52 薔薇恋獄
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[>>330――所でふと足をとめ、最上を振り返る]
……あれ。 最上、ここ、何か用事だった?
(334) 2011/05/17(Tue) 19時半頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 20時頃
心当たりあるようだが、あえていうなら、
今みたいに無防備に、幽霊に手差し出すようなところとかな。
[日向が去った後、ふっとわざと片方の唇の端だけ上げて笑ってやった。
迷惑関係は、笑みの種類を変えて、少し困ったようにして、何も言葉は紡がないまま、ぱたぱたと去る背を見詰めながら、一人考えること。
日向と珀の怪談関係の話には口を挟まなかったが。
日向が浮かべた表情や、少ない会話の中で知れたことを繋げていけば]
ひにむかうと教えたのは、屋敷の持ち主の家族。
怪談があっているなら、息子かな。
[学校へ行けたのはそれなりの身分がないといけない時代だったらしい。そうなれば、そうなのだろうと、独り語ちた。]
私たちのようにならないように……か。
[思い出す言葉の1つに、少し首を傾げはするのだけれど。
そんな呟き達は、窓の外の雨音に全て打ち消されて流れていった*]
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―― 庇 ⇒ 大広間 ――
動かないように見せて、動く奴。 ……昔から、それしかやってないから。 最上みたいに、頭まわらない。すごいと思う。
[自分はいつも指先で考えている。 濡れた袖が折り込まれた。目を伏せる。けれど並んで歩いた] 早速、姑と同居。ファイト。大丈夫、いびらない。多分。
………ごめん。
[探されていたと聞いて、少し間をおいて謝った。 大広間に向かう。途中、ほっぽり出していた荷物を拾いあげ、通りしなに自室に放り込んだ。 耀の荷物は誰か代わりに持って行っただろうか?]
カレー? ああ、自炊。明日の昼か、夜。やらないと。
(349) 2011/05/17(Tue) 21時頃
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―― 広間 ――
……いつでも。 最上、麻雀、いつも楽しそう。将来、プロ? 進路アンケート。何かいたか、気になる。
[聞こえない足音。しばらくそれがないのに気がつかない。 食事中、行儀が悪いのは分かるのでさすがに水晶球は編みぐるみに食わせた。くるくると髪や持ち手を手が遊ぶ]
……おー。大丈夫。俺、ちゃんと最上あいしてるから。
[広間の先客はどの位いたろうか。土橋や、作ってくれたらしい百瀬たちに手を振って、礼を言って、適当な席に着く]
(356) 2011/05/17(Tue) 21時頃
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―― 大広間 ――
……道さん。ごめん。ありがと。
[同室者が姿をあらわすと、手を振ってとりあえずはいきなり消えたことを謝った。ついで、彼が連れている相手を見て、ぱちぱちと瞬き1つ]
――湿布? 終わった?
(367) 2011/05/17(Tue) 22時頃
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―― 広間 ――
……そか。 勝負の世界は、厳しいもんね。 すきでも、本当の本当にそれしかなくなったら、怖い。
[最上の言葉に頷いた。 好きなもので食べていく。考えたことがないわけではないから]
[最上の、いつもどおりの歩き方。冗談をいう口調。 帰ってきた言葉。嬉しそうに目を細めて、やがて響く腹の虫に噴出した]
ははは
[ちょっといつもよりテンション高い笑い声だったことは自覚ない]
(373) 2011/05/17(Tue) 22時頃
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―― 広間 ――
[道さんの答えを聞いた]
なら、いい。
…………デート?
[2人の姿、そんな風に一言突っ込んでいた**]
(376) 2011/05/17(Tue) 22時頃
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本屋 ベネットは、メモを貼った。
2011/05/17(Tue) 22時頃
[勤勉な後輩の背後にすすっと近づいて、ナイショ話]
もー誘った?
