人狼議事


60 ─昨夜、薔薇の木の下で。

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視点:


[短い夢。不思議な声に誘われたか、不思議な夢をみた。

庭園の薔薇の蕾が、嵐に吹き飛ばされそうになっている。
その周りを、奇妙な生き物…羽の生えた小人?みたいなのが舞っていて。

薔薇の甘い甘い蜜。毒を含んだ甘い蜜。

嵐に飛ばされる前に、咲かせてあげなきゃ…]

んにゃんにゃ。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[風は次第に弱まっていくようだった。
 窓の向こうを見る視線は、何かに魅入られたかのように。]

…あんなの、迷信だ。
そんな事起こる筈なんか無い。

[思い出したのは、もう何年も前に聞かされた、オカルトめいた言い伝え。

 薔薇の木の下で…

 そんな話におびき寄せられて、蝶のように蜘蛛の糸に絡められたことも。
 きっと売られたのだろう。騙されたのだろう。
 その場所に居たのはメモをくれた彼じゃなく、上級生達で。]

(18) 2011/08/03(Wed) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン


[疑うことを知らなかったあの頃の自分が痛みと引換に覚えたのは、
 己の愚かさと、肉体に刻まれた快楽。
 いくども耳元で囁かれた愛の言葉に、頷かなかったのは精一杯の抵抗。

 あれ以来、自分は賢く慎重になったのだと思う。
 授業料としては、失うものが大きかったけれど。]

(19) 2011/08/03(Wed) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…その話はやめろ、ヘクター。
そういうの、好きじゃない。

[自分の身を抱くようにして言った言葉には、荊棘のような棘が混じっていたかもしれない。]

(20) 2011/08/03(Wed) 01時頃

…薔薇の呪いで、結ばれるだなんて……。

[信じない。だってあの時も…そんな事は起こらなかったのだし。]


[甘い毒を孕んだ薔薇の木は、毒を満たす器を探している。

 あの子はどうだろう、

                 あの子なんていいかもしれない。

 その蔦の、絡まる先は。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…仕方ないだろ、雨降りなんだし。

[ため息ひとつ。
 天候に左右されすぎる体調を我ながら厄介だと思う。
 薬が効いていればだいぶ楽だけれど、それでも普段通りにはいかない。

 級友をギロリと睨みつける視線は、余裕が無いが故の威嚇なのだろう。]

(25) 2011/08/03(Wed) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あ、足元気をつけて……

[転げるように逃げる小動物…もとい下級生を、心配そうに見送った。]

(26) 2011/08/03(Wed) 01時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/08/03(Wed) 01時半頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…あぁ、タチの悪い迷信だ。

[まだ不機嫌そうな様子で、否定的な言葉を紡ぐ。
 薔薇の精に狂わされるなんて、そんなことがあってたまるか。

 だって、あの中庭の薔薇の香りは…]

おい、ヘクター。
お前が風邪引く分には全然構わないが、ノックスには伝染すなよ?

[くしゃみを連発する様子に、苦い顔。
 お互い保健室の常連だったから、彼のルームメイトが病弱なことくらいは知っていた。]

(46) 2011/08/03(Wed) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ったく、ディーンも遅いな。
ミイラ取りがミイラになったんじゃないだろうな。

[なんだかんだで、自分を気遣って代わりに様子を見に行った後輩が心配だったり、中庭に姿が見えたヨーランディスもしんぱいだったりもあって。

 闇に慣れた目で歩き出せば…]

…何してんのさ、サイモン。
[さっきの小動物をからかってる姿に出くわすか。]

(55) 2011/08/03(Wed) 02時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

別に関係は無いが、嫌がってるのに無理強いするのは個人的に好きじゃない。

[ジョージの拒否の言葉を受けて、そう返す。
 黙っていられなかったのは自分のトラウマの所為なのかもしれない。]


