人狼議事


19 生まれてきてくれてありがとう

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[森に近い、村外れの粗末な小屋の中。月光を浴びながら、一人の女が糸を紡ぐ。

時に、銀色の光が注ぎ込む窓辺から――。


森から村へと続く小途を、慈しむように眺めながら]


 あの人の生まれた村を静かに見守ってきたわ。
 あの人の愛した村を、私も愛してきたわ。


 でも――。

 もし、村が悲しみのうちに滅びるようなら――。
 どうすれば、いいと思う?

[誰ともなく問いかけて]





[そんな事は起きないで――


   そう、願いながらも。]


.


愛する人の死を告げられるのは、辛い、わ。

自分の命が天に召す神様の御手により、刈られるよりも辛いこと、よ。
魂が千切られるような、痛みと悲しみに晒される、の。



埋めきれない空白を、疵を、魂に深く残すの。
それを埋めることなんてできるものでは無いわ。


 あの人が愛したこの村が悲しみにくれるのなら――。
 あの人の愛したこの村の人々が、身近な人を、村の人を失い。

 魂に喪失という残酷な疵を受けるのなら。

 私の手でできる事を――。

 し て、あげる――。

[例え、自らの手を赤く染めたとしても――

丸い銀の円盤を、静かに眺めながら心の奥で思って。]


掃除夫 ラルフは、納屋へ戻ると、安酒を呷って眠った。*

2010/07/03(Sat) 01時半頃


 初めて目を覚ましたときにあったのは、
 幸せそうな笑顔と自分の泣き声でした。


 子どもの頭を撫ぜる親はどうしてあんなにも幸せそうなんでしょう。


 もうこれ以上は無い、と思える平凡。
 当たり前のことが当たり前にある奇跡。

 理解したらもう失っているもの。


 病気になった、と聞きました。
 詳しいことは分かりません。
 誰が病気になったのでしょうか。
 パパとママじゃありませんように。
 せめて私でありますように。


 パパもママも隠れて出てきません。
 必死に探し回るかくれんぼ。
 外は雨が降っていました。
 雨はいつも通りに音を奏でていました。


 パパとママは死んだらしい。
 嘘だ。


 何度も呼びました。
 パパ。
 ママ。
 隠れてないで出てきてよ。
 私は自分を偽って、平気な笑顔を作っていました。


 その日初めて、私は本当に、
 パパとママの為に泣きました。
 自分を騙すのをやめた途端、涙が溢れて止まりませんでした。


 パパとママはびょういんで
 なんにちも、苦しんだ末に逝ったのだそうです。
 そんなの聞きたくなかった。


 墓前に立つと涙が溢れます。
 どうして苦しんで逝ってしまったんだろう。
 どうして楽に逝けなかったんだろう。
 何を責めたらいいかわからない。


 パパとママがいない毎日が目まぐるしく過ぎていきます。
 私はいつしかパパとママがいないことが当たり前になりました。
 私は私だ。


 いつしか、私は、この記憶を封じて生きてきました。
 だけど今、鮮明に思い出せます。
 ソフィア、と呼んで呉れた優しい声。
 パパとママを蝕んだ病気。
 最後に頭を撫でて貰った刻。


 すべてはしあわせで
 すべてはふしあわせな
 おもいでです。


 わたしに できることは
 くるしまずに いかせてあげること。


 こんなときなのに、不謹慎だけど
 どうか、わらってください。**


【人】 掃除夫 ラルフ

[夢を、見た。

安酒と質の悪いクスリのせいに違いない、そう思ったけれど…]

…何を、しろと?
今更僕に、何が出来るって言うの…さ……。

[暗闇の中、ぐるりと囲むように並ぶ、15の扉。
それを開けてみろと、声なき声は告げる。

しばらく迷って、一番ボロボロの今にも壊れそうな粗末な木の扉に手をかけた。]

