人狼議事


17 吸血鬼の城

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視点:


奏者 セシル! 今日がお前の命日だ!


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時頃


【人】 長老の孫 マーゴ

― 廊下 ―

[ベネットの声が聞こえれば>>3:397
不思議そうに、首を傾げた。]

どうしてそんな顔をするのですか――?
わたくしは、お勤めを果たすために
様々な事をしていただきました。

それはとても、良い事なのだと思っていますよ…?

(4) 2010/06/22(Tue) 23時頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時半頃


【人】 長老の孫 マーゴ

― 廊下 ―

 ――…っ…!

[部屋の中から、血に染まったサイラスが現れる。
その、凄惨な有様に息を呑み
思わず目を逸らし。

おずおずと視線を戻して、その背を見送る。

部屋の中から嘆きの声は聞こえてはいたが
なぜだか、安堵が胸をよぎり。
自分のそんな心の動きに罪深さを覚えて、俯いた。]

(18) 2010/06/22(Tue) 23時半頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/06/22(Tue) 23時半頃


【人】 長老の孫 マーゴ

― 廊下 ―

 あ……、…いえ――

[傍らの女性に声をかけられ、ゆるく頭を振る。]

 このようなときに、わたくしは――

  …いえ。

[ぼんやりと、宙を見ていた目が、女性の方へと降りてくる。]

 あの――お名前をお聞きしても…? 

(27) 2010/06/23(Wed) 00時頃

長老の孫 マーゴは、サイラスの行く先を、視線の端で追いかけながら。

2010/06/23(Wed) 00時頃


お兄様……
気が晴れぬなら……


白く美しい薔薇でも愛でて
お心をお慰めになっては如何でしょう。


[感情の読めぬ聲が城主へと囁かれる]


 白薔薇を?


[黒薔薇へ手を伸ばす城主へ
かかる声音
廊下へ出て行った彼はこの場に居らず]


 追うのは、億劫だが。


[折角の提案ならば。
向かうべきかと気乗りのしない聲を洩らす]


【人】 長老の孫 マーゴ

― 廊下 ―

 リンダ、ハーシェル様――

[告げられた名を繰り返し、深く頭を下げる。]

 ハーシェル様、どうか、この宴が終わるまで、
 あなた様がご無事でありますよう――

[十字を切り、小さく祈る。]

(37) 2010/06/23(Wed) 00時頃

億劫と仰られるなら無理にとは申しません。
お兄様のお心のままに……


[兄が黒薔薇と戯れるならそれ以上何も言わず。
気乗りせぬ彼の聲に静かに頭を垂れる]


 あれが気になるなら
 ……お前が後を追えば良いだろう?


[聲は幾らかからかう風を持って響く]


長老の孫 マーゴは、廊下の先から流れてくるやりとりに、そっと耳を傾ける。

2010/06/23(Wed) 00時頃




 ――……死ねたのに、


[呟きはけれど、耳の良い者には響いた]


私が………?


[からかうような声音に僅かに首を傾げる]


――…私が行って良いのかしら。


[ぽつと呟く聲は感情を殺したように、薄い]


――……っ


[白薔薇の呟きに女の表情が強張る。
嗚呼、彼も私を置いていくのだろうか。
そんなことを思い翡翠は伏せられた]





[死にたかったのか。



         彼のつぶやきには少し、驚いている。



 だけど、自分も同じようなことを考えている。]


【人】 長老の孫 マーゴ

― 廊下 ―

―― … ……、ありがとう。

[ほんのりと笑って。
それから、詩人に告げたのと同じ言葉を繰り返す。]

どうか、私がお勤めを無事に果せるようお祈りください。
私の望みは、それだけなのです。

[そっと、ロザリオを握る手に、指を添える。]

(58) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

 私のローズ
 お前の思うままに、生きるが良い。


[行って良いのかどうか。
その聲を後押しするように、囁きを向ける]


 何度も口にするほどあれが気になるのだろう?
 お前のしたい事をすれば良い。

 それだけの力がお前にはあるのだから。


[従者の呟きは聞こえていても、城主の其の囁きはまだ
ひとの身である彼には届かぬもの]


お兄様……


[城主の聲に伏せた亜麻色の睫毛が震える]


気になるから留めたいと思うのかしら。
嗚呼、私はあのひとを留めておきたいの。


[望むことを口にする。
けれど女にはそれが良いのか悪いのか
そんなことさえ分からない。]


この力はお兄様に与えられたもの。
この力はお兄様の為だけにふるわれるもの。


[自らに言い聞かせるように小さく繰り返す]


【人】 長老の孫 マーゴ

― 廊下 ―

 ありがとうございます――

[リンダに深く頭を下げて、一歩、後ろへと下がる。]

わたくしは、これで失礼させて頂きますね。
いま、ここでは――出来る事はなにもありませんから…。

[物憂い視線を破壊された扉へと投げかけ。
戻ってきた白薔薇をちらりと見遣ってから
もう一度、頭を下げて。

リンダに背を向けた。]

(72) 2010/06/23(Wed) 00時半頃

 どうした、私のローズ 


[傍に居ながら、聲を使うのは
彼女の内なる聲を聞かせたくないと
可笑しな心持ちから。
どの道同族には聞こえていると言うのに]


 気に留まれば、喰らいたいと思う事もある
 留めて置きたいと思う事もある

 そう、お前が其の力を得て、此処に居るように。


【人】 長老の孫 マーゴ

― 廊下 ―

[影に道案内を請いながら、城の廊下をゆっくりと歩む。

浴室まで来て、そこに目的の人がいないと知ると、
もう一度、城の中を探し始めた。

やがて、最初に来た白薔薇の間の扉を開く。]

 ――サイラス、様…?

