25 花祭 ― 夢と現の狭間で ―
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ロビンと今話しておる
ロビンもそなたを疑っており……月瀬が
お前の傍にあるのを案じておるな。
それと、どうも法泉殿はロビン曰く
なにやら不思議な力がある、そうな。
後、邦夜殿は夜光を確認すると言っておった
いろいろ、錯綜してきたなぁ…
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……ちから? 主さまに、不思議な力があるって謂うの? 私はてっきり、相打ってでもと そう謂う覚悟なのか、若しくはあの方自身が”そう”なのかと。
[思わず、妙なものを見る視線を向けた]
寂しいのは、消えた。 私はもう小さな子供ではなく、主さまの花。
[冬の子供は消え、花開いた けれど言葉どおり受け止めれば、ただ身辺の変化を伝えるもの]
でも ……セシルは、やっぱり心配だ。
[水の残った器を残して立ち上がる]
(591) 2010/08/06(Fri) 12時半頃
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いま、つがいと謂うなら
私と、貴方と、……高嶺の
片方と謂うても
如何する
いや、研師と桜の猫も。
あのドラ猫が、彼奴には懐いて寝ておった。
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主さまのお体は、その 見目と違って …………
[反論しかけ、口を噤む。 同時、知られず息を止め、真っ赤になった所で俯いた。 行為を思い出し恥じる顔が出来上がる]
いや、うん。 獣と謂うような力も、よくわからないけど
[小さな身体で、困惑を表す。 笑み浮かべたイアンを見上げ、神妙な顔で]
食事でなく、こういう時こそ、一緒に来て欲しかったよ。 イアン 寂しくていいと謂うけど 若しキミにも手をのばしてくれる人あるなら 寂しいのはキミだけじゃすまないよ。
[気遣い呟く。相手諸共に喰らうてやろうかと内心秘め乍]
(600) 2010/08/06(Fri) 13時頃
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ああ、そうだった
が
研師の彼は、明之進と主がなにやらと
……桜の子、
まだ違うだろう
私になんの報告も無しに。
[内心は月瀬の傍に刷衛がおるなら
ロビンと月瀬、ともに獣でなければ
どちらも安全だろうとか
こちら側の理由で思っていただけ、なのだが]
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惚気るつもりで謂った訳じゃない。
[笑う姿を冷たい冬色で睨み上げる。 姿かたちが同じなら、視線もまた違和無く] その手の血は、病持つひとの血でしょう なら何故今放っておくのかって言ってるんだ。 もしあの方そうだったら厄介だって 言ったのはイアンじゃないか
[きょとんとした相手に小芝居を一つ]
…………もういい
[肩を竦めた相手に小さな背を向けて、 怪我した足で食堂を出てゆく]
(611) 2010/08/06(Fri) 13時半頃
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執事見習い ロビンは、記者 イアンなんか嫌いだ、と子供のような捨て台詞を付け加えた。
2010/08/06(Fri) 13時半頃
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[背にかかる言葉に返すのは、躊躇うような吐息。 イアンを置いて出て行く事にしたのは、その言葉があったこそと思わせる]
露呈しても構わぬと 捨て身の獣が居らんとも限らず 追い詰められた獣ほど、行動は読めぬもの
私の事は、随分気にかけているようだが それでも 今囚われるわけには。
[大広間へと引き返しながら、ひとり零す小さな小さな声]
(617) 2010/08/06(Fri) 14時頃
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明之進など、おらぬよ。
[それはきっぱりと言い切る声音。]
何故ならあれは…去年喰われてしまったのだから。
あの研師を喰らってしまおうか。敵に回せば厄介であろうし。
[それは、夜屋根に潜む猫へと嫌疑をかけることにもなろうか。]
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― 大広間へ ― [ぱたぱたと、駆けて行ければ雰囲気も出るだろうが 強く踏めば痛みが走るから、歩く事しか出来ない。 大広間へ戻る途中に、主の姿があったかどうか。 真っ直ぐに戻ると、扉を開けた]
セシル、大丈夫?!
(619) 2010/08/06(Fri) 14時頃
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今からロビンが月瀬を案じに
月瀬のところへ向かう。
お前が傍にいるようならば
二人の様子、観察お願いしたい。
私は本郷が私と話がしたいと
大広間で声をかけられているので
そちらへ向かう
…………近頃の幽霊は、
あれほど生者と区別つかぬもの?
そう、彼でも良いが
センターの彼が何やらきな臭い。
私に目をつけて居るのかどうか
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― 大広間 ― [セシルを見つけたのは 寝かされていた場所でなく、部屋の隅]
嗚呼
[ほ、と大きな溜息ひとつ。 冷たい色をした瞳を細め、近づいた]
背負われて入ってきたし こんな時間まで、寝ていたら心配もするよ。 そんな顔して、本当に夢だけなのかい?
