人狼議事


65 In Vitro Veritas

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【人】 牧人 リンダ

[そこまで口にし、彼女の服をなおしてやり立ち上がると雨宮に向き直る。
彼の顔は知っている。
彼の兄もまた、父の患者だった。]

お気遣いありがとう。

移植医の牧野は、私の父です。
貴方事も顔だけ知っていました。
父が貴方のお兄さんの移植をしたのだったわね。

[移植、その言葉をその場にいたクローンたちは理解できるのだろうか。]

(283) 2011/09/29(Thu) 21時半頃

【人】 牧人 リンダ

この雪織さんも、父の患者だった。

[床に横たわる彼女を見下ろす瞳は暗く。
雨宮の兄が、家の付き合いのある雪織から父を紹介されていた事など、彼女は知らない。]

(285) 2011/09/29(Thu) 21時半頃

【人】 牧人 リンダ

私は、知らなかった。
恐らく、父の差し金です。

父には昔からクローンはずっと目を覚まさぬまま、管理されているといわれてきました。
大学でも、クローンの管理に関しては何も触れないの。

移植医になってからもーーー・・・、摘出チームには一度も回されなかった。
ただ、・・・、受け取って手術する、だけで・・・。

(288) 2011/09/29(Thu) 21時半頃

【人】 牧人 リンダ

[側にいた褐色の肌を持つ女性の言葉には、僅かに首を傾けた。]

掃除と『ばつ』がよくわからないけれど。





・・・そうね、私は貴方たちを壊してた。

[長い沈黙の後に、彼女の言葉に静かに頷いた。
これ以上嘘をついて、罪を増やしたくはないという弱気のこころ。]

(290) 2011/09/29(Thu) 22時頃

【人】 牧人 リンダ

そう、リーネというの、あの子。

[逃げる自分を追ってきた彼女の姿が目に浮かんだ。]

・・・

[自分が移植医である事を知れば、彼女はどんな反応をしただろう。]

(291) 2011/09/29(Thu) 22時頃

リンダは、リーネの事を教えてくれたセシルに礼をのべた。

2011/09/29(Thu) 22時頃


【人】 牧人 リンダ

そうね。


[ばつがくるよ、という彼女の言葉に、薄く目を閉じた。]

(294) 2011/09/29(Thu) 22時頃

[これはいつの言葉だったか]

ねえ。
コーダは……誰かを、守る?
《その為に、誰かを、壊す?》


【人】 牧人 リンダ

そうね。
そうしたら、あの赤い髪の彼も壊されない。

壊す人が、居なくなるもの。

[遠まわしに、自分の最後の患者の事を想った。]

(312) 2011/09/29(Thu) 23時頃

【人】 牧人 リンダ

[クローン達とやり取りをしていれば、いつの間にかそこにいたリーネが近寄ってきた。
一瞬、どくんと動悸がしたけれど、もうあの時の様な嘔気がこみ上げてくるような事は無かった。]

知らない間に、貴方達にひどい事をしていたから。
怖くなったのよ、それだけ。

[自分よりも、ほんの少しだけ背の低い彼女。
同じ色を持つ瞳を覗きこんで、同じように呟くようなか細さで言葉を返すと、血で汚れた手を洗う為にその場を離れようと。]

(313) 2011/09/29(Thu) 23時頃

 守るよ。



 今一番、壊されそうなやつを。

 あいつの目を……。

[赤毛の目のこと、思い出す。]


 いまはな。


[それはまだ、牧野の話を聞く前の話]


[自分は、大きいヨルを壊した。
そしてヨルを取り戻した。
他の皆も、等しく大事で。
だから守る為に。
壊される前に。
壊すことは、厭わない]

[ただ、あの時壊すのに使った刃物は。
コーダが、どこかに仕舞ったから。
今度は、コーダがあれを使いたいのだろうかと。
そんなことを、考えて]


【人】 牧人 リンダ

― B1:スタッフルーム ―

[何となく手を洗うのにスタッフルームに足が向いてしまうのは、医師としての習性だろうか。
血液で汚染された手指を洗い流したいという思いに駆られるのもまたきっとそうなのだろう。

冷たい水で手洗いをすると、赤い血が排水溝へと流れてゆく。
ただ、それをぼんやりと眺めていた。

それでも近くにリーネの気配を感じれば、手を拭いて近くの椅子へと腰かけた。]

…まだ何か聞きたい事でも?