[呼びかける声は小さくとも、
そこに、怯える色はもうなかった。]

(91) 2010/06/23(Wed) 01時頃

如何もしないわ、お兄様。


[返事をするまで暫しの間があった。
それは自らに暗示を掛けるための時間]


――…私はお兄様に望まれたから
今、此処に居るのね。


[今はその事実だけで良い。
それ以前の事を兄に問うことはしなかった。]


 そう、私がお前を望んだから
 お前は永遠に美しいまま、私の傍で咲く事が出来る。


[間をおいた返事に、柔かに笑みを混ぜる。
其れは、崩れていた調子が戻った様子を伝えた]


それなら良いの。
私は――…お兄様を少しでもお慰めできる華でありたい。


[親鳥を慕う雛のように女は兄を心酔する。
兄の笑みを認めれば安堵したようにふ、と微笑を過らせた]


【人】 長老の孫 マーゴ

― 白薔薇の間 ―

  … 、…… 。

  お怪我は、ございませんか…?


[ゆっくりと近寄って。
あと2歩、というところに立ち止まり、
首を傾げて、問う。]

(97) 2010/06/23(Wed) 01時半頃

 嗚呼



[浮かべた微笑を振り返り、城主は吐息を洩らす]


 お前が何時も満ち足りて
 美しく咲いている事が
 私を慰めてくれるのだ。

 其の微笑みを曇らせる事のないように
 お前はお前が望むままに、生きると良い。


【人】 長老の孫 マーゴ

 … そ、れは――

  ――よかった…です …。


[ほのりと、微笑んで。
                 一歩、近づく。]


 たとえ、あなたが人でなくなっていても――

  …いて、くださることが嬉しいと。


    ―― そう、思ってしまうのです。

(109) 2010/06/23(Wed) 01時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[殺すところは、見ていないけれども。
――誰かを殺したのだろう、とは、分かっていて。]

  ……それでも。

 あなたと、こうしてお話しできることが、嬉しい。
 あなたが、傷ついていらっしゃると思うと、哀しい。

――そう、思っては…いけませんか?

[ことり、と首を傾げる。]

(117) 2010/06/23(Wed) 02時頃

【人】 長老の孫 マーゴ

   恨む、など。

[もう一歩、近づく。]


 わたくしは、そうある事を望まれて、生まれてきました。
 父が、あなたに出会わずとも。
 もっと、前から――毒とともに生きてきたのです。

あなたのおかげで、わたくしは初めて
 心も、身体も、解き放つ事ができたのです。

[ ――たとえそれが、たったひとときのことであったとしても。
     最初から、そうと、分かっていても。]

だから、あなたは……私にとって、大切な人…なのです。

[ほんの少し手を伸ばせば触れられる距離で。
もう一度、仄かに笑む。]

(128) 2010/06/23(Wed) 02時頃

[これは女が失った過去の記憶の欠片。


女は良家の娘として人として生を受けた。
元来身体が弱く外に出る事も稀だった。
唯一知る外の世界は白薔薇の咲く庭園。
遊びに来てくれた二人の兄妹だけが心の慰め。

医師から二十歳まで生きられぬと宣告されていた。
長く生きられぬと知りながらそれを嘆くことはなかった。
もう少しだけ丈夫であれば、と思ったことはあるけれど
限りある生をひたむきに生きていた。

残る時間があと二年に迫った時――
この城の城主と出会う。
出会いは白薔薇咲く庭園だった。


――美しくも哀しげなひとだと女は思った。]


[無知な女は彼を魔性だと気付かない。
気づいた頃にはすでに手遅れ。
城主は女の命が短い事を知り憐れに思ったのか
時を止める術がある事を明かす。

このままで良いのだと、女は抗った。
神から与えられた命をまっとう出来るだけで良い。
家族や親しいあの兄妹と離れるのは辛いと
――そう、一度は拒絶したのだ。


けれど次に目覚めた時には
抗った記憶も人だった記憶も失っていた。


否、本当は何か大事なものをなくしたのだと
それだけはわかっていたのだけれど

此方を見詰める城主の眸が何処か寂しそうに感じられて
その日から、城主の傍にあることが自分の存在する理由となった]


――…私の望みはお兄様と共にあること。


お兄様がそう仰って下さるなら
私は限りある生を――…


[言い掛けた自身の言葉に、瞬く。
何を言おうとしていたのだろう。
緩く首を振りその言葉を打ち消した。

続けるべき言葉が見つからず女の聲がぴたりと止んだ]


【人】 長老の孫 マーゴ

>>135

[首を傾けて。

そっと、サイラスの顔に、手を伸ばす。]

 わたくしは、今 …

  ―― 十分に、幸せですよ?

