人狼議事


103 善と悪の果実

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[少女は秘密を守りきることに無防備だ。
感情を押さえつけることも苦手だ。

欲しいから、奪う。
邪魔だから、壊す。
善も悪も、自覚はしていない。
ただ、欲望に忠実な、心を知らない蝶のような存在。

この狂気が始まったのは何時だったか―――]




 …―― ふふっ

 


[まるでそれは、わざと聞かせているような推理。
撹乱したいのか大広間を外す言葉を用いて。

本当はすぐ傍にある。
ただ誰も、気付いていないだけだ。

足元に転がる林檎のどこかに、“それ”があるだなんて。]


[見られていることにも、聞かれていることにも気づかぬまま]

 そうだわ

[人影のない、廊下の途中で手を合わせた]

 早く…あの子をつけたいわ

[黒い蝶もいつか羽ばたくのだろうか。
それとも蛇に呑まれてしまうか。

軽やかに少女が廊下を進む頃、
薄紅の褥に眠る蝶は、乾いた血で黒蝶に*成った*]


【人】 靴磨き トニー

[それから頭にふわりと、暖かな感触。
それは頭を撫でられたのだと気付くまでに、暫くの時間を要した。

表情が、剥がれそうになる。

俯き隠し、取り繕ってあげた所で
どこかへと向かうその足取りをゆっくりと追った。]

(96) 2012/09/27(Thu) 02時半頃

【人】 靴磨き トニー

―ジェフの部屋―

[僕がたどり着いた頃には、部屋の中は煙の匂いが満ちていた。
窓の外を見下ろす背中。
見つめながら、冷えた僕の左手が少しだけ強張った。]

 ……ミスター。
 タバコは大人の嗜みかも知れませんが、害為すものでしかありません。

[考えて、掛けた声はそんな他愛もないもの。]

 貴方は林檎を探さなくて良いのですか?
 もしかすれば……いえ、もしかしなくとも…あれを手にすれば。

[そう、告げる。
答えはいかようなものだっただろう。]

(97) 2012/09/27(Thu) 02時半頃

[左手が凶器に沿う。

ふつふつと湧き上がるこの感情が何なのか、分からない。
不明瞭で、だからこそ、消してしまいたい。
僕は怯えているのだろうか。

あの、おどおどとした彼のように。]


【人】 靴磨き トニー

 ……………。

[暫くの沈黙。
彼はまだ、僕を子供として扱うだろうか。
この見た目は、やはり子供でしかないのだろうか。]

 ミスター、この街の外れにある第1研究施設をご存知ですか?
 10年ほど前に爆発事故が起こり、多くの犠牲を生んだ。

[ぽつりぽつりと話す言葉に、右足の銀が揺れた。
これ以上を話すなと、足枷が囁く。]

(98) 2012/09/27(Thu) 03時頃

【人】 靴磨き トニー

 ……、………。

[言葉は止まる。
僕はいったい、彼に何を言うつもりだったのだろう。
明かしてしまいそうになった烙印を隠す。
誰が信じると言うのだろう。
成長の止まった人体など、御伽噺でもあるまいに。]

 ミスター、僕は林檎を探してきます。
 戯言をどうかお許し下さい。

[頭を下げる。
そして踵を返し向かうのは赤い絨毯の向こう側。
栄光の消滅が、死に彩られし場所へと…**]

(99) 2012/09/27(Thu) 03時頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 03時頃


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 03時頃


【人】 靴磨き トニー

―栄光の消えた寝室―

 ……………。

[階下の騒ぎはまだ届かない。
僕が向かうのは女主人の寝室。
そこにあったのはシーツにくるまれた赤だった。

変わり果てた姿をその目に焼き付ける。
命の終わりと噎せ返るような、香りを。

ガラクタと変わり果てた彼女にかける言葉はない。
濡れた烏の眸を向けて、無表情に見下ろしていた。]

(119) 2012/09/27(Thu) 14時半頃

【人】 靴磨き トニー

 誰が殺したんでしょうね。
 禁断の果実が欲しくてか、彼女が憎くてか。

[ゆっくりと浮かべるのは、笑み。
似つかわしくない大人の表情。]

 まあいい。
 余計な真似さえしてくれなければ。

[ポツリと呟いた声が誰かの耳に入ることがあったかどうか…**]

(121) 2012/09/27(Thu) 14時半頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 15時頃


靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/27(Thu) 21時半頃


[警官が去った後に大広間へ辿り着いた蛇には、
烏の落とした推理を直接拾う機会はなかったが。

けれどざわめく人々の言葉端より、
彼が話していたことは伝わるだろう。


…あの夜、まさに林檎へてをかけた、
他ならぬ彼の言葉を]


…そう、昨日の夜。


――――――…栄光(グロリア様)へ、永遠のお別れを。


[見開かれた瞳は、やがて力を失った]

 ………姉様、とても柔らかかった
 あたたかかった

 …今は きっと    冷たくなってしまったのね

[諦めたように呟いた後、
意思を確認しようと顔を見たがる。
少女は蛇の意図を知らず、それでもまだ、無防備なままだった]


【人】 靴磨き トニー

―栄光の消えた寝室―

[部屋に充満した匂いは、鮮明に記憶を呼び寄せる。
塵や煙、薬品の、焼け焦げた、血の匂い。

―――霞む、煙草。

嗚呼、僕の中の均衡は崩れはじめている。]

 ………信じるはずないじゃないか。
 僕があそこで造られた玩具だなんて。

[彼が問う言葉に、僕は返さなかった。
呟く部屋は死体と二人。

義手や義足をより向上させる為の研究施設。
そこに人として生を受け、人として扱われず
そして人ならざる身体になった僕。
身体のあちこちが機械に満ちた、撥条。
この街の技術の産物だなんて。]

(196) 2012/09/28(Fri) 01時頃

【人】 靴磨き トニー

[適当な紙を探し、まだあたたかな右手で綴る。
禁断の果実を探しても自分のものになるわけじゃないと言った、あの人へ。
そのつもりで、認めた。]


【木は森に。
果実は果実に。】


[盗んだものの場所を示す紙をポケットにしまい込んだ。
その時か、背後に気配が訪れたのは。]

(200) 2012/09/28(Fri) 01時頃

【人】 靴磨き トニー

 やぁ、ジョセフ殿。
 そんな青白い顔でこのような場所に、いかがしました?

[僕を見詰める眸。
それは怯え、恐怖、畏れ。
そして隠しきれぬ…――殺意。]

 怖いですか?
 殺人鬼がこの屋敷の中にいることが。
 外堀を狂犬に囲まれていることが。
 不相応の場所に落ち着きなく在ることが。

 それとも――…

[背に手を翳す。
昨夜盗んだ果物ナイフが、抜かれる。]

(202) 2012/09/28(Fri) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

 こ  の  、  僕  が  ?

[ギラリと刃は煌めく。
まるでその輝きは、失われた林檎のように。]

 その眸、やめてほしいなぁ。
 僕を気持ち悪い生き物みたいに。

 …――大嫌いなんですよね、そういう眸。

 だから僕の為に、死んでくれません?
 ……“狼に噛まれた”とでも思って下さい――ッ!!!

(204) 2012/09/28(Fri) 01時半頃

【人】 靴磨き トニー

[駆け出す小さな身体。
濡れた烏の眸を見開いて。

ナイフは確実に喉元を狙う。
飛び上がり、突き付け。

三階からの騒音は階下へ届くのだろうか。



握りしめた銀が貫いたのは―――……**]

(205) 2012/09/28(Fri) 01時半頃

靴磨き トニーは、メモを貼った。

2012/09/28(Fri) 01時半頃


[赤い意思。
殺戮の匂い。

突き付けるのは、異端者を見る眸。

重ねるのは。
重ねるのは。

僕を知った人の眸。
僕を造った人の眸。]




…貴女様が望んでくださるのならば、

私は兄にでもなりましょう。


このような、下賤な浅黒い肌でも許されるのならば。


…貴女様が望んでくださるのならば、

私は。


―――――…御守りしましょう。

レディ・ポーチュラカ。







 ……――――僕をみるな
 
 
 
 
 


 兄様………?

[手の中の蝶は、同じ血を吸うことはない。
震える手は、震える唇は]


[小さな呟きは、鈍く光る銀色の運命を絶つ。
赤の殺意をもってして。
どちらかの命をもってして。



濡れた烏の、
塗り潰された黒の、
重ねた血の、
背負う罪の、

眸を開ける頃、世界は“楽園”に変わっているだろうか―――……**]


 ……ええ

[守られることになれた少女は、花のように笑う。

家族を失い壊れた少女は
けして取り戻せない欠片の幻影にすがる他ないのだ――**]


[本質は、望まれるままに]

[共にも]

[男にも]

[女にも]

[兄にですら]


[脱皮を繰り返す蛇は、己というものがまるでないように]




…けれど、確かに、手に入れたいものがあるのだ。


  


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