


 ギリー…お前は唯一、私が最初から仲間だと思ってた者だ。
 孤独な船の旅の中で。

[刃を振り下ろしながらグレッグを睨みつける瞳に力が入る。

――けれども、グレッグは自分に恐怖を抱かない貴重な存在だ。
些かの躊躇いも私の中に存在して。*]


 違う。違う。違う。同じじゃなくても。

[ギリ―の言葉を必死で否定する。
泣いているのは誰なのか。
震えそうな聲を必死で抑えた。]


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