47 Gambit on board
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書庫で姿が見えなかったから。
何処に行ったかと思った。
一人で行動すると疑われるよ。
[タイミングが良かったので、遮断されていたとは気づけない。]
[けれど、神の叡智はきっと己には届かぬだろうと
浮かべた笑みは諦観の、それ。自虐の、それ。]
―――……殺しに、愉悦を、憶える己になぞ。
[ポツリと、零す。]
≪ ああ。
家。 寝てた。 ≫
疑われる、というのには小さく疑問符を返す。
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―回想・会議場― ただ、此れが我々師団長の分裂を図るだけならば、 この文面でなくとも、良い筈なのです。 ――例えば…、即位しなかった皇子殿下を廃する。…とか。
[ディーンが何か言おうとすれば、…勿論喩え話ですよ。と、言葉を重ねるだろう。 仮の話だ。自分とて、そこまで愚かでは無い。]
…そして、統括役たるジャーヴィス師団長を除くだけでいい。 混乱を招くだけならば――それで、事足りるでしょう。
しかし、今回の文面は少なくとも何かを要求する意図を含んでいる。 もし要求に我らが屈した時…少なくとも「事を起こした者に」とって、事態が好転する内容で無くてはならない。
[向けられる視線>>256に、動揺の色は見られない。 第2皇子の即位を望むのが、狙いの一つであること――其れが、…男にとって事実だからなのか。それとも。…尤も、それが相手に判る事は 今はまだ無いだろうが。]
――ならば少なくとも、この脅迫状の文面を用意した者は …ヴェスパタイン皇子殿下の即位を要求している。そう考えるべきです。
(387) 2011/03/24(Thu) 23時半頃
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――…そう、寝てたの。
やっぱりあなたはよく分からないね。
敵でもなく、味方でもなく。
今の状況にも興味ないみたいだ。
[伝わってくる疑問符。
疑われる事に頓着しない様は襲撃者とは思えないが、考えの理解は出来ない。]
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[第2師団の宣言を、我を通したいが故と視るか。 その短い問いに、僅か翠を細める。 己が先に答えた結論と、同じ答えを持っていたと言う彼が …そうかと問われれば、…答えは、否だろう。
その思惑までは、解り兼ねるが。]
――さぁ。ただ…君の事だからな。 俺の考える寄り、もっと先を見ている気がするが。 …違うか?
[勿論、それに答えは求めていない。 何を思ってか、何処か楽しげに薄く笑う。 次いだ言葉には平然と。しかし窺う顔には、気付いて尚素知らぬふりをした。]
…悲観的に物事を捉えるのは、俺の性分だよ。――気にするな。
(394) 2011/03/24(Thu) 23時半頃
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[ただ、一度。気取られないようさりげなく、サイラスに視線を送った。]
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[会議室の影が随分と疎らになった頃、小さく零れる吐息に気付いて 緩やかに、其方へと視線を向ける。 席を立つ第1席の様子を見やりながら]
…そこまで、空腹は感じていないんだが。 そうだな、身体の空く内に――少しぐらいは口にするべきか。
[先の承諾に基づく離席にも元より異論は無い。 己も続いて席を立とうとして――投げられた言葉に、その動きは一寸止まる。 紫電へと、翠は緩やかに向けられた。]
――其れは。…『軍人(サイラス)』に聞いているのか。 『俺』に聞いているのか。
[どっちかな、と。口許に弧を添えて問う。 個人として、思う所があるのかと。――その問いに否定は返さない。 妙な言い回しだったろうが、其れを彼が問うより先に 会議室へと戻ってきた二人に、視線は遷るだろうか。]
― →現在軸へ―
(400) 2011/03/25(Fri) 00時頃
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≪ そうだね、興味ない。 ≫
即答。
≪ ……ところで、 ≫
少し、間をおいて。
≪ きみ、いまどこに居る?
ハミルトン師団長がどこか、判る? ≫
――…師団長が襲われたのに?
[即答に、むっとする。
この場にキリシマが居れば間違いなく睨みつけていたが。
問いに続きかけた言葉を飲み込む。]
ハミルトン師団長ならボクの目の前に。
会議室に居る。
何か用?