[背後に近づいた人をちらり、と見て。]
一応、誘いました。
あとは蓮端センパイに言うだけです。
[とりあえず、現状報告。]
[ 二人の前から去った後、女は別荘のあちこちを転々としていた ]
[ 台所で賑やかに料理をする面々 ]
[ ベッドで眠っている少年の寝顔 ]
[ 怪我人を手当てしている男の姿 ]
[ 庇の下でガラス球で遊ぶ者たち ]
[ 自ら猫の耳飾りをつける酔狂者 ]
[ たのしそうなひとたち、そんな風に女の唇が動いて目を細めた ]
[ 女が穏やかだったのは、ここにまだ恋人たちがいなかったから ]
『…………』
『…………』
[ 嫉妬する対象もいない、日頃より賑やかなだけと思っていたが ]
『……薔薇は、どんな具合かしら』
『今日も綺麗に咲いているかシら』
[ 薔薇の中、雨に濡れながら立っている男に女ははっと息を呑む ]
[ 女は暫くその場に呆然と立ち尽くしていた ]
[ かつて女が愛した男と瓜二つなその相貌に ]
『暁様、暁様……!』
[ だけどその少年は、女の愛した男ではない ]
[ ましてや霊感を持たない生者と死者の間に ]
[ 伝えられる言葉など、あるはずもないのに ]
『暁様、わたしです、日向です……!』
[ 薔薇を綺麗だと呟く声まで、よく似ていた ]
[ 無邪気な笑顔も、愛した男と同じに見えた ]
『ううっ…………!』
[ 行ってしまった少年を見送って、女は泣き崩れた ]
[ 楽しい思い出と悲しい思い出が、一気に溢れ出す ]
『うう、ううう……』
『……う、ウウ……』
[ 咲き乱れる薔薇の中、薔薇の香りが濃く強くなる ]
『……う……ぅ……』
[ 女が涙を流すたび、雨がどんどん強くなっていく ]
[ 女が声を漏らすたび、雲が不穏に厚くなっていく ]
[ そして ]
[ 女の姿は、ぐずりと雨に溶けるように崩れていく ]
[ ぐずり、ぐずぐず、ぐずぐず、ぐずり、化物へと ]
[ *変わる* ]
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―― 大広間 ――
[野久と栖津井の距離感。ちょっとじっと触れ合ってる所を見ていた。野久が勢いよく離れて]
……………。
[む、とちょっと口元が硬くなる。首をかしげた。 手が何かを探すみたいにちょっと動いた]
そか。仲良しね。
[それから、何かを言おうと口を動かしかけたとき。 背後からちょっとした音がして、石神井が飛んでいくのが見えた]
[音から入ったから、反応は遅れた。 振り向く。倒れる耀が見えた]
………!
[栖津井の方をばっと見た]
(389) 2011/05/17(Tue) 22時半頃
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[ *誰かがそこに訪れた時には、女の姿はもう何処にもない* ]
[順調そうな様子に満足げにフフンと鼻を鳴らす]
枕はむこーに持ってくから持参しろよ?
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―― 大広間 ――
[全体を見る。ちょっと遠巻きに。 彼の近くには保険医がいて、症状を知っていそうなのもいて]
……………
[とりあえず指示が来たらすぐに動けるように立ち上がり。待機。 あわただしい人の移動に、皿や料理が落ちないように、とか。 そのくらい]
(405) 2011/05/17(Tue) 23時頃
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[なにもできない。
いや、しない方がいい。
だから。
おろり。
見やるだけ]
…疲れた。
[そっと、センパイの近くによって呟いた。]
[お疲れ様、と後輩の頭をナデナデ。ついでにチロルを一つ]
でも、百瀬と仲良くカレー作ったろ。
夕食も、何食えるか楽しみにしてるから。
…… ひなた、っ……?
[ずきん。
幼馴染のことで頭がいっぱいで、気づいていなかったけれど。
落ち着いてくれば、いつも、霊の感情を汲み取ってしまうと痛む部分が、ずきずきと悲鳴をあげていた。
けれど、彼女の姿は周囲に見えず。
そっと胸元を押さえたまま、訝しげに眉を寄せた]
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