人狼議事


25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―

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視点:


【人】 奏者 セシル

―庭―

[独り残る桜は夢を彷徨い
 桜舞い散る夜の
 穏やかならぬ
 記憶の花吹雪]


[夜ごと振り上げられる手
 桜の花弁の数だけついた痕
 醜い夜の調べ]


[開いた瞼は眩しい陽を
 鮮やかな空を
 刹那に睨んで
 飛び起きた]

(0) 2010/08/05(Thu) 01時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 01時頃


【人】 奏者 セシル

 っ… 夢見、悪…

[ぐっしょりと汗が吹き出
 伝うを手の甲で拭う
 肩でする息は荒く]

 最初は…いい夢、だったのに…

[ロビンが楽器を鳴らす夢
 己の髪を撫ぜて
 浮かぶのは綻んだ笑顔
 ...にだけ、向けられた
 事実を歪ませた
 春の夢であったのに]

[やがてその笑顔は他にも向けられ
 裡に生まれた陰が視界を覆い隠し
 それは夜を喚び夜になり
 眠れぬ記憶を呼び覚ましたか]

(14) 2010/08/05(Thu) 01時半頃

【人】 奏者 セシル

[齧りかけの果実
 いつの間にやら手を離れ
 地面でどす黒く変色して在る]

 ………。

[見詰め、見詰め
 汚いと念う其れ
 口に含んで飲み下す
 喰えぬではないが
 もぎたての新鮮さには敵うわけもない
 どこか己を投影させたか]

(20) 2010/08/05(Thu) 01時半頃

良い機会だ。
お前が毒の花ならば、そのまま彼を誑かしてみては?


 …………………彼を?

[苦笑混じる]

 貴方の後では翳みかねる
 が
 ……戯れる程度なら。

 日は未だ高い


【人】 奏者 セシル

―庭→―

 ……どっか…、そうだ …研師。

[そのままで居ても悪夢に喰われそうで
 気が変わることはないかと
 ふと、研師のことを思い出した
 向かおうかと
 重い体を持ち上げて
 研師の居場所など知らぬのだ
 念うままに、ただ進む]

(33) 2010/08/05(Thu) 02時頃

【人】 奏者 セシル

―稽古場―

[何処をどう歩いたか
 辿り着くは稽古場であった
 見慣れぬ場所にきょろきょろと
 恐る恐る室内へ
 木目の美しさに眼を細め
 広い室内にぽつんと在る

[何を念うか
 出来もしない舞のような動きを
 稽古場の中で舞い始める
 稚拙過ぎる
 足を滑らせこけたりもするだろう
 しかし、楽しそうに
 独りだけで踊る
 まるで桜が散るような
 何処か果敢無い、舞を**]

(57) 2010/08/05(Thu) 02時半頃

 しかし……

 死して満たされるとは
 坊主の言葉だけなのか、それとも

[納得がいかぬ風に呟き洩らす]


 刷衛殿、面白い人物にあった。
 天満月 邦夜と言う花主
 人狼病を持つものと口付けると発作を起こすそうだ

 先程発作を起こしてるところにあってな
 ……豚狼に悪戯されて口付けられたのだと。

 獣がその者の力に気付き
 誑かされる前に、何とか協力させたいものだ


[知っている
知っていた
筈だった
行為の数々を、直接其の身に受けて
花は乱れ咲く]

 ……坊主、と謂うは
 皆、こうなのか……

[父親もと謂っていたな
そうぼやき
種を植え付ける事の出来なかった
彼の胸に顔を埋めた。
ぴちゃり、舐め遣る]

 これは、確かに
 喰いでがありそうだ**


[そして、ヨアヒムを確保し、大広間の控え室に放り込んだあと、イアンからの報告を聴く。]

 ほお……
 稀にそういう人物がいるとは聴いたが。

[そして、しばらく考え…。]

 邦夜さんには事情を話して協力してもらうのもいいかもしれんな。


 いや、でも、話すと、それはそれで危険か?
 
[邦夜とは少し、話をした。花祭ははじめてのはず…。もちろん、花と戯れるなども、そう経験はしていないだろう。]

 ともかく、彼はこちらの手中にしておきたい。
 そして、彼は花主だ。

[少し押し黙るが、その先意味はわかるだろう。自分とイアン、花主と花、傍にいやすいのはどちらかと。]

 仕事、として、彼を操れるか?


 何処まで話すかは…
 私も難しいところかと。

[刷衛の言葉には同意するように。
 ……続いた言葉、
 それは自身も現在考えていたこと]    

 媚を売った経験はないが
 なんとか、する。私も花だ。

[相手が花主としての経験が浅いのが救いか。
 先ほどの、振り返れば赤面ものの
 拙い媚を思い出すが……なんとかせねばならない]  


 ああ、じゃあ、頼むぞ?
 というか自信がないのか?




 じゃあ、練習台になってやってもいいぞ?
 ほら、媚売ってみろ。

[そしてすぐにそんな冗談を飛ばす。]


 ……しょうがないだろ!
 今まで私には必要なかった……
 けれど、今必要なのだ……頑張るさ……

[自信がないのかと突かれれば
 声が大きくなって……少しずつ声量が下がる。]


 …………

[声音が冗談を飛ばすものに変わっていることにも気づかず
 真剣にこう言う場合はどう媚を売るべきなのか
 眉を寄せて考えて]

 ……刷衛殿…お主に会いたいと、思うている……

[小さく呟いた]


[正確には息を吐いたというより、噴出した。]

 そ、そうそう、う、うまいじゃねぇか。
 背中につめたいのが走ったぜ。

[イアンの頑張った媚の言葉にそう感想を述べた。]

 不慣れな感じが実にそそる。
 さすが、花だな。

[世辞ではなく、本当だった。]

 よし、まだ何か言ってみろ。

[再度、けしかけてみる。]


 ……笑うなっ!滑稽なのは…己でもわかってはいるのだ…
 さすが花などと……

[聴こえた息遣い。どう考えても噴出された。
 やはり、拙いのだ。媚も一つの芸
 そして、青年はその芸を鍛えてこなかった。
 告げられた評価は、不慣れゆえのなんとやら]

 ――……本気で逢いたいのだ。刷衛殿以外に
 私に、頼る相手もない……だから……

[再度の声に、羞恥心を押さえ込む少しの間の後
 薄く、口を開いて。かすかな声が零した]


 おお


                   いい。

[ちょっとかなりよかったらしい。
 うっかり鼻を抑えた。]

 大丈夫だ。うん、今傍にいたら押し倒してた。
 問題ない。

[むしろ一人で部屋で拝んでいる。]

 よし、頑張れ。見守ってるぞ、というか、
 聴き守ってやるからな。

[よしよし、という声。]

 で、封鎖のための人員はもう呼んだか?
 


