199 Halloween † rose
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>>167 [そして、繰り返しのハロウィンを憶えている者が それでも、忘れるかもしれないと、
いや、もしかすると、忘れた頃、本当に短い手紙が届く。 まだ、店をやっていいるのか?と。
しかし、返信の宛先はなく、 その居所は、友人の吸血鬼も知らない。*]
(174) nostal-GB 2014/11/02(Sun) 09時半頃
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っわ、な 、 ……ぃ……、わな……いで、ぁふ 、 ドナルド
[>>170肌を内側から焚くような羞恥心が苦しい。 だのに、ドナルドに見られていると意識するだけで 余計に冷え切った身体が火照っていくような錯覚を覺える
此の手であがる息も、滴る体液も、硬度を増す彼の花弁も。 視覚で己を煽りたて、自身の欲望を育てる水となる。 合わさる幹がドナルドの腰が浮く度強く擦れて、 次第になにも考えられなくなり、頭の中が白くなってゆく]
ドナルド、………、ぁ、は……綺麗 もっと、私で、感じて、 ……ぁ、ぁ、あぁっ
[>>171次第に溶けてぐずぐずになっていく思考は、 はしたないと理解をしていても 彼の動きに合わせ腰を揺らめかし。 その癖、重なり合う部分を離したくなくて 二本の雄を片手で包むようにし、接合の役を果たさせ]
(175) motimoti 2014/11/02(Sun) 16時半頃
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――ン゛っ、んっんんー……、ふ
[息苦しさも構わず舌を絡ませ、肉厚な其れを甘く吸い上げる 糸引く唇が離れ、ドナルドの熟れた声音を、欲求を聞き、 淫欲に熔けた眸をドナルドへ預け、こくりと首を縦に]
私も、もう……、っふは――ぁ 、 …で、ちゃう、ドナ……ルド、ぉ
[しどと垂れるカウパーは潤みを与え。 彼の其れと混じり合い、耳にも心臓にも悪い水音を鼓膜へ届け 生理的な感覚がら訪れる涙腺の緩みが、涙を眼に浮かせ。 誘われた申し出>>172に、何度も頷き、呼気を更に荒げて]
っあ、一緒に……ッきみと、いっしょ……にぃ
(176) motimoti 2014/11/02(Sun) 16時半頃
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は、ぁあぅ……っ!
[熱篭る貌を欲求に歪め、びく、と大きく身体を震わせ。 白い欲を飛び散らせて、彼の腹部を湿らせる。 彼もまた、達してくれたのだろうか]
はっぁ………、ぁ ぁあ……、ゥ ……ドナルド、……あいしてるんだ、君を、……
[その愛しい顔、頬へと指を添え、触れるだけの口づけを。 恍惚と表情を緩ませ、深い息を吐いた
霞がかった頭は重く、心地良い倦怠感に眩暈を憶え。 ドナルドの肩口に顎を預け、彼の体温に上体を委ねる**]
(177) motimoti 2014/11/02(Sun) 16時半頃
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許婚 ニコラスは、メモを貼った。
motimoti 2014/11/02(Sun) 16時半頃
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[お前と一緒に過ごすのは好きだと、彼が言う。
暖かい感情が、心音を響かせる感覚がくすぐったい。
先客ができたと、彼が言う。
ならば初めから期待などさせないで欲しかった、と。 意地の悪い言葉を告げてもいい筈の唇は、ふるりと震えるだけ。]
(178) lalan 2014/11/02(Sun) 17時頃
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……お別れ、デスか。 もう、二度と。
[会える方法が無くなるのかと、しがみ付く。 緩く抱き、髪に、背にと、触れてくれた感触とは対照的に。
次に顔を上げる時、 僕は、泣いてなどいないだろう。
泣いて迷惑はかけたくない。 泣いて困らせたくない。 嫌われたくないのだ。 特に、この人には。]
(179) lalan 2014/11/02(Sun) 17時頃
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[――笑い差し出す指先に。 昨日ではない昨日に約束した砂糖菓子。
甘さと同時に、すうと鼻に抜ける薄荷味の涼やかさを、彼の唇へと押し当てる。
笑って寂しさを誤魔化して。
きっと僕は、この星の欠片によく似ている**]
(180) lalan 2014/11/02(Sun) 17時頃
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落胤 明之進は、メモを貼った。
lalan 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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うん、わかったよ、ボス。
[>>151それが、ボスからの最後の命令ならば。
きちんと守ると伝えるように、指先に撫でられた黒い耳がぴくりと揺れた。
そこで一旦、意識は途切れ…………]
(181) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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……ミァ?
