233 逢魔時の喫茶店
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―前日:閉店前の―
[>>1:312一拍の間 例え 視線を交え無くとも 鼓膜が受け止める 店主の声質が纏う笑気]
―― 知ってる。
[>>1:313会に参加する誠実さ 幾年前から 仲直りを試みてくれている 柔和な心遣い
もう ちゃんと、気づいている
だけど告げずに 下駄を、店から離し]
(78) 2015/08/05(Wed) 22時半頃
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――――。
すまない、会計が未だだった。
[フードの男と挨拶を交わした刹那、黒糸を靡かせてUターン。 そうして、会計を終えた後にレシートを見て気づく]
………、金額が。
[料金の違和から零れる呟き、応答は誰だったか 梧郎の家族に対し新しく生まれた借りに、動揺に瞬き
故郷に置いた傘一本分と
アイスコーヒー一杯分の>>0:301**]
(79) 2015/08/05(Wed) 22時半頃
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………
まあ、いつか行ってみっか
休暇何日になるんだろうな
アジアンフード巡りとかしてみてえしな
[隠居したのなら、それを探すのはご法度。
そうは分かっていても。
友人を巡りながら、かの人狼達の足跡を辿ろうとする蛇がいる]
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[おれは木陰で休んでいる姿勢。 ベンチは蛇の先約済み、だから、立って、だ。
示された林檎>>75に目を落とす。 夏の風物詩、禁断の代表格、手を伸ばした。 ――― おひとつ、いただこう。]
ケーキは食えない。 …… が、ケーキは、皆、喜ぶだろうな。
おれはそのままで良い。
(80) 2015/08/05(Wed) 22時半頃
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[壁に描かれた、艶めかしい衣装に身を包む乙女。 さすがに絵画に対して嫌悪感は抱きはしない。
それ以外に女性の気配がないことを不思議に思っても、 理由については気づかないまま。>>0:79
昼に交わした些細な会話の後からずっと、 巡る疑問の答えは、出ないまま。>>3]**
(81) 2015/08/05(Wed) 22時半頃
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[>>68 ケイには小さく頷く]
……行く
[その反応に やっぱ客は少なめなのかと思う。まあ、客はいないよりはいるほうがいい、か。でも、常連じゃないし変でもない。]
脱皮?
[予想外。目が丸くなる。 ちょっと、変わったセンスだ。]
涼しいんすかね、脱皮
[想像がつかないな]
(82) 2015/08/05(Wed) 22時半頃
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日本、かあ……
[多くはないが、多少は知っている東洋の地。
憧れと興味がないわけではないが。]
ゲイシャ、って何するひと?
ニンジャと……サムライはー?
[定期的に食材調達で方々に出向くケイもまだ知らないという。
この中では一番詳しそうなコテツに、
昔養父に教えてもらった東洋の騎士の存在についても尋ね。]
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― 喫茶店→ファミリア ―
[夕暮れの微かなミスは、既に忘却の彼方
白と黒、自分と異種の羽 次いで、揺れる悪魔の尻尾 されど 昼間と容貌の違うブローリンに、口を挟まない
>>0 何より――鼻でシャーベットを味わう? 不満げに やれるものならと実践を促したかったが それでは、月の瞳がより愉快に細まると解り、黙秘を噛む]
あー…ん ――――しない。 だが 有難う。
[両手で器を浚い、口内に待ち望んだの甘露を広げる]
(83) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[眉尻が僅かに下がった リツ>>76に向けたのは、そういうおっさんの沈み面だ。]
おれが先に見付けた。
[二勝一敗か、ただし一勝はハンデ付き。 見付けようと、に、林檎に手を伸ばしがてら 禁断、てのはそういう意味じゃなかろうが目を眇めた。]
…… なんだ、探してくれたのか。 はは、そうか、でも、おれが先だなあ。
ケイのおすすめ。 コーヒー。
[なお、評価の上下は激しいものとする。]
(84) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[>>4 そんな三日月が告げる 目ざめの挨拶の、お返事 笑みを深められると視線を逸らし、ただ静かに噛みしめた やがて空の器とスーツケースを片手、起立]
そう。 自分にとっては、大事な人だったから。 その人の死に、向き合ってくる。 年下に背中を押してもらったばかりでね。>>1:212
[いってきます、と今度は自分が挨拶のお返事]
もう少し、綺麗な月を―――… 眺めるのは、 悪くなかったけれど。
[ぱたん、と扉を閉めた>>22 が、 暫しして、シャーベットのお礼を運びに、1度だけ戻ったか**]
(85) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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― 昼:cafe ≪Twilight≫ ―
[さて、開いたばかりの店には誰か来たか。 裏口から入ってもよかったが、こっちの入り口の方が近道だ。それに、早くしないと折角のコイツが溶けてしまうだろう? 抱えたアイスクリームのバケツ>>14をよいしょと抱え直し、男は器用に鍵を開ける。 ついでに看板をOPENにして、 トワイライト、開店っと。]
(86) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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――…居る……?
