人狼議事


21 潮騒人狼伝説

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知りたきゃ、夜に来ればイイ。
ケダモノで結構。ニンゲンだって、ドウブツだ。

[昔ここに現れた狼は恐らく近しい血縁の筈。
でなければここまで感覚がシンクロするわけがない]


 下らんヘリクツを
 ……ワタシは、ケダモノとは違う!

[騒ぐ獣の血に抗うように
手に立てた爪が皮膚を破り、肉を裂く。

滲み、溢れ出る朱を、忌々しげに見つめていた]


ばぁーか。

[見下したような言葉。ぐるる、と獣のようなうなり声]

オマエ、もうとっつかまってンの。

ま、好きにスレバ?
明日、一人食うから。腹減ってんだヨ。


[

 ヒトゴロシ

   ヒトゴロシ

 真っ赤に染まった手。
 見つめていると、遠い記憶が蘇る]

 ……どうしても
 タバサを殺すつもりなの?

 云われずとも、好きにするわ
 付き合いきれない

 アンタがニンゲンに掴まって殺されても
 知らないからね


……共食いはしない主義。
でも、コロスのは躊躇しない。

…オマエはこの声ニ気づいた。

逃がさ ナイ よ?

[くぱ、と。大きく裂けた獣の口がにやりと笑う。
声にのるのはそんな気配]


 はん
 ……アンタにワタシがコロセルかしら

 何なら、試してみる?
 ケダモノさん

[挑発的な声を紡ぐ。
歪めた口元には、白く鋭い犬歯が覗いていた]


 …………。

[二人の会話が始まると、押し黙る。
 ただ静かに、獣同士の会話を聞いている。
 彼らの問答が一段落すれば、ぽつりと]

 ……君は、ひとで在りたいの、

[口調は異なるが、いつもと変わらぬ淡々とした問いを、ミッシェルに投げた]


昔話通りなら ネ。
オマエが殺される可能性だってあるんだヨ。

俺はヒトは嫌いじゃない。好きでもないけどネ。

俺はココにコタエを聞きに来た。
それがわかったら、後はどうでも。

[どうしてヒトを殺してはイケナイノ?]


 夢を現実にするものだって、ひとはよく言うしね。

[ベネットの提案には、冷めた声で答える。
 そしてふと、先刻の問いを思い出し、]

 そうそう。僕が、愉しいと思うのは、ね。

 君が……、「人狼」が、思う存分暴れていれば、いい。
 獣の性の導くままに。

 ひとの疑い合いは興味がないよ。それはただの、風景にしかすぎない。

[いつも以上に冷めた語調で囁く。
 いつもモノクロで絵を描くのは、自分が視ているものが、モノクロ程度で事足りることを確認する作業にすぎない。]

 でも、それを利用する人狼を描くのは、愉しい。
 それに手を貸すのも、きっと、ね、

[好物を語る子供のような純粋さで、期待を見せた]


…オマエにも聞いておこうかなぁ
何でヒトを食べたらいけないンだろ?

[呟きは幼馴染だけに届く。
ゆっくり浮かんで、消える言の葉]

もし俺がオマエを食べたら、オマエは俺を恨むかい?


 ダレダ?!

 ……ああ、アンタもアイツのナカマか
 ヒトゴロシの

[ 聞こえてきた新たなる声の持ち主に噛み付く]

 ……どういう意味だ
 ワタシは ヒトだ


…ヒトにこんな声、聞こえるわけないじゃナイか

[ゲラゲラと、心底見下した声で、
珍しく大きな笑い声]

イイヨ。オマエに俺が殺せるなら殺してみな。
オマエのオトモダチだって、エサの一人だっつーのは忘れンなヨ?

[ぐるる。ぐるるるる]


 別に。

[密やかな囁きには、即答を返す]

 ……人を殺めてはいけない、と決めたのは人だよ。
 人狼が、人に捕らわれる必要はない。
 捕らわれるものが、人狼、で在ってはならない。

 それはただの、家畜だよ。
 もしそうなったら、僕は君を殺すだろうね、


 ウルサイ!ワタシは、ヒトだ!

 ふん 昔話ナンテクダラナイ
 踊らされるヤツラの気がしれない

 ワタシはただ、ヒトの中で静かにクラシタイだけ
 アンタタチのカンケイにも キョウミはない

 降りかかるヒノコはハラウ ソレダケ



違うナァ…それは俺がほしいコタエじゃ、ない。
でもそんなトコが気に入ってるよ、幼馴染殿。
俺は多分、オマエを食わないし。


その火の粉を振り払う手がケモノの爪でないとイイネ?
振り払った先が…ヒトの心臓でないと、イイネ?


