52 薔薇恋獄
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[必要な情報は百瀬が聞いていたので、こちらから聞くことはなく。 百瀬の様子>>135に、一度手を頭に置き]
……無理すんな。調音
[ボソリ、と下の名で読んだ。]
腹が減っては戦はできぬ、だな。
[少し調子を合わせて>>132、>>133、言葉を紡ぎ、共に下へと降り、台所へと。>>139
百瀬に礼を言って、よそってくれたスープを口にする。>>143]
…まさか、役に立つとはな。
[ぼそり、と呟いた。]
(153) 2011/05/21(Sat) 19時半頃
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[ 日向(ひなた)、という問いに女は頷く ]
『そう。――さっき、現状の半分を楓馬には話したのだけど』
『楓馬からはどこまで聞いているかしら』
[ 短い、問いかけ ]
ドナルドは、オニオンスープをもう一口、飲んだ。
2011/05/21(Sat) 20時半頃
『……そう』
『もっと早く、伝えに来るべきだったみたいね』
『ごめんなさい』
[ 一度、言葉を切って ]
『無事よ』
『これまでに消えた人たちも、皆無事』
『寧ろ危険なのは、今ここにいるあなた達のほう』
『もうすぐ、わたし(ひなた)の中のわたし(ひゅうが)が』
『あなた達に牙を剥く』
『――驚かないのね、この人』
[ 士朗に対する感想を、ぽつり ]
『傍からみたら幽霊がいて』
『それに向かってあなたが一人話しかけているだけのはずなのに』
『この人も、わたしと話せないだけで幽霊慣れしているのかしら』
『…………一応、まだ手段はあるわ』
[ 言葉をたどたどしく紡ぐ ]
『普段のわたしは嫉妬や悲しみを見つけたら』
『直ぐに日向(ひゅうが)に全てを乗っ取られてしまう』
『そして悲しみにくれる魂を奪って』
『恋獄(ここ)に縫い止めてしまう』
『今回はそれがない』
『あなた達がわたし"達"に優しくして、宥めてくれたから』
『幾分か時間の猶予ができている』
『この猶予の間に、全員を此処から逃がすことができればわたし(ひなた)の勝ち』
『――間に合わなければ、薔薇恋獄の主――日向(ひゅうが)の勝ち』
『今は、そういう状態』
『日向(ひゅうが)は絶望や、失恋の悲しみに応じて力を強くする』
『日向(わたし)は恋の安らぎや幸福があれば、日向(ひゅうが)を抑えることができる』
『もし、あなたに好きな人がいるのなら』
『その手を離さないで』
『他の人も』
『繋いだ手を、絆を、信じて』
『それが、あなたにできること』
『もっと早く伝えておけば』
『わたし、楓馬と蛍紫を一緒に助けられたかもしれない』
『……ごめんなさい』
[ ぽつり ]
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―回想― [ちら、と顔の方を見てくる人には、こてりと首を傾いで見せた。]
…はいはい。 わかったよ、百瀬。
[手を震わせ先行して歩く調音に、 小さく息を吐くと、2、3歩後ろを歩いた。]
(181) 2011/05/21(Sat) 21時半頃
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『……少し、複雑な話になるわ』
『日向は失恋した……言い換えれば、誰かから望まれなかった孤独な魂を好むの』
『逆に言えば、誰かから愛されている魂は、日向の手から救いやすい』
『逃がすのが容易い、ということ』
『……克希は此処に何度か遊びに来ていたわ』
『そしてわたしも日向(ひゅうが)も克希が誰かから愛されていることを知っている』
『その相手は此処にはいないみたいだけれど』
『楓馬も同じ』
『誰かから愛されているから』
『逃がすことができた』
『それだけのこと』
『あなた達から見れば、愛する人だけを奪われたような状態で』
『理不尽なのは百も承知よ』
『でも、恋人になるまで待っていたら、間に合わなくてどちらも死んでしまうかもしれない』
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―現在・台所―
…そういえば、眼帯の下の目、見せるって言っておきながら見せてなかったな。
[色々とあって、すっかり抜け落ちていた。]
……どうする?
