73 ─深夜、薔薇の木の下で。
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オレがモリスですけど、ね。
[来るなりエリアスが胸元に飛び込んでくるのを見れば、その髪を優しく撫でて。]
別に、いいですよ。オレで良ければ。
一緒に、暖まりましょうか。
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っ、離せよ。
[手を掴まれれば順当に睨む選択肢があるばかり。 扉の音のほうから、視線は元生徒会長へと向かう。 丁度、手負いの野良猫みたいな目をしていた]
離せったら。
[振りほどこうと試してはみるものの 上級生相手に敵うのかどうか]
(455) 2011/12/25(Sun) 00時頃
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つーか、何してもらいたいっスか?
バイトですから、ご要望とあらば、何でもするっスけど。
[エリアスの耳元でこっそりと囁く。]
…抱いてくれる?
[その声は、エリアスのものではなくて、
薔薇の精のものだとは気付かれまい。
元々枯れそうだった薔薇の木、求めるものは人の精気なのだ、と]
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はあ? …意味わかんない。
[腕を掴む力の強さに幾等か眉を顰める。 それでも、傷口が染みて反抗するその気力が軽く削がれて。 塞がりかけた傷口から滲むのは赤い色]
とにかく、断る。 俺は、このまんまで、いい。
[傷口も。 目と耳を塞ぎ続けてただ笑うだけの生活も すべて自分が選んだことだから]
(464) 2011/12/25(Sun) 00時半頃
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