216 宵闇駆けるは天つ星
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[滅んだという言葉をたどたどしく繰り返し、警戒する様子>>98を見れば]
さて、あたしからはなんとも言えないね。 ただ、逃げ出すなら今の内かもしれないよ。 幾ら人には手を出さなかったと言っても、向こうが聞き耳を持ってくれるとは限らないからね。
[しかし、既に式を飛ばし広くを探りつつある相手が、彼女を見逃してくれるのか。 そして、もしそうだとしても、彼女に行く当てがあるのかはわからず。 厄介な事態に眉を寄せながら、気配の動く方向へ視線を向ける]
(105) 2015/02/08(Sun) 00時頃
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[屋根が崩れて今にも潰れそうな家。 空いた穴から覗けば、 茣蓙を敷いた木張りの部屋の隅には質素な座布団や棚があり、子供の玩具が転がっていた。 確かに人の住んでいた気配があった。]
……。
[男は眉間に皺を寄せる。 喰われたのだろうか。 それとも攫われたのだろうか。]
どっちにせよ、早く終わらせたいもんで――
[足元にいた>>101紫の黒猫に気付いたのは丁度そんな時。]
(106) 2015/02/08(Sun) 00時頃
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─ 岬への道 ─
お久しゅうに。 ほぅかぁ、旦那も命届いたんけぇ。
[鬼丞と会うのはほぼ鬼丞の工房であるため、こうして現場を共にすることは少ない。 共に仕事が出来ると言う喜びが声に表れるのは隠し切れなかった。 こうして会話出来るようになったのも、刀打ち依頼以外でも工房へ通いつめたお陰だろう。 退魔師についてだけでなく、刀の手入れの仕方も押しかけて教えてもらったものだ]
(107) 2015/02/08(Sun) 00時頃
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…ひえッ? な、何だい、お前さん。
[思わず驚いた声を上げるが、 黒猫から師匠に似た黒い星の気配を感じ、しゃがみ込んで話し掛けた。]
――もしかして、同業者さんの式か何かかい?
[村の中に同業者がいる証拠と思えば、少し声色も明るくなる。]
(108) 2015/02/08(Sun) 00時頃
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― 廃村・とある廃屋の傍 ―
[去り際の挨拶が小鳥の主にとって効果覿面らしかったことは知らず。>>83 ただ、己が来たことを知った際の反応を思い浮かべれば、 小鳥に石を当てられなかったことなどたいしたことないように感じられた。
ほとほとと足音を鳴らし歩いていると、またも、見られている気がしてきた。>>77 視線はほぼ真横へと――屋根の上の妖へと向かう]
………何者じゃ?
[見上げ、仁王立ちし、問う。 いかにも長生きしてる妖の風格を纏わせようとしているが、 少女の身がそれを心もとなくさせている]
(109) 2015/02/08(Sun) 00時頃
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[驚きの声を上げる様子>>108にも、紫の猫は動じる事無く。 話しかけられるとにぃ、と鳴いて一つ頷いた。
それから、たたた、と駆け出した後、少し離れて立ち止まり。 振り返ってまた、にぃ、と鳴く。 その動きは、こちらにおいで、と誘うよう]
……やっぱり、『御同類』っぽいし。 話はしとかんとなぁ。
[猫を介して誘いをかける当人は、四弦を弾きながら呑気な口調で呟いていた]
(110) 2015/02/08(Sun) 00時頃
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― 岬への道 ―
[刀を頼まれる事は多いが、自ら鍛冶場まで出向いてくる客は少ない。そもそも、そんな物好きが来ても邪魔だと追い返すのが常だったが、恩ある頭領の紹介ということもあって、余四朗にはそうすげなくも出来なかった。 それにこの男は、実際鬼丞の仕事の邪魔せぬようにと気を配りながら、刀について学ぼうと懸命で、試し切りをやらせてみれば腕も確か、いつしか認めて相談にも乗るようになったのは自然の流れという所か]
嗚呼、お前さんも来ていたとは心強い。どうだい、何か見つけたか?
[妖の気配のあった岩場とは違う方向へと向かっていた余四朗に、そう問いかけるのは、自分の手足と耳目を頼りに生きるこの野伏りが、時に風にも乗らぬものを見つけ出す事も知っているからだ]
(111) 2015/02/08(Sun) 00時頃
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[>>110黒猫は大声にも逃げる事はなく、返事をするように頷いてみせさえした。 まるで人のようだ、などと男は思う。
やがて猫は駆け出してしまう。 けれど暫くすると立ち止まって此方に向いて鳴く。 導こうとするかのような仕草に男は頬を掻いた。]
ついて来いって事かい?