[手を延ばしかけて、引く。 触れられるのが駄目なんだと、告げた相手だった。 冬が気を許した相手]
この様子じゃ、出る前に話があると言ったのは届いていなかったかもしれないね。
(631) 2010/08/06(Fri) 14時半頃
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喰……?
[聞こえた声に軽く首を傾げる。
名簿に名前がない。
それは解っているのだから]
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― 大広間隅 ―
悪い夢なら、忘れてしまえばいい 甘い夢なら、消してしまえばいい 夢は幻
[詠うような囁き。 眉根が自然に寄った]
どうして、謝るんだい 先に謝ろうと思っていたのは、
[私、と続けかけて止めた]
ボクだよ、セシル。
(638) 2010/08/06(Fri) 14時半頃
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話……うん。 でも、もう気付いてるだろう? 手折って貰ったこと
[瞳潤ませ笑うセシルに、次こそ手を延ばした。 叶うなら拭う気で]
誰より先に話しておくべきだったんだ。 たった一日の間に 色んな事が随分かわってしまったね
[月が紅い 嗚呼、あの程度の食事では満たされない 本能が囁く 種を残せ 人を喰らえと]
――いいんだ、今は セシルの傍に居るほうが
大事だから。
(646) 2010/08/06(Fri) 15時頃
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謝るのは、黙っていた事を。
ねえセシル……友達は、消してしまっても構わない
特別をひとつ 貰ってくれないかな。
[頬へ延ばした指 桜の散るを、繋ぎとめようと]
(647) 2010/08/06(Fri) 15時頃
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[冬に咲こうとする桜花 記憶を探りながら、いまここに冬色を再現してみせる]
ロビンは花主じゃないよ、セシル。
[よく見せていた苦笑。 触れる指は神経質なほど、そっと。 両頬に手をあてて、視界を奪う 他所など見せぬと声外に]
でも、花主ならよかったな キミが担がれて入ってきたとき、胸がもやもやした。 誰かに手折られるくらいなら
ボクが先に
[言葉を途切れさせる。 植えつけたい 本能からの震えは緊張時のそれと似ている]
(653) 2010/08/06(Fri) 15時半頃
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執事見習い ロビンは、奏者 セシルに「受け入れては、くれないかな」と相貌近づけ囁いた
2010/08/06(Fri) 15時半頃
[喰らって腹へ納めてしまえば、分かれることもあるまいに。
白いうなじが、紅さす頬が、あまりにやわらかそうにみえて。
爪立てて裂いてしまえばと、思う心を押し込める。
…腹の中では、その笑顔は見えぬ故。]
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本当はね
[手を握られ、苦笑い]
最初から掴んでいたんだよ、キミと迦陵は。
一緒に居た学園での日々 噂があっても、傍に居てくれて 嘘をつかずに居てくれて
[そう回想する少年はもう居なくて 語るは模した人食花]
抱きしめても、今なら平気。 怖いだけじゃないって知ったから。 同じ思いを、キミにあげたい
[耳元囁く声に、短い頷き]
(665) 2010/08/06(Fri) 16時頃
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…――――ここに
[添えられた手と共に、頬へ触れていた両の手を下へ、下へ。 首筋掠めて、胸よりしたへ]
受け入れてくれるなら 閨に行こう
[人食いの花は、視線の動くは気づいても 先にあるものには気付かない]
(667) 2010/08/06(Fri) 16時頃
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……そう くれた好意は、真実だったろう? それだけでよかったんだ。
[どんなに歪んでいても、それは冬も同じだった。 微笑みが他に向いたのに、僅かに眉を寄せるけれど]
嬉しいよ、セシル ずっと――望んでたんだ。
[望みはひとつ 願いはひとつ 肉喰らい種植え付けて、次の生へ 世の底から崩し行く 幾日かけても]
(674) 2010/08/06(Fri) 16時頃
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[花二つ。 小柄な身抱きしめられれば、小さく喘ぎ 指先絡めて隙間を埋める。
人目は届かない ねだる唇に、習った啄ばみを一度。 手に手を取って 与えられた花たちの棟へ ほんの僅か小鳥が巣箱にしていたあの部屋へと向かう]
→ A棟/自室へ ―
(675) 2010/08/06(Fri) 16時頃
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そうか。まぁ、全身疑わしいからなぁ。
[そういうことには、よくあることだった。]
ああ、投票か。
しかし、投票制度を用いるなんて知らなかったぜ。
するってぇと、お前に殺される…のはまだいいとして、俺の刃に殺されるのか。
そりゃ自殺だな。
[考える。]
…センターから聞いてません、でしたか?
[投票箱まで持たせて花を仕込んでいるのにと
刷衛の言葉に首をかしげて]
……私が殺すことも厭うてください……
でも、そうですね。自分で研いだ業が
くびをおとすのは…ねぇ?
[なので、どうにかなさってくださいと、こぼして]
[ロビンとセシルの様子を…には承諾をする。]
ああ、わかった。
ロビンは、
やっぱり、なのかね。
ま、いい笑い話にはなりそうだが…。
[どこまでも能天気だった。]
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