 ……本当か……っ

[今度は噴出すような息も、
 それによって不自然にどもる感もなく]

 床まで持ち込めるかはわからんが練習は生かす
 ……報告はするから、聴かんでいい

[聞き守ると言われて苦笑する。
 よしよしという声も相俟って
 どうにも子供扱いされている気配に戸惑いつつ
 仕事のことになれば深呼吸一つ]

 封鎖人員は昨晩の宴直後に
 次の宴目処によこすよう連絡してある
 そこは抜かりはないよ。

[先ほどのよどみは嘘のように
 凛とした声でこたえた]


 おう、頑張れ。
 まぁ、でも相手は新人だ。

 割り切る部分も大事にな?

[そして、手はずが整っていることを聴けば、うむ、と深く頷いた。]

 ――…いや、任せきりですまんな?
 頼りにしてるぞ。相棒。

 じゃ、俺もちらちら各自の様子を見る。





 そうそう、あえぎ声だけじゃ助けてほしいのか、房事に夢中なのかわからんので、助けて欲しいときはちゃんと名前を呼べよ。

[余計なことも言っておいた。**]


 ……そうだな。相手も力の為に利用されて
 溺れてしまうのでは…哀れか

[忠告に邦夜自身のことを考えるのが抜けていたのに気づく
 いかんな、と、ゆるく頭をかいて]

 ……私の仕事であり、私の復讐だ。
 気にするな……お互いうまくいくことを




 ……間違って情事の最中、
 刷衛殿の名を呼ばぬよう気をつけるよ
 駆けつけて、あれ?なんぞ?では、な

[仕事の話で落ち着いたのか、余計なことにも
 からりと笑って言い返した]


[私の復讐で仕事、には黙っておいた。
 この相棒はどうやら猪突猛進のようだ。


 復讐のための仕事……。


 イアンの目的がそうと決まっているのなら、
 自分はなんのためか。さてはて。**]


奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 11時半頃


【人】 奏者 セシル

―稽古場―

 あ、研師 …じゃなくて刷衛!
 っう  わ!

[視線に気付くと切れた集中
 ドタリと床に転け
 恥ずかしそうに起き上がる]

 へ、下手くそだろ?
 あんましこーゆーノロノロしたの、得意じゃねぇんだ。
 笛も太鼓も苦手だし。

 あっ!
 でも、ジャズダンスならちょっとは出来んだぜ?

[破れたままの汚れたシャツ
 腕をきちりと捲りあげ
 一度刷衛を見て
 にこりと、笑った]

(158) 2010/08/05(Thu) 11時半頃

【人】 奏者 セシル

 No, we're never gonna quit
 Ain't nothing wrong with it
 Just acting like we're animals

[歌い出すのは激しいテンポ
 言葉は全て異国の言の葉
 動きは舞には見られぬ速さ
 飛び、蹴り、ステップ
 桜の花が風に遊ぶよう]

 なー、面白い?
 芸にゃならねーけど
 ダンスも好きだぜ、俺っ。

[眺めてくれているだろうか
 そちらを向いて笑むのは
 猫が懐きでもしたかのような
 芸とするには確かにまだ稚拙
 だが研けば変わるやも知れず
 一曲踊り、息をつく]

(165) 2010/08/05(Thu) 12時頃

【人】 奏者 セシル

[終われば気が抜けたのか
 調う息と、それから欠伸]

 あんま寝てねーの。
 悪い…、ちょっとだけ…付き合って…。

[瞼を擦る様は幼児のよう
 ふらりふらりと近付けば
 相手が花主であるも気にせず
 隣へ座り瞼を閉じた
 やがて直ぐにまどろみ始め
 大男の肩に
 ふわりと桜がのっただろう]

 ……髪、そろそろ…染め…なきゃ…

[肩に乗る頭
 根元は焦げ茶色であると知れようか
 フワフワの髪も近くで触れれば
 傷みが酷いと分かるだろう]

(169) 2010/08/05(Thu) 12時半頃

【人】 奏者 セシル

[桜色の目立つ髪
 白く珍しい西洋の装
 見たこともない動きの踊
 理解しがたい音の言の葉
 親しみのない彩りの芸
 異邦を摸する花自身の名]

 月の、瀬に 幸せを、得る
 今日だっけ…満月、なんだろ…?

 アンタなら…
 セシル…って …喚んでも
 ……いーよ。

[親しき者にしか教えぬ喚び名
 肩の相手へ柔く笑む
 媚びを売るわけでなく
 独特な一輪が揺れているだけの話
 手折られても、と
 ...自身が意識して居るや否や]

(177) 2010/08/05(Thu) 12時半頃

【人】 奏者 セシル

 殴ら…ないでね…
 置いてか、ないでね―……

[一言謝りをいれ
 やがて直ぐに寝息が伝わるか]

[異国のものに染まろうとする
 確乎たる理由は胸の裡に秘めて]


[謝りも、確乎たる理由も
 聞かれ話す時が来ようか
 今は知れぬまま
 夢にまどろむ夢を見る**]

(180) 2010/08/05(Thu) 12時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 13時頃


[そして、そんな恩を売ってまで、己の心を買おうとした男は…
 哀れこの手に引き裂かれ、産まれる子の肥やしにされたという。]


【人】 奏者 セシル

―稽古場―

 …ぅ……ん。

[大人しく眠っていた躯を捩る
 夜に近付く程に夢は薄れていく
 夜の記憶に起こされる
 いつもなら魘され起きる頃か]

 ……っ …、 や   だ

[大男の服
 弱い皺が寄るほどに
 掴んだ指先]

(261) 2010/08/05(Thu) 20時半頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/05(Thu) 20時半頃


 ――望みはひとつ
 願いはひとつ――

 種植え付けて
 腐らせる
 この世の理
 
 幾年もいくねんも
 血を継いで
 肉を喰らい
 種を植える

 二つ心は要らぬ
 惑うては
 いのちとり


【人】 奏者 セシル

 っ、あ ……

 ……ご  …め、ん なさい

[揺り動かされて戻る意識
 ヘーゼルには涙
 髪は額に張り付いて
 上がる息
 口にするのは謝罪の言葉
 一度零し]

 ………  …、 ……

[音もなく、唇が繰り返す
 ごめんなさい と。]

(273) 2010/08/05(Thu) 21時頃

奏者 セシルは、繰り返し音のない謝罪を紡ぐ

2010/08/05(Thu) 21時頃


奏者 セシルは、霞がまた見ていたのなら、はて何を念ったろうか

2010/08/05(Thu) 21時半頃


【人】 奏者 セシル

 ゆるす?
 ゆるして、くれる、の?

 舞も、笛も 出来ない。
 異国の事しか、出来ない。
 セシルは、異国の子じゃなきゃ いけない。

 せんせの 謂うこと、きけないよ?

