人狼議事


19 生まれてきてくれてありがとう

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視点:


[森に近い、村外れの粗末な小屋の中。月光を浴びながら、一人の女が糸を紡ぐ。

時に、銀色の光が注ぎ込む窓辺から――。


森から村へと続く小途を、慈しむように眺めながら]


 あの人の生まれた村を静かに見守ってきたわ。
 あの人の愛した村を、私も愛してきたわ。


 でも――。

 もし、村が悲しみのうちに滅びるようなら――。
 どうすれば、いいと思う?

[誰ともなく問いかけて]





[そんな事は起きないで――


   そう、願いながらも。]


.


愛する人の死を告げられるのは、辛い、わ。

自分の命が天に召す神様の御手により、刈られるよりも辛いこと、よ。
魂が千切られるような、痛みと悲しみに晒される、の。



埋めきれない空白を、疵を、魂に深く残すの。
それを埋めることなんてできるものでは無いわ。


 あの人が愛したこの村が悲しみにくれるのなら――。
 あの人の愛したこの村の人々が、身近な人を、村の人を失い。

 魂に喪失という残酷な疵を受けるのなら。

 私の手でできる事を――。

 し て、あげる――。

[例え、自らの手を赤く染めたとしても――

丸い銀の円盤を、静かに眺めながら心の奥で思って。]


良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 03時頃


【人】 良家の娘 グロリア

― 回想 ―

[肩を抱かれ、軽く目を見開くも]

 ――だから、私は…大丈夫ですわ。

[そう、小さく苦笑し…執事とミッシェルのやり取りに小さく笑った。
ミッシェルも努力をしているということが伝わったのだろう。お茶の時間は執事が口を出すことは少なかったし、言うなれば他愛のない雑談をして居れば、すぐに時間は過ぎて行く]

 あら、もう、こんな時間…?

[ミッシェルの言葉に、グロリアが視線を向けると、執事は無言で頷くのみ。その様子に、眉尻を下げ]

 私は…構わないのだけれど。
 やはり、爺は世間体とか。気になるみたい。
 悪く、思わないで頂戴?
 爺も…お父様の言いつけを守っているだけだから…

[其の言いつけが何なのかは…今は語ることはない]

(39) 2010/07/03(Sat) 03時頃

【人】 良家の娘 グロリア

― 回想 ―

 ――うーん。
 でも。何時もよりも、爺は怒ってないわ?
 努力は、認められてるんじゃないかしら…

[何時もの口調でこぼすミッシェルに困ったように笑んだ。
ま、良いや、と表情をころりと変えるのにも、今は慣れた物で…]

 ――。

[しかし。そのように呼んで良いか、と問われたのには目を丸くし]

 私は…別に構いませんけれど…
 ふふ、その様におっしゃられたのは、ミッシェル様が初めてですわ?

[問いには小さく笑むばかり。
執事が戻ってくれば、代金と菓子、言葉のやり取りに口元を隠し、笑いをこらえていた]

― 回想終了 ―

(40) 2010/07/03(Sat) 03時頃

良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 03時頃


【人】 良家の娘 グロリア

― 屋敷 ―

[それから、どれくらいの時間がたったのだろうか。
カップのソーサーを膝の上に置き、暗くなった窓の外を見つめていた。
そんな中、自警団員は少々落ち着きのない様子で現れる]

 そんな、病が…

[話を聞いたのは執事と屋敷を守る娘。
ただ静かに其の話を聞けば、自警団員に伝えてくれたことに礼を言い。自警団を見送った]

 ――爺。

[ぽつ、と。
グロリアは執事の方を見ずに告げる]

 使用人達を連れて、街にお行きなさい。
 お父様には…手紙を書きますわ。
 貴方達は、優秀な人だから。お父様の許でお生きなさい?