[微笑みは変わらぬまま。
柔らかな口調で、付け加える]

 ―― それに、私の時間ももうすぐ終わると、

       分かっておりますから。

 

(141) 2010/06/23(Wed) 02時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

>>147

[抱きしめられて、ほんのすこしだけ目を丸くして。

 微笑んで、その腕をサイラスの背中に回す。]

  ―― あなたで、よかった、と…

[ここで出会ったのが。
 この身体を、作り替えたのが。

囁いた口に、冷たい唇が触れて――


  ―― 陶然と瞼を閉じて、その身を委ねた。 ]

 

(152) 2010/06/23(Wed) 02時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

>>149

 ――あ…っ…… …

[唇が離れて。
 見つめる青が、黄昏の色に変わっていき――]


  サイラス、さま―― …。


[立ち去っていく彼を見ながら
 どうすることもできず、ただ、立ちつくしていた。]

(157) 2010/06/23(Wed) 03時頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 03時頃


[記者を連れ歩きながら
知人に先立たれ独り生き延びてきた過去を振り返る。
若いうち、未だ人と己の区別がつかなかった頃

幾度求めた手を振り解かれたか
幾度理由も無く虐げられたか
あまりに遠い昔の話は、霞がかってしまって

鮮明なのは、此処数年の出来事]


[未だ、城で宴を催す前の事だった。
食事の度に夜の街を彷徨い
月明かりの下、白薔薇の庭園でひとりの娘を見つける。
儚い夢のような娘だと感じた。

其の理由は直ぐに知れる。
警戒心も無い様子で、語りかける声
ならばと、正体を明かし
其の身に永遠をくれてやろうと誘いかけた。

美しい華が、枯れる前に散るのが惜しいと思う。
珍しいことだと自嘲した]


[喜ぶかと思った娘は、首を縦には振らなかった。
思い通りにならぬ歯痒さ。
彼女もまた私のものにはならぬと言う
拒絶した彼女に
気付けば牙を立てていた。

血を分け与える行為は、微妙な匙加減が必要なもの。
女の血を吸い尽くす手前で止め
命の散りかけた其の身を次は己の血で満たす。
人ならざるものへと変わっていく
其の身で受け止めきれぬほどの快楽が
彼女の記憶を何処かへ飛ばしてしまったのか]


[意識を飛ばした娘を連れて、城へと戻り
熱が出たのか毒を中和すれば良いのかと、
下僕に薬を買いに走らせる。
今思えば愚かなことだ]


 ……私のローズ。
 永遠を生きるもの。
 共に――…


[翡翠の瞳を再び見る事が出来た其の時から
刷り込みのように、幾度も繰り返す言葉。
ぴたりと止まった彼女の聲
城主は甘く優しく囁き続ける。
錯覚も永遠に続けば、其れが真実となるだろうから*]


――…うそつき。


[死を望んでいた白薔薇に対する聲は
震えの混じる情けないもの]



 ――……聲が、

     聲が、震えておいでですよ、お嬢様――

[半覚醒のなかで囁きに応じる聲。
常の柔らかな響き、
けれど、どこか硬質な――]


[――新たな聲が聞こえた。
自らが招いた事だというのにそれが怖ろしく哀しい]


――……、


[逡巡するような間が生じた]


貴方の気のせいよ。


[沈む聲がそう答えた]


 ああ……

[目覚めの吐息がひとつ]

 ――気のせい……
    左様でございますか、ならば結構、


              ――お可愛らしいことですね?

[囁くそれは、砂糖菓子のような甘い聲]


[城主の甘く優しい囁きが鼓膜を震わす。
幾度となく繰り返された言葉がじわと染みて]


やはりお兄様にお任せすれば良かった。


[求めた白薔薇の変貌に女の心は追いつかない]


お兄様――…
私はまた、間違えてしまったのでしょうか。


[甘い白薔薇の聲に心が震える]


可愛くなんて、ない……
偽りは、…やめて……


[これは違う。
違うのだと自らに言い聞かせながらも
途惑いは隠せず上擦る音色]


 
 
[ツキン、と、鈍い胸の痛みが女を苛む**]
 
 


[上ずる声音を聞けば、吐息に笑みが混ざる]


 ……ああ、ではどんなお言葉でしたら、
 信じていただける?


         あなたのお望みのままに、
         謳って差し上げますよ、お嬢様――……


[その声は耳触りだけは、まろやかでやさしい**]


[ふと、



                声が増える
                  増えた。]


 ――……セシル?


[声ならぬ聲が混じる。
よく知ったおと
瞼を閉じれば、其の先に
手元に置きたいと思った蒼天は色を変えて]


 ふ……ふふ


[吐息の間で笑みを浮かべ、可笑しなことだと囁き零す]




 私のローズ
 お前の望みは叶っただろう?

 ……セシル……目覚めたか


[愛しい
そんな感情が魔物に存在するものか。
是は執着
朱に交わり染まる蒼がただ惜しいだけ
胸に渦巻く甘い痛みの説明を
誰も城主に授けてはくれぬ**]


【人】 長老の孫 マーゴ

― 白薔薇の間 ―

[サイラスが座っていた椅子に、腰をかけ
サイラスがそうしていたように、薔薇に手を伸ばして――

しかし、その刺に触れる事は出来なかった。]


  わたくしの血は、流していけない――
  「そのとき」まで、決して…


[繰り返し言い聞かせられた言葉を呟いて。
ぎゅっと、自分の身体を抱く。]

(193) 2010/06/23(Wed) 10時頃

【人】 長老の孫 マーゴ

 
   わたくしは、毒…だから――


[逃げるように去っていったサイラスの姿が
胸を酷く締め付ける。

 人と触れあう事を避けてきたこの身体。
   決して、誰も触れようとしなかった、この身体を
   抱きしめてくれた、腕。

 でも。その人もやはり去ってしまった。]


  愛して…いただけないのですか……?