[弱く紡ぐ言葉は
 夜に刻まれた記憶のもの
 撲られ、置かれた
 師への謝罪]

 ……っ ごめ、ん。
 違う、悪い。
 夢見悪くて…寝惚けた…。

[徐々に己を取り戻したが
 しかし、掴んだ服を離せない]

(286) 2010/08/05(Thu) 21時半頃

…一体。

[小さく呟いた。
それは無意識に]


【人】 奏者 セシル

 うん、あ… り、がと。

 役得、ならさ
 もう少しだけこうしてて
 …いい、かな。

[了解を得られるようなら
 震えた躯を
 不器用に押し付ける
 抱き着く、までにならない
 俯かせた顔
 泣かぬようにと唇を噛んで]

 そろ、そろ 夜…だな。

[滲む視界を消すように
 ぎゅっと固く瞼を閉じる]

(296) 2010/08/05(Thu) 22時頃

 ――何、

[呟きは呆然と]


【人】 奏者 セシル

 行かなきゃ、な。
 うん、行かなきゃ…。

[肩の感覚に篭っていた力
 緩くなっていく
 言葉には頷くけれど
 躯と心は動けぬまま]

 《花主さま》は…行かなきゃ、だよな。
 ごめん…引き止めて…。

[謝るけれど、躯は離せぬまま]

(317) 2010/08/05(Thu) 22時半頃

 すまん、ちょっと遅れるかもしれぬ。

[行かねばならぬが、動こうとしない花。
 仕方なく、小さくそれだけ囁いた。]


 ……?はい、わかりました……
 大丈夫です、やり遂げて見せます。
 舞い手の花なのですから。

[聞こえた声にきょとんと。その後淡く笑んで。
 ただ、通信が入ったついでに
 暫く口篭って…言うとおりにしてくれれば
 どうせばれること。意を決し話す]

 ……本郷殿に宴前に逃げるよう勧めました。
 彼は人を殺そうとしても殺せない人。
 多分獣ではないかと思いまして。

 けれど、職務違反です。
 この件のセンターからの罰は私が受けますので…
 御報告までに


 何?



 そうか。

[職務違反、そういわれればそのとおりで…。]

 その件はのちに。
 本郷さんがそうでないのであれば、問題はなかろうて。

[早まるな、との意味あいもこめて、そう答えておく。]


 はい……勝手な行動申し訳ありません


 邦夜殿の力は
 怪しい人に使ってもらうべきなのでしょうか…
 それとも、人であって欲しい……と
 思う人に使うべきなのでしょうか…ね

[刷衛と邦夜、それ以外は誰が獣か、人か
 確信が持てないなか、そんなことをポツリとこぼした]


[相談を受け、それは怪しい奴に決まっている、と思いつつも、即答はせずに考える。]

 人間であってほしい…と思うというのは、どういうことかな。

[そう、あれだけチャールズに執心していたイアン。
 もしクロならば、どんな相手だろうと殺しそうないきおいだった。
 だが、



                 そうでない人物ができたか?]


 …例えば霞殿…旧友ですから…昔から知っていますし
 獣ではないと思いますが…
 それと、彼の花となった鳥、迦陵
 …霞殿と仲睦まじい様子でしたので迦陵が獣だと……
 霞殿が哀れです……
 それと、本郷殿…理由は先程の通りにロビンですね…
 まだ、ほんの童花ですから……
 ……ロビンはそうは言っても疑いも濃いので
 …まぁ、殺すべきなのでしょうが

[聞かれた質問に、具体的な人物名を聞かれているのかと
 名前を挙げていって
 それは刷衛の思うことと、重なるだろうか?]


 イアン……
 お前は人から騙されたことはないのか?

 クロは人間らしくないわけではない。
 人間らしいクロもいる。

 人間であってほしかった者がクロの場合はどうするのだ?


 ……騙されたことは確かに少ないです…
 昔も、今も。
 今までは殲滅が多かったので考えてませんでしたし…

[今までの仕事を思い出して、小さく首をひねった後
 続いた言葉には朗らかに笑いながら返した]

 ああ……その場合は…殺しますよ。当然です。


 そうか。



 ならば、効率のいいほうを選べ。

[笑い声には眉を寄せたが、見えるわけはもちろんない。]


 効率、の、いいほうですか……んんんん…
 怪しいところ、ですかね。
 それか怪しいのは殺すってことにしてしまって
 まったく判断つかないところか…??
 

 あ、けれど先程の話だと
 騙されていることも考えると
 騙されそうなところのが良いのだろうか…

[眉を寄せているとも知らず
 夕飯を迷うような気楽さでそんな言葉を零して悩む]


【人】 奏者 セシル

 いや、大丈夫…。
 なんかしてる方が、紛れる。

 でも、芸はやんなくて …いいよね。

[確かめるように紡ぐ
 なれば、やれと命ぜられるなら
 披露するのだろうか
 持ち手のまだつかぬ
 桜の花は]

 ……ねぇ…一緒に
 …行ってくれる?

[身を寄せて問う
 連れて行かれるならば
 傍を離れず宴の中もあるだろう 邪険にされなければ、だろうが…**]

(349) 2010/08/06(Fri) 00時頃

奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 00時半頃


 ……息詰まりそうだ
 宴を切り上げるは、駄目か

[次々に増える人に、うんざりと呟く]


 なかなか、可愛らしい花?だな
 なるほど、遅くなるといった理由も理解した

[くすくすっと笑いを零して]


 おう待たせたな。

[シンプルにそれだけ]


 大丈夫、まだ始まってもない

[狩の高揚からか、だいぶはしゃいだ様子で]


仕方ないだろう。
そういう場所だ。

今のうちに誰を喰うかぐらい考えて気を紛らわせたらいい。

[小さな嘆息。
面倒だと思っているのは自分もだった]


 今宵喰らうなら
 僧で良いと思うのに

[拗ねた声]


乾か。
何だ、二人とも随分執心だな。

[霞も自分好みだと推していた気がする]


  そうか、ならばよかった。

[セシルと明とロビンに囲まれているので、なお、何もそれ以上はいえないらしかった。]


 ええ、はじめますね。

[短い返しに、此方も短く台上で]


 いや、少し薄味なれど
 美味かった。
 
[思わず笑み零す]

 貴方は?
 喰らうなら誰を


[その様子をじっと見ている。]


            ――…やりすぎだ。
            煽ってどうする。


薄味?

[何をどうして薄味になるのか、と思わず首を傾げたが]

…今のところはまだ、決めかねている。


…肉饅頭め、しくじりおって……。
[袖下、気取られぬようにきつく爪を立てる。
 彼と…己の囲い主の傘の下。
 今までは気づかれること無く血の宴を続けてきたというのに。

 イアンが無き主の仇を討とうと、そちらの手先になることくらいは想定しておくべきであったか。]


 ……やりすぎなものか…手緩い。
 仲間をはくまで痛めつけて当然


 その仲間が、尚、暴れるかもだ。
 しかし、やってしまったものは仕方がない。

[そして、この状況に対する各自の変化をみている。]


…だから、逃げろ、なのか。

[は、と。
短い言葉と共に零れた感情は何であったのか。
己にすらわからない]


 ……

[無言。
あるのは憤り混じる念だけ] 


 暴れてくれれば痕跡が残る
 暴れてくれればより見つけやすい

 何が問題がある。


 それに巻き込まれて、死ぬ奴が出るかもしれぬ。




[お前の元主のようにとはいわなかった。]


 ……そうですね。
 けれど、そうでもして捕まえなければ
 羅患者は増え、よりいっそうの犠牲者が出ます。



 違いますか?