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―会議室― [ベネットとナユタの帰還に、緩やかに翠はそちらへと向く。 ただ黙したままその報告を聞きやって―― 唯一、一度だけ色が変わったとすれば、本の存在が報告された時か。 されど、僅かに見開いた翠も、直ぐに常のものへと戻る。
カモフラージュに、せめて抜きとった痕でも埋めておけばよかったかとも思えど、 そうした所で――恐らく見つかるのは時間の問題だったろう。 今から戻した所で意味は無いし、血痕の残る状態では第一其れも叶わない。
解かれ散らばったその書物は今、 多く山詰みになった師団の資料の中に、紛れこませて有るが。
ゲイルが会議場へ姿を現したのは、丁度その直後か]
(413) 2011/03/25(Fri) 00時半頃
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[一度向けられた視線を捉えたか、翠は一度緩やかに瞬いた
既に通信機と変わる魔石は手渡したのか、
己の一方――国紋章の裏側へと付けれる程小さなモノだ――へと意思を乗せる。]
先程、ハッセ師団長殿が俺の元へ報告を。
――書庫から、君の名残らしきものを“視た”と。
…彼女もそれが何か、掴み切れてはいないようでしたが。
[それ以上の事は、この場で口には出さない。
他に知りたければ、人目の少ない後にと。言葉裏に含めて。]
≪ いや、用は無い。
むしろ、用なんて無い。 ≫
思わず2回言った。
≪ 居ても、構わないんだけどね……
…………
イスカは、後から行く。 ≫
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―会議室―
お疲れ様です。…ガーランド師団長殿。
一息ついたら、少しは休まれては如何か。 …事が起きてから動いてばかりでしょう。 根を詰め過ぎると、貴女が倒れてしまいますよ。
[ゲイルからの報告を受けている間は、黙したまま。 報告される内容に間違いもなさそうだ――流石はガーランド師団長殿。 そんな事を脳裏で思いながらも、しかしとて口を挟む気は無かった。 下手に口を挟んで、有らぬ助言をする必要もあるまい。 別段、わざわざ掴まりたいと思っている訳ではないのだし。
…尤も、例え己が無関係だったとしても、恐らく口を挟む事は無かっただろう。 元より後援師団。第2師団が動き、その補佐に徹するのが己の役目故に。]
(417) 2011/03/25(Fri) 00時半頃
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――……?
[二度も言うのに更に首を傾げるが]
…わかった。
別に敵にならないなら、興味なくて構わないけど。
何か気づいた事があったら教えて欲しい。
[あまり期待はしないで頼んでみた。]
[聞こえた"意思"。
もう一度、視線を向ける。
一瞬微かに目を細める事で、了解の意を示した。]
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能力はさて置き…これでも士官学校の出ですから、俺も刃物の扱いに心得は有りますが――どれ程隙を見せられようと、…近衛師団長殿に敵う自信がありませんね。
[能力かまたは刃。その報告に一つ言葉を漏らす。 僅かに腕を組み、一つ溜息。…残念ながら事実だ。 正面で当たれば、相手が近衛師団に限らず前線を張る者には間違いなく腕では敵うまい。
ベネットから言葉と共に向けられた視線に、己も其方へと向き直る。]
――各能力の点を言うのであれば、 残念ながら、我が師団は第7師団程の情報はもっておりませんね。
アリバイという点で言うならば―― ブランフェルシー師団長と、グレイヴ師団長も 少なくとも発見当時は行動を共にしていたと報告は受けていますが。
[事が起こる以前には、単独での行動も多い。 明確なアリバイを持つ者は殆ど居ないと、言葉裏に含める。]
(433) 2011/03/25(Fri) 01時頃
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≪ 気づいたこと、か。 ≫
頓着なさそうなキリシマが、
人の気づかないような何かに気づくこともないだろう。
……と、キリシマ自身が思うのだからしょうもないけれど。
≪ うん。 ≫
とりあえず、肯定は返しておいた。
[緩く口にする声に。
湖水――……彼には薄灰にしか見えないのだろうが。
それは、ゆるりと向けられた。]
[咎めるでもなく、ただ、其方に視線を遣るだけ。]
[此方に乗るのならば、接触を待つと告げた。
……己の方からは、動くつもりは無かった。]
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……、帰った…。 …この、仮にも非常時に か…?
[ナユタ>>435の言葉に、思わず翠を瞬いた。 ――彼の言動…いや、行動は確かに時折掴み難いものが有るが。]
――…誰か、他に見掛けた者はいないだろうか。
[流石に想定外だ、と眉間に人差し指を当てた。]
(442) 2011/03/25(Fri) 01時頃
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[視線に気づき、鳶色が薄灰
……事実は違うのだがを見る。
視線は、あう。]
[けれど、何故、今グレイシアが此方を見た、のか。]
[警戒。謎。決断。彼には迷いはなかった、のだろうか?
…………副師団長に彼から借りた手袋を
洗濯依頼してもらうよう頼んだ。
………あれを持ち話を聞く。それを刹那に、考えた]
≪ ……誰も居なかったから、
目撃者もいないだろうしね。 ≫
ふと、“書庫”が“現場”になる前のことを、思い出していた。
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