78 光環の戦溟 ― bloody searoar wars ―
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この大地総てを還せど
この虚空総てを還せど
ない。
ないのだ。
どれだけ探せども
この手にないのだ
私のこの手にせるものは
死と破壊しかないのか。
[零に還された大地には何も無い。
その手に零を宿す女以外には何もない。
零の手が触れても女の身体は還らない]
私のこの手にせるものに
生と希望はもてぬのか。
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― 伽藍の虚空 ―
…………夢か。
[夢を見ていた。 人間の本来立ち入る事の無い歪んだ空の中で。 そして夢見は悪かった]
(174) 2012/02/03(Fri) 22時頃
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…………くくっ、は。 "始まりの煉罪《アマルティア》"がお前にはある、か。
自分の罪も忘れて、良く言えた身分だ。
[くしゃりと亜麻色だか栗毛だかわからない髪を抑え付ける。 人間の様に、櫛のひとつも入れた事にない女神の髪。 それでもそれは、極上の絹糸よりも尚艶めいた美しさを誇る]
(175) 2012/02/03(Fri) 22時頃
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(総て今更だ。
罪に塗れ、禍に澱むこの世界を破壊し、素敵な再生を。
太陽《サイモン》を還したこの世界。
ならば総ての塵ひとつまでも、零に還すまでのことだ)
[胸中でひとり呟く死女神の背中に、翼がざわめく。
もうすぐ時が動く。
恐らく、禍の匣《BOX》の次なる解放は、そう遠くない間近に差し迫る]
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世界に、素敵な零ノ華《Calll Zero》を。
心残りなど、私にはなにもないのだから。
[右腕が疼く。熱く。ほんの微かな悲しみも一緒に伝える。 あの少年に呼ばれている。 表情の底の知れない足取りで立ち上がり、 仮面を被った死女神は、伽藍洞の様な虚空から立ち去った]
(176) 2012/02/03(Fri) 22時頃
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時間は、わからない。 でも、今のままの俺が動いたところで、 ただの足手まといにしかならないから。
[さっきの、……良平との、戦いのときみたいに。]
………… 匣が、開いて…… 7つ開ききったら、崩壊《ウルヴェレア》の、 完遂。
[まただ。 言葉が勝手に出てくる。]
それまでに、匣を、浄化の焔《クレマツィオーネ》に沈めなくちゃ、 再生《アルメヴィア》も、訪れない。
ぜんぶが、
[俺は、そんなこと、しらない。 頭が割れるように痛くなって、しゃがみ込んだ。]
(177) 2012/02/03(Fri) 22時半頃
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― ドゥ・シアーラ付近 上空 ― [皓《しろ》と黎《くろ》にそう告げて間もなく。 >>164 コツコツという音に 呼ばれた。 呼ばれるままに飛び、上空から己を呼んだ者を見下ろす]
ああ 我が美しき零の華のお気に入りか
[>>177 しゃがみ込む様子を、淡泊に眺め そっと 少年の心に囁く。]
(ぜんぶが) 『全ては、予定調和《テンノホウソク》への路を辿る』 (すでにさだめられたこと)
[―――…ィイン 微かな耳鳴りが、この周辺の空を満たした]
(178) 2012/02/03(Fri) 22時半頃
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――ドゥ・シアーラの港――
[つい先程だろう。戦禍の名残がようやく落ち着いた頃は。 遠くから、その足で姿を現し、随分と皓《シロ》の堕天使が振り撒いた惨状の街並みを歩き来る死女神の姿は、相変わらずも身体のラインがありありと見られるスーツ。
――カツリ。
靴音を響かせ、四人の抗う者の前に現れるのは、『零ノ華』女統領としての姿。 恐らく禍の匣《BOX》の気配の残滓も感じる事は困難だろう。 だが、その仮面を身に着けておらず、処か、手に持つ様子もない]
(179) 2012/02/03(Fri) 22時半頃
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今戻ったぞ、坊や。
[頭を抱えながらしゃがみこむ少年に歩み寄り、その頭を撫でる>>177。 くしゃくしゃと、少々乱暴な手付きだ]
随分と荒れ果てた街並みになっているが。
ある程度の事情は理解している。 ……良くやったな。
[少年の傍らには、幻想ノ刃≪パンタシア≫の青年に、他でも無い、標的として命じた、鳥と龍。 やはり、思い描いた通りの相手がそこにいた。 ふと昏い虚空(そら)を何となしに見上げたが、何もなかったように視線を戻す]
(180) 2012/02/03(Fri) 22時半頃
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[勿論、上空に存在する、監督者《エピスコポス》も。