[しばし沈黙するが、目を一度伏せてから。]

 もう事態は転がりだした。


                見極めるのみだ。


 ええ、そうですね……
 私も観察はしますが
 話すので観察しきれません。
 ですので、観察本当によろしくお願いいたします


 私とて、無実の人間は殺したいわけじゃない


[先程散った赤い血か、それとも赤い月のせいか。
 体の芯に沸き立つ獣を、抱く手に力込めて押しとどめる。]

…堪え切れねば……全て喰い尽くすしかなかろう。
[苦しげに小さく漏らす言葉は届いてしまうか。]


 全員抹殺など
 涼しい顔で謂うて

 非人道的でないと?

 ようやる。

[怯えは半分が演技、半分は底から生じるもの。
けれど
嗚呼、ひとのにおいが、血のにおいが強い]


……ああ。そうだな。

[堪えきれなければ。
総てを喰らって生き延びるまでの事。
従来と何一つ変わらないはずだ]

総て

[喰らうは狼憑きが故の定め]


 総て…………ならば
 順序も考え直す必要あるか

 如何しよう。


如何したものかな。

…イビセラ。
お前、乾についたのだったか。

[付き従っている様子は、視線で見てとれる。
数拍開けてから]

このまま転がせそうであれば、あれはしばらく見送ってもよいかも知れん。
代わりに、誰か。…食指が動きそうなところがあれば。

それか……推測だが、もう一人ぐらいセンターの人間はいそうだな。
そこをあえて食ってやるのも好いかも知れん。
あの花独りで根回ししたにしては、状況が綺麗にまとまり過ぎている。


 そう、いまは坊主の手に。



 ……センターの、イアンでは駄目なのか?

[小さく笑うは
幾らか平常が戻ってきた故に。
二人の仕草を視界隅捕らえ、からかい混じりにひとつ]

 根回しした相手
 検討もつかずして

 さて……如何したものか


あれほどつけ上がったことをしてくれるのならば、
最後まで残して苦しむ姿を見るほうが楽しいだろう?

[淡々と告げる。
からかうような言葉など歯牙にもかけない]

…刷衛。もしくは、天満月

[ぽつりと一つ、名をあげた]

ひょっとして、と言う可能性でしかないが…
あの研師、幾らか反応が薄いように思う。


イアンと通じていそうなものか…

もしくは…
[この感情は嫉妬なのだろうか。自らも花を手にしていても尚。]

…高嶺が摘んだ花の、いずれかを。


刷衛、天満月
どちらも、反応の薄い点では……そうか。

[淡々と謂うに追いかけはしない。
名を呟き乍]

高嶺の摘んだ花ならば、華月を

[どちらかと謂われ、迷わず片方を選ぶ。
意図の説明は出来ず]


どちらも、何かを知っていると言うのは間違いないようにおもう。

[強く視線を向けていた刷衛。
多少の驚きはあれど、それにしては驚きがあとを引いていないよう見える天満月]


…高嶺の?

[その言葉は発想に無く]


 華月

[呟く]

 あれがいい。


 念のため
 邦夜が来る前に迦陵が私の部屋を訪ねました。
 そして直ぐ立ち去ったのですが
 ちょうど、入れ替わりに邦夜がやってきたので
 邦夜が私の部屋に来たことを
 迦陵は知っていると思って良いでしょう

 些細なことですが、報告までに


そういえば、もうひとつ…
[ふと思い出した、違和感。]

イアンが…天満月の御子息を、籠絡したい、と。

いや、おかしいか。通じておるなら取り入りたいとは。


籠絡…?

[己の居室へと戻るその途中、言葉に微かに訝しんだような返事になる。
天満月を。先程の言動と内容から照らし合わせるに]

…何らかの手駒にするつもりかも知れん。
だが、理由がわからない。
センターにとって都合のいいものだと言うことなのか?

[軽く首を捻る]


 籠絡かどうか
 ……取り入る何かが、かの人にあると?


…そういうことだろうな。
少し、病関係の書籍を探ってみるほうがいいだろう。

理由が転がっているかもしれない。


書籍なら、
広間を出て間も無くの部屋が書庫だった。

[記憶を辿る。
子供が隠れた暗い部屋]


書庫の場所なら…知らねばそこらの使用人に聞いておいたほうがいい。
くれぐれも…ここで通じていることを知られてはいけないよ。


わかっている。
…必要なら庭から回る。
あちらからなら書庫の位置もわかる。


 全く手間のかかる事
 ……センターの人間など、招くから。

[イアンは彼に招かれた
そう言っていた、昨夜の記憶。
溜息を洩らす]


 報告ごくろう。
 そして、大役、しかと見た。

 邦夜さんの動向は、任す。





 さて、怪しいのはどいつかねぇ。**


 舞うは花の務めですから……お言葉ありがとうございます。
 邦夜殿のお力は判断出来るのは一日一人、
 また、体調の関係等も考慮し判断の先は
 邦夜殿にお任せにするつもりです。


 ……傍目には動揺の少ない刷衛殿が
 怪しく映りましたよ?

[そう言って小さく笑って]
 ……疑われ過ぎる時は、
 名乗り出てくださいね。 ……投票は、絶対ですから、万が一な事態になったら
 私が貴方を殺める*ことに*


 このまま、ひとの気無ければ
 イアン……
 背後から襲って

 ……流石に無謀か

[ちらと視線流し、首を振る]


彼の人は、もののふの舞を得意とします。
目覚めたてのお前で…太刀打ちできるかどうかは。

[慎重に、と促す心の奥底には、やはり旧き友への想いも無いわけではない。]


 ――返り討ちが関の山か。

 坊主にも謂われた。
 喰らうなら報いを着せると

[溜息]


 居心地が、悪い
 視線で犯される気分だ。

[遠くを見遣り、眉を寄せる]


[今も必死でこらえているのは、このまま雛を喰らいたい想い。
 …今喰らえばきっと足が付く。それでは…]

いや、それを逆手に取れば…
花か主かを喰らってしまえば…


[彼を喰らうその日がくるなら
それは人食花散る日]

 ……?
 此処にあるは
 花か、主のみと


つがいの片方食らってしまえば、
もう片方が獣だと…


 ロビンと今話しておる
 ロビンもそなたを疑っており……月瀬が
 お前の傍にあるのを案じておるな。

 それと、どうも法泉殿はロビン曰く
 なにやら不思議な力がある、そうな。

 後、邦夜殿は夜光を確認すると言っておった

 いろいろ、錯綜してきたなぁ…


 いま、つがいと謂うなら
 私と、貴方と、……高嶺の


 片方と謂うても
 如何する


いや、研師と桜の猫も。

あのドラ猫が、彼奴には懐いて寝ておった。


 ああ、そうだった
 が
 研師の彼は、明之進と主がなにやらと

 ……桜の子、
 まだ違うだろう
 私になんの報告も無しに。


[内心は月瀬の傍に刷衛がおるなら
 ロビンと月瀬、ともに獣でなければ
 どちらも安全だろうとか
 こちら側の理由で思っていただけ、なのだが]


