3 ビー玉坂〜卒業式の前に視るその場所は…
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[動揺していたせいか
混乱か、叫ぶことは的外れで]
く、…
[嗚呼、――なさけない。]
なんだか他のみんなは
わりと無事な気がするのは気のせいかしら…
…… 知らない、見える範囲では
[自分たちだけだ、被害者は。
なんてひどい。]
[ぱちり、鸚鵡が瞬く。
瞳の奥の深淵は ゆる と 嗤 う。]
『触るな、って 、助けないほうが、いい?』
違、
手、 触ると
怪我する、から。
[闇の声に首を横に振る]
ん、 あ
ああ
もう怪我してる、けどね。
[けれど、生徒会室の、あの時とは雰囲気が、違う。]
じゃあ、どうやって。
[どこを掴もう。
足は意味がない気がする、引き摺ればいいかもしれないが。それも、どうか。]
嗚呼、もういっそ
……燃やしてやろう
か … 、 …?
[かつん、とライターが落ちる音。]
って、…!
もう、除草剤とかないのかな。
熱湯でも撒いてやろうかしら…
[ 薬缶をみつめていたという ]
[嗚呼それいいアイデアだ。
と、思ったとか思わなかったとか。]
これは……
『――お邪魔?』
[醜態を見られたくないと言う先程の自分と。
二人の 間にある空気と 聞いていた関係と。]
え ちょ
[ドナルドに任せてトイレに行こうとした矢先だった。
ドナルドが 去った。]
ん?
[扉からちらと覗いた]
……ドナルドくんも なんだかんだいって 若いもの ね
や まあ うん……。
[解らなくも、無いが。
この状態でほったらかしは、吃驚だった。]
――……なん、 なんだ。もう
[嗚呼。情けない声だった。]
わかん、 ない 『けど』
『気持ちよかった、よね?』
[わら う。]
せめて一人なら、なあ……。
[呟きが、漏れた。]
――…、
……、 …
訊く な ……
[――笑いに、息 混じりの こえ]
……―― 、…
ひとり、……
[蔦は 殺すことはない
気が するが あれは]
…… …
[恥ずかしい。ダメージが大きかった。]
… …。
[聞こえていたらしいことに、押し黙った。]
……。
[――聞かなかったことにしようと 思った。
――被害者の会。]
さて…… どうしようか
[トイレに行く気は、ありがたいことなのか失せた。]
そう言えば、色々解ったって。
用務室に行こうかな。
………、
[ 搾り取られちゃうんじゃないかな?とか思ってた ]
嗚呼…
……、うん
そう、色々、分かったことが。
ケイトの命日の用務員日誌とか、な…
[漸く、落ち着いたようで。]
[はっ 。]
…… 。
[そうだ、彼女が居たのだった。]
…ええと、すみっこにいるから。壁見てるから。
[ 背後も視えるんだけど ね ]
……、ぇ あ う
……
…… ……――
[いっそ顔を覆いたい気分だったが手が凶器なので、やめた。]
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