僕の、名前だ。

[読み書きはほとんど出来ないけれど、自分の名前くらいは判るから。
ドアノブを握れば、低く軋む音が響いた。]

(107) 2010/07/03(Sat) 08時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…これが、僕に与えられた役割。僕が背負う運命……

[ドアの向こうの光景を、無感動に眺める。]

そうだよ、いつも…見てるだけ。
本当のことが見えたって、僕には何も出来ないんだ。

運命なんか、見えたって…どうせ変えられっこないんだろう?
[ぐるぐると回り回って世界が溶ける。
納屋に差し込む遠慮無い朝日が、重苦しい頭痛を容赦無く貫いた。]

(109) 2010/07/03(Sat) 09時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[よろりと寝床から這い出して、井戸水で顔を洗う。
他の使用人たちが急いで馬車に荷物を詰め込む様子を訝しげに眺めていると、太った女中に声をかけられた。]

…疫病?

[みんな死んでしまうのだと。
街まで行けば、もしかしたら助かるかもしれない。
だから街へ行けと、主人から命令があったらしい。

逃げる算段をするときに、声をかけられなかった。
それだけで、彼らが自分をどう思ってたかなんて丸分かりだ。
…死んだ母の評判が悪かったことだって、さすがにこの歳になれば知っている。
どうするんだい?と問う女中の表情が、腫れ物を触るように気まずそうなのだって。]

僕は、別に……
[そう気のない返事を返すと、ふらりと彼らに背を向けた。]

(113) 2010/07/03(Sat) 09時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[みんな出ていってしまうなら、仕事をしてもしょうがない。
…まさか、お嬢様が残るなんて思っても居なかったのだし。

朝のひんやりした空気の中を、キセルを片手にふらふらと歩く。
吐き出す紫煙は、頭の芯まで蕩けるように甘い。]

…もう、誰か死んだの?
[墓掘りの男が、棺を担ぐ姿を見た。]

(114) 2010/07/03(Sat) 09時頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/07/03(Sat) 09時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

[棺を担いだ墓掘りと共に歩いてくるピッパが、泣いているのが見えて。
思わず、クスリに呆けた眼を伏せる。]

…僕だったら、よかったのに。
そうなら、ピッパも泣かないで済んだのに。

[亡くなったのがリンダだと知れば、なおさらその思いは強くなる。
散歩する姿が日増しにやつれていくのも、分かってた。
その前の、元気で働いていた姿も…

神様はきっと、いい人ばかり連れて行く。
僕には、神のもとに召される価値すらもない。]

(116) 2010/07/03(Sat) 09時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…もう、仕事なんかいいんだ。

[投げやりに呟く瞳は虚ろで。]

…病魔が、来たんだよ。この村にも。
みんな、死ぬんだって…一週間持たないんだって。

街へ逃げるって人も居るけど、逃げたって助かる保証なんかないもん。

(119) 2010/07/03(Sat) 09時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…うん。

リンダは、いい人だったから。
[昨日の朝の姿を思い出し、頷いてキセルの火を消す。
棺桶を支える手は、いつもよりきっと丁寧。]

(122) 2010/07/03(Sat) 10時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…手伝うよ。

[本職ほどとは行かないけれど、スコップを握って黙々と土を掻きだすのを手伝う。
仕事は嫌いじゃない。むしろ何も考えずに済む分その方が好き。
あまりに単調すぎて、普段はぼんやりドジをやらかすのだけれど。

ピッパの家には使いで行くこともあったから、娘が病気でふさぎこんでいるというのも聞いていた。
その時も、ちゃんと役に立つ人が病気で、僕なんかが元気なんだろうと切なくなったりもしたのだけど。]

リンダ、きっとこれでよかったんだよ。
…死んじゃったら終わりだから、これ以上辛くも苦しくも悲しくもない。

村が滅んでいくのも、みんなが死んでいくのも、見なくて済むんだから。

[こんな時いつも、母を思い出す。
墓標を作るカネさえも無くて、墓地の隅に小さな石ひとつしか残せなかった人。

衝動的に何かの腹いせにか農薬を飲み干して、血を吐いてのたうち回りながら、殺して、楽にしてと泣き喚いた姿…
真っ赤に塗りつぶされた思い出は、とぎれとぎれに曖昧。]

