3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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――…。
…、バーニィ
[酷く、困ったような顔を、した。
嗚呼。自分は、鬼だから。]
[困った顔に、帽子の奥から鋭い視線を向ける。]
お前のために言ってるんだ。
そうやって、お人よしの血ばかりを吸いたいか?
嫌だろうが……。
[それは同じ衝動をもっているからこその、助言ではあるが…。]
――血なんか
吸いたくない、んだ
身体――勝手に、……
[唇を、噛む。]
[二人の会話に口を挟むことはないまま。
ただ、ぽろりと零れた名前に、低い声の主が思い至る。]
……ああ。
[あのおじさんか、と、ぼんやり思う。
飼育小屋関連で世話になることは多かった。]**
当たり前だ、血なんか吸いたくない。
同じだ。
同じなんだよ。
[その吸ったあとの虚しさも……。]
――……、
……嗚呼、
[そうだ。
そうなのだ。
酩酊の後の、――自己嫌悪は]
……、…―― でも、…どうするんだ。
…血なら、…やるって、謂っても。
お人よしの血が吸いたいなら、そうすればいい。
ただ、そのほうが苦しいだろうと思っただけだからな。
あと、鬼になる決意はついたよ。
お前らみんな、護ってやるよ。
はは はは
はは はは
鬼は、やっぱり、化け物になるしかないなぁ。**
――……、
[見えないところで]
[表情を、痛みを堪えるようにゆがめた。]
[鬼になりきれない鬼。]
[半端な、黒い染み]
……、――バーニィ……
[渇く、わらい。
何も、謂えなかった。]
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−伝説の木−
…ありがとう。
[そんな約束はできないと、拒否されても仕方がないと思っていたから、 力強い言葉でくれたオスカーに心からの感謝を告げた。 指切り前の呟きは聞きとがめたが、何も言わず。 指を絡めた後、祈るように目を閉じて手を重ねた。]
(677) 2010/02/28(Sun) 03時半頃
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|
[オスカーの問いには、ゆっくりと目を開け、]
しばらくここにいたい気もするけれど、 早く戻って、先生に顔見せないと。 オスカー君がつきあってくれるから大丈夫って報告したら 安心して、あまり叱られずにすむかもしれないよね? [叱られてしまうのは自業自得だけど、 安心してくれるならそれで構わないから。]
ミッシェルさん探しがまだなら手伝いたいし。 皆の顔を見て、安心したいな。それから…。 [次々とやりたいことを挙げていって、 調子に乗るなとまた突っ込まれるだろうか?
そうして元来た道を戻って*校舎へと*]
(678) 2010/02/28(Sun) 03時半頃
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―屋上から降りた頃―
……みんな結構度胸あるね、こんな中を散歩中みたい。
ほとんど連絡係に使っちゃってごめん。
[あちらこちらで人を見かけたのだ、
昼に一度戻った保健室とは様子が違うだろう。]
そっちは、大丈夫?
音楽室でまた騒ぎがあったけど、今は落ち着いたらしい。
……今度こそ、そっち戻るよ。
皆わりと自由だよねぇ。
[聞こえてきた言葉に答えながら、
クスクスと笑う声に、呆れに近い響きが籠もって。]
気にしてないよ。
こっちはこっちで動いてないんだから。
[そろそろ動かなきゃ行けないな、とかちょっと思った。]
ん、対して変わってないよ。
ドナルドとキャロライナが戻ってきたくらいで。
[他はまだ保健室にはいないと言外に言って。]
…待ってるよ。
…… 護る?
[何、から。 誰 から?]
…… な。 ケイトは見つけろって
でも、
黒い染み は ―― 彼女は 何処なんだろう。
―保健室に着く少し前辺り―
こういう時は単独行動した奴から危ないのにねえ。
[声が笑ってしまっているので冗談とは分かるはず。]
キャロ、ちゃんと人と居られる様になったんだ。
……良かった。
[詳細は語らないものの、彼女は立ち直ってくれたのだと知る。]
先生達は……まだ戻って無いんだね。
一番頼りになるはずの人がこれじゃあ、ばらばらにもなるさ。
[そんな他愛も無い会話の後、姿を現しただろう。]
[――…
ケイト。
ケイト。
――それは誰の 名前だったか]
――…、 …?
[思考を途切れさせる、誰かの声。]
―保健室を出て直ぐ―
[ごぼごぼと水の中で何かが暴れるような音。
常とは違い届くのはその音だけ。
問いかけられてもしばらくはその音以外何も聞こえないだろう。]
|
−伝説の木→−
[オスカー>>735の「安心させたげないと」にこくりと頷き、 苦笑混じりのツッコミには自然に笑みが浮かんでー] (ああ、良かった。私、まだ笑える…。)
[そっと胸をなで下ろし、口元に笑みを残したまま、 オスカーと共に校舎へと向かう。 が、ケイトの声が聞こえてくれば、立ち止まり、また不安な表情になった。]
確か…音楽室で出た時もそう名乗ってたと思う。 それとも廊下で会った時だったかな? [思いだそうとすると頭がぼんやりとする…。 印象的だったのはあの緋色の瞳。まるで血のような…]
(769) 2010/02/28(Sun) 14時頃
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|
>>739 だ、大丈夫?
[急に左腕を押さえて呻くオスカーに声をかけた。 古い傷だと説明されたが、不安はぬぐえなくて。 保健室に行こうと提案されれば、二つ返事で同意しただろう。
まだ職員室の惨状を知らなかったから、]
皆が集まってるのは職員室ではなかったの?
[そう尋ね、状況を説明してもらったかもしれない。]
(774) 2010/02/28(Sun) 14時頃
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――ケイト。
……ケイト。
――鬼も
…ケイトを探す?
――何処に居る?
ふざけてる
―――ふざけてる
鬼は、 鬼を、
――鬼。
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[保健室を目指して歩いてる途中、 グラウンドに向かう人影を確認した。 誰かはわからなかったが、明らかに死者にはみえず。 けれど、声をかけても返事はなく、 いつまで待っても誰も帰ってくる様子もなくー。]
どうして?
…どうしよう? [オスカーの制服の裾をぎゅっと握りしめて*立ちつくした*]
(803) 2010/02/28(Sun) 15時頃
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――っち、 ……
…鬼を選んだんなら
鬼に協力すればいいものを…!
[ケイト。――忌々しげに呟いた。]
[苛立つ
迷う
鬼になりきれない鬼
鬼の中にひとり
人の中にひとり
――異質存在。]
( クスクスクスクス )
( クスクスクスクス )
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