そうやって、恐喝するようなやり方もな。 

[正常な思考の今はまだ、そんなやり方は最低だと思っている。
 意識の奥底で、仕返しのようにそんな風にしてやりたいと思っている部分があることなど、自覚してはいなかった。]

(62) 2011/08/03(Wed) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

ただのイジメだろう。

[愛がなさそうだというその言葉には同意するけれど。]

…あっ、こら。

[何か持ち去られたようだったが、そこまでは暗闇で見えず。
 とっさに手を伸ばすけれど、サイモンに届きそうにはなかった。]

(69) 2011/08/03(Wed) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…そうか、じゃやっぱり……

[目に焼き付いているのは、嵐の中、薔薇園に靡く長い銀髪。

 自分の色あせて斑な灰色のような髪とは違って、あの下級生の髪はつややかだった。

 その名を覚えていたのは、先日彼に言われたから。
 「貴方に憧れて、髪を伸ばしたんです。」

 そんな好意を、素直に信じる事は出来なかった。
 裏があるに違いないと疑って、無碍に返したのは過ちだったのだろうか。]

(72) 2011/08/03(Wed) 02時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[異国の花の香りは、あの時の薔薇園の花の香りと共に記憶に鮮明に焼き付いている。
 太陽の輝く雫のような彼の快活さに、まだ見ぬ遠い国を思わせるエキゾチックな雰囲気に、心惹かれていたのはまだ中等部の頃。

 無防備で愚かだった仄かな思いは、忍ぶれど色にでにけり、だったらしい。
 そんなわかりやすい自分は騙されやすい鴨だったのだろう。
 引き裂かれるまでは、疑うことなど知らなかった。

 裏切られることがあると知ったのはあの薔薇の木の下で。
 人も、自分の肉体も、容易に自分の心を裏切るのだ。]

(77) 2011/08/03(Wed) 03時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[香りと声色で、そこに居たのがあの彼だと気づく。
 雷も収まった今、電源が復旧するまでは互いの表情も分からないだろう。]

やっぱり俺…ランディ、探してきます。

[気不味い関係になった彼と離れたかったのもあって、上級生にその場を任せて、中庭へ向かう。
 探さなければと思ったのは、やはりあの件と薔薇園の迷信が、心の何処かに引っかかっていたからだろう。**]

(79) 2011/08/03(Wed) 03時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/08/03(Wed) 03時頃


[夢で、薔薇の伸ばす蔦に絡めとられた少年が一人。


薔薇の棘の呪いを*受けた*]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

─ 深夜、中庭で… ─

[寮内の電源が復旧する頃には、雨は上がっていた。
 草露に足元を濡らしながら中庭に出れば、雲の切れ間から差し込む月光。

 吹き散らされて折れた木々の、葉に残る雨の雫がキラキラ輝くさまは幻想的で、現実味があまりになかった。
 その中に立っていた、濡れそぼった銀髪の艶めかしさも、生身には見えないほどの…

 いや、その時はもう既に囚われていたのかもしれない。

 毎夜来ていたのだと、ランディは語る。
 いつか思いが叶うように、薔薇の木の精に願っていたのだと。

 まだ強い風は、仄かに薔薇の香りを巻き上げる。
 くらりとしたのは、あの事件を思い出したからなのだろうか。]

(109) 2011/08/03(Wed) 09時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[見上げてくる小柄なまなざしは、背が伸びる前の自分と同じ色をしていた。
 愚かだったあの頃の自分に、あまりにも似ていて。

 思い知ればいいと思ってしまったのは、きっとその香りのせい。
 誘うように伸ばされたそのほっそりとした腕は既に呪いの荊棘模様に絡め取られていたことになど気づきはしなかった。

 うっとりと目を閉じた彼の唇を、荒々しく奪う。
 心は伴わずとも、身体はその行為をよく知っていた。
 忌むべき不快なものでありながら、あまりに甘美でもあるそれに毎夜溺れたのは、彼らが卒業するまでの短い期間。
 心殺して流されてしまえば、愉しむことすら出来るのだと、身体は覚えてしまっていたから。