[俯いた、目蓋が熱い。
胸の奥が、痛い。]

(194) 2010/06/23(Wed) 10時頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[懐の、固い感触に気付いて。
そっと、硝子の瓶を取り出す。

 手の中で傾ければ、さらさらと崩れる、淡いすみれ色。]

 ―― サイラス様は、わたくしに……

[もっと幸せに、と言った、その声。潤んだ青の瞳。
立ち去っていく間際の、苦しそうな、貌――

 気付けば隣に、小さな匙をもった影がいて。]

  ……ありがとう…。

[匙を取って、瓶の蓋を開け
薄紫をひとすくい、口に含む。
舌の上に、苦さがじわりと広がっていく。]

(195) 2010/06/23(Wed) 10時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

 ……サイラス様。
 わたくし、あのお方を、殺めます。

  そうすれば、あなたはもっと自由に、なれますか…?

[運ばれてきた水を口に含む。
苦みが、流れて消えると共に、心が、晴れていく。]

 わたくしに、残された命を、
  ――あなたのために、使いたい…。

[それは、"お勤め"を果たす事でもあり。
自分が生まれてきた意味でさえあった。

ゆっくりと立ち上がり、白薔薇を一本手にとって、
棘に気をつけながら、胸元に挿す。

そうして、確かな足取りで歩き出した。]

(196) 2010/06/23(Wed) 10時半頃

長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 11時頃


[重なり響く己の名の音]

 おはようございます、旦那様――…

  嗚呼、心根のかろやかなこと、
  ―――…私は、今まで何に捕らわれていたのでしょう。

[失われたのは闇にあって尚、善美に焦がれる心
枷なき薔薇は、棘を恥らうこともない]


 ふふ……
 つまらぬひととしての未練に囚われていたのかどうか
 私はお前で無い故に、わからぬが。

 良い目覚めを迎えたようだな
 私の――…白い薔薇。


[蒼天は地に堕ちた。
胸を鳴らすこれは、其れを惜しいと思う何か。
けれど淫猥に囁く声音に曇りは無く
新たな眷属を歓迎している]


[響く声、

             そして、フロレスクは完全に落ちたか。
             と、思えど、

 それをもう何かいう資格はまるでない。]

 ――……

[声は出さぬが気配は伝わっただろう。]


はい、目覚めはとても心地よく、
感謝しております、旦那様――……、


[惜しまれたものを省みることはなく、
声はまどろむような甘えを滲ませて]


[何処かで己の名を呟いたような、声に]


――ああ、そうだ。
 あなたへの感謝も、まだでしたね……?


           きちんとお礼に伺いますよ。


[暗き空を見て、どくり、と身体がうずく。
 いや、そこから落ちれば、人ならば命がない場所に


 惹かれるのは、なぜか。


 いや、違う、飛べるような気がした。
 さきほど、飲んだ狩人の血が、
 一層力を高めたのだろうか。]


 ――……ッ

[ふと響いてくる白薔薇の声。
 微かに目を見開く。]

 感謝?

[テラスで結果佇みながら…白薔薇の妖艶な声に眉を顰めた。]


[物言わぬ気配を感じながら
白薔薇へと微かな笑みを送る]


 感謝は、私ではなく……彼等に。
 望みを叶えて遣るがいい。


 君は、もう
 フロレスクを完全に捨てたのだよな。

[しかし、問うてみたくて、そう声を響かせる。
 城主やローズにも聴こえるだろうが。



 聖なる血族にあって、落ちた彼の真の心裡はどうなのだろうと…。]



 ――案じる心など、
    そのようなものは欺瞞です。

[女の声に思い出したように、
    答えるはただの魔性の声]

 ええ、感謝しております――お嬢様。
 欺瞞を捨て去り、わたしは望むままにあれるのですから。


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 14時頃




 ――まだ、その名を紡ぐのですか?


[かつて抉られた心
けれどその柔い部分は失われて、ただ不機嫌そうに呟く]

[一度交わってしまった白は、
あとは容易くその色に染まるのみ]


 君が君であった


             その名というだけだ。

[ただ、同じ名を呟いても、
 もう、それで揺らぐ彼はそこにはなかった。]


――…私の、望み


[兄の聲に闇に溶けた女の気配が揺らぐ。
叶ったとも叶わなかったとも言わず]


愛しいお兄様……
私が望むのはお兄様の傍にある事だけ。


[今はそれしか望みはないのだと切なく漏らす]


貴方の施したものが欺瞞だったとしても――…
私にとっては違うものだったの。


[白薔薇の聲にぽつと紡ぎ]


感謝ならばお兄様に……
全てはお兄様の為に在るのだから……


[そして、相変わらず耳端に聞こえるのは、ローズの城主に対する愛慕だろう。

 いつでも、憂いを持つ彼女を血をもらったことが、
 自らには影響しているのだろうか。]


 ああ


[城主の孤独、ローズの憂い
 彼らは通じ合っているように見えるのに、
 それでも、


             なぜ、幸せにはみえない?]