[主の元まで案内してくれるのだろうか。 近しい気配の所為か、男は迷わずに猫の後を追って歩く。 やがて距離が近づけば、四弦の調べが聞こえてきただろうか。]
(112) 2015/02/08(Sun) 00時頃
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わしは、旅のもんじゃよ。
此処には来たばかりで話がよー見えなくてのう……。 みょーな力持つ小僧っこがこの辺うろついとるっちゅーことと、 誰もおらんっちゅーことしかわからん。
だーれも、じゃ。 まるで……、
[まるで、滅びた後の故郷の姿がそっくりそのまま映し出されているみたいだ―― そう言いかけてやめるも、笑みが一瞬で消え去ることは止めようもなかった]
………まさか、 な。
[低い声で呟き、また、歩き出す]
(113) 2015/02/08(Sun) 00時半頃
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海辺に住まう妖に、あたしがしてやれることは少ないけどね……。 ま、なんかあったら呼んでおくれ。 ちょっとした手助けくらいは出来るだろうさ。
[土がなく硬い岩ばかりのここは、樹怪が戦うには場が悪い。 特に用がなければその場を去る心算で声を掛けた]
(114) 2015/02/08(Sun) 00時半頃
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─ 岬への道 ─
今んとこはまだ。 じゃけぇ、樹怪がおるいう話は聞いた。 なんでも、こん村の付近に元からおる妖らしい。
[鬼丞の問いかけ>>111に、最初は緩く首を横に振り、次いで聞いた話を伝えておいた。 誰に、と問われるなら影鬼の亀、と通り名を口にする]
なんぞ無ぇかと岬に登ってみるところじゃったき。 旦那もどげんね?
[先程まで向かっていた方向を指で示しながら、鬼丞に誘いをかけてみた]
(115) 2015/02/08(Sun) 00時半頃
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ま、危なくなったらさっさと逃げるんじゃぞー。
[さっきまでの声が低いすなわち調子も低い様子を一変させ、 ことさらに明るい調子で語りかける。振り返らないまま、ひらりと手を振って。
そうして向かうのは広場のある方角。 本当にこの村の異変は過去をなぞったものなのか。 祭が、開かれていたのか。
確かめるに手っ取り早い方に向かった、それだけのこと**]
(116) 2015/02/08(Sun) 00時半頃
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─ 廃村・広場 ─
[ついて来る様子に猫は満足げな鳴き声をひとつ、上げる。 猫の駆けた先には、楽琵琶を巧みに弾く青年の姿]
……おー、お使いご苦労さん。
[戻ってきた猫がすり、と足元に擦り寄ると、撥を動かす手が止まる。 猫はそのまま、影に溶けるように消え失せて。 青年の視線は、猫が導いてきた男>>112の方へと向く]
やー、どーおも。 そちらさんも、ここでのお勤め言いつけられたクチですかねぇ?
[呼びかける口調は、ごく軽い。 肩の小鬼がそれでいいんか、と言わんばかりに横手突っ込みいれるのは、さらりと流しておいた]
(117) 2015/02/08(Sun) 00時半頃
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団子屋 たまこは、メモを貼った。
2015/02/08(Sun) 00時半頃
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― 廃村 ―
[そして樹の妖は、再び村の方角へ向かう。 足音は岬の方へ向かっていったが、複数の相手に一人で当たることは、出来るなら避けたい。 そうして足裏の踏む地面が土へと変われば]
さて、増えた気配でも探るかね。
[再び足先を根に変じ、地中へ広げていく。 新たな妖の気配、或いは気になるものでもあれば、そちらへ向かう心算だった**]
(118) 2015/02/08(Sun) 00時半頃
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― 廃村 ―
おんやぁ。 見つかっちまった。
[向けられた視線>>109、つ、と袖で口許を隠す。 見た目少女の身に纏う妖気に圧倒されるかの如く、また姿は頼りなく揺れ]
なあに、名乗る程のものじゃあござあせん。 ただの通りすがりにございます故、お気になさらず。
[隠した口許はまだ、楽しげに笑んでいる]
(119) 2015/02/08(Sun) 00時半頃
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薬売り 芙蓉は、メモを貼った。
2015/02/08(Sun) 00時半頃
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