辺りの空を満たす耳鳴りも承知している。
どうやら、死女神、同胞として接する気は今は無いとばかり。
上を向いても、何も見えなかったかの様に視線をまた落とした]
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7つの匣……
『今は、いくつ目だって? 俺っちの解放は、いつ来るんだァ。浄化の焔《クレマツィオーネ》ってのは、どういう……って、おい! おチビィ!!』
[しゃがみ込み頭をかかえるのを見れば、質問攻めにしていたナシートが慌てて声をひっくり返す。]
痛むのか。 深く息を吸え。吸い切って止めてから、深く吐け。落ち着くまで、な。
[カトリーナの力で癒すことはできようが、今はそうすべきでないと判断する。これ以上の彼女の消耗は負担が大きすぎる。 少しでも体内緊張をほぐそうと、深呼吸を薦めた。]
(181) 2012/02/03(Fri) 22時半頃
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風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/03(Fri) 22時半頃
風来坊 ヴェラは、メモを貼った。
2012/02/03(Fri) 22時半頃
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浄化の焔《クレマツィオーネ》…?
[少年の言葉に、僅か首を傾げた。]
それは、何処にあるのでしょう…、オスカーくん!
[頭を抱えてしゃがみこむ少年の姿に慌て、その背中を撫でた。 眠る鳥ならば、何か知っていようか。
彼女が来訪者に気付くのは、もう少し後の事。]
(182) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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ぁ…… くぅ……っ
[いたい。いたい。 >>178耳鳴りのような音がしたかと思ったら、あっという間に頭の芯まで揺さぶる大音量になって。]
すべてが ……、 すでに、さだめられた、こと…
[このささやき声は、何だ。 聞こえてくるんだ。 さっきから、ずっと。
声が、『三人分』。 どれが誰のものかもわからない声が。]
[痛くて、苦しくて、>>181ケヴィンの声もやたら遠くて。]
(183) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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[そこに、現れる女の姿。 いや、正しくは背後から来る他人の気配や靴音に感づいて、声がかかる前に振り向いた。 黒のスーツに身を包んだ女がこちらへ歩み寄り――しゃがみ込む少年の頭を撫でる。]
誰だ。
[虚空(そら)見る女を見据え、低く問うた。 が、答えが返るよりも先に、微かに金属質な反響音が耳に届く。 まだその音の主は遠いか、上空の気配には勘付き損ねていた。]
(184) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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[現れる執行者《エピディミオス》の気配に、小さく首を傾げて応える。]
汝のお気に入りの少年は、何を知っているのだろうな。
[そう問いかけて、その場はまかせたとばかりの様子だった]
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[>>180女が現れる、虚空《そら》を見上げると同時。 空気を満たす極微の振動は止み、その気配はゆっくりと遠ざかっていった。
後には、綺羅綺羅と黒い光を降らせて―――]
(185) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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[背中に温かい何かが、触れた。 それがカトリーナの手だって気づくのには、少しかかって。
>>179靴音が、耳鳴りに割り込んできた。]
…… ヴェラ……?
[『この声は、さっきまで聞いていた声の…』 なんて思ったところへ、>>180頭をなでられた。]
ヴェラ…… けど、俺… なにも…
[力が抜けて、しがみつく形になった。 どうしてこんなにほっとするかなんてわからないけど、やっぱボインだからだろうか。]
なあ。俺たち、ここで、何をすれば…?
(186) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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……痛むか?
[苦しそうに喘ぐ様子に眉を顰めて>>183。 少年に視線を合わせる様に膝をつき、その小柄な身体を抱き締める様にして]
安心しろ、坊や。 それはただの身体の痛みだ。 すぐに引く痛みだ。
お前なら耐えれるだろう?
