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どういたしまして。……だから、大丈夫だって言ってるだろ。
……それと。 ……… 、いや、何でも、ない。
[別れ際。 何処へ行くも、遠慮なんてするな、と言おうとして。 かえって気遣わせてしまうかと思えば、そのまま、表情の見えぬ背を見送るだけで]
……ったく、何やってんだ。
[そうして。誰へ押し付けてやれば良いのかも分からない自分の頭を、がし、と掻いて。 何も出来ないまま、彼女の家から離れたのだった]
(423) 2010/07/06(Tue) 23時頃
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[ふわふわした足取りは、物音ひとつしない中でも、さして響かず。 備え付けの椅子を引き、楽譜立てを寄せた音が、唐突に、悲鳴のように幾度か耳障りに木霊す。
椅子にいつものように腰掛け、けれど楽譜立てには、楽譜でなく、懐に仕舞われている写真を置き。 ぽ、ぽろ、と、空にはとうに輝いているだろう星のうたを、奏で始めれば]
……あ。すみません、お邪魔しています。 お仕事に使われますか?
[ギリアンの声>>416に、手を止め。 その更に向こうの姿>>419にも気づけば、2度の会釈をした]
(425) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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や、おれのはもう、ただの趣味ですよ? 落ち着かれるのは、貴方が敬虔な信徒だからなのでしょう。
[仕事と言ってくれるギリアン>>427に、柔く笑んで、申し訳なさそうに首を振る。 それでも、止めなくて良いと示されれば、そうですか?と首を傾げて窺ってから、また指を鍵盤へ戻し]
……、そんな訳ありませんから。
[恐る恐る、といったラドルフの声>>431に、くすりと笑い。 怖いところではないですよ、と手を止めぬまま、招いた]
(435) 2010/07/06(Tue) 23時半頃
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…――Wie Todes-ahnung …
[音を添える予定はもう無い。 それでも、ただ個人的な想いだけで、どの練習曲よりも弾き熟した曲を奏でれば、自然と歌が零れる。
死の予感。 恐るべき夜闇。 其処に差す、ゆうづつのひかり。 どうか、……最愛のひとを、その死出の旅路を。 照らして欲しいと、祈る詩。
幾度も同じ旋律が流れれば、飽きてしまいますか、と尋ねるように、ふたりきりの観客を見遣り]
(441) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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他の、何かでなくて。 ただ祈るという行為にいきつくのは、十分敬虔であるように、おれには思えます。
[彼>>437が何を祈っているのかは知らないけれど。 ミサでの真摯な姿は知っている。 それと、彼の、神への深い信心も。 だから、それくらいしか出来ないと、卑下に似た言葉に。不思議そうに笑んだ]
(442) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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あなたは、死ぬのが、怖いの?
一人で逝くのが、残されて逝くのが怖い、の?
あなたの傍には――…。
あなたを想う人がいたのに、……
あなたも、その人を想っていたのでしょ?
選んだ道は正しかったの?
[何処から聞こえた、
の哄笑に、漏れる呟き。
目の前には、永遠の眠りにつこうとするゴドウィンがいて――。
せめて、静かに、との思いが沸いて。]
[でも、人は弱いから――…。
狂気に堕ちても、その人を責められる事だろう、か。]
――…。
[誰も、皆、心に弱さを抱えているのだから――]
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でも神様は、99匹の羊を置いて、1匹の迷える羊を探しに行かれるような方ですよ。
[無理に、その腕を引くつもりは無く。 ただ俯く青年>>444に、柔い視線を向け]
ありがとうございます。
[良いという応え>>445に、ひょこり小さく頭を下げ。
恐らく、彼の謙虚に見えるそれが、より尊く思えるのは。 破壊された家具と、燃え崩れた家。 そういう、心のままに従えば、誰かを傷つけることも厭わない振舞いを、目にしたからもあり。
綺麗と評されれば、鍵盤は鳴らすままに、すこしだけ、逡巡してから。 礼を述べて下げた頭に、髪が揺れ。 その表情は見えなかったことと思う]
(448) 2010/07/07(Wed) 00時頃
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――…、
[ぽん、と幾度目かの繰り返しの終わり。 ちらりと、楽譜立てを見。 やがて奏でられるのは、ミサでは定番の賛美歌と、ハミングに近い歌声]
……? 親の罪は、子の罪では無いでしょう。 天国に行けると、自信をお持ちな方がいらしたらむしろ、どうかと思いますし。
[彼の生まれを、その家を、風の噂として聞かぬわけでもない。 けれど、あえて深く知ろうとしたわけではない。 だから明確なことは返せないけれど。 生まれを厭って教会にすら遠慮するなんて悲しいと、想う響きで問いかけ。
ギリアンが首を傾げるのを、視界に映しながら。 細いこえで神の名を謳う]
(465) 2010/07/07(Wed) 00時半頃
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奏者 セシルは、メモを貼った。
2010/07/07(Wed) 01時頃
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死ぬのは…… 皆、いつか。 やりたい事が抱えられないほどに有ったひとや、死ぬこと自体が受け入れ難いひとにとっては、きっと、正に罰のような苦しみなのでしょうけれど。
でも、ラドルフ君を含めて。この村の人々が、そんなに特別、罪深い存在だとは。 思えませんし、思われるなら、悲しい……ですね。
[サイモンへ、昏い言葉を投げかけた彼。 他にも、住民へ良い思いを持てぬまま、過ごしてきたのだろうかと。
た、たたん、かた、と音に合わせて軋む鍵盤。 かなしい、と。愛おしむ優しさで指を滑らせ、繰り返した]
(474) 2010/07/07(Wed) 01時頃
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