47 Gambit on board
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[通信がとれない。ベネットのことは少し心配している。
されど、
彼もそれなりの覚悟はあったはず。
サイラスも如何。
己も。]
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……私の拘束意見が多数ならば、抵抗はしませんよ。 逆に、貴方が納得するように行動するのも、問題はありません。
[言外に、そうはならぬだろうと含んで、容疑への言及を終える。 選帝の話を持ち出されれば、頷く。]
ええ。 出来うる限り、そうしたいと考えていますね。
[第一皇子の支持、その意見に揺らぎのないことを再び告げる。]
確かに、我が国は多くを傷つけ、制圧してきた。和平には応じぬ国もあるでしょう。 しかし、和平に応じない地をどうするのか、どう思うのか、それは私たちが決めるべきことではないと、そう考えますね。
[目を伏せる。攻めるを討たぬ意味は見いだせないが、知及ばぬこともあるかもしれないと。]
(277) 2011/03/27(Sun) 21時半頃
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≪ イスカは。
痛みもないし、血も出ない。 ≫
幾ら切り刻もうと、叩き潰そうと。
程なくすれば、元通りに換えられた。
生命の片鱗すら、そこには無かった。
やがて。無駄なことだと、止めた。
血も通っているであろう、ナユタが。
それ以上に、どんな証を望むのか。
理解の範囲の外だった。
[己が気がつけばこちら側にいる、からだろうか?
何故なのかが、わからない。
彼らはどれ程話した、というのだろうか?]
痛みも血も無い…。
[キリシマの体を思い出す。
近づけば壊してしまうと危惧した体を。
それがどういう感覚なのか、理解は出来ない。]
[完全に和平に反対する敵国がグレイシア
己は、さしずめ、
とりなすことも考える敵国の友好国か。]
[けれど、潔く和平決裂と戦うでもなく
とりなしに矛を収めるでもない
どちらつかずに、微か髪がこげるにおいが、する]
機械では、師団長には慣れない、か。
["兵器"とも同じ事なのかと、独り言。]
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討つは選択肢の一つです。 ただし最終手段としていただきたいとは、思いますが。 道は一本には絞られません。
[和平の道のりを思案せよとの言には、目を伏せて答える。]
私たちが護るのは大国です。私たちが率いるのは大軍です。 例えもし軍力を振りかざさねばならない結論が出たとしても、威嚇のみでも効果はあるだろうと考えます。無闇に血を流すだけが、力ではない。
[紡ぐ言葉は色を灯さず、静かなものではあったろうが。 場所を移そうという提案には、何処になろうが拒否せず従うだろう。 冷える空気や散る氷片には、目を向けることはない。]
(314) 2011/03/27(Sun) 22時半頃
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ヨーランダは、イアンが警戒に当たるというなら、一歩そちらに歩み寄る。
2011/03/27(Sun) 22時半頃
≪ ……『機械』も、『兵器』、も。
使われるだけ。 ≫
≪ だから、泣く。
だから、叫ぶ。 ≫
零れた言葉、
こちらへ向けられたものではない、のは、判ったけれど。
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[グレイシア師団長の痕は見なかったため、ブランフェルシー師団長の手首を、との声には些か不思議そうな表情を見せたか。]
――どうぞ。
[弓を引く際は常に防具の下にある、ほぼ晒されることのない手首は彼の目にどう映るのか。]
(325) 2011/03/27(Sun) 23時頃
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やっぱり貴方の言う事、よく分からない。
……。
ボクが泣かなければ、ってそういう事なのかな。
[ゲイルを泣き止ませるには泣いてなければいい、と言われたことを思い出す。]
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――よろしいので。
[手首を両側見られ、傷の確認のみでいいのかと首を傾いだ。]
いえ。
[すまなかったな、との言葉に、大事ないの意で頷く。 バーンフィールド師団長が動くなら、その場を離れないようついていく。]
(339) 2011/03/27(Sun) 23時半頃
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お二方とも、お待ちでいらっしゃるのですか。 それは、お引止めしてしまって――、
[申し訳ない、と言う前に、紙巻の煙ではない香りがこちらへ届く。 紫煙の主からバーンフィールド師団長に先に行けとの指示が入れば、やはりつかず離れずといった距離を保って傍を行く。]
(346) 2011/03/27(Sun) 23時半頃
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≪ 使われるだけだから、