(57) 2010/07/03(Sat) 03時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

[執事の細い目が見開き、何時もは主に向けては見せることのない表情。
其の表情をグロリアは見ることはない。
もし、振り返って居たならば、グロリアの顔に張り付いて居たのは外行きの顔。
表情などない、ただただ無機質な顔]

 分かっているでしょう?
 私は、お父様にこの屋敷を任されている。
 病が故に離れることは許されないわ。

[坦々と継げるは、上流階級の無慈悲さを帯びている。
ただ、無慈悲なのは誰に対してなのか]

 ――お父様も、戦争でもないのに私の顔など見たくないでしょう。

[何時もは主を呼ぶのにそんなに感情をにじませることはない執事の声。
長年付き添ってきた執事が呼びかけれど、主は応えることはなく、自室へと戻っていった]

(58) 2010/07/03(Sat) 04時頃

【人】 良家の娘 グロリア

[ばたん。
外界とのつながりが途切れれば、ゆっくりと無機質な表情は融解する]

 は…ぁ…

[ゆっくりと崩れ落ちるようにベッドに倒れこんだ。
その蒼眼は鈍く光を返す*]

 良いのよ。
 私なんか、放っておいて…家族も、いるじゃないの。

(59) 2010/07/03(Sat) 04時頃

良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 04時頃


 初めて目を覚ましたときにあったのは、
 幸せそうな笑顔と自分の泣き声でした。


 子どもの頭を撫ぜる親はどうしてあんなにも幸せそうなんでしょう。


 もうこれ以上は無い、と思える平凡。
 当たり前のことが当たり前にある奇跡。

 理解したらもう失っているもの。


 病気になった、と聞きました。
 詳しいことは分かりません。
 誰が病気になったのでしょうか。
 パパとママじゃありませんように。
 せめて私でありますように。


 パパもママも隠れて出てきません。
 必死に探し回るかくれんぼ。
 外は雨が降っていました。
 雨はいつも通りに音を奏でていました。


 パパとママは死んだらしい。
 嘘だ。


 何度も呼びました。
 パパ。
 ママ。
 隠れてないで出てきてよ。
 私は自分を偽って、平気な笑顔を作っていました。


 その日初めて、私は本当に、
 パパとママの為に泣きました。
 自分を騙すのをやめた途端、涙が溢れて止まりませんでした。


 パパとママはびょういんで
 なんにちも、苦しんだ末に逝ったのだそうです。
 そんなの聞きたくなかった。


 墓前に立つと涙が溢れます。
 どうして苦しんで逝ってしまったんだろう。
 どうして楽に逝けなかったんだろう。
 何を責めたらいいかわからない。


 パパとママがいない毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
 私はいつしかパパとママがいないことが当たり前になりました。
 私は私だ。


 いつしか、私は、この記憶を封じて生きてきました。
 だけど今、鮮明に思い出せます。
 ソフィア、と呼んで呉れた優しい声。
 パパとママを蝕んだ病気。
 最後に頭を撫でて貰った刻。


 すべてはしあわせで
 すべてはふしあわせな
 おもいでです。


 わたしに できることは
 くるしまずに いかせてあげること。


 こんなときなのに、不謹慎だけど
 どうか、わらってください。**


 ねえ、あなたは何を望む?

 あなたの大切な人が――。
 死から逃れる事のできない、その日に遭遇したら。
 共に行く事を望む、かしら?

 それとも、その人を看取って――。
 短くとも、その死を悼んであげたい?

[共に生きる選択は、病の蔓延を告げられたこの村では、ほぼ難しいけれど。

自らに出来る、ことを。死の馨を纏わせた女は、そっとソフィアに告げて――**]




 これは私の進化の過程の一頁です。

 


 生まれてから、23年。
 私は初めて自分の足で立っている感覚に気づきました。


 ねぇパパ、ねぇママ。
 私は恋をしたんだよ。


 一人で息をするのがつらいから、
 あの人と一緒に呼吸をしたいと思う。


 手が生えました。
 人に触れたいと思う手です。

 すっと伸ばすと、あの人に触れられそうだった。
 なのに何故だろう。

 この手はあの人を包みたいのに、
 傷つけるナイフに変わってしまうんです。


 触れれば触れるほどに傷を付けて、
 あの人を殺してしまいそうだ。

 じゃあナイフを放つその前に
 あの人を殺してしまおうか。
 それがあの人の心を傷つけずに済む方法じゃない?


