人狼議事


17 吸血鬼の城

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


本屋 ベネット! 今日がお前の命日だ!


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時頃


【人】 靴磨き トニー

 ――……。

[用意されたパンとミルクを無言で口にしながら、セシルの言葉に瞠目し――これで、何人目だろうと悲しく瞳を伏せる]

(9) 2010/06/24(Thu) 23時半頃

[彼女は記憶を取り戻してしまったのか
あれほどに血を幾度も交わしたのに
あれほどに魅了し縛り付けておいたのに
今度こそ
全てを忘れるほどに、血を交えねば――

毀れる心理が
永遠を生きる純血たる城主の孤独と絶望の深い闇が
甘美な甘さを伴い、目前の青年へと流れ込む。

ヘクターが見た片鱗よりも、濃密に
伝えるのは
この世の果てにある光景]


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/06/24(Thu) 23時半頃



――旦那様、
そちらの方のご友人達が……

「お友達に会いたい」

と、そのように仰っていられるのですが、
如何なさいましょう?


名を……
呼んではいけなかった……?


[闇の帳が下りる白薔薇の庭園でその名を教えられながらも
この城に来てからは呼ぶことの無かった名を紡いだ女は
城の主に微かな聲で問う]


 ――…嗚呼、件の二人か
 構わぬぞ?

 あれは黒薔薇が部屋へ連れて行った。


[未だ目覚めの聲は聞こえて居ない]


【人】 靴磨き トニー

 ――……また、なんだね。

[少女では新たに現れた魔性を感じ取ることは出来なかったが、
「食事」ではないと言うならば、そういうことなのだろう]

(25) 2010/06/25(Fri) 00時頃

 ……お前は、最早私の手を離れたのだな。


[妹として傍に置いた娘が
己の名を呼び、対等に聞こえる位置から問いかけてくる。
其れがどういうことなのか
終末を感じ、聲を投げた]


 好きに呼ぶが良い。
 お前を咎めるものは、最早此処には居らぬ。


【人】 靴磨き トニー

[俯いたまま考え事をすれば、華やかな香りに顔を上げる。
グロリアが隣に座るのと同時に、服に何かを差し込まれたことに気が付く。

指先だけで探ればそれは小さな紙片で、
セシルの様子を覗いながらこっそりと開き、書かれた文字を読む]

 ――……えっ?

[その内容に思わず声を上げそうになり、慌ててグロリアの顔を見上げた]

(31) 2010/06/25(Fri) 00時頃

――…私のローズ、とは
もう呼んでは呉れないの?


[妹であった頃よりも柔らかな聲で城主に問う]


嗚呼……、尋ねてばかりね。
子供みたいだと呆れられてしまうかしら。


[別段対等を望んだわけではなく
ただ名を呼びたかっただけ]


貴方はこれまでも咎めなどしなかったじゃない。


【人】 靴磨き トニー

 グロリアさん、どうして……?

[彼女が大事な武器を手放す理由がわからない。
それに、困ったらリンダを頼れという言葉。

それはまるで、遺言のように思えて。
少女は息を呑んだ]

(37) 2010/06/25(Fri) 00時頃

 お前は、ローズマリー
 私のローズは、もう居らぬ。


[低く冷たく突き放す]

 
 ……そうか?
 嗚呼……そうだったかもしれぬ。

 咎めるようなことなど、しなかっただろう
 ただ一度を除いて。


[薔薇は2人のこえを聞きながら]
[あらたな眷属の気配に、そっと囁く]


おはようございます。
ご気分は如何?

[耳元を羽でくすぐるような囁く]


ああ、あなたのお友達が
あなたのことを心配なさって、
お部屋へと向かわれたことか、と。


――――喉は 渇いては おられませんか?


[傍にいるわけでもないのに聞こえた囁きにはっとする。]

……僕は……

[今の気分など……こんな気持ちをなんと言い表せば良いのだろう。]


――…私は、もう必要ないの?


[十二年の記憶も確かにあるというのに
居ないといわれた女は途惑う]


お兄様、と呼ぶべきだったの……?
ずっと、思い出さずにいるべきだったの…?


