60 ─昨夜、薔薇の木の下で。
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……実の妹を愛し、関係を持つという罪は。 どれくらいの罰を受ければ、償えるのだろう?
[掠れた声で、問いかける。 フィリパがどんな顔をしているのか、見たくなくて、その真っ直ぐな瞳から目線を外すと、答えも聞かずに早歩きでその場を離れた。
震える掌をきつく握り締める。 たった今、友人を一人失ったのだ、と、思うと。 恐怖と後悔とが、指と足の先から全身へ、毒の様に広がって行くような感覚に囚われる。]
……僕は、……
[掌で顔を覆う。
言わなければよかったと。偽り続ければよかったと。 抱く想いは、あの時の後悔に似て。]
→屋上へ―
(172) 2011/08/05(Fri) 20時頃
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ルーカスは、屋上の鍵が壊れているのを、少し前から知っていた。*
2011/08/05(Fri) 20時頃
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―屋上―
[吹く風には薔薇の香が混ざる。 眉を顰め、ぐるりと見回すけれど、誰の姿もなく。]
……何なのだろうな、この薔薇の香は
[そう呟くと、後ろ手に扉を閉め、ふらふらと一歩、二歩、歩き。
シャツが濡れるのも厭わず、雨の跡の残る其処に、横たわる。 昨日の嵐が嘘のように、晴れて澄み渡った夏の空。]
眩し、い
[小さく、零す。 自分の愚かさを思うと、ぐ、と、目頭の奥が熱くなるけれど。
――― 涙は、妹の訃報を聞いた夜から、一度も流れていない。]
(186) 2011/08/05(Fri) 21時半頃
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ルーカスは、ピッパの名を、声にならない声で、小さく呟く。
2011/08/05(Fri) 21時半頃
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[眼は閉じない。 夏の日差しを真っ直ぐに受けて、額に浮いた汗が伝い落ちた。
――― 結局は、自分は、あのフィリパという純粋な少年を、利用していたのだろう。
自分の嘘が、ちゃんと、人を騙せるものなのだ、と。 自分は真っ当な人間として、この場にいられるんだ、と。
そんなような事を自覚する為に、彼の傍にいたのだろう。 善良な友人として、穏やかな微笑みを浮かべて。]
……僕は、……
[両の掌で、顔を覆う。]
(195) 2011/08/05(Fri) 22時頃
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[小刻みに震える、両の掌。その下で唇は、笑みの形に、歪む。]
ふ、……は、っ、ははっ、はは、は
[可笑しかった。 どこまでも愚かで、どこまでも最低な自分の姿が。 そんな自分に騙される、同級の少年の真っ直ぐさが。
その正反対さが、可笑しかった そんな歪な二人が先程まで互いを友人と認め合っていたという、嘘の様な出来事が、可笑しかった。
――― 一頻り笑って、嗤って、そして。]
……もう、いいか……
[ゆっくりと体を起こせば、濡れたシャツが背に張り付いて、酷く其れが不快だった。 暫くの間、そのままの姿勢で。 空虚な青磁が、済んだ青空を、じ、と見詰めていた。]
(196) 2011/08/05(Fri) 22時頃
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ルーカスは、屋上の扉が開けば、ゆるりと視線をそこに落とす。
2011/08/06(Sat) 00時頃
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[長く雨水に晒され、錆びた蝶番の軋む音。 振り返り、やってきたのが誰か分かる>>231と、ふ、と笑んだ。]
エヴァンス、か。
……別に、何も。 ここに、要るだけだよ。
[風が吹く度、はらりと金の髪が額に落ちる。 気だるげな動作で落ちた髪を掻き上げて、ゆる、と首を傾げる。]
……邪魔、だろうか?
[手にしたギターに目をやって、尋ねた。]
(237) 2011/08/06(Sat) 00時頃
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構わない、別に眠る心算も無いし……。 ……何か、此処に居る理由が、必要だろうか。
[薔薇の香の風の中。 時折混ざるのは柑橘の香。
ヴェスパタインの手に巻かれた包帯を見ると、立ち上がり、こつ、と足音を立てながら、近寄る。]
朝は、そんなもの、巻いていなかったと思うのだが。 ……何時の怪我だ?