 そんなの厭だ。


 一層、二人息絶えて。
 何もかもを失ってしまうべきなのでしょうか。

 だけど、私は進化する。
 私はまだ、進んでいく。

 あの人を失っても、私は未だ終わらない。


 
 だから 私は生きたい。



 そう、あなたは生きたい、のね。

[その言葉を聞けば、それ以上は今は語る事無く。
静かに、彼女の進化を、歩む道を見守る事を決めた。]


 だけれど、

 もしも、


 "その時" が 在るならば

 私など切り捨てて下さい。


 それも、私の、願いです――――


 ”その時”

 あなたがどの道を選択するにしても。
 あなたが何を望むにしても――…。

 私が、その時に生きていられたら――…。


 あなたの希望に添うように、するわ。


ヴェス。
愚図ってても、死んじゃうんだろうけど。



私には、何もできないよ。
セシ兄は、私のこと、見てないもん。


私は、ヴェスみたいに。

まっすぐに気持ちを伝えることなんて、出来ない。


どうすればいいか、わかんないもん。


だから 諦めるのか?

だったら 厚意に あぐらでもかいてればいいさ。
言葉じゃなくても 出来ることくらいあるんじゃないのか?

モラトリアムは 長くないぜ


─…っ

[心で呟いたことに、返事が返ってくるとは思わなかったから驚いたものの。
何故、と思わなかった自分もいて。]


…諦めたく、ない。

私のこと、見てなくても、子供扱いでも。
セシ兄に、笑ってて欲しい。

…ありがとね、ヴェス。

ヴェスも。諦めないんだね。


さて――

[聞こえるということ、伝わるということ。一呼吸の間にどうでも良くなって]

どうだかな。
願っても動いても叶わないことは あるからな。
要は 自己満足出来るかどうか それだけだ。

だから――礼を言われる筋合いはない。

[いつものようにざくりと切り捨てて]

まぁ――脈はなくもないんじゃないか?

[皮肉るように言って話を打ち切った]


うん、それでも。
ありがとう、ヴェス。

脈?
─…ないよ、絶対。

セシ兄があのひとのこと、忘れるわけないじゃない。

[もう話す気はないだろうヴェスに、それでも礼を言って。
儚い笑みをたたえたまま、彼の言葉を否定した。]


良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 00時半頃


【人】 良家の娘 グロリア

― 屋敷 ―

[ゆっくりとベッドから身を起こす。
起こす者は誰も居ない。
故に、どれくらいの時間寝て居たかさえも分からなかった]

 ――ああ、今日からは…一人、だったわね。

[ぽつ、と呟くとベッドから降り、身支度を始める。
髪を結うのも、今日着る服を選ぶのも、着替えるのも。
助けを借りることは無かった]

 ――爺達は、今はどれくらいの場所に居るのかしら。

[身支度を終えると、部屋を出て庭先へと向かう]

(283) 2010/07/04(Sun) 00時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

[庭先に出ると、日差しに手をかざし…ゆっくりと一歩下がる。
もう一度、外に出るときには日傘を差して]

 ――え…?
 ラルフ、貴方…

[聞こえてきた声に振り返り…軽く目を見開いた。
使用人達は、既に馬車に乗って街に向かっているはずである]

 何故、残ったの?
 それとも、聞かなかったの?
 街に貴方達だけで向かいなさい、って。

[そう、問う声と表情は険しかった]

(292) 2010/07/04(Sun) 01時頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――行っても意味がないなんて、何故分かるの?
 治療法が街では見つかっているかもしれないというのに。

[ラルフに問うは厳しく、もう一つの理由にも]

 本当に使えないのならば、貴方を雇う理由もないでしょう。

[日傘を揺らし、視線をはずす。
ラルフからの問いには、微かに唇を開くけれど。
庭から聞こえるはずのない、何か人工的な音。
思わず其方の方を向いて]

 ――どちら様?

[何者かを見定めようとする声は固い]

(302) 2010/07/04(Sun) 01時頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――アイリス、様…?