(324) 2011/09/29(Thu) 23時半頃

牧人 リンダは、メモを貼った。

2011/09/30(Fri) 00時頃


[この先、クローンと呼ばれる自分たちの中で、
 一番最初に、あの映像のようになる者。

 やっぱりそれは赤毛だろうと思う。

 そして、移植できる人物もここにはいるらしい。
 しかもそういう場所、であるらしい、ここは。]

 赤毛のこと、守らなくちゃ…。


[赤毛は大きい、だから、オリジナルのその人も近寄ってはいないけれど、大きいのだろう。
 その人を壊すためにはどうすればいいだろう。

 ああ…。

 そういえば、聴いたことがある。
 クローンの中にもイタンシャがいたと。
 自分の身体を壊すペナルティ、犯すものがいたと。

 首にひもをつけて、ぶらさがったらしい。
 そしたら、動かなくなって…

 そんな年長者の話。]


【人】 牧人 リンダ

あなたとは、ほとんど同じ遺伝情報を持ってはいるけど。
それでも、その人を形成するのは遺伝学的な要素だけではないから、そういった意味では違うのじゃないかしら。

[多分通じないのだろうなと思いつつも、言葉を続ける。]

例えば、貴方よりも私の方が背も高いでしょう?

[そこまで言うと、自分の事を聞かれてばかりな事に気付いて、息を吐いた。]

貴方、得意な事はあるの?

[何となく、口から出た言葉。]

(340) 2011/09/30(Fri) 00時頃

牧人 リンダは、メモを貼った。

2011/09/30(Fri) 00時頃


【人】 牧人 リンダ

ふく…?

[彼女のジェスチャーを見て、きっと裁縫が得意なのだろうと思い至り、小さく笑った。]

私も、縫合は得意なのよ。

(352) 2011/09/30(Fri) 00時半頃

リンダは、同じ様に縫合するような仕草をしてみせた。

2011/09/30(Fri) 00時半頃


― 一人になったとき ―

[映像を思い出す。
 そして、ニックの言葉も思い出す。

 そう、壊す前に、壊す、そんな気持ちがないといけない。



 オリジナルは、きっと、
 それでも、何かあれば、クローンが死ぬのはしょうがない、と思うような気もするから。]


【人】 牧人 リンダ

そうね。

[彼女の口元が綻べば、とられて自分の口元が緩んだけれど。
知らなかったとはいえ、改めて自分の行ってきた事の罪深さをひどく感じて、俯いた。

父のいいなりになっていた自分。
疑問を感じなかった、感じようとすることをやめていた自分。
知ろうとしなかった自分。

何だか全ての事が自分の所為な様に思えてならなかった。
さよなら、とあのクローンは言った。
自分は、罰を受けて当然の身なのだと思う。
俯いたままの彼女をリーネはどう思うだろう。]

(361) 2011/09/30(Fri) 01時頃

【人】 牧人 リンダ

[どのくらい時間が経っただろうか。

柔らかな弦の響きが耳に届けば、一瞬驚いた様な表情を浮かべるが、心地よい音色にしばらく瞳を閉じた。**]

(362) 2011/09/30(Fri) 01時頃

牧人 リンダは、メモを貼った。

2011/09/30(Fri) 01時頃




[なんてきれいなんだろうか。]


[ああ、なぜ]


[自分は、彼じゃないのか。そんな、そんなことを]




[思ったことがある。
 それは、圧倒的な、差。

 ニックはああいってくれたけど、
 自分は、この音は壊せない、と思った。

 壊したい。とても壊したい。
 なぜ、自分はセシルではないのか、
 そう、




                    壊せない。
                    
それは、セシルのほうが優れているから。] 


[自分は、もし、その音が失われるのであれば、
 壊されてもいい存在なのかもしれない。



 それは、本当に、





                  悲しすぎる劣等感。]





  ああ



[交錯する。]




  [羨望と嫉妬]




          





   
[それは、歪んでいく。]



[そう、こんな目に合うのは、
 こんなオリジナルに激しい劣等感を持つクローンは自分だけで十分だ。]





        [そう、規則正しい生活。
           何も知らずに仕事をして、

          そして、話して、食べて、眠って…。]


   






[それはとても幸せだった。]




   




(ニック

            自分も彼らを壊すよ


       そう、オリジナルを知ることは、


    クローンには絶望だ。)





        (心を壊される前に、


                 壊そう……。)


   


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