 ――……感謝……。

[ローズが感謝を兄にという。
 そう、さきほど、セシルが呟いたその言葉。
 それが、理解できない。]





[ああ、それとも、彼らは、望んでそうなったというのか。
 それほどに、人間であったころが…。
 なれば、

 自分がこの中で異質なのは認めざるえない   のか。]


 そうか?
 ……ならば傍へ来るが良い、私のローズ

[切なげなローズマリーの聲
ひとで有った時の迷いを捨てた白薔薇の聲
未だひととしてのこころ捨てきれぬ風の、薬師の聲
城主は増えた囁きに耳を傾けながら、淡い溜息を洩らす。

何でも持っていると、あの子供は言ったけれど
満たされても満たされても
必ず其の後に訪れる深い虚無感
ヘクターは最期感じ取ってしまったのかもしれない
闇よりも深い絶望の味]

 何時でも――…私はお前を案じているのだから。

[言葉は簡単に口にする事が出来る。
案じるという行為を真に理解出来ずとも**]


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 14時半頃


【人】 長老の孫 マーゴ

― 客間・自室 ―

[あてがわれた部屋で、荷物を開く。
僅かばかりの持ち物の中から化粧の道具を広げ、鏡に向かう。

唇に紅を乗せ、爪に朱を置く。
さっと薄桃のチークをはたけば
鏡の中にいるのは、毒に侵された徒花ではなく
未だ手折られぬ、たおやかな百合。

ドレスは黒のまま、純白の長いヴェールを被り
部屋を出て、階段へと向かう。]

―→上へ ―

(212) 2010/06/23(Wed) 14時半頃

――…お兄様。


[今すぐにでも向かいたい衝動に駆られながら
女は甘く切なく名を紡いだ。
兄の傍にある気配を影が伝える。
女は何もかも心得た風に]


お客様との戯れを中座させるような無粋……
私には出来ません。
愛しいお兄様……
如何かお愉しみになって……


[案じるという兄の言葉を素直に受け取る。
たとえ、真に理解されずとも
時折掛けられるその聲が女には嬉しかった]


 ふふ……お前の心遣いがこそばゆい。


[薄く笑みを浮かべ、聲を返す。
ローズマリーに呼ばれる度、胸に広がる薄い膜
不快ではない其れは何と名のついたものか]


 嗚呼
 そういえば……私には愉しまねばならぬ義務があったか。
 宴の捧げものはどうしている?

 あれも、私への捧げものと言うわけではあるまい。
 寂しければ其れと戯れていても構わぬぞ。


[ふと思い出した葬列の娘の顔。
けれどあれには毒が混じっている。
純血たる己は恐れるに足らぬものではあるが]


 私のローズならば恐らく問題有るまい。

 ……サイラスは、白薔薇は、どうなのだろうな
 あれの血を飲み干す事は
 出来るだろうか。


[愚かな人間が作り出した哀れな娘。
ひとの毒が効くとすれば、未だなりきれぬ眷属か。
思考は聲となり零れ落ちる*]


【人】 長老の孫 マーゴ

[贄の娘は、静かな、弛まぬ足取りで上を目指す。
上へ。さらに上へ。

 だが、その途中。
 頬に風を感じて、立ち止まった。

視線を動かせば、テラスへと通じる硝子の格子戸が開いている。
風に誘われるようにそちらへ歩み
テラスへ出る。]

(226) 2010/06/23(Wed) 17時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

― テラス ―

[久しぶりの風だった。
中庭を、森を眼下に見下ろす場所で
娘は深く息を吸う。

黄昏の霧に包まれたこの城でも、
風はなお、遙かに続く世界を感じさせた。


 ゆらりふわり。
 純白のヴェールが、風にたなびく。]
 

(227) 2010/06/23(Wed) 17時半頃

[城主の声が聞こえる。


      毒華も、城主やローズには効かぬだろうと。]


長老の孫 マーゴは、風の中、小さくサイラスの名を呼んだ**

2010/06/23(Wed) 19時頃


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 19時頃


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 20時半頃


[毒は、城主には、おそらく効かない。
 なれば、もし、その身を捧げたとしても、


 彼女の人生には何の意味も残らなくなる。


 それは、させたくなかった。]


 葬列の乙女が来ても、


          食らわないでくれませんか。


[そして、そう城主に願いの言葉をかけてみる。
 無駄なことだとはわかっていても…。]


【人】 長老の孫 マーゴ

― テラス ―

[やがて。

 広がる景色へ、深々と頭をさげて
 再びテラスの硝子扉を潜る。

暗い城内に戻れば、さらに上へと続く階段を見上げ、
ゆっくりと登りはじめた。

だがその途中、なにか思い出したように足を止めて、
近くにいた影へと、なにごとか頼む。]

(244) 2010/06/23(Wed) 20時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

― 階段 ―

[やがて、影が持ってきたのは、小さな鞘付きのナイフ。
掌に収まるほどの長さのそれは
家を出るときに持たされたもの。

いざというときの、守り刀として。

  鞘を払えば、鋼の刃が鈍く光る。


それを確かめて鞘に戻し
鞘ごとガーターに挟み込んでおいた。]

(245) 2010/06/23(Wed) 20時半頃

[城主の囁きが女の耳朶に心地よく響く。
薬屋が愛慕と感じた其れさえ女自身は気づけずにいた。
指摘する者さえ居なかったのだから其れを意識する事もないまま]


――…哀しい事を仰らないで。
愉しまねばならぬ“義務”ではなく
お兄様には愉しむ“権利”があるのでしょう?