【人】 奏者 セシル

―大広間―

[さて、人狼病の話を桜は如何に聞いていたか
 蒼褪める白い肌で
 けれども刃突き立てられる丸に驚く様子はなく
 混在する矛盾の中
 ぽつりと零した一片
 誰が耳に拾い上げたか知らねども]

 デブ… 紅い……

 “紅い”んだ。

[ヘーゼルが生ある者を見回せど
 嗚呼、生きとし生ける者の色は
 多種多様な色彩で隠れ
 同じ赤は判別つかぬ
 見えぬものを描ける指先が
 初めて見る色に
 小刻みに震えた]

(613) 2010/08/06(Fri) 13時半頃

明之進など、おらぬよ。
[それはきっぱりと言い切る声音。]

何故ならあれは…去年喰われてしまったのだから。

あの研師を喰らってしまおうか。敵に回せば厄介であろうし。
[それは、夜屋根に潜む猫へと嫌疑をかけることにもなろうか。]


 今からロビンが月瀬を案じに
 月瀬のところへ向かう。
 お前が傍にいるようならば
 二人の様子、観察お願いしたい。

 私は本郷が私と話がしたいと
 大広間で声をかけられているので
 そちらへ向かう


 …………近頃の幽霊は、
 あれほど生者と区別つかぬもの?


 そう、彼でも良いが
 センターの彼が何やらきな臭い。
 私に目をつけて居るのかどうか


【人】 奏者 セシル

[運ばれた珈琲には
 まるで子供のように砂糖やミルクを入れる
 甘いものは好ましい
 声をかけてきた
 傍の花主から名を聞く明に視線を移し
 研師を慕うのかと
 少しだけ笑んだ]

 俺はまだ、誰の花でもない。
 気にすんな、俺が勝手に傍に居るだけ。
 こんな…怖いこと、あったんだし
 花なら傍で、芸事でもしてやんなよ。
 二人なら気も紛れんじゃん?

[悪いなと、呟いて
 ヘーゼルを大男へは向けぬまま
 傍を離れたくらいだろうか]

(623) 2010/08/06(Fri) 14時頃

【人】 奏者 セシル

 ――――ろ、びん。

[駆け寄る声
 ぴくりと躯が反応するか
 部屋の隅
 膝を抱える桜]

 ど、した?
 ああ…俺は、ほら いつもの悪い夢、だからさ。
 アイツがなんかしたとかじゃねぇよ。
 心配、しないで?

[噛んだ唇
 唯一表情の緩まる相手であるはずが
 ぎこちない表情のまま
 笑うことさえ、ままならぬ]

(626) 2010/08/06(Fri) 14時頃

喰……?

[聞こえた声に軽く首を傾げる。
名簿に名前がない。
それは解っているのだから]


【人】 奏者 セシル

[懐こうとする相手は明という可憐な花が在った
 僅か微かに期待した
 まるで其れを打ち壊すように
 可憐な花は今にも消えてしまいそうで
 横から入るなんて真似は下衆かと
 元より手折られても折らぬ花
 また野の花へと戻るだけ]

[しかし、桜は桜にも戻れぬ
 唯一無二の冬色は
 狂い咲く桜ではなく
 手折られ他に身を揺らすを知る
 見たことのない艶も笑みも
 桜の元には訪れぬ
 垣間見たろうか
 忍び合わさる接吻けを
 睦まじく在る、二人の仲を]

(633) 2010/08/06(Fri) 14時半頃

【人】 奏者 セシル

 うん、夢だけ。

 夜の悪夢を昼に見て
 甘い現の夢から醒めただけ。

 大丈夫だから。
 心配しない、で。

[桜が冬に狂い咲く
 春を告げる幻影を見せる
 しかし
 冬を春にするは叶わず
 所詮花弁の舞う一片の夢
 はらり
 はらりと
 桜が墜ちる]

 ―――ごめんね、ロビン。

[はらりと]

(636) 2010/08/06(Fri) 14時半頃

【人】 奏者 セシル

 話?
 うん、聞くよ  …何?

[滲む視界
 それでもヘーゼルを冬色へ向けて
 笑んだ姿は、どう映るか]

 花主さまは、ほおっておいて平気?
 花の俺と話して大丈夫?

 折角、主つきになったんだ。
 下手なことで、手放しちゃだめだよ?

[泣きたい
 泣きたい
 泣き出せない
 困らせたくない
 幸せを得たのなら
 祝わなくては
 桜の花は涙を湛えて笑んで、在る]

(640) 2010/08/06(Fri) 15時頃

【人】 奏者 セシル

 どうして、謝るの?

[涙は零れない
 否、零せない]

 ロビンが忘れろと謂うのなら
 ロビンが消せと謂うのなら

 全て抹消させてしまおう。

 俺の唯一の、
 唯一…の…

 ――――とも…だ……    …ち。

[驚く程に美しく
 桜は散(わら)って見せた]

(645) 2010/08/06(Fri) 15時頃

【人】 奏者 セシル

 うん、うん。
 いいんだ… 昼間寝ちゃうのは、知ってるでしょ?
 話は聞けなかった、俺が悪い。

 ………とく、べつ?


 うん。
 ロビンがそうしたいなら。
 なんだって。

 俺はロビンの為だけの
 桜色だから。

[自慢の傷んだ髪を揺らす
 触れられる指に怯えはしない
 この指は...を撲らないと
 知っているから]

(650) 2010/08/06(Fri) 15時頃

[喰らって腹へ納めてしまえば、分かれることもあるまいに。
 白いうなじが、紅さす頬が、あまりにやわらかそうにみえて。
 爪立てて裂いてしまえばと、思う心を押し込める。

 …腹の中では、その笑顔は見えぬ故。]


【人】 奏者 セシル

[傷むほどに脱色した髪
 学び舎でも噂高い孤高の花
 目立ち噂が広まるを避けようと
 苦肉の果てに見つけた策
 髪を染め
 異国の文化に塗れ
 そうして傍に在れば
 捻くれ者の己に批難は集中しよう
 冬も傍に在るを喜んでくれよう]

[例えば何度、ついた師に撲られようとも
 仕置きと称して夜の道具に玩ばれようとも
 そして置いておかれようとも]

[桜になることが幸福であった]

(655) 2010/08/06(Fri) 15時半頃

【人】 奏者 セシル

 ロビンは孤高の高貴な花。
 噂じゃなくて。
 どんなに手を手を伸ばしたって
 俺には掴めない花、だもん。

[視界奪われ見詰めるはひとつ
 微かに震える指先に
 汗ばんだ手を添えて握る]

 俺が花主なら、ロビンが花主なら
 きっと違ったんだろうね?

 だけど
 ロビンが手折ってくれるのなら “月の瀬に幸せを得る”ことになるのかな。

 もやもやしたって
 謂ってくれるだけで幸福なのに。

[狂い咲く桜は散って散って
 花弁の夢しか残さぬか]

(660) 2010/08/06(Fri) 15時半頃

【人】 奏者 セシル

 抱きしめても、構わない?