 葉擦れの音と、水の跳ねる音。
 薔薇の茂みへ力尽くで押し倒した腕を、鋭い棘が引き裂いた。]

(111) 2011/08/03(Wed) 09時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ボタンを外して暴いた下級生の肌には、びっしりと真紅の荊棘模様。

 穢し犯すつもりで、侵されていたのは自分の方だった。
 重ねた唇からも、棘に裂かれた傷口からも、繋がった身体からも染み通るのは、甘い甘い毒。

 魂は絡め取られていく。
 荊棘の蔦に囚われた心は、既に薔薇に捧げられた下僕。

 あぁ、薔薇の木の甘い毒なんて、とうの昔に染み込んでいたのだ。]

(112) 2011/08/03(Wed) 09時半頃

[体の下で喘ぐ姿はあまりに艶かしく、
 見上げる瞳は、吸い込まれそうなほどに妖しくきらめいていた。]

 …ランディ……?

[濡れたその唇が、微かに囁く。
 これでもう、逃げられないね…と。]


[それは、その下級生の言葉だったのか、それとも彼に取り付いた薔薇の精の言葉だったのか、今となってはわからない。

ただ、彼と自分の精気が薔薇の精に力を与え、哀れな小動物を絡めとってしまったのはその直後の事かもしれない。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[草露に濡れた服が、火照った肌を冷やしていく。
 互い荒い息も収まらぬまま、重なった身体だけがとても熱かった。

 身勝手で乱暴な行為の筈だったのに、腕の中の下級生は満足そうな笑みを浮かべていて、どんな表情を向ければいいのか、わからなくなってしまった。

 怖かったのか、それともそんなにされても幸せそうな彼に苛立ってしまったのか。
 気だるげに横たわる彼をそのままに、足早に立ち去ったのは…自分でもどうかしていたに違いない。]

(113) 2011/08/03(Wed) 10時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[濡れた身体で寮へと戻り、熱いシャワーを浴びに行った。
 穢れをすべて洗い流したかったのだろう。体を洗うのは念入りに。

 湯が滲みた傷口と、行為の最中に付けられた背中の赤い爪痕。
 そこから荊棘模様が僅かに広がっていることに、当人はまだ気づいていなかった。

 誰かがそれを見ていたかもしれない。
 人々か、それとも中庭の花の精たちか…]

(114) 2011/08/03(Wed) 10時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/08/03(Wed) 11時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[バスローブを着たまま、洗濯機を回していたのは、
 ルーカスがシャワールームに現れた頃。
 濡れたままの髪をタオルで乾かしながら、ぼんやりとランドリー前のベンチに座っていた。]

…あぁ、おはよ。
晴れたみたいだね。

[変な時間に寝てしまったせいか、こんな時間に起きているのは珍しかったかもしれない。
 たぶん部屋に戻れば、昼まで眠ってしまいそうだけれど。]

(126) 2011/08/03(Wed) 11時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

早く上がってくれて助かったよ。
…雨降りは、苦手だから。

[天候が悪くなると、持病の頭痛が酷くなるから。
 雨上がりのさわやかな日は気分もすっきりして好きかもしれない。]

頭痛いから薬飲んで寝てたら、変な時間に起きちゃって。
洗濯物干したら、二度寝しようかな…

[横切る彼が目の前を通ったときに、ふわりと薔薇の香りが漂ったか。]

(128) 2011/08/03(Wed) 11時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[アイツらが卒業したおかげで、悪夢から覚めたと思っていた。
 それでも時折フラッシュバックのように疼くものを抑えきれず耐えられなくて、誰とでも寝るという彼と、幾度か枕を共にしたこともある。

 そこに心がないのは互いに承知の上。
 利害関係が一致した、それだけのことだから。

 愛してるという言葉を信じられない自分にとって、彼は居心地のいい相手だったかもしれない。

 丁度止まる洗濯機。
 お先に、とひと声かけて、その場を離れた。]