捧げもの………?
嗚呼、そういえばそのような娘もいましたね……


[あまり興味がなかったのかそう呟き]


お兄様が問題無いと仰るならそうなのでしょう。
だって、誰よりも私の事を知っているのはお兄様だもの。


[婚礼衣装のようなヴェールを被り、最上階へ向かう
葬送の娘の様子には、気付いている。
彼女が最上階へたどり着いたとしても
其処には影が立ちふさがるのみ。

城主は其処に居ないのだから]


【人】 長老の孫 マーゴ

― 階段 ―


[ そうしてまた、ゆっくりと階段を上りはじめる。


   城主の部屋があるという、最上階を目指して ]

 

(246) 2010/06/23(Wed) 20時半頃

[血を与えし眷族の願いが聞こえた]


――…欲しいの?
それとも、あの娘を憐れんでいるの?


[それだけを問うて。
女は兄の意向に従うのみ――]


 葬列の乙女を、喰らうなと?
 ……私に命令か。


[サイラスに薄く笑みを混ぜ答える。
同時、ローズマリーの呟きに、柔かな声をかけた]


 そう……私には全てを手にする権利があるのだったな。
 葬列の娘は、黒薔薇が気をつけろと。
 ……しかし人の毒が私に効くはずが無かろう。

 私の血を幾度も分けたお前とて、同じ。
 ただ、万一があっては……困るな。

 早々に処分しておくか?


[眷属となった薬師の願いを聞きながらも、冷たい提案を口にする]




 ――……ッ

[ローズマリーの言葉に、まともに動揺をみせる。
 欲しいのか、哀れんでいるのか。


 ああ、こんな自分であるのに、
 それは二つとも、思える感情で……。]

 ――……ッ

[ただ、苦しげに息をつく音。]




[処分、の言葉には目を見開いて…。
 唇を噛み締める。]


――…ええ。
義務ではなく権利なのです。
私を好きにして良いのもお兄様だけ。


[柔らかな兄の聲に女はうっとりとした様子で]


黒薔薇が気をつけろ、と……?
あの者はよく働いてくれること……
人の毒がお兄様に効かずとも
毒を得た血はお兄様のお口には合わないのでは?


[案じるような聲は無論兄のためのもの]


私に異論はありません。
お兄様の為の捧げものなのだから
お兄様のお気の向くままに。




 ――――……

[白薔薇のひそやかに微笑う気配]


[サイラスの動揺が、伝わる]


――…嗚呼。


[苦しげな吐息に呼応するかのように
女の胸が僅かに痛む。
引き摺られそうになる感情を抑えようと
女の柳眉が一瞬微かに寄せられた]


【人】 長老の孫 マーゴ

― 城主の部屋の前 ―

[やがて階段は終わりをつげ。
その先に、ひときわ豪奢な扉が現れる。
重厚な黒檀の扉は、繊細な彫刻が施され
象眼で飾られていた。

ここが、城主の部屋なのだろう。
その扉の前に立って、数度、深く呼吸する。

そうして、扉を叩くために、細い腕を上げた。]

(250) 2010/06/23(Wed) 21時頃

[薬師の揺らぎが囁きを通じて伝わる。
送る気配は気だるさ交じりに]

 
 毒の混じる血は左程美味いものではないだろうな。
 嗚呼、ローズ
 あれは宴の為の捧げもの
 お前にも弄る権利はあるのだぞ?


[其れはつまるところ、吸血鬼への捧げものなのだからと
あえかな笑みを浮かべ]


 勿論……お前たちも。


[白薔薇と薬師へも、そんな言葉をかける]


[城主のかける言葉に、
 動揺だけをみせるも、

 しばらくは、沈黙をしていたが…。]

 なれば、私が…。




           ですので、
 手を出さないで、いただけます   か?

[願いを…。]


左様でございますか……?

――ならば、我が身に毒が効くか否か、
   試してみるのも、愉しいかもしれません。

[主が言葉が向けられれば、涼やかな声はそのように]


 くく……ふ、ふふ


[眷族と加わった二人からの応えに
思わず笑みが毀れる]


 ……ならば、
 其の娘を先に捕らえた者に権利を与えようか。

 好きにするが良い。


 承知……。

[城主の言葉に答えながらも、
 笑う、白薔薇も気にする。


 ともかく、でも、そんな場合ではないのだと…。]


あの娘が好い声で啼いて呉れるなら
……それも愉しいかしら。


[啼かせる気もないのに悪戯に聲を響かせ]


――…嗚呼。
狩りならば、私は見物にまわりましょう。
他の客人のお相手も、必要でしょうから。


[其々の聲を聞きながら女はすっと目を細めた]


長老の孫 マーゴは、薬屋 サイラスの気配を、不意に感じた。

2010/06/23(Wed) 21時半頃


――…よほど欲しかったのね。


[獲物をサイラスが見つけた事を影を通じて知った女は
くすくすと愉しげな笑みを漏らした]


長老の孫 マーゴは、奏者 セシルの薔薇の香りも、届いた気がした。

2010/06/23(Wed) 21時半頃


【人】 長老の孫 マーゴ

― 城主の部屋の前 ―

[部屋の扉へ近づこうとも、
わだかまる影達にその行く手を阻まれる]

 城主様にお会いしに来ましたの。
 お取り次ぎ頂けませんか――?