[ゲイシャが。ニンジャが。サムライが。
姿をくらました人狼が。――冷を纏う、精霊が。
世界のどこかに、もしかしたら日本に。
居るかもしれないという願望は勿論抱いている。でも]
そー、だね。そのうち
あっちのレイコーも飲んでみたい、し
[ケイの提案に、本人ほど朗らかには笑えなかった。
探して、見つからないことが怖いとは、言えない。]**
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―昨晩:ファミリア―
[日本酒から始まって、少しずつ、しかし飲んでいく酒の量は増えていく。自分も店主も酔っ払う前に祖父の話を聞けたのは幸いか。こちらからもぽつぽつと、祖父の時計を欲しがって勝手に持ちだして、傷をつけて壊しかけた話などを。]
爺さん、叱るというより悲しげに言い聞かせるように説教してきまして。 時計は直ったけど、あれは怒鳴られるより堪えたな……
[そんなほろ苦い失敗談を交わしながら。>>13 逆に、酒を飲みながら昔の話を聞いたりしているうち、緊張もゆっくり解けていっただろうか。
デニスに注文したのは、「おすすめ品」とか「さっぱりしたの」とか「濃いめ」とか「甘いの」とか曖昧なものが多かったが、そこはバーの店主、だいたいの要望は叶えてくれた気がする。]
(87) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[人の世の短さについては充分すぎるほど知っている。
ケイや、コテツの人生の中では、信号待ち程度の。
ただ、待つだけで終わっていいのか。
もどかしい気持ちはあれど探しに、会いに行く勇気は――無い。]
じゃー、いつかのための社員旅行に向けて
働きますかー
[数えきれないほどの生と死と出会い、
別れて生きてきただろう彼らの達観が時に羨ましく、眩しく。
ケイの真意や、ニンジャが実在するかは別として。
希望ある未来を語ることは楽しいと、目を細め。
フォークとナイフを、モップに持ち替えた。]**
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ん、はい。 ……これは、鳥ですかね?
[酒を空けていくうち、花を指さしながら尋ねるシーンもあったりした。
酔っても顔に出にくい男だったが、言っていることはどんどん現実からずれていっていた。
しかし、見た目だけは真っ当だったから、帰路は千鳥足で…ということはなく、むしろしっかり歩いて帰ったので、酔っぱらい狙いのひったくりなどにも狙われなかったようだ。*]
(88) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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なん、……
[>>66 何でそこで 首を捻るんだよ。それはこっちがやりたい方だ、よ]
――っ、……、気、
[いや、待て、落ち着け、 ブレイク、クールダウン。 運動の、基本。 だいたい、何で俺はこんなに]
あわてて、ないっ
[>>70 あわてた声だった。]
(89) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[さてこのアイスクリーム一体何に使うかと言うと、遊びに来る子供や店主のおやつ用だったりとか、特にそういう訳ではない。 アイスクリームスプーンを倉庫から探し出し、用意したのは鮮やかなグリーンの炭酸飲料。
『クリームソーダ、はじめました』
そんなメモをメニューに張り付けて、強請られれば各種フロートも出てくるだろう。 主にコーヒーフロートとか。 肝心のコーヒーの味は、はてさて。]
(90) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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………ぁ…
[図書館のカウンターに戻り、返却された本の確認を始めていた。 その手が止まる]
………
[本を手にするだけでわかる、仕込まれたカードは誰かの暗い念の籠められたもの。 ページを繰り、カードを抜く。 俯き、その縁を撫でた。
『あの人がいない世界で もう 生きてはいけない』
呪いのような深い思いを滴らせる文面]
………、 ああ… どうして、
(91) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[先に見つけた、見つけない、の会話が ものすごく仲良しに見える蛇である。 こういうのって、サキュバスが得意な言い回しではなかったか、などと考えてしまう]
(92) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[荒野にも、花は咲いているのに。 だから人間は美しくて、 だから人間を愛しているのに。
今は見えなくなっていても、きっといつか、生きてさえいれば]
……
[けれど悪魔へ破滅を願って、魂を委ねれば、 虚無へ呑まれて煉獄へ堕ちてしまえば、 彼らは二度とは戻れない]
(93) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[苦しいと思い始めたのはいつだったか。最初からだったかもしれない。
もともと、魔物はもっと人間に近しいモノだった。 神とも霊ともつかない辺境の魔物。 人間の願いを叶え、代わりに人間の人生の一欠片をもらうだけの。
それこそが悪魔の所業だと名指されて、異教の魔物は、信仰によって悪魔になった。
概念に近い存在は、人がそうと信じるままの在り方に変質していくしかない。ヒト以外の者も、世界は変わっていく。 たとえば誰もが知っている通り、悪魔の甘い囁きは人間を惑わし破滅へ誘う、とか]
………