 

(129) 2011/08/03(Wed) 11時半頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/08/03(Wed) 11時半頃


…わけがわからないよ〜。

何なんだよ〜。

[左手の、棘に刺された小指の傷は、もう痛まなかったが。
ツタ模様が広がっていることに、本人はまだ気づかない。それを通じて、薔薇の声が聞こえるようになっている事も**]


[くすくすと笑う声。"彼"の声。]

    『僕を咲かせて』
                       『恋をちょうだい』
       『想いをちょうだい』


           『君の命の欠片をちょうだい』


…恋、なんか。

[夢うつつに聞いた囁き声に、ポツリと零す言の葉一つ。

 恋なんか信じない。
 思いなど信じない。

 どうせ全て、搾取するための口実に違いない。

 肌を傷つけた棘は、ゆっくりと蔦模様で侵食していくけれど、
 心にはきっと、とっくの間に、抜けない棘が刺されていたんだ。]


………は〜い?

[きょとんとした表情までは、伝わらないだろう。
何せ声の主は自分には見えていなかったのだから]

誰?命のかけら?
それはまずいよ〜、俺分けられるほど強靭な命は持ってないよ〜。


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[シャワーへ行くルームメイトとは自室に帰る途中で丁度行きあって、
 おはようとおやすみを互いに交わしたか。
 晴天の下に干した洗濯物も、薔薇の仄かな移り香を残している。

 けだるい体が目覚めるのは、おそらく日が高くなりかけた頃。
 それまでは、白いシーツの上に長い髪を乱して眠っていた。

 薔薇の刺で裂かれた右腕の傷は塞がらず、点々と白いシーツに赤が滲む。
 その周りに広がり始めた蔓荊棘の痣は、あの後輩の鮮やかな赤ではなく、どす黒く青みを帯びている。
 まだそれは、一見打ち身でもしたかのように見える程度、か。]

(191) 2011/08/03(Wed) 21時頃

         『大丈夫、ほんの少しだけ』

『想いのままに触れればいいだけ』

                    『そうすればぼくは咲けるから』

[宿主の少年が選んだしもべに、薔薇の精はくすくすと笑いかける。]

   『君の望みのままに。欲望のままに。ぼくを咲かせて。』


……うん。
咲かせる手伝いは、するよ〜。

[ごく素直な返事。“彼”を咲かせるのは、とても大切なことのような気がしたから。既に体に蜜の回った少年は、抗うことを知らない]

…具体的にどうすればいいかは、よくわからないけど。
適当にやったら、いいんだね〜?

[潜めた呟き。少年は、男を相手にした経験はない。
知識はあるし誘われたこともあるが、「体力ない」「女の子好きだし」「今闘病中で……」と、のらくらかわしてきた。大体は本当、時々は嘘。

かといって、女の子との経験も悲しいかな、ないわけで……]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/08/03(Wed) 21時半頃


[咲かせて欲しいという声が、甘い毒のように魂に沁み込む。]

踏み躙り、無残に散らしても…お前の糧にはなるか?

[自分の身体が覚えたのは、行為という名の搾取だけ。
 優しく愛でる触れ合いすら、獲物を絡めとる罠としか見れない。

 そんな心無い陵辱さえ、快楽に摩り替えることでやり過ごしてきたから。
 昨夜後輩が腕の中で見せたあの表情は、自分には理解の出来無いものだった。]


   『なるよ』

[薔薇はくすくすと笑う。]

              『落ちた花も養分になる』

    『踏みにじられた涙も糧になる』


……エヴァンス君〜?

[聞こえてきたもう一つの声には覚えがあった。
失礼ながら、名前が長くて忘れてしまったので、姓で呼んでいる医務室の常連。

声はすれども姿は見えず。]

………………

[何か不穏なことを言っている気がするのだけれど。
花を咲かせる為には、仕方ないんじゃないかな〜。]


[ざわりと胸の奥、黒い蔦が蠢いた。]


…ノックス……?