[緩みかけたそれに触れようと、手を伸ばす。]
(245) 2011/08/06(Sat) 00時半頃
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少し、適当に巻きすぎじゃないか? ……貸せ。巻き直すくらいなら、僕がやろう。
[生憎と清潔な包帯までは持ち合わせていないけれど。 手を伸ばして、腕を此方に見せるように、促す。]
木? 嗚呼、……中庭の薔薇の木か?
[幾度かシャツの袖を、あの棘に引っかけてしまった記憶が、朧げにある。 それが昼だったのか夜だったのかすら思い出せないことから、きっと、情事の最中の記憶。]
……それは少し、ウィルマに失礼だろう……
[失礼とわかっていながらも、呆れたように、笑う。 あの不器用な後輩なら、やりかねないな、と心の端で思った。]
(256) 2011/08/06(Sat) 00時半頃
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[腕をとり、歪に巻かれた包帯を、慎重に解いていく。 点々と、白い包帯を汚す赤に、眉を顰めた。]
あの嵐の中で、か。 ……何を、していたんだろう、な。
[ぽつりと漏らした疑問は、本当に何気なく。
やがて晒した右腕に広がる、紋様の様な痣に気付けば、はっと息を呑む。]
……これは。 本当に、……唯の傷か?
[表情を強張らせ、問いかける。
そういえば、薔薇の香が一層強くなったと感じたのは、ヴェスパタインが屋上に上がってから、と。]
(266) 2011/08/06(Sat) 01時頃
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やだ、やだぁ……っ!
[暴れる少年の魂は、薔薇の蔦に押さえ込まれ。]
『落ち着いて』
『気持ちいいでしょう?』
『教えて貰いなよ』
『ぼくを咲かせて』
[くすくすと笑う薔薇の声と、未知の快楽に怯える様は、呪いに囚われた仲間達にも伝わったのだろうか。]
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……本当に、唯の傷なのか、と聞いている。 悪いけれど、……僕はこんな傷を、見た事が、ない。
[――― まるで、茨の蔓の様な。
気付いてしまえば、もう、甘い、甘い、薔薇の香にしか意識がいかなくて。]
……エヴァンス、お前。何か、香水でも?
[シャツの袖で鼻の辺りを覆いながら、顔をぎゅっと顰めた。
強い香のせいで、頭が痛い。 自然と、腕を掴む手に、力が籠ってしまう。]
(275) 2011/08/06(Sat) 01時頃
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ルーカスは、まだ、他の者に現れた異常がこの香によって齎されたものだと、気付いていない。
2011/08/06(Sat) 01時頃
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!……す、まない。
[悲鳴に近い声を上げられれば咄嗟に、ぱ、と手を離した。
ふと、似たトーンの彼の声を、何時かに聞いたことがある、と、頭の奥をちらと過り。 それから、離してしまった腕を取り、ゆっくりと、丁寧に包帯を巻いて行く。]
……痛まなければ、そんな声は出ないだろうに。 医務室の係は?いるだろう?何故見せなかった?
[頭が、ひどく、痛む。
その香を吸い込まない様に、浅く、口で呼吸をしながら、作業を進めた。]
(284) 2011/08/06(Sat) 01時半頃
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ルーカスは、小さな声が聞こえれば、ちらとそちらに青磁を向ける。
2011/08/06(Sat) 01時半頃
[身体が落ち着いてきたところに、聞こえてきたのは]
……え?
エミルトン君?