[カボチャバケツの中に入れられた、体毛の湿った小さな黒猫は、不思議そうに悪魔を見上げて首を傾げた。
最後の命令の通りか、使い魔として、シーシャの傍にいた時の記憶は、完全に消え落ちている。]
(182) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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─ ホテルの一室 ─
[トカゲ急便に運ばれながら、小さな黒猫は、タオルに包まりウトウトと眠りにおちていた。 なんの夢だかは分からない、けれど、きっと楽しい夢を見ていた。]
…………?
[誰かに、呼ばれたような気がした。 誰だかは分からないけど、とてもとても、大好きな声だった。
金眼をぱちりと開くと、かさこそと身動いで、バケツの縁から顔を覗かす。]
(183) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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ミー……。
[明るい鳴き声とともに、小さな耳を動かすと、触れた鈴が、よく似た明るい音を鳴らした。*]
(184) nordwolf 2014/11/02(Sun) 17時半頃
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[猫の鳴き声と、涼やかな鈴の音が聞こえた。
そぞろ巡っていた眼差しは再びベッドの上に戻り、 そこでバケツから顔を覗かせる小さな黒猫を見つける。]
(185) onecat69 2014/11/02(Sun) 18時頃
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[揶揄いまじりの言葉を向けられ、顔にサッと朱が走る]
アンタ以外を相手に勃ちゃしないわよバカ!
[文句を言ったつもりが、どツボに嵌ったかもしれない。 意地悪なはずの眼差しは、見上げれば何故か温かく感じられて、余計に体が熱くなった。
抱き上げられ、寝台へと横たえられる。体に感じる彼の重みが心地いい。 あの頃、けっして踏み込んでこなかった深みへ。迷いなく求められて、心が震えてしまう]
……ぁっ、
[瞼への口づけの後、急な心許なさに身をすくめる。隠そうにも彼の重みで身動きが取れず、体の全てをさらけ出したまま]
(@40) heinrich 2014/11/02(Sun) 18時頃
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……おかえり。ミー。
[抱き上げると、温かかった。とても温かかった。 胸に抱いて、とくとく弾む心音を重ねる。
無垢な金瞳はどこまでも澄んでいて まるで初めて世界に触れる仔のように濡れて光っている。 だから、か。
ふたりで駆けた街の明かりを 菓子にはしゃぐキミを 不器用に踊ったタンゴのリズムを 重ねた手の熱さを 何度も名を呼んでくれた声を 月夜に交わした約束を 思い出して。
声を殺して、少しだけ泣いた。*]
(186) onecat69 2014/11/02(Sun) 18時頃
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アタシの悦びは、アナタの悦び。アタシの涙は、アナタの涙……。
[シーシャを見上げたまま、与えられた言葉を繰り返す。その言葉の響きは、まるで、]
……誓いの言葉みたい。
[ぽつり、零してから、微笑む。目元が滲んでしまいそうだ。 祝福する神もいないけれど、お互いだけを証人にして交わされる誓いの言葉。 胸元に刻まれる契約の印は、奥深く息づいて、ゆるやかに根を張っていく]
シーシャ、 キスして?
[囁いてねだるのは、炎を移すためでも、契約を刻むためでもない、ただ互いを欲する口づけ]
(@41) heinrich 2014/11/02(Sun) 18時頃
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随分不器用じゃねぇか、奇術師の癖してよ。
[本当に?という驚愕と、心底からの呆れと、薔薇の赤よりも淡く色付く頬を見下ろして芽生えるものと 元来多くのものが入っている筈のない心の器からぽろぽろと忙しなく溢れて忙しい。]
誓ってる。 オレはテメェをもう一回亡くして生きるなんざまっぴらだからな。
(187) shake 2014/11/02(Sun) 19時頃
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[祝福ではなくある意味呪いに近い。 互いに"夜明け"は二度と訪れず、夜の闇は想いの程に深くなる。 けれどその暗がりで二人在る為ならば自分は文字通り何でもする。]
……オレを忘れるな。
["居場所"であり続けてくれと、情けない言葉こそ形にはならないものの想いだけは強く込めて静かに唇を重ねた。
とはいえ 行為は神聖なようでいてあくまで悪魔。 小さなリップノイズが増える度、抱き締める腕は徘徊を始めて胸へ、下腹へ。]
(188) shake 2014/11/02(Sun) 19時頃
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もう少し堕ちりゃ悪魔の言葉が分かるようになるぜ? ほら頑張れ。
[離れ切らない唇で相手を唆しながら 本当に誰とも番わなかったのか、と好奇が半分、眠らせていた独占欲が覗いたのが半分。 遠慮なく滑かな肌を探り、浚い、 兆しにぶつかったなら何か証拠でも出さないかと幾度も強く擦り上げた 上も下も。*]
(189) shake 2014/11/02(Sun) 19時頃
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―海の見える街―
[潮風に抱かれた海沿いの小さな街に 時計塔の鐘が響く朝。 越冬のため旅立つ海鳥が朝靄を切った。
パンが焼きあがる匂いが立ち込める路地を、青年は駆ける。 深まる秋の朝に白く蕩ける息を弾ませて。]
ただいま!ミー、ミーさん!