(126) 2010/07/03(Sat) 10時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…よかった、って思えないとさ。
納得いかないじゃない。

[目を合わせぬまま、ポツリと小さく言った。]

(129) 2010/07/03(Sat) 10時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[こくんと小さく頷き、両手を泥だらけにして黙々と土を掘る。

しばらくかかって、棺を収めるのに十分なだけの墓穴が出来上がった。]

…きれいだね、リンダ。

[いつものように、優しくやわらかい笑顔。
蓋の閉められる前の棺を見下ろして、ぽつりとそんな言葉がこぼれた。]

(132) 2010/07/03(Sat) 11時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[冷たい土の中へと棺は収められ、そこへ小さな墓標が立てられるのを黙って見送る。

人々が去っても暫くは、そこでぼんやりと佇んでいた。]

…ソフィア。

[祈る背中をただ静かに眺めて。]

君も、仲…よかったもんね。



なんで、リンダだったんだろう。
ピッパや、君や…いろんな人を悲しませて。

(155) 2010/07/03(Sat) 13時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

代わってあげられたら、よかったのにな。

[いつも思う。
今日だって、出て行く使用人たちは自分にともに逃げるように言わなかったのだし。
自分が死んでも、誰もこんなに悲しんだりしないだろう。

一時哀れに思ったとしても、きっとすぐに忘れられてしまう。
だって、よちよち歩きの頃に亡くなった妹のことなんて、もう誰も覚えてやいないんだから。]

(156) 2010/07/03(Sat) 13時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…そうだね、僕なんかが代わりになるなんて、リンダに失礼だ。

[そう言って、ほんの少し作った笑み。

生きてる。]

うん、まだ…死んでないから。

[回りだした水車がなかなか止まらないように、ただ惰性で動き続ける心臓。

遠からず皆死んでしまうなら、そこにどんな意味があるのだろう。]

(164) 2010/07/03(Sat) 13時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…あぁ、コリーン。

[事実だけをただ、淡々と伝える。
最後に一言、綺麗ないい笑顔だったと添えたのは、何故だろう。]

(165) 2010/07/03(Sat) 13時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…そう、かな。

[ソフィアの言葉に、曖昧な笑みを作る。
いつも世界はただ眩しくて、片隅に居ることすら場違いに思えていた。

心の底から必要だと思われたことなど、一度も無いと思う。
僕なんかより役に立ついい人が他にいくらでもいるから。]

(173) 2010/07/03(Sat) 13時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…胸を……?
[いつも猫背気味の背を無理に正してみるけど、やっぱりなんとなくしっくりこなくて。

やがてやってくる気配に振り向くと、くらりとよろめく姿。]

…ペラジー??
[様子がおかしいと思って、思わず駆け寄り手を差し伸べる。

…症状が出始めたのかもしれない。けれど、そんなのはどうでも良かった。
どうせ死ぬんだし、別に感染ったって構わない。既にもう感染してるのかもしれないんだし。]

(182) 2010/07/03(Sat) 14時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

熱とかは、無い?
[淡褐色の額へと、そっと手を伸ばした。]

(184) 2010/07/03(Sat) 14時頃

 ねえ、あなたは何を望む?

 あなたの大切な人が――。
 死から逃れる事のできない、その日に遭遇したら。
 共に行く事を望む、かしら?

 それとも、その人を看取って――。
 短くとも、その死を悼んであげたい?