[出てきた姿は村で見覚えのある姿。
続けられた言葉に、微かに眉をひそめ]

 火事場泥棒、って。こんなことになっているのに…
 まだ、馬車は出ていらっしゃるの?

[ラルフの視線も感じれば、口元を指で隠す]

 ――いかが、致しましたの?
 本当に、泥棒に入った、だけ?

[アイリスに問う声は、ラルフに問う声とは違い。惑いを多く含んでいた]

(310) 2010/07/04(Sun) 01時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――。

[どんどんと勢いがなくなってきたアイリスに、小さく息をついた]

 流石に、お屋敷の物を無断で取っていかれると…
 私も、少々困りますの。

 ――このお屋敷は、お父様の物だから。

 でも。こうなった以上、村に残ろうと思った人が…
 使わない人の分をもって行くのは、
 悪いことではないのかもしれないですわね…

[ラルフの方を見やれば]

 …貰っておきなさいな。
 恐らくは…もう、その元の持ち主も村から出て行ってるでしょうから。

(317) 2010/07/04(Sun) 01時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――庇ってくれるのは嬉しいけれど…
 別に、良いのよ?
 この村に残った、ということは…
 そういう、ことなのだから。

[ラルフの様子に、困ったように笑むと]

 ええ、泥棒は自分で泥棒なんて言いませぬものね。
 それに…薔薇園の傍で取るものといったら、薔薇しか無いでしょうから。

[アイリスの懇願する様子に、ためらう様子も無くそう答え]

 ――そう、もう、行かれてしまうのね…
 一つだけ、教えて欲しいのだけれど。
 貴女も、爺に、何かしら言われるのが…嫌、でした?

(326) 2010/07/04(Sun) 02時頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――あら、セシル様に、ミッシェル様まで…
 御機嫌よう。
 何で居る、とおっしゃられても…
 私が、屋敷に居たらいけないのかしら?

[そう、二人に困ったように笑んで]

 私がお茶を淹れることになるから、
 前のようには美味しくないかもしれないわ?
 もう、爺達が居ないから…ごめんなさいね。

(330) 2010/07/04(Sun) 02時頃

【人】 良家の娘 グロリア

 そう。なら…良かった、かしら。

[アイリスの逡巡した様子には気付かなかったのか。
そう、逃げ去るように去る背中に言葉をかけた]

 また、よろしければおいでくださいな。

(331) 2010/07/04(Sun) 02時頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――そうね、自警団の方々の話が本当ならば…
 死んで、しまうわね。

[泣きそうなミッシェルに、ゆっくりと告げる]

 でも…此処が、私の居場所。
 そして、守る物でもあるの。

 それじゃ、ダメ、なのかしら。

[そう、緩く首を傾げて]

(337) 2010/07/04(Sun) 02時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――!
 ミッシェル、様…?

[抱き疲れれば、目を丸くするも…
その声を聞けば、瞼を下ろし]

 ――なら、良かった。

[腕を回し、そっと抱きしめる]

 ミッシェル様も…セシル様も。
 村に、残ることにしましたの?
 なら…大したおもてなしは出来ませんけれど、
 お茶をご用意致しますわ?

[どちらとも無く離れれば、二人に問いかけ…屋敷の中へと誘った*]

(343) 2010/07/04(Sun) 03時頃

良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 03時頃



 私は何を誤っているのだろう。
 


 好きなのに、こんなにも大切なのに
 私の言葉はナイフになってしまうんです。

 器用な恋愛なんて出来なくて。
 いつもいつも、付き合った人を捨ててきた罰なのでしょうか。


 甘い誘惑でもなく、
 快楽でもなく、

 もっともっと純粋なものが私には分からない。


 腫れ物に触るように接するなんて誠意が無い。

 私は正直です。何処までも正直です。

 そう、私が正直になればなるほど、嫌われてしまう。



 もう、一層―――死んでしまいたい。
 


 そんな、絶望感に、苛まれています。

 だけど、私にとってピッパという人はとても大切で。

 大嫌いな私が死んでも泣いてなんて呉れないかもしれないけれど

 それでも…――


 もしも、万が一
 
 ピッパさんが私を亡くしたことで悲しむこと

 その可能性がある、限りは

 私は、未だ、死ねない。



 私は……

 私は、

 何を、誤っているんだろう。
 


 パパ、ママ。
 はじめての恋で、めげそうです。

 だけれどパパとママが病に苦しみながらも
 最期まで必死に生き抜いたことを忘れない。

 私も苦しみながら、もがきながら、
 大切な人の幸せを――**


[何処からか響く声が、砕け壊れた魂に響く。]