[縋るような聲が城主に向けられる
ただ一度を除いて、その言葉の意味が分からず
女は柳眉を寄せた]


 お前に紡いだ夢は消えたのだろう?
 思い出したのならば何処へなりと
 お前の望む場所へ行けばいい。

 日の下に出ることは叶わぬが
 もうお前を縛るものは何も無い


[柳眉を寄せるローズマリーの姿が目前にありながら
城主は彼女を見ようとしない]


 ――…嗚呼、目覚めたのか……ベネット?


[新たな聲。彼に対する白薔薇の語りかけに薄く笑みを零した]


2人が、ここへ……?

[起きたばかりで混乱していたのと、強烈な喉の痛みでいままで気がつかずに居られたのに、指摘されて気がついた喉の渇きが襲ってくる]

……っ。

[今は、不味い。2人を、部屋に入れないようにしなくては――]


【人】 靴磨き トニー

――食事の間――

少女の視線は受け止められる事はなく。
グロリアの玉を転がすような笑声を耳に――どうして、とその意味を考えた。
その真情は、自分のような子供には理解出来ないものかも知れない。だから――]

 ……ありがとう、ございます。

[もう問うことはせず、立ち去るグロリアに小さな声で礼を述べた。
また、気紛れだと彼女は言うかも知れない。
それでも優しくしてくれて、助けてくれたのは確かなことだ。
 
セシルが此方に柔らかな視線を落としたことには気付かず。一人でぽつりと食事を続けた]

(52) 2010/06/25(Fri) 01時頃

夢は消えていないの。
お兄様と呼んだことも
此処で暮らした日々も覚えているのに。

失くしてなどないのに……。


私が望んでいるのは貴方の傍なのに。
他の場所など望んでないのに。


[震える頼りない聲が城主へと向けられ]



――ええ、お二人も。

よろしかったですね、
どちらから先にいただかれるのです?

ああ、殺してしまうのがお嫌でしたら、
すこしだけいただけばよろしいのですよ。

――ご友人なのでしょう?
きっと喜んでご提供くださいますでしょう。

もっとも、加減を損なうと――
命までいただいてしまうことになるやも、しれませんが。

[白薔薇の囁きは渇望を煽るように、
ねっとりとその耳元に、響く]


 ……可笑しな事を言う。
 ローズマリー


[溜息と共に囁きが落ちる]

  
 縛り付けられる生活に未練があるのか
 未だ私の傍を望むのは
 此処ならば途切れぬ贄が届くからか?

 ならば今まで通り宴を開くが良い
 お前を城主とし、この城を任せてやっても……


いた、だく……?

[ぎり、と唇を噛む。少しだけいただけばいいと、その言葉が余計に渇きを酷くする。けど、加減の仕方なんて分からない。忘れようとしても白の薔薇の言葉はどろりと耳に絡みついたように耳に残っていて]

……嫌だ、血なんて飲むもんか……!
あの二人は咬みたくない……!


[確かに城主の甘い囁きは女を縛っていた。
けれど女はふるふると首を振るい]


縛り付けられる生活だなんて思ってなかった。
贄が欲しくて傍にいたいんじゃない。

違う、違うの……。
ヴェスパタイン、貴方が居るから……
貴方と一緒に、居たいだけ、なのに……


[如何すれば伝わるだろう。
頑なな心に向き合う聲には切なるものが混じり]


[咬みたくないと頑なに拒む新たな眷族の聲
其れを心地良いと感じる事で幾らかの余裕が生まれる]


 失った記憶を取り戻してなお
 私の傍に居たいとは酔狂な事だ。

 其れが望みなら
 傍らで咲き続けるが良い
 ――…白の薔薇と共に


[切なる聲に、城主は顔を歪めそう告げた]


あの2人 は?


―――ならば、誰ならよろしいの?

[くすりくすり と それは哂う]


好きだから傍にいたいの


[女が城主に抱くのは恋心ではなく
それよりも深い情愛。
仮令それが伝わらずとも――]


愛しているわ


[漸く口に出来た言葉に
女は綻ぶような笑みを城主に向けた]


【人】 靴磨き トニー

――食事の間――

[中庭でセシルに示唆され、グロリアの言葉と意思を受けたことで。自分に何ができるか、何をしたいのかを考えた]


『ヘクターの仇を討って、この城を出る』


[そう出来れば最善――けれど、非力な刃が魔物に届くとは到底思えない。
ヘクターが視た自分のトーテムは卑弱なスナネズミで。
それは、怯えて逃げ回るだけの自分を象徴するように思えたけれど]