[カップを持ったまま首を傾げた。]
(185) 2011/05/21(Sat) 21時半頃
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『ありがとう』
『蛍紫は本当にやさしいわね』
『楓馬が好きになるのもわかる気がするわ』
[ ちらり、士朗を見て ]
『まずは、そこの人に信じてもらえたらいいわね』
『……本当に変わった人ね』
[ 将棋盤を出し始める士朗を見て少し呆れたように ]
『百年近く亡霊やってるけど、こんな反応も初めてだわ』
『見えないか、見えたら逃げるかのどっちかしかなかったもの』
どうも、俺は、変わり者が好きみたいだからな。
仕方ない。
[苦さの混じった顔で紡ぐ。
楓馬にしても、鳴瀬にしても――嗚呼、似ているからと言えば、多分それは罪で。]
出来うる、限り努力はする。
お前も……無理をするなと言いたいが、
出来たら頑張ってくれ。
お前達が勝ち負けでなく、救われることを、俺は願うから。
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あぁ。
[手馴れた様子で、結んでいた紐を解く。 現れるのはブルーグレーの瞳。
それを相手と同じ視線まで屈んで見せた。]
(191) 2011/05/21(Sat) 21時半頃
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ドナルドは、左目は薄曇りの空の色に近かったかもしれない。
2011/05/21(Sat) 22時頃
『……わたし、あなた達には罵られこそすれ感謝される立場ではないはずなのだけど』
『そもそもわたしがいなければ』
『あなた達に危険が及ぶこともなかったのに』
『まして救いなんて……』
[ 楓馬も同じことを言っていた ]
『……失恋して、恋人の家族を祟り殺して』
『なんの罪もない人達を殺して仲間にして』
『百年も泣いたり嘆いたりしているだけの』
『わたしが救われる道理なんてないのにね』
『地獄に落ちていないだけ、ましなほうよ』
……人を好きになるのは、どうしようもないさ。
十分苦しんだんじゃないか?
なら、救われてもいいはずだ。
いつまでも逃げ場のない想いは辛い。
[囁いて伸ばす手、触れられないけれど、撫でる仕草を見せた。]
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んな中二病な理由で眼帯するかよ。 これで小・中学校で嫌な思いしたんだから。
[少し子供の様に拗ねてみせるが、左頬に当てられた掌はそのまま受け入れたまま、瞳を合わせる。]
…そうか?
[きょとん、と少し目を瞬かせる]
(199) 2011/05/21(Sat) 22時頃
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『……』
[ 撫でるような仕草に、困ったような顔を見せる ]
[ 罪深い己が救われる方法など、わからないのだ ]
『……そっちの人が困っているみたいだし、そろそろ消えるわ』
[ 視線を士朗に向けて、外して ]
[ *引き止められなければ、女の姿はすぅと消える* ]
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それは他の連中に任します。
[自分のガラじゃないしな、と呟いて。 眼の近くの頬を撫ぜられる感覚に眼を細める。]
どういたしまして。 …お前ならいいと思ってな。
[正直な気持ちを口にするも、百瀬が声をかけた方向を見た。 ――眼帯は付け忘れている。]
(212) 2011/05/21(Sat) 22時半頃
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ドナルドは、その前に百瀬に左目を隠されてわたわたした。
2011/05/21(Sat) 22時半頃
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…寝酒っすか。 親父も良くやりますよ。 ホットワインとか。
[右目を動かして桂馬センパイを見た。]
(221) 2011/05/21(Sat) 22時半頃
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は、はい?
[地味にプチパニック中なので、 桂馬の>>219の意味が良く分かっていない。
…落ち着けば分かる話だが。]
(226) 2011/05/21(Sat) 22時半頃
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………みました?
[少し落ち着いてから、おそるおそる桂馬に聞いた。]
(236) 2011/05/21(Sat) 23時頃
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ドナルドは、確認するより前に眼を指差されて少し頭を抱えた。
2011/05/21(Sat) 23時頃
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………すまん。
[振り下ろされるぐー>>238は甘んじて受けた。]
(243) 2011/05/21(Sat) 23時頃
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ないです、そんな中二設定。
[どキパッと、>>240に対して言い切った。 この人もか、と少し思ったり。]
(251) 2011/05/21(Sat) 23時頃
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[面目ない、とばかりにしょんぼりしたが]
あ、あぁ…。
[何がなんだかわからない、が、違和感を確かに感じて。>>242、>>258]
お前も、終わったらすぐ来いよ!
[と、出て行く背に声をかけたが、聞こえただろうか?]
(264) 2011/05/21(Sat) 23時半頃
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…いや。
[ふる、と一度首を左右に振りながら眼帯を付け直す。 そして、暫く考えたあと]
………すいません、俺、百瀬を追います。
[と、センパイに謝り、廊下へと百瀬を追っただろう。]
(272) 2011/05/21(Sat) 23時半頃
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ドナルドは、プリシラ…百瀬の姿を見つけられただろうか?
2011/05/21(Sat) 23時半頃
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