[共に生きる選択は、病の蔓延を告げられたこの村では、ほぼ難しいけれど。

自らに出来る、ことを。死の馨を纏わせた女は、そっとソフィアに告げて――**]


【人】 掃除夫 ラルフ

[縋るような上目遣いの視線は、何かに怯えているようで。
何とかしてあげなきゃ、そう思うけれど。
…どうすればいいのかなんて、判らなくて。]

…っ!?
ペラジー…!!??
[逃げるように駆け出した姿を追えなくて、困ったように振り向いた。]

どうしたんだろう…。

(189) 2010/07/03(Sat) 14時半頃

掃除夫 ラルフは、何だか気まずくて、とぼとぼとその場をあとにする。*

2010/07/03(Sat) 16時頃




 これは私の進化の過程の一頁です。

 


 生まれてから、23年。
 私は初めて自分の足で立っている感覚に気づきました。


 ねぇパパ、ねぇママ。
 私は恋をしたんだよ。


 一人で息をするのがつらいから、
 あの人と一緒に呼吸をしたいと思う。


 手が生えました。
 人に触れたいと思う手です。

 すっと伸ばすと、あの人に触れられそうだった。
 なのに何故だろう。

 この手はあの人を包みたいのに、
 傷つけるナイフに変わってしまうんです。


 触れれば触れるほどに傷を付けて、
 あの人を殺してしまいそうだ。

 じゃあナイフを放つその前に
 あの人を殺してしまおうか。
 それがあの人の心を傷つけずに済む方法じゃない?


 そんなの厭だ。


 一層、二人息絶えて。
 何もかもを失ってしまうべきなのでしょうか。

 だけど、私は進化する。
 私はまだ、進んでいく。

 あの人を失っても、私は未だ終わらない。


 
 だから 私は生きたい。



 そう、あなたは生きたい、のね。

[その言葉を聞けば、それ以上は今は語る事無く。
静かに、彼女の進化を、歩む道を見守る事を決めた。]


 だけれど、

 もしも、


 "その時" が 在るならば

 私など切り捨てて下さい。


 それも、私の、願いです――――


 ”その時”

 あなたがどの道を選択するにしても。
 あなたが何を望むにしても――…。

 私が、その時に生きていられたら――…。


 あなたの希望に添うように、するわ。


ヴェス。
愚図ってても、死んじゃうんだろうけど。



私には、何もできないよ。
セシ兄は、私のこと、見てないもん。


私は、ヴェスみたいに。

まっすぐに気持ちを伝えることなんて、出来ない。


どうすればいいか、わかんないもん。


だから 諦めるのか?

だったら 厚意に あぐらでもかいてればいいさ。
言葉じゃなくても 出来ることくらいあるんじゃないのか?

モラトリアムは 長くないぜ


─…っ

[心で呟いたことに、返事が返ってくるとは思わなかったから驚いたものの。
何故、と思わなかった自分もいて。]


…諦めたく、ない。

私のこと、見てなくても、子供扱いでも。
セシ兄に、笑ってて欲しい。

…ありがとね、ヴェス。

ヴェスも。諦めないんだね。


さて――

[聞こえるということ、伝わるということ。一呼吸の間にどうでも良くなって]

どうだかな。
願っても動いても叶わないことは あるからな。
要は 自己満足出来るかどうか それだけだ。

だから――礼を言われる筋合いはない。

[いつものようにざくりと切り捨てて]

まぁ――脈はなくもないんじゃないか?

[皮肉るように言って話を打ち切った]


うん、それでも。
ありがとう、ヴェス。

脈?
─…ないよ、絶対。

セシ兄があのひとのこと、忘れるわけないじゃない。

[もう話す気はないだろうヴェスに、それでも礼を言って。
儚い笑みをたたえたまま、彼の言葉を否定した。]


【人】 掃除夫 ラルフ

[納屋の奥で何かから逃げるように、甘い薬煙草に溺れ酔いしれて。
けれども手持ちは数多くは無く、鮮やかな白昼夢はすぐに色あせていく。

あとに残るのは酷い倦怠感と、吐き気を伴う頭痛ばかり。
小さく呻きながら納屋を出て…]