[呪いのカードを手帳に挟み、男は仕事へ戻る。 誘いを零す口を寡黙に沈め、感情と、人懐こい性格を獣の異体へ隔離して*]
(94) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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―翌朝―
うう…………
[自宅のベッドの中、一人呻いた。 バーの主人に酒が強いと言った手前、退きたくなくていつもより酒を飲んだ結果、お約束のように二日酔いになっていた。頭が痛い。]
きょう、は、仕事は、やす、もう……
[昨日は休日、今日は職場に連絡してサボろうか。 そして昼くらいまで生きた死体になっていた。*]
(95) 2015/08/05(Wed) 23時頃
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[その後、集いに混ざり 琥珀を満たしたグラスを傾け、酒量を弁え喉を潤す。>>1:330
>>3 視界の遠くでは、瞼を静めるトレイル。 スーツケースに遺していた一本の日本酒。参加したなら、どうやら不要だったかと密かな状況把握
何かを考える姿は、―――少し。>>1:272 この地下で休む事を誘う程、酔っていた過去の彼と似て 按配悪いのかと心配したが それも ただの杞憂だった様子だ]
(96) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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[そんな安心を胸に 不意に梧郎の横顔を覗いて、蜜を揺らした。>>1:342 時間を有意義に過ごしている様子に、声を掛ける事は止す。
ところで近くの、この寿司>>1:250>>1:333 日本と比べて、随分とちぐはぐなメニューが殆どだと 愚痴垂れて、案外美味なアボカドを食べつつ
>>8自分の衣服を、バスローブと誤解した店主には 「………バスローブって何だ?」と怪訝に問い返そう]
そも、今其れを訊くか。 「着物」と云うんだよ、馬鹿者。
[酔っ払いの足を軽く、踏む]
(97) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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[>>73吹き出した誰かさんには一睨み お前だって サムライと間違えた事が起因で 今でも自分にからかわれる現状のままの癖
それから>>59コテツに逢うと、彼を手招きして 漸く、土産の正体を、スーツケースから取り出した]
コテツ これ、 昨年 約束していた土産。 お前に似合うと思っているんだが
[柘榴色の甚平、裾には小さな燕が刻まれた 両手でそっと差し出して、反応は双眸に焼き付けよう]
(98) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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――――
[緩やかな賑わいの中でも
雨音の幻聴が、今でも鼓膜内では鮮明 手元の琥珀と同色な 幾年前に出逢った少年の涙色
懐かしい記憶に瞼を震わして 沈黙の裡に、追悼を――捧げる**]
(99) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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気になった。
[疑問符を払って、リツ>>89に応えた。 夢の内容、男女とリツの後ろ姿。 おれは食いもなにもしなかった。]
あんたの夢を見たから ああ、その、何だ、夢のなかであんたが。
[リツが、辛そうに見えて。 此処まではセーフか、セーフだな。 自分自身を納得させながらも]
(100) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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[二日酔いにはコーヒーが効く。 そんな豆知識があったような気がして。
気がつけば、ふらふらと歩く足は昨日の喫茶店へと向かっていた。]
お、はよう、ございま……
[既に昼だが、扉を開いて開口一番の挨拶はそれだった。 一度来た限りなのに、迷わずたどり着けたのは、心底体がコーヒーを求めていたからか。*]
(101) 2015/08/05(Wed) 23時半頃
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[ベンチサイド>>92から、視線を、感じる。
獏が居た堪れない感情を覚える なんだ、この状況は、もしかして夢か。 摘まんだ林檎を一口、間を持たせに齧る。
輸入モノ、果実本来の甘さ、――甘い。]
あつい。 ねむい。
[最初と同じことばを口にして、]
…… 店まで、行くか。 結局、こいつはケーキになるのか。
(102) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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―公園― [>>70ぼそぼそとなにやら話しているのは、なにか。 俺は、何かへんなことをしたのか。]
ケーキ。
[コーヒーには、あいそうだ。 夏の林檎は青い味がするものだが。 店員は――なんか、妙に蛇っぽい印象だ。]
(103) 2015/08/06(Thu) 00時頃
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