[受け入れて、との囁きに
 僅か耳元に寄せて応える
 拒む訳があるだろうか
 冬に狂い咲く桜の花弁に
 選択肢などありはしない]

[けれど、ただひとつ]

[ほんの微かに過ぎる
 約束と優しさと
 相手は気付くだろうか
 ヘーゼルを僅かに動かして
 可憐な花の傍に在るを
 一度見て、見て
 泣き出しそうな眼で
 見詰めて、笑う]

(662) 2010/08/06(Fri) 15時半頃

【人】 奏者 セシル

[冬に焦がれ狂い咲きながら
 春のまどろみに肩を寄せ
 “セシル”と喚ぶをまだ聞かぬ
 其の方へ、微笑んだ]



 むつかしいな。

 約束、守れないかも。



[独りごつ。
 淡い念い、籠めて。]

(668) 2010/08/06(Fri) 16時頃

【人】 奏者 セシル

 嘘、か。

[叶わぬ念いを伝えずに
 友として傍に在り続けたなら
 塗り重ねてきた嘘は数多
 ばれぬなら、ばれていようとも構わぬ、今は]

 ああ…行こう。
 ずっと、こう、したかった――…。

[首筋、胸元、さらに下
 触れればくすぐったさに身を捩る
 叶うなら焦がれた躯を抱きしめ
 叶うなら指先を絡め
 濃密に、他所を寄せつけぬよう
 己に芽生えつつあった現の蕾を
 開かせぬようにと
 人目あるも憚らず
 接吻をねだってさえ見せた
 連れられるならば、そのままに]

(672) 2010/08/06(Fri) 16時頃

 そうか。まぁ、全身疑わしいからなぁ。

[そういうことには、よくあることだった。]



 ああ、投票か。
 しかし、投票制度を用いるなんて知らなかったぜ。
 
 するってぇと、お前に殺される…のはまだいいとして、俺の刃に殺されるのか。

 そりゃ自殺だな。

[考える。]


 …センターから聞いてません、でしたか?

[投票箱まで持たせて花を仕込んでいるのにと
 刷衛の言葉に首をかしげて]

 ……私が殺すことも厭うてください……
 でも、そうですね。自分で研いだ業が
 くびをおとすのは…ねぇ?

[なので、どうにかなさってくださいと、こぼして]


[ロビンとセシルの様子を…には承諾をする。]

 ああ、わかった。
 ロビンは、

 やっぱり、なのかね。


 ま、いい笑い話にはなりそうだが…。

[どこまでも能天気だった。]


【人】 奏者 セシル

 ロビン、ロビン…冬の君。

[もう眼には彼しか映らぬ
 出来る限りと艶やかに
 しかし行為に怯えを滲ませ
 夜の記憶と伴いながら]

 咲かせて、俺を。
 その手で…その唇で…。

[隙間なく絡む指先
 啄まれる接吻け
 短く高鳴る嬌声
 蕩けるヘーゼルは桜を揺らし]

[向かう先、寝乱れる様があろうなら
 ...はやはり震えていたろう
 それはきっと最後まで**]

―→A棟、ロビンの部屋―

(680) 2010/08/06(Fri) 16時半頃

 ……そういう様子なのですか……?

[本郷と話しているときに聞こえた言葉
 頬の痛みを抑えながら話す
 ……頬打つ音は聞こえたかもしれない]


 …血の絡まない笑い話のほうが
 私は良いです……


奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 16時半頃


あいわかった。

[セシルとロビンの話を始終聞きながら、
 二人が去るのを一応見送るが。]

 しかし、お前のところも何か音したな?


 ………わかるぐらい露骨、だったのですかね…

 ああ、今、本郷になぜか殴られました……いたい…


奏者 セシルは、メモを貼った。

2010/08/06(Fri) 16時半頃


 そうか。
 なんでか本郷の気持ちもわからないではないが…。



 そして、俺も表に出る。
 このスタイルなら、もう潜伏は無意味に思えた。

 お前からもそう皆に伝えてくれ。


[薄く聴こえる会話に、こりゃ大丈夫かいな、とか思いつつ…。]

 とりあえず、お前から殺されるのだけは避けておこう。


 ……はぁ…私はちっともわかりません


 それと、表に出ること、わかりました。
 そうですね、出れば食い殺されても
 自殺はなくなりますね


 自殺はいかんよなぁ。

[まるで人事である。]

 チャールズも云ってた。


 そうですね、自殺は………



 ……私の今の状態は……自殺、
 のようなもの、でしょうか…

[ぽつり、小さく零して]


 懺悔しにくるか?
 許すぞ?

[何いってるんだか。**]


 ………考えて、おきます

[教会はないからどうするのだろうと
 ちらりとおもいつつ]


 ――……あ、本郷殿に
 刷衛殿のこというの、忘れた…すまん*


…誰も、あの花を喰うことは許さない。
センターの首輪付きは、私の獲物だ。

[ぽつりと。
静かだが、はっきりとした声で呟く。

それは、馳走として見定めた狼の言葉]


 別に、構わぬが
 ……我が身が少し危うい
 
 獲物と謂うならあれの手綱、
 握っておいて欲しいもの。

 嗚呼、望みはひとつ
 願いはひとつ

 叶うなら


危うい?何を仕出かした。

[幾らか呆れ交じりに問いかける]

手綱を取るとは難しいな。
あれは別段、私の花というわけではないのでね。


 ……何も。
 ただ、食事を共に

 何やら視線でまさぐられているような
 妙な心持がした


[抱える不安は漠然と]


 ……若し、私が逝っても
 かの人は


 お前、
 実は俺を殺す気満々だろう。

[少々ドスの利いた声]


…まさぐられる?
お前、どんな会話をしたんだまったく。

[呆れたような声になったのは自分のせいではない。
最後に付け足すように聞こえた声に問いかける]

…かの人?


 普通だ

 った……と、思う。

[少し考える間があった]

 大事なものは、死したものだけ
 復讐に駆られた狗は
 誰で有ろうと、斬るらしい。

 戯れに、研師に疑いを向けてみたら
 本当なら恐ろしいと謂うくせに
 あまり疑って居ない風だった

 一人立ち向かおうと謂うのに
 放り出された。


 ……会話の最中、ずっと
 視線が痛かった


 ――いや、誰でも
 若し私が逝ったとして

 嘆くものは居るだろうかと


 すまん、すまん!!
 次に会う者からちゃんと伝える!!


 ――……お互いに生きような……
[そう言って朗らかにわらった]


思う…ね。
確かに、死んだ主は余程大切だったらしい。
我々の事を獣と呼びそのために死ぬことは厭わないようだったな。

[刷衛のけんについては、幾らか相槌を返し]

…それならばあの研ぎ師、喰ってもいいかも知れん。
本当に独りになった時に後悔させてやればよい。

…ああ、ひょっとしてお前、注視されるのが苦手なのか?