[時計店の裏口から台所に飛び込んだ青年は 年寄りの黒猫と若い黒猫のためのミルクをパンで火にかけ、 港で拾った魚を餌皿に放り込む。
先月から任された時計塔の深夜整備の仕事明けだが 鼻の頭を赤くして笑う青年の顔付きは明るい。]
(190) onecat69 2014/11/02(Sun) 20時頃
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親方。行ってきたよ、時計塔は今日も健康だ。 あの分だと来月の点検までは何の心配もない。
[先に朝食を囲んでいた時計屋の一家に混じって卓に着くと 今日もまた穏やかな一日が始まる。
――…あの小さな街で過ごした 不思議なハロウィン祭から、先月で三年が経った。
朝から賑やかで華々しかった祭の情景や 広場のマジックショー、ダンスパーティの夜の明るさ、 経つ日に交わした友達・リーとの再会の約束は 良い思い出として今もはっきりと覚えている。
しかし、それだけだ。
それでも時々夢を見る。 知らない丘の知らない屋敷の屋根上で月を見る夢を見る。]
(191) onecat69 2014/11/02(Sun) 20時頃
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[夢のせいでほんの少し感傷的な気分で目覚める朝は、 決まって、傍らで眠るミーを抱き寄せて瞳を見つめた。 不明瞭な夢に見る月を思わせる金色の瞳。]
ミー、好きだよ。 俺達はずっと一緒だ。 ミーは、俺の猫だもんな。
[そして、ぴんと尖った耳にそう囁くと 寂寥めいた靄は晴れて明るく笑えた。
この子の傍は常に温かくて楽しくて。 一緒なら、きっとずっと笑っていられる。*]
(192) onecat69 2014/11/02(Sun) 20時頃
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徒弟 グレッグは、メモを貼った。
onecat69 2014/11/02(Sun) 20時頃
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− ホテルで −
[グレッグがミーを待ち続けているとは知らずに、 まだ宿を発っていない事に安堵しながらロビーで待っていると 数日前に覚えた声>>153]
グレッグ! 良かった。また逢えた。
[出会いは商売人と客、それだけだったが、今はそれ以上に 大切な友人とさえ思えるのは、この不可思議な数日のせい。 同じ奇妙な体験をどんな風に過ごしたのか、 聞きたいのは山々だが、こんな場所で長居も出来ず。]
グレッグがくれた飾り細工の南瓜な。 あれ、凄かった。 チビ達も羨ましがってたし、魔除けにもなったよ。
[魔女に逢えなかったのは、あの南瓜の力かも知れない。 そんな事を考えつつ、彼の連絡先を受け取ったが。]
(193) pannda 2014/11/02(Sun) 20時頃
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あ、俺な。 この街を出て行くことにしたんだ。 何かやらかしたって事じゃないから安心しろ。
でもまた逢えるから。 来年じゃなくても。 何処かでまた、俺、グレッグの住む港町も見てみたいし。
[また逢いに来ると、言われると少しだけ困った。 それでも気持ちは嬉しいし、俺もグレッグとまた出会いたい。 だから、ここでは無いけれど。 もう一度、再会の約束だけをして。]
(194) pannda 2014/11/02(Sun) 20時頃
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今度はグレッグが案内してくれよな。
[笑顔でその手を握った後、そっと耳元に唇を近付ける。]
本物の魔女、いたよ。
[ジェレミーの家に魔女はいたのかどうか、何があったのか。 その一端だけを擽る様に耳に残して、後は再会した時の お楽しみ、と手を振って別れを告げた*]
(195) pannda 2014/11/02(Sun) 20時半頃
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―1,November 2014 ホテルのロビー―
海が一等広く見える場所を教えるよ。 ……生きてりゃ、何度だって会える。
[握手を交わし、一度だけリーの肩を抱いた。 いつかの再会に期待し、今の別れを惜しんで。
囁かれた秘密には薄く笑みを浮かべて、]
ふ…っ は、魔女まで本物なのか。
[楽しげに笑った。 そしてグレッグも大切な秘密をひとつ打ち明けた。 「俺は、悪魔の黒猫に、恋したよ」と。*]
(196) onecat69 2014/11/02(Sun) 20時半頃
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ジェレミーは、ピュアルートってきこえた?あれ?
