180 FESを迎えし戦場-漆黒たる年代記-
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─ 少し前 ─
ヨーランダ?あの”皇帝”か。
…ふうん。お前には自ら剣を振るったのか。
[告げられる名に、少しだけ微妙な反応が返る。
ひょいと肩竦める気配が続いて]
その傍に、蒼天ダンという男はいなかったか?
…いないか?
いないなら、まだ伸びているのかも知れないな。
僕も先にその皇帝とやらと会った。
もっとも僕は戦わず…その、
蒼天という中年男と遣り合っただけで終わったが。
[端的に先の出来事を述べて、言葉を切る]
───ロビン。
考えているんだ、ずっと。
この戦いは、欠片の所持も「宝探し」も必要だが……
各々の”在り様”を解くことも必要なのではないかと僕は思いはじめている。
”封”と歪みが、思うより多い。
或いは──この”歪み”こそが発端なのかも知れない。
…となれば。
その皇帝とやらの話も聞くべき、なのかも知れないが。
[考え込むようにしながら言葉を置く。
よもやその先の展開を、この時はまだ知る由もなく。
求めるこたえはまだ遠く、纏まりきらない思考にセシルは一度息を*落とした*]
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―館内―
[庭園での女神像をめぐる一悶着には加わりはしなかった。別段、自分の冥府さえ無事ならば後はどうでも構わないのだ。 先に階段を上る。折から降り始めた霧雨に促されるように、踊り場から草花が鬱蒼と茂りだし、天使像を覆っていくのが見えた。>>@15]
さながら緑の要塞《アルセイデス・フェステ》か。まるで意思だな、あれに関わらせまいとする。
[遅れてきた二人に視線を戻し、館主の部屋の方へと向かっていく。雨足は少しずつ強くなり、草花や木々を濡らし窓にさざ波を作っている。]
(293) 2014/06/12(Thu) 22時頃
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――――・・・。
[突然聞こえた声に男もほんの少しだけ反応を示し。
けれど、クソアマと呼んだ女子が質問を投げていたため任せることにした。]
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しかし嫌な雨だ。昔遠くの地で混沌の悪しき驟雨が降った事があってな。黒い雨だ。 その時もセレンディアに黒烏の大群が現れた時のように、うちの地獄が亡者であふれた。 あれに少し似ている雨だ。
[画廊の前に羽が落ちている。己の僕とする戦乙女と同じ、しかしもっと黒い、虚無のような羽。窓越しに見える絵画の幾つが灰色に朽ちている]
あれも……無念の形かもしれんな。人にも無念はあるが…例えば一つ丸ごと救われなかった世界があれば、その無念だけで別の世界一つ殺せるやもしれん。神は世界だ。神に無念があるならば、世界にも宿ろうよ。
それより、絨毯が豪勢になったな。そろそろ館主の部屋ではないのか?
[ふと立ち止まり、広々とした回廊の奥、他と隔絶されているような部屋の一つを指さした]
(294) 2014/06/12(Thu) 22時頃
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いずれにしても……。
――――――・・・・。
[そこから先は音に乗せず――――。]
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そうか。まあ俺も炎の雨だの光の雨だのは、仕事柄割とよく見る。
[先ほど地雷を踏みぬかれたのを決して忘れたわけではない。むしろ結構根に持つ方だ。しかし今は平然を装ってサイラスに話を合わせる。 画廊の絵に何を感じるか、心地よくはないのであろうことは分かったが、気には留めない。己にとっては世界の亡びや無念などというものは既に見飽きているのだから]
どうかな。無念な奴がいるのか、いないのか。 いずれにせよ館主の部屋を見てから考えても遅くはない。
[かなり古めかしく重厚で、この館の中でも異質に感じる扉。鍵がかかっているのを、ガチャガチャと荒くノブを回して確かめた。]
(310) 2014/06/12(Thu) 22時半頃
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開かんか。なら……破ァ!!
[裏拳で殴りつける。派手な音が館の中に響き渡ったが、壊れる気配はないようだ。]
さすがにこれだけでは無理か。となると鍵でも探すか、解呪の方法でも考えるか? あの小娘も、見る限り此処の事は大して知らんようだったしな。
[少し首をひねるが、サイラスの提案に物珍しそうな視線を向けた]
なるほど、言われてみればそれがあったな。 では貴様、内側から開けてみるか?