 ――それでも、スナネズミにも立派な牙と爪があるんだよね。
 
[両腕に浮かび上がった紋様に視線を落とし、人狼の牙に手を触れる。それは、大切な人がくれた力。
スナネズミに与えられた、ささやかな武器だ]

(74) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

……あ、

[「誰なら」そうだ。誰なら良いというんだ?自分はあの二人以外ならどうでもいいと、そう考えていた……?先ほどまで思っていたことに愕然とする。]

……それ、は……

[誰も咬みたくなければこの渇きに絶えながら餓死でもするか、或いは殺されるかするしかない――]


[腑に落ちぬ顔をする]


 あいしている……か


[戯れに人へ向けたときに、あの記者は何と言っていたか]


 私は……何かを失ってまで得たいものか?
 そのような強い執着心を与える気でいるのか


 私には
 解せぬな。


【人】 靴磨き トニー

 私のしたいこと――……私の出来ること。

[出来ることは――魔物たちの隙をつき、この城から逃げること。
したいこと、後のことは――それから考えれば良い。
此処を出られれば時間は幾らだってあるのだから]
 
 ……よし、はじめようか。

[食事を終え、ぱんと頬を叩いて気合を入れる。
城主や召使達に脅されれば、すぐにへし折れてしまうかも知れないけれど。

それでも、目を瞑って待ち続けても悪夢は醒めないから。
誰かが手を差し伸べてくれるのを待つだけの、自分が嫌だから。

少女は立ち上がる]

―― →グロリアの客室へ―― 

(81) 2010/06/25(Fri) 01時半頃

――…執着じゃない。
これは想いよ。

貴方に喜んで欲しい。
貴方に笑っていて欲しい。
貴方に、しあわせになって欲しい。

[純血の魔性である城主に
それを望み伝えるのは難しい事かもしれない。
それでも伝えようとするのは深い想いゆえに]


 其れは私には存在せぬもの。

 ……私を喜ばせたいならば、ひとの絶望をもっと此処へ
 私の笑みが欲しいなら、ひとの恐怖をもっと見せてくれ

 私の幸せは
 人々が苦しみもがく姿をこの瞳に映しながら
 其の血を啜ること


[ひとと魔は相容れぬもの。
望む愛を手に入れたらしいのに
期待していた満足感が得られない。
胸に篭る靄が――目前を曇らせる]


――あの2人でなければ、
誰がよろしいのでしょう。

ほら、耳を済ませてごらんなさい。
ちかくに他の人間の気配はありませんか?

……もっとも、あなたのすぐ目の前に
甘い甘い血の芳香を漂わせている方がいるのでしょう?

とても、とてもいい匂い……

[渇きを誘うように、囁いて囁いて]




――…嗚呼。
分かっていたけれど……
貴方はまた難しい事をいうのね。

……私が人の侭であれば
貴方を喜ばせられることが出来たのかしら。

[悔いても時間は戻らない。
悔いてしまうのは記憶を取り戻してしまったせいか。
思い悩むように柳眉が寄せられた]


[囁く白薔薇の聲が心地良い。
魔とは本来あのようであるものだ
同胞を唆す彼の聲に安堵を覚える]


 ……もう一度人に戻る事など、不可能だ。
 知っているだろう。


[柳眉を寄せた相貌を間近に見ながら]


 ――ベネット
 さあ、そのものの首へ喰らいつくが良い
 乾きは血をもってしか、抑えられぬ


[城主の聲を新たな眷族へ送る。
己の血が彼の内側でざわめき立てるように]


やめろっ……!

[渇いた、喉が渇いたと。本能が騒ぎ立てる。聞こえてくる白薔薇の声に、収まらぬ渇きに苛々する]


[苛立ちの混じる叫び
心に暗い悦びが満ちる]

 
 ……止める必要は無いぞ、白薔薇
 お前はなんと同胞思いなのだろうな。


[くすくすと笑みが毀れる。
恐ろしくも妖しい微笑み]


――…嗚呼、忘れていれば良かったの?
思い出さずにいれば良かった?