nostal-GB 2014/11/02(Sun) 21時頃
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[>>178>>179今後この街に戻る予定は無いし、数年で居所を変える身。 リーと共に行くならばそれも多少は落ち付きを見せるだろうが、それでも、再びこの男と顔を合わせる可能性はゼロに近いのだろう。 住所を送る気も、あまりない。]
…そうだな。 多分、二度と。
[彼と、リーと。何処が違うのかと問うてみても答えは曖昧で、 それでも選んだのは彼では無いのだと、昨夜と同じような温もりと笑みを強く抱く事はしない。 ただ、彼の笑みだけは昨夜のリーの物と大きく違って居て。そして、それを違えてしまったのは自分だった。
縋る男をゆるりと撫でていれば、差し出されたのは11月の菓子。>>180 恐らく彼のクニの菓子なのだろう。異国の珍しい品で、目にした事はあまりない。
押し当てられた欠片を加えれば、彼の指にカサついた唇が触れたか。]
(@42) mzsn 2014/11/02(Sun) 21時頃
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[人の食べ物は、魔にとっては時に脅威に。
ぐずぐずと、 口内を焼きながら溶け行く砂糖を転がすと、]
…うまいよ
[そう呟いて、閉じ込めていた手を離す。
ハッカは魔を祓う。 砂糖と薄荷と、血肉の味をさせて、星は溶けた。 唇を僅か爛れさせて。]
(@43) mzsn 2014/11/02(Sun) 21時半頃
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[正体を知った人間をこのまま帰すのは、気が引ける。 数日分の記憶を飛ばす薬もあるし、それこそ、殺して今度こそキッチリ幽霊にしてやってもいい。 それでもそれを実行しないのは、特別な情が沸いたからか。]
…――百年か二百年位したら、 その時は匿ってくれ。
運が良けりゃ、まだ生きてる。
[自分は。 しかし、彼はとっくに灰になった頃。
温もりがうつった身体は徐々に冷え、再び冬の外気を纏い始めるだろう。最初から彼の抱擁など無かったかのように。
結局、昨晩別の人間と踊ったダンスフロアに、 彼を招く事は無かった。*]
(@44) mzsn 2014/11/02(Sun) 21時半頃
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─ 海の見える街 ─
[黒猫は、今日も窓辺で海を眺めていた。 船が見えると、長い黒尾をゆらゆら揺らし、汽笛が響くと、尖った耳をぴくんと立てた。
あの日から、黒猫はちょっと大きくなった。 けれど変わらず、悪戯好きで甘えん坊で、猫のくせに中華菓子が大好きだった。]
……ミャ!
[そして、聞き慣れた足音が聞こえてくると、いつも一目散に扉の前まで迎えに出た。]
ミャーオ、ミャーオ!
[ぱりぱりと、いつもズボンの裾を引っ掻いては、抱っこをねだる。]
(197) nordwolf 2014/11/02(Sun) 21時半頃
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[黒猫の背中には、ちょっとだけ、他より長い毛が生えていた。 黒に混ざった黒が、なんとなく浮かび上がるのは、グレッグのもとで更に二十年近くが過ぎた頃。 その頃には、先代「ミー」は、もうこの世にはいなかったろうか。]
ミーャ。
[大切にされていた黒猫は、足腰こそ弱ったが、毛艶も爪も、とても綺麗なままだった。 けれど、その背中の毛の一部に、ちらほらと白いものが混ざりはじめた。
何かに似た白い毛は、年々、少しずつ増えていった。]
(198) nordwolf 2014/11/02(Sun) 21時半頃
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