[混線するように聞こえてきた声に、半覚醒状態の意識は困惑した。

 それは偶然なのか、必然なのか。
 互いに共通しているかもしれないのは、病弱な身体か、何処か歪んだものを抱えていた精神か。
どちらが薔薇の精に都合が良かったのだろう。]


………何か、不可思議現象が起きてるみたいだね〜。

[さらっとそれで済ませてしまったのは、細かいことを気にしない性格が故か。]

俺たち、花咲かせ仲間なのかな?
これ、みんなで出来たら便利だね〜。

[のんきなことをヴェスパタインに向けて言っている。]


…訳が分からないが……

[残念ながら、気にせずあっさり受け入れるようなおめでたい脳味噌では無かったため、やはり困惑の色が濃い。

 けれどそんな違和感も、芳しく濃厚な薔薇の香りが溶かしていく。
 心の芯に灯る衝動。
 欲しいのは、刹那の快楽。


 …本当に、それだけ?]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……んっ…?

[ベッドの上で身じろぎながら、思わず漏れた声は意外なほどに甘かった。

 寝ぼけ眼に降り注ぐ夏の日差しが、瞼越しに赤く見えていた。
 眩しげに幾度か瞬き、目を開ける。

 消え去った頭痛と共に、昨夜の事はまるで夢だったかのよう。
 けれど、じわりと滲む腕の傷が、昨夜の行為を鮮やかに思い起こさせた。]

…何、やってんだ…、俺。

[ランディはちゃんと部屋に戻ったのだろうか?
 喘ぎ疲れ涸れ果てた声で途切れ途切れに、大丈夫だよ…、とは言っていたけど。]

(212) 2011/08/03(Wed) 23時頃

…あ。

ランディ…は?

[心配そうに問う言葉がこちらに向けられたのは、
 何故だか彼も…同じ匂いがしたからかもしれない。]


ランディ?……ヨーランディス?

俺は、今朝は見てないな〜。

[昨夜の騒ぎを、眠りこけていた少年は知らない。
どちらに向けられた問いかはわからなかったが、答えておいた。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[まだ少し怠かったけれど、とりあえず身支度だけは整える。
 夏物の半袖の開襟シャツと、スラックス。
 長い髪はまだ生乾きだったから、手櫛で整えて緩く一纏めに結わえた。

 髪を伸ばし始めたのはいつからだっただろう。
 「貴方に憧れて…」
 そんなことを打ち明けた後輩の姿が脳裏をよぎった。]

(227) 2011/08/03(Wed) 23時半頃

 なんで先輩にあんなこと言ったの?

[おどおどした声が囁きに混じる。]

 『甘い蜜をあげたいんだ』

                『とてもとても甘美なんだよ』

              『みんなにもわけようよ』

[それから薔薇の声も。]

  『ああ、ランディは眠っちゃったかな』

                  『だいじょうぶ、幸せな夢を見るよ』


…眠っ、て…?

[胸の奥が、なんだかチリリとした。]

大丈夫だ、って…

[自分で部屋まで帰れると言っていたかいないか…都合よく勝手に解釈しただけなのだろうか。

 置き去りにしてしまったのは何故なのか、何故そんなことを後悔しているのか。

 わからない、けれど…
 脳裏をよぎる光景は、だるくて痛む身体を引きずって、とぼとぼと部屋へ帰る自分の姿。
 そのあと…たぶん4日くらいは、晴れていたのに授業を休み、
 校庭を走りまわるクラスメイトを窓から虚ろに眺めていたのだっけ。。]


め     が


        ま    わ



                     る〜〜〜〜


 !!

 ノックス先輩?

[どこからか声が聞こえた気がして、少年はきょろきょろと辺りを見回した。]


…おい、どうした?