困らせてしまうだけならば……
記憶なんていらなかったのに……


[独り言ちてきつく唇を結んだ]


[その声音は甘く、優しく]

ああ、もう限界なのでしょう?
なんて苦しそうな声……おかわいそうに。

我慢など、
なさらなくてもよろしいのですよ?
加減さえ、間違えねば良いのです。


あまり渇きが酷くなってしまってからでは……

嗚呼、本当に

加減を間違えてしまうかも しれませんよ?


【人】 靴磨き トニー

――客室――

 結構、重たいなぁ。
 私に扱えるかな……。

[ベッドの上に座り込み、グロリアの部屋から持ち出した猟銃を矯めつ眇めつ眺める。
弾丸もあるだけ持ってきてはみたものの、そもそも装填の仕方すら分からない。下手に弄くって暴発させたら拙い]

 使い方は後でグロリアさんに聞くしかないか。

[食事の間での遺言じみた言葉が気になったけれど、振り払うように首を振った]

(98) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

【人】 靴磨き トニー

 さて、……次は、と。

[猟銃を枕の下に隠し、窓から外を見下ろした。
飛び降りるには高さが有り過ぎるようで、
まさか、影に脱出用にロープを調達させるわけにもいかない]

 何とか城内を通らずに済ませたかったけど……仕方ないか。

[逃走経路を吟味するべく、中庭へと向かった]

(99) 2010/06/25(Fri) 02時半頃

 私は言ったぞ?
 「早く此方へ戻って来い」と。
 お前は
 私よりもあの娘を選んだ。
 
 事実は消えぬ。


[僅かな呟きを耳に受け
気だるげな溜息を零す]


 汚名返上したければ、我が望みを叶えて来る事だな。



 お褒めいただき嬉う存じます。
 ……旦那様、私はもっと己の魔を深くしたいのです。



 深く、深く。

 忘れてしまえるように。

[それが唯一つの絶望を忘れる縁。
白薔薇は憂いのため息をひとつ]


[自分に血を分け与えた吸血鬼の言葉に、血がざわつく。咬み付きたい、飲み干したい、今すぐにと。
続けて聞こえる白薔薇の言葉に冷や汗が流れる。体が震える。我を忘れて噛み付いてしまえば加減もできない。そうなって、本当に命を奪ってしまったら]

……間違えなければ……

[頭の中でぐるぐるとその言葉ばかりが回り続ける]


 嗚呼、ならば後で私室へ来ると良い
 直接にこの血を循環させてやろう。

 下らぬ世迷い事など、全て消し去るほどに与えてやる。


[憂いを帯びた溜息を零す白薔薇へ
己の領域へ踏み入ることを許す。
未だ決心のつかぬ様子の眷族へは、後押しするように
薄く笑みを零した]
 

 あまりに乾きに囚われ続けると
 血だけを求め続ける……
 理性の飛んだ、人の言うただの化け物に変じるやもしれんぞ?


――……ッ


[城主の指摘に息を飲む。
確かにあの時、彼女を選んだ。
言い訳など出来るはずもなく。

ふ、と過るのは諦めにも似た色]


[眷属が呟く声には微笑う気配]


 ――……旦那様、


[その許可の言葉に、白薔薇の声音は震えて、
今しがた、女の呟きに乱れた心が、ただ闇の救いを求める]

 とても……とても、
 ありがたく、存じます――…


靴磨き トニーは、中庭を城門へと向けて、歩き出した**

2010/06/25(Fri) 03時頃


 嗚呼


[在り難いと
震えた声音に、城主は柔かに囁く]


 お前が望むままに、与えよう
 人との境から飛び立てる魔の翼を。

 ……部屋で待っている**


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 03時頃


[蝕む絶望は深く]


  翼を、

   ――私にお与え下さい、旦那様。


[こんなにも求めたことなどなかった。
それは、救いを求める祈りにも似て非なる。
白薔薇には宵闇の他、縋るべきものはない。]


 嗚呼、お前の
 望むままに――…私の愛しい白き薔薇


[薄い微笑みを口元に湛え、薔薇の香を其の腕で包む]

 
 堕ちた天使に与えてやろう
 私と同じ
 闇の翼を


[甘い囁きは、呪縛でもあり解放でもある。
やがて彼が意識を飛ばすと、城主は窓辺に向かい空を見上げた。
霧の立ち込めた其処からは、蒼天など見えるはずも無い**]


[呪いのような甘き囁き、
幾度も聞いた彼女への言葉が、今は己に向けられる]

