…………………みゃおおう。

[悲しげに一度だけ猫は鳴いた]

ええ、一緒に逝きましょう。世界に愛《ﾗﾌﾞ&ﾋﾟｰｽ》を。

[獣が口を開くとそれは少女の声に。
鉤爪ごと伸ばした手はまだ若い女性の腕に。

そして傍らで。

みゃおう♪

確かに猫が鳴いた]

エフェドラ、私と貴女で世界を変えましょう？

[そして

封神演義《ｾ ｲ ﾌﾞ ･ ｻﾞ ･ ｸ ｲ ｰ ﾝ 》

ここに始まる**]

　――約束、忘れていないよな。

　食べ放題でも、金魚鉢パフェでも。
　何でも奢るって約束だろ。

― 猫が鳴く ―

[掛けられた声に、姿に脚を止めミラジェンが鳴く。

ごろごろと喉を鳴らして、彼の言葉に首を傾げ]

なぁぁおん♪

[知っている、と言うように]

みぃ♪

[そして小さく鳴いたのは彼の傷を慰める様に]

みゃぁぁお♪

[最後に彼の横をすり抜ける時に、彼の門出を祝うようにもう一度鳴いた**]

[蒼い蒼い薔薇と荊の檻の中。
眠る二人の乙女<<ｸｲｰﾝ>>が目覚めたのは紅い世界<<ﾚｯﾄﾞ･ｿﾞｰﾝ>>
どれだけ未来で目覚めたのかは私達も判らないけれど。

揺るぎない１つがある]

エフェドラ…おはよう。
ねぇ、世界が呼んでるわ。


いきましょう？

[希望を載せて蒼い舟。
囲む薔薇と同じ蒼だが私達と違う彩。

その色を]

紅い愛で染めましょう？

[笑顔を空へ向けて蒼い花弁と共に私達は舞い上がった**]