…なんで……
なんで、残っているんですか……

[目に入ったのは庭先に出る主人の華奢な背中。
とっくに他の使用人たちと共に村を捨てたとばかり思っていたのに。]

(289) 2010/07/04(Sun) 01時頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 01時頃


【人】 掃除夫 ラルフ

[問われて、ゆっくりと首を横に振る。]

別に、行っても仕方ないかな…と思って。
どっちにしろ死ぬなら、じたばた足掻いても意味ないですし…

それに、本家に行ったとしても…お役に立てる自信もありませんから。

[目を伏せたまま、ぼそぼそと答える]

お嬢様こそ…何故…?

(297) 2010/07/04(Sun) 01時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[ガチャリと物音。

こんな状況だし、留守宅だと思って泥棒でも来ていたらどうしよう。]

…誰っ?
[自然、主人を庇うようにしながら、気配の主へ声をかけた。]

(301) 2010/07/04(Sun) 01時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…え、あ、…ちょ…、アイリス?

[出てきた様子にオロオロと戸惑ってるうちに、ワインの瓶を押し付けられて。
目を白黒させながら、落として割れないように瓶を抱える。

どうしよう、って顔で、主人をちらりと見た。]

(309) 2010/07/04(Sun) 01時半頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…ぇ?

[アイリスのいいようにきょとんとして、漸く自分が主人を庇おうとしていたことに気づく。]

だって、みんな行っちゃったから、僕しか…居ないし……
[頼れる人は居ない、そう思ったせいなのか。自分でもよく判らなかったけれど。

ワインは貰っておくようにと言われ、やや戸惑いつつもうなづいた。]

(321) 2010/07/04(Sun) 02時頃

掃除夫 ラルフは、ワインの瓶をだいたまま、おろおろしている。*

2010/07/04(Sun) 02時頃


掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 02時頃



 私は何を誤っているのだろう。
 


 好きなのに、こんなにも大切なのに
 私の言葉はナイフになってしまうんです。

 器用な恋愛なんて出来なくて。
 いつもいつも、付き合った人を捨ててきた罰なのでしょうか。


 甘い誘惑でもなく、
 快楽でもなく、

 もっともっと純粋なものが私には分からない。


 腫れ物に触るように接するなんて誠意が無い。

 私は正直です。何処までも正直です。

 そう、私が正直になればなるほど、嫌われてしまう。



 もう、一層―――死んでしまいたい。
 


 そんな、絶望感に、苛まれています。

 だけど、私にとってピッパという人はとても大切で。

 大嫌いな私が死んでも泣いてなんて呉れないかもしれないけれど

 それでも…――


 もしも、万が一
 
 ピッパさんが私を亡くしたことで悲しむこと

 その可能性がある、限りは

 私は、未だ、死ねない。



 私は……

 私は、

 何を、誤っているんだろう。
 


 パパ、ママ。
 はじめての恋で、めげそうです。

 だけれどパパとママが病に苦しみながらも
 最期まで必死に生き抜いたことを忘れない。

 私も苦しみながら、もがきながら、
 大切な人の幸せを――**


【人】 掃除夫 ラルフ

[主人の立ち居振る舞いに、一種の覚悟のようなものを見て、
…それが、投げやりな諦観では無ければいいと思った。

この人は、自分とは違うのだから。]

あ、お湯沸かすくらいなら…僕が。
[流石に美味しく淹れる自信は無かったので、手伝えるのは、そのくらい。
主人が友人たちを応接間に招き入れている間、厨房からは「あちっ!」とか言ってる声が漏れ聞こえたりもするかもしれない。]

(386) 2010/07/04(Sun) 09時半頃

掃除夫 ラルフは、メモを貼った。

2010/07/04(Sun) 11時頃


[何処からか響く声が、砕け壊れた魂に響く。]