(311) 2014/06/12(Thu) 22時半頃
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まあ、そうだな。とは言え虚数波動まで展開して全力で殴れば開かん事もないだろうが…… 虚数の波動で消えん事もないだろうが、本気でやると、それより先にこの館が消し飛ぶか、俺達が館ごと次元嵐に巻き込まれかねん。
[さらりとそう言って、サイラスの方を見やる。彼が示した提案はかなり意外なものだったが、うなづく]
荒唐無稽…というわけでもなさそうだな。この扉、《内と外を分けるもの》として概念装されているように見える。部屋の内部は此方とは少し位相がずれているかもしれん。 扉ごと消せるならその方が無難ではあろうな。
[気楽げにそう言って、扉の前をサイラスに譲った]
貴様の手並みを見せてもらおう。 うまくいったら、死後うちの地獄に来る権利をやっても良い。
(327) 2014/06/12(Thu) 23時半頃
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[言われる言葉を黙って聞く。命令されるのは無論嫌いだ。 我慢がならない事だ。しかしここは度量の狭い真似もできまい]
では……貴様力を貸せ。
[色は違えど己の僕ジャンダークに少し雰囲気の似た中世的な騎士に声をかけ、拳に青白い波動を纏わせる。]
――――相克波動(カウンターフォース)
[ただ拳に波動を纏わせただけの一撃――無論これも生命相手なら七度は死ねるほどの致命打にはなるが―――を扉に向け、傍らの騎士ライトニングと同時にぶつけてやる]
(330) 2014/06/12(Thu) 23時半頃
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……誰か、聞こえるか。
すまないな、俺はこれ以上はもう無理な様だ。
このセカイがどうなるのか。
せめて見届けたかったのだがな……
/*
業務連絡ー
すまないが先に落ちる……
後、ロビンの襲撃はお願いしたい。。
[女の姿になっているが聞こえた声に返す。]
え!!
皇帝陛下だよね!!
さっき逃がしてもらったのに!
なんで、その後、どーなってんの!?
[男とは全く別の人物があるが故。
返る反応もまた違う。]
/*
業務連絡。
ロビンセット済み。
・・・・・・え、これ、どーいうことなの[芝こらえ]
/*
きっとオスカーが還って来るさ……それまで頑張って。
|
ヤヌス……ああ、双貌の。
[サイラスの言う想像《創造》の力というものを目の当たりにする。 つまり、それは想像のヴィジョンを現実に有質量として反映実現させるという事であろうか。なるほど、先ほどまでの思わせぶりな物言いもさもありなん、と納得する]
仮にも神を気取る程度の力は有る……という事か。
[騎士の方の一撃も見るべきものはある。今のは、間違いなく光に近い速度で放たれていた]
どうやら。魂狩りの分だけでも収穫にはなりそうだ。 それはそれとして、崩れたか。
[派手な音と光を上げて崩れた扉から内部を見て、目を瞬かせた]
……これが、館主の部屋だと?
(352) 2014/06/13(Fri) 00時頃
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相手を甘く見過ぎた……のだろうな。
俺の甘さだよ……
/*
いずれにしてもお腹が捩れてツライです陛下[しばこr]
……我が主よ。
求められれば応じ。
悪意すらも容れる。
私はそんな主をいつだか"強欲"と呼んだが。
『皇帝』の"在り様"もある意味では"強欲"だと思う。
[地に墜ちた小鳥はそれを感じさせず。
少し前、迷うように言われた言葉へと返すように鳴く。]
己のものと定めたものの為に。
どこまでも力を求め、振るい、返り血さえ厭わない。
だが、あの『皇帝』は容れん。
己のもの以外を容れる事はない。
だから。
ヨーランダ=アンギュロス=ブラッド・ダーク・バビロンスは…。
/*
墓下で芝を生やすとしよう……
すでに大草原の気もするが。
/*
ゼロスカーは相変らずっすね・・・。
[プリシラは墓下も見えるのでした]
|
それは難儀な事だったな。そうか、神に近づこうとして落とされたようなものか。よく分からんが分かった。 つまり貴様は口さがない奴だが、魂は地獄に持って帰るだけの価値があるかもしれんという事がな。
[少し気分を回復したように語って、部屋の中を見やる。 一見普通の部屋のようだがここにも館主はおらず、物が散乱した部屋が広がっている。 その奥にある、一見すると窓の様な、奇妙な黒一色の扉。]
………あれは。あの門は…見た事があるぞ。 何処だ?確かに見た、俺は遥か昔に……
(360) 2014/06/13(Fri) 00時半頃
|
/*
ゼロスカーは相変わらずか……w
この面子ならセカイ滅ぼせるって信じてる。
後は任せたー
………やっとか。
[安堵のため息のような声で呟いて。]
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