 あなたは、立派よ?
 逃げなかったんですもの――。

 真っ直ぐに向かったんでしょ。

 思うところを、気持ちを伝えるため、に。


 私は逃げた、卑怯にも、自分の気持ちを隠して逃げたの。
 好きだったの、愛していたのに。



 怖かった、から。


 逃げた結果――。





 生まれたのは、別れ。

 あの頃に戻って、自分を変えたいと。

 何度後悔の涙を流したかしれない、わ。



 そして、私の死は直ぐ其処まで迫っている。
 私の心は壊れたまま――




 10年以上も
 深い深い疵を負った心の底で。

 ――時を止めたまま眠っている。


 でも、あなたは――。
 勇気をもって、想いを告げたの。

 
 最期まで生き抜くために――。

 最期の時を後悔しない、ために。


 それは――…。
 とても、大切なこと。



 あなたが、生きた証、よ。


 あなたの想いが届いて、――…。
 少しでも、あなたのために。

 大切な人が心を動かしてくれる事を。

 私も祈る、わ。






 あなたは私の鏡のような存在だから――…。


.



 あは、
 あははは、
 あははははは!!
 
 ―――、っ

 あははははははははははははははは!!!
 


[サイモンがあげた狂気の哂い声――。

でも、女の耳には、
それとは別の、狂ったような女の哂い声も届いた気がして――]

 ――…。

[周囲を見渡しても、女の姿は見えない。

何処か痛々しく感じる女の哂い声が、ただ耳に残った――**]


良家の娘 グロリアは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 20時半頃


【人】 良家の娘 グロリア

― 屋敷 ―

 ――そう。じゃあ、お願い。

[ラルフが湯を沸かす、と言えば、一寸の間の後、そう告げて。
セシルに手を取られれば…]

 それでも、なんだか辛いわ?
 セシル様のピアノの演奏を聴くのは、私にとっては嬉しいものだし…

 え、ええ…なんだか、何から何まで。
 ありがとうございます。

[申し出に目を丸くするも、困ったように笑んだ]

(418) 2010/07/04(Sun) 20時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

 そう言ってくださると嬉しいわ?
 …何時もは、あのようにはしないのかしら。

[茶を褒められれば喜ぶも。
セシ兄じゃないみたい、と呟いたミッシェルに、セシルが居なくなってから問いかける]

 ――別に、貴族とは言えど…ご紹介も何も出来ないのに。

[ふ、と小さく自嘲するように呟いた。
応接間に行く途中、厨房から聞こえる声に、ミッシェルと顔を合わせた]

 ――そういえば…ラルフに、厨房とかで働かせたこと無かったわ…

[大丈夫かしら?と、声が聞こえた方を見やるも、ミッシェルに言われれば小さく頷く]

 そうね。そそっかしい…のかしら。
 心配では…

(419) 2010/07/04(Sun) 20時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――そうですわね。
 きっと、セシル様も、ピアノを弾きに来ていらっしゃったのでしょう?

[ラルフの話題から逸れれば、くす、と小さく笑い]
 
 光栄ですわ。
 時々、調律していただいてる甲斐がありましたわ?