 ――……、旦那様……

[昂揚に思考を霞ませたまま、白薔薇は不思議そうに首を傾いだ。
未だそこに残る枷のしゃらりと鳴る]


 ………同じ、翼を

[白薔薇は天上が色を映したその双眸を滲ませて、
嬉しげに微笑み、まどろみの中へと耽溺すれば――己が目覚めの時を待つ]


[御伽噺の正しい道筋。
そんな終焉は訪れない。
白薔薇の囁きを思い出し眉を寄せる]


私達は間違ってしまった。

何処から運命の歯車が
狂ってしまっていたのかしら。


[小さな呟きは深い闇に溶けた**]


 愚かな情など捨てるが良い、同胞達よ
 ……お前たちは最早ひとではない
 同じものを見る事など叶わぬ

 
[淡い微笑みを白の薔薇に見る。
意識が戻るまえ、耳の傍で戯れに囁くこえ**]


 ひとの思う幸せとやらは
 我等には訪れぬ。
 我等は我等の歯車があろう。
 
 間違えたと言うならば、其れは私に見初められた事と思え。


[白薔薇は恐らく初めて人を憎んだ。

信仰と祈りを礎となし、善美を求めたその心の博愛、
それは生ける者に区別なく平等に齎されるべきもの。

無為なる日々の中、罪を犯しながら己のあり方を捨てられぬ。
自死に至らなかったのは、己の本質に染み付いた嫌悪より。
既に信仰も祈りも失くしたのだから、形だけ戒律に沿うても意味などないとわかっているのに――そう、どこかで捨てきれぬ何かがあった。それが己の血ゆえかどうかは、知らない。

罪深き優しさ。案ずることも優しく接することも、それはそのように造られているのだから当たり前のことなのだ。本質を失った紅茶のように、優しいだけの欺瞞。

けれど、白薔薇は初めて人を憎んだ。]


[そして憎しみという糧は白薔薇を生かした。
対象が失われれば行き場のない感情だけが残った。

―――ただ、それだけのこと]


 
 
[漂うは虚無感。
女はただ静かに聲に耳を傾けるのみ――]
 


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2010/06/25(Fri) 20時半頃


【人】 靴磨き トニー

――回想 自室―― 

(隠しておいたつもりで、取り上げられたら元も子もないしなぁ。
 ……やっぱり、持ってった方がいいかな)

[枕の下に隠した猟銃を引っ張り出し、背中に担いで上からショールを被る]

 これで、大丈夫……と。

[その場でとん、と飛び跳ね肩を回す。
銃が動きの邪魔にならないことを確認し部屋を出る]

(153) 2010/06/25(Fri) 21時頃

【人】 靴磨き トニー

――城門前―― 

[石畳の上を音を立てぬよう慎重に歩く。
中庭を抜け城門に至れば、霧の中に人影が見えた。

そっと様子を覗い見れば、寄り添うように佇む
亜麻色の髪の魔物と隻眼の男の姿]

(ドナルドさん、……だめだよ) 

[二人の睦言のような会話が風に乗り、少女の耳に落ちた]

(155) 2010/06/25(Fri) 21時頃

【人】 靴磨き トニー

――城門前―― 

[城主の妹に感づかれ、已む無く紅い月の下に姿を晒す。
二人の表情を交互に眺め、言葉を探せば、微かな笑みを浮かべた翡翠に問われ]

 ……本当に此処から出られないのか、確かめに。
 
[震える声で、それでも瞳じっと見つめて答えた]

 ――…あ。

[また、紋様がぞわりと熱を持った。
霧の中、目の前の城主の妹とは異なる、深く濃い闇の気配が此方を訪おうとしていることに気付いた] 

(165) 2010/06/25(Fri) 21時半頃

【人】 靴磨き トニー

[霧の中、此方に歩み寄る魔性の気配に押され、思わず後ずさる。
いつでも駆け出せるよう、足に力を溜め目を凝らせば
薄らと見えたのは白薔薇の影]

 セシル、さん……?

[その瞳に輝くのは青。
けれど、かつての高い空のような見守るような優しさは失われて]

(172) 2010/06/25(Fri) 22時頃

【人】 靴磨き トニー

 ……貴方、本物のセシルさん、なの?