[声をかけようとも動かない影達に、
ひとつ溜息をつき、肩を落として数歩下がる。

扉へと一礼して、背を向けたそのとき、
階段を上がってくる人の姿が見えた。]


  サイラス様――

[ふわり。薔薇の香気が漂う。]

(259) 2010/06/23(Wed) 21時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[はたりと窓が開いて。

 薔薇の風に、ヴェールが揺らめく。]

(260) 2010/06/23(Wed) 21時半頃


 強い執着は時に命取りとなるやもしれんが
 ……さて、あれはどうするのだろうな?


[愉しげな気配混じる声音。
城主の部屋に近い場所、
霧の届く場所ならば全てを見通せる
蠢く影達はあるがままを己が主人たちへと伝えてゆく]


【人】 長老の孫 マーゴ

>>262

[窓より入ってきた白い人を見て、目を丸くした]

 セシル……さん?

[強い薔薇の芳香に、身体が揺らいで
とん、と背が壁につく。]

(265) 2010/06/23(Wed) 21時半頃





――ああ、つまらない。
最初から、近くにいるのがわかってらしたのでしょうに……。

[少しだけ拗ねたような声音が呟く]


【人】 長老の孫 マーゴ

[白薔薇の人の言葉に、小さく息を呑んだ。

叫びをこらえるように口元に手を置き、
目を見開く。

 自分の血が毒である事を、なぜ城主が知っているのか。
 その理由は、知らない。


  ただ。
  その視線を、サイラスへと向ける。]
 

(268) 2010/06/23(Wed) 22時頃

――…そんな聲を出さないの。
あの娘以外にも“獲物”はたくさん居るでしょう?


[拗ねた白薔薇の聲に宥めるような聲が重ねられた]


 ふふ……
 私はお前の拗ねた貌が見たかっただけかもしれぬ。


[白薔薇の声音に、くすくすと笑み混じる囁きが返る]

 
 そう、私のローズが言う通り
 獲物はまだ幾人も残っている。

 宴はまだ続いているだろう?


【人】 長老の孫 マーゴ

[サイラスの言葉に、ふるりと首を横に振って。>>274
階段の方からも、一歩、あとじさる。]

 わたくしは……お勤めを果たすために――
 ………果たさずに、還る事など…、…
 
[白薔薇の言葉にも、幾度か頭を振って>>276
ドレスの裾に手を伸ばし、ナイフを引き抜く。]

(278) 2010/06/23(Wed) 22時頃

 ――……ここは、下がってもらおう。

[白薔薇が拗ねた声を出すのとは対照的に、
 暗い声を出して……。



 そう、彼らにとっては、なんでもない、余興の一つ、きっと自分のことも滑稽にみえているのだと、わかっていても。]


 ―――お嬢様、
 この狩りのこの“獲物”はそれのみ、ではありませんか。

[宥める声に答えるは、まるで道理を諭すように]

 ああ、旦那様まで、
 意地の悪いことを仰られて……
 

 ですが、我らが同属は“獲物”に逃げろなどと。

[声音には冷笑の混じる]


 喰らわぬのですか?
 ―――毒花を。

 いらぬのならば、もらいますよ?

[恐らくその毒は、己が身にも効くだろう。

予感していながら、囁きは流れて]


 まさに
 度を越えた執着、だな。


[なるほど。
薬師の様子が
丁度部屋で話すイアンの喩えに当てはまる気がして
呟きを洩らす]

 
 白薔薇
 今宵の狩りは、薬師が勝ったのだから 
 あれの好きにさせて遣れば良い

 ……しかし、其の娘がひとり逃げるかどうか


 いや、
 彼女を、


 いや、獲物を、


 捕らえれば、いいの  だろう?

[白薔薇の言葉にそう返しながら…。]


――…お兄様もそう仰っているのだから、
別の“獲物”になさい、セシル。


……逃げろ?
この宴から本当に逃げられるとでも思っているの?
逃げられなどしないわ。
そうでしょう……? お兄様。


嗚呼、けれど……
お兄様への捧げものに逃げろ、だなんて……
いけないこ、ね。


【人】 長老の孫 マーゴ

[ナイフを両手で握りしめながら。
近づいてくる、サイラスを見つめる。>>285]

 ――…、… はい。
 私の、お勤めは ……

[震える瞳で、小さく頷く。]

(287) 2010/06/23(Wed) 22時頃

長老の孫 マーゴは、びくり、として、さらに一歩、後ずさった。

2010/06/23(Wed) 22時頃


[絶望など消えたはずなのに――]


あれが良かったのです。
あの、毒が。


 っふふ……宴から逃れる方法は幾つかあるぞ?


