3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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…… 違うよ。貴女を嫌うなんて、ない
ただ、 ……見たら心配するでしょう。
[だから。]
『全然、心配することないんだからさ。』
ボケるには早いよ、おっさん。
[思い出した様子に、少しだけ安堵の。
だが、聞こえた状況に少し頭を抱える。]
…… またなの。
[好かれやすいのかな、と。
止めに行った方がいいと、思うのだが。
この身体と ―― が。]
[誰か、と 言われ。行った方がいいと思うのに。
今、自分は動けるのに、相手の名前を聞いて。行くとは言い出せなかった。
とは言え、今、そうとは知らずに向かっている。
考えてみれば、彼がどこに居るか把握してなかった。]
…………、……
――勝手に心配しておきます。
[ 矛盾を孕んだ教師のこえ で ]
……もう!なにしてるんですか!
もっと心配する相手 いるでしょ。
[勝手に、その言葉に くす と笑って。]
『本当に心配いらないんだ、ちょっと見た目気持ち悪いけどね?』
[心配しないでいいよ、と、もう一度。]
ケイト
[苦しそうな、こえ。]
そうだね、『もっとお友達を 送ってあげ』る。
ここ だった の。
[行くためじゃなく、行かないために。
場所を聞いておけばよかった、と。]
いや、
あの、
ちょっと脱がされ……
[困ってた]
そうね、心配しなくちゃいけない子がいっぱい。
[ やみのつめたさも心地よさも 知って いるから ]
え? なに……
自主的に助かってください…!
[ つんとした声 ]
[23秒で見捨てられて、しょうがなく、またバカな頭で考えている。]
しょうが ないね。
[彼を助けるのはやぶさかではない。
本当は 彼女と 顔を合わせにくかった だけで。]
恩に、着てよ ね。
ちょ
最初から、そうやって逃げなよ!
[正論だと思います。]
いや、下手にすると怪我させちゃ、マズいだろうが……。
[意外に気遣いの獣だった。忘れてたのかもしれない。]
じゃあ、今も大人しく待ってればいいだろ。ばか。
ばーか、ばーか!
[少し、八つ当たり。]
……何も してない、し。
何もする必要なかった。
[あまり、見たくないものを見せられただけだった。]
ねぇ、おっさん。
[服の下に、見えた 獣 のような 剛毛。
獣 に 変 わってしまうのだろうか。
自分が 闇 へと 変 じているように。]
おっさんは、ばかなままが、いいよ。
[恐らくは、本人には意味の解らないことを言った。]
先生は不細工は嫌いだよなぁ。
[帽子がなくて心もとない……。]
って、バカでいいんかなぁ。
不細工でバカって最低じゃねぇ?
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