[応接間に着けば、席を薦め。
自身もまた腰掛ければ、ふぅ、と息をついて]

 それにしても…
 お二人もこの村から出ない、のですわね。
 ミッシェル様やセシル様の腕ならば、街でも通用するでしょうに。

[数年前は街に住んでいた経験から、そう、ミッシェルに小首を傾げた]

(420) 2010/07/04(Sun) 20時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ヴェス…ヴェスパタイン様、かしら…?
 そう、ヴェスパタイン様と、ミッシェル様には…
 きっと。親しまれてるのでしょうね。お二人は。

[ふふ、と、ミッシェルの様子を見るも、小さく笑えば]

 ――あら…でも、弾いて貰えないよりも、
 きっと、誰かに弾いてもらえるほうが、ピアノも喜ぶでしょうから。

[何時か話したランプの話のように。
そう、何とも無しに話す]

 ――そう。ミッシェル様は…生きて欲しかったのね。セシル様に。
 きっと。セシル様も、何か…ミッシェル様の様に。
 ここでしか出来ない事があったのかも知れませんわね?

[笑う様子に、静かに笑んだ]

(432) 2010/07/04(Sun) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア


 あら、楽しみですわ?
 
[ミッシェルのセシルの料理の評価を聞けば、聞こえたノックの音に顔を上げる。
ノックをする者はこの屋敷には…]

 どうぞ、お入りになって?
 鍵ならついておりませんわ。

[セシルが入ってきて…配膳車を見れば微笑と共に礼を言うも。
そのセシルの視線がグロリアやミッシェル、配膳車ではなく…違う場所を見ていることに気付けば、視線を其方の方へと]

 ――もしかして…火事、かしら…?

[雨雲には見えないそれに、不安気に立ち上がった]

(433) 2010/07/04(Sun) 22時頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――此処から離れて。
 生きるのは、私には、酷、ですわ?

[そう、ミッシェルに困ったように笑むばかり。
誤魔化す様子に、そ、っと視線を逸らし]

 どうしたのかしら…人が少なくなったのに。

[放火する、などと考えても居ない様子で、セシル達を見る。
どうする、と尋ねられれば]

 ――私も、行きますわ。
 大した理由で無いならば、それはそれで安心できますから。

[そういうと立ち上がり…]

 …ごめんなさいね。折角作ってくださったのに。

(439) 2010/07/04(Sun) 22時半頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――そう、ね。
 また、戻ってくれば…

[配膳車を見る。
視線をはずせば、差し出された手に瞬きを一つ]

 ――参りましょうか。

[そ、っと手を重ねて、二人に頷いた]

 そう、ね。玄関と門には鍵を閉めておいたほうがいいかしら。
 火事場泥棒さんも迷い込んじゃうかもしれないし。

[火事場泥棒。実際、放火したものが居るとはつゆしらず。
外に出る際には日傘を持ち、鍵を持つつもりで]

(444) 2010/07/04(Sun) 23時頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――そう、ね。
 誰かが残ってても、大変、ね。

[ミッシェルの言葉に、何かしら思うことがあって、少し言葉が詰まりながらも]

 ――ミッシェル様が来る前に…ね。
 幸い、何も盗まれてなかったみたいだけれど。

[誰とは言わない。
そして、もしかして、と言われても答えるつもりはない、と言わんばかりに屋敷に鍵をかけ…外に出ると、門にも鍵をかける]

 ――火が、大きくなってないと良いけれど…

[鍵をかけるとセシル達の方を見て…少しだけ足早に煙のあるほうへと向かう]

(452) 2010/07/04(Sun) 23時頃

【人】 良家の娘 グロリア

 ――大丈夫よ。
 ただ…ちょっと、嫌な想像をしただけ。

[セシルに、緩く首を振る。
その、現場へと着くと、辺りを見回し…セシルに頷いた]

 そう…なら、良かったわ…
 でも、なら…何故、火事が起きたのかしら?

[辺りを見ても、火事が起きて悲しむ人は居ないように見える]

 誰も居ないなら、火が出るはずもないでしょうに…

(458) 2010/07/05(Mon) 00時頃

 鏡…―――

[ぽつ、と呟く。
 彼女の言葉に対しての、感想が、喉元で引っ掛かる]

 貴女は、

 つらかった、でしょう。

 ぶつけようの無い、想いを抱えるのは

 とても残酷だわ――


【人】 良家の娘 グロリア

 ――そんなに憎かったのかしらね。その方は。

[ラルフの言葉には、そう呟いて。
セシルから傘を受け取ると、小さく頷いた]