 あなたは、立派よ?
 逃げなかったんですもの――。

 真っ直ぐに向かったんでしょ。

 思うところを、気持ちを伝えるため、に。


 私は逃げた、卑怯にも、自分の気持ちを隠して逃げたの。
 好きだったの、愛していたのに。



 怖かった、から。


 逃げた結果――。





 生まれたのは、別れ。

 あの頃に戻って、自分を変えたいと。

 何度後悔の涙を流したかしれない、わ。



 そして、私の死は直ぐ其処まで迫っている。
 私の心は壊れたまま――




 10年以上も
 深い深い疵を負った心の底で。

 ――時を止めたまま眠っている。


 でも、あなたは――。
 勇気をもって、想いを告げたの。

 
 最期まで生き抜くために――。

 最期の時を後悔しない、ために。


 それは――…。
 とても、大切なこと。



 あなたが、生きた証、よ。


 あなたの想いが届いて、――…。
 少しでも、あなたのために。

 大切な人が心を動かしてくれる事を。

 私も祈る、わ。






 あなたは私の鏡のような存在だから――…。


.



 あは、
 あははは、
 あははははは!!
 
 ―――、っ

 あははははははははははははははは!!!
 


【人】 掃除夫 ラルフ

─お屋敷の厨房─
[良く片付いたキッチンは、やや年季は入っているものの清潔で広々としている。
厨房だけではなく、屋敷全体がそう整えられているのは、執事たちの普段の行い故か。

風呂やトイレや下水の掃除の時くらいしか、母屋にはほとんど入らないから、主人の屋敷でありながらどこに何があるか分からないのが情けない。]

セシル、料理とか出来るんだ…。
すごいや。
僕も、ちょっとくらいは習っておけば良かったね。

[母親が家事をする姿などほとんど見たことがなかったし。どうせ何も出来ないと思っていたから。]

今更そう思っても、しょうがないのになぁ。

(405) 2010/07/04(Sun) 15時頃

[サイモンがあげた狂気の哂い声――。

でも、女の耳には、
それとは別の、狂ったような女の哂い声も届いた気がして――]

 ――…。

[周囲を見渡しても、女の姿は見えない。

何処か痛々しく感じる女の哂い声が、ただ耳に残った――**]


【人】 掃除夫 ラルフ

今更、だよ。
だってさ、僕らもうすぐ死ぬんだし。
[複雑そうな表情で撫でるセシルに帰す言葉は、清々しいほどにあっけらかんとした絶望。
いや、絶望ですら無いだろう。
最初から無い望みなんて、絶たれる事などないのだし。

それでも、出来そうな事はなるべく手伝い、あまりの要領の悪さにセシルをかなりてこずらせたけれど、出来上がった質素な食事を主のところへ共に運んだ。

食べて良いと言われるまでは拾われたばかりの捨て犬のように隅っこで静かに控えている。
主人の知らぬところでは、先輩たちからの扱いは気まぐれに拾った野良犬のようなもので。
夕飯の残り物を貰えて納屋の隅で寝れるだけで十分破格の扱いだったけど。]

…火事?
[戸惑いつつも皆が行くならお伴について行くつもり。]

(450) 2010/07/04(Sun) 23時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

[燃え上がる民家を、ぼんやりと眺める。
感慨も何も、ありはしなかった。]

…水、持ってきたほうがいいのかな?
それとも…もう無駄?

[消そうとしてもしょうがないんじゃないか。
そう思うのはまるで、街に助けを求めてもしょうがないんじゃないか。
そんな思いによく似ていた。]

(459) 2010/07/05(Mon) 00時頃

【人】 掃除夫 ラルフ

…やりたい事したらいいって、セシルさっき言ってたよね。
誰か、やりたいから壊しちゃったんじゃない?
捕まって処刑される前にどうせ死んじゃうんなら、幾らだって悪いことできるし。

[やりたいことなんて、別に自分にはなかったけれど。

役人に見つからなきゃやってもいいんだとゲラゲラ笑っていた大人たちを、息をひそめながら幾人も見た記憶はあった。]