[自分以上に病弱な彼のことだ。
 異変が聞こえれば流石に少し狼狽えたか。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[色々と気がかりが多すぎて、居ても立っても居られずに、
 靴下を履くのも忘れて部屋を出る。

 ピッパとイアンが屋内へ入ってくる頃だっただろうか。]

(243) 2011/08/04(Thu) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[二人の距離が、いつもより少し近しいように見えて、訝しげに首を傾げた。
 シャワー室前のランドリーへ消えていくのを見れば、そちらへ向かうのはやめたらしい。]

 …ランディ、居るのか?
[声を潜めて、後輩の部屋をノックした。

 昨夜、あんなひどい事をしたくせに、自分は一体何をしているのやら…]

(245) 2011/08/04(Thu) 00時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ランドリーへ消えていく後ろ姿に感じたものは、きっと見間違いだったのだろうと思った。

 薔薇の毒に侵されて変質した感性が、何かを感じ取っていたとは気づかずに。
 再度のノックに返答はなく、開けるぞ。と短く告げてそっとドアを開く。

 陽射し挿し込むベッドに、キラキラと艷めく銀髪が見えた。
 自分の色褪せたものとは違う色。

 寝顔に安堵を覚えたけれど、それと同時に罪悪感も胸にこみ上げてきていて、中へは入れず…そっとドアを閉めた。

 眠り姫が錘に刺されたように、長い眠りに落ちていたなんて…まだ今は気づかない。]

(256) 2011/08/04(Thu) 00時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/08/04(Thu) 00時頃


ヴェスパタインは、廊下に漂う匂いに気づき、あぁまたやったのか…と誰かのせいにした。

2011/08/04(Thu) 00時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…おい、ディーンお前また……

って、違うの?

[熱くなるようなものには触るなと言い聞かせたはずだったから、説教でもするつもりで食堂に顔を出し…

 犯人はディーンではないと知って、ひどく意外そうな顔をした。]

(269) 2011/08/04(Thu) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

火事にはならなかったが、火傷は…何回した?

[ボソリと言い訳めいた事を返すルームメイトに、はぁ…とため息ひとつ。

 食堂へ踏み込むと、薔薇の香は更に濃密になる。
 その香りに反応して、疼いたのは荊棘の棘に裂かれた傷。
 七分袖の開襟シャツでは、袖口からちらりと見えるかもしれない。

 そういえばまだ…手当をしていなかった。]

(279) 2011/08/04(Thu) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[牛乳と、作りおきの茹で野菜サラダと、食パンは焼かずにそのまま。

 …と、大サイズのマヨネーズのボトルを冷蔵庫から取り出して、窓辺の席へ。

 ゆるキャラっぽい顔が落書きされたマヨネーズはマイボトル。
 とりあえずそれがあればあとはなんでもいいらしい。]

(288) 2011/08/04(Thu) 01時頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…ん?


あぁ、後で…行く。

[ディーンの囁く声にこくんと頷きながら、食パンにマヨネーズをにゅるった。]

(290) 2011/08/04(Thu) 01時頃

ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/08/04(Thu) 01時頃


ヴェスパタインは、ぽろぽろ食べこぼす小動物の様子に和んだ。

2011/08/04(Thu) 01時半頃


 ……セシル先輩にも、蜜をあげたいの?

[少年は不安げに訊ねる。薔薇は笑う。]

     『そうだよ』
                     『蜜をわけて、手伝って貰うんだ』

[くすくす、くすくす]

 ……ねえ、僕はザック先輩のものなんだよ。

[一つの身体を共用するのでなければ、少年は薔薇の服の裾を引いていただろう。]

          『だいじょうぶ、悪いようにはしないから』

[そんな、薔薇の声。]


ご めん


無事、いきてるよ〜………

[思いっきり心配をかけさせる台詞を吐いたことをかろうじて思い出し。ぼそりとこちらにも思念を飛ばすと、また沈黙する。**]