[少年の痛みが引くまで、そのまま胸の内に抱く様に。 普段の尊大にも取れる態度を思えば、妙な行動ではあった]
(187) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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― 禍より解き放たれし六極の泉《ラキ・ユニヴァー》 ―
[まだ、双子星の片割れが墜ちたことに気付く前。 フィルとの関係を聞かれ、困ったようにカリュクスを見た。]
えっと…その、フィルっていうのは、さ… ちょっと、ふざけた…ってか、軽いってか… まぁ、エルが飛んできてるんだから、アイツのことよね。
[主のところに戻ろうとしない使い魔を少し変だと思いながら、 またちょっとだけ渋って。]
―――、おとーと? うん……おとーと。
[それだけ。ぽつりと。]
(188) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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世界が、コリーン《聖母》の癒し《アガペー》を待ってる。
沢山、星命《いのち》が消えたから…… 辛くて寂しい奴がいっぱいいると思う。 心を癒してやれるのは、貴方だと思うから。
[太陽神《サイモン》が定めた筈の黙示録《アポカリュプス》に抗う、 それは、星命が人として生を受けたからなのか、 この審判に不吉な違和感を感じるからなのか、 それが運命だからなのかは、解らないけれど]
一人じゃないから、もうちょいがんばろーぜ。
(189) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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この地に蔓延る悪しき気を、浄化しなさい。
[悪しき気が桃 茜の元に、集う。 この自治区に蔓延る、無を、洗い流すかのように。
桃 茜の姿はまさに女神《ヴィーナス》]
(190) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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-ドゥ・シアーラ/酒場-
なんだってんだよ………馬鹿野郎…。
[自治区での不運な「事故」のあと、気付けばここにいた。 人のいない酒場。まだ残ったビンを空けて、夢心地だ。]
俺が何したってんだよ……今に見てろォ…。 いつかもっとビッグになって、誰も俺を……。
[足元にはテリーとドリー。件の空気振動は…… まぁ今の彼はいろいろぐわんぐわんである。]
(191) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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[痛む腹を押さえて立てば、エルはパーカーのフードに潜る]
じゃーな! 諸々片付いたらまた会おう!
あと、あいつそんな悪いヤツじゃねーんだからさ、 ちゃんと仲直りとかしとけよ!
[意識を集中して、背から伸びる翼《ヒカリ》 ふぁさりと微かな羽根《ヒカリ》を散らして虚空《ソラ》を飛ぶ]
(192) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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天使と悪魔が姉弟って、笑うしかないデショ? 超ありえないし。
[自分でも呆れてますオーラたっぷりの顔で笑って。]
マジ、意味わっかんないし。
でもさあ、アイツのパパ…すっごい強いんだ。 うちのパパは、アイツのパパのこと、”プリンス”って呼んでた。 意味わかんなくない?
[そのときだけはほんとに可笑しそうくすくすと笑った。]
(193) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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ヒューは、へべれけのキメキメ状態だ。
2012/02/03(Fri) 23時頃
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……ん?
[オスカーを抱いた姿勢のまま、顔を上げる>>184。 見据え、低く問う男は、相変わらずの巨体。 逆に、女こそ訝しげな視線を持って返す]
まさか私を忘れたか?ケヴィン。
お前達とは、私も何度も―― ……。 うん?
(194) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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どこ…… 違う。 場所じゃない。
…… 鳳凰…
[>>182カトリーナに、なんとか、聞こえた言葉を返した。]
ただの、いたみ……っ…ぅ、
[キィン ィィィン ――]
[震える体が、柔らかい何かに包まれる。 これは、ヴェラの……]
…… へいき。
[目をきつく閉じて、歯を食いしばれ。 耐えろ。すぐに、ひく――]
(195) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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…………確か偽名を名乗っていたんだったか?
『破壊の仮面《ペルソナワスタール》』
私の顔と、その名前に……聞き覚えは?
[だが思い出した。 そもそも、ヴェラと言う名を名乗っていただろうか]
(196) 2012/02/03(Fri) 23時頃
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