[弄るように距離を詰めてくる魔性の容は、
少女の知るセシルと変わらなかったけれど]

 ううん。……違う。
 本当に、魔物になっちゃったんだね。

[自分をネズミと呼び、蔑むような眼差しには
ヘクターの埋葬を知ったときに浮かんだ和らぎなどはなく]

(……逃げなくちゃ)

[紋様のざわめきなど既に聞くまでもない。
目の前に立つの白薔薇は自分を殺しに来たのだと理解すれば、
青い瞳に心を射られ、恐怖に足が竦んだ]

(184) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

[遠く最上階にありながら、
届かぬはずの声を聞き、薄く囁きを零す]


 優しくして欲しいのか?

 ――…此処に居れば、
 本能に抗わずに生きてさえ居れば
 私はお前を傍に置き、愛でよう。
 立派な吸血鬼に育ててやろうぞ。

 この闇の城で咲き誇るといい。
 血縁を喰らった吸血鬼の、傍らで。


【人】 靴磨き トニー

[セシル――白薔薇の視線が不意に外される。
魔物の視線が切れたことで僅かに圧迫感が緩み、竦んだ足に力が戻るが、今度は背中側から黒薔薇の声が聞こえて]

(逃げなきゃ……。
 逃げないと、殺される。でも、どうやって?)

[躊躇う内に痩せぎすな首筋に手が伸ばされ]

 いやっ!!

[人狼の牙を握り締め、白い手袋目掛けて振り下ろした]

(191) 2010/06/25(Fri) 22時半頃

……やっぱり筒抜けなんですか。

[むっとした声で囁き返す]

……。

[もう人間に戻れないことは分かっている。それでも、自分はどうするべきなのか――未だに答えを出せず]


 お前は私と血を分かつもの。
 何処で何をしていようと……手に取るようにわかるぞ?


[其れはドナルドが扉を開くタイミングにあわせて]


 ――…さあ。
 何も悩むことなど、無いだろう

 お前は最早人にあらず。

 本能のままに、貪り喰らうが良い。
 ひとの情など、捨ててしまえ。


[其の後で、あの薔薇のように苦しいと泣き叫び縋り付いて来るならば、其の記憶まで喰らってやっても良い。
思えども未だ口にはせず、揺れる心情を見つめている]


 どうした……
 お前まで私の命に背くのでは、あるまいな?

 其れを我が眷族に。
 
 お前が喰らわぬなら、私が――…


[ベネットへ
追い討ちをかける聲]


【人】 靴磨き トニー

[白薔薇の手から流れる血が、少女の顔に降りかかり、
視界の端を赤く染めた]

 あ、あぁ……。っ……。

[恐怖にかたかたと身体を震わせながら、よろよろと二歩三歩後ずさり、転がるように闇雲に走り出した]

(203) 2010/06/25(Fri) 23時頃

ドナルドを、眷族に……?

[声に怯えと、恐怖の入り混じる。友人を、自分の手で吸血鬼にしろというのか。怒りがこみ上げてくる]

……嫌だ。誰が貴方なんかの言うことを聞くもんか。


 お前がせぬのなら、私が直接手を下すまで。
 彼の行く末はもう決まっている。

 ならば、せめて
 お前の手で生かせて遣るが良いだろう。

 そのために、お前に血を分け与えたのだからな?


【人】 靴磨き トニー

[背後に黒薔薇の哂い声が高く響いた。
白薔薇が追いかけて来るのか否か、振り返り確かめることなど出来ない]

 ……やだ、こわい。……こわいよ。

[恐怖から逃れようと霧の中を駆け出した。
その道はかつて、魔物狩人がまだ幼かった頃、
城を出ようと懸命に走り抜けた道であることを少女は知らない]

(208) 2010/06/25(Fri) 23時頃

情報 プロローグ 1日目 2日目 3日目 4日目 5日目 6日目 エピローグ 終了 / 最新

視点:


トップページに戻る


← ↓ ■ □

フィルタ

注目:トニー 解除する

生存者
(9人 79促)

トニー
12回 注目

種別

通常
内緒
仲間
死者
客席
背景

一括

全示
全断
反転

ツール

クリップボード

ピックアップ

>>【】
(0.125 CPUs)
SWBBS V2.00 Beta 8 あず/asbntby
あっぱれ、うっかりアイコン by 小由流
人狼議事キャラセット by りりんら
管理 sol・laななころび