 そうなのかしら。
 おかしくない事なら…気をつけなくてはね。

 そう…お願いいたしますわ。

[力仕事に役立てれる気がしなくて、傘を持ったままその景色を見つめた]

(465) 2010/07/05(Mon) 00時頃

 ある妊婦が、隣の魔女の家のラプンツェルという果実を
 食べたくて仕方なくて、
 夫は「ラプンツェルを食べさせなければ死んでしまう」と
 魔女に乞いました。


 魔女は生まれてくる子と引き換えに、
 ラプンツェルを好きなだけ食べて良い、と言いました。
 そして生まれてきた子は、魔女に浚われてしまいました。


 子はラプンツェルと名付けられ、
 外に出られないように、塔の上で育てられました。
 魔女はラプンツェルの長い髪を伝って、塔に登り
 それが魔女とラプンツェルの会う唯一の方法でした。


 ある青年が、ラプンツェルの髪を伝い、塔に登りました。
 二人は一目見て、互いに惹かれ合い、何度も逢瀬を重ねました。
 口付け、身体に触れ、深みを知る。
 背徳的な逢瀬。


 ラプンツェルが子どもを孕んだと、知り、
 魔女は怒り狂って、ラプンツェルを塔から追い出し
 遠く遠くへとやりました。


 青年はラプンツェルの行方が分からず、
 絶望して塔から身を投げ
 失明してしまいました。


 それから暫しの時が経ち、
 ラプンツェルは、双子の男女と一緒に暮らしていました。


 青年は、ラプンツェルと再会し、
 ラプンツェルの流した涙によって、
 青年の目は奇跡的に再び光を取り戻しました。


 そうして二人は、しあわせに、なりました。
 めでたし、めでたし。



 ……とってつけたようなハッピーエンドね。
 世界はそんな風に幸せに巡る筈が無いのに。

 ラプンツェルが子を孕んで
 青年が失明して
 かなしいかなしいおしまいにすればいいのに。


 貴女も、そう。

 姿を消して、
 互いの居場所も分からずに、
 絶望して、
 後悔して、

 ……世界の全てがハッピーエンドになるわけがないのだわ。





 そうと分かっていても
 無慈悲な世界に生きても、
 それでも、

 幸せを願うのが、人なのでしょうね。
 此の物語を幸せに終わらせた、著者のように――。


【人】 良家の娘 グロリア

 ええ。私も、ラルフも。
 幸い、見つけたのが外だったからかしらね?
 すぐに逃げていっちゃいましたから。

[嘘はついていない。
ミッシェルにそういうと]

 ――大丈夫、よ。

[水を運ぶのを手伝う、というミッシェルに緩く首をふり、消火活動を見守る。
桶を放すのを見れば]

 お疲れ様。

[と、小さく笑んで]

(474) 2010/07/05(Mon) 00時半頃

[残響が掠める哄笑には、唯]

 ―――…。

[瞳に陰りを落とし、その眸を細めるだけ]


 幸せな、終りは――
 望んでも手に入れられないわ。
 
 それを望んでも、得られるのはほんの一握りの人だけ。
 多くの人にとっては、それは儚い願い。

 いいえ、一握りの人にとっても、他の人からみれば幸せなだけで――。

 本当は幸せではないのかもしれない、わね。


 でも、縋ってしまう。


 最期だから、特に――。

 幸せな終りを……。


 幸せなんてものは
 憧れる為に在るのかしら。

[ぱちり、と、瞬きをした]

 縋ってしまう、か。
 そうね。

 ……そう。

 なんだかんだ、言っても、
 それを望んでしまうのね――


【人】 良家の娘 グロリア

 ええ、大丈夫よ?

[蒸すような暑さや、何かの焼けたにおいはむせ返るようにあったが、ただ、見守るだけだったからか、別段なんともなさそうで]

 ん、我慢は…してないわ?
 中?
 入れるの…?崩れない?

[ミッシェルの言葉には、そう、首を傾げ…
もう一度、家だったものを見る]

 ――どう、なのかしら。

(480) 2010/07/05(Mon) 01時頃

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