ランタン職人 ヴェスパタインは、メモを貼った。

2011/08/04(Thu) 23時頃


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[ヤニクの視線には気づかぬまま、些か常軌を逸した量のマヨネーズが積み上げられた食パンを口へと運ぶ。
 とろみのあるやわらかな白濁が唇を汚し、節くれだった長い指先へと零れて滴る。
 指を濡らしたそれを赤い舌でちろりと舐めとる様は、見る者によっては扇情的に映るか。

 それとも、偏食というか、むしろ変食の域にまで達している味覚に、見てるほうが胸焼けするかもしれない。
 本人は本人で、これで御満悦なのだから救いようがないけれど。]

(430) 2011/08/04(Thu) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[食堂に満ちる薔薇の香に当てられてか、出ていくもの達の姿を訝しげに見つつ…
 自分も、量自体はそれほどの分量でもない食事を平らげて片付けた。

 傷は、じわりと沁みいるように疼く。
 それは胸の奥をキュウと締め付け、魂に小さな焔を燈すよう。]

(431) 2011/08/04(Thu) 23時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

……ハ……。
[内にこもった熱は、吐息に混じって唇から零れた。

 衝動に絡みつくように浮かぶ感情が眉潜めるようなものなのは、
 きっと、力尽くで押し込められて、歪みねじ曲がっているからなのだろう。

 殆どの"相手"が、「綺麗だ」と「愛している」と耳元で囁きながら身体を重ね、通り過ぎていった。
 そんなものなんてきっと、宥め賺して食いものにする為のトリーツにに過ぎないとしか思えなかった。

 薔薇の呪いに囚われた魂は、煽られた欲を持て余す。
 いっそ自分も…心にも無い愛を囁いて、身勝手な欲望を誰かにぶちまけてしまおうか。]

(435) 2011/08/05(Fri) 00時頃

 わわっ!

[薔薇の行動に少年は慌てる。]

 だめだよ、口のキスは!


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…何を、考えている。

[額を押さえて、ゆるりと頭を振った。
 どうかしている。…きっと昨夜から。

 昨夜、あの薔薇の木の下で…ランディに見つめられてから。

 おかしい。何かがおかしい。
 今はもう…自分の感情すら、信用できなくなってしまった。

 ずきりと痛むのは、薔薇の棘に引き裂かれた傷。
 見ればその周囲もなんだか鬱血したような色味を帯びていた。]

 流石に…消毒しないと拙いか。

[ルームメイトの心配そうな忠告を思い出して、医務室へと赴く。]

(441) 2011/08/05(Fri) 00時頃

ヴェスパタインは、食器を下げに厨房に入ろうとして………、目を伏せると隅に置いて立ち去ったようだ。

2011/08/05(Fri) 00時頃


キスなんて別に…なんてことないだろうに。

心地良いのは認めるが。

[いくども穢れ、自ら穢しもした唇に、特別な思い入れなんてこれっぽっちもない。
 粘膜に張り巡らされた敏感な神経が、そこにはあるだけだ。]


口のキス?

[聞こえた声に、問い返すような。]

…そういえば、小さい頃に女の子にされたことはあったな〜。

[思い出してほわほわと胸があったかくなっている。
残念ながら、そこまで遡らなければならないほどに、経験がないらしい。]


【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

[傷口を押さえた指は、真新しい赤に少し汚れた。
 足早に医務室へと向かう廊下…]

 …セシル、さん?
[崩折れるように壁に凭れて座り込む姿は、先輩と呼ぶにはあまりに可憐な姿。

 無自覚な薔薇の香りは、二人の間にふわりと流れた。]

(450) 2011/08/05(Fri) 00時半頃

【人】 ランタン職人 ヴェスパタイン

…何処か気分でも?

[どうせ元々医務室へ向かうつもりだったのだ。
 ついでに連れて行くくらいは…と、そう思って手を差し伸べる。

 節くれた長い指は、弦を爪弾く趣味のせいで固い。]

(454) 2011/08/05(Fri) 00時半頃

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