[幼い彼の、怯えたような声がふっと聞こえた気がして。
さらに、不思議なあの声も聞こえてきたから、戸惑った]
…どうせ、こいつも……
[ポツリと心から零れる、歪んだ疑念。
何処か遠くで、快楽に流される嬌声を感じれば、
やはり人という愚かな生き物は、結局そこに行き着くのだとしか思えなかった。]
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……ならば、他にも頼れる者は? 別に僕を頼れと言っているわけではないが。 ……今寮には、セシルも、フィリパも……
[その名を出した一瞬、表情がぴくりと強張る。
悟られぬように、イアンの方>>293を向き。]
僕は唯、何となく気が向いて、だよ。 特に深い意味はない。
[其れから、汚れた包帯を巻きかけた腕と、イアンの手の包帯とを見比べて。] ……すまない、もう一度、解こう。
[また右腕に手を伸ばし、痛みを与えぬよう、慎重に解いていった。]
(298) 2011/08/06(Sat) 01時半頃
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[幾度か目の前の相手と枕を共にしたとはいえ、その行為の内容まで詳細に覚えているわけではない。 だからその様子>>301に疑問を覚えつつも、深く詮索はしなかった。
自分が抱く側だったのか、抱かれる側だったのか、それすらも覚えていない。 ただ求められたから応えただけ。
それだけの、関係。]
……どこか痛むか。
[首を傾げれば、甘い鼻の香の中に、涼やかな香が混ざる。 包帯の最後の一巻きを解くと、す、と掌でその傷跡を撫でた。]
(305) 2011/08/06(Sat) 02時頃
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[イアンから包帯を受け取ると>>303、小さく礼を言う。]
印象? 嗚呼、先程、其処に寝転がってしまったから。 少し、身嗜みがなっていないな。後で直すよ。
[そう言って、笑いかけようとして。
熱い息を吐くその様子に気付き、は、と何かに思い至る。 ヴェスパタインとイアンの顔を交互に見比べて、眉を顰めて。
――― 思い出すのは朝、シンクの傍で蹲る、ディーンの姿。]
……この、薔薇の香か?
[小さく、呟く。]
(308) 2011/08/06(Sat) 02時頃
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あっ、あっ……!!
[悲鳴は嬌声へと変化してゆき、少年が快楽に堕ちていったことを伝える。]
『それでいいよ』
『想いを頂戴』
[擦り込むように薔薇の精は囁いた。]
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最初は誰かが、コロンのボトルでも倒したのかと思ったのだが。 こうも寮内全体に回っている事を考えると、……少し異常だな。 ……今は、薔薇の季節ではない筈だし。
[口元に手をあてて、暫し思考する。 イアンの視線には、気付かずに。
其れから、真新しい傷にガーゼを充て、白い包帯を巻きつけていく。 思考を巡らせながらの作業は、少し乱暴で、少し雑だったかもしれないけれど。]
……何なら、後で聞くが、どうする?
[ヴェスパタインのその弱々しい声と、その仕草と。 思い当る何かがあるのか、細めた眼に僅か見える色は、“もうひとつ”の色。]
(317) 2011/08/06(Sat) 02時頃
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…………!
[午前中から何してんだ 中等部一年生、ていうか俺もまだなのにとか色々思ってしまったが、そんな思念を伝わらないようにシャットアウトさせるのには何とか成功したようだ。
ただ、喘ぐ声というものは…刺激的で。
困ったように足を止める]
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なら、良いが。
[一つ、瞬けばその色は消える。 ふ、と一つ息を吐き、包帯を巻き終えた其の右腕から、手を離した。]
何かあったら、直ぐに上級生を頼れ。 事が大きくなってからでは、……遅い。
[下げられる頭に溜息交じりに零した。 少し説教臭い口調になってしまったけれど、訂正する気も起きず。
もう既に、薔薇の香は寮内に残っている多くの生徒に影響を与えているというのに。 自分自身には何もないからか、まだ、状況をそこまで重く見ていない。
それから、ようやく傍らのイアンから向けられている視線に気付くと。]
其れで、パジェットは? まだ何か、用があるのか?
[首を傾げて尋ねた。]
(331) 2011/08/06(Sat) 02時半頃
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ん……?
[ザックの悪い噂は「遊んでいる」程度はヘクターから聞いていたが、特に接点のない相手だったから、然程印象に残っておらず。
でもそういえば、ジョージはザックのものだとか言っていた、ような。そのザックは、自分の記憶が正しければ、確か既に帰省していたはずで…]
んん……
[ようやく気づいた違和感。
あれ、ひょっとしてまずいことになっているのでは?
…ただ、嬌声を聞いてしまった後で、そのことを聞くのは憚られた。]
ルーカスは、イアンの視線の意味には、まだ気付いていない。*
2011/08/06(Sat) 03時頃
[助けに行った方がいいんじゃないか…
そんな考えが頭をよぎったけれど。
今行っても手遅れなのではないか。
そもそも、自分が行ってどうにかできるのか。
かえって傷つけたりしないか。
それに……]
『これでいい』ん、だよね…?