[視線が痛い。その言葉に推論を一つ立てて尋ねた。
自分は逆に視線をそらすことはほとんどしないのだけど]


…あの猫は塞ぐほどに歎いてくれるのではないか。
お前を詰られたあの反応を見ればそれぐらいは推測に容易い。

[そういえば引っ掻かれた傷があったなどと今更思い出す。
随分と控えめな事を言う花の声に男が帰すはそっけない言葉]

人として死ねば、歎くものはあるだろうよ。
狼として死ねば、喜ばれるやも知れん。
死んで歎く者などいないと思っていたほうが気は楽だ。
歎かれて、初めて、幸せだったと思えばいい。

私は、そう思っている。
自分が死ねば、喜ぶ人間は多かろうと。


 ……嗚呼。
 よほど嫌われている様子
 病あれど、人と同じく
 情もあると謂うに

[花開き
色を付け
情を知る

刷衛の事となると、眉を寄せ]


 その研ぎ師の、足音がする。
 注視は好かん
 もとより、この身も

 見透かされるのが、おそろしいと。


 寂しい

 ……この身が咲く前に
 冬の名残が
 未だ、強く根づいているのか

 人を嫌う癖に
 人に歎いて欲しいと思うのは。

[遠く視線映せば
冬の望む遠い峰と
表の情を望んだ坊主の姿
幾人か思い浮かぶのに
随分、欲を張ったと自嘲混ぜた]


あれの亡き主は、喰われたらしい。
酷く慕っていたのであれば、それは酷く憎かろうよ。
…お前にとっては、病なのだな。これは。

[それはぼんやりとした感想だった。
狼憑きを病と呼ぶ。
それは世の中でも同じことだが]

…あまり目立たないようにすることだな。
"ロビン"が振舞っていたように行動することも大事だろう。
目を欺くと言う意味では、だが。

見透かされると思うから怖いのだよ。
己の目は相手を黙する武器の一つ。
目は口ほどに物を語ると言うだろう。

上手く使えば有効に事が運ぶ。
人は、嘘をつくほど視線が泳ぐからな。


懼れは獣を弱くする。
自分の行動に迷いが出れば、それは隙になる。

…命獲りになるぞ。

[小さく息を吐いた]


 嗚呼、其れは憎かろう。

 何を今更
 私の存在そのものが、ロビンにとっては病魔

[小さく哂う]

 ロビンなら
 先ず、花主を持たぬ
 人に近づきもせず

 目は口ほどにものを言うが
 己の内を知られるのも、おそろしいと
 あれは口先で総てを拒絶していた

 ……難しい。


 解ってる
 否、解っていた

[溜息]


あれと話していると、我々をどれほど憎いと
思っているかが良く解る。
なかなか興味深い。

…病魔、ね。

[やはりそれは病であるらしい。
生まれてこのかた狼であることが
当然の生き方であった自分には、解らない感覚だった]

随分気難しい花だったのだな、お前は。
…それでは急に変れば怪しまれて当然というもの。


…。

理解しているなら、管理するんだな。
お前が斃れたとしても私は手は出さんぞ。
霞はどうかは知らんが…あれも己の欲に忠実。
お前を助ける気になるかどうか。

[自戒しろ、とばかりに告げて念をおした]


 ……本当に。


 ロビンをそうさせたのは、私の才
 技術だけの蕾が
 時折混じる病で色を為し

 噂が噂を呼んで
 押し潰されてしまったから。

 
 変わった理由は作ったが
 主が出来たと謂うだけでは、納得できぬ者も多いだろう


 己の始末は己でつける。
 ……構うことは無い

 私とて
 簡単に逝く心算も無い


【人】 奏者 セシル

―ロビンの部屋―

[会話が幾重にも聴こえる
 ぼんやりと
 睦事のあとのけだるさは
 桜に常なき艶を落とし
 刻まれた痕は花弁のようか]

 ………――。

[明に、ロビンに、それから
 来ると念いもしなかったか
 否、来るを僅かに期待していたか
 刷衛の姿
 見上げて微笑むしか為せぬ
 寝乱れたままのしどけない姿
 あちこちに閨の痕を残して]

[植え付けられた種に
 まるで口止めされるかのよう**]

(729) 2010/08/06(Fri) 21時半頃

…成程。

[押しつぶされる。
その間隔は己にはわからねど、言わんとする事は理解できた。
重圧、重責、過度の期待。
それらに押しつぶされて]

納得できぬ者がいるなら、納得させてみればいいだろう。
その、技術とやらで。自信は、ないわけではあるまい?


 さてに、
 ロビンはお前が俺のこと、ちゃんと教えてくれれば、と云ってるぞ?

 そして、どうも、ロビンとセシルは、一線超えたようだな。

[少し、深刻になる。]

 ロビンがそうでなければよいがな。


 人狼病の者の出生が
 薄ら暗いものになること、
 彼らは知っているのかねぇ。

[そう、それは病気なのだ。
 それにかかり、生命を得たとして、それが無事に産み落とされる確率はそう高くない。
 もし、誕生したとしても、それがまともであるかどうかはわからない。

 そして、もし、まともであったとしても…。]


 ああ、ロビンは随分
 刷衛殿のことを疑っておりました、から

[そのことでしょうね、と刷衛の言葉に頷いて]

 ……そうですか……二人とも、只の人ならいいのですが
 どちらかが獣で…孕ませる性の場合、
 厄介ごとが増えますね


[聞こえた言葉に、こくり、と頷く]

 ……けれど、あの病は…いえ、それ故か
 繁殖を欲する病
 例え知っていても、種の本能に従い
 孕み、孕ませようとする…


[それが、満月の晩に発症し、人殺しと化すとする。
 そうしないためには、

 その人物を存在しないことにするか、
 それとも、存在しても害のない者にするか。]



 ――……


 ………どうか、されましたか……?

[普段はいらないことまで話す刷衛の沈黙に
 通信機越し、緩く首をかしげた]


 ああ、そうだな。


[男は頷いて、そして、考える。
 なぜ、男が管理センターにいるのか。

 答えはそう難しくない。

 なぜなら、男は、そういう出生を持って生まれ、
 そうならぬよう、虚勢(管理)されたものだからだ。]


 うんにゃ。なんでもないさ。

[それでも、全くそういう欲がないわけではないが、
 それは従来のものをかなり希釈して衝動だろう。

 ゆえに、悩むこともあったが、

 男は幸せなことに、己の天職を見つけ、今に至る。]


 ……なら、いいのですが……

[宴直前の連絡まで相棒の名さえ知らなかった青年は
 当然相棒の出生と管理処理までは知らされていない。
 ……復讐と獣への嫌悪から事前に相棒を知って、
 何らかの切欠でそれらを知ること内容にと言う
 センター側の配慮だったのかどうか……

 何も知らない青年はただ、言われた言葉に
 不思議そうにしながらもそう返した]


 いや、俺の顔はあらためて、酷いよなぁって話だ。

[今回の相棒が徹底して人狼病を憎み、それゆえの教鞭な姿勢をすること、やはり知ってはいなかった。
 チャールズのことは知ってはいたが、その花までは。

 なぜ、この組み合わせをセンターが選んだかは知らぬ。
 されど、男もわかっている。

 虚勢、不妊という処置をとれるのは、本当に幼少時のみ。覚醒し、その行いをしてしまった者は、病気といえども罪だ。

 その罰はたいていの場合、処刑となる。]