[ローズマリーに]


 ひとつは、魂だけで逃げる方法
 ひとつは、身代わりを置いて逃げる方法


[前者は死を意味し
後者は犠牲を意味する。
魔物狩人と名乗った男が選んだ道を思い出し、
薄く笑いながら告げた]
 

 後は……我が眷族となる道もひとつの逃げではある、か?
 二度とひとには戻れなくなるがな。


[隻眼の男のぬくもりが
失ったぬくもりを思い起こさせた。

同じようでいて違う。
違うようなのに似ている。

白薔薇の呟きにふ、と息を吐く]


それでも……
あの娘はサイラスの獲物なのよ。


【人】 長老の孫 マーゴ

 こ……来ないで…ください――

[掠れて震える小さな声で、
近づいてくるサイラスに、言葉を投げ >>289
ナイフの切っ先を、自分の喉に向ける。]

 わ、わたくしが、殺めるのは……
  ――あの、おかた…だけ――…

[吸血鬼だと。殺めねばならない相手だと、分かっていた。

わかっていたからこそ。自分をだまそうと。
城主だけだと、目的をすり替えて…


  目の前で紅に変わっていく瞳に、
  微かに、恐怖と、哀しみの色を浮かべる。]
 

(292) 2010/06/23(Wed) 22時半頃

――…そう、なの…?


[兄の囁きに不思議そうな聲。
けれどそうだとしたらサイモンの魂は逃げられただろうか。
それともまだ城の何処かに囚われたままなのだろうか。
あの優しい男のこと。
魂だけの存在となっても妹の事が心配で逃げずにいそう。
そんなことを思いながらも緩く首を傾げ]


如何してそんな話をするの、お兄様。
私は、逃げる為にお兄様と同じになったのでは、
ない……、でしょう……?


 ……そうだな
 お前は望んで、私の妹となったのだから。


[無理矢理与えた真実を隠し
城主は彼女の聲に同意を向ける]


 中には、そのような者もいた、と言うだけの事。






 ――ああ、また。


【人】 長老の孫 マーゴ

[ナイフを持った手を掴まれて、思わず目をつぶる。>>296
しかし、それに続く言葉に、おずおずと瞼を開いた。]

  …これ、は――?


[差し出された瓶と、サイラスの貌を、
不思議そうな表情で、交互に見比べる。]

(300) 2010/06/23(Wed) 22時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[薬の瓶を受け取って。
不意に、抱きしめられる。>>302

その力は強く、胸が潰れそうなほどに苦しく。
それが酷く―― 切なくて。]


 …、――イラ、ス…さ、 ま ――


[切れ切れの息から声を絞り出し、
片手で、サイラスの頭を、そっと抱く。

 からり、とナイフが床に落ちた。]

(310) 2010/06/23(Wed) 22時半頃

【人】 長老の孫 マーゴ

[囁かれた言葉に、目を見開いて。>>303
 自分には、そんな―― と首を僅かに横に振る。

首筋に触れる唇は冷たく、痺れるようで

  胸元で潰された薔薇が、
  目の眩むような香気を立てる。 ]

(311) 2010/06/23(Wed) 22時半頃

私が望んだから……
お兄様が与えてくれた。


[疑う事なく記憶のない女は兄の言葉を受け入れる]


……そう。


愛しいお兄様……
如何か私を遠ざけないで……


[切なる聲が微かに紡がれる]


【人】 長老の孫 マーゴ

[柔らかな肌に、サイラスの牙が差し込まれる。
それは、微かな痛みと――歓びを、もたらすもので…]


 ――…ぁ ……いけ、ま…せん ――…
 わたし、は…


[弱々しい否定の声は、サイラスの身を案じてのもの。
サイラスの頭と腰とに、緩く手を回しながら
くらり、と膝から力が抜けて。

  頽れた、サイラスの横に、膝をつく。]

(317) 2010/06/23(Wed) 23時頃

 ――………あ




[最後は、本当に呆気ない、呻きが一つ……。]


【人】 長老の孫 マーゴ


  ……サイラス、さ…ま――

[サイラスの手からこぼれ落ちた薬瓶に手を伸ばし。
目に涙を溢れさせて、その名を呟いて。


  もう一度、ナイフに手を伸ばす。]

(321) 2010/06/23(Wed) 23時頃

――……、


[眷属たる男の呻きに女の翡翠が微かに揺れた]


【人】 長老の孫 マーゴ


  ――お勤めも果たせず

  あの方も、殺められず。
  

  ――あなたが、いない世界で

      わたくしが、わらうなど……

[ゆらり、たちあがって。
ふたたび短剣の切っ先を喉元に当てて。]

(322) 2010/06/23(Wed) 23時頃

【人】 長老の孫 マーゴ


     わたくしも、ともに―――


[サイラスへと覆い被さるように前へと倒れれば、
短剣の鋭い刃は、あっさりと喉をつらぬいて。


          あかい血が、高く、吹き上がった。]

 

(326) 2010/06/23(Wed) 23時頃




 ―――……、

[無言の気配はミセリコルディアを握る]


【人】 長老の孫 マーゴ

[薔薇の香気が満ちる中


  折り重なって倒れる二人の身体は



       あかく、あかく――そまっ て い く …]


 

(330) 2010/06/23(Wed) 23時頃




 白薔薇に求めたのは、何だったのか。


 白薔薇をそれでも、護ったのはきっと…


    


 そう、お前の望みのままに。


[甘く幾度も同じ言葉を繰り返す。
其れが真実なのだと、惑わせるために]

 
 遠ざけることなど、あるはずもない。
 ……私は何時でも、お前の傍に――…


[紡ぎ終える前に混じる眷族の呻き。
城主は暫し沈黙し]


 ――――解せぬ、薬師


[一言、零した]


長老の孫 マーゴは、メモを貼った。

2010/06/23(Wed) 23時頃


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