[薔薇の精の言葉の響きは、自身の迷いと言い訳を正当化させる。
惑う。だから結局、行為の邪魔をするような行動は起こさなかった。*]
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恋人?
[その唐突な問いかけ>>337に、瞳を丸くして。
其れから直ぐに、自分が誰かと居たところを見られたのだろうな、と、思い至った。 もう既に、“誰と”居たのかも、覚えていないのだけれど。
ゆるりと首を横に振る。]
……居ないよ。 あまり、そういう感情は、……得意ではないから。
[浮かべる表情は、苦いもの。
愛だとか、恋だとか。 そういった甘ったるい感情に溺れて、夢中になったせいで。]
……取り返しがつかなくなってからでは、遅いから。
[犯した罪は、重く、重く。]
(342) 2011/08/06(Sat) 09時半頃
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[ヴェスパタインが屋上を離れようとすれば>>339、ゆっくりと立ち上がった。 その背を追おうとするイアンの姿>>341をちらと見て。
それから、スラックスのポケットからハンカチを取り出し、服についた汚れをぱたぱたと、払った。]
……着替えるか。
[日差しで幾分か乾いたとはいえ、不快感は未だ残っている。 早く部屋に戻って着替えよう、とは、思うのだけれど。]
………
[まだ、フィリパの事もあり、そのまま寮内に戻るのは、何となく憚られて。 また、その床に腰を下ろし、膝を抱え込むようにして、*項垂れる。*]
(343) 2011/08/06(Sat) 09時半頃
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…おい、薔薇の精。
お前…一体何を…
[日常が狂っていく。
寮内に満ちるのは、妖しく誘うような薔薇の香りと…
おかしい、何かがおかしい。
このまま流されてしまえばきっと…]
あぁ、でも…それもきっと…
[楽しいことに違いない。
染み込んだ甘い毒はそんな思いを胸の中に注ぎ込む。]
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[背後で鳴るシャッターの音。>>390 どこか遠くで聞いた事があるような。
そんな事を薄らと思い、ゆっくりと顔を上げた。 落ちた前髪が、額にはさりと落ちて、もう整えるのも億劫で。
前髪越しに、カメラを下ろしたイアンを見詰める。 酷く、空虚な瞳で。]
……もう少し、だけ。ここで。 こうしているから、……先に戻れ。
[口の中がからからに乾いていて、出た声はずっと、細く。
扉を開き、階段を下りようとする二人の背に、変わらず視線を向けながら。 そうして、ヴェスパタインが去る間際。 小さく聞こえたその名>>395に、青磁が、揺らぐ。]
………フィリパ?
(397) 2011/08/06(Sat) 21時半頃
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………
[ふらり、立ち上がる。 外開きの、錆ついた扉。 ドアノブに手をかけて、廊下との関わりを断とうと、そっと、押した。]
………っ
[ぎぃ、と、軋む音。 扉の閉まる音は、嫌に、響く。
そのまま其の扉に背を預け、ずるずると、蹲る様に座り込む。 目を閉じれば、扉越しの声が、音が、嫌でも耳に入りこみ。]
……どうして、其処に、いるんだ……
[顔を覆う指先が、震えた。]
[瞼の裏に蘇る、青ざめていく、あの顔。]
(409) 2011/08/06(Sat) 23時頃
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『君の命の欠片をちょうだい』
[咲くために生気を貰う、その手段なのだと薔薇は悪びれず。]
『気持ちいいでしょう?』
『楽しいでしょう?』
[薔薇の精は銀髪の彼が喘ぐ姿を知っている。苦痛の中から快楽を拾い、慣れて壊れてゆく様を知っている。そうしてなお、その言葉を紡いだ。]
……く、
[ギリリと内側を絞め上げるような痛みに、思わず歯を食いしばる。
あぁ、こんな苦痛にさえ、魂は甘美さすら感じているのだ。]
『安心してよ』
『眠るだけ』
『もっと頂戴』
[くすくすと笑いながら蔦は絡む。]
ルーカスは、震える指先を、祈るように組み合わせて。
2011/08/07(Sun) 00時半頃
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