自分で止めることが出来なくて
だから、壊れる。 ≫
≪ でも、きみは、
出来る、でしょ。 ≫
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[敬礼には、こちらも敬礼を。
しかし、ユ・シハ、キリシマ両師団長の差し出すそれには、声をかけようとした唇が動きを止めた。 それから意識を逸らそうとして、まず最初に口を付いたのは、]
……髪、お嫌でなければ私が結いましょうか。
[おそらくここにいる誰より、長髪の扱いには手馴れている気がした。]
(352) 2011/03/28(Mon) 00時頃
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出来る、のかな。
[カタカタと鳴り出す金属物。
逸らしたものの傷つけたイワノフを見て。]
止めたい、とは思うね。
今は…。
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[大きな頷きには、軽く苦笑した。内心よくわからないものを食べさせられる恐怖から逃れたことに安堵したが、表情には滲ませず。 キリシマ師団長の後方へ回って、芸術的に結われた髪を解くところから始めた。常に懐に忍ばせている櫛を手に、絡まぬようゆっくりと梳いていく。]
普通に、纏めるだけでいい……ですよね? そう難しいことでもないように思うのですが……
[それは、先に結ったユ・シハ師団長への皮肉も少し含んでいた。]
(360) 2011/03/28(Mon) 00時頃
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≪ うん。 ≫
断言してから。
≪ すぐには、無理でも。
そのうちは。 ≫
≪ ゆくゆくは。 ≫
段々と適当なニュアンスになっていった。
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流石に、悲惨じゃないですか。
[そのままでいい、などという言葉には反意を示す。どちらかと言えば、その蜜柑やら蒟蒻やらを押し付けられる自分の未来が悲惨なのだが。 キリシマ師団長の絡んだ髪を解ききったなら、紐で一つに結った。]
これで、いいですか。 お望みなら編むでも結い上げるでもしますが。
(370) 2011/03/28(Mon) 00時半頃
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……―――。
[どんどん確証なくなるのに、自分でも気づかぬほど僅か苦笑する気配。]
今度。
第9師団に制御装置の改良を依頼する。
帝都に居ても疲れないように。
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[中庭に残る承諾を得る言葉には、無言で頷く。もとより行く場もなく、また自分も少し冷静になる時間は欲しかった。]
二本で足りるから、結えるのですよ。 八本では、そのほうがやりにくそうです。
[蜜柑の行き先など知らぬまま、異を唱えるユ・シハ師団長に嘆息した。]
(375) 2011/03/28(Mon) 00時半頃
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ヨーランダは、キリシマの髪結いが終わったついで、木陰に腰を下ろし自分の髪も結い始めた。
2011/03/28(Mon) 00時半頃
≪ そう。 ≫
≪ ………… ≫
やや、間をおいて。
≪ ミッシェルに、話しておく。 ≫
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[まばらに葉影の落ちる木陰、自分の髪に手を伸ばしたところで、紙袋を突きつけられる。 そこから漂う得も言われぬ香りに、表情を消しながら、]
――拒否は認められますか。
[日頃それなりに見知った顔であるから言える、反意。]
(386) 2011/03/28(Mon) 00時半頃
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[揺れる店内。
伺うように、マイコフへ視線を向けた。]
[ベネットの姿に、カウンターに置かれた通信機を見て、首をふる。
壊れたのだと。]
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[キリシマ師団長の眼を見て。 その課題は思いのほかハードルが高く感じて、ユ・シハ師団長の方へ手を伸ばすしかなかった。]
……謹んでいただきます。
[締まる真顔と対象に、何処か重い口ぶりで。]
(399) 2011/03/28(Mon) 01時頃
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ヨーランダは、紙袋を受け取ったはいいが、どうするべきか考えあぐねている。
2011/03/28(Mon) 01時頃
そうだね。
磁気が残っていて。
キリシマ師団長に万が一があっても、困るから。
……ありがと。
[色々な事へと。]
[そして、君に何かあれば、あとは引き受ける、といったうように、真摯にその目を見てから、伏せる。]
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