(461) 2010/07/05(Mon) 00時頃

掃除夫 ラルフは、うなづいて、バケツを抱えて駆け出した。

2010/07/05(Mon) 00時頃


 鏡…―――

[ぽつ、と呟く。
 彼女の言葉に対しての、感想が、喉元で引っ掛かる]

 貴女は、

 つらかった、でしょう。

 ぶつけようの無い、想いを抱えるのは

 とても残酷だわ――


 ある妊婦が、隣の魔女の家のラプンツェルという果実を
 食べたくて仕方なくて、
 夫は「ラプンツェルを食べさせなければ死んでしまう」と
 魔女に乞いました。


 魔女は生まれてくる子と引き換えに、
 ラプンツェルを好きなだけ食べて良い、と言いました。
 そして生まれてきた子は、魔女に浚われてしまいました。


 子はラプンツェルと名付けられ、
 外に出られないように、塔の上で育てられました。
 魔女はラプンツェルの長い髪を伝って、塔に登り
 それが魔女とラプンツェルの会う唯一の方法でした。


 ある青年が、ラプンツェルの髪を伝い、塔に登りました。
 二人は一目見て、互いに惹かれ合い、何度も逢瀬を重ねました。
 口付け、身体に触れ、深みを知る。
 背徳的な逢瀬。


 ラプンツェルが子どもを孕んだと、知り、
 魔女は怒り狂って、ラプンツェルを塔から追い出し
 遠く遠くへとやりました。


 青年はラプンツェルの行方が分からず、
 絶望して塔から身を投げ
 失明してしまいました。


 それから暫しの時が経ち、
 ラプンツェルは、双子の男女と一緒に暮らしていました。


 青年は、ラプンツェルと再会し、
 ラプンツェルの流した涙によって、
 青年の目は奇跡的に再び光を取り戻しました。


 そうして二人は、しあわせに、なりました。
 めでたし、めでたし。



 ……とってつけたようなハッピーエンドね。
 世界はそんな風に幸せに巡る筈が無いのに。

 ラプンツェルが子を孕んで
 青年が失明して
 かなしいかなしいおしまいにすればいいのに。


 貴女も、そう。

 姿を消して、
 互いの居場所も分からずに、
 絶望して、
 後悔して、

 ……世界の全てがハッピーエンドになるわけがないのだわ。





 そうと分かっていても
 無慈悲な世界に生きても、
 それでも、

 幸せを願うのが、人なのでしょうね。
 此の物語を幸せに終わらせた、著者のように――。


[残響が掠める哄笑には、唯]

 ―――…。

[瞳に陰りを落とし、その眸を細めるだけ]


 幸せな、終りは――
 望んでも手に入れられないわ。
 
 それを望んでも、得られるのはほんの一握りの人だけ。
 多くの人にとっては、それは儚い願い。

 いいえ、一握りの人にとっても、他の人からみれば幸せなだけで――。

 本当は幸せではないのかもしれない、わね。


 でも、縋ってしまう。


 最期だから、特に――。

 幸せな終りを……。


 幸せなんてものは
 憧れる為に在るのかしら。

[ぱちり、と、瞬きをした]

 縋ってしまう、か。
 そうね。

 ……そう。

 なんだかんだ、言っても、
 それを望んでしまうのね――


 そして、私は……。

 終りに怯える人を――…。
 病から逃れたい人が――…


 縋りきれないのなら。
 せめて、永遠の眠りにつかせてあげることで――。
 縋っても得られぬ苦しみから


 ――解放をして、あ げたい、の。

 苦しみに満ち溢れてこの村が終るのは見たく、ないから。


【人】 掃除夫 ラルフ

[手分けして水を運び、火を消し止めて。
煙を吸ってしまったのか、隅っこでケホケホと咳き込む。]

…危ないよ?
[はいっちゃダメかなと聞いたミッシェルを、心配そうにかえりみた。]

(481) 2010/07/05(Mon) 01時頃

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