 …先日も思ったのですが
 随分顔、気にされますよね……

[突然顔の話しになって、ああ、誤魔化されたなと
 感じながらも、言いたくないのならしょうがないと
 顔を気にすることと、誤魔化されたこと
 二つに溜息一つ]

 ……そちらの様子はどうでしょうか?
 人手が必要なら向かいます


 ああ、顔か。

[とそのとき、すんごく深いため息をつかれた。
 つかれたんで、ふと、考える。]

 知ってるか?
 管理センターのスタッフで、
 たまにひでぇ顔の奴がいる。

 いや、顔だけじゃなく、体格が異様に太っていたり、痩せていたり。
 異常な鮫肌だったり、骨格が異様に太かったり。

 だからといってそれが病気なわけではない。

 ああ、あれだ。センター副長のギリアン
 あいつも片目がないしな。

[そんなヒント。
 そう、虚勢、不妊処理をさせたものはバランスが一時崩れる。
 結果、決して美形とはいえない容姿や身体つき、衰弱した部分が出るものもいる。]


 ……?ええ、存じておりますが…

[むしろ、センターに所属しているからこそ
 色んな顔があり、人がいるのを見ているからこそ
 同じようにセンター所属の刷衛がきにすることに
 首を傾げていたこともあり頷く]

 それぞれの、個性、ですよね?
 センターには……検査を含め足を運んでおりますので
 ギリアン殿も良く存じ上げております。
 ロミオ研究医殿も、あれで40代だとか伺っておりますし

[どうして突然そんなことを話しはじめたのか
 見当もつかず、ぽかん、と声を返した]


 個性にしては、並ぶと、化け物展覧会だと思ったことはないか?

 というか、俺は実はヨアヒムを殺すな、と言った。
 それは、もしかすると、奴が孕んでいる可能性もみたからだ。

 本人は罪を犯しているが、
 もし、そこに繁殖の結果がでたとして、

 その子は罪を持っていると思うか?


 ……化け物博覧会などと……ギリアン殿に
 頭突きされて、ザック殿のメスで切り裂かれますよ?

[何と言う言い草だと、叱るような声を出して
 ただ、続く言葉には……まるまるとした豚狼
 確かにその可能性はなくはないと]

 …………

[理屈では、否だ。
 けれど、感情がそうと答えることを許せなくて
 青年は言葉が返せない]


[沈黙に言葉を続ける。]

 お前のやり方は、狼たるものを殺すためなら、そこら殲滅タイプだったかもしれん。
 実際、酷い事態であるならば、それは仕方ないこととして認められているしな。

 だが、すべてが死なずとも、狼ではない者が狼の子を孕むケース、逆に狼がそうでないものの子を孕むケースは経験しているだろう?

 その後彼らがどうなってるかは?

[知っているか?ときいてから、]


[無言でいたならば……言葉が続けられる。
 ……青年は何か、凄くいやな予感がして
 動悸が激しくなりつつあるのを自覚する。]

 ……しり、ません………

[かろうじて、それだけ絞りだした。
 これ以上、聞いてはいけない
 そう思いながらも手が強張って
 通信機器を外すことさえままならない]


 そうか。知らないか。
 そう、知れば、また心痛めるものもいるしな。

 今回、お前と俺を組ませたのは、そろそろお前も知っておくべきだからだろう。

 復讐として、どれほど殺した?
 それでも、まだ、終わらぬのだろう?



 だったら、知れ。
 そういう奴等は、管理センターで管理されている。

 人狼病から起きる繁殖行動を抑えるために、虚勢や不妊と言った手術をするんだ。
 結果、害の及ぶ人間ではなくなる、ただし、副作用として、身体のバランスが崩れ、さまざまな病気もちになたり、身体や顔のどこかを欠損していたりする。

 共通するのは酷い顔だ。


 ――……それは

[耳を塞ぎたい。けれどできない。
 出来ないままに言葉が流し込まれて。
 言葉の意味を理解したくないと、一度強く頭をふった]

 ―――………っ
 
[去勢と不妊][それ以外は獣の遺伝子を持つ]
[100年前はそうではなく排除だったではないか]
[―――………どうして]
[言葉は紡げず、ただ、通信機の先で
 青ざめた青年は床を凝視してた]


 ……腹が空いた

[種植え付けた身が
本能的に血肉を求めている。
きょろきょろと
獲物を探すような視線]


 今宵喰らうは
 研ぎ師也や?

 ……嗚呼


 ――……。

[通信の声があきらかに動揺している。
 なので、あえて、黙っていたが。]

 ロビンが可能性が高いのだよな。
 ならば、俺はロビンに投票しよう。

 ロビンがもしそうなら、セシルは繁殖の繭にされたかもしれぬな。

[仕事だと割り切る形で話をする。]


 …………

[耳に声が届いて。身を竦ませ耳を塞ぐ]
[仕事の話に移っても動悸は治まらず
 なぜなら今話している  は  。
 そう ならば殺さなければ。
 けれど、  は  。]


[返事が返ってこない。
 やはり早かったのかと悟った。]

 一つ、付け加えよう。
 お前の主だったチャールズ。

 彼は命を大事にした。
 もちろん、この管理についても、知っている。

[だから、どうだったとまでは云わない。]


 あの人のことを語るな!!

 ………が……っ け……が………
 …………………っ

[咄嗟に怒鳴る。けれど続く言葉
 通信先を指す言葉。青年は声が出ない]
[言えない?][言いたくない?]

 …………っ

[2〜3度頭を強く振って。
 振るたびに畳みに、袴に雫が落ちる]


 そうか。悪かった。

[呂律もままならぬ様子に、さすがにもう名にも言えず。]


[そのまま、通信は切る。]






[思うのは、イアンの心が狼にならねばよい、と。]


 …………っ

[言葉が耳に脳に届くのを拒否するように
 何度も何度も頭を振る。]
[肯定しても、否定しても何かが壊れる]
[そして、どちらをと言う取捨選択が出てること
 それ自体もまた何かを壊していく。]
[だから、只ひたすら外界から逃避した]
[通信先の願いも知らぬまま……]


 ……すまぬ

[短い謝罪。
若し己が喰らうとすれば
法泉以外に無い。
短な間、毒孕む花は随分変わった

他の者が喰らうなら、其れを止めはしないけれど]


 今宵研ぎ師喰らうは、二人で。

 私はもう
 喰らう相手はひとつでいい**


[己が選んで喰らうのは、再び躰を重ねた夜に。
 幼き毒花が法師を喰らうとしても、力添えはすれども自ら喰おうとする気は無いか。]


【人】 奏者 セシル

[夢現
 ゆめうつつ
 聞こえる声は数多あれど
 微笑む先は冬の色
 腹に植えられた種の所為か
 桜の花の歪んだ念いか
 願わくば彼の意思のままに
 紙に記すその名に
 同じく桜が在ろうとするか
 そんな夢の中から
 まどろみ見た、景色]

 ………ある、けるよ。

[運ぼうと謂う刷衛と
 可憐な可憐な、細い花
 互いを見て]

(823) 2010/08/07(Sat) 01時頃

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