[返ってきた声に、平時の彼女とは異なる威圧感を覚えた。
 誰にも気づかれることなく、静かに口元が弧を描いた]

 ……そうだね。
 君は確かに、今はひとだね。

[淡々と、続ける]

 ……君は好きな人、いる。友達でも恋人でも、どっちでも。
 その人のことをいま、思い出して。

 喰べたいと、思う、**


 オトモダチ……?

 ……ふん
 キョウハクでもするつもりか
 生憎、トモダチと呼べるヒトなどいないが

 その言葉 忘れるな
 薄汚いケダモノが

[威嚇するような唸り声に、不快感が全身を駆ける]


忘れないヨ。

オナカマさん?

お近づきのしるしは…何がいいかナァ?

[ぐっぐっ。ケモノが喉を鳴らして笑う声]


[今までヒトと同じに生きてきたけども
あの塚はその間に培ってきた感情を全て吹き飛ばしてしまうほどそれはそれは強いものを持っていて。

影響を受ければ受けるほど、欠けた所がうずいてしょうがない。
今この声もヒトとしてよりケモノの本能で喋っているようなもの。

不安定な声はひどく不愉快な粘着質を持って、
ただ食欲だけに忠実で]



 ……ウセロ
 ミミザワリダ

[ぐるるる]


 ナニガ イイタイ?
 好きなヒトなど イナイシ
 仮にいたとしても

[思い浮かべた顔と姿。心臓の動きが速まる。
 喉の乾きを、唾液で抑えて]

 ……そんな気は ナイ

[声を絞り出した*]


[人狼塚に近い場所。
 違和感は覚えるものの、彼らのように何か影響を受けることはない。
 それは自分が、あくまで人である証拠。人知れず、奥歯を噛んだ]

 ……そう。
 いつまで、我慢できるかな、

[絞り出された声には、煽るように淡々とした声を返した。]


 ま。
 そう楽には、暴れさせてくれないと思うけどね。
 君らの正体が分かる奴とか、いるんだろう。ここにいるかは知らないけど、

[初めて人狼に遭遇したときのことを思い出しながら、問うた]

 もしいるなら。
 籠絡するのか、信じさせないのか、
 どっちにする、


居るんじゃ…ないかなぁ…分かるニンゲン。
能力は…どちらにも、平等に…。

……。出来るとウソ付くのも、楽しそうだねぇ。
オマエ、やってみない?

ヒトによっては懐柔もできるかもシレナイ。
ナニヨリ…簡単に終わったらツマラナイ。


 そんなところまで平等にする必要、ないのに。

[嘆息をこぼした]

 ……いいよ、やっても。観察と嘘は、得意。
 その方が、君は楽しそうだし。

 ああ。それとも。
 ……その分かるニンゲンが、僕を調べてたら、面白いね、
 それなら嘘つかなくても、楽しくなる、かな、

[明日の献立を語るように、もうひとつの提案を告げた]


…ココは…どうやら、故人をひきつけるものが、あるみたいだネ。
もし、以前に大事なヒトを亡くしたとか…
そういったものがあるヒトならもしかしたら。

ま、それは期待しない。
面白くしてくれるなら、是非頼むヨ。
調べられても楽しいネ。

あぁでもサ、俺は……
そのウソでヒトが疑いあって…
殺しあう方が、オモシロソウと思うよ

[それが、あのデキソコナイ…ミッシェルだったらそれはそれで楽しそう。約束どおり、殺してやれる]


 ……分かった。やってみるよ。

[特に反論もなく、肯定の意を返す]

 伝説を繰り返すんだ。
 ……ひとより人狼の方が、よほど怖いと思うけどね、

[伝説の内容を思い出して、女将の言葉を否定した。
 いい意味でも悪い意味でも、ひとに、期待を持っていないから]



…どっちにしろコロスことに、差はないと思うんだヨ。

食うために食べる俺ラと
生きるために殺す人間と。

……まだ、俺らのほうが建設的じゃナイかな?

[少なくとも、血肉は活用してるのだし]


 ……ふん。

[に何か言い返そうとしたけれど、
言葉は見つけられなかった。

心の奥で、警鐘が鳴る。

   タスケテ

助けを求める小さな声は、誰にも*届かない*]


[のろりと部屋に戻ると、窓から外を見る。
雨は変わらずにしとしとと。
しかし赤い目が写すのは見えるわけのない満月]

……嫌だねぇ……

[抑え切れなくなる。
心臓がばくばくなっているのもわかる。

「ヒト」の部分より、「オオカミ」の部分が、膨らんで。

これから口にするだろう肉や血を想像すると…理性と呼べるものも、獣のそれと溶け混じる]

ぐるる……

[部屋に鏡はない。
僅かな光が見えるなら、形作る影は

夜色をした、普通よりも遥かに大きな……*]


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